JP6785093B2 - 支柱及び津波バリア - Google Patents

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Description

本発明は、津波や高潮の発生時に漂流物等を捕捉するスクリーンが架け渡される支柱、及び、当該支柱を備えた津波バリアに関する。
岸壁、護岸等に設けられ、津波や高潮の発生時に押し波による船舶や漂流物の陸への流入、引き波による地上の荷物の海への流出を防止する津波バリアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
津波バリアは、例えば、地面に立設された複数の支柱鋼管と、これらの支柱鋼管に支持される捕捉用スクリーンとを備えており、支柱及びスクリーンで漂流物等の流入、荷物の流出を阻止するとともに、衝撃を吸収することができる。
津波バリアは、陸に載置された荷物の周囲への流出を避けるため、荷物の載置スペースの周囲を囲むように設けられることが多い。
スクリーンは、例えば、複数のワイヤロープによって形成されており、図6に示すように、このワイヤロープ300は、支柱鋼管200を貫通して隣接する支柱鋼管200の間に架け渡されている。支柱鋼管200の内部には、図6(a)に示すように、ワイヤロープ300を支柱鋼管200の径方向に貫通して案内するための鋼管により形成された案内部材210が溶接により接合されている。
津波や高潮が発生した場合、波の力によって流されてきた物体は、支柱鋼管200及びワイヤロープ300によって捕捉されるようになっているが、漂流した物体が支柱鋼管200に衝突した際の衝撃は、支柱鋼管200が変形することにより吸収される。
特開2013−119698号公報
ところで、図6(b)に示すように、流されてきた物体が衝突して支柱鋼管200が変形した場合、案内部材210に圧縮力が作用し、案内部材210が途中で屈曲することがある。案内部材210に屈曲部210aが形成されることにより、案内部材210に挿通されているワイヤロープ300が屈曲部210aに接触してワイヤロープ300が破損するおそれがある。
また、図6(c)に示すように、支柱鋼管200が変形して案内部材210に引張力が作用し、支柱鋼管200と案内部材210との接合部分が破断するおそれがある。これにより、ワイヤロープ300は、案内部材210から一部露出することになり、露出した部分が支柱鋼管200と接触して、破損するおそれがある。また、支柱鋼管200内に湿った空気や水が入り込むので、支柱鋼管200が内側から腐食してしまうおそれがある。
図6(b)、(c)に示したいずれの場合でも最悪の場合、ワイヤロープ300が破損により破断することになり、津波バリアの機能が喪失することも想定される。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、支柱が変形した場合であっても、スクリーンに過度な負荷がかからない支柱、及び、当該支柱を備えた津波バリアを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンが架け渡される、津波バリアを構成する支柱であって、基礎に立設される管状の本体部と、前記本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部と、を備え、前記案内部は、少なくとも部分的に衝撃吸収部を有することを特徴とする。
また前記案内部は、前記本体部の相対する側に一端が固定された2つの固定部を備え、前記2つの固定部の他端は、それぞれ前記衝撃吸収部によって互いに直列に連結されていることが好ましい。
また、前記衝撃吸収部は、前記案内部にかかる外力により弾性変形する部材により形成されていることが好ましい。
また、前記衝撃吸収部は、前記案内部にかかる外力により伸縮する部材により形成されていることが好ましい。
また、前記案内部は、前記本体部の相対する側に一端が固定された2つの固定部と、該2つの固定部の他端に接合されて当該2つの固定部を互いに連結する連結部と、を備え、前記衝撃吸収部は、前記固定部と前記連結部とを接合し、前記案内部にかかる外力により破断する接合部により形成されていることが好ましい。
また、前記2つの固定部の他端は、互いに離間されて前記衝撃吸収部によって連結されていることが好ましい。
また、前記案内部の前記固定部は、前記本体部の外側又は内側において接合されていることが好ましい。
さらに、本発明は、波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンと、基礎に立設される管状の本体部、及び、該本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部を有する、前記スクリーンが架け渡される複数の支柱と、を備える津波バリアであって、前記案内部は、少なくとも部分的に衝撃吸収部を有することを特徴とする。
