JP7028451B2 - 車載式荷役装置 - Google Patents

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Description

本発明は、箱型の荷室を備える運搬車両に好適な車載式荷役装置に係り、特に荷室内のスペースを広く利用できるフレーム構造と、荷物の搬入搬出を円滑かつ安全に行うことのできる安定した支持構造を備えた車載式荷役装置に関する。
箱型の荷室を備える運搬車両に後部から荷物を荷揚げし荷降ろしする場合には、フォークリフトでは荷室の奥部(運転席のある前方)まで荷物を運べないため、下記の特許文献1、2に示すような車載式荷役装置が使用されていた。
このうち特許文献1では、前後方向に延びる2本の走行レールを荷室内に固定した走行車により前後方向に移動可能に支持し、該走行レールに対して走行車を有するガーター横行レールを掛け渡し、ガーター横行レール上を左右方向に走行する横行車を備えるコンテナ用走行クレーンが開示されている。そして、荷物の運搬用の駆動手段として、走行車が走行レールまたはガーター横行レールに接触することによって生ずる摩擦力が利用されており、走行レールを支持する補強部材として4本の補強杆が使用されている。
一方、特許文献2では、荷室の上部に断面コの字状形材を対向させて設けた固定枠を備えると共に、該固定枠に対して前後方向に移動する第1移動枠と、該第1移動枠に対して更に前後方向に移動する第2移動枠と、該第2移動枠に対して左右方向に移動する巻き上げ装置が搭載されたクラブと、を備えるトラックの荷台上に据えられた簡易荷役装置が開示されている。そして、荷物の運搬用の駆動手段として正逆転可能な駆動モータが使用されており、その駆動伝達手段としてチェーン駆動伝達手段が利用されている。
実開昭61-128775号公報 実用新案登録第3034465号公報
しかし、上記特許文献1の場合には、走行レールに駆動力を伝達する走行車が片持ち状態で支持されており、駆動部に集中して荷重が掛かり易い構造になっている。また、走行車と走行レールは摩擦接触しているだけなので支持状態が安定せず、傾斜地等の不安定な場所に運搬車両を停車させて使用する場合には、スリップによる荷物の不用意な移動が生じ得る。
また、上記特許文献2の場合には、第1移動枠と第2移動枠を組み合わせた入れ子構造の複雑なフレーム構造を採用しているため、フレーム構造が必要以上に複雑になって、荷室内の利用できるスペースが狭くなるという問題が生じ得る。また、第1移動枠と第2移動枠についてブレーキ等の言及は何ら行われていないので、上記と同様、傾斜地等の不安定な場所に運搬車両を停車させて使用する場合のスリップによる荷物の不用意な移動が起こり得る。
本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、荷室の後部から荷物を荷揚げして荷室前方側に移動し、荷室前方側に収納した荷物を荷室後方側に移動して荷室の後部から荷物を荷降ろしする際、荷室内のスペースを広く利用して荷物を移動、収納でき、上記荷室内での荷物の移動と荷室後部での荷物の荷揚げと荷降ろしを円滑かつ安全に行うことのできる安定した支持構造で簡易なフレーム構造の車載式荷役装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による車載式荷役装置は、 運搬車両の荷室に固定状態で取り付けられる複数の門型フレームを有する支持フレームと、
上記門型フレームの左右の上部コーナ部において、対向するように第1係合凸部を内側にして自由回転可能な状態で設けられる一対の第1走行輪と、
上記第1走行輪の第1係合凸部と係合する第1係合凹部を外側面側に有し、内側面側に第2係合凹部を対向するように有する左右一対の走行レールを有する第1走行フレームと、
上記走行レールの内側面側に配置され、荷揚げ荷降ろし装置が搭載される第2走行フレームと、
上記第2係合凹部に係合する第2係合凸部を外側にして自由回転可能な状態で上記第2走行フレームに対して走行方向に位置をずらして複数組設けられる第2走行輪と、
上記支持フレームまたは上記荷室と、上記第1走行フレームとの間に掛け渡される第1チェーン駆動手段と、
上記第1走行フレームと上記第2走行フレームとの間に掛け渡される第2チェーン駆動手段と、を具備しており、
第1係合凸部と第1係合凹部との間の係合構造と、第2係合凸部と第2係合凹部との間の係合構造は、上下に対向して配置されるアングル材と角パイプによって区画される空間が形成された第1係合凹部と第2係合凹部に、円錐台状の第1係合凸部と第2係合凸部とが嵌まり込んだ構成であり、上記第1走行フレームの上記走行レールを挟むように、その外方に第1走行輪、その内方に第2走行輪が配置され、第1走行フレームと第2走行フレームは、第1走行輪と第2走行輪によって支持されていることを特徴とするものである。
そして、上記手段によって以下のような効果が得られる。
先ず、本発明の車載式荷役装置では、荷揚げ荷降ろし装置の支持構造として複数の門型フレームを有する支持フレームが採用されている。これにより、門型フレームの内側に広い荷室スペースが形成されるため、効率良く多くの荷物を荷室内に収納することが可能になる。また、前後方向に長い荷室に対しては、門型フレームを設置する間隔を調整することや門型フレームの数を増やすことによって対応できるようになる。
