JP7023059B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動走行が可能な作業車に関する。
従来の作業車が、例えば、下記特許文献1に記載されている。同文献に記載の作業車には、自走可能な機体と、機体に備えられ、圃場に対して対地作業を行うことが可能な作業装置(同文献では「苗植付装置」)と、機体の車速を変更可能な変速装置(同文献では「ミッションケース」)と、手動操作に基づいて変速装置を変速操作可能な変速操作具(同文献では「主変速レバー」)と、が備えられている。また、同文献に記載の作業車には、機体の自機位置を計測する測位部(同文献では「受信ユニット」)と、機体を手動走行させる手動走行モード(同文献では「マニュアル走行」)と、測位部の計測結果に基づいて機体を走行経路に沿って自動走行させる自動走行モード(同文献では「自動走行」)と、を切り換え可能な走行制御部と、が備えられている。
同文献の作業車では、変速操作具とは別の切換スイッチの操作により、手動走行モードと自動走行モードとを切り換えるようになっている。
特開2016-21893号公報
しかし、上記従来の技術では、手動走行モードと自動走行モードとを切り換える専用の切換スイッチを備えるようになっているため、構造の複雑化を招いていた。
上記実情に鑑み、本発明の目的は、簡素な構造としながら手動走行モードと自動走行モードとの切り換えを好適に行うことができる作業車を提供することにある。
本発明の作業車は、
自走可能な機体と、
前記機体に備えられ、圃場に対して対地作業を行うことが可能な作業装置と、
前記機体の車速を変更可能な変速装置と、
手動操作に基づいて前記変速装置を変速操作可能な変速操作具と、
前記機体を走行させる走行経路を取得する経路取得部と、
前記機体の自機位置を計測する測位部と、
前記対地作業において前記機体を手動走行させる手動走行モードと、前記対地作業において前記測位部の計測結果に基づいて前記機体を前記走行経路に沿って自動走行させる自動走行モードと、を切り換え可能な走行制御部と、が備えられ、
前記変速操作具の操作位置として、前記走行制御部を前記手動走行モードにする手動走行位置と、前記走行制御部を前記自動走行モードにする自動走行位置と、が設けられているものである。
本発明によると、変速装置の変速操作を行うための変速操作具を、手動走行モードと自動走行モードとの切り換えを行う切換操作具として兼用できる。このため、例えば、変速操作具とは別に、手動走行モードと自動走行モードとの切り換えを行う切換操作具を設ける場合に比べて、構造を簡素化できる。また、変速操作具の操作位置を目視することで、手動走行モード中か自動走行モード中かを簡単に判別可能となる。よって、本発明であれば、簡素な構造としながら手動走行モードと自動走行モードとの切り換えを好適に行うことができる作業車となる。
本発明において、
前記変速操作具が、手で操作する変速レバーであり、
前記変速レバーの前記手動走行位置として、前記変速装置が前進動力を出力する状態となる前進位置と、前記変速装置が後進動力を出力する状態となる後進位置と、前記変速装置が動力を出力しない状態となる中立位置と、が設けられ、
前記自動走行位置が、前記中立位置の近傍に設けられていると好適である。
本構成によれば、変速レバーの手動走行位置のうち車速が略零になる中立位置の近傍に自動走行位置を設けてあるので、少なくとも車速があまり速くない状態で手動走行モードから自動走行モードへ切り換えることができる。これにより、比較的安全に自動走行を開始させることができる。
本発明において、
前記変速操作具を前記手動走行位置から前記自動走行位置へ切り換える操作経路が、前記中立位置を経由するように設定されていると好適である。
本構成によれば、変速操作具の中立位置では車速が零になるので、車速が零の状態で手動走行モードから自動走行モードへ切り換えることができる。これにより、安全に自動走行を開始させることができる。
本発明において、
前記機体に対する人為操作入力を行う人為操作具が備えられ、
前記自動走行モードにおいて、前記変速操作具以外の前記人為操作具による前記人為操作入力が無効となると好適である。
本構成によれば、自動走行中に、人為操作具が誤操作されたとしても、自動走行の挙動に影響を与えることがないので、機体を安定して自動走行させることができる。
