JP6085458B2 - ホーム安全柵 - Google Patents

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Description

本発明はホーム安全柵に関し、特に、昇降式の長いロープをホーム縁に沿って架け渡して構成されたホーム安全柵に関するものである。
駅のプラットホーム(「駅ホーム」または「ホーム」と記す)では、近年、乗降客等の利用者が駅ホームから線路(軌道)に転落したり、入線してきた電車(列車)と利用者が接触するのを防止するために、防護柵として、駅ホームの線路側の縁部に沿ってホーム安全柵が設けられつつある。ホーム安全柵としては、従来、種々の形式や構造がある。例えば、駅ホームに停車した電車の乗降ドアに対応した位置に横開きホームドア装置を設置した腰高の高さを有する防護壁タイプ、または地下鉄のごとく駅ホームの線路側の縁部に沿って人の身長を超える高さまで全面的に壁を形成し、電車の乗降ドアの位置に対応して横開き開閉ドアを設けた防護壁タイプ、または駅ホームの線路側の縁部に沿ってほぼ全域にわたって昇降自在なロープを配置して成る昇降式ロープ安全柵等(特許文献1)が存在する。ロープの代わりに長いバーやロッドを利用した安全柵もある。
昇降式ロープ安全柵では、一般的に、ほぼ電車の全体の長さに等しい長さを有するロープが複数の支柱(またはポスト)によって支持されて架設され、電車がホームに入ってくる等の場合にはロープを下方位置に移動させて防護柵として機能させ、旅客が乗降するときにはロープを上方位置に移動させて車両ドアでの乗降を可能にする。かかる昇降式ロープ安全柵では、ロープを防護柵として機能させるためロープにテンション(引張力)をかけるテンション付加装置を備え、さらにテンションがかかった状態のロープを昇降させるためのロープ昇降駆動装置を備えている。テンション付加装置とロープ昇降駆動装置は両端の各支柱の内部に一体的に組み込まれている。
図8を参照して従来の昇降式ロープ安全柵の一般的な基本的構成を概念的に説明する。101と102は両端に設置される支柱を示す。支柱101,102は、内部の構造を示すために、支柱筐体の輪郭を想像線で描いている。支柱101,102の間には例えば6本の長いロープ103が架け渡されている。支柱101,102の内部には、ロープ103に各テンション(矢印Tで示す)を与えるテンション付加装置の機能とロープ103を垂直な上下方向(矢印D1で示す)に昇降させるロープ昇降駆動装置の機能とが一体化された装置104が組み込まれている。一体化の装置104において、テンション付加装置の構成は任意であるが、通常、ロープ昇降駆動装置の構造の一部を利用しかつ錘等を使って各ロープ端に荷重をかけるようにしている。両端の支柱101,102は、それらの間にロープ103を架け渡し、かつ当該ロープ103を昇降させるためのメインの支柱として機能する。また両端のメインの支柱101,102の間には、単に、架け渡されたロープ103を挿通させて支持するだけの機能を有する他の支柱105が設置される。支柱105の筐体の両側の側面部に形成されたスリットを通して各ロープ103を挿通させる。各支柱101,102内の装置104は、例えば、下部に設置された電動モータ106と、電動モータ106の出力軸に取り付けられたプーリ106aと、上部に配置されたプーリ107と、電動モータ106のプーリ106aとプーリ107との間に架け渡されたベルト108と、ベルト108に取り付けられたロープ保持部109とを備えている。ロープ103の両端はロープ保持部109に連結され、かつ装置104のテンション付加機能によってロープ103にテンションTが付加されるように引っ張られる構造を有している。テンションTは、装置104の構造そのものに基づいて付加される。さらに、テンションTが付加された状態の各ロープ103を、装置104の電動モータ106によるロープ昇降駆動機能に基づき上下方向D1に昇降させるように構成されている。このように、従来の昇降式ロープを利用したホーム安全柵では、一般的に、上記のテンション付加装置とロープ昇降駆動装置は、一体化された装置104として、1つの電動モータ106を備えて構成されていた。
特表2008−526614号公報