また、本発明の車載式荷役装置では、走行レールを有する第1走行フレームの上記走行レールを挟むように、その外方に第1走行輪、その内方に第2走行輪が配置される構造が採用されている。これにより、片持ち状態で走行フレームを支持している従来の構造に比べて第1走行フレームの姿勢が安定するため、荷物を荷室内に搬入搬出する駆動装置に過剰な負荷をかけることなく円滑に荷室内を移動させて荷役作業を行うことが可能になる。
また、第1走行フレームと第2走行フレームは、走行方向に位置をずらして配置される複数組の第1走行輪と第2走行輪によって支持される構造が採用されているため、第1走行フレームと第2走行フレームは、左右方向に加えて前後方向にも傾くことなく水平な姿勢を保って走行方向に移動することができるようになっている。
また、第1走行フレームと第2走行フレームの駆動手段として、第1チェーン駆動手段と第2チェーン駆動手段が採用されているから、当該駆動手段として摩擦力を利用した場合に問題となるスリップは生じない。また、当該駆動手段としてラックピニオン機構等を利用した場合に問題となる構造の複雑化や荷室内のスペースの減少という問題は生じない。従って、比較的簡易な構造により駆動源となる駆動モータからの駆動力を確実に伝達することが可能になる。
また、複数の門型フレームの構成として、第1走行フレームの格納時に第1走行フレームの後端部を支持する第1門型フレームと、第1走行フレームの突出時に第1走行フレームの前端部を支持する第2門型フレームと、を少なくとも備える構成が採用された場合には、第1走行フレームは、格納時、走行時、突出時のすべての位置において、走行方向に位置をずらして配置される第1門型フレームと第2門型フレームによる少なくとも二つの支点で確実に常時支持されるようになる。
これにより、第1走行フレームの支持フレームからの脱落が防止されるから第1走行フレームの安全な走行が可能になる。
また、第1チェーン駆動手段を、第1駆動スプロケットと、第1従動スプロケットと、第1チェーンと、正逆転可能なブレーキ付きの第1駆動モータと、によって構成し、第2チェーン駆動手段を、第2駆動スプロケットと、第2従動スプロケットと、第2チェーンと、正逆転可能なブレーキ付きの第2駆動モータと、によって構成した場合には、運搬車両を傾斜地等の不安定な場所に停車させて荷役作業を行う場合でも、不用意な荷物の移動を防止して安心、安全、確実に荷役作業を行うことが可能になる。
また、第1駆動モータと第2駆動モータを、モータ本体の出力軸に減速比が1/100~1/200に設定された歯車輪列によって構成される減速機を接続した減速機付きの駆動モータにした場合には、第1チェーン駆動手段と第2チェーン駆動手段の駆動時は、減速されたゆっくりとした安全な速度で荷物を移動でき、第1チェーン駆動手段と第2チェーン駆動手段の停止時は、上記高い減速比によってブレーキ構造が作動し、第1駆動スプロケットと第2駆動スプロケットの意図しない回転が防止されて不用意な荷物の移動が防止される。
また、荷揚げ荷降ろし装置を、巻取りドラムと巻取り繰出し用の第3駆動モータとを備えるウインチによって構成した場合には、荷揚げ荷降ろし装置の下方に広い荷役作業空間を形成することが可能になり、高さのある荷物の荷室内への搬入搬出が可能になる。
また、上記ウインチを走行方向のずれた位置に複数基設けて、長尺物の荷物の荷役に際して、これら複数基のウインチの巻取りドラムから繰り出されるワイヤの長さを荷物の搬送位置に応じて適宜調整しながら荷役を行うようにした場合には、例えば、長尺物の荷物を荷室内に荷揚げするに際して、荷揚げ初期は荷物の搬入先端側の部位を1基のウインチを使用して上方に持ち上げて荷室の床面より高い位置にし、その後の荷揚げ途中の段階で、他のウインチを使用して荷物の後方側の部位を持ち上げ、荷物の姿勢を水平にした状態にしてから荷室内に当該長尺物の荷物を搬入するようにすることが可能になる。尚、複数基のウインチを使用する構成は、長尺な板材や柱材等の荷役に際して特に有効である。
また、第1走行フレームの後端フレームまたは運搬車両の荷室に対して、運搬車両の荷室の後部扉の開閉状態を検知する扉開閉検知センサを設けた場合には、上記後部扉が完全に開いていない状態以外では、車載式荷役装置を駆動できるように設定することが可能になり、第1走行フレームの不用意な後部扉への衝突が防止されて安全性が向上する。
また、第1走行フレームの格納位置と突出位置を検知ないし規定する位置センサとストッパを設けた場合には、第1走行フレームのオーバーランを防止して予め設定しておいた所定の格納位置と突出位置に第1走行フレームを安全に停止させることが可能になる。
更に、第2走行フレームの後退位置と前進位置を検知する位置センサと、第2走行フレームの後退位置と前進位置を規定するストッパを設けた場合には、第2走行フレームのオーバーランを防止して予め設定しておいた所定の後退位置と前進位置に第2走行フレームを安全に停止させることが可能になる。