本発明において、
前記人為操作具として、前記作業装置を昇降させる作業レバー、前記機体を制動させるブレーキペダル、及び情報を入力可能な入力装置のうち少なくとも1つが備えられていると好適である。
本構成によれば、自動走行中に作業レバーの操作が無効になることにより、誤操作で作業装置が昇降動作することを防止できる。また、自動走行中に変速操作具の操作が無効になることにより、誤操作で車速が変動することを防止できる。また、自動走行中にブレーキペダルの操作が無効になることにより、誤操作で機体が急制動されることを防止できる。
本発明において、
前記機体に対する人為操作入力を行う人為操作具と、
前記手動走行モードと前記自動走行モードを切り換える切換操作部とをさらに備え、
前記人為操作具として前記変速操作具が含まれ、
前記自動走行モードにおいて、前記切換操作部により前記手動走行モードに切り換えることが可能であり、前記切換操作部以外の前記人為操作具による前記人為操作入力が無効となると好適である。
乗用型田植機を示す側面図である。 乗用型田植機を示す上面図である。 伝動系と操向機構の構造を示す模式図である。 制御装置と各部の連係状態を示す図である。 変速操作具の操作位置を示す模式図である。 圃場マップや経路等を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面に基づいて説明する。なお、図中において、矢印Fの方向が「前」、矢印Bの方向が「後」である。
図1、図2に示すように、乗用型田植機(「作業車」の一例)には、左右一対の操向可能及び駆動可能な前輪1及び左右一対の駆動可能な後輪2で構成される走行装置3によって自走可能な機体4と、機体4に備えられ、圃場に対して対地作業を行うことが可能な作業装置5と、が備えられている。
図1等に示すように、作業装置5は、リンク機構6により機体4の後部に支持されている。作業装置5は、油圧式の昇降シリンダ7を伸縮させることで、昇降可能に構成されている。作業装置5は、複数条(例えば6条)植え式で、対地作業として圃場に対する苗の植え付けを行うことが可能な苗植付装置である。乗用型田植機は、機体4を走行させながら、作業装置5によって圃場に苗を植え付けてゆくことが可能になっている。作業装置5の高さは、接地フロート8に備えられるフロートセンサ9(図4参照)により検出される。
図1、図4に示すように、乗用型田植機には、機体4を走行させながら次工程の直線経路LS(図6参照)の指標を圃場の田面に形成可能なマーカ装置10が備えられている。マーカ装置10は、機体4の左右両側に夫々備えられている。マーカ装置10は、田面に接地して指標を形成する作用姿勢(図1参照)と、田面から離間した格納姿勢(図4参照)と、に変更可能となっている。図4に示すように、左右のマーカ装置10には、夫々、マーカ装置10を作用姿勢と格納姿勢とに切り換え可能な電動式のマーカモータ11が備えられている。
図1、図2に示すように、乗用型田植機には、ボンネット12の先端部に、指標と位置合わせするためのセンターマスコット13が備えられている。また、乗用型田植機には、作業装置5である苗植付装置の苗載台へ補給する予備苗を載置する左右一対の予備苗台15が備えられている。
図1、図3に示すように、乗用型田植機には、ボンネット12で覆われている動力源としてのエンジン16、エンジン16の動力を変速させる変速装置17、作業装置5への動力伝達の入り切りが可能な作業クラッチ18等が備えられている。変速装置17には、動力を無段階に変速可能な静油圧式無段変速装置19、ミッションケース20に収容されて動力を複数段に変速可能な副変速装置21等が備えられている。
図3に示すように、エンジン16の動力は、伝動ベルト22を介して静油圧式無段変速装置19に伝達されて変速され、静油圧式無段変速装置19において変速された動力が副変速装置21に伝達される。副変速装置21において変速された動力は、前輪デフ機構(図示せず)及び前車軸ケース23の内部の前車軸(図示せず)を介して、左右の前輪1に伝達される。また、副変速装置21の動力は、伝動軸24から、後車軸ケース25の入力軸26、入力軸26に固定された駆動ベベルギヤ27、駆動ベベルギヤ27に咬合する被駆動ベベルギヤ28、被駆動ベベルギヤ28が固定された駆動軸29、左右のサイドクラッチ30を介して、左右の後輪2に伝達される。
