JP2020012679A - 衛星信号受信装置及び衛星信号受信装置を備えた測位装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】L6信号を簡単に受信して処理することができるようにする。【解決手段】衛星信号受信装置は、測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナと、L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタと、L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタと、L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタと、第1帯域フィルタを通過したL1信号と、第2帯域フィルタを通過したL2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部と、第3帯域フィルタを通過したL6信号をCLAS補強データに変換する第1デコーダと、第1デコーダで変換されたCLAS補強データを出力する第2出力部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、測位衛星の衛星信号を受信する衛星信号受信装置及び衛星信号受信装置を備えた測位装置に関する。
従来、測位衛星から送信されたL1信号及びL2信号等を受信する測位装置として特許文献1が知られている。特許文献1の測位装置は、L1信号、L2信号及びLEX信号を受信するアンテナと、受信したL1信号を処理するL1信号処理部と、受信したL2信号を処理するL2信号処理部と、受信したLEX信号を処理するLEX信号処理部と、L1信号処理部、L2信号処理部及びLEX信号処理部で処理された信号に基づいて距離を求める距離補正部を備えている。
特開2015−68768号公報
特許文献1では、L1信号、L2信号及びLEX信号を合成して処理を行っていたため、L1信号、L2信号及びLEX信号を合成する回路が複雑になる。また、距離補正部においては、L1信号、L2信号及びLEX信号を合成した信号からLEX信号を取り出すための電気回路が必要である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、L6信号を簡単に受信して処理することができる衛星信号受信装置及び衛星信号受信装置を備えた測位装置を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
衛星信号受信装置は、測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナと、前記L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタと、前記L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタと、前記L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタと、前記第1帯域フィルタを通過した前記L1信号と、前記第2帯域フィルタを通過した前記L2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部と、前記第3帯域フィルタを通過した前記L6信号をCLAS補強データに変換する第1デコーダと、前記デコーダで変換された前記CLAS補強データを出力する第2出力部と、を備えている。
衛星信号受信装置は、前記CLAS補強データと前記合成信号とをRTCMデータに変換する第1変換部を備えている。
衛星信号受信装置は、前記CLAS補強データをRTCMデータに変換する第2変換部を備えている。
衛星信号受信装置は、測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナと、前記L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタと、前記L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタと、前記L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタと、前記第1帯域フィルタを通過した前記L1信号と、前記第2帯域フィルタを通過した前記L2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部と、前記第3帯域フィルタを通過した前記L6信号をMADOCAデータに変換する第2デコーダと、前記デコーダで変換された前記MADOCAデータを出力する第3出力部と、を備えている。
衛星信号受信装置は、前記MADOCAデータと前記合成信号とをRTCMデータに変換する第3変換部を備えている。
衛星信号受信装置は、前記MADOCAデータをRTCMデータに変換する第4変換部を備えている。
測位装置は、衛星信号受信装置と、前記衛星信号受信装置から出力された合成信号に基づいて位置を演算する位置演算装置と、を備えている。
本発明によれば、L6信号を簡単に受信して処理することができる。
第1実施形態における測位装置を搭載したトラクタの制御ブロック図である。 変速装置及び操舵装置の概略図である。 第1実施形態の第1変形例を示す図である。 第1実施形態の第2変形例を示す図である。 第2実施形態における測位装置を搭載したトラクタの制御ブロック図である。 第2実施形態の第1変形例を示す図である。 第2実施形態の第2変形例を示す図である。 自動操舵を説明する説明図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
作業機は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械、バックホー、ローダ等の建設機械である。トラクタ1を例にあげて作業機について説明する。
図9に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する走行車両(走行車体)3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7も、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等である。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。走行車両3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。
