JP6435187B2 - ホーム柵 - Google Patents

ホーム柵 Download PDF

Info

Publication number
JP6435187B2
JP6435187B2 JP2014260172A JP2014260172A JP6435187B2 JP 6435187 B2 JP6435187 B2 JP 6435187B2 JP 2014260172 A JP2014260172 A JP 2014260172A JP 2014260172 A JP2014260172 A JP 2014260172A JP 6435187 B2 JP6435187 B2 JP 6435187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blocking
pulley
cord
fixed
home fence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014260172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016120745A (ja
Inventor
育雄 櫻井
育雄 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014260172A priority Critical patent/JP6435187B2/ja
Publication of JP2016120745A publication Critical patent/JP2016120745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6435187B2 publication Critical patent/JP6435187B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明は、鉄道等の駅ホームに設置されるホーム柵に関する。
鉄道等の駅ホームの軌道側端部に設置され、車両への乗降タイミングに合わせて開閉されるホーム柵が知られている。ホーム柵には、開閉の仕方によって幾つかのタイプが存在する。例えば、特許文献1や特許文献2には、進入を防ぐ遮断棒(阻止バー)を昇降させて開閉する昇降式のホーム柵が開示されている。
特開2014−34309号公報 国際公開第2011/024612号
特許文献1の図7に開示されている昇降装置の構成では、遮断棒毎に、プーリとベルトと電動モータとを有する昇降機構を用意しなければならず製造コストが高くなりやすい。遮断棒を増設する(例えば、3本にする)ためには更に昇降機構が必要となり装置の大型化・重量増・コスト増加は避けられない。また、特許文献2の図5,6や図9,10に開示されている昇降装置の構成では、昇降機構が一層複雑化しており、この場合も製造コストが高くなりやすく、また制御が複雑化する。
また、特許文献1の図8に開示されている昇降装置の構成では、下側遮断棒についての昇降機構は残し、上側遮断棒は下側遮断棒によりすくい上げる構成が開示されている。図7の構成に比べれば製造コストの点については改善されるが、比較的低い位置で早々に2つの遮断棒の間が接触するために、思いがけず旅客の手や荷物がこれら2つの遮断棒に挟まれる可能性があり、危険である。
また、特許文献1に開示された構成では、列車のドア開口より高く遮断棒を上昇させる必要があるため必然的に昇降機構を内蔵する支柱部を高くしなければならない。しかし、ホーム柵の支柱部が高くなると車掌や駅係員にとって、肝心の列車前後方向のドア付近の見通しが悪くなり、戸閉まりの状況を視認し難くなる。
本発明は、上述した課題に鑑みて考案されたものであり、遮断部を上下させて開閉する昇降式のホーム柵において、簡易な構造を実現することを第1の目的とする。また、遮断部の間に人の手や荷物が挟まることのない低コストで安全性に優れ、且つ全閉状態(旅客の通行を禁止する状態)における支柱部の高さを抑制できる昇降式ホーム柵を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するための第1の発明は、支柱部間に渡された遮断部を上下させて開閉する昇降式のホーム柵であって、
前記支柱部は、基部と、前記基部の内側を上下にスライド自在に支持され、上下にプーリを有する内挿部とを備えて構成され、
前記支柱部内に、前記内挿部を昇降させる昇降機構部と、前記内挿部の前記上下のプーリに掛けられた索状体(例えば、図2のベルト21)と、前記内挿部の前記上下のプーリの間の所定高さに位置し、前記内挿部とは独立して前記索状体の一端側を固定支持する固定支持部と、前記索状体の他端側を引く又は送り出すための駆動プーリと、が設けられ、
