JP7062542B2 - 作業機の測位システム及び作業機の測位方法 - Google Patents

作業機の測位システム及び作業機の測位方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、トラクタ等の作業機の測位システム及び作業機の測位方法に関する。
従来、測位装置を備えた作業機として特許文献1が知られている。特許文献1の作業機は、測位衛星からの衛星信号を取得する第1取得部と、慣性装置の検出信号を取得する第2取得部と、車体の直進及び車体の旋回を取得する第3取得部と、第1取得部が取得した衛星信号を衛星航法に適用して測位の情報である第1測位情報を演算する第1演算部と、第2取得部が取得した検出信号を慣性航法に適用して測位の情報である第2測位情報を演算する第2演算部と、第1測位情報及び第2測位情報をカルマンフィルタに適用して測位の情報である第3測位情報を演算する第3演算部とを備えている。特許文献1によれば、作業機に設けた測位装置の単独測位によって、作業機の旋回時における位置を求めることができる。
さて、準天頂衛星、即ち、QZSS衛星を用いて測位を行う技術として、特許文献2が知られている。特許文献2は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて単独測位を行う一方、単独測位の結果と、QZSS衛星から受信した衛星測位補正データとに基づいて観測データを生成して、生成した観測データに基づいてより精度の高い測位を行っている。
特開2017-187394号公報 特開2018-66577号公報
特許文献2においては、GNSS衛星の測位信号による単独測位と、QZSS衛星からの衛星測位補正データによってより精度の高い測位が期待できるものの、様々な場所で作業を行うような作業機について全く考慮されていないのが実情である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、様々な場所で作業を行う作業機に対して精度のよい測位を行うことができる作業機を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業機の測位システムは、作業機に設けられ且つ、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて第1位置を求める第1位置演算部と、前記作業機に設けられ且つ、前記第1位置演算部が求めた第1位置を送信可能な位置送信部と、前記位置送信部から送信された第1位置を受信する位置受信部と、前記位置受信部が受信した前記作業機の第1位置に基づいて、基準点を設定する基準点設定部と、前記基準点設定部で設定した前記基準点に対応し且つ前記測位衛星とは異なる他の測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を前記作業機に送信する補正情報送信部と、前記作業機に設けられ且つ、前記補正情報送信部から送信された前記補正情報を受信する補正受信部と、前記作業機に設けられ且つ、前記補正情報及び前記衛星信号に基づいて、前記作業機の作動時における位置である第2位置を求める第2位置演算部と、を備え、前記基準点設定部は、複数の作業機の第1位置に基づいて、前記複数の作業機のそれぞれに設けられた移動局測位装置の共通の前記基準点を設定する
作業機の測位システムは、前記第1位置演算部及び前記第2位置演算部は、前記作業機に設けられた前記移動局測位装置に設けられている
前記基準点設定部は、前記基準点と予め定められた基線長とで設定される測位エリアに、前記複数の作業機の第1位置が含まれるように、前記基準点を設定する。
前記位置受信部、前記基準点設定部及び前記補正情報送信部は、予め定められた基地局測位装置であり、前記移動局測位装置は、前記測位衛星であるGNSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なGNSS測位装置を含み、前記基地局測位装置は、前記他の測位衛星であるQZSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なQZSS測位装置を含んでいる。
作業機の測位システムは、少なくとも前記QZSS測位装置が受信した衛星信号に基づいて、前記基準点に対応する補正情報を演算する補正情報演算部を備え、前記補正情報演算部は、前記衛星信号に基づいて前記補正情報を演算する。
作業機の測位システムは、作業場と前記作業場で作業を行う作業機とを含む作業計画を作成する計画作成部を備え、前記基準点設定部は、前記作業計画で示された前記作業場に前記作業機が存在する場合に、当該作業機の第1位置に基づいて前記基準点を設定する。
作業機の測位システムは、前記作業計画において所定の作業機が前記作業場を移動する移動範囲を求める移動範囲演算部と、前記基準点設定部は、前記移動範囲演算で求めた移動範囲に前記複数の作業機の第1位置が含まれるように、前記基準点を設定する。