本発明によれば、支柱が変形した場合であっても、スクリーンに過度な負荷がかからないようにすることができる。
荷物を囲む津波バリアが設けられた岸壁の斜視図である。 津波バリアの支柱を拡大して第1の実施の形態に係る案内部の構成を説明する斜視図である。 図2に示す案内部が変形したときの状態を示す図である。 第2の実施の形態に係る案内部を示す図である。 第3の実施の形態に係る案内部を示す図である。 従来の支柱における案内部及び案内部が変形したときの状態を示す図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとりうる。
<津波バリアの構成>
図1は、津波バリアを説明する図である。図2は、支柱の第1の実施の形態に係る案内部の構成を説明するための図であり、(a)は支柱の斜視図であり、(b)は案内部の拡大図である。図3は、図2に示した第1の実施の形態に係る案内部が変形したときの状態を示す部分断面図であり、(a)は案内部に圧縮力がかかった状態を示す図であり、(b)は案内部に引張力がかかった状態を示す図である。
図1に示すように、津波バリア1は、港湾の岸壁近くに設けられている。津波バリア1は、船舶に積み込む荷物C又は船舶から荷下ろしされた荷物Cを仮置きする荷置きスペースSを矩形状に囲むように設けられている。
津波バリア1は、荷置きスペースSを完全に囲むものではなく、仮置きされた荷物Cを搬出したり、荷置きスペースSに荷物Cを搬入するために車両が通行するゲート11が設けられている。
津波バリア1は、複数の支柱2と、スクリーンとしてのワイヤロープ3とを備えている。
(支柱)
支柱2は、直線上に並ぶように地面に立設されており、その途中で並び方向が変えられている。すなわち、並び方向が変わる箇所が津波バリア1の角部となる。津波バリア1は矩形状に形成されているため、4つの角部を有するように支柱2の並び方向が4箇所で変えられている。
これらの複数の支柱2には、ワイヤロープ3の端部を支持する端部支柱2aと、端部支柱2aとの間に配置され、ワイヤロープ3を支持する中間支柱2bとがある。
端部支柱2aは、ゲート11を構成する支柱、津波バリア1の角部を構成する支柱として用いられており、これらの端部支柱2a以外の支柱は全て中間支柱2bであり、端部支柱2a間に所定の間隔をあけて配置されている。
端部支柱2aは、ワイヤロープ3に作用する張力等に耐えられるよう、ワイヤロープ3の途中を支持する中間支柱2bよりも強固に構成されている。具体的には、端部支柱2aは、中間支柱2bよりも大径かつ肉厚であり、端部支柱2aと同じ形を有し地中に埋め込まれた杭基礎部(図示せず)に溶接により連結されていたり、端部支柱2aよりも大きな径を有し地中に埋め込まれた管状の杭基礎部(図示せず)に部分的に挿入されて固定されている。
ここで、端部支柱2aは、当該端部支柱2aに衝突した漂流物等の衝突エネルギーを変形で吸収するように設計されている。中間支柱2bは、当該中間支柱2bに衝突した漂流物等の衝突エネルギーを変形で吸収するように設計されているが、ワイヤロープ3の伸びによる衝突エネルギーの吸収によって軽減される。
次に、図2により端部支柱2a及び中間支柱2bの具体的な構成をまとめて支柱2の構成として説明する。つまり、以下に説明する構成は、端部支柱2a及び中間支柱2bのいずれにも適用することができる。
支柱2は、管状の本体部21と、管状の案内部22とを備える。
本体部21は、基礎である地面に立設されている。本体部21は、円筒状に形成された鋼管である。本体部21には、直径方向に対向して配置されている一対の貫通孔21a,21aが形成されている。一対の貫通孔21a,21aは、本体部21の軸線方向に沿って複数設けることができる。貫通孔21a,21aには、ワイヤロープ3が挿通される。
第1の実施の形態に係る案内部22は、本体部21の内部で当該本体部21を直径方向に横切るように取り付けられている。案内部22は、円筒状に形成されており、ワイヤロープ3を本体部21に貫通させる際に案内するものである。具体的に、案内部22は、一対の貫通孔21a,21aを繋ぐようにして、本体部21に両端部が接合されている。
案内部22は、2つの固定部22a,22aと、当該2つの固定部22a,22aを互いに直列に連結する衝撃吸収部22bと、を有する。ワイヤロープ3は、固定部22a、衝撃吸収部22b、固定部22aの順にこれらの内部に摺動可能に挿通されている。
固定部22a,22aは、鋼等の金属製の管状部材によって形成され、それぞれの一端が本体部21の貫通孔21aに挿入されている。貫通孔21aに挿入された固定部22aの一端は、貫通孔21aを抜けて本体部21の外周面から突出しないようになっている。固定部22a,22aと本体部21とは溶接により接合されている。具体的には固定部22aの一端は、貫通孔21aに挿入された状態において本体部21の外周面から僅かに突出して本体部21に溶接により接合されている。これにより、本体部21の内部は、貫通孔21aを通じて本体部21の外部とは繋がっていない。
