JP7015631B2 - 津波バリア - Google Patents

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本発明は、津波や高潮の発生時に漂流物等を捕捉する津波バリアに関する。
津波や洪水等に伴い流出する流木や瓦礫等の漂流物を捕捉することで、例えばタンクや工場、住宅等を初めとした保護対象物を漂流物の襲来から守る漂流物捕捉柵(津波バリア)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
津波バリアは、間隔を空けて立設される支柱と、支柱の下端に取り付けられる杭と、支柱間に複数段に亘り架設されたワイヤロープとを備えている。津波バリアで保護対象物を囲む場合、途中の支柱においてワイヤロープを架設する方向を変える必要がある。特に、載置スペースの形状に合わせて矩形状に津波バリアを設置する場合には、保護地と非保護地との境界において略垂直方向に折れ曲がるコーナ部分を形成する必要がある。
ワイヤロープは、コーナ部分に設置された支柱において所定の締結部材を介して締結されることがある。ワイヤロープは、支柱に形成されて対向する一対の孔に設けられた鞘管(管材)内を案内されて支柱内に挿通されている。
図9(a)、(b)に示すように、従来の津波バリア100においてコーナ部分Cに設置された支柱200における管材210は、互いに重複しない高さに形成された一対の孔220の間にそれぞれ互いに直交するように設けられている。例えば海を臨むように設けられたコーナ部分Cの支柱200において互いに直交して設けられた2つの管材210の少なくとも一方は、津波や高潮が発生した場合の漂流物の衝突方向Dに対して略平行(正対するように)になっている。
特開2016-125211号公報
ところで、津波バリアは、支柱に衝突した漂流物等の衝突エネルギーを支柱が局部変形する(凹む)ことで吸収するようになっている。しかしながら、互いに直交した管材210のうち一方の軸線が、漂流物の衝突方向Dに正対している場合、当該管材210が漂流物の衝突による支柱200の局部変形(凹み)を阻害して衝突エネルギーの吸収の妨げとなるおそれがあった。さらに、支柱200への漂流物の衝突により軸線が衝突方向Dに正対している管材210が座屈して、挿通されているワイヤロープ300が損傷するおそれもある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、漂流物等が支柱に衝突した場合に支柱の局部変形(凹み)が妨げられない津波バリアを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基礎に所定の間隔を置いて立設された複数の支柱と、該複数の支柱の間に架け渡されて波の力によって流されてきた物体を捕捉するワイヤロープを備える津波バリアであって、前記支柱には、前記ワイヤロープを案内する管材が設けられており、前記複数の支柱のうち少なくとも一部の支柱は、当該支柱に挿通された前記ワイヤロープの端部が係止される係止支柱であり、前記係止支柱に設けられる前記管材は、その延在方向が当該係止支柱に対する前記物体の衝突方向に対して交差することを特徴とする。
また、前記係止支柱に設けられる前記管材は、その延在方向が当該係止支柱に対する前記衝突方向に対して直交することが好ましい。
また、前記係止支柱に設けられる管材は、その延在方向が前記ワイヤロープを架け渡す方向に沿っていることが好ましい。
また、前記係止支柱は、前記ワイヤロープを架け渡す方向を変える支柱であることが好ましい。
また、前記係止支柱の管材は、その両端部に当該管材の内面から外面に向けて湾曲する曲面を有することが好ましい。
また、前記管材は、当該管材の変形を促進する弾性部を少なくとも部分的に有することが好ましい。
また、前記係止支柱に少なくとも2つの前記管材が設けられており、当該少なくとも2つの前記管材は、その軸線が前記係止支柱の異なる高さにおいて互いに平行になるように設けられていることが好ましい。
本発明によれば、支柱への漂流物の衝突に伴う衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