前記遮断部として、前記内挿部に固定された第1遮断部と、前記索状体の前記上下のプーリの間の部位に接続され、当該部位の上下移動に伴って昇降する第2遮断部と、を具備し、
前記内挿部の昇降速度と同速度で前記第1遮断部が昇降し、且つ、前記第1遮断部より低位の前記第2遮断部が前記第1遮断部より速い速度で昇降することで、前記第1遮断部及び前記第2遮断部が連動して昇降するホーム柵である。
第2の発明は、前記駆動プーリが、前記固定支持部による前記索状体の固定支持位置よりも低い高さ位置に設けられ、前記索状体は、前記固定支持部、前記上下のプーリのうちの下方側のプーリ(例えば、図2の下部プーリ26)、上方側のプーリ(例えば、図2の上部左プーリ25、上部右プーリ24)、及び前記駆動プーリの順に上下方向に折り返されて掛けられている、第1の発明のホーム柵である。
第3の発明は、前記固定支持部が、前記内挿部の内部空間の所定位置に設けられている、第1又は第2の発明ホーム柵である。
第4の発明は、前記索状体の終端側が、前記駆動プーリを経た後、錘を吊るす移動プーリに掛けられてから固定されている、第1〜第3の何れかの発明のホーム柵である。
第5の発明は、前記第1遮断部及び前記第2遮断部が渡された左右の支柱部のうちの一方に、前記基部、前記内挿部、前記昇降機構部、前記索状体、前記固定支持部、及び前記駆動プーリが設けられ、他方の支柱部に、他方側の基部、前記他方側の基部の内側を上下にスライド自在に支持され、前記第1遮断部が固定されるとともに前記第2遮断部を上下にスライド自在に支持する他方側の内挿部、及び、前記他方側の内挿部を昇降させる他方側の昇降機構部が設けられた、第1〜第4の何れかの発明のホーム柵である。
第1〜第5の発明によれば、伸縮可能な支柱部でありながら、第1遮断部と第2遮断部とを連動して昇降させることができる。
また、例えば特許文献1の図8に開示された構成では、下方の遮断部が上方の遮断部を押し上げるため旅客の手や荷物を挟んでしまう恐れがある。しかし、第1〜第5の発明では、全ての遮断部が連動して一斉に上昇を始め、各遮断部の間隔は上昇中に徐々に狭くなる。遮断部が一斉に動き始めれば旅客はその動作に気付く。その時、もし自分の手や持ち物が挟まれそうな位置にあれば回避行動を取ることができる。即座に回避行動ができずにいても、各遮断部の間隔は上昇しながら次第に狭くなるため、遮断部の間に位置していた旅客の手や荷物は、自然と遮断部から離れるであろう。よって、旅客の手や荷物を挟んでしまう恐れは極めて低くなる。
また、昇降機構部を、各種プーリと索状体との滑車構造で実現するため、遮断部を上下させて開閉する昇降式のホーム柵において構造の簡素化を実現することができ、コストを低減することができる。また、これに伴って、設置に伴う付帯工事(例えば、駅ホームの耐荷重を向上させる付帯工事)を軽減できる効果も得られる。
また、支柱部が伸縮式となるので全閉状態における支柱部を低くして、車掌や駅係員にとって列車前後方向の見通しをよくすることができる。
また、第4の発明のように構成することで、索状体を駆動プーリで巻き取る構成よりも、駆動プーリの小型化やその周辺構造の簡素化を図ることができる。また、動力負荷も軽減できる。よって、ホーム柵全体のコストダウンや重量の低減、点検時の作業簡素化などの効果が得られる。
更に、第5の発明のように第1遮断部及び第2遮断部の左右の何れか一方の側の支持構造を簡素化することで、より一層のコスト低減と重量低減とを実現できる。
第1実施形態の昇降式ホーム柵をホーム側から見た外観例を示す正面図であって(1)全閉状態、(2)全開状態を示す図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱部の構成例を示す図であって、全閉状態における(1)A−A断面における上面視内部構造図、(2)B−B断面における駅ホーム側から見た正面視内部構造図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱の構成例を示す右側面視内部構造図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱の構成例を示す図であって、全閉状態と全開状態との途中過程における正面視内部構造図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱の構成例を示す図であって、全開状態における正面視内部構造図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱の構成例を示す図であって、全開状態における右側面視内部構造図。 第2実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱の構成例を示す全閉状態における正面視内部構造図。 第1実施形態の昇降式ホーム柵をベースとした変形例における左支柱の構成例を示す図であって、全閉状態における正面視内部構造図。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態の昇降式ホーム柵を駅ホーム側から見た外観例を示す正面図である。図1(1)は全閉状態を示し、図1(2)は全開状態を示している。