一般的に、従来の昇降式ロープ安全柵によれば、図8で説明したように、長いロープ103が架け渡された両端の支柱101,102内に、テンション付加装置とロープ昇降駆動装置とが一体化された装置104として組み込まれていた。このような構成において、ロープ昇降駆動装置によってロープ103を昇降させる場合、ロープ103にテンションTをかけたままで電動モータ106によってロープ昇降を行わせることは電動モータ106の負荷が大きくなり、高価で高性能を電動モータを使用しなければならず、電動モータの選択あるいは装置設計上、容易ではなかった。さらに昇降式ロープ安全柵では、その設計上、ロープ103を架け渡すための支柱は複数使用される。従来の昇降式ロープ安全柵の支柱には、通常、メインの両端の支柱101,102と、それらの間に設置される少なくとも1本の支柱105とが存在した。これらの支柱の配置構成は、従来では、予めその機能が役割づけられており、このことは安全柵の設計の自由度を制限していた。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、昇降式ロープを利用したホーム安全柵において、ロープを支持し昇降させるための支柱の配置構成の自由度を高め、ロープを昇降するために使用される電動モータ等の負荷を軽減し、安価かつ低性能な電動モータの使用を可能にし、装置全体の構成の自由度を高めることが可能なホーム安全柵を提供することにある。
本発明に係るホーム安全柵は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1のホーム安全柵(請求項1に対応)は、ホーム縁に沿って設けられた複数の支柱と、両端の前記支柱の間に架け渡された昇降自在なロープとを備え、ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置と、ロープを昇降させるロープ昇降駆動装置とが分離されて配置され、支柱のうち両端支柱の各々にテンション付加装置を設け、両端支柱の間に、ロープ昇降駆動装置を備えた少なくとも1つのロープ駆動支柱を設けるように構成される。
上記のホーム安全柵では、昇降式ロープを利用したホーム安全柵において、ロープにテンションを加えるテンション付加装置とロープを上下方向に昇降させるロープ昇降駆動装置とを構成的に分離し、テンション付加装置を両端支柱の各々に設け、ロープ昇降駆動装置を両端支柱の間の少なくとも1つの中間支柱(ロード駆動支柱)に設け、こうしてテンション付加装置とロープ昇降駆動装置を異なる支柱に設けるように構成する。これにより、ロープ昇降駆動装置の駆動手段にかかる負荷を軽減し、相対的に性能の低い安価な電動モータ等を用いてもホーム安全柵を構築することが可能となる。またテンション負荷装置とロープ昇降駆動装置を分離することにより、ロープ式ホーム安全柵の装置全体の構成の自由度を高めることが可能となる。さらにこの構成では、組立を容易とする。
第2のホーム安全柵(請求項2に対応)は、ホーム縁に沿って設けられた複数の支柱と、両端の支柱の間に架け渡された昇降自在なロープとを備え、ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置と、ロープを昇降させるロープ昇降駆動装置とが分離されて配置され、両端支柱の一方に、ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置と、ロープ昇降駆動装置とを分離して備え、両端支柱の他方に、ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置を備えるように構成した。
第3のホーム安全柵(請求項3に対応)は、上記の第1の構成において、好ましくは、ロープ駆動支柱は車両側の側面部にロープ支持昇降部材を備え、ロープ昇降駆動装置は、ロープ支持昇降部材を昇降させる動力伝達機構と、動力伝達機構を作動させる駆動手段とから構成される。
ロープ駆動支柱では、支柱の車両側の側面部に形成される領域を利用して外部に露出した状態でロープ支持昇降部材を備え、当該ロープ支持昇降部材を昇降させるロープ昇降駆動装置を動力伝達機構と駆動手段をで構成し、ロープ駆動支柱の支柱筐体内に配置する。
第4のホーム安全柵(請求項4に対応)は、上記の第1または第3の構成において、好ましくは、両端支柱の各々にロープの高さ位置を検出する位置検出手段を設け、ロープの昇降動作中に、両端支柱の各々のロープの高さ位置が一致するようにロープ昇降駆動装置の動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
この構成では、ロープ駆動支柱に設けられたロープ昇降駆動装置によって昇降させられるロープの高さ位置が、その両端の高さ位置も含めて常に同じ高さになるように高さ位置制御が行われる。