また、固定部22aの一端は、貫通孔21aに挿入された状態において貫通孔21aに溶接により接合されていてもよい。
なお、2つの固定部22a,22aは、互いに対向する端部同士の間に所定の間隔だけ離間されて衝撃吸収部22bによって連結されている。
衝撃吸収部22bは、例えば、ポリエチレン等の樹脂やスポンジ、ゴム、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等の弾性部材によって形成されており、2つの固定部22a,22aを、その本体部21に固定されていない他端において保持し互いに直列に連結している。衝撃吸収部22bは、中空筒状に形成されており、中空部分において固定部22a,22aの一端が挿入されて一体に形成されている。衝撃吸収部22bは、案内部22における他の部位、具体的には固定部22aよりも変形又は破壊されやすい部分であり、即ち、固定部22aよりも強度が低い材料で形成されている。衝撃吸収部22bは、案内部22に加わった衝撃を受けて最も早く変形する部分であり、衝撃を変形によって吸収し、固定部22aの破損を抑制する。
特に、衝撃吸収部22bを弾性部材によって形成することにより、あらゆる変形状況に応じて衝撃吸収部22bが追随して弾性変形するので、ワイヤロープ3に大きな負荷を与えることがなくなり、好ましい。
(ワイヤロープ)
ワイヤロープ3は、津波や高潮の発生時に、海から陸に押し寄せる押し波による船舶や漂流物の陸への流入、引き波による荷置きスペースSの荷物Cの海への流出を防止するため、波によって流される物の捕捉体となるスクリーンを形成するものである。
図2に示すように、ワイヤロープ3は、例えば、並べられた各支柱2に複数通される。各ワイヤロープ3は、各支柱2の軸方向に直交する水平方向に沿うように各支柱2内に設けられた案内部22に挿通されている。各ワイヤロープ3は、その延在方向が互いに平行となるように架設されている。
ワイヤロープ3の両端部は、端部支柱2aに取り付けられている。ワイヤロープ3の端部には、ねじ山が形成されたボルトがワイヤロープ3と同軸上に設けられており、端部支柱2aの内部を通したワイヤロープ3のボルトをワッシャとナットで締結することにより、ワイヤロープ3を端部支柱2aに取り付けることができる。
<案内部の作用>
次に図3を用いて、案内部22の作用について説明する。
図3(a)に示すように、例えば、支柱2の本体部21に貫通孔21a側から衝撃が加わり支柱2が変形した場合、案内部22には圧縮力が加わる。このような圧縮力に対して衝撃吸収部22bは、その可動域が制限されることなく曲がる等の変形をして、固定部22a,22aに対して自在継手のように機能する。
かくして、衝撃吸収部22bが積極的に変形することにより、支柱2の変形に伴って固定部22a,22aに加わる衝撃を衝撃吸収部22bで吸収することができ、案内部22が従来の案内部材210のように屈曲する(図6(b)参照。)ことを防ぐことができる。
支柱2が衝撃を受けて変形した場合であっても、衝撃吸収部22bが変形することにより、ワイヤロープ3は衝撃吸収部22bにおいて局所的な負荷を受けずに案内されている。
また、例えば、図3(b)に示すように、支柱2の本体部21の貫通孔21aに対して側方から衝撃が加わり支柱2が変形した場合、2つの固定部22a,22aは案内部22の延在方向において互いに離れる方向に移動するので案内部22には引張力が加わる。衝撃吸収部22bは、固定部22a,22aの移動に追従して引っ張られるよう変形するので、従来の案内部のように、固定部22a,22aと本体部21との接合部分に過度な負荷はかからず、当該接合部分が破断する(図6(b)参照。)ことを防ぐことができる。
本体部21と固定部22a,22aとの接合部分の破断が防がれることにより、ワイヤロープ3が当該破断した部分に接触することはなく、また、貫通孔21aを通じて外部から水分が浸入及び支柱2内部の腐食も確実に防ぐことができる。
支柱2は、漂流物等の衝突エネルギーを変形して吸収するところ、従来の案内部材210の構成では案内部材210は変形するものの積極的に変形等する部位を備えていないため、案内部材210が支柱鋼管200の変形を阻害する一因になることがあった。
これに対して、漂流物等が衝突した場合、案内部22の衝撃吸収部22bが積極的に変形等するので案内部22が支柱2の変形を阻害することはなく、支柱2は、衝突エネルギーを吸収するために阻害なく変形することができる。
<その他>
なお、案内部22全体が衝撃吸収部22bにより形成されていてもよい。
本体部21及び案内部22の断面形状は、円形に限られず、角形等の他の形状を有していてもよい。
<第2の実施の形態>
次に、図4により支柱2の第2の実施の形態に係る案内部42について説明する。なお、上記実施の形態と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略する。また、第2の実施の形態に係る案内部42は、少なくとも第1の実施の形態に係る案内部22と同じ作用、効果を奏する。