本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を荷室に搭載した状態の運搬車両を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を荷室に搭載した状態の運搬車両を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を荷室に搭載した状態の運搬車両を示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を荷室に搭載した状態の運搬車両を示す背面からの斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を示す背面からの斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2走行フレームを示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置を操作する場合に使用するコントローラの一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置の作動状態を示す第1走行フレームが格納位置に位置しているときの側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、車載式荷役装置の作動状態を示す第1走行フレームが突出位置に位置しているときの側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2駆動モータのブレーキ構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2駆動モータのブレーキ構造を破断して示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2駆動モータのブレーキ構造を破断して示す図12中のA-A断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2駆動モータのブレーキ構造を破断して示す図12中のB-B断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、第2駆動モータのブレーキ構造を破断して示す図12中のC-C断面図である。 本発明の変形例を示す図で、長尺物の荷物を荷揚げする場合の作動状態を示す、荷揚げ初期の側断面図である。 本発明の変形例を示す図で、長尺物の荷物を荷揚げする場合の作動状態を示す、荷揚げ途中の側断面図である。
以下、図示の実施の形態を例にとって、本発明の車載式荷役装置の構成と作動状態について具体的に説明する。尚、以下の説明では最初に本発明の車載式荷役装置の全体構成の概要と当該車載式荷役装置が搭載される運搬車両の概要について簡単に説明する。
次に、本発明の車載式荷役装置の構成を具体的に説明し、その後、当該車載式荷役装置の作動状態について説明する。続いて、上記車載式荷役装置の構成を一部変更した変形例の構成とその作動状態について説明し、最後にこのようにして構成される本実施の形態及びその変形例とは部分的構成を異にする本発明の他の実施の形態について言及する。
(1)車載式荷役装置と運搬車両の概要(図1~図5及び図8参照)
本発明の車載式荷役装置1は、例えば、図1~図5に示すように運転席2の後部に箱型の荷室3を備える、いわゆるワンボックスタイプの運搬車両の荷室3内のスペースを利用して一例として搭載される。
尚、図示の運搬車両9では、荷室3の後面に、上方に跳ね上がる方式の開閉式の後部扉5が設けられており、荷室3の左右の側面に、スライド式の側部扉7が設けられている。
本発明の車載式荷役装置1は、運搬車両9の荷室3に固定状態で取り付けられる複数(本実施の形態では2基)の門型フレーム11A、11Bを有する支持フレーム13と、上記門型フレーム11の左右の上部コーナ部において対向するように係合凸部15を内側にして自由回転可能な状態で設けられる一対の第1走行輪17と、該第1走行輪17の係合凸部15と係合する第1係合凹部19を外側面側に有し、内側面側に第2係合凹部20を対向するように有する左右一対の走行レール21を有する第1走行フレーム24と、
上記走行レール21の内側面側に配置され、荷揚げ荷降ろし装置25が搭載される第2走行フレーム26と、上記第2係合凹部20に係合する第2係合凸部27を外側にして自由回転可能な状態で上記第2走行フレーム26に対して走行方向に位置をずらして複数組(本実施の形態では2組)設けられる第2走行輪29と、上記支持フレーム13または荷室3と、上記第1走行フレーム24との間に掛け渡される第1チェーン駆動手段37と、上記第一走行フレーム24と第2走行フレーム26との間に掛け渡される第2チェーン駆動手段43と、を具備することによって基本的に構成されている。
そして、本実施の形態では上記支持フレーム13は、上下方向Zに延びる2本の垂直フレームと、該2本の垂直フレームの上部に取り付けられて左右方向Xに延びる1本の水平フレームと、によって一例として構成される前部フレーム12と、上述した2本の門型フレーム11A、11Bと、を備えることによって構成されている。
また、上記前部フレーム12の基部の運転席2の背面には、各駆動モータ34、41、47等から延びる配線49を集約して、その給配電を切り換える配電盤50が一例として設けられている。また、荷室3の後部寄りに設けられる第1門型フレーム11Aの側傍には、図8に示すコントローラ51が配置されていて、該コントローラ51の一例として6つの操作ボタン53A、53B、53C、53D、53E、53Fを操作することによって、荷物Aの荷揚げ荷降ろしの切り替えと停止、第1走行フレーム24と第2走行フレーム27の前後進の切り替えと停止と、が操作できるように構成されている。
