JP7011964B2 - シーム溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばIC、水晶振動子等の回路素子のパッケージにリッドを溶接するシーム溶接装置に係り、特にリッドをパッケージに仮付けする技術に関するものである。
IC、水晶振動子等の回路素子の封止作業は、パッケージにこれらの回路素子を収納して、配線や試験調整作業を行った後の最終製造工程として行われる。封止方法としては、樹脂封止、気密封止などがある。
気密封止法は、金属又はセラミックスのパッケージの中に素子を収納固定し、不活性ガス雰囲気中あるいは真空中でリッド(蓋)をかぶせて素子を完全に密封する方法である。この気密封止法によれば、水分などの不純物の侵入がなく、また局所加熱による封止なので、熱応力の影響も少なく樹脂封止に比べて高い封止信頼性を得ることができる。
この気密封止法のひとつであるシーム溶接法を用いて、パッケージにリッドを溶接するシーム溶接装置がある。このシーム溶接装置は、円板状のローラ電極によってワークに圧力を加えながら電流を流すことにより、発生するジュール熱によってワークを溶融させて接合を得るものである(特許文献1参照)。
正確なシーム溶接を行う場合、パッケージとリッドの位置を、画像認識等の方法を用いて位置決めした後で、リッドをパッケージの上に搭載する。この位置決めされたリッドがずれないように吸着ノズルでリッドを押さえた状態で、1対のローラ電極をリッドに接触させて通電し、仮付けを行う必要がある。このとき、ローラ電極が金属等の導電性材料からなる吸着ノズルと接触してしまうと、溶接電流がリッドと吸着ノズルとに分流してしまい、溶接が不可能となる。
そこで、従来のシーム溶接装置では、絶縁性を保つために、左右のローラ電極とその間に位置する吸着ノズルとの間に隙間を設けるようにしていた。シーム溶接するパッケージが例えば1mm角程度に小型になった場合、ローラ電極と吸着ノズルとの隙間は例えば0.1mm程度となり、吸着ノズルと左右のローラ電極の位置関係、およびローラ電極間の距離を正確に調整することが難しくなってきた。近年では、パッケージの更なる小型化が進み、ローラ電極と吸着ノズルとの隙間が例えば0.05mm程度まで小さくなり、シームヘッドを構成する各部品の公差や組立精度から、0.05mmの隙間を吸着ノズルとローラ電極の間に設けることが困難になり、ローラ電極間の距離を正確に設定することも難しくなってきた。
特開平7-284959号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ローラ電極と吸着ノズルとの絶縁状態を保ちつつ、1対のローラ電極間の距離を正確に設定することができるシーム溶接装置を提供することを目的とする。
本発明のシーム溶接装置は、1対のローラ電極と、パッケージ上に載置されたリッドを仮付けするときに前記1対のローラ電極の間隙に配置され、先端部の下面に設けられた吸引穴によって前記リッドを吸着しつつ上から押さえる吸着ノズルと、前記仮付け時に前記1対のローラ電極が前記リッドの2辺と接触した状態で前記1対のローラ電極に溶接電流を供給する電源と、前記1対のローラ電極の軸方向に沿って前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する1対の付勢部とを備え、前記吸着ノズルは、少なくとも前記1対のローラ電極と接触する表面部分が絶縁体からなることを特徴とするものである。
また、本発明のシーム溶接装置の1構成例において、前記吸着ノズルは、導電材料からなる母材の表面を絶縁体でコーティングしたものである。
また、本発明のシーム溶接装置の1構成例において、前記吸着ノズルは、少なくとも前記リッドおよび前記1対のローラ電極と接触する先端部が絶縁体で成形されたものである。
また、本発明のシーム溶接装置の1構成例において、前記1対の付勢部は、弾性力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する弾性体からなる。
また、本発明のシーム溶接装置の1構成例において、前記1対の付勢部は、流体の圧力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する押圧機構からなる。
また、本発明のシーム溶接装置の1構成例において、前記1対の付勢部は、磁石の反発力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する押圧機構からなる。