作業機の測位方法は、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて作業機の位置である第1位置を求めるステップと、前記第1位置を作業機から外部に送信するステップと、前記作業機から送信された第1位置を受信するステップと、前記受信した第1位置に基づいて基準点を設定するステップと、前記基準点に対応し且つ前記測位衛星とは異なる測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を作業機に送信するステップと、前記作業機が前記補正情報を受信するステップと、前記補正情報及び前記衛星信号に基づいて、作動時における作業機の位置である第2位置を求めるステップと、を備え、前記基準点を設定するステップでは、前記複数の作業機の第1位置に基づいて、前記複数の作業機に搭載した衛星測位装置の共通の前記基準点を設定する
本発明によれば、様々な場所で作業を行う作業機に対して精度のよい測位を行うことができる。
作業機の測位システムを示す図である。 トラクタの構成及び制御ブロック図を示す図である。 キャビンのルーフに移動局測位装置を取付けた状態を示す図である。 基準点BP1の設定を説明する説明図である。 作業機の測位方法の動作フローを示す図である。 自動操舵を説明する説明図である。 計画作成画面M1の一例を示す図である。 作業計画の一例を示す図である。 作業機の移動距離に基づいて基準点を求める方法の説明図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、作業機の測位システムは、移動局側である作業機1の位置に基づいて、測位を行うための基準点を基地局側である基地局測位装置70によって設定することができるシステムである。作業機は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械、バックホー、ローダ等の建設機械である。
まず、トラクタ1を例にあげて、移動局側の作業機について説明する。
図8に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する走行車両(走行車体)3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7も、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等である。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。走行車両3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。
また、走行車両3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置2が着脱可能である。作業装置2を連結部8に連結することによって、走行車両3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。なお、図8では、作業装置2として耕耘装置を取り付けた例を示している。
図2に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケースに回転自在に支持され、当該推進軸5aには、エンジン4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置に接続されている。後輪デフ装置は、後輪7Rが取り付けられた後車軸を回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
図2に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、ハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転するステアリングシャフト(回転軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含んでいる。制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁22は、ステアリングシャフト11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ23は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
したがって、運転者がハンドル11aを操作すれば、当該ハンドル11aに応じて制御弁22の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、操舵機構11によって、トラクタ1(走行車体3)の操舵を手動で行うことができる。
