JP7233916B2 - 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法 - Google Patents

作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7233916B2
JP7233916B2 JP2018243537A JP2018243537A JP7233916B2 JP 7233916 B2 JP7233916 B2 JP 7233916B2 JP 2018243537 A JP2018243537 A JP 2018243537A JP 2018243537 A JP2018243537 A JP 2018243537A JP 7233916 B2 JP7233916 B2 JP 7233916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
traveling
control unit
deviation
traveling vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018243537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020104617A (ja
Inventor
俊明 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2018243537A priority Critical patent/JP7233916B2/ja
Publication of JP2020104617A publication Critical patent/JP2020104617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7233916B2 publication Critical patent/JP7233916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は、例えば、作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法に関する。
従来、作業車両の走行予定ルートに関する制御を行う技術として特許文献1に示す文献が知られている。
特許文献1の作業車両では、走行予定ルートに対する自車位置との間の位置偏差を演算する位置偏差演算部と、位置偏差に基づいて偏差解消の第1操舵値を出力する第1制御演算部と、操舵駆動部とを備え、操舵駆動部を第1操舵値に基づいて操舵している。
特開2016-155491号公報
上述したように、特許文献1の作業車両では、走行予定ルートと自車位置との間の位置偏差を無くすように操舵駆動部が自動的に操舵を行うオートステアリング制御により、走行予定ルートに沿って当該作業車両を走行させることができる。しかしながら、作業車両の走行環境によっては、作業車両が走行予定ルート上にあっても、当該走行予定ルートで示された方位と作業車両(走行車両)の走行方位とがずれる虞があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、走行予定ルートに沿って作業車両(走行車両)を走行させる場合に、作業車両(走行車両)の直進の精度を向上させることができる作業車両の制御装置、作業車両の制御方法及び作業車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業車両の制御装置は、走行予定ルートに基づいて操舵装置に対して、操舵角の設定を行う第1制御部と、前記走行予定ルートに基づいて制動装置に対して、走行車両に設けられた第1輪及び第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記走行予定ルートと前記走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない
また、前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の一方側を向いている場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の他方側を向いている場合に、前記第1輪の制動の設定を行う。
また、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、前記第1制御部は、前記操舵装置に対して設定した操舵角を維持し、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、前記第2制御部は、前記方位偏差に基づいて前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行わない
また、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、前記第1制御部は、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない
また、前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された位置と前記走行車両の位置とを比較し、前記位置偏差が前記第1閾値以下になるように前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う。
また、前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの一方側に位置している場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの他方側に位置している場合に、前記第1輪の制動の設定を行う。
また、前記走行車両の前部又は後部には、作業装置が連結可能とされている。
また、作業車両は、走行車両の向きを変更可能な操舵装置と、前記走行車両に設けられた第1輪と、前記走行車両に設けられ且つ前記第1輪と幅方向に離れる第2輪と、前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動を行う制動装置と、走行予定ルートに基づいて前記操舵装置に対して、操舵角の設定を行う第1制御部と、前記走行予定ルートに基づいて制動装置に対して、前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記走行予定ルートと前記走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない
また、前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の一方側を向いている場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の他方側を向いている場合に、前記第1輪の制動の設定を行う。
また、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、前記第1制御部は、前記操舵装置に対して設定した操舵角を維持し、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方
位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、前記第2制御部は、前記方位偏差に基づいて前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行わない
また、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、前記第1制御部は、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない
また、前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された位置と前記走行車両の位置とを比較し、前記位置偏差が前記第1閾値以下になるように前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う。
また、前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの一方側に位置している場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの他方側に位置している場合に、前記第1輪の制動の設定を行う。
また、前記走行車両の前部又は後部には、作業装置が連結可能とされている。
また、作業車両の制御方法は、制御装置の第1制御部が、走行予定ルートと走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行う第1ステップと、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記制御装置の第2制御部が、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう第1輪及び第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2ステップと、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第2制御部が、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない第3ステップと、を備えている。
本発明によれば、走行予定ルートに沿って作業車両(走行車両)を走行させる場合に、作業車両(走行車両)の直進の精度を向上させることができる。