荷物を囲む津波バリアが設けられた岸壁の斜視図である。 第1の実施の形態に係る津波バリアにおける支柱の配置を説明するための概略的な平面図である。 津波バリアのコーナ部を部分的に拡大して示す図である。 係止支柱へのワイヤロープの係止状態を説明するための図である。 管材の構成を説明するための断面図である。 変形した係止支柱を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る津波バリアにおける支柱の配置を説明するための概略的な平面図である。 係止支柱へのワイヤロープの係止状態を説明するための図である。 従来の津波バリアにおけるワイヤロープの係止状態を説明するための図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において種々の形態をとりうる。
[第1の実施形態]
<津波バリアの構成>
図1は、荷物を囲む津波バリアが設けられた岸壁の斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る津波バリアにおける支柱の配置を説明するための概略的な平面図である。図3は、津波バリアのコーナ部を部分的に拡大して示す図である。図4は、係止支柱へのワイヤロープの係止状態を説明するための図であり、(a)は平面図であり、(b)は衝突方向から見た正面図である。図5は、管材の構成を説明するための断面図である。図6は、変形した係止支柱を説明するための図である。
図1に示すように、津波バリア1は、港湾の岸壁近くに設けられていて、船舶に積み込む荷物B又は船舶から荷下ろしされた荷物Bを仮置きする荷置きスペースSを矩形状に囲むように設けられている。津波バリア1は、津波と共に流される漂流物を捕捉し、漂流物の衝突・散乱により発生する災害を抑止ための柵構造物である。
なお、津波バリア1は、荷置きスペースSを完全に囲むものではなく、仮置きされた荷物Bを搬出したり、荷置きスペースSに荷物Bを搬入するために車両が通行するゲート(図示せず)が設けられていてもよい。
津波バリア1は、複数の支柱2と、複数のワイヤロープ31を有するスクリーン3とを備えている。
(支柱)
各支柱2は、地面に埋設された基礎となる杭に立設されている。図2及び図3に示すように、支柱2は、直線上に並ぶように地面に立設されており、その途中で並び方向が変えられている。すなわち、並び方向が変わる箇所が津波バリア1のコーナ部Cとなる。津波バリア1は矩形状に形成されているため、4つのコーナ部Cを有するように支柱2の並び方向が4箇所で変えられている。
これらの複数の支柱2には、スクリーン3の端部が係止される係止支柱21と、スクリーン3のワイヤロープ31を支持する支持支柱25とがある。係止支柱21以外の支柱は全て支持支柱25であり、所定の間隔をあけて設けられている。
津波バリア1の各コーナ部Cには支持支柱25が設置されており、支持支柱25の間に係止支柱21が設置されている。より具体的には、係止支柱21は、津波バリア1のうち海(岸壁)に沿って延在する部分において支持支柱25の間に設置されている。
係止支柱21は、ワイヤロープ31に作用する張力等に耐えられるよう、ワイヤロープ31の途中を支持する支持支柱25よりも強固に構成されている。具体的には、係止支柱21は、支持支柱25よりも大径かつ肉厚であり、地面に深く埋設された杭の上端に連結されている。
ここで、係止支柱21は、当該係止支柱21に衝突した漂流物等の衝突エネルギーを支柱が局部変形する(凹む)ことによって吸収するように設計されている。つまり、係止支柱21は、津波や高潮によって流されてきた漂流物が、係止支柱21に衝突した場合であっても局部変形しつつも破壊されることなく漂流物を捕捉する。係止支柱21は、漂流物の衝突エネルギーを衝突による局部変形(凹み)及び曲げ変形によって吸収するように設計されている。さらに、係止支柱21は、スクリーン3の張力を保持する性能を有している。
図4に示すように、係止支柱21は、鋼等の金属製の円筒部材により形成されており、係止支柱21の軸線を中心にして対向する貫通孔22を有する。貫通孔22は、係止支柱21の周壁部に高さ方向に沿って複数設けられている。つまり、各貫通孔22は、異なる高さ位置において複数段にわたって形成されている。異なる高さ位置に形成された各貫通孔22にはワイヤロープ31が挿通される。
