JP2004319836A - 被接合物の受け渡し方法および装置 - Google Patents

被接合物の受け渡し方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微小な被接合物であっても的確にかつ高精度で所定のハンドリングを行うことができ、しかも、洗浄され表面活性化された被接合物の接合面に触れることなくトレイ上からの取り出し、ツール側への受け渡しを行うことが可能な、被接合物の受け渡し方法および装置を提供する。
【解決手段】被接合物の接合面を上方に向けた状態でトレイ上にセットし、少なくとも第1の被接合物を反転して第1のツールへ受け渡す第1の受け渡しツールの位置を認識した状態でトレイ上の第1の被接合物を認識手段で認識し、第1の受け渡しツールとトレイ上の第1の被接合物の相対位置をアライメントした後、第1の受け渡しツールにより第1の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第1のツールへ受け渡す、被接合物の受け渡し方法および装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップやウエハー、各種回路基板等の、基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合するに際し、各接合物をトレイ上から接合のための所定位置へと受け渡す方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ボンディングヘッド下のツールに保持した被接合物と、水平移動可能なステージ上のツールに保持した被接合物との間に、上下2視野を有する認識手段を挿入して両被接合物をアライメントし、認識手段を退避させてボンディングヘッドを下降させ被接合物同士を接合するようにした実装装置が知られている。このような実装装置においては、被接合物をトレイ上にセットしておき、該トレイ上から接合すべき被接合物を取り出してツールへと受け渡す方式が採用されることがあり、トレイ上からの受け渡しには別途ローディング機構が設けられることが多い(たとえば、特許文献1)。
【0003】
接合すべき被接合物をツール上の所定位置に正確に保持させるには、上記受け渡しにも精度が要求されるが、トレイ上から被接合物を取り出すに際し、正確にピックアップできるよう、下方への視野を有する光学認識装置を備えた方式が知られている(たとえば、特許文献2)。また、被接合物をヘッドで吸着保持した後、直接ヘッド上で位置出しを行うようにした方式も知られている(たとえば、特許文献3)。
【0004】
一方、金属接合部を有する被接合物同士を接合する方法として、シリコンウエハーの接合面同士を接合するに際し、接合に先立って室温の真空中で不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス高速原子ビームを照射してスパッタエッチングする、シリコンウエハーの接合法が開示されている(たとえば、特許文献4)。この接合法では、シリコンウエハーの接合面における酸化物や有機物等が上記のビームで飛ばされて活性化された原子で表面が形成され、その表面同士が、原子間の高い結合力によって接合される。したがって、この方法では、基本的に、接合のための加熱を不要化でき、活性化された表面同士を単に接触させるだけで、常温またはそれに近い低温での接合が可能になる。
【0005】
しかし、この接合法においては、上記のようなエネルギー波によるエッチングにより表面活性化された金属接合部の接合面は、接合されるまでは触れることができない。そのため、表面活性化された被接合物は、たとえば洗浄面に触れないようにアタッチメント等を用いて保持されることになるが、被接合物を保持する為のアタッチメントと保持されるべき被接合物との位置合わせが必要になるという問題を含んでいる。とくに、トレイ上に載せられた被接合物をアタッチメント等を用いて取り出し、ツールへと受け渡す場合、トレイ上での被接合物の位置が決まっていないと、アタッチメントとの位置が合わず、所定の取り出しや受渡しを行うことができないという問題を招く。
【0006】
さらに、近年とくに、チップの微小化が進み、たとえば0.2mm角の光素子というような微小チップも出現してきている。このような微小チップを、的確に取り出したり、吸着孔から外れないように精度よくツールに受け渡すには、トレイ上の微小チップと受け渡しツール(またはそれに保持されたアタッチメント)との間の高精度の位置決め、および、受け渡しツール(またはそれに保持されたアタッチメント)とツール(または該ツールに設けられた吸着孔)との間の高精度の位置決めが要求されることになるが、現状の装置では困難である。たとえば、0.2mm角の微小チップで吸着孔0.1mmの場合、0.1mmの位置ずれが生じると吸着できない。
【0007】
【特許文献1】
特開平2−226737号公報(特許請求の範囲、図1)
【特許文献2】
特開2000−164640号公報(特許請求の範囲、図1)