また、図3に示す静油圧式無段変速装置19において変速された動力は、ミッションケース20において副変速装置21の直前から分岐され、その分岐された動力が作業クラッチ18(図4参照)及びPTO軸31(図1参照)を介して作業装置5に伝達されるようになっている。作業クラッチ18は、電動式のクラッチモータ32により動力の伝動状態と遮断状態とを切り換えることができる。作業クラッチ18が伝動状態になることにより、作業装置5による対地作業が行われる。
図3に示すように、ミッションケース20の下部の縦軸心周りは、操向部材33が揺動自在に支持され、操向部材33と左右の前輪1とに亘ってタイロッド34が接続されている。ステアリングハンドル35と操向部材33とが、ステアリング軸36を介して機械的に連結されている。ステアリングハンドル35により操向部材33が揺動操作され、ステアリングハンドル35を操作することにより、左右の前輪1の操向角度を変化させることができる。ステアリング軸36の操向角は、操向角センサ48(図4参照)で検出される。
図1、図2に示すように、乗用型田植機には、人が運転操作や監視を行うことが可能な運転部37が備えられている。運転部37には、人が着座可能な運転座席38、前輪1の操向操作を行うステアリングハンドル35、手動操作に基づいて変速装置17の変速操作を行うことが可能な変速操作具39、走行装置3の制動操作を行うことが可能なブレーキペダル40、作業装置5の昇降等の操作を行うことが可能な作業レバー41(図4参照)等が備えられている。また、運転部37には、図4に示すように、人が情報を入力可能な入力装置43、情報を表示したり音を出力したりすることが可能な表示装置44等が備えられている。入力装置43と表示装置44とは、タッチパネル式の液晶表示器として一体的に形成されている。
図2、図4に示すように、作業装置5を昇降させる作業レバー41、機体4を制動させるブレーキペダル40、入力装置43は、機体4に対する人為操作入力を行う人為操作具Hの一例として備えられている。
図1、図2、図4に示す変速操作具39は、手で操作する変速レバーである。変速レバーは、主変速レバーである。この主変速レバーの操作により、静油圧式無段変速装置19の変速比を変更できる。
〔変速操作具の操作位置について〕
図5に示すように、変速操作具39は、クランク形状のレバーガイド58で案内されるようになっている。図5に示すように、変速操作具39である主変速レバーの手動走行位置MPとして、変速装置17のうちの静油圧式無段変速装置19が前進動力を出力する状態となる前進位置F1と、変速装置17のうちの静油圧式無段変速装置19が後進動力を出力する状態となる後進位置R1と、変速装置17のうちの静油圧式無段変速装置19が動力を出力しない状態となる中立位置N1と、が設けられている。前進位置F1、後進位置R1、中立位置N1が、走行制御部69(図4参照)を手動走行モードにする手動走行位置MPとなっている。また、変速操作具39である主変速レバーの他の操作位置として、走行制御部69(図4参照)を自動走行モードにする自動走行位置APが、手動走行位置MPとは別に設けられている。
図5に示すように、自動走行位置APは、中立位置N1の近傍に設けられている。説明を加えると、自動走行位置APは、中立位置N1に隣接している。説明を加えると、自動走行位置APは、前進位置F1寄りの箇所に位置している。また、変速操作具39である主変速レバーを前進位置F1や後進位置R1の手動走行位置MPから自動走行位置APへ切り換える操作経路ALは、中立位置N1を経由するように設定されている。
図5に示すように、自動走行モードにおいては、変速操作具39以外の人為操作具Hによる人為操作入力が無効となる。具体的には、自動走行モードにおいては、人為操作具Hとしての、作業レバー41、ブレーキペダル40、入力装置43の操作が全て無効となる。
図4に示す作業レバー41は、ステアリングハンドル35の下側に右横側に備えられている。作業レバー41は、中立位置N1から上側の第1上昇位置UU1、第2上昇位置UU2、下側の第1下降位置DD1、第2下降位置DD2、後側の右マーカ位置MR及び前側の左マーカ位置MLの十字方向に操作自在に構成されている。作業レバー41は、中立位置N1に付勢されている。作業レバー41の操作位置は、第2レバーセンサ46で検出される。