第1実施形態における作業車両の構成及び制御ブロック図を示す図である。 第1実施形態における作業車両の走行予定ルートの一例を示す図である。 第1実施形態において、走行予定ルート上を作業車両が走行する状態を示す図である。 第1実施形態において、走行予定ルートに対して走行位置が左側にずれた状態を示す図である。 第1実施形態において、走行予定ルートに対して走行位置が右側にずれた状態を示す図である。 第1実施形態において、走行方位が予定方位の右側を向いている状態を示す図である。 第1実施形態において、走行方位が予定方位の左側を向いている状態を示す図である。 第1実施形態における自動走行の制動制御のフローを示す図である。 走行予定ルートに対して走行位置が左側にずれた状態から、作業車両が走行ルートに向かう状態を示す図である。 走行方位が予定方位の左側を向いている状態から、作業車両が走行ルートに向かう状態を示す図である。 第2実施形態における自動走行の制動制御のフローを示す図である。 作業車両の側面全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、作業車両1の構成及び制御ブロック図を示している。作業車両1は、トラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械である。本実施形態において、トラクタを例に挙げ作業車両1について説明する。
図7に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する走行車両(車体)3と、原動機(エンジン)4と、変速装置5とを備えている。走行車両3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。以下の説明においては、作業車両1の運転席10に着座した運転者(作業者)の前側(図7の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図7の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図7の手前側)を左方、運転者の右側(図7の奥側)を右方として説明する。また、前後方向に直交する方向である水平方向を幅方向として説明する。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、走行車両3において幅方向の一方側と他方側とに離反して設けられている。また、後輪7Rは、走行車両3において幅方向の一方側と他方側とに離反して設けられている。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。
また、走行車両3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置2が着脱可能である。走行車両3の後部は、作業装置2を連結可能であり、当該走行車両3によって作業装置2を牽引することができる。なお、本実施形態において、走行車両3の後部は、作業装置2を連結可能であるが、当該作業装置2は、走行車両3の前部に連結可能であってもよいし、走行車両3の前部及び後部に連結可能であってもよい。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。なお、図7では、作業装置2として耕耘装置を取り付けた例を示している。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケースに回転自在に支持され、当該推進軸5aには、エンジン4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び
当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプから吐出した作動油が供給される第1作動弁31に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁31の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁32に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁32の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁31及び第2作動弁32は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪7F及び後輪7Rが動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪7Fと後輪7Rとの回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪7Fの回転速度が後輪7Rの回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が接続状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪7Rが動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
図1に示すように、トラクタ1は、制動装置25を備えている。制動装置25は、左制動装置25aと、右制動装置25bとを有している。左制動装置25a及び右制動装置25bは、ディスク型の制動装置であり、制動する制動状態と、制動を解除する解除状態に切換可能である。左制動装置25aは、後車軸21Rの左側に設けられ、右制動装置25bは、後車軸21Rの右側に設けられている。例えば、運転席10の近傍には、左ブレーキペダルと、右ブレーキペダルとが設けられている。トラクタ1を操作するオペレータが左ブレーキペダルを操作する(踏み込む)ことによって、左ブレーキペダルに連結された左連結部材26aが制動方向へ動き、左制動装置25aを制動状態にすることができる。オペレータが右ブレーキペダルを操作する(踏み込む)ことによって、右ブレーキペダルに連結された右連結部材26bが制動方向へ動き、右制動装置25bを制動状態にするこ
とができる。
また、左連結部材26aには、作動油により作動する左油圧作動部27aが連結されている。左油圧作動部27aには、油路を介して第3作動弁(左制動弁)28aが接続されている。第3作動弁28aによって、左油圧作動部27aを作動させることにより、左連結部材26aを制動方向に移動させることができる。また、右連結部材26bには、作動油により作動する右油圧作動部27bが連結されている。右油圧作動部27bには、油路を介して第4作動弁(右制動弁)28bが接続されている。第4作動弁28bによって、右油圧作動部27bを作動させることにより、右連結部材26bを制動方向に移動させることができる。
以上のように、左制動装置25a及び右制動装置25bは、左ブレーキペダル及び右ブレーキペダルの操作だけでなく、左油圧作動部27a及び右油圧作動部27bの作動によっても、左の後輪7R及び右の後輪7Rのそれぞれを独立して制動状態にすることができる。
図1及び図7に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。図1に示すように、操舵装置11は、ハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁34は、操舵軸11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)36に接続されている。
したがって、ハンドル11aを操作すれば、当該ハンドル11aの操作に応じて制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵装置11は一例であり、上述した構成に限定されない。
図1及び図7に示すように、トラクタ1は、位置検出装置39を備えている。位置検出装置39は、トラクタ1のキャビン9の天板に装着されている。なお、位置検出装置39は、キャビン9の天板に装着されているが、トラクタ1における装着場所は限定されず、別の場所であってもよい。また、位置検出装置39は、作業装置2に装着されていてもよい。位置検出装置39は、D-GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)によって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する位置検出装置である。即ち、位置検出装置39は、測位衛星から送信された信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)や方位を検出する。したがって、本実施形態において、位置検出装置39を走行車両3のキャビン9に設けているため、走行車両3の位置や方位を検出することができる。なお、図1に示すように、位置検出装置39で検出された位置及び方位は、後述する制御装置40が取得可能である。
図1に示すように、トラクタ1は、制御装置40を備えている。制御装置40は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御を行う装置である。具体的には、制御装置40は、第1制御部41と、記憶部43、取得部49とを有している。第1制御部41及び取得部49は、制御装置40に設けられた電気・電子部品、当該制御装置40に組み込まれたプログラム等から構成されている。記憶部43は、不揮発性のメモリ等であり、トラクタ1に関する様々な情報を記憶する。
