JP6743260B1 - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動操舵の開始を安定して行うことができるようにする。【解決手段】作業車両は、ステアリングハンドルによる手動操舵と、ステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、手動操舵により走行させた車体の位置に基づいて走行基準ラインを登録する基準登録部と、走行基準ラインに基づいて、自動操舵における走行予定ラインを設定し且つ自動操舵の制御を行う自動操舵制御部と、車体の方位を示す車体方位表示部と、走行基準ラインの方位を示す基準方位表示部とを有する表示装置と、を備え、表示装置は、走行基準ラインの方位と車体の方位との方位差に応じて、基準方位表示部の表示位置を変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、作業車両に関する。
従来、農作業機として特許文献1が知られている。特許文献1の農作業機は、手動操舵による手動走行と、基準走行ラインに平行に設定される設定走行ラインに沿って自動操舵により走行する自動走行とを切替自在な走行機体と、手動走行と自動走行とを切替自在な切替スイッチとを備えている。また、農作業機は、畝に沿って走行中に右指示ボタンを押した後、基準走行ラインの始点が設定され、走行中に左指示ボタンを押すことによって基準走行ラインの終点が設定される。即ち、自動操舵前に基準走行ラインの設定を行っている。
特開2017−123803号公報
特許文献1の農作業機では、切替スイッチによって手動走行から自動走行に切り換えることにより、簡単に自動走行を行うことができる。自動走行では農作業機が基準走行ラインに沿って走行するため、自動走行の直前には当該農作業機の進行方向の方位と、基準走行ラインの方位とが一致しているのがよく、両者の方位が大きく外れている場合には当該農作業機の初期の走行時の挙動が安定しない可能性がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、自動操舵の開始を安定して行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業車両は、ステアリングハンドルによる手動操舵と、前記ステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、前記手動操舵により走行させた車体の位置に基づいて走行基準ラインを登録する基準登録部と、前記走行基準ラインに基づいて、前記自動操舵における走行予定ラインを設定し且つ前記自動操舵の制御を行う自動操舵制御部と、前記車体の方位を示す車体方位表示部と、前記走行基準ラインの方位を示す基準方位表示部とを有する表示装置と、を備え、前記表示装置は、前記車体の自動操舵の終了後において、前記走行基準ラインの方位と前記車体の方位との方位差に応じて、前記基準方位表示部の表示位置を変更する。
前記表示装置は、前記車体を示し且つ前記車体方位表示部に重ねられた車体表示部を含み、前記基準方位表示部は、前記方位差に応じて前記車体表示部を中心として回動する。
前記表示装置は、前記方位差が大きくなるにつれて、前記基準方位表示部と前記車体表示部との角度を大きくし、前記方位差が小さくなるにつれて、前記基準方位表示部と前記車体表示部との角度を小さくする。
前記表示装置は、前記方位差が閾値未満になった場合に前記自動操舵が行えることを表示する。
前記自動操舵制御部は、前記方位差が閾値以上である場合は前記自動操舵を許可せず、前記方位差が閾値未満である場合に自動操舵を許可する。
前記表示装置は、前記車体が走行している走行予定ラインから少なくとも次の走行予定ラインを示すライン表示部を有している。
前記表示装置は、走行基準ラインの方位と前記車体の方位との方位差に応じて、前記基準方位表示部と共に前記ライン表示部の表示位置を変更する。
作業車両は、前記走行予定ラインの変更を行うライン変更スイッチを備え、前記表示装置は、前記ライン変更スイッチが操作された場合に、現在の走行予定ラインから2つ先の走行予定ラインを案内する。
本発明によれば、自動操舵の開始を安定して行うことができる。
トラクタの構成及び制御ブロック図を示す図である。 自動操舵を説明する説明図である。 自動操舵の動作を説明する説明図である。 直進の走行から旋回走行J1を簡単に示した概略図である。 進行方向の方位(車体方位)F1と走行基準ラインL1の方位(ライン方位)F2とが異なっている状態を示す図である。 方位差ΔF3が一致している場合の旋回ガイダンス画面M1の一例を示す図である。 方位差ΔF3が異なっている場合の旋回ガイダンス画面M1の一例を示す図である。 旋回後、方位差ΔF3が閾値以内になった場合の旋回ガイダンス画面M1の一例を示す図である。 自動操舵の開始が行われたことを示す旋回ガイダンス画面M1の一例を示す図である。 2本先の走行予定ラインL2を旋回案内部で示した場合の旋回ガイダンス画面M1の一例を示す図である。 運転画面M2の一例を示す図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図7は作業車両1の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の場合、作業車両1はトラクタである。但し、作業車両1は、トラクタに限定されず、コンバインや移植機等の農業機械(農業車両)であってもよいし、ローダ作業機等の建設機械(建設車両)等であってもよい。