トラクタ1(走行車体3)の操舵は自動でも行うことが可能である。図2に示すように、操舵装置11は、自動操舵機構25を有している。自動操舵機構25は、走行車体3の自動操舵を行う機構であって、走行車体3の位置(車体位置)と、予め設定された走行予定ラインに基づいて走行車体3を自動操舵する。自動操舵機構25は、ステアリングモータ26と、ギア機構27と、を備えている。ステアリングモータ26は、現在位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構27は、ステアリングシャフト11bに設けられ且つ当該ステアリングシャフト11bと供回りするギアと、ステアリングモータ26の回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ26の回転軸が回転すると、ギア機構27を介して、ステアリングシャフト11bが自動的に回転(回動)し、車体位置が走行予定ラインに一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵機構11は一例であり、上述した構成に限定されない。
トラクタ1は、制御装置17と、通信装置18とを備えている。制御装置17は、運転席の周りに設置された操作具(操作レバー、操作スイッチ、操作ボリューム等)を操作したときの操作信号、走行車体3に搭載された様々なセンサの検出信号等に基づいてトラクタ1の走行系や作業系の制御を行う。例えば、制御装置17は、操作具の操作(操作信号)に基づいて作業装置2を昇降する制御を行ったり、アクセルペダルセンサに基づいて原動機4の回転数を制御する。なお、制御装置17は、トラクタの作業系や走行系を制御するものであればよく、制御方式は限定されない。
通信装置18は、近距離の通信装置、或いは、携帯電話通信網、データ通信網、携帯電話通信網等によって無線通信を行う通信装置であり、少なくともトラクタ1の情報を外部に出力する。通信装置18の通信方式は限定されず、例えば、通信規格IEEE802.15.1シリーズ、通信規格IEEE802.11シリーズであってもよいし、その他の通信方式であってもよい。
図1及び図3に示すように、トラクタ1は、移動局測位装置30を備えている。移動局測位装置30は、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて測位を行う装置である。具体的には、移動局測位装置30は、GPS(Global Positioning System)等のGNSS衛星101の衛星信号と、基地局側から送信された補正情報とに基づいて測位を行う。
図3に示すように、移動局測位装置30は、筐体31aを備え、当該筐体31aはトラクタ1のキャビン9に設けられている。移動局測位装置30の筐体31aは、キャビン9のルーフ9aの幅方向の中央部に配置されている。図1に示すように、筐体31aの内部には、アンテナ31b、信号処理部31c、第1位置演算部31d及び位置送信部31eが格納されている。
信号処理部31c、第1位置演算部31d及び位置送信部31eは、移動局測位装置30に設けられたMPU、CPU等の電子・電子部品、又は、MPU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
アンテナ31bは、GNSS衛星101の衛星信号(第1衛星信号)を受信するアンテナである。アンテナ31bは、第1衛星信号として、GNSS衛星101から送信されたL1信号(中心周波数1575.42MHz)及びL2信号(中心周波数1227.60 MHz)を受信する。L1信号には、航法メッセージ、C/Aコード、L1搬送波が含まれ、L2信号には、少なくともL2搬送波が含まれている。
信号処理部31cは、アンテナ31bが受信した衛星信号の処理を行う部分であって、例えば、アンテナ31bが受信したL1信号及びL2信号の増幅及び復調を行うことで、観測データを生成する。
第1位置演算部31dは、信号処理部31cから出力された観測データ(復調されたL1信号、L2信号)に基づいて、位置(第1位置)の演算を行う。即ち、第1位置演算部31dは、GNSS衛星101の観測データ(第1観測データ)に基づいて単独測位を行う。
位置送信部31eは、第1位置演算部31dが求めた第1位置を外部に送信する。具体的には、位置送信部31eは、上述した通信装置18に含まれていて、少なくとも第1位置を基地局測位装置70に送信する。
以上、移動局測位装置30によれば、例えば、トラクタ1の現在の位置(第1位置)を基地局測位装置70に送信することができる。
次に、基地局測位装置70について説明する。
図1に示すように、基地局測位装置70は、アンテナ71a、アンテナ71b、信号処理部71cと、位置受信部71dと、基準点設定部71eと、補正情報演算部71f、補正情報送信部71gとを備えている。信号処理部71c、位置受信部71d、基準点設定部71e、補正情報演算部71f及び補正情報送信部71gは、MPU、CPU等の電子・電子部品、又は、MPU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