第1制御部41は、トラクタ1の自動走行を制御する。第1制御部41は、走行予定ルートR、及びトラクタ1の位置に基づいて操舵装置11の操舵に関する第1制御(操舵制御)を行う。具体的には、第1制御部41は、走行車両3が走行予定ルートRに沿って走行するように自動操舵装置37を制御して、操舵装置11に対して、操舵角の設定を行う
。また、第1制御部41は、変速装置5の変速段、原動機4の回転数等を自動的に変更することによって、走行車両3(トラクタ1)の車速(速度)を制御する。
図1に示すように、操舵装置11は、自動操舵装置37を有している。自動操舵装置37は、走行車両3の自動操舵を行う機構であって、走行予定ルートRと、位置検出装置39で検出された走行車両3(トラクタ1)の位置(走行位置)と、に基づいて当該走行車両3を自動操舵する。自動操舵装置37は、ステアリングモータ37aとギア機構37bとを備えている。ステアリングモータ37aは、走行位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構37bは、操舵軸11bに設けられ且つ当該操舵軸11bと供回りするギアと、ステアリングモータ37aの回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ37aの回転軸が回転すると、ギア機構37bを介して、操舵軸11bが自動的に回転(回動)し、走行位置が走行予定ルートRに一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。
走行予定ルートRの設定は、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット等のコンピュータを用いて行う。図2は、トラクタ1の走行予定ルートRの一例を示している。走行予定ルートRの設定にあたっては、コンピュータの表示部に、トラクタ1で作業を行う作業場(圃場等)Fを表示する。コンピュータの表示部に表示された作業場Fにトラクタ1の走行予定ルートRを設定する。オペレータや管理者等は、コンピュータのインターフェース等を用いて、コンピュータの表示部に表示された作業場F上に、走行予定ルートRを設定する。例えば、走行予定ルートRとして、トラクタ1を直進させる直進部R1と、トラクタ1を旋回させる旋回部R2とを設定する。なお、走行予定ルートRにおける直進部R1及び旋回部R2は、位置(緯度、経度)と関連付けられており、少なくとも直進部R1及び旋回部R2に対応する位置を、コンピュータ上で決定することで、走行予定ルートRを設定することができる。図2に示した走行予定ルートRの設定は一例であり、限定されない。
コンピュータによって走行予定ルートRの設定が完了すると、例えば、USBメモリ、SDカード等の電子記憶媒体を当該コンピュータに接続して、当該コンピュータで設定した走行予定ルートRを電子記憶媒体に転送する。そして、走行予定ルートRを記憶した電子記憶媒体をトラクタ1に搭載した機器、例えば、制御装置40や表示装置48に接続する。なお、表示装置48は、トラクタ1の様々な情報を表示する装置であり、例えば、液晶パネル等を有する装置である。
トラクタ1の機器(制御装置40、表示装置48)に電子記憶媒体を接続すると、制御装置40の取得部49は、電子記憶媒体に走行予定ルートRを要求し、当該電子記憶媒体から送信された走行予定ルートRを取得することができる。記憶部43は、取得部49が取得した走行予定ルートRを記憶する。
なお、コンピュータから制御装置40への走行予定ルートRの入力方法は、上述した例に限定されず、トラクタ1に無線を行う通信装置を設けて当該コンピュータ等から送信された走行予定ルートRを当該通信装置が受信してもよい。この場合、通信装置が走行予定ルートRを受信すると、取得部49は通信装置に対して走行予定ルートRを要求することで、通信装置から受信した走行予定ルートRを取得することができる。
図1に示すように、制御装置40には、操舵角検出装置44が接続されている。操舵角検出装置44は、操舵装置11の操舵角[ハンドル11aの操舵角、又は、前輪7Fの操舵角(切れ角)]を検出可能な装置である。
第1制御部41は、位置検出装置39で検出された走行車両3(トラクタ1)の位置(走行位置)と、走行予定ルートRで示された位置(予定位置)とを比較し、走行位置と予定位置とが一致している場合は、操舵装置11におけるハンドル11aの操舵角及び操舵方向(前輪7Fの操舵角及び操舵方向)を変更せずに保持する(制御弁34の開度及び切換位置を変更せずに維持する)。一方、第1制御部41は、走行位置と予定位置とが一致していない場合、当該走行位置と予定位置との位置偏差d(ズレ量)が小さくなるように、操舵装置11におけるハンドル11aの操舵角及び/又は操舵方向を変更する(制御弁
34の開度及び/又は切換位置を変更する)。
第1制御部41による操舵装置11に対する操舵角及び操舵方向の設定について詳しく説明すると、図3Aに示すように、走行位置Q1と予定位置との位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、制御弁34に出力する電流値を変更しない。これにより、第1制御部41は、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持する。なお、第1閾値は、予め設定された所定の値であり、例えば記憶部43に記憶されているが、当該第1閾値は任意に変更できてもよい。第1閾値を小さく設定すれば、自動走行の位置精度が向上し、第1閾値を大きく設定すれば、自動走行の位置精度が低下する。また、位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、制御弁34に出力する電流値を変更しないため、第1閾値により形成された領域は、第1制御部41の第1制御についての不感帯といえる。つまり、第1閾値の値を変更することにより、不感帯の範囲を変更することができる。
また、図3B及び図5Aに示すように、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q2が直進部R1に対して幅方向の一方側(左側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の他方側(右側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。
図3Cに示すように、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q3が直進部R1に対して幅方向の他方側(右側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の一方側(左側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。
本発明のトラクタ1は、走行予定ルートRで示された方位(予定方位)と走行車両3(トラクタ1)の方位(走行方位)とを一致させ、高精度な自動走行を実現することができる。制御装置40は、第2制御部42を有している。第2制御部42は、制御装置40に設けられた電気・電子部品、当該制御装置40に組み込まれたプログラム等から構成されている。第2制御部42は、走行予定ルートRの予定方位及び走行車両3の走行方位に基づいて、前輪7F及び/又は後輪7Rの制動に関する第2制御(制動制御)を行う。
以下、第2制御部42による第2制御について、後輪7Rの制動を例にとり説明する。以下の説明において、後輪7Rのうち、走行車両3の幅方向の一方側(左側)に設けられた車輪を第1輪7R1、走行車両3の幅方向の他方側(右側)に設けられた車輪を第2輪7R2として説明する。第2制御部42は、走行位置と予定位置とが一致しており、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の方位(走行方位)と、走行予定ルートRで示された方位(予定方位)とを比較し、走行方位と予定方位とが一致している場合は、第2制御を行わない(第1輪7R1及び第2輪7R2の制動を設定しない)。一方、第2制御部42は、走行位置と予定位置とが一致しており、走行方位と予定方位とが一致していない場合、当該走行方位と予定方位との方位偏差θ(ズレ量)が小さくなるように、第2制御を行う(第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う)。即ち、少なくとも走行位置と予定位置とが一致していない場合、第2制御部42は、第2制御を行わない。
第2制御部42による制動装置25に対する制動の設定について詳しく説明すると、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値以下である場合、第2制御部42は、第2制御により、第1輪(左の後輪7R)7R1及び第2輪(右の後輪7R)7R2の制動を行わない。なお、第2閾値は、予め設定された所定の値であり、例えば記憶部43に記憶されているが、当該第2閾値は任意に変更できてもよい。第2閾値を小さく設定すれば、自動走行の方位精度が向上し、第2閾値を大きく設定すれば、自動走行の方位精度が低下する。また、方位偏差θが第2閾値以下である場合、第2制御部42は、第2制御により、第1輪7R1及び第2輪7R2の制動を行わないため、第2閾値により形成された領域は、第2制御部42の第2制御についての不感帯である。つまり、第2閾値の値を変更することにより、不感帯の範囲を変更することができる。