第5のホーム安全柵(請求項5に対応)は、上記の第1または第3の構成において、好ましくは、少なくとも2つのロープ駆動支柱を設け、かつ複数の支柱の各々にロープの高さ位置を検出する位置検出手段を設け、いずれかのロープ駆動支柱のロープ昇降駆動装置で故障が生じたとき、各位置検出手段のロープ高さ位置情報に基づきロープ高さ位置が一致するように非故障のロープ昇降駆動装置の動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
この構成では、両端支柱および2以上のロープ駆動支柱のいずれにも昇降するロープの高さ位置を検出する高さ位置検出手段を設け、それらの高さ位置検出手段の検出信号に基づいて、いずれかのロープ駆動支柱のロープ昇降駆動装置で故障が生じたときには、非故障状態のロープ昇降駆動装置の昇降機能に基づいてロープを昇降させる。
本発明に係るホーム安全柵によれば、昇降式ロープを利用したホーム安全柵において、ロープにテンションを掛けるテンション付加装置とロープ昇降駆動装置とを分離して別装置として構成したため、ロープを支持し昇降させるための支柱を、テンション付加用の支柱と、ロープ昇降用の支柱とに分けることができ、支柱のの配置構成の自由度を高めることができると共に、ロープを昇降するために使用される電動モータ等の負荷を軽減し、安価かつ低性能な電動モータを使用することができ、さらに装置全体の構成の自由度を高めることができる
本発明の代表的な実施形態に係るホーム安全柵の基本的な構成を示す正面図である。 本実施形態に係るホーム安全柵におけるテンション調整部を備えた支柱(両端支柱)の要部の具体的な外観を示す斜視図である。 本実施形態に係るホーム安全柵におけるロープ昇降駆動部を備えた支柱(中間支柱)の具体的な外観と一部の内部構造とを示す斜視図である。 ロープ昇降駆動部を備えた支柱(中間支柱)におけるロープ支持昇降部材のロープ支持構造を示す部分斜視図である。 本発明に係るホーム安全柵の第1の全体的構成を示す平面図である。 本発明に係るホーム安全柵の第2の全体的構成を示す平面図である。 他の実施形態に係るホーム安全柵の基本的な構成を示す正面図である。 従来の昇降式ロープを備えたホーム安全柵の基本的な構成を示す正面図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して、本発明の代表的な実施形態のホーム安全柵の基本的な構成を概念的に説明する。この基本的な構成は一例として3本の支柱(またはポスト)で構成されている。この図は、ホーム側から線路側に向かって見たホーム安全柵を示している。3本の支柱は、その内部構造を示すために、支柱の筐体の輪郭を想像線で描いている。3本の支柱において11は両端に位置する支柱(以下では「両端支柱」と記す)であり、12は2本の両端支柱11の間の例えば中央位置に設置される支柱(以下では「中間支柱」と記す)である。中間支柱12は2つ以上であってもよい。2本の両端支柱11の間において、中間支柱12によるロープ支持を介して、例えば6本のロープ13が水平にかつ等間隔で架け渡されている。ロープ13の本数は任意である。
なお上記のロープ13は、通常、必要な強度を有しかつ可撓性を有するロープである。しかし、その他に、ワイヤロープ、またはロープに類似する架線された長い帯状のものであってもよい。上位概念としては、人の行動を禁止、規制、または制止する長尺な部材である。
2本の両端支柱11の各々は、その内部に、各ロープ13の一端を引っ張り、当該ロープ13の一端にテンション(引張力)Tを付加するテンション付加装置14を備えると共に、テンションが付加された状態のロープ13の昇降動作を円滑に可能にする移動機構部15を備えている。テンション付加装置14は、ロープ13に加わるテンションTを適切に調整するための各ロープ13の端部を引っ張る機構部が内蔵されている。移動機構部15は、上側プーリ16、下側プーリ17、それらの間に架け渡されたベルト18から構成される。テンション付加装置14は移動機構部15のベルト18に固定されている。両端支柱11は「テンション付加支柱」として機能する。