作業レバー41を第1上昇位置UU1に操作すると、制御弁47が上昇ポジションに操作されて昇降シリンダ7が収縮作動し、作業レバー41が第1上昇位置UU1に操作されている間だけ作業装置5が上昇する。作業レバー41が中立位置N1に操作されると、制御弁47が中立ポジションに操作されて作業装置5の上昇が停止する。
作業レバー41を第2上昇位置UU2に操作すると、作業クラッチ18が遮断状態に操作され、作業装置5の自動昇降制御が停止状態となり、左右のマーカ装置10が格納姿勢に操作され、制御弁47が上昇ポジションに操作されて、昇降シリンダ7が収縮作動して作業装置5が上昇する。作業装置5が上限位置に達したことが検出されると、制御弁47が中立ポジションに操作されて、昇降シリンダ7が停止する。
作業レバー41を第1下降位置DD1に操作すると、制御弁47が下降ポジションに操作され、昇降シリンダ7が伸長作動して、作業レバー41が第1下降位置DD1に操作されている間だけ作業装置5が下降する。作業レバー41が中立位置N1に操作されると、制御弁47が中立ポジションに操作されて作業装置5の下降が停止する。
作業レバー41が第2下降位置DD2に操作されると、作業クラッチ18が遮断状態に操作され、作業装置5の自動昇降制御が停止状態となり、左右のマーカ装置10が格納姿勢に操作された状態で、制御弁47が下降ポジションに操作されて、昇降シリンダ7が伸長作動して作業装置5が下降する。中央の接地フロート8(図2参照)が圃場に接地すると、作業装置5の自動昇降制御により、作業装置5が圃場に接地して停止した状態となる。作業レバー41を再び第2下降位置DD2に操作すると、作業装置5の自動昇降制御の作動状態で、作業クラッチ18が伝動状態に操作される。
〔自動走行用の構成〕
図4に示すように、乗用型田植機には、ステアリング軸36を回動操作して操向部材33を操作することで、前輪1の操向角を変更可能な電動式の操向モータ49が備えられている。機体4には、変速操作具39の位置を操作可能な電動式の変速モータ50が備えられている。つまり、変速モータ50は、変速操作具39を介して、静油圧式無段変速装置19の動力の出力状態を変更可能となっている。
図1、図2、図4に示すように、乗用型田植機には、機体4の自機位置と自機方位を計測する測位部51が備えられている。測位部51には、アンテナユニット52と、慣性計測装置53(IMU:Inertial Measurement Unit)と、が備えられている。
図1、図2、図4に示すアンテナユニット52は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)を利用して機体4の位置及び方位を測定するように構成されている。GPSを利用した測位方法には、DGPS(Differential GPS)やRTK-GPS(Real Time Kinematic GPS)等があるが、本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK-GPSが採用されている。
図1、図2、図4に示す慣性計測装置53は、3軸のジャイロスコープ(図示せず)と3方向の加速度センサ(図示せず)とを有して機体4のヨー角、ピッチ角、ロール角、等を計測するように構成されている。
図4に示すように、乗用型田植機には、外部との間で情報の通信を可能にする通信モジュール54が備えられている。通信モジュール54としては、例えば、Wi-Fi等により近距離通信を行うことが可能な近距離通信ユニット55や、インターネットや専用無線回線により遠距離通信を行うことが可能な遠距離通信ユニット56を備えることができる。遠距離通信ユニット56は、例えば、据置型通信端末、スマートフォン、タブレット、ノートPC等に備えられる。遠距離通信ユニット56は、近距離通信ユニット55と通信することで、インターネット等の回線を通じて外部のサーバ57と情報の送受信を行うことが可能になっている。
〔制御構成について〕
図4に示すように、乗用型田植機には、各種制御を行う制御装置60が備えられている。制御装置60には、CPU及びEEPROM等を有するマイクロプロセッサが備えられている。制御装置60には、各種機能部がハードウェアやプログラム等によって構築されている。