また、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値以下であり、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の一方側を向いている場合に、第2輪7R2の制動の設定を行い、位置偏差dが第1閾値以下であり、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の他方側を向いている場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。詳しくは、図3D及び図5Bに示すように、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の左側(一方側)を向いている場合、第2制御部42は、第2制御により、右制動弁28bに制御信号を出力し、右制動装置25bの制動によって第2輪(右の後輪7R)7R2の回転速度を低下させる。これにより、幅方向の他方側(右側)の車輪である第2輪7R2よりも、幅方向の一方側(左側)の車輪である第1輪7R1の回転速度が大きくなる。このため、図5Bに示すように走行車両3は、幅方向の他方側(右側)を軸として向きが変わり、走行方位が予定方位の右側(他方側)に向かう。
一方、図3Eに示すように、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の右側(他方側)を向いている場合、第2制御部42は、第2制御により、左制動弁28aに制御信号を出力し、左制動装置25aの制動によって左の後輪7Rの回転速度を低下させる。これにより、幅方向の一方側(左側)の車輪である第1輪7R1よりも、幅方向の他方側(右側)の車輪である第2輪7R2の回転速度が大きくなる。このため、走行車両3は、幅方向の一方側(左側)を軸として向きが変わり、走行方位が予定方位の左側(一方側)に向かう。
従って、上述したように第1実施形態のトラクタ1では、第1制御部41は、走行予定ルートRで示された位置(予定位置)と走行車両3の位置(走行位置)とが一致するよう、操舵装置11に対して操舵角を設定する第1制御(操舵制御)を行う。一方、第2制御部42が、走行予定ルートRで示された方位(予定方位)と走行車両3の方位(走行方位)とが一致するよう、走行予定ルートRの予定方位及び走行車両3の走行方位に基づいて、前輪7F及び/又は後輪7Rの制動に関する第2制御(制動制御)を行う。
以下、自動走行における制御装置40(第1制御部41及び第2制御部42)の一連の流れについて説明する。
図4に示すように、トラクタ1のエンジン4の始動後、制御装置40がトラクタ1の自動走行の開始指示を取得すると第1制御部41がトラクタ1の自動走行を開始する(S1)。制御装置40は、トラクタ1と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット等のコンピュータ等の携帯端末から取得する。なお、制御装置40は、所定時刻になると開始指示を取得して自動走行を開始してもよく、開始指示の取得元は上記構成に限定されない。
第1制御部41は、変速装置5の変速段、原動機4の回転数等を自動的に変更することによって、走行車両3(トラクタ1)の車速(速度)を制御する。また、第1制御部41は、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の位置(走行位置)と、走行予定ルートRで示された位置(予定位置)とを比較する。具体的には、第1制御部41は、走行位置と予定位置との位置偏差dが予め設定された第1閾値以下であるか否かを確認する(S2)。走行位置と予定位置とが一致していない場合、即ち、位置偏差dが第1閾値を超えている場合(S2,No)、第1制御部41は、走行予定ルートR、及びトラクタ1の位置に基づいて操舵装置11の操舵に関する第1制御を行う。詳しくは、第1制御部41は、走行予定ルートRと走行車両3の位置との位置偏差dが第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行う(第1ステップ)。
具体的には、第1制御部41は、走行位置と予定位置との位置偏差dが小さくなるように、操舵装置11におけるハンドル11aの操舵角及び/又は操舵方向を変更する。詳しくは、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q2が直進部R1に対して幅方向の一方側(左側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の他方側(右側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。一方、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、走行位
置Q3が直進部R1に対して幅方向の他方側(右側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の一方側(左側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。
走行位置と予定位置とが一致している場合、即ち、位置偏差dが第1閾値以下である場合(S2,Yes)、第1制御部41は、制御弁34に出力する電流値を変更しない。即ち、第1制御部41は、第1制御を終了し(S4)、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持する。
走行位置と予定位置とが一致している場合(S2,Yes)、第2制御部42は、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の方位(走行方位)と、走行予定ルートRで示された方位(予定方位)とを比較する。具体的には、第2制御部42は、走行方位と予定方位との方位偏差θが予め設定された第2閾値以下であるか否かを確認する(S5)。走行位置と予定位置とが一致しており、走行方位と予定方位とが一致していない場合、即ち、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値以下である場合(S5,No)、第2制御部42は、走行予定ルートRの予定方位及び走行車両3の走行方位に基づいて、前輪7F及び/又は後輪7Rの制動に関する第2制御を行う。詳しくは、第2制御部42は、走行予定ルートRで示された方位と走行車両3の走行方位との方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う(第2ステップ)。
第2制御部42は、走行方位と予定方位との方位偏差θ(ズレ量)が小さくなるように、第2制御を行う(S6)。詳しく説明すると、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の左側(一方側)を向いている場合、第2制御部42は、第2制御により、右制動弁28bに制御信号を出力し、右制動装置25bの制動によって第2輪(右の後輪7R)7R2の回転速度を低下させる。一方、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の右側(他方側)を向いている場合、第2制御部42は、第2制御により、左制動弁28aに制御信号を出力し、左制動装置25aの制動によって左の後輪7Rの回転速度を低下させる。
走行位置と予定位置とが一致しており、且つ、走行方位と予定方位とが一致している場合、即ち、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値以下である場合(S5,Yes)、第2制御部42は、第2制御により、第1輪(左の後輪7R)7R1及び第2輪(右の後輪7R)7R2の制動を行わない。即ち、第2制御部42は、第2制御を終了し(S7)、第1輪7R1及び第2輪7R2に対する制動を終了する。
上述した作業車両1の制御装置40は、走行予定ルートRに基づいて操舵装置11に対して、操舵角の設定を行う第1制御部41と、走行予定ルートRに基づいて制動装置25に対して、走行車両3に設けられた第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う第2制御部42と、を備え、第1制御部41は、走行予定ルートRと走行車両3の位置との位置偏差dが第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行い、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値以下である場合に、走行予定ルートRで示された方位と走行車両3の走行方位との方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、位置偏差dが第1閾値以下であり、走行予定ルートRに対して走行方位がずれている場合に、第1輪7R1又は第2輪7R2の制動を設定することで、走行車両3の走行方位を走行予定ルートRに一致させることができ、走行車両3の直進の精度(直進性)をより向上させることができる。即ち、走行車両3の位置と走行予定ルートRとが略一致して直進をしている状況下(位置偏差dが第1閾値以下)において、走行予定ルートRに対する走行車両3の向きをより正確に合わせることで、より直進性を向上させることができる。
特に、第1輪7R1又は第2輪7R2が操舵を行う車輪とは異なる場合、例えば、前輪が操舵、後輪が制動を行う第1輪7R1又は第2輪7R2である場合に、操舵では修正で
きない方位ズレを制動によって行うことができる。
また、第1輪7R1は、走行車両3における幅方向の一方側に設けられ、第2輪7R2は、走行車両3における幅方向の他方側に設けられており、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値を超え、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の一方側を向いている場合に、方位偏差θが第2閾値を超え、第2輪7R2の制動の設定を行い、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の他方側を向いている場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。