中間支柱12は、6本のロープ13の各々を支持するロープ支持昇降部材21を備えている。ロープ支持昇降部材21は、後述するように、中間支柱12の線路側(電車車両側)の側面においてその高さ方向に沿って上下に移動可能な構造に基づいて取り付けられている。中間支柱12の内部にはロープ昇降駆動装置が設けられる。ロープ昇降駆動装置は、駆動モータ22と、駆動モータ22の回転力に基づいてロープ支柱昇降部材21を昇降させる動力伝達機構23とから構成される。動力伝達機構23は例えばベルト機構やチェーン機構等で構成される。制御装置24から提供される制御信号に基づいて駆動モータ22が適宜に回転動作することにより、ロープ支持昇降部材21が上下方向D1に昇降し、ロープ1を昇降させる。中間支柱12は「ロープ昇降駆動支柱」として機能する。図1の配置例では、駆動モータ22の回転軸は手前に向かうように設置されているが、駆動モータ22の設置の向きや動力伝達機構23の設置位置等は任意である。なおロープ昇降駆動装置の駆動手段として電動の駆動モータ22を用いたが、電動のモータ以外の駆動装置を用いることもできる。
本実施形態に係るホーム安全柵の基本的な構成によれば、ロープ13を支持し昇降する支柱の構造に関して、ロープ13にテンションTを付加するテンション付加装置14とロープ13を昇降させるロープ昇降駆動装置(駆動モータ22、動力伝達機構23)とが構成の上で分離され、それぞれ両端支柱11と中間支柱12に分けて設置され、異なる別の支柱に設置されている。6本のロープ13の昇降動作は、互いの間隔を保って平行な状態で行われる。ロープ13の昇降動作は、中間支柱12内に設けられたロープ昇降駆動装置の動作に基づいて実行される。各両端支柱11内に設けられた移動機構部15は、中間支柱12に内蔵されるロープ昇降駆動装置によるロープ13の昇降動作に応じてロープ13の各端部の昇降動作状態を保つためのものである。ロープ13は、基本的に、両端部および中間部の全体について水平状態を保って昇降する。
また各両端支柱11の内部にはロープ13の端部の高さ位置を検出する高さ位置検出器25が設けられている。高さ位置検出器25としては、具体的に、光学式位置検出器や移動距離計測カウンタ、ロータリエンコーダ等を用いることができる。各両端支柱11の内部の高さ位置検出器25から出力された位置信号は制御装置24に入力される。制御装置24では、中間支柱12において高さ方向に昇降するロープ支持昇降部材21の昇降動作を制御するとき、中間支柱12でのロープ13の高さ位置と、各両端支柱11でのロープ13の端部の高さ位置とが一致するように、ロープ支持昇降部材21の高さ位置を制御する。
ロープ昇降駆動装置を内蔵した中間支柱12を2つ以上設けた構成の場合には、2つ以上の中間支柱12の各々にロープ13の高さ位置を検出する高さ位置検出器を設け、これらの高さ位置検出器からの検出信号を制御装置24に入力するように構成することもできる。この場合、制御装置24は、いずれかの中間支柱12に備えたロープ昇降駆動装置等で故障が生じたことを検知したときには、各高さ位置検出器のロープ高さ位置情報に基づきロープ高さ位置が適切になるように非故障のロープ昇降駆動装置の動作を制御するように構成することもできる。
図2に、テンション調整機能を有したテンション付加装置14を備える両端支柱11の要部の具体的な外観を示す。この両端支柱11は、一方の側面に上下方向にロープ引出しスリット11Aを有しており、ロープ引出しスリット11Aから上記の6本のロープ13が引き出されている。この図示例では、ロープ13は降下して下方位置にあり、ホーム安全柵を閉じた状態にしている。両端支柱11の内部には、上記の移動機構部15と、移動機構部15に取り付けられたテンション付加装置14とが設けられている。
図3に、ロープ昇降駆動部を備える中間支柱12の具体的な外観と一部の内部構造とを示す。一部の内部構造は、中間支柱12の筐体において破線で示しており、通常では外部から見ることはできない。ロープ昇降駆動部は、前述したロープ支持昇降部材21とロープ昇降駆動装置とから構成される。ロープ支持昇降部材21は、中間支柱12の線路側の側面に沿って上端と下端の間に形成された凹所(ガイドレール)12Aに案内されて上下方向に移動自在に取り付けられている。ロープ支持昇降部材21は板状部材の形態を有し、高さ方向に均等な間隔で配置されかつホーム縁に沿って架け渡された6本のロープ13を、1つの長辺の縁に沿って取付け、支持している。中間支柱12の内部には、図示したように、下部に前述の駆動モータ22とその駆動軸に取り付けたプーリ23aとを備え、上部にプーリ23bを備え、下部のプーリ23aと上部のプーリ23bとの間にベルト23cを架け渡している。ベルト23cの配置位置に沿って断面コの字型のカバーフレーム23dが設置されている。駆動モータ22のプーリ23aとプーリ23bとベルト23cは、前述した動力伝達機構23を形成している。ロープ支持昇降部材21の他の1つの長辺の部分はベルト23cに連結されている。駆動モータ22が回転動作を行うことにより、ベルト23cが時計回りに動くと図示のごとく下方位置にあるロープ支持昇降部材21は上昇し、次にベルト23cが反時計回りに動くと、上方位置に移動したロープ支持昇降部材21は再び降下する。こうして、ロープ支持昇降部材21が昇降することによりロープ13を昇降させる。