(2)車載式荷役装置の具体的構成(図1~図8及び図11~図15参照)
本実施の形態では、複数の門型フレーム11は、上記第1走行フレーム24が運搬車両9の荷室3内に格納されたとき、第1走行フレーム24の後端部を支持する第1門型フレーム11Aと、上記第1走行フレーム24が運搬車両9の荷室3外に突出したとき、第1走行フレーム24の前端部を支持する第2門型フレーム11Bと、の少なくとも2基の門型フレーム11を備えることによって構成されている。
この門型フレーム11は、図6に示すように荷室3の形状に合わせて一例として途中で「へ」の字状に折れ曲がった2本の垂直フレーム55L、55Rと、取付けブラケット56L、56Rを介して、これら2本の垂直フレーム55L、55Rの上部に架け渡される1本の水平フレーム57を備えることによって構成されている。また、2本の垂直フレーム55L、55Rの基部には、運搬車両9の荷室3の床面4に設置して門型フレーム11を支持する脚部59L、59Rが設けられている。
また、門型フレーム11の左右の取付けブラケット56L、56Rを利用して内側に向くように第1走行輪17が取り付けられている。第1走行輪17は、一例として円錐台状に形成される第1係合凸部15と、その基部に一体に設けられるフランジ部16と、を備えることによって一例として構成されている。
また、第1走行輪17は、上記左右の取付けブラケット56L、56Rに取り付けられる図示しない軸受等を介して自由回転可能な状態で支持されている図示しない回転軸の先端部に取り付けられている。
第1走行フレーム24は、図5に示すように、走行方向となる前後方向Yに長く、左右方向Xに短い矩形枠状の部材である。第1走行フレーム24は、例えば中央に角パイプ、その外側面と内側面の上下にアングル材が対向するように溶接された2本の走行レール21L、21Rと、これら2本の走行レール21L、21Rの前端を接続する前端フレーム22と、これら2本の走行レール21L、21Rの後端を接続する後端フレーム23と、を備えることによって具体的に構成されている。
そして、上下に対向して配置されるアングル材と上記角パイプによって区画される空間が、上述した第1係合凹部19と第2係合凹部20になっている。
第2走行フレーム26は、図7に示すように、左右方向Xに長く、前後方向Yに短い矩形枠状の部材である。第2走行フレーム26は、例えば角パイプによって構成される前後方向Yに短い左右の側部フレーム63L、63Rと、左右方向Xに長い前端フレーム64と後端フレーム65と、を矩形枠状に組み立てることによって構成され、その前端フレーム64と後端フレーム65の中央部に、荷揚げ荷降ろし装置25を設置する場合に使用する支持ステー59が一例として2つ適宜の間隔を空けて設けられている。
また、第2走行フレーム26の側部フレーム63L、63Rの走行方向Yの前後には、図示しない軸受等を介して自由回転可能な状態で4本の回転軸61が支承されており、これらの回転軸61の先端に外側を向くように4つの第2走行輪29が取り付けられている。第2走行輪29も、上記第1走行輪17と同様、一例として円錐台状に形成される第2係合凸部27と、その基部に一体に設けられるフランジ部28と、を備えることによって一例として構成されている。
第1チェーン駆動手段37は、上記支持フレーム13の前端部側に設けられる第1駆動スプロケット38と、上記支持フレーム13の後端部側に設けられる第1従動スプロケット39と、これら第1駆動スプロケット38と第1従動スプロケット39との間に巻回され、その一端及び他端が第1走行フレーム24の前端フレーム22に固定される第1チェーン40と、第1駆動スプロケット38を駆動する正逆転可能なブレーキ付きの第1駆動モータ41と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、本実施の形態では、第1駆動スプロケット38と第1従動スプロケット39は、図5に示すように水平姿勢で設けられており、このうち、第1駆動スプロケット38は、支持フレーム13の前端フレーム22に対して上向きの垂直姿勢で取り付けられている第1駆動モータ41の出力軸に対して取り付けられている。
また、正逆転可能なブレーキ付きの第1駆動モータ41としては、重力が常時かかるような負荷の大きい環境で使用されているウインチ用のモータが一例として使用でき、そのブレーキ構造81としては後述するような歯車輪列83を利用したものが一例として利用でき、他に電磁力を利用したもの、摩擦力を利用したもの等、種々の構造のブレーキ構造81が採用可能である。
そして、この第1駆動モータ41の回転時はブレーキ構造81がOFFになって第1チェーン40の円滑な移動が可能になり、第1駆動モータ41の停止時にブレーキ構造81がONになって第1チェーン40の移動を停止させて、その位置を維持するように作用する。