上記構成によれば、第2制御部42が、第2輪7R2の制動の設定を行うと、第1輪7R1の回転数の方が第2輪7R2の回転数よりも大きくなるため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の他方側を軸として当該走行車両3の向きを変えることができる。一方、第2制御部42が、第1輪7R1の制動の設定を行うと、第2輪7R2の回転数の方が第1輪7R1の回転数よりも大きくなるため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の一方側を軸として当該走行車両3の向きを変えることができる。
また、位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持し、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11の操舵角を変更することなく、素早く走行車両3の向きを変えることができる。また、走行車両3の前部又は後部には、作業装置2が連結可能とされている。
上記構成によれば、走行車両3は、高い方位精度で走行予定ルートRを走行することができるため、作業装置2の位置が、当該作業装置2の作業予定位置からずれることを抑制することができる。このため、作業装置2は、より精度の高い作業を行うことができる。
また、作業車両1は、走行車両3の向きを変更可能な操舵装置11と、走行車両3に設けられた第1輪7R1と、走行車両3に設けられ且つ第1輪7R1と幅方向に離れる第2輪7R2と、第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動を行う制動装置25と、走行予定ルートRに基づいて操舵装置11に対して、操舵角の設定を行う第1制御部41と、走行予定ルートRに基づいて制動装置25に対して、第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う第2制御部42と、を備え、第1制御部41は、走行予定ルートRと走行車両3の位置との位置偏差dが第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行い、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値以下である場合に、走行予定ルートRで示された方位と走行車両3の走行方位との方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、位置偏差dが第1閾値以下であり、走行予定ルートRに対して走行方位がずれている場合に、第1輪7R1又は第2輪7R2の制動を設定することで、走行方位の精度を向上させることができる。このため、作業者の操作の熟練度に関わらず、高い精度で走行予定ルートRを走行することが可能となる。
また、第1輪7R1は、走行車両3における幅方向の一方側に設けられ、第2輪7R2は、走行車両3における幅方向の他方側に設けられており、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値を超え、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の一方側を向いている場合に、位置偏差dが第1閾値を超え、第2輪7R2の制動の設定を行い、走行車両3の走行方位が走行予定ルートRで示された方位の他方側を向いている場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。
上記構成によれば、第2制御部42が、第2輪7R2の制動の設定を行うと、第1輪7R1の回転数の方が第2輪7R2の回転数よりも大きくなるため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の他方側を軸として向きを変えることができる。一方、第2制御部42が、第1輪7R1の制動の設定を行うと、第2輪7R2の回転数の方が第1輪7R1の回転数よりも大きくなるため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の一方側を軸として向きを変えることができる。
また、位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持し、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう第
1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11の操舵角を変更することなく向きを変えることができる。また、走行車両3の前部又は後部には、作業装置2が連結可能とされている。
上記構成によれば、走行車両3は、高い方位精度で走行予定ルートRを走行することができるため、作業装置2の位置が、当該作業装置2の作業予定位置からずれることを抑制することができる。このため、作業装置2は、より精度の高い作業を行うことができる。
また、作業車両1の制御方法は、走行予定ルートRと走行車両3の位置との位置偏差dが第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行う第1ステップと、位置偏差dが第1閾値以下である場合に、走行予定ルートRで示された方位と走行車両3の走行方位との方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う第2ステップと、を備えている。
上記構成によれば、位置偏差dが第1閾値以下であり、走行予定ルートRに対して走行方位がずれている場合に、第1輪7R1又は第2輪7R2の制動を設定することで、走行方位の精度を向上させることができる。このため、作業者の操作の熟練度に関わらず、高い精度で走行予定ルートRを走行することが可能となる。
[第2実施形態]
図6は、作業車両1の別の実施形態(第2実施形態)を示す。
以下、第2実施形態の作業車両1について、上述した実施形態(第1実施形態)と異なる構成を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。第2実施形態において、第1制御部41は、図3D及び図3Eに示すように、走行位置と予定位置とが一致し、走行方位と予定方位が一致していない場合、走行方位と予定方位とが一致するように第1制御を行う。また、第2実施形態において、第2制御部42は、図3B及び図3Cに示すように、走行位置と予定位置とが一致していない場合、第2制御を行う。言い換えると、第2実施形態において、第1制御部41は、走行位置と予定位置、及び走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第1制御を行い、第2制御部42は、走行位置と予定位置、及び走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第2制御を行う。
以下、図3D及び図3Eに示すように、走行位置と予定位置とが一致し、走行方位と予定方位が一致していない場合における第1制御部41の第1制御について説明する。第1制御部41は、走行位置と予定位置とが一致している場合において、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の方位(走行方位)と、走行予定ルートRで示された方位(予定方位)とを比較し、図3Aに示すように、走行方位と予定方位とが一致している場合、操舵装置11におけるハンドル11aの操舵角及び操舵方向(前輪7Fの操舵角及び操舵方向)を変更せずに保持する(制御弁34の開度及び切換位置を変更せずに維持する)。一方、図3D及び図3Eに示すように、走行位置と予定位置とが一致し、走行方位と予定方位とが一致していない場合、第1制御部41は、当該走行方位と予定方位との方位偏差θ(ズレ量)が小さくなるように、操舵装置11におけるハンドル11aの操舵角及び/又は操舵方向を変更する(制御弁34の開度及び/又は切換位置を変更する)。
走行位置と予定位置とが一致している場合における第1制御部41による操舵装置11に対する操舵角及び操舵方向の設定について詳しく説明すると、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ走行方位と予定方位との方位偏差θが第2閾値以下である場合、第1制御部41は、制御弁34に出力する電流値を変更しない。これにより、第1制御部41は、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持する。
また、第1制御部41は、位置偏差dが第1閾値以下であり、方位偏差θが第2閾値を超えている場合に第1制御を行う。詳しくは、図3Dに示すように、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の左側(一方側)を向いている場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の他方側(右側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、方位偏差θの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。