図4に示すように、制御装置60には、フロートセンサ9の情報、第1レバーセンサ45の情報、第2レバーセンサ46の情報、入力装置43の情報、操向角センサ48の情報、通信モジュール54からの情報、アンテナユニット52の情報、慣性計測装置53の情報等が入力されている。制御装置60は、昇降シリンダ7を駆動する制御弁47、操向モータ49、変速モータ50、クラッチモータ32、マーカモータ11等の制御を行うようになっている。
図4に示す制御装置60には、各種情報を記憶する記憶部62、圃場マップM(図6参照)を取得するマップ取得部63、機体4を走行させる経路を生成する経路生成部64、機体4を走行させる経路を取得する経路取得部65、圃場マップMや経路の管理を行う情報管理部67、報知等に関する制御を行う表示制御部68、自動走行モードと手動走行モードとの切り換えを行うと共に自走走行モードにおいて機体4の自動走行を制御する走行制御部69、自動走行モードにおいて作業装置5の昇降制御及び駆動制御等を行う昇降駆動制御部70等が備えられている。
〔記憶部について〕
図4に示す記憶部62は、圃場の識別符号(圃場ID)毎に圃場マップMを記憶している。圃場マップMには、作業対象圃場の外周形状(畦の位置等)、作業対象圃場の出入口Eの位置、圃場内の障害物(例えば、排水口、鉄塔、木、石、隆起箇所等)の位置と形状等の情報が付帯している。また、記憶部62には、機体4の寸法情報(作業装置5の作業幅等の寸法情報を含む)等の情報も記憶されている。
〔マップ取得部について〕
図4に示すマップ取得部63には、作業を行う対象の圃場マップMを取得するようになっている。マップ取得部63は、記憶部62から圃場マップMを取得する。マップ取得部63は、アンテナユニット52で取得した機体4の位置に基づいて、複数の圃場マップMの中から作業対象圃場の圃場マップMを選択して記憶部62から取得する。
〔経路生成部について〕
図4に示す経路生成部64は、記憶部62から読み出した情報に基づいて走行機体を走行させる経路を生成する。経路には、ガイダンス表示を行うガイダンス経路LG、走行機体を作業走行させながら自動走行させる走行経路LW等がある。説明を加えると、経路生成部64は、機体4を自動で作業走行させる走行経路LWを、圃場マップMに設定可能になっている。
〔経路取得部について〕
図4に示す経路取得部65は、機体4を走行させる各種の経路を取得するようになっている。経路取得部65は、経路生成部64から各種の経路を取得するようになっている。
〔情報管理部について〕
図4に示す情報管理部67は、マップ取得部63から作業対象圃場の圃場マップMを読み出すようになっている。また、情報管理部67は、経路生成部64で生成された経路等を管理するようになっている。
〔表示制御部について〕
図4に示す表示制御部68は、情報管理部67から情報を読み出して、表示装置44に各種情報を表示させるようになっている。
〔走行制御部について〕
図4に示す走行制御部69は、変速操作具39の操作情報に基づいて、機体4の手動走行モードと自動走行モードとを切り換え可能になっている。また、走行制御部69は、自動走行モードにおいて、測位部51の検出結果に基づいて機体4を走行経路LW(図6参照)に沿って自動走行させることが可能になっている。
〔昇降駆動制御部について〕
図4に示す昇降駆動制御部70は、自動走行モードにおいて、作業装置5の昇降制御、作業装置5の駆動状態と非駆動状態の切り換え制御、マーカ装置10の作用姿勢と格納姿勢の切り換え制御を行うようになっている。マーカ装置10の作用姿勢と格納姿勢の切り換えは、左右の各マーカ装置10に備えられる電動式のマーカモータ11により行われる。
〔作業の流れの一例について〕
作業対象の圃場としては、一例として、図6に示すように、矩形であり、圃場に対する出入口Eが2箇所あるものを示す。また、作業にあたっては、圃場の中央側の箇所において往復走行による対地作業(苗植付装置による苗の植付作業)を行ってから、圃場の外周箇所において周り走行による対地作業を行うものを例示する。また、この例では、自動走行中に際して、機体4に人が搭乗しているもの(有人走行)を想定している。