貫通孔22には、ワイヤロープ31を案内して係止支柱21を挿通させる管材23が設けられている。管材23は、鋼等の金属製の管状部材によって、その軸線が一直線に延びるように形成されている。具体的には、管材23は、係止支柱21の高さ方向において同じ高さに位置する一対の貫通孔22の一方の孔と他方の孔との間に嵌挿されている。係止支柱21の貫通孔22から僅かに突出した管材23の端部は、係止支柱21の外周面に溶接により連結されている。
管材23は、その延在方向の途中に、例えば、ポリエチレン等の樹脂やスポンジ、ゴム、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等の弾性部材によって形成された弾性部を有していてもよい。また、弾性部は、ベローズ(蛇腹)等の伸縮自在な部材により形成されていてもよい。つまり、管材23は、漂流物の衝突による係止支柱21の変形に追従するような構成を有していることが好ましい。
支持支柱25は、当該支持支柱25に衝突した漂流物等の衝突エネルギーを支柱が局部変形する(凹む)ことによって吸収するように設計されているが、スクリーン3の伸びによる衝突エネルギーの吸収によって軽減される。支持支柱25の許容変形量は、例えば、軸線の傾斜角が15°である。支持支柱25は、係止支柱21よりも小径かつ肉薄であり、地面に深く埋設された杭の上端に連結されている。
支持支柱25は、円筒状の鋼管により形成されており、軸線を中心にして対向する貫通孔26を有する。貫通孔26は、支持支柱25の周壁部に高さ方向に沿って複数設けられている。つまり、各貫通孔26は、異なる高さ位置において複数段にわたって形成されている。異なる高さ位置に形成された各貫通孔26には、ワイヤロープ31が挿通される。
貫通孔26には、ワイヤロープ31を案内して支持支柱25を挿通させる管材27が設けられている。具体的には、管材27は、支持支柱25の高さ方向において同じ高さに位置する一対の貫通孔26の一方の孔と他方の孔との間に嵌挿されている。支持支柱25の貫通孔26から僅かに突出した管材27の端部は、支持支柱25の周壁部に外周面に溶接により連結されている。
図5に示すように、管材27は、その軸線が一直線に延びる円筒状に形成されている。管材27の両端部には、管材27の内面から外面に向けて湾曲するような滑らかな曲面を有する受け部28が設けられている。受け部28の存在により、挿通されるワイヤロープ31が管材27の両端部の角に接触することによる損傷を防止するためである。なお、受け部28を管材27と別体に形成し、管材27の両端部に溶接等により接合してもよい。
(スクリーン)
スクリーン3は、津波や高潮の発生時に、海から陸に押し寄せる押し波による船舶や漂流物の陸への流入、引き波による荷置きスペースSの荷物の海への流出を防止するため、波によって流される物の捕捉体となるものである。
図3及び図4に示すように、スクリーン3は、例えば、並べられた各支柱21,25に通される複数のワイヤロープ31を備えている。各ワイヤロープ31は、各支柱21,25の軸線方向に直交する水平方向に沿うように各支柱21,25内に設けられた管材23,27に挿通されている。各ワイヤロープ31は、その延在方向が互いに平行となるように架設されており、津波バリア1のコーナ部Cに設置された支持支柱25においてその架設方向が変えられる。図1及び図2に示すように、津波バリア1が矩形状に設けられる場合には、ワイヤロープ31がコーナ部Cにおいてほぼ90°屈曲されることになる。
図4に示すように、ワイヤロープ31の両端部は、係止支柱21に取り付けられている。ワイヤロープ31の端部は、ねじ山が形成されたボルト部32として形成されている。係止支柱21の一対の貫通孔22を通じて係止支柱21の外側に突出したワイヤロープ31のボルト部32を、ワッシャ33とナット34で締結することにより、ワイヤロープ31を係止支柱21に係止して取り付けることができる。