また、走行車両3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置2が着脱可能である。作業装置2を連結部8に連結することによって、走行車両3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。なお、図9では、作業装置2として耕耘装置を取り付けた例を示している。
図2に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケースに回転自在に支持され、当該推進軸5aには、エンジン4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置に接続されている。後輪デフ装置は、後輪7Rが取り付けられた後車軸29Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
図2に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、ハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転するステアリングシャフト(回転軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含んでいる。制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁22は、ステアリングシャフト11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ23は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
したがって、運転者がハンドル11aを操作すれば、当該ハンドル11aに応じて制御弁22の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、操舵機構11によって、トラクタ1(走行車体3)の操舵を手動で行うことができる。
トラクタ1(走行車体3)の操舵は自動でも行うことが可能である。図1に示すように、操舵装置11は、自動操舵機構25を有している。自動操舵機構25は、走行車体3の自動操舵を行う機構であって、走行車体3の位置(車体位置)と、予め設定された走行予定ラインに基づいて走行車体3を自動操舵する。自動操舵機構25は、ステアリングモータ26と、ギア機構27と、を備えている。ステアリングモータ26は、現在位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構27は、ステアリングシャフト11bに設けられ且つ当該ステアリングシャフト11bと供回りするギアと、ステアリングモータ26の回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ26の回転軸が回転すると、ギア機構27を介して、ステアリングシャフト11bが自動的に回転(回動)し、車体位置が走行予定ラインに一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵機構11は一例であり、上述した構成に限定されない。
図1に示すように、トラクタ1は、測位装置30Aを備えている。測位装置30Aは、測位衛星から送信された衛星信号に基づいて測位を行う装置である。具体的には、測位装置30Aは、GPS(Global Positioning System)等のGNSS衛星101の衛星信号(第1衛星信号)と、みちびき等の準天頂衛星(QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)衛星)102の衛星信号(第2衛星信号)とに基づいて測位を行うことが可能である。
測位装置30Aは、例えば、キャビン9のルーフ9aに取付けられる。測位装置30Aは、衛星信号受信装置31Aと、位置演算装置43とを備えている。
衛星信号受信装置31Aは、アンテナ32と、第1増幅部33と、第2増幅部34と、第1帯域フィルタ35と、第2帯域フィルタ36と、第3帯域フィルタ37と、第1出力部38と、第1デコーダ39と、第2出力部40とを備えている。アンテナ32は、GNSS衛星101の第1衛星信号と、QZSS102の第2衛星信号とを受信可能である。アンテナ32は、第1衛星信号として、GNSS衛星101から送信されたL1信号(中心周波数1575.42MHz)及びL2信号(中心周波数1227.60 MHz)を受信する。L1信号には、航法メッセージ、C/Aコード、L1搬送波が含まれ、L2信号には、少なくともL2搬送波が含まれている。
また、アンテナ32は、第2衛星信号として、少なくともQZSS衛星102から送信されたL6信号を受信する。L6信号(中心周波数1278.75MHz)には、補正情報(センチメータ級測位補強情報)が含まれている。補正情報には、衛星時計誤差情報、衛星信号バイアス誤差情報、衛星軌道誤差情報、対流圏伝播誤差情報、電離層伝播誤差情報等が含まれている。
第1増幅部33は、アンテナ32が受信したL1信号及びL2信号を増幅する。第2増幅部34は、アンテナ32が受信したL6信号を増幅する。第1増幅部33及び第2増幅部34の電源系にLPF(ローパスフィルタ)41を設けて、当該LPF41を通過した直流信号は第1増幅部33及び第2増幅部34に電力を供給してもよい。
第1帯域フィルタ35は、L1信号のノイズを除去するフィルタであって、第1増幅部33において増幅されたL1信号のノイズを除去する。第1帯域フィルタ35は、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタである。
第2帯域フィルタ36は、L2信号のノイズを除去するフィルタであって、第1増幅部33において増幅されたL2信号のノイズを除去する。第2帯域フィルタ36も、例えば、第1帯域フィルタ35と同様にSAWフィルタである。
第3帯域フィルタ37は、L6信号のノイズを除去するフィルタであって、第2増幅部34において増幅されたL6信号のノイズを除去する。第3帯域フィルタ37も、例えば、第1帯域フィルタ35と同様にSAWフィルタである。