本実施形態の昇降式ホーム柵10は、遮断部(遮断材)を昇降させて開口部を全開/全閉することにより、駅ホームに入線した車両への乗り降りを許可/遮断するゲート装置である。
昇降式ホーム柵10は、遮断部として第1遮断棒11と第2遮断棒12とを採用する。第1遮断棒11〜第2遮断棒12は、駅ホーム2の側縁部に沿って所定間隔をあけて立設された一対の右支柱部17及び左支柱部18との間に渡され、右支柱部17に内蔵される昇降機構部により連動して昇降される。なお、遮断部は棒(バー)に限らず、ワイヤー、ロープ、ネット、シート、チェーン、ボードなどを採用する構成としてもよい。また、遮断部のホーム長手方向に沿った長さ(換言すると左右の支柱部の間隔)は、任意に定めることができる。例えば、車両1両分の長さとしてもよいし、車両のドア開口部1つに対応する長さとしてもよい。
図2は、第1実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱部17の構成例を示す図であって、全閉状態(旅客が昇降式ホーム柵10を通ることを禁止する状態)における(1)A−A断面における上面視内部構造図、(2)B−B断面における駅ホーム側から見た正面視内部構造図である。図3は、同右側面視内部構造図である。
右支柱部17は上下方向への伸縮構造を有している。具体的には、上端が開口した箱状の基部172の内壁面に上下にスライド自在な主直動機構部174が設けられている。
主直動機構部174は公知の直動機構(例えば、ガイドレールとスライダーなど)により実現できる。そして、この主直動機構部174には下端が開口した箱形の内挿部176が固定されている。つまり、右支柱部17は、内挿部176が基部172の内壁に沿って上下移動することで伸縮可能になっている。ちなみに、昇降式ホーム柵10の全閉状態においては、内挿部176は基部172の内部空間に全て又は殆どが収容される。
内挿部176を上下移動させるための昇降機構部20は、内挿部176の内側に収容されている。本実施形態の昇降機構部20は、ベルト21と各種プーリとを採用した昇降機構である。
具体的には、昇降機構部20は、
1)ベルト21と、
2)右支柱部17の底部に設置された駆動ユニット22と、
3)駆動ユニット22により駆動される駆動プーリ23と、
4)内挿部176の上部内壁に設けられた上部右プーリ24及び上部左プーリ25と、
5)内挿部176の下部内壁に設けられた下部プーリ26と、
6)駆動ユニット22(又は右支柱部17)に固定されて、ベルト21の他端側を、上部右プーリ24及び上部左プーリ25と、下部プーリ26との間の高さに固定する固定支持部27と、を有する。
ベルト21は、例えばベルトを利用可能であるが、チェーン、ケーブル、ロープなどその他の索状体でもよい。
駆動ユニット22は、制御基板50により駆動制御される電動モータや、減速装置、ブレーキ機構、非常用バッテリーなどを内蔵している(図示略)。
駆動プーリ23は、駆動ユニット22の水平又は略水平な回転軸に連結され、その回転軸にはベルト21の一端側が固定されている。つまり、駆動プーリ23は、ベルト21を引く又は送り出すプーリであるとともに、ベルト21を巻き取るためのプーリを兼ねている。例えば、図2(2)に向かって時計回りに正転させることでベルト21を引いて巻き取り、反時計回りに反転させることで巻き取っていたベルト21を巻き戻す(繰り出す)ことができる。
ベルト21は、駆動プーリ23から上方に昇って、上部右プーリ24の右から掛けられて、上部左プーリ25に渡される。そして、上部左プーリ25の左から降ろされて下部プーリ26の左に掛けられ、右から再び上方に昇って固定支持部27に固定されている。本実施形態では、固定支持部27の左右位置は、上部右プーリ24と上部左プーリ25との間に設定されているので、正面から見るとベルト21は渦巻き状に配置されているようにも見える。
さて、基部172の左側面には上下にスリット状の挿通口178が開口しており、第1遮断棒11と第2遮断棒12の右端は、挿通口178を通って基部172内に収容される。
第1遮断棒11の右端は内挿部176の左上端部に接続・固定されている。従って、第1遮断棒11は、内挿部176とともに上下に昇降する。