【特許文献3】
特開2000−340998号公報(特許請求の範囲、図6)
【特許文献4】
特許第2791429号公報(特許請求の範囲)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような、トレイからの被接合物の取り出し、受け渡しを、別途設けられたローディング装置で行う方式には、装置が大がかりになり、装置コストが高くなるという問題がある。また、下方への視野を有する光学認識装置だけを備えた方式では、被接合物の取り出し等の限られた動作に対してしか、位置決めをおこなうことができず、上下のツールに対して被接合物を高精度で受け渡すまでの動作をカバーできない。また、ヘッド上で直接位置出しを行う方式では、ヘッドの機構が複雑になるとともに、トレイから微小チップを取り出す動作等には対応できない。さらに、表面活性化された被接合物、とくに微小な被接合物を、洗浄された接合面に触れずに適切にハンドリングできる装置は見当たらない。
【0009】
そこで本発明の課題は、このような実情に鑑み、とくにエネルギー波またはエネルギー粒子により金属接合部の接合面を洗浄した被接合物同士を接合するに際し、微小な被接合物であっても的確にかつ高精度で所定のハンドリングを行うことができ、しかも、洗浄され表面活性化された被接合物の接合面に触れることなくトレイ上からの取り出し、ツール側への受け渡しを行うことが可能な、被接合物の受け渡し方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る被接合物の受け渡し方法は、エネルギー波またはエネルギー粒子により第1、第2の被接合物の接合面を洗浄した後、両被接合物を不活性ガスまたは大気中で接合する工程において、上方のボンディングヘッド下に配置された第1のツールの下面に保持された第1の被接合物と、下方のステージ上に配置された第2のツールの上面に保持された第2の被接合物との間に、上下2視野を有する2視野の認識手段を挿入して両被接合物をアライメントした後、両被接合物を接合するに際し、まず、少なくとも前記第1の被接合物をその接合面を上方に向けた状態でトレイ上にセットし、該第1の被接合物を反転して前記第1のツールへ受け渡す第1の受け渡しツールおよび前記第2の被接合物を前記第2のツールへ受け渡す第2の受け渡しツールのうち少なくとも第1の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第1の被接合物を認識手段で認識し、第1の受け渡しツールとトレイ上の第1の被接合物の相対位置をアライメントした後、前記第1の受け渡しツールにより第1の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第1のツールへ受け渡すことを特徴とする方法からなる。
【0011】
この被接合物の受け渡し方法においては、前記第2の被接合物も前記トレイ上にセットし、第2の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第2の被接合物を前記認識手段で認識し、第2の受け渡しツールとトレイ上の第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、前記第2の受け渡しツールにより第2の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第2のツールへ受け渡すようにすることが好ましい。
【0012】
また、前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールを前記ボンディングヘッドおよび/または前記ステージとは別構成にて移動可能に構成し、固定された、あるいは受け渡しツール移動機構に取り付けられた認識手段によりトレイ上の被接合物を認識して対応する受け渡しツールに対して相対位置をアライメントした後、該被接合物を受け渡しツールに取り出すようにすることができる。
【0013】
あるいは、前記2視野の認識手段を被接合物の取り出し、受け渡しに利用することもできる。すなわち、前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールを前記ボンディングヘッドおよび/または装置ベースから立ち上げたコラムに取り付け、第1または第2の受け渡しツールとトレイ上の第1または第2の被接合物間に前記2視野の認識手段を挿入し、第1または第2の受け渡しツールと第1または第2の被接合物を認識して両者の相対位置をアライメントした後、第1または第2の被接合物を受け渡しツールに取り出すようにすることができる。
【0014】
また、少なくとも前記第1の受け渡しツールを前記2視野の認識手段に取り付け、該2視野の認識手段の上視野認識手段の位置と第1の受け渡しツールの反転後の位置との相対位置関係を第1のパラメータとして記憶しておき、第1の受け渡しツールに保持した第1の被接合物を第1のツールに受け渡す際に、前記第1のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して第1の受け渡しツールの位置を制御した後、保持していた第1の被接合物を第1のツールに受け渡すようにすることができる。