アンテナ71aは、GNSS衛星101の第1衛星信号を受信するアンテナであり、L1信号及びL2信号を受信する。アンテナ71bは、みちびき等の準天頂衛星(QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)衛星)102の衛星信号(第2衛星信号)を受信するアンテナである。アンテナ71bは、第2衛星信号として、少なくともQZSS衛星102から送信されたL6信号(中心周波数1278.75MHz)を受信する。L6信号には、補正情報(センチメータ級測位補強情報)が含まれている。補正情報には、衛星時計誤差情報、衛星信号バイアス誤差情報、衛星軌道誤差情報、対流圏伝播誤差情報、電離層伝播誤差情報等が含まれている。なお、アンテナ71bは、第2衛星信号として、QZSS衛星102から送信されたL1信号及びL2信号を受信してもよい。即ち、QZSS衛星102の衛星信号に基づいて測位を行ってもよい。
信号処理部71cは、アンテナ71a及びアンテナ71bによって受信した衛星信号(第1衛星信号、第2衛星信号)の処理を行う部分であって、例えば、アンテナ71aが受信したL1信号及び信号L2の増幅及び復調、アンテナ71bが受信したL6信号の増幅及び復調を行うことで、観測データを生成する。
位置受信部71dは、トラクタ1に設けた位置送信部31e、即ち、移動局測位装置30から送信された第1位置を受信する。具体的には、位置受信部71dは、近距離の通信装置、或いは、携帯電話通信網、データ通信網、携帯電話通信網等によって無線通信を行う通信装置であり、少なくとも移動局測位装置30から送信された第1位置を受信する。
図4に示すように、基準点設定部71eは、位置受信部71dが受信したトラクタ1の複数の第1位置Pn(n=1,2,3・・・n)に基づいて、基準点BP1を設定する。例えば、基準点BP1が中心とし且つ直径が基線長L10である円形のエリアを測位エリアA1とした場合、基準点設定部71eは、位置受信部71dが受信した全ての第1位置Pn(n=1,2,3・・・n)の全てが含まれるように、基準点BP1を設定する。基線長L10は、予め定められた長さであって、5km~10kmに設定されている。なお、基線長L10は、上述した例に限定されず、基地局測位装置70毎に登録していてもよい。また、測位エリアA1の形状も円形以外に矩形状であってもよく限定されない。
例えば、複数のトラクタ1A、1B、1Cがそれぞれ所定の圃場に位置していて、トラクタ1Aの第1位置は「P1」、トラクタ1Bの第1位置が「P2」、トラクタ1Cの第1位置が「P3」であるとする。基準点設定部71eは、第1位置P1、P2、P3の全てが含まれる測位エリアA1を設定し、測位エリアA1の中心位置を基準点BP1に設定する。なお、基準点設定部71eは、測位エリアA1(基準点BP1)の候補が複数存在する場合、複数の基準点BP1の中で、基準点BP1と第1位置P1、P2、P3との距離が最短(最小)となる位置を、基準点BP1に決定してもよい。
つまり、基準点設定部71eは、トラクタ1の複数の第1位置Pnに基づいて、複数のトラクタ1のそれぞれに設けられた移動局測位装置30の共通の基準点BP1を設定する。また、基準点設定部71eは、基準点BP1と基線長L10とで設定される測位エリアA1に、複数のトラクタ1の第1位置Pnが含まれるように、基準点BP1を設定する。
補正情報演算部71fは、基準点設定部71eで設定した基準点BP1に対応する補正情報を演算する。具体的には、補正情報演算部71fは、少なくともQZSS衛星102から送信された第2衛星信号に含まれるL6信号から基準点BP1における衛星時計誤差、衛星信号バイアス誤差、衛星軌道誤差、対流圏伝播誤差、電離層伝播誤差を求め、求めた誤差を含む情報を補正情報に設定する。
補正情報送信部71gは、補正情報演算部71fで演算した補正情報、即ち。基準点BP1に対応した補正情報をトラクタ1に送信する。具体的には、補正情報送信部71gは、補正情報演算部71fの補正情報の演算が完了すると、演算した補正情報を所定のトラクタ1、即ち、第1位置を基地局測位装置70に送信した所定のトラクタ1(例えば、1A、1B、1C)に送信する。言い換えれば、補正情報送信部71gは、基準点BP1を設定するにあたって使用した第1位置を送信した移動局測位装置30に対して、補正情報を送信する。
以上によれば、基地局測位装置70がトラクタ1側(移動局測位装置30)から複数の第1位置Pnを受信すると、当該基地局測位装置70は、少なくとも複数の第1位置Pnを含む基準点BP1を設定すると共に、基準点BP1に対応する補正情報を演算し、トラクタ1側(移動局測位装置30)に対応した補正情報を送信することができる。
さて、トラクタ1側(移動局測位装置30)は、基地局測位装置70から送信された補正情報を用いて測位を行う。移動局測位装置30は、補正受信部31fと、第2位置演算部31gとを備えている。補正受信部31f及び第2位置演算部31gは、移動局測位装置30に設けられたMPU、CPU等の電子・電子部品、又は、MPU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
補正受信部31fは、基地局測位装置70から送信された補正情報(基準点BP1に対応した補正情報)を受信する。補正受信部31fは、通信装置18に含まれていて、基地局測位装置70から送信された補正情報が、自己宛の場合に補正情報を受信する。