さて、図1に示すように、衛星信号受信装置31Aにおいては、第1増幅部33と、第1帯域フィルタ35及び第2帯域フィルタ36とを接続する信号ラインL100から、別の信号ラインL200が分岐していて、当該信号ラインL200に第2増幅部34及び第3帯域フィルタ37が接続されている。即ち、衛星信号受信装置31Aにおいて、L1信号及びL2信号の信号ラインL100と、L6信号の信号ラインL200とは別々の系統とされていて、それぞれの信号がSAWフィルタを通過する構成となっている。
第1出力部38は、信号ラインL100の信号を出力する部分であって、第1帯域フィルタ35を通過したL1信号と、第2帯域フィルタ36を通過したL2信号とを合成した合成信号を出力する。第1出力部38は、L1信号とL2信号とを合成した高周波信号(RF信号radio frequency)を出力する。
第1デコーダ39は、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号をCLAS補強データに変換する。CLAS補強データは、衛星時計誤差、衛星信号バイアス誤差、衛星軌道誤差、対流圏伝播誤差、電離層伝播誤差を求めるための情報である。
具体的には、第1デコーダ39には、LPF41を通過した電源系の信号がLDO42を介して付与され、当該第1デコーダ39は、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号を復調することによって、復調後のデータをCLAS補強データに変換する。
第2出力部40は、信号ラインL200の信号を出力する部分であって、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号、即ち、第1デコーダで変換されたCLAS補強データを出力する。第2出力部40から出力されたCLAS補強データは、位置演算装置43に入力可能である。なお、第2出力部40から出力されたCLAS補強データは、位置演算装置43以外の装置に送信してもよい。
位置演算装置43は、信号処理部45と、位置演算部46とを備えている。信号処理部45及び位置演算部46は、電子・電子部品等で構成されている。
信号処理部45は、第1出力部38から出力されたL1信号及びL2信号の処理を行う部分であって、例えばL1信号及びL2信号の増幅及び復調を行うことで、観測データを生成する。
位置演算部46は、信号処理部45から出力された観測データ(復調されたL1信号、L2信号)に基づいて、位置の演算を行う。即ち、位置演算部46は、GNSS衛星101の観測データ(第1観測データ)に基づいて単独測位を行う。
なお、第2出力部40から出力されたCLAS補強データを位置演算装置43が取得する場合、信号処理部45はCLAS補強データを補正情報に変換し、位置演算部46は、観測データ(L1信号、L2信号)と変換された補正情報とを用いて測位を行う。
図1に示すように、衛星信号受信装置31Aは、制御装置50に接続されている。制御装置50は、トラクタ1を制御する装置であって、作業系、走行系の制御を行う。制御装置50は、作業系の制御として運転席10の周囲に設けられた操作部材の操作に応じて、連結部8を昇降させる。また、制御装置50は、走行系の制御として、アクセルの操作に応じて、原動機の回転数の変更、自動操舵機構25のステアリングモータ26を制御する。
図8は、自動操舵におけるトラクタ1の位置(車体位置)Z1と、走行予定ラインZ2との関係を示している。走行予定ラインZ2は、予めパーソナルコンピュータ、携帯端末(スマートフォン、タブレット)によって設定して、無線通信、有線通信、或いは記憶媒体により制御装置50等に転送される。なお、トラクタ1にタッチパネル式等の表示装置51を設けて、当該表示装置51に走行予定ラインZ2を入力できるようにしてもよい。走行予定ラインZ2は、設定時に緯度、経度に対応付けられている。
トラクタ1において、作業者が所定の操作を行うことによって、自動操舵が制御装置50に指令されると、当該制御装置50は、衛星信号受信装置31Aが求めた位置を走行車体3の位置(車体位置)Z1として取得する。図8に示すように、車体位置Z1と走行予定ラインZ2との偏差(位置偏差)ΔL1が閾値未満である場合、制御装置50は、ステアリングモータ26の回転軸の回転角を維持する。車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインZ2に対して左側に位置している場合は、制御装置50は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるようにステアリングモータ26の回転軸を回転する。車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインZ2に対して右側に位置している場合は、制御装置50は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるようにステアリングモータ26の回転軸を回転する。
なお、上述した実施形態では、車体位置Z1と走行予定ラインZ2との位置偏差ΔL1基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ラインZ2の方位(ライン方位)F2とトラクタ1の進行方向の方位(車体方位)F1とが異なる場合、制御装置50は、トラクタ1の車体方位F1が走行予定ラインZ2のライン方位F2に一致するように操舵角を設定してもよい。この場合、制御装置50は、車体方位F1とライン方位F2との方位差ΔFを求め、方位差ΔFが零となるように、操舵装置11の操舵角を変更する。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