一方、図3Eに示すように、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の右側(他方側)を向いている場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の一方側(左側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、方位偏差θの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。
次に、図3B及び図3Cに示すように、走行位置と予定位置とが一致していない場合における第2制御部42の第2制御について説明する。第2制御部42は、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の位置(走行位置)と、走行予定ルートRで示された位置(予定位置)とを比較し、走行位置と予定位置とが一致していない場合、当該走行位置と予定位置との位置偏差d(ズレ量)が小さくなるように、第2制御を行う(第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う)。即ち、本実施形態において、第2制御部42は、走行位置と予定位置とが一致していない場合、及び走行方位と予定方位とが一致していない場合に第2制御を行う。
第2制御部42による制動装置25に対する制動の設定について詳しく説明すると、位置偏差dが第1閾値を超えている場合、第2制御部42は、第2制御により、第1輪(左の後輪7R)7R1又は第2輪(右の後輪7R)7R2の制動を行う。具体的には、第2制御部42は、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置が走行予定ルートRに対して幅方向の一方側に位置している場合に、第2輪7R2の制動の設定を行い、位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置が走行予定ルートRに対して幅方向の他方側に位置している場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。詳しくは、図3Bに示すように、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q2が直進部R1に対して幅方向の一方側(左側)に位置している場合、第2制御部42は、第2制御により、右制動弁28bに制御信号を出力し、右制動装置25bの制動によって第2輪(右の後輪7R)7R2の回転速度を低下させる。これにより、幅方向の他方側(右側)の車輪である第2輪7R2よりも、幅方向の一方側(左側)の車輪である第1輪7R1の回転速度が大きくなる。このため、走行車両3は、幅方向の他方側(右側)を軸として向きを変え、走行位置が直進部R1に対して他方側(右側)に移動し、位置偏差dを小さくすることができる。
一方、図3Cに示すように、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q2が直進部R1に対して幅方向の他方側(右側)に位置している場合、第2制御部42は、第2制御により、左制動弁28aに制御信号を出力し、左制動装置25aの制動によって第1輪(左の後輪7R)7R1の回転速度を低下させる。これにより、幅方向の一方側(左側)の車輪である第1輪7R1よりも、幅方向の他方側(右側)の車輪である第2輪7R2の回転速度が大きくなる。このため、走行車両3は、幅方向の一方側(左側)を軸として向きを変え、走行位置が直進部R1に対して一方側(左側)に移動し、位置偏差dを小さくすることができる。
以下、自動走行における制御装置40(第1制御部41及び第2制御部42)の一連の流れについて説明する。
図6に示すように、トラクタ1のエンジン4の始動後、制御装置40がトラクタ1の自動走行の開始指示を取得すると第1制御部41がトラクタ1の自動走行を開始する(S11)。
第1制御部41は、変速装置5の変速段、原動機4の回転数等を自動的に変更することによって、走行車両3(トラクタ1)の車速(速度)を制御する。また、制御装置40(第1制御部41及び第2制御部42)は、位置検出装置39で検出されたトラクタ1の位置(走行位置)と、走行予定ルートRで示された位置(予定位置)とを比較する。具体的には、制御装置40は、走行位置と予定位置との位置偏差dが予め設定された第1閾値以下であるか否かを確認する(S12)。走行位置と予定位置とが一致していない場合、即ち、位置偏差dが第1閾値を超えている場合(S12,No)、走行予定ルートR、及びトラクタ1の位置に基づいて、第1制御部41は、第1制御を行い(S13)、第2制御部42は、第2制御を行う(S14)。
具体的には、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、トラクタ1の走行位置Q2が直進部R1に対して幅方向の一方側(左側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の他方側(右側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。また、第2制御部42は、第2制御により、右制動弁28bに制御信号を出力し、右制動装置25bの制動によって第2輪(右の後輪7R)7R2の回転速度を低下させる。
一方、走行位置と予定位置との位置偏差dが第1閾値を超え、走行位置Q3が直進部R1に対して幅方向の他方側(右側)に位置している場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の一方側(左側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、位置偏差dの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。また、第2制御部42は、第2制御により、左制動弁28aに制御信号を出力し、左制動装置25aの制動によって第1輪(左の後輪7R)7R1の回転速度を低下させる。
また、走行位置と予定位置とが一致している場合(S12,Yes)、走行予定ルートR、及びトラクタ1の方位に基づいて第1制御部41は、第1制御を行い、第2制御部42は、第2制御を行う。
具体的には、制御装置40(第1制御部41及び第2制御部42)は、走行方位と予定方位との方位偏差θが予め設定された第2閾値以下であるか否かを確認する(S15)。走行位置と予定位置とが一致しており、走行方位と予定方位とが一致していない場合、即ち、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値以下である場合(S15,No)、走行予定ルートRの予定方位及び走行車両3の走行方位に基づいて、第1制御部41は、第1制御を行い(S16)、第2制御部42は、第2制御を行う(S17)。
詳しく説明すると、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の左側(一方側)を向いている場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の他方側(右側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、方位偏差θの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。また、第2制御部42は、第2制御により、右制動弁28bに制御信号を出力し、右制動装置25bの制動によって第2輪(右の後輪7R)7R2の回転速度を低下させる。
一方、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値を超え、走行方位が予定方位の右側(他方側)を向いている場合、第1制御部41は、ハンドル11aの操舵方向が幅方向の一方側(左側)に向くように制御弁34の切換位置を設定し、且つ、方位偏差θの大きさに応じて制御弁34に出力する電流値を増加させ、操舵角を設定する。また、第2制御部42は、第2制御により、左制動弁28aに制御信号を出力し、左制動装置25aの制動によって左の後輪7Rの回転速度を低下させる。
走行位置と予定位置とが一致しており、且つ、走行方位と予定方位とが一致している場合、即ち、位置偏差dが第1閾値以下であり、且つ、方位偏差θが第2閾値以下である場合(S15,Yes)、第1制御部41は、制御弁34に出力する電流値を変更しない。即ち、第1制御部41は、第1制御を終了し(S18)、操舵装置11に対して設定した操舵角を維持する。また、第2制御部42は、第2制御により、第1輪(左の後輪7R)7R1及び第2輪(右の後輪7R)7R2の制動を行わない。即ち、第2制御部42は、第2制御を終了し(S19)、第1輪7R1及び第2輪7R2に対する制動を終了する。
なお、上述した第2実施形態の制御装置40において、第1制御部41は、走行位置と予定位置、及び走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第1制御を行い、第2制御部42は、走行位置と予定位置、及び走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第2制御を行うが、第1制御部41が走行位置と予定位置、及び走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第1制御を行い、第2制御部42が走行方位と予定方位とがそれぞれ一致するように第2制御を行うような構成であってもよく、その組み合わせは、上記
構成に限定されない。また、上述した第2実施形態において、作業車両1は、自動走行可能なトラクタであるが、自動走行ではなく、運転者が搭乗して、当該運転者が走行車両3の車速の操作を行う自動操舵が可能なトラクタであってもよい。