第2位置演算部31gは、補正受信部31fが補正情報を受信すると、受信した補正情報(衛星時計誤差、衛星信号バイアス誤差、衛星軌道誤差、対流圏伝播誤差、電離層伝播誤差を含む)と、アンテナ31bが受信したL1信号及びL2信号(航法メッセージ、C/Aコード、L1搬送波等)の観測情報とを用いて、移動局測位装置30の物理的な第2位置を求める。例えば、第2位置演算部31gは、トラクタ1が走行中、トラクタ1が作業装置2の駆動中などのトラクタ1の作動時における第2位置を求める。
図5は、作業機の測位方法の動作フロー、即ち、トラクタ1の第1位置を求めてから第2位置を求めるまでの動作をまとめたフローである。なお、第1位置、第2位置、基準点、補正情報の求め方については、上述した実施形態と同様であるため説明を省略する。
図5に示すように、GNSS衛星101の第1衛星信号に基づいてトラクタ1の第1位置Pnを移動局測位装置30によって求める(S1)。移動局測位装置30が第1位置を求めると、求めた第1位置Pnをトラクタ1から外部である基地局測位装置70に送信する(S2)。基地局測位装置70は、トラクタ1(移動局測位装置30)から送信された第1位置Pnを受信し(S3)、受信した第1位置Pnに基づいて基準点を設定する(S4:基準点設定ステップ)。基準点設定ステップでは、複数のトラクタの第1位置Pnに基づいて、複数の衛星測位装置30の共通の基準点BP1を設定する。
基地局測位装置70は、基準点BP1の設定後に、基準点BP1に対応する補正情報を求め、求めた補正情報を移動局側であるトラクタ1に送信する(S5)。移動局側であるトラクタ1が補正情報を受信し(S6)、補正情報を受信したトラクタ1に搭載された移動局測位装置30は、補正情報及びGNSS衛星の第1衛星信号に基づいて、作動時における第2位置を求める(S7)。
以上によれば、複数のトラクタ1の第1位置Pnに基づいて、トラクタ1側(移動局測位装置30)に共通する基準点BP1を設定することができると共に、基準点BP1に対応する補正情報を求めることができる。また、トラクタ1が基準点BP1に対応する補正情報を受信することができるため、補正情報を用いてトラクタ1の第2位置を正確に求めることができる。
さて、複数のトラクタ1のそれぞれの制御装置17は、移動局測位装置30で求めた第2位置(緯度、経度)等の測位結果に基づいて自動操舵を行うことができる。
図6は、自動操舵におけるトラクタ1(トラクタ1A、トラクタ1B、トラクタ1C)の位置と、走行予定ラインZ2との関係を示している。以下、トラクタ1Aを例にとり、自動操舵について説明する。
走行予定ラインZ2は、予めパーソナルコンピュータ、携帯端末(スマートフォン、タブレット)等の端末90(図1参照)によって設定して、無線通信、有線通信、或いは記憶媒体により制御装置17等に転送される。なお、トラクタ1にタッチパネル式等の表示装置51を設けて、当該表示装置51に走行予定ラインZ2を入力できるようにしてもよい。走行予定ラインZ2は、設定時に緯度、経度に対応付けられている。
トラクタ1Aにおいて、作業者が所定の操作を行うことによって、自動操舵が制御装置17に指令されると、当該制御装置17は、移動局測位装置30が求めた第2位置(補正情報を用いて演算した位置)を走行車体3の位置(車体位置)Z1として取得する。図6に示すように、車体位置Z1と走行予定ラインZ2との偏差(位置偏差)ΔL1が閾値未満である場合、制御装置17は、ステアリングモータ26の回転軸の回転角を維持する。車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1が閾値以上であって、トラクタ1Aが走行予定ラインZ2に対して左側に位置している場合は、制御装置17は、トラクタ1Aの操舵方向が右方向となるようにステアリングモータ26の回転軸を回転する。車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1が閾値以上であって、トラクタ1Aが走行予定ラインZ2に対して右側に位置している場合は、制御装置17は、トラクタ1Aの操舵方向が左方向となるようにステアリングモータ26の回転軸を回転する。
なお、上述した実施形態では、車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ラインZ2の方位(ライン方位)F2とトラクタ1Aの進行方向の方位(車体方位)F1とが異なる場合、制御装置17は、トラクタ1Aの車体方位F1が走行予定ラインZ2のライン方位F2に一致するように操舵角を設定してもよい。この場合、制御装置17は、車体方位F1とライン方位F2との方位差ΔFを求め、方位差ΔFが零となるように、操舵装置11の操舵角を変更する。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
さて、図1に示すように、作業機の測位システムは、計画作成部81を備えていてもよい。計画作成部81は、管理サーバ80に設けられたMPU、CPU等の電子・電子部品、又は、MPU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