図7等を用いてトラクタ(作業車両)1について説明する。以下、トラクタ(作業車両)1の運転席10に着座した運転者の前側を前方、運転者の後側を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、作業車両1の前後方向に直交する方向である水平方向を車体幅方向として説明する。
図7に示すように、トラクタ1は、車体3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。車体3は走行装置7を有していて走行可能である。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。
原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3には運転席10が設けられている。
また、車体3の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置2を着脱可能である。作業装置2を連結部8に連結することによって、車体3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、畝を立てる畝立装置等であり、圃場等の対地に対して作業(対地作業)を行う装置である。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケース(ミッションケース)に回転自在に支持され、当該推進軸5aには、原動機4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される第1作動弁25に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁25の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁26に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁26の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁25及び第2作動弁26は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪7F及び後輪7Rが動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪7Fと後輪7Rとの回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪7Fの回転速度が後輪7Rの回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が切断状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪7Rが動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D−GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に車体3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、受信装置41は、キャビンのルーフの上方に支持部材を介して取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。車体3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、車体3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、運転者の操作によって車体3の操舵を行う手動操舵と、運転者の操作によらずに自動的に車体3の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。
操舵装置11は、ステアリングハンドル(ステアリングホイール)30と、ステアリングハンドル30を回転可能に支持するステアリングシャフト(回転軸)31とを有している。また、操舵装置11は、補助機構(パワーステアリング装置)32を有している。補助機構32は、油圧等によってステアリングシャフト31(ステアリングハンドル30)の回転を補助する。補助機構32は、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、ステアリングシャフト31の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)に接続されている。
したがって、運転者がステアリングハンドル30を把持して一方向又は他方向に操作すれば、当該ステアリングハンドル30の回転方向に対応して制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、車体3は、ステアリングハンドル30の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。