第2遮断棒12の右端は、内挿部176の左側面に開設された上下スリット状の挿通口179を通って内挿部176内に収容される。そして、内挿部176の内壁に沿って上下にスライド自在な副直動機構部175に上下動可能に支持されるとともに、ベルト21に対して接続具30にて接続・固定されている。具体的には、ベルト21のうち上部左プーリ25から下部プーリ26に渡る部位(図2における左から1本目の直線部)で、第1遮断棒11よりも低い位置に固定されている。従って、第2遮断棒12は、接続具30の上下動とともに昇降する。
なお、左支柱部18は、右支柱部17と左右対称の構成を有しているため説明は省略する。但し、右支柱部17の制御基板50で左支柱部18の駆動ユニット22も同時制御するならば、左支柱部18の制御基板50は省略してもよい。
次に、本実施形態の昇降式ホーム柵10の動作について説明する。
駅ホーム2に車両が入線していない場合には、昇降式ホーム柵10は図2〜図3に示す全閉状態にある。第1遮断棒11〜第2遮断棒12はそれぞれ低位置にあって、駅ホーム2上の旅客が軌道側に侵入することを防止する。駆動プーリ23は駆動ユニット22が内蔵するブレーキにより動かないようになっている。従って、仮に旅客が第1遮断棒11〜第2遮断棒12を上に持ち上げようとしても動かない。
駅ホーム2に車両が入線すると、昇降式ホーム柵10の制御基板50には、当該車両のドアが開けられるのに合わせてホーム柵を開けるよう指示する信号が外部から送信(入力)される。当該信号を受信すると、制御基板50は駆動ユニット22のブレーキを解除して、駆動プーリ23を正転(図2(2)における時計回り)させるように駆動ユニット22を動作制御する。
図4は、全閉状態から全開状態への途中過程における右支柱部17の正面視内部構造図である。駆動プーリ23が正転されると、ベルト21は駆動プーリ23に巻き取られ、ベルト21のうち「上部左プーリ25〜下部プーリ26〜固定支持部27」の間の部位が短くなる。結果的に、下部プーリ26とこれに内挿部176を介して接続されている第1遮断棒11とは上方へ移動することとなる。そして、下部プーリ26と上部左プーリ25との間のベルト21に固定された第2遮断棒12も上方へ連動して移動する。
ここで、第1遮断棒11と第2遮断棒12それぞれの移動量L1,L2(速度と読み替えてもよい)に着目すると、第2遮断棒12の移動量L2はベルト21の巻き取り量と同じになる。一方、第1遮断棒11の移動量L1は、下部プーリ26を動滑車とみなせば、動滑車の原理に従ってベルト21の巻き取り量の半分となる。つまり、第1遮断棒11と第2遮断棒12とは、「0.5:1」の速度比で連動する。
図5は、全開状態における右支柱部17の駅ホーム側から見た正面視内部構造図である。図6は、同右側面視内部構造図である。
全開状態になると、第1遮断棒11及び第2遮断棒12は最も高い位置に至り互いに最も近接した状態となる。第1遮断棒11及び第2遮断棒12の全開状態の位置は、列車のドア開口部よりも高い位置となり、旅客は頭を下げることなく第1遮断棒11及び第2遮断棒12の下をくぐることができる。全開状態では、制御基板50は駆動ユニット22を停止させてブレーキを作動させる。
なお、全開状態の検知は、第1遮断棒11及び第2遮断棒12の位置(例えば全開/全閉状態の位置に達したこと)を検知したり、下部プーリ26の位置を検知したり、駆動プーリ23の回転角を検知するといったことで実現可能であり、検知方法に応じたセンサーを適宜配置するとよい。
全開状態から全閉状態に戻す場合には、制御基板50は駆動プーリ23を逆転(図5における反時計回り)に回転させるように駆動ユニット22を作動させればよい。
全閉状態から全開状態への過程、すなわち2つの遮断棒が上昇する過程に着目すると、各遮断棒は一斉に上昇を開始する。そのため、旅客はその動作に気付くことができる。その時、もし自分の手や持ち物が挟まれそうな位置にあれば回避行動を取ることができるであろう。即座に回避行動ができずにいても、各遮断棒の間隔は上昇しながら次第に狭くなるため、遮断棒の間に位置していた旅客の手や荷物は、遮断棒とともに徐々に持ち上げられやがて自然と遮断棒から離れるであろう。そもそも隣接する遮断棒が手や荷物を挟む程度に近接する位置は、遮断棒が十分高い位置となった場合であり、旅客の手や荷物が挟まれにくい位置である。よって、旅客の手や持ち物を挟んでしまう恐れは極めて低くなる。
また、右支柱部17と左支柱部18の高さに着目すると、全閉状態においては全開状態よりも低くなる。全開状態の各支柱部の高さは第1遮断棒11及び第2遮断棒12を持ち上げるために必然的に高くならざるを得ないが、全閉状態に戻ると全開状態に比べて低くなり、車掌や駅係員が列車のドア付近の状態を視認しやすくなり、列車の前後方向の見通しがよくなる。
