JP2020054317A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な場所でも適正に車体を安定して走行させることができる作業車両を提供する。【解決手段】車体の操舵を行うステアリングハンドル30を有する操舵装置11と、車体の位置である車体位置を検出可能な測位装置40と、ステアリングハンドル30による手動操舵とは別に、測位装置40によって検出された車体位置に基づいて車体の自動操舵を行う制御装置60であって、車体位置に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う制御装置60Bと、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、トラクタ等の作業車両に関する。
従来、農作業機として特許文献1が知られている。特許文献1の農作業機は、手動操舵による手動走行と、基準走行ラインに平行に設定される設定走行ラインに沿って自動操舵により走行する自動走行とを切替自在な走行機体と、手動走行と自動走行とを切替自在な切替スイッチとを備えている。また、農作業機は、畝に沿って走行中に右指示ボタンを押した後、基準走行ラインの始点が設定され、走行中に左指示ボタンを押すことによって基準走行ラインの終点が設定される。即ち、自動操舵前に走行基準ラインの設定を行っている。
特開2017−123803号公報
特許文献1の農作業機では、走行基準ラインの設定後、設定走行ラインに沿って簡単に自動走行を行うことができる。特許文献1では、自動走行においては操舵角を変更することによって、設定走行ラインに沿って農作業機を走行させることができるものの、圃場によっては同じ操舵角であっても農作業機の挙動が変化することがあり、安定して走行させることが難しい場合があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、様々な場所でも適正に車体を安定して走行させることができる作業車両を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業車両は、車体の操舵を行うステアリングハンドルを有する操舵装置と、前記車体の位置である車体位置を検出可能な測位装置と、前記ステアリングハンドルによる手動操舵とは別に、前記測位装置によって検出された前記車体位置に基づいて前記車体の自動操舵を行う制御装置であって、前記車体位置に対応する土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う制御装置と、を備えている。
前記制御装置は、前記車体位置に対応する土質に基づいて前記自動操舵時の前記操舵装置の操舵角を設定する。
作業車両は、前記土質と位置とが関連付けられた土質データを記憶する記憶装置を備え、前記制御装置は、前記測位装置によって検出された前記車体位置と前記記憶装置に記憶された前記土質データとから現在の土質を抽出し、抽出した土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う。
作業車両は、作業場と土質とを入力する表示装置を備え、前記制御装置は、前記表示装置に入力された作業場が前記測位装置によって検出された前記車体位置に含まれる場合に前記入力された作業場に対応する土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う。
作業車両は、前記車体に設けられ且つ前記土質を検出する土質検出装置を備え、前記制御装置は、前記土質検出装置で検出された土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う。
作業車両は、外部機器から送信された土質データであって前記土質と位置とが関連付けられた土質データを受信する通信装置を備えている。
本発明によれば、様々な場所でも適正に車体を安定して走行させることができる。
トラクタの構成及び制御ブロック図を示す図である。 自動操舵を説明する説明図である。 プッシュスイッチにおける補正量を説明する説明図である。 スライドスイッチにおける補正量を説明する説明図である。 プッシュスイッチにおける第1補正部及び第2補正部を示す図である。 スライドスイッチにおける第1補正部及び第2補正部を示す図である。 自動操舵中で直進中に演算車体位置が右にずれた場合の状態を示している。 自動操舵中で直進中に演算車体位置が左にずれた場合の状態を示している。 運転席の前方のカバーを運転席側から見た図である。 自動操舵を説明する説明図である。 位置(緯度、経度)と土質とを関連付けたデータを示す図である。 作業場、位置(緯度、経度)、土質及び関連付けた土質データを示す図である。 土質に関する制御テーブルを示す図である。 土質に基づいて自動操舵を行うフローである。 土質に基づいて自動操舵を行った場合のトラクタの走行軌跡K1を示す図である。 土質設定画面M1の一例を示す図である。 土質設定画面M1に入力した作業場と土質との関係付けた土質データを示す図である。 作業場選択画面M2の一例を示す図である。 データ通信システムを示す図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図15は作業車両1の一実施形態を示す側面図であり、図15は作業車両1の一実施形態を示す平面図である。本実施形態の場合、作業車両1はトラクタである。但し、作業車両1は、トラクタに限定されず、コンバインや移植機等の農業機械(農業車両)であってもよいし、ローダ作業機等の建設機械(建設車両)等であってもよい。