ここで、スクリーン3においては、一端が係止支柱21に取り付けられた1本のワイヤロープ31を、支持支柱25を介して矩形状に架設することもできるが、係止支柱21と支持支柱25との間、又は隣接する支持支柱25,25間の距離が長い場合には、ワイヤロープ31の弛みを防止するために、所定の長さの複数のワイヤロープ31同士を連結してもよい。
<津波バリアの設置方法>
次に、津波バリア1の設置方法について説明する。図1及び図2に概略的に示すように、荷置きスペースSを津波バリア1で囲む際には、津波バリア1を矩形状に形成することが好ましい。
荷置きスペースSの境界に沿って支柱21,25を所定の間隔で設置していく。このとき、ワイヤロープ31の端部が係止される支柱2として係止支柱21を設置し、それ以外の支柱2として支持支柱25を設置する。
係止支柱21は、津波や高潮等が発生した場合に流されて係止支柱21に衝突する漂流物の衝突方向Dを予測して、係止支柱21に嵌挿されている管材23の軸線が当該衝突方向Dに対して平行にならないように交差するように設置する。管材23の軸線が漂流物の衝突方向Dに対して直交するように設けられていると特に好ましい。
ここで、衝突方向Dは、例えば、津波バリア1に対する海の方向・位置や、沖から岸への波の流れに基づいて予測する。
津波バリア1のコーナ部Cには支持支柱25のみが設置され、係止支柱21は支持支柱25の間に設置される。このように係止支柱21を設置すれば、管材23の軸線は、衝突方向Dに対して交差しているようになり、係止支柱21の管材23の軸線と平行な方向にはワイヤロープ31が必ず延在していることになる。つまり、漂流物が、係止支柱21の管材23の軸線に対して平行な方向から接近してきた場合、係止支柱21に衝突する前にワイヤロープ31は、当該漂流物を捕捉又は当該漂流物に必ず接触する。
かくして、図6に示すように、漂流物が係止支柱21に衝突した場合であっても管材23が係止支柱21の変形を妨げることはなく、係止支柱21は漂流物の衝突により局部変形して(凹んで)衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
さらに、津波バリア1のコーナ部Cに小径の支持支柱25を設置することができるので、材料及び施工のコストを削減することができる。
また、図2に示すように、係止支柱21以外で、津波バリア1のコーナ部Cの間に設置されている支持支柱25も、支持支柱25に嵌挿されている管材27の軸線が当該衝突方向Dに対して平行にならないように交差するように設置する。
係止支柱21及び支持支柱25の設置後、ワイヤロープ31の一方の端部を係止支柱21の最上段にある貫通孔22及び管材23に挿通して係止支柱21に取り付けて係止し、他方の端部を複数の支持支柱25に順に通していく。全ての支持支柱25にワイヤロープ31を通した後、ワイヤロープ31の他方の端部を、当該ワイヤロープ31の一方の端部が係止されている係止支柱21に取り付けて係止する。この場合、ワイヤロープ31の他方の端部は、係止支柱21の最上段より一段下にある貫通孔22及び管材23に挿通される。
上記作業を、係止支柱21の高さ方向において全ての貫通孔22及び管材23にワイヤロープ31を挿通させて係止することで、漂流物や荷物を捕捉するスクリーン3が完成する。
<その他>
なお、係止支柱21の管材23を、支持支柱25の管材27と同様に、両端部に管材23の内面から外面に向けて湾曲するような滑らかな曲面を有する受け部が設けられているようにしてもよい。
また、衝突方向Dは、図示の実施の形態においては海側からのものを想定しているが、衝突方向Dは図示の方向とは反対方向を向く、例えば陸地に押し寄せた後に引いていく波の方向等、その他あらゆる方向も想定される。
[第2の実施の形態]
次に、図7及び図8を用いて第2の実施の形態に係る津波バリア1Aについて説明する。以下では、第1の実施の形態に係る津波バリア1と異なる部分についてのみ説明し、第1の実施の形態と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略する。
津波バリア1Aにおいて係止支柱21は、津波バリア1Aの1つのコーナ部Cに設置されている。この場合、係止支柱21の管材23には受け部(図示せず)が設けられている。