本発明によれば、吸着ノズルを、少なくとも1対のローラ電極と接触する表面部分が絶縁体からなるものとし、1対のローラ電極をそれぞれ吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する1対の付勢部を設けることにより、ローラ電極と吸着ノズルとの絶縁状態を保ちつつ、ローラ電極間の距離を正確に設定することができる。本発明では、ローラ電極と吸着ノズルとの間に隙間を設ける必要がなく、ローラ電極の軸方向の吸着ノズルの寸法でローラ電極間の距離が決まるので、ローラ電極と吸着ノズルの隙間調整およびローラ電極間の距離調整が不要となり、小型のパッケージの仮付け作業に容易に対応することができる。
図1は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置のシームヘッドの構造を示す正面図である。 図2は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置の吸着ノズルとローラ電極との位置関係を説明する斜視図である。 図3は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置の電気的な接続関係を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置の仮付け時の動作を説明するフローチャートである。 図5は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置の仮付け時のシームヘッドとワークとの位置関係を示す正面図および側面図である。 図6は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置の仮付け時のシームヘッドとワークとの位置関係を示す正面図および側面図である。 図7は、本発明の実施例に係るシーム溶接装置によるY方向のシーム溶接を説明する側面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係るシーム溶接装置のシームヘッドの構造を示す正面図である。本実施例のシームヘッド1は、金属等の導電材料からなる円板状の1対のローラ電極10a,10bと、ローラ電極10a,10bに給電する、金属等の導電材料からなる円柱状の導電シャフト11a,11bと、導電シャフト11a,11bを回動自在に軸支すると同時に導電シャフト11a,11bに給電する、金属等の導電材料からなる電極ホルダ12a,12bと、電極ホルダ12a,12bを吊り下げる形で支持する金属製の電極支持アーム13a,13bと、パッケージにリッドを仮付けするときにローラ電極10a,10bの間隙に配置され、先端部の下面に設けられた吸引穴によってリッドを吸着しつつ上から押さえる吸着ノズル14と、シームヘッド1全体をXY方向に移動させることが可能なシームヘッド駆動機構15と、電極支持アーム13a,13bをZ方向に移動させることが可能な電極側駆動機構16と、吸着ノズル14をZ方向に移動させることが可能なノズル側駆動機構17と、ローラ電極10a,10bをそれぞれ吸着ノズル14に押し当てる方向に付勢する圧縮コイルバネ等の弾性体からなる付勢部18a,18bとを備えている。
円柱状の導電シャフト11a,11bは、それぞれ電極ホルダ12a,12bの貫通穴に挿入されて支えられており、滑り摩擦で回転するようになっている。ローラ電極10a,10bは、導電シャフト11a,11bの一端に取付けられている。電極ホルダ12a,12bは、導電シャフト11a,11bの軸受として機能すると同時に、導電シャフト11a,11bに電流を供給する役目を果たす。
従来と同様に、溶接対象のワークは、内部にチップを収納するセラミック製のパッケージ30と、平面視四角形のリッド31とからなる。
図2(A)、図2(B)は本実施例の吸着ノズル14とローラ電極10a,10bとの位置関係を説明する斜視図である。なお、図2(B)では、ローラ電極10a,10bと吸着ノズル14との関係を分かり易くするために、電極ホルダ12a,12bを省略して記載している。
本実施例では、吸着ノズル14として、金属等の導電材料からなる母材の外側表面に規定膜厚の絶縁体をコーティングしたものを用いている。コーティングする絶縁体としては、例えばセラミックがある。