以下、トラクタ(作業車両)1の運転席10に着座した運転者の前側(図15の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図15の矢印A2方向)を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、作業車両1の前後方向に直交する方向である水平方向を車体幅方向として説明する。
図15に示すように、トラクタ1は、車体3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。車体3は走行装置7を有していて走行可能である。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。
原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3には運転席10が設けられている。
また、車体3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置を着脱可能である。作業装置を連結部8に連結することによって、車体3によって作業装置を牽引することができる。作業装置は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケース(ミッションケース)に回転自在に支持され、当該推進軸5aには、エンジン4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5
bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される第1作動弁25に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁25の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁26に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁26の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁25及び第2作動弁26は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪7F及び後輪7Rが動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪7Fと後輪7Rとの回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪7Fの回転速度が後輪7Rの回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が切断状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪7Rが動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D−GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に車体3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、車体3に設けられたロプスに取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。車体3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、車体3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、運転者の操作によって車体3の操舵を行う手動操舵と、運転者の操作によらずに自動的に車体3の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。
操舵装置11は、ステアリングハンドル(ステアリングホイール)30と、ステアリングハンドル30を回転可能に支持するステアリングシャフト(回転軸)31とを有している。また、操舵装置11は、補助機構(パワーステアリング装置)32を有している。補助機構32は、油圧等によってステアリングシャフト31(ステアリングハンドル30)の回転を補助する。補助機構32は、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、ステアリングシャフト31の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)36に接続されている。
したがって、運転者がステアリングハンドル30を把持して一方向又は他方向に操作すれば、当該ステアリングハンドル30の回転方向に対応して制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、車体3は、ステアリングハンドル30の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。
次に、自動操舵について説明する。
図2に示すように、自動操舵を行うに際しては、まず、自動操舵を行う前に走行基準ラインL1を設定する。走行基準ラインL1の設定後に、当該走行基準ラインL1に平行な走行予定ラインL2の設定を行うことによって自動操舵を行うことができる。自動操舵では、測位装置40によって測定された車体位置と走行予定ラインをL2とが一致するように、トラクタ1(車体3)の進行方向の操舵を自動的に行う。