第2チェーン駆動手段43は、上記第1走行フレーム24の後端フレーム23に設けられる第2駆動スプロケット44と、第1走行フレーム24の前端フレーム22に設けられる第2従動スプロケット45と、これら第2駆動スプロケット44と第2従動スプロケット45との間に巻回され、一端が上記第2走行フレーム26の後端フレーム65に固定されると共に、他端が第2走行フレーム26の前端フレーム64に固定される第2チェーン46と、第1走行フレーム24の後端フレーム23に設けられ、第2駆動スプロケット44を駆動する正逆転可能なブレーキ付きの第2駆動モータ47と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、本実施の形態では、第2駆動スプロケット44と第2従動スプロケット45は、図5に示すように垂直姿勢で設けられており、このうち、第2駆動スプロケット44は、第1走行フレーム24の後端フレーム23に対して、後端フレーム12に沿う水平姿勢で取り付けられている第2駆動モータ47の出力軸85に対して次に述べるブレーキ構造81を介して取り付けられている。
また、正逆転可能なブレーキ付きの第2駆動モータ47としては、上述した第1チェーン駆動手段37の第1駆動モータ41と同様、重力が常時かかるような負荷の大きい環境で使用されているウインチ用のモータが一例として使用できる。具体的には、以下述べるような歯車輪列83を利用したブレーキ構造81を備えたモータが一例として使用できる。
具体的には、第1駆動モータ41と第2駆動モータ47として、モータ本体89の出力軸85に対して減速比が1/100~1/200に設定された歯車輪列83によって構成される減速機をブレーキ構造81として採用することが可能である。
本実施の形態では、一例として減速比が1/153の歯車輪列83によって構成される減速機をブレーキ構造81として利用した駆動モータを、第1駆動モータ41と第2駆動モータ47に採用している。これらのモータ41、47としては、モータ出力が一例として0.7kw/HPのものを使用して、減速比を1/153に設定した場合には、荷揚げ荷降ろし装置25に荷物Aを吊り下げない無負荷時のときの移動速度は約3.2m/分、450kgの荷物Aを吊り下げたときの移動速度は約2.25m/分、900kgの荷物Aを吊り下げた場合の移動速度は約1.0m/分になる。
以下、第2駆動モータ47を例にとってブレーキ構造81の具体的な構成について説明する。
ブレーキ構造81は、モータ本体89の出力軸85に取り付けられる太陽歯車として機能するピニオンギヤ87と噛み合う、一例として3つ設けられる伝達ギヤ91と、これら3つの伝達ギヤ91を軸方向に挟むように対向配置されて上記伝達ギヤ91の回転軸93を支承する2枚の保持プレート95と、上記3つの伝達ギヤ91を遊星歯車として使用して、これに噛み合う大径の第1内歯車97を一体に備える本体ハウジング99と、同じく上記3つの伝達ギヤ91を遊星歯車として使用して、これに噛み合う大径の第2内歯車101と後述する第2出力軸103に動力を伝達するための小径の第3内歯車109とを一体に備える回転体111と、上記本体ハウジング99の軸方向外方の開口部を塞ぎ、中央に第2出力軸103を受け入れる一例として円形の穴部115を有する蓋体113と、上記第3内歯車109に噛み合う出力ギヤ105と軸方向外方に延びる軸部107とを一体に備える第2出力軸103と、を具備することによって一例として構成されている。
そして、上記歯車輪列83によって減速された速度で回転する第2出力軸103の軸部107に対して上述した第2チェーン駆動手段43の第2駆動スプロケット44が、適宜キー等の回り止め構造を介して一体に設けられている。
また、第2出力軸103の軸方向外方に延びる軸部107の先端部は、一例として軸受本体119をホルダ部121で保持した構造の軸受117によって回転可能な状態で支承されている。
また、荷揚げ荷降ろし装置25は、本実施の形態では巻取りドラム33と巻取り繰出し用の第3駆動モータ34とを備えるウインチ32が採用されている。そして、ここで使用される第3駆動モータ34としても、上記第1駆動モータ41と第2駆動モータ47と同様、正逆転可能なブレーキ付きのモータが使用される。
また、上記第1走行フレーム24の後端フレーム23または運搬車両9の荷室3における後部扉5が取り付けられている窓部6には、運搬車両9における荷室3の後部扉5の開閉状態を検知する扉開閉検知センサ67が設けられている。そして、本実施の形態では当該扉開閉検知センサ67として、一例としてリミットスイッチが採用されている。
また、上記支持フレーム13または運搬車両9の荷室3には、上記第1走行フレーム24の格納位置Cと突出位置Oを検知ないし規定する位置センサ69とストッパ71が設けられている。
具体的には、支持フレーム13の前部フレーム12に対して第1走行フレーム24の格納位置Cを検出する位置センサ69Cが設けられており、支持フレーム13の第2門型フレーム11Bに対して第1走行フレーム24の突出位置Oを検出する位置センサ69Oが設けられている。
そして、上記位置センサ69Cは、第1走行フレーム24が格納位置Cに到達したとき、第1走行フレーム24の前端フレーム22に当接することにより作動するリミットスイッチによって一例として構成されている。
また、上記位置センサ69Oは、第1走行フレーム24が突出位置Oに到達したとき、第1走行フレーム24の前端フレーム22寄りの走行レール21L、21Rから、左右外方に張り出している取付けブラケット73Oの一部に当接することにより作動するリミットスイッチによって一例として構成されている。