吸着ノズル14には、内部に空気の流路140が設けられており、この流路140は吸着ノズル14の先端部141の下面に設けられた吸引穴142と連通している。
一方、電極ホルダ12a,12bには、ローラ電極10a,10bの軸方向(X方向)に沿って導電シャフト11a,11bを押して、ローラ電極10a,10bをそれぞれ吸着ノズル14に押し当てる方向に付勢する圧縮コイルバネ等の弾性体からなる付勢部18a,18bが設けられている。
このため、電極ホルダ12a,12bを電極支持アーム13a,13bに取り付けると、図2(B)に示すように、ローラ電極10a,10bは、付勢部18a,18bの弾性力によって吸着ノズル14の2つの側面143,144に押し付けられるように常に付勢される。
上記のとおり吸着ノズル14の母材の表面には絶縁体がコーティングされており、この吸着ノズル14にローラ電極10a,10bが押し付けられるので、ローラ電極10a,10bと吸着ノズル14との絶縁状態を保ちつつ、ローラ電極10a,10b間の距離を正確に設定することができる。
本実施例の例では、吸着ノズル14の先端部141のX方向の幅をW、吸着ノズル14の母材の表面にコーティングされる絶縁体の膜厚をtとすれば、ローラ電極10aと10bの間隔は、W+2tとなる。
図3は本実施例に係るシーム溶接装置の電気的な接続関係を示すブロック図である。シーム溶接装置は、パッケージ30が載置されたトレイ32を水平方向に動かすことが可能なXYステージ駆動機構100と、ローラ電極10a,10bに電流を供給する電源101と、シーム溶接装置全体を制御する制御部102と、制御部102のプログラムとシーム溶接装置の動作の情報などを予め記憶する記憶部103と、ユーザがシーム溶接装置に指示を与えるための操作部104と、排気装置105とを備えている。
制御部102は、シームヘッド駆動機構15を制御するシームヘッド駆動機構制御部102aと、電極側駆動機構16を制御する電極側駆動機構制御部102bと、ノズル側駆動機構17を制御するノズル側駆動機構制御部102cと、XYステージ駆動機構100を制御するXYステージ駆動機構制御部102dと、電源101を制御する電源制御部102eと、排気装置105を制御する排気装置制御部102fとから構成される。
以下、本実施例のシーム溶接装置の仮付け時の動作を説明する。図4は仮付け時の動作を説明するフローチャートである。
吸着ノズル14は、排気装置105に接続され、内部の流路140が排気されることにより、先端部141の下端にリッド31を吸着できるようになっている。
仮付けの開始時に、制御部102のシームヘッド駆動機構制御部102aは、シームヘッド駆動機構15を制御して図示しないリッド供給部の位置にシームヘッド1を移動させる(図4ステップS100)。
そして、制御部102のノズル側駆動機構制御部102cは、ノズル側駆動機構17を制御して吸着ノズル14を下降させ、吸着ノズル14によりリッド31を吸着させる(図4ステップS101)。そして、ノズル側駆動機構制御部102cは、吸着ノズル14を上昇させる(図4ステップS102)。
一方、セラミック製のパッケージ30は、トレイ32上に載置された状態で図示しない搬送装置によって搬送され、XYステージ33上に載置される。
制御部102のXYステージ駆動機構制御部102dは、XYステージ駆動機構100を制御して、パッケージが所定の仮付け開始位置に来るようにXYステージ33を移動させる(図4ステップS103)。
制御部102のシームヘッド駆動機構制御部102aは、シームヘッド駆動機構15を制御して、シームヘッド1が仮付け開始位置に来るように移動させる(図4ステップS104)。このとき、シームヘッド駆動機構制御部102aは、吸着ノズル14によって吸着されているリッド31がパッケージ30の真上に正確に来るように、シームヘッド1のXY方向の位置およびXY面内での回転角度を調整する位置決めを行う。周知のとおり、このような位置決めは、カメラを利用した画像認識技術により実現することができる。こうして、図1に示した状態となる。
図5(A)、図5(C)、図5(E)、図6(A)は仮付け時のシームヘッドとワーク(パッケージ30とリッド31)との位置関係を示す正面図、図5(B)、図5(D)、図5(F)、図6(B)はそれぞれ図5(A)、図5(C)、図5(E)、図6(A)に対応する側面図である。なお、図5、図6では、ローラ電極10a,10bと吸着ノズル14との関係を分かり易くするために、電極ホルダ12a,12bおよび付勢部18a,18bを省略して記載している。