具体的には、自動操舵を行う前にトラクタ1(車体3)を圃場内の所定位置に移動させ(S1)、所定位置にて運転者がトラクタ1に設けられた操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S2)、走行基準ラインL1の始点P10の設定が指令される(S3)。また、トラクタ1(車体3)を移動させ(S4)、所定の位置で運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S5)、走行基準ラインL1の終点P11の設定が指令される(S6)。したがって、操舵切換スイッチ52の操作を行うことによって、走行基準ラインL1を設定することができる。
走行基準ラインL1の設定後(S6後)、例えば、トラクタ1(車体3)を、走行基準ラインL1を設定した場所とは異なる場所に移動させ(S7)、運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S8)、走行基準ラインL1に平行な直線である走行予定ラインL2が設定される(S9)。走行予定ラインL2の設定後、自動操舵が開始され、トラクタ1(車体3)の進行方向が走行予定ラインL2に沿うように変更される。例えば、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して左側にある場合には、前輪7Fが右に操舵され、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して右側にある場合には、前輪7Fが左に操舵される。なお、自動操舵中において、トラクタ1(車体3)の走行速度(車速)は、運転者が手動で当該トラクタ1に設けられたアクセル部材(アクセルペダル、アクセルレバー)の操作量を変更したり、変速装置5の変速段を変更することにより変更することができる。
また、自動操舵の開始後、運転者が任意の箇所で操舵切換スイッチ52の操作を行うと、自動操舵を終了することができる。即ち、走行予定ラインL2の終点は、操舵切換スイッチ52の操作による自動操舵の終了によって設定することができる。つまり、走行予定ラインL2の始点から終点までの長さは、走行基準ラインL1よりも長く設定したり、短
く設定することができる。言い換えれば、走行予定ラインL2は、走行基準ラインL1の長さとは関連付けされておらず、走行予定ラインL2によって、走行基準ラインL1の長さよりも長い距離を自動操舵しながら走行させることができる。
図1に示すように、操舵装置11は、自動操舵機構37を有している。自動操舵機構37は、車体3の自動操舵を行う機構であって、測位装置40で検出された車体3の位置(車体位置)に基づいて車体3を自動操舵する。自動操舵機構37は、ステアリングモータ38とギア機構39とを備えている。ステアリングモータ38は、車体位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構39は、ステアリングシャフト31に設けられ且つ当該ステアリングシャフト31と供回りするギアと、ステアリングモータ38の回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ38の回転軸が回転すると、ギア機構39を介して、ステアリングシャフト31が自動的に回転(回動)し、車体位置が走行予定ラインL2に一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、表示装置45を備えている。表示装置45は、トラクタ1に関する様々な情報を表示可能な装置であって、少なくともトラクタ1の運転情報を表示可能である。表示装置45は、運転席10の前方に設けられている。
図1に示すように、トラクタ1は、設定スイッチ51を備えている。設定スイッチ51は、少なくとも自動操舵の開始前の設定を行う設定モードに切り換えるスイッチである。設定モードは、自動操舵を開始する前に当該自動操舵に関する様々な設定を行うモードであり、例えば、走行基準ラインL1の始点、終点の設定等を行うモードである。
設定スイッチ51は、ON又はOFFに切換可能であり、ONである場合には設定モードが有効である信号を出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を出力する。また、設定スイッチ51は、ONである場合には設定モードが有効である信号を表示装置45に出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を表示装置45に出力する。
トラクタ1は、操舵切換スイッチ52を備えている。操舵切換スイッチ52は、自動操舵の開始又は終了を切り換えるスイッチである。具体的には、操舵切換スイッチ52は、中立位置から上、下、前、後に切換可能であり、設定モードが有効である状態で中立位置から下方に切り換えられた場合には自動操舵の開始を出力し、設定モードが有効である状態で中立位置から上方に切り換えられた場合には自動操舵の終了を出力する。また、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から後に切り換えられた場合には、走行基準ラインL1の始点P10を設定することを出力し、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から前に切り換えられた場合には、走行基準ラインL1の終点P11を設定することを出力する。即ち、操舵切換スイッチ52は、走行基準ラインL1の開始位置(始点P10)及び終了位置(終点P11)を設定する指令スイッチを兼用している。なお、操舵切換スイッチ52は、自動操舵の開始又は終了を切り換える操舵切換スイッチ52と、指令スイッチとは別体に構成してもよい。