一方、上記ストッパ71は、上記取付けブラケット73Oに取り付けられ、第1走行フレーム24の突出位置Oを規定するストッパ71Oと、第1走行フレーム24の後端フレーム23寄りの走行レール21L、21Rから左右外方に張り出している取付けブラケット73Cに取り付けられ、第1走行フレーム24の格納位置Cを規定するストッパ71Cと、を備えることによって一例として構成されている。
そして、上記ストッパ71Oは、第1走行フレーム24が突出位置Oに到達したとき、支持フレーム13における第2門型フレーム11Bの一部に当接することによって機械的に第1走行フレーム24の移動を停止する、一例として合成ゴム製のストッパによって構成されている。
また、上記ストッパ71Cは、第1走行フレーム24が格納位置Cに到達したとき、支持フレーム13における第1門型フレーム11Aの一部に当接することによって機械的に第1走行フレーム24の移動を停止する、一例として上記と同様の合成ゴム製のストッパによって構成されている。
更に、上記第1走行フレーム24には、上記第2走行フレーム26の後退位置Dと前進位置Qを検知する位置センサ75が設けられており、上記第2走行フレーム26には、該第2走行フレーム26の後退位置Dと前進位置Qを規定するストッパ77が設けられている。
具体的には、第1走行フレーム24の前端フレーム22に対して第2走行フレーム26の後退位置Dを検出する位置センサ75Dが設けられており、第1走行フレーム24の後端フレーム23に対して第2走行フレーム26の前進位置Qを検出する位置センサ75Qが設けられている。
そして、上記位置センサ75Dは、第2走行フレーム26が後退位置Dに到達したとき、第2走行フレーム26の前端フレーム64の一部に当接することにより作動するリミットスイッチによって一例として構成されている。
また、上記位置センサ75Qは、第2走行フレーム26が前進位置Qに到達したとき、第2走行フレーム26の後端フレーム65の一部に当接することにより作動するリミットスイッチによって一例として構成されている。
一方、上記ストッパ77は、上記第2走行フレーム26の前端フレーム64に対して取り付けられ、第2走行フレーム26の後退位置Dを規定するストッパ77Dと、上記第2走行フレーム26の後端フレーム64に対して取り付けられ、第2走行フレーム26の前進位置Qを規定するストッパ77Qと、を備えることによって一例として構成されている。
そして、上記ストッパ77Qは、第2走行フレーム26が前進位置Qに到達したとき、上記第1走行フレーム24における後端フレーム23の一部に当接することによって機械的に第2走行フレーム26の移動を停止する、一例として上記と同様の合成ゴム製のストッパによって構成されている。
また、上記ストッパ77Dは、第2走行フレーム26が後退位置Dに到達したとき、上記第1走行フレーム24における前端フレーム22の一部に当接することによって機械的に第2走行フレーム26の移動を停止する、一例として上記と同様の合成ゴム製のストッパによって構成されている。
(3)車載式荷役装置の作動態様(図9~図15参照)
次に、このようにして構成される本実施の形態による車載式荷役装置の作動態様を(A)非使用時と(B)荷役時と(C)収納時の3つに分けて具体的に説明する。
(A)非使用時(図9及び図11~図15参照)
車載式荷役装置1を使用しない場合には、図9に示すように第1走行フレーム24を格納位置C、第2走行フレーム26を後退位置Dに移動して各駆動モータ34、41、47を停止する。尚、これらの駆動モータ34、41、47が停止している状態では駆動モータ34、41、47に内蔵ないし搭載されているブレーキ構造81がONになるため運搬車両9の走行中に荷揚げ荷降ろし装置25が不用意に移動することはない。
例えば、図11~図15に示すブレーキ構造81が採用された場合には、荷物Aが動こうとして第2駆動スプロケット44を介して第2出力軸103を回転させようとする力が作用した場合でも、上述したように高い減速比が設定された歯車輪列83の作用で荷物Aの不用意な移動は確実に防止されている。そして、この状態はモータ本体89への電力の供給が停止された状態でも維持される。
(B)荷役時(図10及び図11~図15参照)
車載式荷役装置1を使用して運搬車両9の荷室3内に荷物Aを積み込む場合には、荷室3の後部の窓部6を閉塞している後部扉5を開け、該窓部6を開放状態にする。この状態でコントローラ51を操作して第1駆動モータ41を作動させると、第1駆動スプロケット38が所定の方向に回転し、第1チェーン40が所定の方向に移動するようになって、該第1チェーン40に接続されている第1走行フレーム24が突出位置Oに向けて移動を開始する。
即ち、図13に示すようにモータ本体89の出力軸85に取り付けられたピニオンギヤ87が例えば反時計方向に回転すると、このピニオンギヤ87と噛み合う3つの伝達ギヤ91がそれぞれ時計方向にギヤ比による減速された速度で回転する。伝達ギヤ91の回転は、伝達ギヤ91と噛み合う本体ハウジング99の第1内歯車97を時計方向に回転させようとするが、第1内歯車97は回転しないため、その力の反作用で保持プレート95によって一体に支承されている3つの伝達ギヤ91全体を反時計方向に回転させる。