次に、図1の状態から、制御部102のノズル側駆動機構制御部102cは、ノズル側駆動機構17を制御して吸着ノズル14を下降させ、図5(A)、図5(B)に示すようにリッド31をパッケージ30の上に載せ、リッド31がパッケージ30に当接した状態で吸着ノズル14の下降を停止させる(図4ステップS105)。
さらに、制御部102の電極側駆動機構制御部102bは、電極側駆動機構16を制御して電極支持アーム13a,13bを下降させて、図5(C)、図5(D)に示すようにローラ電極10a,10bをリッド31に当接させる(図4ステップS106)。
制御部102の電源制御部102eは、電源101を制御し、所定の仮付け開始タイミング(例えばローラ電極10a,10bがリッド31と接触する直前のタイミング)で電極ホルダ12aと電極ホルダ12b間に電圧を印加させる。ローラ電極10a,10bがリッド31と接触すると、電源101から電極ホルダ12a、導電シャフト11a、ローラ電極10a、リッド31、ローラ電極10b、導電シャフト11b、電極ホルダ12bという経路で溶接電流が流れる(図4ステップS107)。
こうして、リッド31がパッケージ30に仮付けされる。仮付け完了後、電源制御部102eは、電源101からの電流供給を停止させる(図4ステップS108)。なお、仮付けでは、溶接電流を極短時間印加すればよい。
なお、シーム溶接には、セラミック製のパッケージ30に装着された平面視角環状のシールリング(不図示)とリッド31とを溶融させて、リッド31をパッケージ30に溶接する方法や、リッド31の溶接面に予め付けられたろう材を溶融させて、リッド31をパッケージ30に溶接する方法などがあるが、本発明はいずれの方法にも適用可能である。
次に、制御部102の排気装置制御部102fは、排気装置105を停止させて吸着ノズル14による吸着を停止させる(図4ステップS109)。
制御部102のノズル側駆動機構制御部102cは、ノズル側駆動機構17を制御して、図5(E)、図5(F)に示すように吸着ノズル14を上昇させる(図4ステップS110)。
さらに、制御部102の電極側駆動機構制御部102bは、電極側駆動機構16を制御して電極支持アーム13a,13bを上昇させて、図6(A)、図6(B)に示すようにローラ電極10a,10bをリッド31から離す(図4ステップS111)。
以上で、仮付けが終了する。仮付けでは、リッド31のY方向の2辺をそれぞれ1点ずつスポット溶接しただけなので、仮付け後にY方向の2辺とX方向の2辺をシーム溶接する。
シームヘッド1を用いてそのまま本付けを行う場合には、ローラ電極10a,10bをリッド31に接触させたまま、図7に示すようにローラ電極10a,10bをリッド31のY方向の端の位置まで移動させる。そして、ローラ電極10a,10bをリッド31に接触させたまま、ローラ電極10a,10bをAの方向に移動させながら、電源101から電極ホルダ12a、導電シャフト11a、ローラ電極10a、リッド31、ローラ電極10b、導電シャフト11b、電極ホルダ12bという経路で電流を流す。こうして、ローラ電極10a,10bがリッド31上を回転しながら移動することにより、リッド31のY方向の2辺がパッケージ30にシーム溶接される。
さらにX方向のシーム溶接を行う場合には、ローラ電極10a,10bを一旦上昇させた後で、例えばXYステージ33を90°回転させ、Y方向と同様の方法でリッド31のX方向の2辺をパッケージ30にシーム溶接すればよい。
以上のようなXY方向のシーム溶接は周知の技術である。また、シームヘッド1を仮付け専用とし、別のシームヘッドでXY方向のシーム溶接を行ってもよいことは言うまでもない。
本実施例では、吸着ノズル14として、導電材料からなる母材の表面に絶縁体をコーティングしたものを用いているが、これに限るものではなく、セラミック等の絶縁体で成形された吸着ノズル14を用いてもよい。この場合、ノズル全体が絶縁体からなる吸着ノズル14を用いてもよいし、リッド31およびローラ電極10a,10bと接触する先端部141が絶縁体で、他の部分が導電材料からなる吸着ノズル14を用いてもよい。これらの吸着ノズル14を用いる場合、ローラ電極10aと10bの間隔は、先端部141のX方向の幅Wと同じ値となる。