図2に示すように、自動操舵を行うに際しては、まず、自動操舵を行う前に走行基準ラインL1を設定する。走行基準ラインL1の設定後に、当該走行基準ラインL1に平行な走行予定ラインL2の設定を行うことによって自動操舵を行うことができる。自動操舵では、測位装置40によって測定された車体位置と走行予定ラインをL2とが一致するように、トラクタ1(車体3)の進行方向の操舵を自動的に行う。
具体的には、自動操舵を行う前にトラクタ1(車体3)を圃場内の所定位置に移動させ(S1)、所定位置にて運転者がトラクタ1に設けられた操舵切換スイッチ(登録スイッチ)52の操作を行うと(S2)、測位装置40によって測定された車体位置が走行基準ラインL1の始点P10に設定される(S3)。また、トラクタ1(車体3)を走行基準ラインL1の始点P10から移動させ(S4)、所定の位置で運転者が操舵切換スイッチ(登録スイッチ)52の操作を行うと(S5)、測位装置40によって測定された車体位置が走行基準ラインL1の終点P11に設定される(S6)。したがって、始点P10と終点P11とを結ぶ直線が走行基準ラインL1として設定される。
走行基準ラインL1の設定後(S6後)、例えば、トラクタ1(車体3)を、走行基準ラインL1を設定した場所とは異なる場所に移動させ(S7)、運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S8)、走行基準ラインL1に平行な直線である走行予定ラインL2が設定される(S9)。走行予定ラインL2の設定後、自動操舵が開始され、トラクタ1(車体3)の進行方向が走行予定ラインL2に沿うように変更される。例えば、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して左側にある場合には、前輪7Fが右に操舵され、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して右側にある場合には、前輪7Fが左に操舵される。なお、自動操舵中において、トラクタ1(車体3)の走行速度(車速)は、運転者が手動で当該トラクタ1に設けられたアクセル(アクセルペダル、アクセルレバー)210の操作量を変更したり、変速部材(変速レバー、変速スイッチ)211によって変速装置5の変速段を変更することにより変更することができる。
また、自動操舵の開始後、運転者が任意の箇所で操舵切換スイッチ52の操作を行うと、自動操舵を終了することができる。即ち、走行予定ラインL2の終点は、操舵切換スイッチ52の操作による自動操舵の終了によって設定することができる。つまり、走行予定ラインL2の始点から終点までの長さは、走行基準ラインL1よりも長く設定したり、短く設定することができる。言い換えれば、走行予定ラインL2は、走行基準ラインL1の長さとは関連付けされておらず、走行予定ラインL2によって、走行基準ラインL1の長さよりも長い距離を自動操舵しながら走行させることができる。
図1に示すように、操舵装置11は、自動操舵機構37を有している。自動操舵機構37は、車体3の自動操舵を行う機構であって、測位装置40で検出された車体3の位置(車体位置)に基づいて車体3を自動操舵する。自動操舵機構37は、ステアリングモータ38とギア機構39とを備えている。ステアリングモータ38は、車体位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構39は、ステアリングシャフト31に設けられ且つ当該ステアリングシャフト31と供回りするギアと、ステアリングモータ38の回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ38の回転軸が回転すると、ギア機構39を介して、ステアリングシャフト31が自動的に回転(回動)し、車体位置が走行予定ラインL2に一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、表示装置45を備えている。表示装置45は、トラクタ1に関する様々な情報を表示可能な装置であって、少なくともトラクタ1の運転情報を表示可能である。表示装置45は、運転席10の前方に設けられている。表示装置45には、回動操作部材50が接続されていて、回動操作部材50の操作によって表示装置45を操作することができる。回動操作部材50は、例えば、縦軸50aに回動可能に支持された回転体50bと、回転体50bに設けられたスイッチ50cとを含んでいる。回転体50bを回動することによって、表示装置45に表示されたカーソル、ポインタ等を移動させることができ、スイッチ50cをプッシュ(押圧)することによって決定、キャンセルを行うことができる。
図1に示すように、トラクタ1は、設定スイッチ51を備えている。設定スイッチ51は、少なくとも自動操舵の開始前の設定を行う設定モードに切り換えるスイッチである。設定モードは、自動操舵を開始する前に当該自動操舵に関する様々な設定を行うモードであり、例えば、走行基準ラインL1の始点、終点の設定等を行うモードである。