図4は、第2の実施の形態に係る案内部42の構成を説明する図であり、(a)は変形していない状態の案内部42を示す図であり、(b)、(c)は変形した状態の案内部42を示す図である。
図4(a)に示すように、第2の実施の形態に係る案内部42は、2つの固定部42a,42aと、当該2つの固定部42a,42aを互いに直列に連結する、ベローズ(蛇腹)等の伸縮自在な衝撃吸収部42bと、を有する。ワイヤロープ3は、固定部42a、衝撃吸収部42b、固定部42aの順にこれらの内部に摺動可能に挿通されている。
固定部42aは、第1の実施の形態に係る案内部22の固定部22aと同じ構成であるので、固定部42aの説明は省略する。
衝撃吸収部42bは、固定部42aに連結されており、例えば、プラスチック等の合成樹脂、金属等の膜又は板状の部材により形成されている。
図4(b)に示すように、例えば、支柱2の本体部21に貫通孔21a側から衝撃(外力)が加わり支柱2が変形した場合、案内部42には当該案内部42を変形させようとする力が加わる。このような力に対して衝撃吸収部42bは、ベローズのひだが変形(伸び、縮み)し案内部42に対する衝撃力を吸収する。
また、図4(c)に示すように、例えば、支柱2の本体部21の貫通孔21aに対して側方から衝撃(外力)が加わり支柱2が変形した場合、2つの固定部42a,42aは案内部42の延在方向において互いに離れる方向に移動するので案内部42には引張力が加わる。このような引張力に対して衝撃吸収部42bは、ベローズのひだが固定部42a,42aの移動に追従して伸びるので、案内部42に対する引張力を吸収する。
<第3の実施の形態>
次に、図5により支柱2の第3の実施の形態に係る案内部52について説明する。なお、上記実施の形態と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略する。また、第3の実施の形態に係る案内部52は、少なくとも第1の実施の形態に係る案内部22と同じ作用、効果を奏する。
図5は、第3の実施の形態に係る案内部52の構成を説明する図であり、(a)は変形していない状態の案内部52を示す図であり、(b)、(c)は変形した状態の案内部52を示す図である。
図5(a)に示すように、第3の実施の形態に係る案内部52は、2つの固定部52a,52aと、当該2つの固定部52a,52aを互いに直列に連結する、固定部52aよりも径の大きな連結部52bとを有する。ワイヤロープ3は、固定部52a、連結部52b、固定部52aの順にこれらの内部に摺動可能に挿通されている。
固定部52aは、第1の実施の形態に係る案内部22の固定部22aと同じ構成であるので、固定部52aの説明は省略する。
連結部52bは、鋼等の金属製の管状部材によって形成されており、その内径は、ワイヤロープ3の外径よりも大きい。つまり、連結部52bの内周面とワイヤロープ3の外周面との間には隙間がある。
さらに案内部52は、連結部52bの軸線方向の両端部と固定部52a,52aとを接合する接合部52cを有する。接合部52cは、連結部52bの軸線方向の両端部と固定部52a,52aとを溶接することにより形成されている。
接合部52cは、案内部52に衝撃が加わった場合には破断して、固定部52a及び連結部52bの相対的な移動を可能にしている。つまり、接合部52cにより案内部52の伸縮が可能になり、接合部52cは、案内部52に対する衝撃を吸収する衝撃吸収部としての機能を有する。
図5(b)に示すように、例えば、支柱2の本体部21に貫通孔21a側から衝撃(外力)が加わり支柱2が変形した場合、案内部52にもその衝撃力が伝わる。このような衝撃力により少なくとも1つの接合部(図示の実施の形態においては図中左側の接合部)52cが破断し、固定部52a及び連結部52bが互いに相対的に移動する。つまり、固定部52aが連結部52b内にスライド移動する。かくして、案内部52への衝撃力は吸収される。
連結部52b自体が少し変形した場合であっても、連結部52bとワイヤロープ3との間には隙間が設けられており連結部52bがワイヤロープ3に強く当たることはほぼない。
また、図5(c)に示すように、例えば、支柱2の本体部21の貫通孔21aに対して側方から衝撃が加わり支柱2が変形した場合、2つの固定部52a,52aは案内部52の延在方向において互いに離れる方向に移動するので案内部52には引張力が加わる。このような引張力に対して少なくとも1つの接合部(図示の実施の形態においては図中左右の接合部)52cが破断し、固定部52a、52aと連結部52bとの接合状態は解消され、案内部52に対する引張力は吸収される。
1 津波バリア
2 支柱
21 本体部
22 案内部
22a 固定部
22b 衝撃吸収部
2a 端部支柱
2b 中間支柱