以上、本実施形態によれば、複数の遮断棒を1つの駆動ユニット22を用いた簡単な構成で昇降させることができる。そして、遮断棒を上げる際に、乗車待ちの旅客の手や荷物等が挟まれる危険性を大幅に低減させることができる。また、昇降機構部20はベルトとプーリを用いた構成であり、モータは駆動プーリ23を回転させるモータ1台で済むため、重量を軽量化し、シンプルな制御構成とすることができる。また、昇降式ホーム柵10の総重量が軽減することで、設置に伴う付帯工事(例えば、駅ホームの補強工事)を低減させることが可能になる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与する。そして、以降では重複する説明を省略し、第1実施形態との差異について主に述べることとする。
図7は、第2実施形態の昇降式ホーム柵の右支柱部17Bの構成例を示す図であって、全閉状態における駅ホーム側から見た正面視内部構造図である。
本実施形態の昇降式ホーム柵10Bでは、ベルト21の長さ調整を駆動プーリ23による巻き取り/巻き戻しでは行わず、バランスウェイト40の昇降により調整する。
具体的には、本実施形態の昇降機構部20Bでは、ベルト21の終端側は、駆動プーリ23から第1固定プーリ41を経て支柱内上方に向かい、上部右プーリ24よりも右側の基部172内の上部に設けられた第2固定プーリ42に左から掛けられる。そして、第2固定プーリ42の右から降りて移動プーリ43を吊り下げて、再び上方に向かい、支柱内上部最右に設けられたベルト固定具44にて固定される。そして、移動プーリ43にはバランスウェイト40が吊り下げられている。
第1実施形態では、第1遮断棒11及び第2遮断棒12を上げるために駆動プーリ23がベルト21を巻き上げることとした。しかし、本実施形態では第1遮断棒11〜第2遮断棒12を上げるために駆動プーリ23を正回転(図7における反時計回り)に駆動させてベルト21を単に引き下ろす(引き込む)のみである。駆動プーリ23で引き下ろされた分のベルト21は、バランスウェイト40が降下して第2固定プーリ42からベルト固定具44までの部位の長さが増すことで吸収される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、索状体を駆動プーリで巻き取る構成よりも、駆動プーリの小型化やその周辺構造の簡素化を図ることができる。また、動力負荷の軽減を実現することができる。よって、ホーム柵全体のコストダウンや重量の低減、点検時の作業簡素化などの効果が得られる。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記例に限らず適宜構成要素の追加・変更・省略が可能である。
例えば、上記実施形態では昇降機構部20を右支柱部17に内蔵する構成としたが、右支柱部17と左支柱部18の内部構成を左右逆にしても構わない。
また、昇降機構部20には適宜テンションローラーやベルトガイドなども追加することができる。
また、第1遮断棒11と第2遮断棒12との間に、適宜追加の遮断部を設けることもできる。例えば、2本の遮断棒間に布状体あるいは網状体を架け渡すこととしてもよい。全閉状態では、上下の遮断棒の間で布状体あるいは網状体が上下に広がって「危険ですので手前に下がってお待ち下さい」といった標示(印刷や切り抜き文字など)が表れ、全開状態では上下の遮断棒の間隔が短くなるため布状体あるいは網状体が畳まれて標示が見えなくなるようにすると好適である。更に言えば、第1遮断棒11と第2遮断棒12の少なくとも何れか一方に、全閉状態に至る過程で当該布状体あるいは網状体をバネの付勢力を利用して自動巻き取りする公知の巻き取り機構を設けると好適である。
例えば、上記実施形態では昇降機構20を左右の支柱部それぞれに設ける構成としたが、何れかを省略する構成も可能である。
より具体的には、図8は、第1実施形態の昇降式ホーム柵10の左支柱部18の構成例を示す図であって、全閉状態における駅ホーム側から見た正面視内部構造図である。左支柱部18の内部構造は、昇降機構部20が内蔵されていない点を除けば基本的には右支柱部17の左右対称である。すなわち、左支柱部18は上下方向への伸縮構造を有している。具体的には、上端が開口した箱状の基部182の内壁面に上下にスライド自在な主直動機構部184が設けられている。
そして、主直動機構部184には下端が開口した箱形の内挿部186が固定されている。つまり、左支柱部18は、内挿部186が基部182の内壁に沿って上下移動することで伸縮可能になっている。ちなみに、昇降式ホーム柵10の全閉状態においては、内挿部186は基部182の内部空間に全て又は殆どが収容される。