上述した作業車両1の制御装置40において、位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう操舵角の設定を行い、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11、及び第1輪7R1又は第2輪7R2の制動によって向きを変えることができる。このため、操舵角を変更して走行方位を変更させる場合に比べ、小さい操舵角で走行方位を変更することができる。また、操舵角のみを変更して走行方位を変更させる場合に比べ、小さく旋回することができる。
また、位置偏差dが第1閾値を超えている場合、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値以下になるように第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11、及び第1輪7R1又は第2輪7R2の制動によって向きを変えることができる。このため、操舵角を変更して走行方位を変更させる場合に比べ、小さい操舵角で走行車両3の位置を変更することができる。これによって、走行車両3の走行予定ルートRに対する位置ズレを修正することができる。
また、第1輪7R1は、走行車両3における幅方向の一方側に設けられ、第2輪7R2は、走行車両3における幅方向の他方側に設けられており、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値を超え、走行車両3の位置が走行予定ルートRの一方側に位置している場合に、第2輪7R2の制動の設定を行い、方位偏差θが第2閾値を超え、走行車両3の位置が走行予定ルートRの他方側に位置している場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。
上記構成によれば、第2制御部42が、第2輪7R2の制動の設定を行うと、第1輪7R1の回転数の方が第2輪7R2の回転数よりも大きくなる。このため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の他方側を軸として向きを変えることができ、当該走行車両3の位置を他方側に移動させることができる。一方、第2制御部42が、第1輪7R1の制動の設定を行うと、第2輪7R2の回転数の方が第1輪7R1の回転数よりも大きくなる。このため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の一方側を軸として向きを変えることができ、当該走行車両3の位置を一方側に移動させることができる。これによって、走行車両3は、操舵装置11だけでなく、第1輪7R1又は第2輪7R2の制動を設定することで、位置偏差dを小さくすることができる。
また、位置偏差dが第1閾値以下である場合、第1制御部41は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう操舵角の設定を行い、第2制御部42は、方位偏差θが第2閾値以下になるよう第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11、及び第1輪7R1又は第2輪7R2の制動によって向きを変えることができる。このため、操舵角を変更して走行方位を変更させる場合に比べ、小さい操舵角で走行方位を変更することができる。
また、位置偏差dが第1閾値を超えている場合、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値以下になるように第1輪7R1及び第2輪7R2のいずれかの制動の設定を行う。
上記構成によれば、走行車両3は、操舵装置11、及び第1輪7R1又は第2輪7R2の制動によって向きを変えることができる。このため、操舵角を変更して走行方位を変更させる場合に比べ、小さい操舵角で走行車両3の位置を変更することができる。これによって、走行車両3が圃場を荒らすことを抑制しつつ、走行車両3の走行予定ルートRに対する位置ズレを修正することができる。
また、第1輪7R1は、走行車両3における幅方向の一方側に設けられ、第2輪7R2は、走行車両3における幅方向の他方側に設けられており、第2制御部42は、位置偏差dが第1閾値を超え、走行車両3の位置が走行予定ルートRの一方側に位置している場合に、第2輪7R2の制動の設定を行い、位置偏差dが第1閾値を超え、走行車両3の位置が走行予定ルートRの他方側に位置している場合に、第1輪7R1の制動の設定を行う。
上記構成によれば、第2制御部42が、第2輪7R2の制動の設定を行うと、第1輪7
R1の回転数の方が第2輪7R2の回転数よりも大きくなる。このため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の他方側を軸として向きを変えることができ、当該走行車両3の位置を他方側に移動させることができる。一方、第2制御部42が、第1輪7R1の制動の設定を行うと、第2輪7R2の回転数の方が第1輪7R1の回転数よりも大きくなる。このため、走行車両3は、走行車両3の幅方向の一方側を軸として向きを変えることができ、当該走行車両3の位置を一方側に移動させることができる。これによって、走行車両3は、操舵装置11だけでなく、第1輪7R1又は第2輪7R2の制動を設定することで、位置偏差dを小さくすることができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業車両(トラクタ)
2 作業装置
3 走行車両
7R1 第1輪
7R2 第2輪
11 操舵装置
25 制動装置
40 制御装置
41 第1制御部
42 第2制御部
R 走行予定ルート
d 位置偏差
θ 方位偏差

Claims (15)

  1. 走行予定ルートに基づいて操舵装置に対して、操舵角の設定を行う第1制御部と、
    前記走行予定ルートに基づいて制動装置に対して、走行車両に設けられた第1輪及び第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2制御部と、
    を備え、
    前記第1制御部は、前記走行予定ルートと前記走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、
    前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない作業車両の制御装置。
  2. 前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、
    前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、
    前記第2制御部は、
    前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の一方側を向いている場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、
    前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の他方側を向いている場合に、前記第1輪の制動の設定を行う請求項1に記載の作業車両の制御装置。
  3. 前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、
    前記第1制御部は、前記操舵装置に対して設定した操舵角を維持し、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、
    前記第2制御部は、前記方位偏差に基づいて前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行わない請求項1又は2に記載の作業車両の制御装置。
  4. 前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、
    前記第1制御部は、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない請求項1又は2に記載の作業車両の制御装置。
  5. 前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された位置と前記走行車両の位置とを比較し、前記位置偏差が前記第1閾値以下になるように前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う請求項1~4のいずれか1項に記載の作業車両の制御装置。
  6. 前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、
    前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、
    前記第2制御部は、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの一方側に位置している場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの他方側に位置している場合に、前記第1輪の制動の設定を行う請求項5に記載の作業車両の制御装置。
  7. 前記走行車両の前部又は後部には、作業装置が連結可能とされている請求項1~6のいずれか1項に記載の作業車両の制御装置。
  8. 走行車両の向きを変更可能な操舵装置と、
    前記走行車両に設けられた第1輪と、
    前記走行車両に設けられ且つ前記第1輪と幅方向に離れる第2輪と、
    前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動を行う制動装置と、
    走行予定ルートに基づいて前記操舵装置に対して、操舵角の設定を行う第1制御部と、