【0015】
この方式においては、前記第2の受け渡しツールも前記2視野の認識手段に取り付け、該2視野の認識手段の下視野認識手段により第2の被接合物の位置を認識し、前記第2の受け渡しツールと位置認識された第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、該第2の被接合物をトレイから第2の受け渡しツールに取り出し、取り出した第2の被接合物を前記第2のツールに受け渡すようにすることもできる。
【0016】
そして、前記2視野の認識手段の下視野認識手段の位置と受け渡しツールの位置との相対位置関係を第2のパラメータとして記憶しておき、前記被接合物をトレイから取り出す際に、前記第2のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して受け渡しツールの位置を制御した後、該受け渡しツールにより被接合物を取り出すようにすることもできる。
【0017】
本発明に係る被接合物の受け渡し方法においては、前記受け渡しツールが交換可能なアタッチメントを有しており、該アタッチメントにより被接合物を取り出すようにすることができる。
【0018】
この場合、交換用アタッチメントを前記ステージ上にセットしておき、アタッチメント交換時に、交換されるべきアタッチメントを前記2視野の認識手段を用いてアライメントした後、該アタッチメントを前記受け渡しツールへ取り出すようにすることができる。
【0019】
また、本発明に係る被接合物の受け渡し方法においては、被接合物の接合面洗浄用エネルギー波またはエネルギー粒子としては、たとえば、プラズマ(大気圧プラズマを含む。)、イオンビーム、原子ビーム、ラジカルビーム、レーザなどを用いることができるが、取り扱い易さ、制御の容易性等の面から、プラズマを用いることが好ましく、中でも、Arプラズマを用いることが好ましい。
【0020】
上記エネルギー波またはエネルギー粒子による洗浄では、金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングすることが好ましい。このような深さ以上にエッチング可能なエネルギー波またはエネルギー粒子の照射により、大気中であっても、金属接合部同士を接合するに必要な表面性状を得ることが可能になる。
【0021】
本発明に係る接合は、とくに、表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士を接合する場合に好適である。たとえば、互いに接合される金属接合部の組み合わせとして、金、銅、Al、In、Snのいずれかの同種金属同士、あるいは任意の2つの異種金属同士、あるいは、一方を金とし他方を銅、Al、In、Snのいずれかとする組み合わせとすることができる。中でも、金同士の接合の場合、常温でも確実に接合できるようになる。ただし、金同士の接合以外の場合でも(たとえば、金/銅、金/アルミニウム等の接合等)、常温あるいはそれに近い低温での接合を可能とすることができる。また、少なくとも一方の金属接合部を特定の金属、たとえば金で構成する場合、金属接合部を形成する電極等の全体を金で構成することもできるが、表面だけを金で構成することもできる。表面を金で構成するための形態はとくに限定されず、金めっきの形態や金薄膜をスパッタリングや蒸着等により形成した形態を採用すればよい。
【0022】
また、金属接合部同士の接合に際し、表面同士が良好に密着できるように、少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで100以下とされていることが好ましい。たとえば、表面硬度Hvを30〜70の範囲内(たとえば、平均Hvを50)とすることが好ましい。このような低硬度としておくことで、接合圧力印加時に金属接合部の表面が微細に適当に変形し、より密接な接合が可能となる。
【0023】
本発明に係る被接合物の受け渡し装置は、上方に配置されたボンディングヘッドと、その下方に配置されたステージと、ボンディングヘッド下に配置され第1の被接合物を保持する第1のツールと、ステージ上に配置され第2の被接合物を保持する第2のツールと、第1、第2のツール間に挿入される上下2視野を有する2視野の認識手段と、該2視野の認識手段による認識情報に基づいて第1のツールに保持された第1の被接合物と第2のツールに保持された第2の被接合物とを所定の位置関係にアライメントする手段を有し、エネルギー波またはエネルギー粒子により第1、第2の被接合物の接合面を洗浄し、両被接合物をアライメントした後、両被接合物を不活性ガスまたは大気中で接合する接合装置における、接合面を上方に向けた状態でトレイ上にセットされた被接合物を前記第1、第2のツールに受け渡す装置であって、前記第1の被接合物を反転して前記第1のツールへ受け渡す第1の受け渡しツールと、前記第2の被接合物を前記第2のツールへ受け渡す第2の受け渡しツールを有するとともに、少なくとも第1の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第1の被接合物を認識可能な認識手段を有し、前記第1の受け渡しツールは、該認識手段による認識情報に基づいて前記第1の受け渡しツールとトレイ上の第1の被接合物の相対位置をアライメントした後、第1の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第1のツールへ受け渡すことが可能な手段からなることを特徴とするものからなる。