設定スイッチ51は、ON又はOFFに切換可能であり、ONである場合には設定モードが有効である信号を出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を出力する。また、設定スイッチ51は、ONである場合には設定モードが有効である信号を表示装置45に出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を表示装置45に出力する。
トラクタ1は、操舵切換スイッチ52を備えている。操舵切換スイッチ52は、自動操舵の開始又は終了を切り換えるスイッチである。具体的には、操舵切換スイッチ52は、中立位置から上、下、前、後に切換可能であり、設定モードが有効である状態で中立位置から下方に切り換えられた場合には自動操舵の開始を出力し、設定モードが有効である状態で中立位置から上方に切り換えられた場合には自動操舵の終了を出力する。また、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から後に切り換えられた場合には、走行基準ラインL1の始点P10を設定することを出力し、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から前に切り換えられた場合には、走行基準ラインL1の終点P11を設定することを出力する。即ち、操舵切換スイッチ52は、走行基準ラインL1の開始位置(始点P10)及び終了位置(終点P11)を設定する登録スイッチと、自動操舵の開始又は終了を切り換えるスイッチとを兼用化している。
図1に示すように、トラクタ1は、複数の制御装置60を備えている。複数の制御装置60は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御、車体位置の演算等を行う装置である。複数の制御装置60は、第1制御装置60A、第2制御装置60B及び第3制御装置60Cである。
第1制御装置60Aは、受信装置41が受信した衛星信号(受信情報)と、慣性計測装置42が測定した測定情報(加速度、角速度等)を受信し、受信情報及び測定情報に基づいて車体位置を求める。
また、第1制御装置60Aは、基準登録部150を有している。基準登録部150は、第1制御装置60Aに設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。基準登録部150は、上述したように、走行基準ラインL1の登録、即ち、始点P10及び終点P11の設定を行う。基準登録部150は、設定モードにした状態で手動操舵によってトラクタ1を走行させた状況において、操舵切換スイッチ52を始点設定側に操作すると、車体位置を走行基準ラインL1の始点P10に設定し、操舵切換スイッチ52を終点設定側に操作すると、車体位置を走行基準ラインL1の終点P11に設定する。
第2制御装置60Bは、自動操舵制御部200を有している。自動操舵制御部200は、第2制御装置60Bに設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。自動操舵制御部200は、車体3が走行予定ラインL2に沿って走行するように自動操舵機構37のステアリングモータ38を制御する。
図3に示すように、操舵切換スイッチ52を自動操舵の開始側に操作すると、自動操舵制御部200は、走行基準ラインL1に平行な走行予定ラインL2を設定する。自動操舵制御部200は、走行予定ラインL2の設定後、車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値未満である場合、自動操舵制御部200は、ステアリングモータ38の回転軸の回転角を維持する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差(位置偏差)が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して左側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。即ち、自動操舵制御部200は、位置偏差が零となるように、右方向の操舵角を設定する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して右側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。即ち、自動操舵制御部200は、位置偏差が零となるように、左方向の操舵角を設定する。
なお、上述した実施形態では、車体位置と走行予定ラインL2との偏差に基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ラインL2の方位とトラクタ1(車体3)の進行方向(走行方向)の方位(車体方位)F1とが異なる場合、即ち、走行予定ラインL2に対する車体方位F1の角度θgが閾値以上である場合、自動操舵制御部200は、角度θgが零になる(車体方位F1が走行予定ラインL2の方位に一致する)ように操舵角を設定してもよい。また、自動操舵制御部200は、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位(方位偏差)に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動操舵における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。なお、車体3の方位(車体方位)F1は、測位装置40により求めることができる。