また、基部182の右側面には上下にスリット状の挿通口188が開口しており、第1遮断棒11と第2遮断棒12の左端は、当該挿通口188を通って基部182内に収容される。第1遮断棒11の左端は内挿部186の右上端部に接続・固定されている。第2遮断棒12の左端は、内挿部176の右側面に開設された上下スリット状の挿通口189を更に通って内挿部186内に収容される。そして、内挿部186の内壁に沿って上下にスライド自在な副直動機構部185に接続・固定されている。
2・・・駅ホーム
10・・・昇降式ホーム柵
11・・・第1遮断棒
12・・・第2遮断棒
17・・・右支柱部
18・・・左支柱部
20・・・昇降機構部
21・・・ベルト
22・・・駆動ユニット
23・・・駆動プーリ
24・・・上部右プーリ
25・・・上部左プーリ
26・・・下部プーリ
27・・・固定支持部
30・・・接続具
40・・・バランスウェイト
41・・・第1固定プーリ
42・・・第2固定プーリ
43・・・移動プーリ
44・・・ベルト固定具
50・・・制御基板
172・・・基部
174・・・主直動機構部
175・・・副直動機構部
176・・・内挿部

Claims (5)

  1. 支柱部間に渡された遮断部を上下させて開閉する昇降式のホーム柵であって、
    前記支柱部は、基部と、前記基部の内側を上下にスライド自在に支持され、上下にプーリを有する内挿部とを備えて構成され、
    前記支柱部内に、
    前記内挿部を昇降させる昇降機構部と、
    前記内挿部の前記上下のプーリに掛けられた索状体と、
    前記内挿部の前記上下のプーリの間の所定高さに位置し、前記内挿部とは独立して前記索状体の一端側を固定支持する固定支持部と、
    前記索状体の他端側を引く又は送り出すための駆動プーリと、
    が設けられ、
    前記遮断部として、
    前記内挿部に固定された第1遮断部と、
    前記索状体の前記上下のプーリの間の部位に接続され、当該部位の上下移動に伴って昇降する第2遮断部と、
    を具備し、
    前記内挿部の昇降速度と同速度で前記第1遮断部が昇降し、且つ、前記第1遮断部より低位の前記第2遮断部が前記第1遮断部より速い速度で昇降することで、前記第1遮断部及び前記第2遮断部が連動して昇降するホーム柵。
  2. 前記駆動プーリは、前記固定支持部による前記索状体の固定支持位置よりも低い高さ位置に設けられ、
    前記索状体は、前記固定支持部、前記上下のプーリのうちの下方側のプーリ、上方側のプーリ、及び前記駆動プーリの順に上下方向に折り返されて掛けられている、
    請求項1に記載のホーム柵。
  3. 前記固定支持部は、前記内挿部の内部空間の所定位置に設けられている、
    請求項1又は2に記載のホーム柵。
  4. 前記索状体の終端側は、前記駆動プーリを経た後、錘を吊るす移動プーリに掛けられてから固定されている、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のホーム柵。
  5. 前記第1遮断部及び前記第2遮断部が渡された左右の支柱部のうちの一方に、前記基部、前記内挿部、前記昇降機構部、前記索状体、前記固定支持部、及び前記駆動プーリが設けられ、他方の支柱部に、他方側の基部、前記他方側の基部の内側を上下にスライド自在に支持され、前記第1遮断部が固定されるとともに前記第2遮断部を上下にスライド自在に支持する他方側の内挿部、及び、前記他方側の内挿部を昇降させる他方側の昇降機構部が設けられた、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のホーム柵。
JP2014260172A 2014-12-24 2014-12-24 ホーム柵 Active JP6435187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260172A JP6435187B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 ホーム柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260172A JP6435187B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 ホーム柵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016120745A JP2016120745A (ja) 2016-07-07