まず、手動走行により機体4を圃場内に乗り入れる。機体4が圃場内や圃場の近傍に位置すると、測位部51の測定データに基づいて作業対象となる圃場の圃場マップMが自動的に選択される。次に、圃場マップMに自動走行を行うための走行経路LWが設定される。次に、図5に示す変速操作具39の操作により、手動走行モードから自動走行モードに切り換えられると、図4に示す走行経路LWの始点ASから自動作業走行が開始される。
自動作業走行では、測位部51で取得された測位データに基づいて、機体4を走行経路LWにおける直線経路LSに沿って走行するように、操向モータ49による前輪1の自動操向、変速モータ50による変速装置17の自動調速による自動車速調整、を行いながら、作業装置5により田面への苗の植え付けが行われる。
図6に示すように、走行経路LWにおける旋回経路LTに近付くと、変速モータ50が操作されて自動的に車速が減速されるとともに、マーカ装置10が格納姿勢になり、作業装置5が非駆動状態且つ上昇状態になる。そして、旋回経路LTに沿って機体4が走行するように、操向モータ49により前輪1が自動操向される。次工程の走行経路LWに差し掛かると、マーカ装置10が作用姿勢になり、作業装置5が下降状態になる。植付開始位置に差し掛かると、作業装置5が駆動状態になり、田面に苗の植え付けが行われてゆく。
このような工程を繰り返して、圃場に苗が自動的に植え付けられていく。この間、図4に示す表示装置44に、圃場マップM、走行経路LW、機体4の自機位置及び自機方位等がガイダンス表示されている。
このような工程を繰り返して、圃場の中央箇所に作業装置5による対地作業(苗植付装置による苗の植付作業)を行ってゆく。
最終的に、走行経路LWの終点AEに到達すると、マーカ装置10が格納姿勢になり、作業装置5が非駆動状態且つ上昇状態になり、車速が零になって、機体4が停止する。
最後に、図6に示すように、手動走行により、表示装置44に表示されるガイダンス経路LGに含まれる周り経路LAに沿って周り作業(周り植え)を行い、出入口Eから機体4を圃場から脱出させて、1つの圃場での作業が完了となる。
このように、変速操作具39で手動走行モードと手動走行モードとを切り換えるようにしているので、自動走行中に、誤操作によって機体4が操縦者の意図しない挙動(車速の急変動等)を示すことを回避できる。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態に示した内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、人為操作具Hとして、作業装置5を昇降させる作業レバー41、機体4を制動させるブレーキペダル40、入力装置43が備えられているものを例示しているが、これに限られない。人為操作具Hとして、変速操作具39が含まれていてもよい。この場合は、走行モードの変更に支障がないように、手動走行モードと自動走行モードを切り換える切換操作部が変速操作具39とは別途設けられる。すなわち、人為操作具Hとしては、作業装置5を昇降させる作業レバー41、変速操作具39、機体4を制動させるブレーキペダル40のうち少なくとも1つが備えられていればよい。
(2)上記実施形態では、変速操作具39のみで手動走行モードと自動走行モードとを切り換えるものを例示しているが、これに限られない。例えば、手動走行モードと自動走行モードとを切り換え可能な切換スイッチを別に備えてもよい。切換スイッチにより自動走行モードにした場合には、変速操作具39の操作も無効になるようにすると好適である。
(3)上記実施形態では、自動走行位置APが前進位置F1寄りの箇所に位置しているものを例示しているが、これに限られない。例えば、自動走行位置APが後進位置R1寄りの箇所や他の箇所に位置していてもよい。
(4)上記実施形態では、変速操作具39として主変速レバーを例示していたが、これに限られない。例えば、副変速装置21を操作する副変速レバー等の他の変速操作具39であってもよい。