ロープ支持昇降部材21の昇降させる中間支柱12の線路側の側面において、その両側の縦方向には、中間的な高さ範囲の中央領域の箇所に、透明材質で作られた透明カバー部材31が2枚取り付けられている。透明カバー部材31は板状の部材であり、中間支柱12のほぼ中央領域にてロープ支持昇降部材21の左右両側の外側位置になるように設置されている。2枚の透明カバー部材31は視界を遮ることなく視界を良好に保つ空間領域を作り、さらにロープ支持昇降部材21の昇降動作から旅客等を安全に保護する機能を有している。中間支柱12の線路側の側面部分の下部には、ロープ支持昇降部材21が降下したときに下側の複数本のロープ13を挿通させるスリット12Bが形成されている。
図4に、中間支柱12におけるロープ支持昇降部材21のロープ支持構造の一例を示す。板状のロープ支持昇降部材21は、その線路側の長辺の面部21aにおいて、6本のロープ13の各々を、ロープ毎に2個のU字型挿通管32を用いて支持し固定している。ロープ13毎の2個のU字型挿通管32はロープ支持昇降部材21に取り付けられ、ロープ13は2個のU字型挿通管32を挿通させた状態で支持される。U字型挿通管32は、外側に位置する開口部がラッパ状に開いている。この構成によれば、ロープ13が湾曲したホーム縁に沿って架け渡されるときに、U字型挿通管32のラッパ状開口部の湾曲形状に基づいてロープ13が鋭角で曲げられることなく配置することができ、ロープ13に角部が当たるのを防止することができる。また33はロープ13の伸びを防止する固定部材である。
上記の実施形態に係るホーム安全柵の基本的な構成によれば、ロープ13にテンションTを付加する機能部と、ロープ13を昇降させる機能部とを、支柱毎で分離して設けるようにしたため、駆動モータ22の出力、特性、性能等を特に高いものとする必要がなく、安価な電動モータを用いることができる。
図5と図6の平面図を参照して、本実施形態に係るホーム安全柵の全体的な構成を説明する。
図5は、ホーム安全柵の第1の全体的構成を示す平面図である。この全体的構成では、約120mの全長L1を有する電車(例えば6両編成の電車)に対して、駅ホーム41のホーム縁41aに沿って、前述の両端支柱11を2つ設置すると共に、2つの両端支柱11の間に所要の複数の中間支柱12を設置している。13は駅ホーム41のホーム縁41aに沿って架け渡されたロープである。前述した通り、2つの両端支柱11はテンション付加装置14と移動機構部15を備えており、複数の中間支柱12の各々はロープ支持昇降部材21とロープ昇降駆動装置を備えている。中間支柱12の数を任意に変更することで、ホーム安全柵のコストを調整することができる。なお、両端支柱11の配置状態を、図5中の想像線で示すように駅ホーム41のホーム縁41aから離すようにすることにより、見通しを改善することができる。
図6は、ホーム安全柵の第2の全体的構成を示す平面図である。この全体的構成では、例えば約160mの全長を有する電車に対して、上記の第1の全体的構成での120m分(L1)のホーム安全柵と、40m分(L2)のホーム安全柵とを設けている。120m分のホーム安全柵は図5で説明した構成と同じである。これに加えて、40mの長さ単位(2車両分)に対して、駅ホーム41のホーム縁41aに沿って、上記の両端支柱11を2つ設置すると共に、2つの両端支柱11の間に所要の5つの中間支柱12を設置している。13は駅ホーム41のホーム縁41aに沿って架け渡されたロープである。前述した通り、2つの両端支柱11はテンション付加装置14と移動機構部15を備えており、5つの中間支柱12の各々はロープ支持昇降部材21とロープ昇降駆動装置を備えている。この構成では、6両目でホーム安全柵の制御の単位を分割することができる。これにより、駅ホーム41に6両編成の電車または8両編成の電車が停車する場合に、編成長が異なる電車のそれぞれに対応して2つのホーム安全柵を制御単位を異ならせてロープ昇降動作を行うことができる。