【0024】
上記認識手段としては、第2の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第2の被接合物も認識可能な手段から構成することができ、前記第2の受け渡しツールとしては、該認識手段による認識情報に基づいて前記第2の受け渡しツールとトレイ上の第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、第2の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第2のツールへ受け渡すことが可能な手段から構成することができる。
【0025】
また、このような被接合物の受け渡し装置においては、前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールが前記ボンディングヘッドおよび/または前記ステージとは別構成にて移動可能に構成され、前記認識手段が、固定設置されており、あるいは受け渡しツール移動機構に取り付けられており、前記受け渡しツールが、該認識手段によりトレイ上の被接合物が認識されて対応する受け渡しツールに対して相対位置がアライメントされた後、該被接合物を取り出すことが可能なツールからなる構成を採用できる。
【0026】
あるいは、前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールが前記ボンディングヘッドおよび/または装置ベースから立ち上げたコラムに取り付けられ、前記2視野の認識手段は第1または第2の受け渡しツールとトレイ上の第1または第2の被接合物間に挿入され、前記受け渡しツールが、第1または第2の受け渡しツールと第1または第2の被接合物が前記2視野の認識手段より認識されて両者の相対位置がアライメントされた後、第1または第2の被接合物を受け渡しツールに取り出すことが可能なツールからなる構成を採用できる。
【0027】
また、少なくとも前記第1の受け渡しツールは前記2視野の認識手段に取り付けられ、該2視野の認識手段の上視野認識手段の位置と第1の受け渡しツールの反転後の位置との相対位置関係を第1のパラメータとして記憶しておき、第1の受け渡しツールに保持した第1の被接合物を第1のツールに受け渡す際に、前記第1のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して第1の受け渡しツールの位置を制御した後、保持していた第1の被接合物を第1のツールに受け渡すようにした制御手段を有する構成とすることができる。
【0028】
この構成においては、前記第2の受け渡しツールも前記2視野の認識手段に取り付けられ、該2視野の認識手段の下視野認識手段により第2の被接合物の位置を認識し、前記第2の受け渡しツールと位置認識された第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、該第2の被接合物をトレイから第2の受け渡しツールに取り出し、取り出した第2の被接合物を前記第2のツールに受け渡すようにした制御手段を有する構成とすることもできる。
【0029】
また、前記制御手段は、前記2視野の認識手段の下視野認識手段の位置と受け渡しツールの位置との相対位置関係を第2のパラメータとして記憶しておき、前記被接合物をトレイから取り出す際に、前記第2のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して受け渡しツールの位置を制御した後、該受け渡しツールにより被接合物を取り出すことが可能に構成されている形態とすることができる。
【0030】
このような本発明に係る被接合物の受け渡し装置においては、前記受け渡しツールが、交換可能な被接合物取り出し用のアタッチメントを有している構成とすることができる。
【0031】
たとえば、交換用アタッチメントが前記ステージ上にセットされており、アタッチメント交換時に、交換されるべきアタッチメントは前記2視野の認識手段を用いてアライメントした後、該アタッチメントが前記受け渡しツールへ取り出される構成とすることができる。
【0032】
また、前述の被接合物の受け渡し方法と同様、被接合物の接合面洗浄用エネルギー波またはエネルギー粒子としてプラズマを用いることができ、とくに、Arプラズマを用いることが好ましい。
【0033】