計画作成部81は、圃場等の作業場と、作業場で作業を行う作業機とを含む作業計画を作成する。パーソナルコンピュータ、携帯端末(スマートフォン、タブレット)の端末90が管理サーバ80に接続し、当該端末90から管理サーバ80へ対して作業計画の作成の要求を行うと、当該管理サーバ80は、図7Aに示すように、端末80に作業計画を作成する計画作成画面M1を表示する。計画作成画面M1では、作業場85a、日時などの作業時間85b、耕耘、代掻き、収穫、刈取、集草、薬剤散布、施肥等の作業内容85c、作業を行う作業機85d等の作業計画を入力することができる。作業作成画面M1において、作業計画を入力すると、図7Bに示すように、管理サーバ80には、管理情報と共に作業計画が保存される。
また、管理サーバ80は作業計画を基地局測位装置70に送信する。基地局測位装置70の基準点設定部71eは、管理サーバ80から送信された作業計画を参照して、作業計画に示された作業場に当該計画されたトラクタ1が存在する場合、当該トラクタ1から送信された第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定する。図7Bに示すような作業計画、管理番号KB-33560A701~KB-33560A705までの作業計画を基地局測位装置70が取得したとする。基準点設定部71eは、2018/5/22において、トラクタ1A、1B、1Cに送信された第1位置Pnが作業計画で示された圃場に存在するか否かを判断する。例えば、基準点設定部71eは、トラクタ1A、1B、1Cから送信された第1位置Pnと、作業計画で示された圃場である計画圃場(圃場A、圃場J、圃場F、圃場B)の位置とを比較して、計画圃場に第1位置Pnが位置している場合は、トラクタ1A、1B、1Cが計画圃場に存在していると判断する。なお、図7Bに示すように、トラクタ1Bについては、圃場B及び圃場Fで作業することが計画されているため、基準点設定部71eは、トラクタ1Bの第1位置Pnが圃場F及び圃場Rのいずれかの計画圃場内に入っていれば、トラクタ1Bは、計画圃場に存在していると判断する。
上述したように、基準点設定部71eは、トラクタ1A、1B、1Cが計画圃場に位置していると判断した場合、トラクタ1A、1B、1Cのそれぞれの第1位置Pnに基づいて、上述したように、基準点BP1を設定する。
上述した実施形態では、第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定していたが、これに加え、第1位置Pnとトラクタ1の移動範囲とに基づいて、基準点BP1を求めてもよい。
図1に示すように、作業機の測位システムは、移動範囲演算部82を備えている。移動範囲演算部82は、管理サーバ80に設けられたMPU、CPU等の電子・電子部品、又は、MPU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。移動範囲演算部82は、作業計画において所定のトラクタ1が作業場を移動する移動範囲を求める。図7Bに示すように、作業計画が設定された場合、移動範囲演算部82は、トラクタ1A、1B、1Cのそれぞれの所定時間、例えば、2018/5/22における移動範囲を求める。図7B及び図7Cに示すように、2018/5/22の作業計画において、トラクタ1Cの移動範囲は圃場Aであり、トラクタ1Bの移動範囲は圃場Fから圃場Rであり、トラクタ1Aの移動範囲は圃場Jである。ここで、移動範囲演算部82は、複数のトラクタ1(1A、1B、1C)のうち最も移動範囲(移動距離)が長いトラクタ1Bの移動範囲L11を求める。トラクタ1Bの場合、移動範囲演算部82は、圃場Fから圃場Rまでの距離を予め記憶された圃場位置に基づいて求め、求めた距離を移動距離L11に設定する。
基準点設定部71eは、移動範囲演算部82で求めた移動範囲L11に基づいて基準点BP1を設定する。例えば、基準点設定部71eは、移動距離L11が最も長いトラクタ1Bの現在の位置(第1位置)P2aに移動距離L11を加算することで、当該トラクタ1Bが最も離れる位置(作業予定位置)P2bを求め、トラクタ1Aの第1位置P1、トラクタ1Cの第1位置P3及びトラクタ1Bの作業予定位置P2bが含まれる基準点BP1を求める。なお、上述した基準設定部71の移動範囲L11に基づく基準点BP1の算出方法は一例であり限定されない。