以上によれば、衛星信号受信装置31Aは、測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナ32と、L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタ35と、L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタ36と、L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタ37と、第1帯域フィルタ35を通過したL1信号と第2帯域フィルタ36を通過したL2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部38と、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号をCLAS補強データに変換する第1デコーダ39と、第1デコーダ39で変換されたCLAS補強データを出力する第2出力部40と、を備えている。これによれば、第1出力部38と第2出力部40によって、L1信号及びL2信号とL6信号とを別々の系統で出力することができるため、アンテナ32によって受信したL6信号を、L1信号及びL2信号に合成することが不要になり、回路構成を簡素化することができる。
図3は、衛星信号受信装置31Aの第1変形例である。図3に示すように、第1変形例では、衛星信号受信装置31Aは、第1変換部48を備えている。第1変換部48は、衛星信号受信装置31Aに設けられた電子・電子部品等、MCU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
第1変換部48は、第1デコーダ39で変換された信号ラインL200のCLAS補強データと、信号ラインL100のL1信号及びL2信号の合成信号とが入力され、CLAS補強データ及び合成信号をRTCMデータに変換する。RTCMデータは、RTCM(Radio Technical Commission For Maritime Services)のフォーマットのデータである。RTCMフォーマットは、GNSSデータの標準フォーマットであって、第1変換部48によって、RTCMデータ(RTCMフォーマット)に変換することによって、CLAS補強データを含むデータは、位置演算装置43側で処理することができる。第2出力部40は、第1変換部48で変換したRTCMデータ(RTCMフォーマット)を位置演算装置43に出力する。
以上によれば、衛星信号受信装置31Aは、CLAS補強データと合成信号とをRTCMデータに変換する第1変換部48を備えているため、例えば、位置演算装置43側に変換部等を設けなくてもよく、RTCMデータ(RTCMフォーマット)を用いて位置演算装置43側で測位を行うことができる。
図4は、衛星信号受信装置31Aの第2変形例である。図4に示すように、第2変形例では、衛星信号受信装置31Aは、第2変換部49を備えている。第2変換部49は、衛星信号受信装置31Aに設けられた電子・電子部品等、MCU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
第2変換部49は、第1デコーダ39で変換された信号ラインL200のCLAS補強データと、位置演算装置43の外部出力60から出力されたL1信号及びL2信号に関するデータとを、RTCMデータ(RTCMフォーマット)に変換する。
例えば、衛星信号受信装置31Aから位置演算装置43に入力されたL1信号及びL2信号(合成信号)は、当該位置演算装置43によってL1信号とL2信号とに分けられる。位置演算装置43は、分けられたL1信号及びL2信号を、当該位置演算装置43の仕様等に対応する所定のフォーマットであるRAWデータに適合させる。外部出力60は、RAWデータを衛星信号受信装置31Aに出力する。
第2変換部49は、位置演算装置43の外部出力部60から出力されたRAWデータと、第1デコーダ39で変換された信号ラインL200のCLAS補強データとを、RTCMデータ(RTCMフォーマット)の変換を行う。
以上によれば、衛星信号受信装置31Aは、CLAS補強データを、外部から出力されたL1信号及びL2信号に関するデータをRTCMデータに変換する第2変換部49を備えている。これによれば、RAWデータ及びCLAS補強データを簡単にRTCMフォーマットに変換することができ、位置演算装置43において測位の演算を簡単に行うことができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態における測位装置30Bを示している。第2実施形態における測位装置30Bは、MADOCAデータを出力する。
図5に示すように、測位装置30Bは、衛星信号受信装置31Bと、位置演算装置43とを備えている。衛星信号受信装置31Bは、アンテナ32と、第1増幅部33と、第2増幅部34と、第1帯域フィルタ35と、第2帯域フィルタ36と、第3帯域フィルタ37と、第1出力部38と、第2デコーダ65と、第3出力部66とを備えている。アンテナ32、第1増幅部33、第2増幅部34、第1帯域フィルタ35、第2帯域フィルタ36、第3帯域フィルタ37及び第1出力部38は、第1実施形態と同様である。位置演算装置43も第1実施形態と同様である。
第2デコーダ65は、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号をMADOCAデータに変換する。MADOCAのデータである。MADOCA(Multi-GNSS Advanced Demonstration tool for Orbit and Clock Analysis)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開発が進められている。CLASは日本国内向けサービスであるのに対して、MADOCAは、外国対応サービスであり、アジア・太平洋地域(QZSS衛星102から送信された信号が受信可能なエリア)のサービスである。
具体的には、第2デコーダ65には、LPF41を通過した電源系の信号がLDO42を介して付与され、当該第2デコーダ65は、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号を復調することによって、復調後のデータをCLAS補強データに変換する。
第3出力部66は、信号ラインL200の信号を出力する部分であって、第3帯域フィルタ37を通過したL6信号、即ち、第1デコーダで変換されたMADOCAデータを出力する。第3出力部66から出力されたMADOCAデータは、位置演算装置43に入力可能である。なお、第3出力部66から出力されたMADOCAデータは、位置演算装置43以外の装置に送信してもよい。
以上、衛星信号受信装置31Bは、第3帯域フィルタを通過したL6信号をMADOCAデータに変換する第2デコーダ65と、第2デコーダ65で変換されたMADOCAデータを出力する第3出力部66とを備えている。これによれば、MADOCAデータを用いて位置演算装置43における測位の演算を簡単に行うことができる。