(5)上記実施形態では、マップ取得部63が機体4の記憶部62から圃場マップMを取得するようにしているが、これに限られない。例えば、マップ取得部63が、通信モジュール54を介して、外部のサーバ57から圃場マップMをダウンロードやストリーミングの形態で取得するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、経路取得部65が、経路生成部64から経路を取得するものを例示しているが、これに限られない。例えば、経路取得部65が、通信モジュール54を介して、外部のサーバ57から生成された経路をダウンロードやストリーミングの形態で取得するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、旋回走行も自動で行うものを例示しているが、これに限られない。例えば、直進走行のみを自動で行い、旋回走行は手動で行うものであってもよい。
(8)上記実施形態では、GPSを利用した測位方法としてRTK-GPSを採用しているものを例示しているが、これに限られない。例えば、GPSを利用した測位方法として、DGPS等の他の方式を用いた方式を採用してもよい。
本発明は、作業装置として苗植付装置を備える上記乗用型田植機以外にも、例えば、作業装置として播種装置を備える植播系水田作業車である乗用型直播機、作業装置としてプラウ等を備えるトラクタ、若しくは、作業装置として刈取部等を備えるコンバイン等の農作業車、または、作業装置としてバケット等を備える建設作業車等の種々の作業車に利用できる。
4 :機体
5 :作業装置
17 :変速装置
39 :変速操作具
40 :ブレーキペダル
41 :作業レバー
51 :測位部
65 :経路取得部
69 :走行制御部
H :人為操作具
MP :手動走行位置
AP :自動走行位置
AL :操作経路
F1 :前進位置
N1 :中立位置
R1 :後進位置
LW :走行経路

Claims (6)

  1. 自走可能な機体と、
    前記機体に備えられ、圃場に対して対地作業を行うことが可能な作業装置と、
    前記機体の車速を変更可能な変速装置と、
    手動操作に基づいて前記変速装置を変速操作可能な変速操作具と、
    前記機体を走行させる走行経路を取得する経路取得部と、
    前記機体の自機位置を計測する測位部と、
    前記対地作業において前記機体を手動走行させる手動走行モードと、前記対地作業において前記測位部の計測結果に基づいて前記機体を前記走行経路に沿って自動走行させる自動走行モードと、を切り換え可能な走行制御部と、が備えられ、
    前記変速操作具の操作位置として、前記走行制御部を前記手動走行モードにする手動走行位置と、前記走行制御部を前記自動走行モードにする自動走行位置と、が設けられている作業車。
  2. 前記変速操作具が、手で操作する変速レバーであり、
    前記変速レバーの前記手動走行位置として、前記変速装置が前進動力を出力する状態となる前進位置と、前記変速装置が後進動力を出力する状態となる後進位置と、前記変速装置が動力を出力しない状態となる中立位置と、が設けられ、
    前記自動走行位置が、前記中立位置の近傍に設けられている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記変速操作具を前記手動走行位置から前記自動走行位置へ切り換える操作経路が、前記中立位置を経由するように設定されている請求項2に記載の作業車。
  4. 前記機体に対する人為操作入力を行う人為操作具が備えられ、
    前記自動走行モードにおいて、前記変速操作具以外の前記人為操作具による前記人為操作入力が無効となる請求項1~3のいずれか一項に記載の作業車。
  5. 前記人為操作具として、前記作業装置を昇降させる作業レバー、前記機体を制動させるブレーキペダル、及び情報を入力可能な入力装置のうち少なくとも1つが備えられている請求項4に記載の作業車。
  6. 前記機体に対する人為操作入力を行う人為操作具と、
    前記手動走行モードと前記自動走行モードを切り換える切換操作部とをさらに備え、
    前記人為操作具として前記変速操作具が含まれ、
    前記自動走行モードにおいて、前記切換操作部により前記手動走行モードに切り換えることが可能であり、前記切換操作部以外の前記人為操作具による前記人為操作入力が無効となる請求項1~3のいずれか一項に記載の作業車。
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