3 ワイヤロープ

Claims (6)

  1. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンが架け渡される、津波バリアを構成する支柱であって、
    基礎に立設される管状の本体部と、
    前記本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部と、
    を備え、
    前記案内部は、
    前記本体部の相対する側に一端が固定され、他端の側で互いに離間された2つの固定部と、
    前記案内部にかかる外力により弾性変形する又は伸縮する部材により形成されていて前記2つの固定部の他端をそれぞれ互いに連結する衝撃吸収部と、
    を有する
    ことを特徴とする支柱。
  2. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンが架け渡される、津波バリアを構成する支柱であって、
    基礎に立設される管状の本体部と、
    前記本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部と、
    を備え、
    前記案内部は、前記本体部の相対する側に一端が固定され、他端の側で互いに離間された2つの固定部と、該2つの固定部の他端に接合されて当該2つの固定部を互いに連結する連結部と、少なくとも部分的に衝撃吸収部と、を備え、
    前記衝撃吸収部は、前記固定部と前記連結部とを接合し、前記案内部にかかる外力により前記スクリーン及び前記案内部よりも強度が低くかつ先行して破断する接合部により形成されていることを特徴とする支柱。
  3. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンが架け渡される、津波バリアを構成する支柱であって、
    基礎に立設され、対向して配置された一対の貫通孔が形成されている管状の本体部と、
    前記本体部内で前記一対の貫通孔を繋ぐように取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部と、
    を備え、
    前記案内部は、
    前記一対の貫通孔に固定される2つの固定部と、
    前記2つの固定部の間に位置し、前記固定部よりも変形又は破壊されやすい部分である衝撃吸収部と、
    を有することを特徴とする支柱。
  4. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンと、
    基礎に立設される管状の本体部、及び、該本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部を有する、前記スクリーンが架け渡される複数の支柱と、
    を備える津波バリアであって、
    前記案内部は、
    前記本体部の相対する側に一端が固定され、他端の側で互いに離間された2つの固定部と、
    前記案内部にかかる外力により弾性変形する又は伸縮する部材により形成されていて前記2つの固定部の他端をそれぞれ互いに連結する衝撃吸収部と、
    を有する
    ことを特徴とする津波バリア。
  5. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンと、
    基礎に立設される管状の本体部、及び、該本体部内に取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部を有する、前記スクリーンが架け渡される複数の支柱と、
    を備える津波バリアであって、
    前記案内部は、前記本体部の相対する側に一端が固定された2つの固定部と、該2つの固定部の他端に接合されて当該2つの固定部を互いに連結する連結部と、少なくとも部分的に衝撃吸収部と、を備え、
    前記衝撃吸収部は、前記固定部と前記連結部とを接合し、前記案内部にかかる外力により前記スクリーン及び前記案内部よりも強度が低くかつ先行して破断する接合部により形成されている
    ことを特徴とする津波バリア。
  6. 波の力によって流されてきた物体を捕捉するスクリーンと、
    基礎に立設され、対向して配置された一対の貫通孔が形成されている管状の本体部、及び、前記本体部内で前記一対の貫通孔を繋ぐように取り付けられて、前記スクリーンを前記本体部に貫通させて案内する管状の案内部を有する、前記スクリーンが架け渡される複数の支柱と、
    を備える津波バリアであって、
    前記案内部は、
    前記一対の貫通孔に固定される2つの固定部と、
    前記2つの固定部の間に位置し、前記固定部よりも変形又は破壊されやすい部分である衝撃吸収部と、
    を有することを特徴とする津波バリア。
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