次に、図7を参照して、他の実施形態に係るホーム安全柵の基本的な構成を説明する。この実施形態では、テンション付加装置14から分離し中間支柱12に設けたロープ支持昇降駆動部(ロープ支持昇降部材21とロープ昇降駆動装置)を、テンション付加装置14を装備した一方の両端支柱11に設けるようにした。この実施形態の構成では、一方の両端支柱11に、前述した構造を有するロープ支持昇降部材21を備え、このロープ支持昇降部材21を昇降させるロープ昇降駆動装置(駆動モータ22、動力伝達機構23)を内蔵する。6本のロープ13はロープ支持昇降部材21に取り付けられる。この際、ロープ13はテンション付加装置14を介してロープ支持昇降部材21に取り付けられる。この実施形態に係るホーム安全柵の基本的構成によれば、一方の両端支柱11は、前述した実施形態での両端支柱11の構造と中間支柱12の構造とを合体した構造を有する。しかしながら、図8で説明した従来の支柱の構造(テンション付加とロープ昇降駆動とが一体化された構造)とは異なり、本実施形態の両端支柱11では、テンション付加装置14とロープ昇降駆動部とは分離された構造を有している。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係るホーム安全柵は、昇降式の長いロープを架け渡して構成された駅ホーム用のホーム安全柵として利用され、ロープにテンションをかける装置の部分と当該ロープを昇降させる装置の部分とを分離した構造とし、この分離構造に基づいて、ロープを支持し昇降させるための支柱の配置構成の自由度を高め、ロープを昇降するために使用される電動モータの負荷を軽減し、さらに安価かつ低性能な電動モータの使用を可能にし、装置全体の構成の自由度を高めるのに利用される。
11 支柱(両端支柱)
11A ロープ引出しスリット
12 支柱(中間支柱)
12A 凹所
13 ロープ
14 テンション付加装置
15 移動機構部
16,17 プーリ
18 ベルト
21 ロープ支持昇降部材
21a 面部
22 駆動モータ
23 動力伝達機構
23a プーリ
23b プーリ
23c ベルト
23d カバーフレーム
31 透明カバー部材
32 U字型挿通管
33 固定部材
41 駅ホーム
41a ホーム縁

Claims (5)

  1. ホーム縁に沿って設けられた複数の支柱と、両端の前記支柱の間に架け渡された昇降自在なロープとを備え、前記ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置と、前記ロープを昇降させるロープ昇降駆動装置とが分離されて配置され
    前記支柱のうち両端支柱の各々に前記テンション付加装置を設け、前記両端支柱の間に、前記ロープ昇降駆動装置を備えた少なくとも1つのロープ駆動支柱を設けたことを特徴とするホーム安全柵。
  2. ホーム縁に沿って設けられた複数の支柱と、両端の前記支柱の間に架け渡された昇降自在なロープとを備え、前記ロープに対して引張力を付加するテンション付加装置と、前記ロープを昇降させるロープ昇降駆動装置とが分離されて配置され、
    両端支柱の一方に、前記ロープに対して引張力を付加する前記テンション付加装置と、前記ロープ昇降駆動装置とを分離して備え、前記両端支柱の他方に、前記ロープに対して引張力を付加する前記テンション付加装置を備えたことを特徴とするホーム安全柵。
  3. 前記ロープ駆動支柱は車両側の側面部にロープ支持昇降部材を備え、前記ロープ昇降駆動装置は、前記ロープ支持昇降部材を昇降させる動力伝達機構と、前記動力伝達機構を作動させる駆動手段とから構成されることを特徴とする請求項記載のホーム安全柵。
  4. 前記両端支柱の各々に前記ロープの高さ位置を検出する位置検出手段を設け、前記ロープの昇降動作中に、前記両端支柱の各々の前記ロープの高さ位置が一致するように前記ロープ昇降駆動装置の動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項または3記載のホーム安全柵。
  5. 前記少なくとも2つのロープ駆動支柱を設け、かつ複数の前記支柱の各々に前記ロープの高さ位置を検出する位置検出手段を設け、いずれかのロープ駆動支柱の前記ロープ昇降駆動装置で故障が生じたとき、前記各位置検出手段のロープ高さ位置情報に基づきロープ高さ位置が一致するように非故障の前記ロープ昇降駆動装置の動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項または3記載のホーム安全柵。
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