また、第2制御装置60Bは、自動操舵制御部200によって自動操舵が行われている場合に、アクセル210が操作されたときは、アクセル210の操作量に応じて、原動機4の回転数(原動機回転数)を変更する。また、第2制御装置60Bは、自動操舵制御部200によって自動操舵が行われている場合に、変速部材211が操作された場合は、変速装置5の変速段を変更する。
第3制御装置60Cは、運転席10の周囲に設けられた操作部材の操作に応じて、連結部8を昇降させる。なお、第1制御装置60A、第2制御装置60B及び第3制御装置60Cは一体化されていてもよい。また、上述した走行系の制御、作業系の制御、車体位置の演算は限定されない。以上のように、制御装置60によって、トラクタ1(車体3)を自動操舵することができる。
さて、図4Aに示すように、走行基準ラインL1の終点P11の設定後、又は、自動操舵の終了後P12は、自動操舵を開始するためには、トラクタ1を手動操作等で旋回走行J1を行った後に、自動操舵の条件を整える必要がある。例えば、図4Bに示すように、トラクタ1を旋回後であって、自動操舵前において当該トラクタ1の進行方向の方位(車体方位)F1と走行基準ラインL1の方位(ライン方位)F2との差である方位差ΔF3が大きく異なる場合は、自動操舵を開始したとしても走行基準ラインL1に平行な走行予定ラインL2に沿ってトラクタ1を操舵することが難しい。
そこで、表示装置45は、走行基準ラインL1の終点P11の設定後、又は、自動操舵の終了後P12においては、図5A〜図5Eに示すように、旋回ガイダンス画面M1を表示することによって、自動操舵を行いやすくしている。以下、旋回ガイダンス画面M1の表示及び表示装置45の処理について詳しく説明する。
図1に示すように、表示装置45は、制御部(表示制御部)46を備えている。制御部46は、表示装置45の画面の表示等について様々な制御を行う。制御部46は、表示装置45に設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。
制御部46は、走行基準ラインL1の終点P11の設定後、又は、自動操舵の終了後P12に、図5A、図5Bに示すように、旋回ガイダンス画面M1を表示する。制御部46は、車体方位表示部301と、車体表示部302と、基準方位表示部303と、メッセージ部304を旋回ガイダンス画面M1に表示させる。また、制御部46は、走行基準ラインL1の始点P10の設定が完了していることを示すシンボルマーク307aと、走行基準ラインL1の終点P11の設定が完了していることを示すシンボルマーク307bと、を旋回ガイダンス画面M1に表示させる。なお、説明の便宜上、車体方位表示部301は、点線で示している。
車体方位表示部301は、車体方位F1を示す部分であって、旋回ガイダンス画面M1において直線(旋回ガイダンス画面M1において上下に延びる直線)で示されている。車体方位表示部301の表示位置は、旋回ガイダンス画面M1において固定であり位置が変化しない。車体表示部302は、車体3を図形で表した部分であり且つ車体方位表示部301に重ねられている。車体表示部302は、多角形の図形であって、先端が尖った先端部302aを含んでいて、先端部302aが車体3(トラクタ1)の前部を示している。
基準方位表示部303は、走行基準ラインの方位F2を示す部分であって、旋回ガイダンス画面M1において直線で示されている。図5Aに示すように、車体方位F1とライン方位F2とが一致している場合は、車体方位表示部301と基準方位表示部303とが重なって表示される。車体方位表示部301と基準方位表示部303との着色は異なることから、車体方位F1とライン方位F2とが一致していることを運転者等が視認することができる。
図5Bに示すように、車体3(トラクタ1)の旋回走行J1によって、車体方位F1とライン方位F2との方位差ΔF3が大きくなると、制御部46は、直線状の基準方位表示部303は、方位差ΔF3に応じて、表示位置を変更させる。具体的には、基準方位表示部303は、車体表示部302を中心O1とした場合、当該車体表示部の中心O1として、方位差ΔF3の大きさに応じて回動する。表示装置45(制御部46)は、方位差ΔF3が大きくなるにつれて、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1を大きくし、方位差ΔF3が小さくなるにつれて、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1を小さくする。
図5Cに示すように、制御部46は、旋回走行J1によって、車体方位F1とライン方位F2との方位差ΔF3が小さくなり、方位差ΔF3が閾値未満になった場合に、メッセージ部304に、自動操舵が行える状態になったこと(自動操舵の条件が整ったこと)ことを表示する。例えば、メッセージ部304は、自動操舵が行えることとして、例えば、GS機能をONして下さいと表示する。