トラクタ1は、補正スイッチ53を備えている。補正スイッチ53は、測位装置40によって測定された車体位置(緯度、経度)を補正するスイッチである。即ち、補正スイッチ53は、衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)と、慣性計測装置42で計測した測定情報(加速度、角速度)とで演算された車体位置(演算車体位置という)を補正するスイッチである。
補正スイッチ53は、押圧可能なプッシュスイッチ又はスライド可能なスライドスイッチで構成されている。以下、補正スイッチ53がプッシュスイッチ、スライドスイッチのそれぞれである場合について説明する。
補正スイッチ53がプッシュスイッチである場合、当該プッシュスイッチの操作回数に基づいて、補正量が設定される。補正量は、補正量=操作回数×1回の操作回数当たりの補正量により決定される。例えば、図3Aに示すように、プッシュスイッチを操作する毎に、補正量が数センチ或いは数十センチずつ増加する。プッシュスイッチの操作回数は、第1制御装置60Aに入力され、当該第1制御装置60Aが操作回数に基づいて補正量を
設定(演算)する。
また、補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、当該スライドスイッチの操作量(変位量)に基づいて、補正量が設定される。例えば、補正量は、補正量=所定位置からの変位量により決定される。例えば、図3Bに示すように、スライドスイッチの変位量が5mm増加する毎に、補正量が数センチ或いは数十センチずつ増加する。スライドスイッチの操作量(変位量)は、第1制御装置60Aに入力され、当該第1制御装置60Aが変位量に基づいて補正量を設定(演算)する。なお、上述した補正量の増加方法及び増加の割合は、上述した数値に限定されない。
詳しくは、図4A及び図4Bに示すように、補正スイッチ53は、第1補正部53Aと、第2補正部53Bとを有している。第1補正部53Aは、車体3の幅方向における一方側、即ち、左側に対応する車体位置の補正を指令する部分である。第2補正部53Bは、車体3の幅方向における他方側、即ち、右側に対応する車体位置の補正を指令する部分である。
図4Aに示すように、補正スイッチ53がプッシュスイッチである場合、第1補正部53A及び第2補正部53Bは、操作を行う毎に自動的に復帰するON又はOFFのスイッチである。第1補正部53Aを構成するスイッチと第2補正部53Bを構成するスイッチとは一体化されている。なお、第1補正部53Aを構成するスイッチと第2補正部53Bを構成するスイッチとは互いに離間して配置されていてもよい。図3Aに示すように、第1補正部53Aを押圧する毎に、車体3の左側に対応する補正量(左補正量)が増加する。また、第2補正部53Bを押圧する毎に、車体3の右側に対応する補正量(右補正量)が増加する。
図4Bに示すように、補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、第1補正部53A及び第2補正部53Bは、長孔の長手方向に沿って左又は右に移動する摘み部55を含んでいる。補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、第1補正部53Aと第2補正部53Bとは互いに幅方向に離間して配置されている。図3Bに示すように、摘み部55を予め定められた基準位置から徐々に左側へ変位させると、変位量に応じて左補正量が増加する。また、摘み部55を予め定められた基準位置から徐々に右側へ変位させると、変位量に応じて右補正量が増加する。なお、図4Bに示すように、スライドスイッチである場合、第1補正部53Aと第2補正部53Bとを一体化に形成し、摘み部55の基準位置を中央部に設定し、基準位置から左側に移動した場合に左補正量が設定され、摘み部55を中間位置から右側に移動した場合に右補正量が設定される構成としてもよい。
次に、補正スイッチ53による補正量(左補正量、右補正量)と、走行予定ラインL2と、トラクタ1(車体3)の挙動(走行軌跡)との関係について説明する。
図5Aは、自動操舵中で直進中に演算車体位置W1が右にずれた場合の状態を示している。図5Aに示すように、自動操舵が開始された状態において、実際のトラクタ1(車体3)の位置(実際位置W2)と演算車体位置W1とが一致し、且つ、実際位置W2と走行予定ラインL2とが一致している場合、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。即ち、測位装置40の測位に誤差がなく、測位装置40で検出した車体位置(演算車体位置W1)が実際位置W2と同じである区間P1では、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。なお、測位装置40の測位に誤差がなく補正も行われていない場合は、演算車体位置W1と、補正量で補正した補正後の車体位置(補正車体位置)W3とは同じ値である。補正車体位置W3は、補正車体位置W3=演算車体位置W1−補正量である。
ここで、位置P20の付近において、実際位置W2が走行予定ラインL2に対してズレていないのにも関わらず、様々な影響により、測位装置40の測位に誤差が生じ、測位装置40で検出した車体位置W1が走行予定ラインL2(実際位置W2)に対して右側にズレてしまい、ズレ量W4が維持されているとすると、トラクタ1は、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とにズレが生じたと判断し、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とのズレ量W4を解消するように、当該トラクタ1を左に操舵する。そうすると、トラクタ1の実際位置W2は左の操舵によって走行予定ラインL2にシフトする。その後、運転