上記3つの伝達ギヤ91の時計方向の回転は、図14に示すようにこれらの伝達ギヤ91と噛み合う回転体111の第2内歯車101に伝達され、第2内歯車101を時計方向に回転させる。このとき、第2内歯車101は、伝達ギヤ91とのギヤ比に加えて、上記保持プレート95の反時計方向の回転によって更に減速され、その減速された時計方向の回転が同じく回転体111に設けられている第3内歯車109と、これに噛み合う出力ギヤ105を介して第2出力軸103に伝達される。
従って、モータ本体89の出力軸85の回転は、上記歯車輪列83によって、大きく減速され、第2出力軸103では出力軸85と逆方向の回転となって出力されるようになる。
そして、第1走行フレーム24が突出位置Oに到達すると、第1走行フレーム24に設けられている取付けブラケット73Oの一部が第2門型フレーム11Bに取り付けられている位置センサ69Oに当接して第1駆動モータ41の作動が停止される。
また、上記第1走行フレーム24の移動後、あるいは移動中において、コントローラ51を操作して第2駆動モータ47を作動させると、第2駆動スプロケット44が所定の方向に回転し、第2チェーン46が所定の方向に移動するようになって、該第2チェーン46に接続されている第2走行フレーム26が前進位置Qに向けて移動を開始する。
第2走行フレーム26が前進位置Qに到達すると、第1走行フレーム24の後端フレーム23に設けられている位置センサ75Qに、第2走行フレーム26の後端フレーム65の一部が当接して第2駆動モータ47の作動が停止する。
尚、この状態では図10に示すように、第1走行フレーム24の後端フレーム23と、第2走行フレーム26と、荷揚げ荷降ろし装置25が、荷室3後部の窓部6を貫いて外部に突出した状態になる。
次に、荷揚げ荷降ろし装置25が荷室3後部の窓部6の外部に突出した状態でコントローラ51を操作して第3駆動モータ34を作動させる。これにより、巻取りドラム33が所定の方向に回転するようになって、ウインチ32のワイヤ35を下方に繰り出し、ワイヤ35の先端に設けられているフック36を下方に移動させる。
次に、上記フック36を荷物A自体または該荷物Aに取り付けられている結束紐等に係止し、再びコントローラ51を操作して荷物Aを荷室3後部の窓部6から搬入できる高さまで荷揚げする。
(C)収納時(図9参照)
続いてコントローラ51を更に操作して第1駆動モータ41と第2駆動モータ47を別々にあるいは同時に作動させて第1走行フレーム24を格納位置C、第2走行フレーム26を後退位置Dに向けて移動させる。
荷物Aが荷室3内の所定の収納位置に到達したら、コントローラ51を操作して第1走行フレーム24と第2走行フレーム26の移動を停止させる。更に、コントローラ51を操作して第3駆動モータ34を作動させ、荷物Aを下方に移動させて荷室3の床面4に荷物Aの下面を当接させた後、コントローラ51を操作して荷物Aの下方への移動を停止する。
以下、同様の操作を繰り返して、運搬車両9の荷室3に積み込む、すべての荷物Aを荷揚げし、荷室3内に順次収納して行く。また、荷室3内に収納した荷物Aを荷室3外に取り出す場合には、上記操作と逆の手順で操作を実行して荷室3内の荷物Aを順次、荷降ろしして行く。
そして、このようにして構成される本実施の形態による車載式荷役装置1によれば、荷室3の後部から荷物Aを荷揚げして荷室3の奥部側に移動させたり、荷室3の奥部側に収納した荷物Aを荷室3の後部扉5側に移動させて荷室3の後部の窓部6から荷物Aを荷降ろしする際、荷室3内のスペースを広く利用して荷物Aを収納したり移動できるようになる。また、安定した支持構造と簡易なフレーム構造の車載式荷役装置1の採用によって、荷室3内での荷物Aの移動と荷室3の後部側での荷物Aの荷揚げと荷降ろしを円滑かつ安全に実行できるようになる。
(4)車載式荷役装置の変形例の構成(図16及び図17参照)
次に、上記車載式荷役装置1Aの荷揚げ荷降ろし装置25として複数基のウインチ32を使用するようにした変形例の構成について説明する。
即ち、この変形例に係る車載式荷役装置1Aでは、ウインチ32が走行方向Yのずれた位置に複数基(図示の変形例では先端側に設けられる第1ウインチ32Aと、その後方(運転席2側)に設けられる第2ウインチ32Bと、の2基)設けられている。
そして、これら2基のウインチ32A、32Bを使用することによって、長尺物の荷物Aの荷役に際して、これら2基のウインチ32A、32Bのそれぞれの巻取りドラム33、33から繰り出されるワイヤ35、35の長さを荷物Aの搬送位置に応じて適宜調整しながら荷役を行うように構成されている。
(5)車載式荷役装置の変形例の作動態様(図16及び図17参照)
次に、このようにして構成される本変形例に係る車載式荷役装置1Aの作動態様を(A)荷揚げ初期の段階と、(B)荷揚げ途中の段階の2つに分けて具体的に説明する。
(A)荷揚げ初期の段階(図16参照)
長尺物の板材や柱材等の荷物Aを荷揚げする場合には、上記2基のウインチ32A、32Bのそれぞれの巻取りドラム33、33から繰り出されるワイヤ35、35のフック36、36を荷物Aの長手方向の異なる位置に設けた支点E、Fに引っ掛ける。
そして、コントローラ51を操作して運転席2側のウインチ32Bのワイヤ33を徐々に巻き取って行き、長尺物の荷物Aの先端側の支点Fを持ち上げて行き、荷物Aの先端を荷室3の床面4よりも高い位置にする。
(B)荷揚げ途中の段階(図17参照)