JP6435187B2 true JP6435187B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=56328022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014260172A Active JP6435187B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 ホーム柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6435187B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7169418B2 (ja) * 2017-08-25 2022-11-10 株式会社高見沢サイバネティックス ホーム柵
FR3077583B1 (fr) * 2018-02-08 2020-02-07 Citinnov Borne escamotable motorisee comprenant un contrepoids
JP2019194048A (ja) * 2018-05-02 2019-11-07 三和鋼業株式会社 ホームドア
JP2021055486A (ja) * 2019-10-02 2021-04-08 株式会社Toko チェーン式ゲート
CN112267819A (zh) * 2020-10-08 2021-01-26 深圳市复兴智能设备中心(有限合伙) 全自动硬连接智能护栏门

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4275984B2 (ja) * 2003-04-24 2009-06-10 川崎重工業株式会社 プラットホームの簡易可動柵
JP5409793B2 (ja) * 2009-08-25 2014-02-05 株式会社高見沢サイバネティックス ゲート装置
US20130091771A1 (en) * 2011-10-13 2013-04-18 Arash Shekari oreh Safety Moving Gate
JP2014034309A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Nippon Signal Co Ltd:The ホーム安全柵

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016120745A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435187B2 (ja) ホーム柵
JP4275984B2 (ja) プラットホームの簡易可動柵
JP5827347B2 (ja) 電動車プラットフォーム安全装置
AU2006203752A1 (en) Lift cage with maintenance platform and method for maintenance of the lift instrallation
JP2004268634A (ja) 昇降式プラットホーム可動柵
KR101391453B1 (ko) 전동차 플랫폼 안전장치
KR20150013410A (ko) 수직개폐형 스크린도어의 승하강장치
JP6085458B2 (ja) ホーム安全柵
KR20140134887A (ko) 수직개폐형 스크린도어의 승하강장치
JP2007002607A (ja) ヒンジ装置、及び該ヒンジ装置を備えた折り畳み式の自動昇降ゲート
JP2015137025A (ja) 鉄道ホーム用の安全装置
KR100628786B1 (ko) 자동차용 승강발판 구동장치
JP2017066809A (ja) 車両飛び込み防止装置とその運転方法
JP6435186B2 (ja) ホーム柵
KR101406018B1 (ko) 승하강 방식의 안전장치
JP6472654B2 (ja) ホーム柵
CN108979225B (zh) 双层停车装置
JP6570764B2 (ja) エレベータのかご上手摺装置
JP6364233B2 (ja) 可動柵
JP6469439B2 (ja) ホーム柵
JP2000248767A (ja) 立体駐車設備のゲート装置
JP2010030725A (ja) エレベータシステム
JP3824750B2 (ja) 駐車設備のゲート装置
JP6105865B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP7169418B2 (ja) ホーム柵

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6435187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250