者がトラクタ1が走行予定ラインL2からズレていることに気づき、位置P21にて第2補正部53Bを操舵して右補正量を零から増加させたとする。演算車体位置W1に対して右補正量が加えられ、補正後の車体位置(補正車体位置)W3は、実際位置W2と略同じにすることができる。つまり、第2補正部53Bによって右補正量を設定することにより、位置P20の付近において発生したズレ量W4を解消する方向に、測位装置40の車体位置を補正することができる。なお、図5Aの位置P21に示すように、車体位置の補正後、トラクタ1の実際位置W2が走行予定ラインL2から左側に離れている場合は、トラクタ1は右に操舵され、当該トラクタ1の実際位置W2を、走行予定ラインL2に一致させることができる。
図5Bは、自動操舵中で直進中に演算車体位置W1が左にずれた場合の状態を示している。図5Bに示すように、自動操舵が開始された状態において、実際位置W2と演算車体位置W1とが一致し、且つ、実際位置W2と走行予定ラインL2とが一致している場合、図5Aと同様に、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。即ち、図5Aと同様に、測位装置40の測位に誤差がない区間P2では、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。また、図5Aと同様に、演算車体位置W1と補正車体位置W3とは同じ値である。
ここで、位置P22において、様々な影響により、測位装置40の測位に誤差が生じ、測位装置40で検出した車体位置W1が実際位置W2に対して左側にズレてしまい、ズレ量W5が維持されているとすると、トラクタ1は、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とのズレ量W5を解消するように、当該トラクタ1を右に操舵する。その後、運転者がトラクタ1が走行予定ラインL2からズレていることに気づき、運転者が位置P23にて第1補正部53Aを操舵して左補正量を零から増加させたとする。そうすると、演算車体位置W1に対して左補正量が加えられ、補正後の車体位置(補正車体位置)W3は、実際位置W2と略同じにすることができる。つまり、第1補正部53Aによって左補正量を設定することにより、位置P22の付近において発生したズレ量W5を解消する方向に、測位装置40の車体位置を補正することができる。なお、図5Bの位置P23に示すように、車体位置の補正後、トラクタ1の実際位置W2が走行予定ラインL2から右側に離れている場合は、トラクタ1は左に操舵され、当該トラクタ1の実際位置W2を、走行予定ラインL2に一致させることができる。
図1に示すように、トラクタ1は、複数の制御装置60を備えている。複数の制御装置60は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御、車体位置の演算等を行う装置である。複数の制御装置60は、第1制御装置60A、第2制御装置60B及び第3制御装置60Cである。
第1制御装置60Aは、受信装置41が受信した衛星信号(受信情報)と、慣性計測装置42が測定した測定情報(加速度、角速度等)を受信し、受信情報及び測定情報に基づいて車体位置を求める。例えば、第1制御装置60Aは、補正スイッチ53による補正量が零である場合、即ち、補正スイッチ53による車体位置の補正が指令されていない場合、受信情報と測定情報とで演算された演算車体位置W1に対して補正を行わず、演算車体位置W1を自動操舵時に用いる車体位置に決定する。一方、第1制御装置60Aは、補正スイッチ53による車体位置の補正が指令されている場合、補正スイッチ53の操作回数及び補正スイッチ53の操作量(変位量)のいずれかに基づいて車体位置の補正量を設定し、演算車体位置W1を補正量で補正した補正車体位置W3を自動操舵時に用いる車体位置に決定する。
第1制御装置60Aは、車体位置(演算車体位置W1、補正車体位置W3)及び走行予定ラインL2に基づいて制御信号を設定し、制御信号を第2制御装置60Bに出力する。第2制御装置60Bは、自動操舵制御部200を有している。自動操舵制御部200は、第2制御装置60Bに設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。自動操舵制御部200は、第1制御装置60Aから出力された制御信号に基づいて車体3が走行予定ラインL2に沿って走行するように自動操舵機構37のステアリングモータ38を制御する。
図7に示すように、車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値未満である場合、自動操舵制御部200は、ステアリングモータ38の回転軸の回転角を維持する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差(位置偏差)が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して左側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。即ち、自動操舵制御部200は、位置偏差が零となるように、右方向の操舵角(偏差操舵角)を設定する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して右側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。即ち、自動操舵制御部200は、位置偏差が零となるように、左方向の操舵角(偏差操舵角)を設定する。