図5Dに示すように、方位差ΔF3が閾値未満である状態において、運転者が操舵切換スイッチ52を自動操舵の開始側に操作すると、旋回ガイダンス画面M1には、自動操舵が開始されたことを示すシンボルマーク308が表示される。なお、自動操舵制御部200は、方位差ΔF3が閾値以上である場合は、運転者が操舵切換スイッチ52を自動操舵の開始側に操作しても自動操舵を許可(実行)せず、方位差ΔF3が閾値未満である場合に自動操舵を許可(実行)する。
図6に示すように、自動操舵が開始されると、表示装置45の制御部46は、運転画面M2を表示する。運転画面M2では、実際に自動操舵によって走行した過去の走行予定ラインL2aと、現在の自動操舵によって走行している走行予定ラインL2bとが区別して表示され、走行予定ラインL2bには、車体表示部302が表示される。
さて、図5A〜図5Cに示すように、表示装置45(制御部46)は、ライン表示部310を旋回ガイダンス画面M1に表示させる。ライン表示部310は、車体3(トラクタ1)が走行している走行予定ラインL2bから少なくとも次の走行予定ラインL2cを部分であり、車体3(トラクタ1)が自走操舵時に直進する直進部を示している。ライン表示部(直進部)310は、旋回ガイダンス画面M1において、車体方位表示部301から所定距離離れた位置に示されている。図5A〜図5Cにおいて、ライン表示部(直進部)310は、1本目の走行予定ラインL2cを示す第1直進部310aと、2本目の走行予定ラインL2cを示す第2直進部310bとを含んでいる。第1直進部310aには、車体表示部311が重ねられて表示されている。車体表示部311は、車体表示部302と同様に車体3を図形で示した部分であり、先端が尖った先端部311aを含んでいて、先端部311aが車体3(トラクタ1)の前部を示している。車体表示部302の先端部302aの向きと、車体表示部311の先端部311aの向きとは互いに対向していて、車体表示部311の先端部311aを見ることによって、第1直進部310aが次の走行予定ラインL2cであることが視覚的に把握することができる。
図5A及び図5Cに示すように、車体方位F1とライン方位F2とが一致している(方位差ΔF3)が零であるときは、第1直進部310a及び第2直進部310bは、車体方位表示部301と平行である。図5Bに示すように、車体方位F1とライン方位F2とが異なる場合、制御部46は、基準方位表示部303と同様に、第1直進部310a及び第2直進部310bは、方位差ΔF3に応じて、基準方位表示部303と共に表示位置を変更する。具体的には、ライン表示部310(第1直進部310a、第2直進部310b)は、車体表示部の中心O1として、方位差ΔF3の大きさに応じて回動する。表示装置45(制御部46)は、方位差ΔF3に応じて、ライン表示部310(第1直進部310a、第2直進部310b)を、基準方位表示部303が傾く方向と同じ方向に傾ける。言い換えれば、方位差ΔF3がある場合は、基準方位表示部303とライン表示部310(第1直進部310a、第2直進部310b)とが平行になる。
また、図5A、図5B及び図5Eに示すように、表示装置45(制御部46)は、複数の次の走行予定ラインL2cのうち、どの走行予定ラインL2cに向かうかを案内するアシスト表示部315を表示する。アシスト表示部315は、n本の走行予定ラインL2cn(n=1,2,3・・・)に対応する複数の直進部と、旋回案内部316とを含んでいる。この実施形態では、アシスト表示部315は、旋回直前の現在の走行予定ラインL2bに対応する直進部315aと、次の走行予定ラインL2cのうち1本目のライン表示部310(第1直進部310a)に対応する直進部315bと、2本目のライン表示部310(第2直進部310b)に対応する直進部315cと、旋回案内部316を含んでいる。旋回案内部316は、旋回を示す図形(シンボルマーク等)で構成されている。
現在の走行予定ラインL2bに隣接する1本目のライン表示部310(第1直進部310a)に案内する場合、制御部46は、図5A、図5Bに示すように、制御部46は、直進部315aと直進部315bとを結ぶ旋回案内部316を表示させる。また、現在の走行予定ラインL2bから2本目のライン表示部310(第2直進部310b)に案内する場合、制御部46は、図5Eに示すように、制御部46は、直進部315aと直進部315cとを結ぶ旋回案内部316を表示させる。即ち、表示装置45(制御部46)は、現在の走行予定ラインL2bから少なくとも2つ先の走行予定ラインL2cを示す第2直進部310bを案内する。
より詳しくは、図1に示すように、トラクタ1は、走行予定ラインL2の変更を行うライン変更スイッチ318を備えている。ライン変更スイッチ318は、例えば、ON/OFFに切り換え可能な自動復帰型のスイッチであって、第2制御装置60Bに接続されている。ライン変更スイッチ318は、ラインの変更の意思を受け付けるスイッチであり、ONである場合はラインの変更を受け付け、OFFである場合はラインの変更を受け付けない。運転者は、現在の走行予定ラインL2bにおいて作業を行っている状況において、走行予定ラインL2bに隣接する1本目の次の走行予定ラインL2cで作業を行う場合は、ライン変更スイッチ318を操作せずに、ライン変更スイッチ318をOFFに保持する。旋回案内部316は、直進部315aと直進部315bとを結ぶ矢印を表示する。