また、本実施例では、付勢部18a,18bを構成する弾性体の例として、圧縮コイルバネを例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、板バネ、皿バネ、ウェーブワッシャー等の弾性体を用いてもよい。
また、付勢部18a,18bとして、空気等の流体の圧力で導電シャフト11a,11bを押して、ローラ電極10a,10bをそれぞれ吸着ノズル14に押し当てる方向に付勢する例えばピストン式ポンプ等の押圧機構を用いてもよい。
また、付勢部18a,18bとして、例えば導電シャフト11a,11b側に取り付けた磁石と電極ホルダ12a,12b側に取り付けた磁石との間の反発力で導電シャフト11a,11bを押して、ローラ電極10a,10bをそれぞれ吸着ノズル14に押し当てる方向に付勢する押圧機構を用いてもよい。
本実施例で説明した制御部102と記憶部103とは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、シーム溶接に適用することができる。
1…シームヘッド、10a,10b…ローラ電極、11a,11b…導電シャフト、12a,12b…電極ホルダ、13a,13b…電極支持アーム、14…吸着ノズル、15…シームヘッド駆動機構、16…電極側駆動機構、17…ノズル側駆動機構、18a,18b…付勢部、30…パッケージ、31…リッド、32…トレイ、33…XYステージ、100…XYステージ駆動機構、101…電源、102…制御部、102a…シームヘッド駆動機構制御部、102b…電極側駆動機構制御部、102c…ノズル側駆動機構制御部、102d…XYステージ駆動機構制御部、102e…電源制御部、102f…排気装置制御部、103…記憶部、104…操作部、105…排気装置、140…吸着ノズルの流路、141…吸着ノズルの先端部、142…吸引穴、143,144…吸着ノズルの先端部の側面。

Claims (6)

  1. 1対のローラ電極と、
    パッケージ上に載置されたリッドを仮付けするときに前記1対のローラ電極の間隙に配置され、先端部の下面に設けられた吸引穴によって前記リッドを吸着しつつ上から押さえる吸着ノズルと、
    前記仮付け時に前記1対のローラ電極が前記リッドの2辺と接触した状態で前記1対のローラ電極に溶接電流を供給する電源と、
    前記1対のローラ電極の軸方向に沿って前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する1対の付勢部とを備え、
    前記吸着ノズルは、少なくとも前記1対のローラ電極と接触する表面部分が絶縁体からなることを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 請求項1記載のシーム溶接装置において、
    前記吸着ノズルは、導電材料からなる母材の表面を絶縁体でコーティングしたものであることを特徴とするシーム溶接装置。
  3. 請求項1記載のシーム溶接装置において、
    前記吸着ノズルは、少なくとも前記リッドおよび前記1対のローラ電極と接触する先端部が絶縁体で成形されたものであることを特徴とするシーム溶接装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシーム溶接装置において、
    前記1対の付勢部は、弾性力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する弾性体からなることを特徴とするシーム溶接装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシーム溶接装置において、
    前記1対の付勢部は、流体の圧力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する押圧機構からなることを特徴とするシーム溶接装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシーム溶接装置において、
    前記1対の付勢部は、磁石の反発力で前記1対のローラ電極をそれぞれ前記吸着ノズルに押し当てる方向に付勢する押圧機構からなることを特徴とするシーム溶接装置。
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