係止支柱21は、管材23の軸線が漂流物の衝突方向Dに交差するように設置されている。つまり、係止支柱21におけるワイヤロープ31の向きは、支持支柱25から係止支柱21へのワイヤロープ31の延在方向に対して角度を持って変更されている。このように係止支柱21をコーナ部Cに設置することにより、漂流物が係止支柱21に衝突した場合であっても管材23が係止支柱21の局部変形(凹み)を妨げることはなく、係止支柱21は漂流物の衝突により局部変形して(凹んで)衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
また、ワイヤロープ31の延在方向が変えられたとしても、ワイヤロープ31は、管材23の受け部に接触するので、管材23との接触によりワイヤロープ31が損傷することを防ぐことができる。
なお、支持支柱25の管材27には受け部が設けられていなくてもよい。
1,1A 津波バリア
2 支柱
21 係止支柱
22 貫通孔
23 管材
25 支持支柱
26 貫通孔
27 管材
28 受け部
3 スクリーン
31 ワイヤロープ
D 衝突方向

Claims (6)

  1. 基礎に所定の間隔を置いて立設された複数の支柱と、該複数の支柱の間に架け渡されて波の力によって流されてきた物体を捕捉するワイヤロープを備える津波バリアであって、
    前記支柱には、該支柱内部で前記ワイヤロープを案内する管材が設けられており、
    前記複数の支柱のうち少なくとも一部の支柱は、前記ワイヤロープを架け渡す方向を変える支柱であって、当該支柱に挿通された前記ワイヤロープの端部が係止される係止支柱であり、
    前記係止支柱内部に設けられて前記ワイヤロープを案内する前記管材は、その延在方向が当該係止支柱に対する前記物体の衝突方向に対して交差し、その両端部に前記管材の内面から外面に向けて湾曲する曲面を有することを特徴とする津波バリア。
  2. 前記係止支柱に設けられる前記管材は、その延在方向が当該係止支柱に対する前記衝突方向に対して直交することを特徴とする請求項1に記載の津波バリア。
  3. 前記係止支柱に設けられる管材は、その延在方向が前記ワイヤロープを架け渡す方向に沿っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の津波バリア。
  4. 前記管材は、当該管材の変形を促進する弾性部を少なくとも部分的に有することを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の津波バリア。
  5. 前記係止支柱に少なくとも2つの前記管材が設けられており、当該少なくとも2つの前記管材は、その軸線が前記係止支柱の異なる高さにおいて互いに平行になるように設けられており、前記異なる高さに設けられた前記少なくとも2つの管材に案内された前記ワイヤロープの端部は、前記係止支柱において互いに対向する側で係止されていることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の津波バリア。
  6. 基礎に所定の間隔を置いて立設された複数の支柱と、該複数の支柱の間に架け渡されて波の力によって流されてきた物体を捕捉するワイヤロープを備える津波バリアであって、 前記支柱には、該支柱内部で前記ワイヤロープを案内する管材が設けられており、
    前記複数の支柱のうち少なくとも一部の支柱は、当該支柱に挿通された前記ワイヤロープの端部が係止される係止支柱であり、
    前記係止支柱内部に設けられて前記ワイヤロープを案内する前記管材は、その延在方向が当該係止支柱に対する前記物体の衝突方向に対して交差し、
    前記係止支柱に少なくとも2つの前記管材が設けられており、当該少なくとも2つの前記管材は、その軸線が前記係止支柱の異なる高さにおいて互いに平行になるように設けられており、前記異なる高さに設けられた前記少なくとも2つの管材に案内された前記ワイヤロープの端部は、前記係止支柱において互いに対向する側で係止されていることを特徴とする津波バリア。
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