なお、上述した実施形態では、車体位置と走行予定ラインL2との偏差に基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ラインL2の方位とトラクタ1(車体3)の進行方向(走行方向)の方位(車体方位)F1とが異なる場合、即ち、走行予定ラインL2に対する車体方位F1の角度θgが閾値以上である場合、自動操舵制御部200は、角度θgが零になる(車体方位F1が走行予定ラインL2の方位に一致する)ように操舵角(偏差操舵角)を設定してもよい。また、自動操舵制御部200は、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位(方位偏差)に基づいて求めた操舵角(偏差操舵角)とに基づいて、自動操舵における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
第3制御装置60Cは、運転席10の周囲に設けられた操作部材の操作に応じて、連結部8を昇降させる。なお、第1制御装置60A、第2制御装置60B及び第3制御装置60Cは一体化されていてもよい。また、上述した走行系の制御、作業系の制御、車体位置の演算は限定されない。以上のように、制御装置60によって、トラクタ1(車体3)を自動操舵することができる。
さて、第2制御装置60Bは、車体位置に対応する土質に基づいて自動操舵を行う。即ち、第2制御装置60Bの自動操舵制御部200は、土質に基づいて自動操舵を行う。位置と土質との関係を示す土質データは、記憶装置180に記憶されている。記憶装置180は、不揮発性のメモリである。図8A及び図8Bは、記憶装置180に記憶された土質データの一例を示している。図8Aに示すように、土質データは、位置(緯度、経度)と土質とを関連付けたデータである。土質とは、例えば、土の硬さ(土壌硬度)、土の粒径等である。なお、土性区分(砂土(S):砂壌土(SL):壌土(L):埴壌土(CL):埴土(C))を土質としてもよい。図8Bに示すように、圃場等の作業場と、位置(緯度、経度)と土質との関係を土質データとしてもよい。
自動操舵制御部200は、自動操舵の制御として、車体位置に対応する土質に基づいて自動操舵時の操舵装置の操舵角を設定する。即ち、自動操舵制御部200は、偏差(位置偏差、方位偏差)を零にするための偏差操舵角を土質に基づいて設定(補正)する。自動操舵制御部200は、補正後の偏差操舵角=補正前の偏差操舵角×補正値によって、偏差操舵角の補正を行う。
具体的には、図9に示すように、記憶装置180は、土質に関する制御テーブルを記憶している。制御テーブルは、土質と、偏差操舵角の補正値との関係を示している。図9では、土質として、土の硬さ(土壌硬度)を例示しているが、土の粒径、土性区分等であってもよい。
図9に示すように、土の硬さが「標準」である場合、偏差操舵角の補正値は1.0であり、補正後の偏差操舵角は補正前の偏差操舵角と一致する。土の硬さが「柔らかい」である場合、偏差操舵角の補正値は1.2であり、補正後の偏差操舵角は、補正前の偏差操舵角の1.2倍である。土の硬さが「硬い」である場合、偏差操舵角の補正値は0.8であり、補正後の偏差操舵角は、補正前の偏差操舵角の0.8倍である。つまり、自動操舵制御部200は、土の硬さに応じて補正後の偏差操舵角を増減する。なお、土の硬さが、標準、柔らかい、硬いは、予め設定された硬度値により決定されている。図9に示す偏差操
舵角の補正値は一例であり、限定されない。
図10は、土質に基づいて自動操舵を行うフローを示している。図10に示すように、運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行い、位置P12にて自動操舵が開始されると(S30)、自動操舵制御部200は、測位装置40が検出した車体位置(演算車体位置W1)を参照する(S31)。自動操舵制御部200は、記憶装置180に記憶された土質データを参照する(S32)。また、自動操舵制御部200は、参照した演算車体位置W1と参照した土質データとを用いて、演算車体位置W1に対応する土質を求める(S33:土質抽出処理)。例えば、土質抽出処理では、土質データの中から演算車体位置W1に一致する位置、又は、演算車体位置W1に最も近い位置を抽出し、抽出した位置(抽出位置)に対応する土質を求める。自動操舵制御部200は、制御テーブルを参照し、土質に応じて偏差操舵角を補正する(S34)。自動操舵制御部200は、操舵装置11の操舵角が補正後の偏差操舵角になるように、当該操舵装置11を制御する(35)。
図11は、土質に基づいて自動操舵を行った場合のトラクタ1の走行軌跡K1を示している。図11に示すように、トラクタ1が走行予定ラインL2に沿って走行している自動操舵の状況において、土質が柔らかい区間J1にトラクタ1の車体位置がある場合、操舵角(偏差操舵角)θ10を標準の操舵角θ12よりも大きくする。自動操舵の状況において、土質が固い区間J2にトラクタ1の車体位置がある場合、操舵角(偏差操舵角)θ11を標準の操舵角θ12よりも小さくする。自動操舵の状況において、土質が標準区間J3に車体位置がある場合、操舵角(偏差操舵角)θ12は標準の操舵角と同じにする。以上のように、トラクタ1が土質に応じて操舵角を設定することによって、走行予定ラインL2から外れたトラクタ1をより素早く走行予定ラインL2に戻すことができる。