一方、運転者は、現在の走行予定ラインL2bにおいて作業を行っている状況において、走行予定ラインL2bに隣接する1本目の次の走行予定ラインL2cではなく2本目の次の走行予定ラインL2cで作業を行う場合は、ライン変更スイッチ318を操作して、ライン変更スイッチ318をONに保持する。旋回案内部316は、直進部315aと直進部315cとを結ぶ矢印を表示する。つまり、ライン変更スイッチ318を操作することにより、作業する場所(走行予定ラインL2)を飛ばすことができる。
なお、上述した実施形態では、ライン変更スイッチ318は、ONした場合に、直進部315aと、2つ先の直進部315cとを結ぶ矢印を表示していたが、これに限定されず、ライン変更スイッチ318を短期間に複数回ONした場合は、ONした回数だけ、走行予定ラインL2cを飛ばした直進部と、直進部315aとを結ぶように旋回案内部316を表示してもよい。
作業車両1は、ステアリングハンドル30による手動操舵と、ステアリングハンドル30の自動操舵とのいずれかで走行可能な車体3と、手動操舵により走行させた車体3の位置に基づいて走行基準ラインL1を登録する基準登録部150と、走行基準ラインL1に基づいて、自動操舵における走行予定ラインL2を設定し且つ自動操舵の制御を行う自動操舵制御部200と、車体3の方位を示す車体方位表示部301と、走行基準ラインL1の方位を示す基準方位表示部303とを有する表示装置45と、を備え、表示装置45は、走行基準ラインL1の方位と車体3の方位との方位差ΔF3に応じて、基準方位表示部303の表示位置を変更する。これによれば、走行基準ラインL1の方位と車体3の方位との方位差ΔF3に応じて、車体方位表示部301に対する基準方位表示部303の表示位置が変わることから、車体3の方位が走行基準ラインL1の方位に一致しているか否かを簡単に把握することができ、自動操舵の開始を安定して行うことができる。
表示装置45は、車体3を示し且つ車体方位表示部301に重ねられた車体表示部302を含み、基準方位表示部303は、方位差ΔF3に応じて車体表示部302を中心O1として回動する。これによれば、基準方位表示部303が中心O1に対する回動の状態を見ることによって、方位差ΔF3の大きさを視覚的に把握しやすい。
表示装置45は、方位差ΔF3が大きくなるにつれて、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1を大きくし、方位差ΔF3が小さくなるにつれて、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1を小さくする。これによれば、方位差ΔF3が大きい場合には、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1が大きくなるため、車体3の方位が走行基準ラインL1の方位に対して大きくズレていることを把握することができ、方位差ΔF3が小さい場合には、基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1が小さくなるため、車体3の方位が走行基準ラインL1の方位に対して小さくなっていることを把握することができる。即ち、方位差ΔF3が大きいか小さいかを基準方位表示部303と車体表示部302との角度θ1の変化によって簡単に把握することができる。
表示装置45は、方位差ΔF3が閾値未満になった場合に自動操舵が行えることを表示する。これによれば、車体3の方位と走行基準ラインL1の方位とが略一致したときに自動操舵を行うことができ、自動操舵の開始時の車体3の挙動を安定にすることができる。
自動操舵制御部200は、方位差ΔF3が閾値以上である場合は自動操舵を許可せず、方位差ΔF3が閾値未満である場合に自動操舵を許可する。これによれば、車体3の方位と走行基準ラインL1の方位とが大きく異なる場合には、自動操舵を許可されないため、車体3の方位と走行基準ラインL1の方位とが小さくしてから自動操舵を実行することを促すことができる。
表示装置45は、車体3が走行している走行予定ラインL2bから少なくとも次の走行予定ラインL2cを示すライン表示部310を有している。これによれば、走行予定ラインL2bを走行している状況下において、次の走行予定ラインL2cの位置関係を簡単に把握することができる。
表示装置45は、走行基準ラインL1の方位と車体3の方位との方位差ΔF3に応じて、基準方位表示部303と共にライン表示部310の表示位置を変更する。これによれば、次の走行予定ラインL2cが、走行基準ラインL1の方位からどれくらい異なっているかも把握することができる。
作業車両1は、走行予定ラインL2の変更を行うライン変更スイッチ318を備え、表示装置45は、ライン変更スイッチ318が操作された場合に、現在の走行予定ラインL2bから2つ先の走行予定ラインL2cを案内する。これによれば、現在の走行予定ラインL2bに隣接する走行予定ラインL2cにて走行(作業)を行わない場合は、車体3(作業車両1)を2つ先の走行予定ラインL2cに案内することを簡単に把握することができる。
なお、前進の自動操舵において、自動操舵を開始した場合は、ブザー、音声等の報知装置によって前進の自動操舵を開始したことを報知してもよい。前進を開始したか否かの報知装置による報知を行うか否かは、ON/OFFスイッチ等で設定可能である。