図6は、衛星信号受信装置31Bの第1変形例である。図6に示すように、第3変形例では、衛星信号受信装置31Bは、第3変換部67を備えている。第3変換部67は、衛星信号受信装置31Bに設けられた電子・電子部品等、MCU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
第3変換部67は、第2デコーダ65で変換された信号ラインL200のMADOCAデータと、信号ラインL100のL1信号及びL2信号の合成信号とが入力され、MADOCAデータ及び合成信号をRTCMデータに変換する。第3変換部67によって、RTCMデータ(RTCMフォーマット)に変換することによって、MADOCAデータを含むデータは、位置演算装置43側で処理することができる。第3出力部66は、第3変換部67で変換したRTCMデータ(RTCMフォーマット)を位置演算装置43に出力する。
以上によれば、衛星信号受信装置31Bは、MADOCAデータと合成信号とをRTCMデータに変換する第3変換部67を備えているため、例えば、位置演算装置43側に変換部等を設けなくてもよく、RTCMデータ(RTCMフォーマット)を用いて位置演算装置43側で測位を行うことができる。
図7は、衛星信号受信装置31Bの第4変形例である。図7に示すように、第4変形例では、衛星信号受信装置31Bは、第4変換部68を備えている。第4変換部68は、衛星信号受信装置31Bに設けられた電子・電子部品等、MCU、CPU等に格納されたプログラム等で構成されている。
第4変換部68は、第2デコーダ65で変換された信号ラインL200のMADOCAデータと、位置演算装置43の外部出力60から出力されたL1信号及びL2信号に関するデータとを、RTCMデータ(RTCMフォーマット)に変換する。
例えば、衛星信号受信装置31Bから位置演算装置43に入力されたL1信号及びL2信号(合成信号)は、当該位置演算装置43によってL1信号とL2信号とに分けられる。位置演算装置43は、分けられたL1信号及びL2信号を、当該位置演算装置43の仕様等に対応する所定のフォーマットであるRAWデータに適合させる。外部出力60は、RAWデータを衛星信号受信装置31Bに出力する。
第4変換部68は、位置演算装置43の外部出力部60から出力されたRAWデータと、第2デコーダ65で変換された信号ラインL200のMADOCAデータとを、RTCMデータ(RTCMフォーマット)の変換を行う。
以上によれば、衛星信号受信装置31Bは、MADOCAデータを、外部から出力されたL1信号及びL2信号に関するデータをRTCMデータに変換する第4変換部68を備えている。これによれば、
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 トラクタ
30A、30B 測位装置
31A、31B 衛星信号受信装置
32 アンテナ
35 第1帯域フィルタ
36 第2帯域フィルタ
37 第3帯域フィルタ
38 第1出力部
39 第1デコーダ
40 第2出力部
43 位置演算装置
48 第1変換部
49 第2変換部
65 第2デコーダ
66 第3出力部
67 第3変換部
68 第4変換部

Claims (7)

  1. 測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナと、
    前記L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタと、
    前記L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタと、
    前記L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタと、
    前記第1帯域フィルタを通過した前記L1信号と、前記第2帯域フィルタを通過した前記L2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部と、
    前記第3帯域フィルタを通過した前記L6信号をCLAS補強データに変換する第1デコーダと、
    前記第1デコーダで変換された前記CLAS補強データを出力する第2出力部と、
    を備えている衛星信号受信装置。
  2. 前記CLAS補強データと前記合成信号とをRTCMデータに変換する第1変換部を備えている請求項1に記載の衛星信号受信装置。
  3. 前記CLAS補強データをRTCMデータに変換する第2変換部を備えている請求項1に記載の衛星信号受信装置。
  4. 測位衛星から送信されたL1信号、L2信号及びL6信号を受信可能なアンテナと、
    前記L1信号のノイズを除去する第1帯域フィルタと、
    前記L2信号のノイズを除去する第2帯域フィルタと、
    前記L6信号のノイズを除去する第3帯域フィルタと、
    前記第1帯域フィルタを通過した前記L1信号と、前記第2帯域フィルタを通過した前記L2信号とを合成した合成信号を出力する第1出力部と、
    前記第3帯域フィルタを通過した前記L6信号をMADOCAデータに変換する第2デコーダと、
    前記第2デコーダで変換された前記MADOCAデータを出力する第3出力部と、
    を備えている衛星信号受信装置。
  5. 前記MADOCAデータと前記合成信号とをRTCMデータに変換する第3変換部を備えている請求項4に記載の衛星信号受信装置。
  6. 前記MADOCAデータをRTCMデータに変換する第4変換部を備えている請求項4に記載の衛星信号受信装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の衛星信号受信装置と、
    前記衛星信号受信装置から出力された合成信号に基づいて位置を演算する位置演算装置と、
    を備えた測位装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021229886A1 (ja) * 2020-05-11 2021-11-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受信装置、および、受信装置の制御方法

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