    前記走行予定ルートに基づいて制動装置に対して、前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2制御部と、
    を備え、
    前記第1制御部は、前記走行予定ルートと前記走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、
    前記第2制御部は、前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない作業車両。
  9. 前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、
    前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、
    前記第2制御部は、
    前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の一方側を向いている場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、
    前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値を超え、前記走行車両の走行方位が前記走行予定ルートで示された方位の他方側を向いている場合に、前記第1輪の制動の設定を行う請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、
    前記第1制御部は、前記操舵装置に対して設定した操舵角を維持し、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、
    前記第2制御部は、前記方位偏差に基づいて前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行わない請求項8又は9に記載の作業車両。
  11. 前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合、
    前記第1制御部は、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記操舵角の設定を行い、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記方位偏差が前記第2閾値以下になるよう前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行い、前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない請求項8又は9に記載の作業車両。
  12. 前記位置偏差が前記第1閾値を超えている場合、
    前記第2制御部は、前記走行予定ルートで示された位置と前記走行車両の位置とを比較し、前記位置偏差が前記第1閾値以下になるように前記第1輪及び前記第2輪のいずれかの制動の設定を行う請求項8~11のいずれか1項に記載の作業車両。
  13. 前記第1輪は、前記走行車両における幅方向の一方側に設けられ、
    前記第2輪は、前記走行車両における幅方向の他方側に設けられており、
    前記第2制御部は、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの一方側に位置している場合に、前記第2輪の制動の設定を行い、
    前記位置偏差が前記第1閾値を超え、前記走行車両の位置が前記走行予定ルートの他方側に位置している場合に、前記第1輪の制動の設定を行う請求項12に記載の作業車両。
  14. 前記走行車両の前部又は後部には、作業装置が連結可能とされている請求項8~13のいずれか1項に記載の作業車両。
  15. 制御装置の第1制御部が、走行予定ルートと走行車両の位置との位置偏差が第1閾値以下になるよう操舵角の設定を行う第1ステップと、
    前記位置偏差が前記第1閾値以下である場合に、前記制御装置の第2制御部が、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位とを比較し、前記走行予定ルートで示された方位と前記走行車両の走行方位との方位偏差が第2閾値以下になるよう第1輪及び第2輪のいずれかの制動の設定を行う第2ステップと、
    前記方位偏差が前記第2閾値以下である場合、前記第2制御部が、前記第1輪及び前記第2輪の制動を行わない第3ステップと、
    を備えている作業車両の制御方法。
JP2018243537A 2018-12-26 2018-12-26 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法 Active JP7233916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018243537A JP7233916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018243537A JP7233916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020104617A JP2020104617A (ja) 2020-07-09
JP7233916B2 true JP7233916B2 (ja) 2023-03-07

Family

ID=71447951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018243537A Active JP7233916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7233916B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7326149B2 (ja) * 2019-12-18 2023-08-15 株式会社クボタ 作業機
EP4250045A4 (en) 2020-11-18 2024-08-21 Kubota Kk MOBILE BODY, AND DATA GENERATING UNIT AND METHOD
JPWO2022107588A1 (ja) 2020-11-18 2022-05-27
EP4250044A4 (en) 2020-11-18 2024-09-04 Kubota Kk MOVABLE BODY, CONTROL UNIT AND METHOD FOR CONTROLLING THE OPERATION OF A MOVABLE BODY
JP7502174B2 (ja) 2020-12-22 2024-06-18 株式会社クボタ 農業機械、ならびに農業機械を制御するシステムおよび方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262908A (ja) 2004-03-16 2005-09-29 Yanmar Co Ltd 車両の姿勢制御装置
JP2018198552A (ja) 2017-05-26 2018-12-20 株式会社クボタ 作業機の制御装置、作業機の制御方法及び作業機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262908A (ja) 2004-03-16 2005-09-29 Yanmar Co Ltd 車両の姿勢制御装置
JP2018198552A (ja) 2017-05-26 2018-12-20 株式会社クボタ 作業機の制御装置、作業機の制御方法及び作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020104617A (ja) 2020-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7150928B2 (ja) 作業機の制御装置、作業機の制御方法及び作業機
JP7233916B2 (ja) 作業車両の制御装置、作業車両、及び作業車両の制御方法
JP7179607B2 (ja) 作業車両
JP7524410B2 (ja) 作業車両
JP6925882B2 (ja) 作業機の制御装置、作業機の制御方法及び作業機
JP2023021229A (ja) 作業車両
JP2022166316A (ja) 作業車両
JP2021007334A (ja) 作業車両及び作業車両の支援システム
JP6871831B2 (ja) 作業車両用の自律走行システム
JP6743260B1 (ja) 作業車両
KR20220002656A (ko) 작업 차량
WO2017208484A1 (ja) 作業車協調システム及び作業車
CN112312760B (zh) 作业车辆
JP7179565B2 (ja) 作業車両
JP7161364B2 (ja) 作業車両
JP7106419B2 (ja) 作業車両
JP7258743B2 (ja) 作業車両
JP7159121B2 (ja) 作業車両
JP7192667B2 (ja) 自律走行作業車
JP7229868B2 (ja) 作業車両
JP7203698B2 (ja) 作業車両及び作業車両の運転表示システム
JP7106418B2 (ja) 作業車両
KR102696043B1 (ko) 작업 차량
WO2024135725A1 (ja) 作業車両
JP7125205B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7233916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150