次に、コントローラ51を操作して第1走行フレーム24の格納位置Cに向けての移動と、第2走行フレーム26の後退位置Dに向けての移動と、を開始すると同時に先端側のウインチ32Aのワイヤ35を巻き取って行き、長尺物の荷物Aにおける支点Eの高さを上記支点Fと同程度の高さまで持ち上げて行き、当該荷物Aを水平状態にする。
以後は、上述した通常の操作を実行して長尺物の荷物Aを荷室3内の所定の収納位置まで移動させて荷物を収納する。
そして、このようにして構成される変形例によっても、上述した本発明の基本的な実施の形態と同様の作用、効果が享受でき、更に本変形例にあっては、長尺物の荷物Aの荷役作業についても円滑に実行できるようになる。
(6)他の実施の形態
本発明の車載式荷役装置1は、上記の実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、荷揚げ荷降ろし装置25としては、上記実施の形態で述べたウインチ32に限らず、チェーンブロック等を使用することも可能である。
また、第2走行フレーム26に対して固定状態で設けた支持ステー59を第2走行フレーム26の左右方向Xにスライドするスライダーに替え、手動ハンドルで操作するネジ軸やモータの回転によって駆動するボールねじ機構等によって、上記スライダーに支持された荷揚げ荷降ろし装置25を左右方向Xに移動できるように構成することも可能である。
本発明の車載式荷役装置は、荷室の後部から荷物を荷揚げ及び荷降ろしし、荷室の奥部に向けて荷物を移動する方式の車載式荷役装置の製造、使用分野等で利用でき、特に荷室内のスペースを広く利用でき、円滑な荷役が可能な簡易なフレーム構造と安定した支持構造を有する車載式荷役装置を提供したい場合に利用可能性を有する。
1 車載式荷役装置
2 運転席
3 荷室
4 床面
5 後部扉
6 窓部
7 側部扉
9 運搬車両
11 門型フレーム
12 前部フレーム
13 支持フレーム
15 第1係合凸部
16 フランジ部
17 第1走行輪
19 第1係合凹部
20 第2係合凹部
21 走行レール
22 前端フレーム
23 後端フレーム
24 第1走行フレーム
25 荷揚げ荷降ろし装置
26 第2走行フレーム
27 第2係合凸部
28 フランジ部
29 第2走行輪
32 ウインチ
33 巻取りドラム
34 第3駆動モータ
35 ワイヤ
36 フック
37 第1チェーン駆動手段
38 第1駆動スプロケット
39 第1従動スプロケット
40 第1チェーン
41 第1駆動モータ
43 第2チェーン駆動手段
44 第2駆動スプロケット
45 第2従動スプロケット
46 第2チェーン
47 第2駆動モータ
49 配線
50 配電盤
51 コントローラ
53 操作ボタン
55 垂直フレーム
56 取付けブラケット
57 水平フレーム
58 脚部
59 支持ステー
61 回転軸
63 側部フレーム
64 前端フレーム
65 後端フレーム
67 扉開閉検知センサ
69 位置センサ
71 ストッパ
73 取付けブラケット
75 位置センサ
77 ストッパ
81 ブレーキ構造
83 歯車輪列
85 出力軸
87 ピニオンギヤ
89 モータ本体
91 伝達ギヤ
93 回転軸
95 保持プレート
97 第1内歯車
99 本体ハウジング
101 第2内歯車
103 第2出力軸
105 出力ギヤ
107 軸部
109 第3内歯車
111 回転体
113 蓋体
115 穴部
117 軸受
119 軸受本体
121 ホルダ部
A 荷物
X 左右方向
Y 走行方向(前後方向)
Z 上下方向
C 格納位置
O 突出位置
D 後退位置
Q 前進位置
E 支点
F 支点

Claims (1)

  1. 運搬車両の荷室に固定状態で取り付けられる複数の門型フレームを有する支持フレームと、
    上記門型フレームの左右の上部コーナ部において、対向するように第1係合凸部を内側にして自由回転可能な状態で設けられる一対の第1走行輪と、
    上記第1走行輪の第1係合凸部と係合する第1係合凹部を外側面側に有し、内側面側に第2係合凹部を対向するように有する左右一対の走行レールを有する第1走行フレームと、
    上記走行レールの内側面側に配置され、荷揚げ荷降ろし装置が搭載される第2走行フレームと、
    上記第2係合凹部に係合する第2係合凸部を外側にして自由回転可能な状態で上記第2走行フレームに対して走行方向に位置をずらして複数組設けられる第2走行輪と、
    上記支持フレームまたは上記荷室と、上記第1走行フレームとの間に掛け渡される第1チェーン駆動手段と、
    上記第1走行フレームと上記第2走行フレームとの間に掛け渡される第2チェーン駆動手段と、を具備しており、
    第1係合凸部と第1係合凹部との間の係合構造と、第2係合凸部と第2係合凹部との間の係合構造は、上下に対向して配置されるアングル材と角パイプによって区画される空間が形成された第1係合凹部と第2係合凹部に、円錐台状の第1係合凸部と第2係合凸部とが嵌まり込んだ構成であり、上記第1走行フレームの上記走行レールを挟むように、その外方に第1走行輪、その内方に第2走行輪が配置され、第1走行フレームと第2走行フレームは、第1走行輪と第2走行輪によって支持されていることを特徴とする車載式荷役装置。
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