上述した実施形態では、予め記憶装置180に記憶された土質と位置との関係に基づいて操舵角を設定していたが、表示装置45に入力された作業場と土質との関係に基づいて操舵角を設定してもよい。図12Aに示すように、運転者が表示装置45に対して所定の操作を行うと、当該表示装置45に土質設定画面M1を表示する。土質設定画面M1は、圃場等の作業場を入力する作業場入力部90と、土質を入力する土質入力部91とを有している。作業場入力部90に作業場、土質入力部91に土質が入力されると、図12Bに示すように、記憶装置180には、土質データとして、作業場と土質との関係が記憶される。記憶装置180に記憶された土質データは、表示装置45に表示可能である。
図13に示すように、例えば、運転者が表示装置45に対して所定の操作を行うと、表示装置45は作業場選択画面M2を表示する。作業場選択画面M2には、少なくとも記憶装置180に記憶された作業場の一覧を表示する。運転者が作業場選択画面M2に表示された作業場の中から所定の作業場を選択すると、第2制御装置60Bの自動操舵制御部200は、選択された作業場を保持する。
自動操舵が開始されると、第2制御装置60B(自動操舵制御部200)は、測位装置40が検出した車体位置(演算車体位置W1)が、作業場選択画面M2にて選択された作業場に含まれるか否かを判断する。なお、第2制御装置60Bには、予め作業場に関する作業場情報、例えば、作業場の位置、大きさ、作業場の輪郭の位置等が記憶されており、例えば、演算車体位置W1と作業場情報とを照らし合わせることによって、演算車体位置W1が作業場選択画面M2にて選択された作業場に含まれるか否かの判断は可能である。
第2制御装置60B(自動操舵制御部200)は、表示装置45に入力された作業場、即ち、作業場選択画面M2にて選択された作業場に車体位置(演算車体位置W1)が含まれる場合、当該作業場に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う。詳しくは、自動操舵制御部200は、表示装置45に入力された作業場(作業場選択画面M2にて選択された作業場に演算車体位置W1)に対応する土質を抽出し、制御テーブルの中から抽出した土質に対応する補正値(偏差操舵角を補正する補正値)を求め、求めた補正値に基づいて、偏差操舵角を補正する。なお、偏差操舵角の補正の方法については、上述した実施形態と同様である。
上述した実施形態では、予め記憶装置180に記憶された土質と位置との関係、表示装置45に入力された作業場と土質との関係のいずれかに基づいて操舵角を設定していたが
、自動操舵時等に検出した土質に基づいて操舵角を設定してもよい。この場合、トラクタ1(車体3)は、土質を検出する土質検出装置130を備えている。土質検出装置130は、圃場等に先端を押し当てることで硬度(土壌硬度)を検出する土壌硬度計である。土質検出装置130によって検出された土壌硬度は第2制御装置60Bに入力される。自動操舵が開始されると、第2制御装置60B(自動操舵制御部200)は、土質検出装置130によって検出された硬度を取得する一方で、制御テーブルを参照する。そして、第2制御装置60B(自動操舵制御部200)は、制御テーブルの中から土質検出装置130によって検出された硬度に対応する補正値(偏差操舵角を補正する補正値)を求め、求めた補正値に基づいて、偏差操舵角を補正する。
上述した実施形態では、予め記憶装置180に記憶された土質と位置との関係、表示装置45に入力された作業場と土質との関係、土質検出装置130によって検出された土質のいずれかに基づいて操舵角を設定していたが、トラクタ1(車体3)の外部から送信された土質データに基づいて操舵角を設定してもよい。
図14は、外部機器150から送信された土質データをトラクタ1(車体3)側で受信する場合の土質データの受信のデータ通信システムを示している。図14のデータ通信システムの場合、トラクタ1(車体3)は、通信装置160を備えている。通信装置160は、外部機器150に直接通信及び間接通信のいずれかを行う通信モジュールであって、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)、LPWA(Low Power, Wide Area)、LPWAN(Low-Power Wide-Area Network)等により無線通信を行うことができる。また、通信装置160は、例えば、携帯電話通信網又はデータ通信網などにより無線通信を行うことができる。
外部機器150は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PDA、サーバ等である。この実施形態では、外部機器150は、例えば、農家、営農会社、農業機械メーカ、農業のサービス等に設置されたサーバである。サーバは、外部機器150とは別の外部機器である端末151が接続可能である。端末151は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PDA等である。
サーバは、端末151が接続後、当該端末151から土質データを入力する指令を受信すると、端末151に作業場と土質との関係とを入力する土質設定画面M1に表示する。土質設定画面M1は、土質設定画面M1と同じように、作業場入力部90と土質入力部91とを含んでいる。土質設定画面M1において、作業場入力部90に作業場、土質入力部91に土質が入力されると、サーバに作業場と土質との関係を示す土質データが記憶される。
トラクタ1(車体3)の通信装置160は、自動操舵前にサーバに記憶された土質データ(作業場と土質との関係)が受信する。通信装置160が受信した土質データは、記憶装置180に記憶される。第2制御装置60B(自動操舵制御部200)は、測位装置40が検出した車体位置(演算車体位置W1)と、記憶装置180に記憶された土質データ(作業場と土質との関係)とを参照し、土質データの作業場に演算車体位置W1が含まれる場合、当該演算車体位置W1が含まれる作業場に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う。なお、作業場に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う方法は、上述した方法と同じであるため説明を省略する。