作業機の測位システムは、作業機1に設けられ且つ、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて第1位置Pnを求める第1位置演算部31dと、作業機1に設けられ且つ第1位置演算部31dが求めた第1位置Pnを送信可能な位置送信部31eと、位置送信部31eから送信された第1位置Pnを受信する位置受信部71dと、位置受信部71dが受信した作業機の第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定する基準点設定部71eと、基準点設定部71eで設定した基準点BP1に対応し且つ測位衛星とは異なる他の測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を作業機に送信する補正情報送信部71gと、作業機1に設けられ且つ補正情報送信部71gから送信された補正情報を受信する補正受信部31fと、作業機1に設けられ且つ補正情報及び衛星信号に基づいて、作業機の作動時における位置である第2位置を求める第2位置演算部31gと、を備えている。これによれば、例えば、作業機1において作業前等に第1位置演算部31dが求めた第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定することができ、設定した基準点BP1に対応する補正情報を用いて、第1位置Pnを送信した作業機1の第2位置を高精度に測位することができる。
作業機の測位システムは、第1位置演算部31d及び第2位置演算部31gは、作業機1に設けられた移動局測位装置30に設けられており、基準点設定部71eは、複数の作業機の第1位置Pnに基づいて、複数の作業機1のそれぞれに設けられた移動局測位装置30の共通の基準点BP1を設定する。これによれば、複数の作業機に対応する共通の基準点BP1を求めることができ、共通の基準点BP1における補正情報を用いて、複数の作業機の位置(第2位置)を求めることができる。
基準点設定部71eは、基準点BP1と予め定められた基線長L10とで設定される測位エリアA1に、複数の作業機の第1位置Pnが含まれるように、基準点BP1を設定する。これによれば、基線長L10により決まる測位エリアA1に基準点BP1が設定されるため、複数の作業機の移動範囲が比較的広くても当該複数の作業機の位置(第2位置)を、基準点BP1における補正情報を用いて精度よく求めることができる。
位置受信部71d、基準点設定部71e及び補正情報送信部71gは、予め定められた基地局測位装置70に設けられており、移動局測位装置30は、測位衛星であるGNSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なGNSS測位装置を含み、基地局測位装置70は、他の測位衛星であるQZSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なQZSS測位装置を含んでいる。これによれば、作業機1に設けられた移動局測位装置30がGNSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なGNSS測位装置であっても、QZSS測位装置の衛星信号を用いて、作業機1の位置(第2位置)を精度よく求めることができる。
作業機の測位システムは、少なくともQZSS測位装置が受信した衛星信号に基づいて、基準点BP1に対応する補正情報を演算する補正情報演算部71fを備え、補正情報演算部71fは、衛星信号に基づいて補正情報を演算する。これによれば、QZSS測位装置が受信した衛星信号によって、誤差を小さくするセンチメータ級の測位を行うことができる。
作業機の測位システムは、作業場と作業場で作業を行う作業機とを含む作業計画を作成する計画作成部81を備え、基準点設定部71eは、作業計画で示された作業場に作業機が存在する場合に、当該作業機の第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定する。これによれば、作業場で行う作業を作業機1で行う場合に、作業計画に対応して効率よく作業機1の位置(第2位置)を求めることができる。例えば、複数の作業機において、様々な作業場で作業を行う場合であっても作業計画に対応した位置(第2位置)を求めることができる。
作業機の測位システムは、作業計画において所定の作業機が作業場を移動する移動範囲L11を求める移動範囲演算部82を備え、基準点設定部71eは、移動範囲演算部82で求めた移動範囲L11に基づいて基準点BP1を設定する。これによれば、作業計画に基づいて事前に作業機1が移動する移動範囲L11を考慮して基準点BP1が設定されるため、作業機1が基準点BP1から離れすぎて測位の精度が低下することを防止することができる。
作業機の測位方法は、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて作業機の位置である第1位置Pnを求めるステップと、第1位置Pnを作業機から外部に送信するステップと、作業機から送信された第1位置Pnを受信するステップと、受信した第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定するステップと、基準点BP1に対応し且つ測位衛星とは異なる測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を作業機に送信するステップと、作業機が補正情報を受信するステップと、補正情報及び衛星信号に基づいて、作動時における作業機の位置である第2位置を求めるステップと、を備えている。これによれば、例えば、作業機1において作業前等に第1位置演算部31dが求めた第1位置Pnに基づいて基準点BP1を設定することができ、設定した基準点BP1に対応する補正情報を用いて、第1位置Pnを送信した作業機1の第2位置を高精度に測位することができる。