また、トラクタ1は、走行予定ラインL2に沿って自動操舵しながら後進することが可能である。トラクタ1において、後進の自動操舵を行う場合には、表示装置45は、当該表示装置45の画面に「後方を見ながら作業してください」等の運転者が後ろを見ることを促す表示を行う。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :作業車両(トラクタ)
2 :作業装置
3 :車体
4 :原動機
5 :変速装置
5a :推進軸
5b :主変速部
5c :副変速部
5d :シャトル部
5e :PTO動力伝達部
5f :前変速部
7 :走行装置
7F :前輪
7R :後輪
8 :連結部
10 :運転席
11 :操舵装置
12 :シャトル軸
13 :前後進切換部
14 :PTO推進軸
15 :PTOクラッチ
16 :PTO軸
17 :第1クラッチ
18 :第2クラッチ
20F :前輪デフ装置
20R :後輪デフ装置
21F :前車軸
21R :後車軸
22 :前伝動軸
25 :第1作動弁
26 :第2作動弁
30 :ステアリングハンドル
31 :ステアリングシャフト
32 :補助機構
33 :油圧ポンプ
34 :制御弁
35 :ステアリングシリンダ
37 :自動操舵機構
38 :ステアリングモータ
39 :ギア機構
40 :測位装置
41 :受信装置
42 :慣性計測装置
45 :表示装置
46 :制御部
50 :回動操作部材
50a :縦軸
50b :回転体
50c :スイッチ
51 :設定スイッチ
52 :操舵切換スイッチ
60 :制御装置
60A :第1制御装置
60B :第2制御装置
60C :第3制御装置
150 :基準登録部
200 :自動操舵制御部
210 :アクセル
211 :変速部材
301 :車体方位表示部
302 :車体表示部
302a :先端部
303 :基準方位表示部
304 :メッセージ部
308 :シンボルマーク
310 :ライン表示部
310a :第1直進部
310b :第2直進部
311 :車体表示部
311a :先端部
315 :アシスト表示部
315a :直進部
315b :直進部
315c :直進部
316 :旋回案内部
318 :ライン変更スイッチ
F1 :車体方位
F2 :ライン方位
J :旋回走行
L1 :走行基準ライン
L2 :走行予定ライン
L2a :走行予定ライン
L2b :走行予定ライン
L2c :走行予定ライン
M1 :旋回ガイダンス画面
M2 :運転画面
O1 :中心
P10 :始点
P11 :終点
P12 :終了後
ΔF3 :方位差
θ1 :角度
θg :角度

Claims (8)

  1. ステアリングハンドルによる手動操舵と、前記ステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、
    前記手動操舵により走行させた車体の位置に基づいて走行基準ラインを登録する基準登録部と、
    前記走行基準ラインに基づいて、前記自動操舵における走行予定ラインを設定し且つ前記自動操舵の制御を行う自動操舵制御部と、
    前記車体の方位を示す車体方位表示部と、前記走行基準ラインの方位を示す基準方位表示部とを有する表示装置と、
    を備え、
    前記表示装置は、前記車体の自動操舵の終了後において、前記走行基準ラインの方位と前記車体の方位との方位差に応じて、前記基準方位表示部の表示位置を変更する作業車両。
  2. 前記表示装置は、前記車体を示し且つ前記車体方位表示部に重ねられた車体表示部を含み、
    前記基準方位表示部は、前記方位差に応じて前記車体表示部を中心として回動する請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記表示装置は、前記方位差が大きくなるにつれて、前記基準方位表示部と前記車体表示部との角度を大きくし、前記方位差が小さくなるにつれて、前記基準方位表示部と前記車体表示部との角度を小さくする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記表示装置は、前記方位差が閾値未満になった場合に前記自動操舵が行えることを表示する請求項1〜3のいずれかに記載の作業車両。
  5. 前記自動操舵制御部は、前記方位差が閾値以上である場合は前記自動操舵の開始を許可せず、前記方位差が閾値未満である場合に自動操舵の開始を許可する請求項1〜4のいずれかに記載の作業車両。
  6. 前記表示装置は、前記車体が走行している走行予定ラインから少なくとも次の走行予定ラインを示すライン表示部を有している請求項1〜5のいずれかに記載の作業車両。
  7. 前記表示装置は、走行基準ラインの方位と前記車体の方位との方位差に応じて、前記基準方位表示部と共に前記ライン表示部の表示位置を変更する請求項6に記載の作業車両。
  8. 前記走行予定ラインの変更を行うライン変更スイッチを備え、
    前記表示装置は、前記ライン変更スイッチが操作された場合に、現在の走行予定ラインから2つ先の走行予定ラインを案内する請求項1〜7のいずれかに記載の作業車両。
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