作業車両1は、車体3の操舵を行うステアリングハンドル30を有する操舵装置11と、車体3の位置である車体位置を検出可能な測位装置40と、ステアリングハンドル30による手動操舵とは別に、測位装置40によって検出された車体位置に基づいて車体3の自動操舵を行う制御装置60であって、車体位置に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う制御装置60と、を備えている。これによれば、作業車両1(トラクタ1)の現在の車体位置における土質に基づいて自動操舵の制御を行うことができるため、例えば、現在の車体位置における土が固い場合、柔らかい場合等に自動操舵を調整することができる。即ち、車体位置の土質に応じて自動操舵を行うことができるため、様々な場所でも適正に車体を安定して走行させることができる。
制御装置60は、車体位置に対応する土質に基づいて自動操舵時の操舵装置11の操舵角を設定する。例えば、現在の車体位置における土が固い場合は操舵角を小さく、柔らかい場合は操舵角を大きくすることができる。即ち、土が固く車体3が曲がり易い場合は操舵角を小さく、土が柔らかく車体3が曲がり難い場合は操舵角を大きくすることができ、土の硬さが変化しても車体3の挙動(曲がり)を安定化することができる。
作業車両1は、土質と位置とが関連付けられた土質データを記憶する記憶装置180を備え、制御装置60は、測位装置40によって検出された車体位置と記憶装置180に記憶された土質データとから現在の土質を抽出し、抽出した土質に基づいて自動操舵の制御を行う。これによれば、作業車両1(トラクタ1)の現在の位置(車体位置)に対応して素早く自動操舵を変化させることができる。
作業車両1は、作業場と土質とを入力する表示装置45を備え、制御装置60は、表示装置45に入力された作業場が測位装置40によって検出された車体位置に含まれる場合に入力された作業場に対応する土質に基づいて自動操舵の制御を行う。これによれば、運転者(作業者)によって作業場を入力するだけで、作業を行う場所(作業場)に応じて自動操舵を行うことができる。
作業車両1は、車体3に設けられ且つ土質を検出する土質検出装置130を備え、制御装置60は、土質検出装置130で検出された土質に基づいて自動操舵の制御を行う。これによれば、作業を行いながら土質検出装置130によって検出された土質に応じて自動操舵を素早く行うことができる。
作業車両1は、外部機器から送信された土質データであって土質と位置とが関連付けられた土質データを受信する通信装置160を備えている。作業車両1(トラクタ1)が作業を行う前等に土質データを有していなくても通信装置160によって、土質データを得ることができ、土質データを得た後に自動操舵をしながら作業を行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業車両
3 車体
11 操舵装置
30 ステアリングハンドル
40 測位装置
45 表示装置
60 制御装置
160 通信装置
180 記憶装置

Claims (6)

  1. 車体の操舵を行うステアリングハンドルを有する操舵装置と、
    前記車体の位置である車体位置を検出可能な測位装置と、
    前記ステアリングハンドルによる手動操舵とは別に、前記測位装置によって検出された前記車体位置に基づいて前記車体の自動操舵を行う制御装置であって、前記車体位置に対応する土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う制御装置と、
    を備えている作業車両。
  2. 前記制御装置は、前記車体位置に対応する土質に基づいて前記自動操舵時の前記操舵装置の操舵角を設定する請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記土質と位置とが関連付けられた土質データを記憶する記憶装置を備え、
    前記制御装置は、前記測位装置によって検出された前記車体位置と前記記憶装置に記憶された前記土質データとから現在の土質を抽出し、抽出した土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う請求項1又は2に記載の作業車両。
  4. 作業場と土質とを入力する表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記表示装置に入力された作業場が前記測位装置によって検出された前記車体位置に含まれる場合に前記入力された作業場に対応する土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う請求項1又は2に記載の作業車両。
  5. 前記車体に設けられ且つ前記土質を検出する土質検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記土質検出装置で検出された土質に基づいて前記自動操舵の制御を行う請求項1又は2に記載の作業車両。
  6. 外部機器から送信された土質データであって前記土質と位置とが関連付けられた土質データを受信する通信装置を備えている請求項1又は2に記載の作業車両。
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