基準点BP1を設定するステップでは、複数の作業機の第1位置Pnに基づいて、複数の作業機に搭載した衛星測位装置の共通の基準点BP1を設定する。これによれば、複数の作業機に対応する共通の基準点BP1を求めることができ、共通の基準点BP1における補正情報を用いて、複数の作業機の位置(第2位置)を求めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 トラクタ(作業機)
30 移動局測位装置
31d 第1位置演算部
31e 位置送信部
31f 補正受信部
31g 第2位置演算部
70 基地局測位装置
71d 位置受信部
71e 基準点設定部
71g 補正情報送信部
71f 補正情報演算部
81 計画作成部
82 移動範囲演算部
Pn 第1位置
L10 基線長
L11 移動範囲

Claims (8)

  1. 作業機に設けられ且つ、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて第1位置を求める第1位置演算部と、
    前記作業機に設けられ且つ、前記第1位置演算部が求めた第1位置を送信可能な位置送信部と、
    前記位置送信部から送信された第1位置を受信する位置受信部と、
    前記位置受信部が受信した前記作業機の第1位置に基づいて、基準点を設定する基準点設定部と、
    前記基準点設定部で設定した前記基準点に対応し且つ前記測位衛星とは異なる他の測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を前記作業機に送信する補正情報送信部と、
    前記作業機に設けられ且つ、前記補正情報送信部から送信された前記補正情報を受信する補正受信部と、
    前記作業機に設けられ且つ、前記補正情報及び前記衛星信号に基づいて、前記作業機の作動時における位置である第2位置を求める第2位置演算部と、
    を備え
    前記基準点設定部は、複数の作業機の第1位置に基づいて、前記複数の作業機のそれぞれに設けられた移動局測位装置の共通の前記基準点を設定する作業機の測位システム。
  2. 前記第1位置演算部及び前記第2位置演算部は、前記作業機に設けられた前記移動局測位装置に設けられている請求項1に記載の作業機の測位システム。
  3. 前記基準点設定部は、前記基準点と予め定められた基線長とで設定される測位エリアに、前記複数の作業機の第1位置が含まれるように、前記基準点を設定する請求項1又は2に記載の作業機の測位システム。
  4. 前記位置受信部、前記基準点設定部及び前記補正情報送信部は、予め定められた基地局測位装置であり、
    前記移動局測位装置は、前記測位衛星であるGNSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なGNSS測位装置を含み、前記基地局測位装置は、前記他の測位衛星であるQZSS衛星から送信された衛星信号を受信可能なQZSS測位装置を含んでいる請求項1~3のいずれかに記載の作業機の測位システム。
  5. 少なくとも前記QZSS測位装置が受信した衛星信号に基づいて、前記基準点に対応する補正情報を演算する補正情報演算部を備え、前記補正情報演算部は、前記衛星信号に基づいて前記補正情報を演算する請求項4に記載の作業機の測位システム。
  6. 作業場と前記作業場で作業を行う作業機とを含む作業計画を作成する計画作成部を備え、
    前記基準点設定部は、前記作業計画で示された前記作業場に前記作業機が存在する場合に、当該作業機の第1位置に基づいて前記基準点を設定する請求項1~5のいずれかに記載の作業機の測位システム。
  7. 前記作業計画において所定の作業機が前記作業場を移動する移動範囲を求める移動範囲演算部を備え、
    前記基準点設定部は、前記移動範囲演算部で求めた移動範囲に前記複数の作業機の第1位置が含まれるように、前記基準点を設定する請求項6に記載の作業機の測位システム。
  8. 測位衛星から送信された衛星信号に基づいて作業機の位置である第1位置を求めるステップと、
    前記第1位置を作業機から外部に送信するステップと、前記作業機から送信された第1位置を受信するステップと、
    前記受信した第1位置に基づいて基準点を設定するステップと、
    前記基準点に対応し且つ前記測位衛星とは異なる測位衛星の衛星信号から得られた補正情報を作業機に送信するステップと、
    前記作業機が前記補正情報を受信するステップと、前記補正情報及び前記衛星信号に基づいて、作動時における作業機の位置である第2位置を求めるステップと、
    を備え
    前記基準点を設定するステップでは、前記複数の作業機の第1位置に基づいて、前記複数の作業機に搭載した衛星測位装置の共通の前記基準点を設定する作業機の測位方法。
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