また、前記エネルギー波またはエネルギー粒子による洗浄により、前記金属接合部が接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングされることが好ましい。
【0034】
また、接合部に関しては、表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士が接合される構成とすることができる。
【0035】
また、少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで100以下とされている構成とすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る被接合物の受け渡し方法を実施するための接合装置の一例を示している。この接合装置1においては、基材の表面に金属接合部2、3を有する第1の被接合物4および第2の被接合物5は、エネルギー波またはエネルギー粒子による洗浄手段としてのプラズマ照射手段8から照射されたプラズマ9によって金属接合部2、3の接合面がエッチングにより洗浄される(洗浄工程)。本実施態様では、真空ポンプ6により減圧され所定の真空度にされたチャンバ7内で、プラズマ9によって金属接合部2、3の接合面がエッチングにより洗浄されるようになっている。さらに、本実施態様では、ポンプ10によりチャンバ7内にArガスを供給できるようになっており、Arガス雰囲下でプラズマ照射できるようになっている。洗浄された被接合物4、5は、洗浄チャンバ7内から取り出され、接合工程(接合装置部11)にて、金属接合部2、3同士が、大気中または不活性ガス中で接合される。不活性ガス中で接合する場合には、接合装置部11の全体がチャンバ(図示略)により、あるいは、接合時に対向保持された両被接合物4、5およびそれらの周囲部がローカルチャンバ(図示略)により、外部雰囲気からシールされ、内部が所定の不活性ガス雰囲気にされればよい。
【0037】
なお、上記において、被接合物4は、たとえばチップからなり、被接合物5は、例えば基板からなる。ただし、ここでチップとは、たとえば、ICチップ、半導体チップ、光素子、表面実装部品、ウエハーなど種類や大きさに関係なく基板と接合される側の全ての形態のものを指す。この被接合物4上に、金属接合部2として、たとえばバンプが形成されている。また、基板とは、たとえば、樹脂基板、ガラス基板、フィルム基板、チップ、ウエハーなど種類や大きさに関係なくチップと接合される側の全ての形態のものを指す。また、チップと基板は位置を入れ替えてもかまわない。
【0038】
接合装置部11では、上記洗浄された被接合物4、5がトレイ12に載せられた状態で搬送された後、たとえば所定の待機部に一旦載置される。この一旦載置場所13に載置されたトレイ12上にセットされた第1の被接合物4が、以下のような認識、アライメント後、第1の受け渡しツール14により、洗浄された接合面に非接触の状態で取り出され、反転された後、ボンディングヘッド15の下部に配置された第1のツール16へ受け渡され、金属接合部2が下方に向けられた形態で第1のツール16に吸着等によって保持される。一旦載置場所12に載置されたトレイ12上にセットされた第2の被接合物5は、以下のような認識、アライメント後、第2の受け渡しツール17により、洗浄された接合面に非接触の状態で取り出され、反転されずにそのままの姿勢で移送されて、ステージ18上に配置された第2のツール19の上面に、金属接合部3が上方に向けられた形態で吸着等によって保持される。本実施態様では、第1のツール16(ボンディングツール)に加熱手段としてのヒータ20が内蔵されており、不活性ガス雰囲気中あるいは大気中にて、常温下での接合、加熱下での接合のいずれも可能となっている。
【0039】
本実施態様では、ボンディングヘッド15は、加圧手段(図示略)により、第1のツール16を介して被接合物4を下方に押圧できるようになっており、被接合物5に対して、所定の接合圧力を印加、コントロールできるようになっている。本実施態様では、ボンディングヘッド15は、上下方向(Z方向)に移動および位置決めできるようになっている。
【0040】
また、上記被接合物5を保持している第2のツール19およびステージ18は、本実施態様では、X、Y方向の水平方向位置制御、θ方向の回転方向位置制御、および、X軸、Y軸周りの傾き調整制御により、被接合物4との間の相対位置合わせおよび平行度調整を行うことができるようになっており、金属接合部同士の接合時の隙間のばらつきを小さく抑えることもできるようになっている。この相対位置合わせおよび平行度調整のためのアライメントは、被接合物4、5間に進退可能に挿入される認識手段、たとえば2視野の認識手段21(たとえば、2視野カメラ)により、被接合物4、5あるいはそれらの保持ツール16、19に付された認識マーク(図示略)を読み取り、読み取り情報に基づいて位置や角度の必要な修正を行うことにより、実施される。2視野の認識手段21は、X、Y方向、場合によってはZ方向への位置調整が可能となっている。このアライメントは、本実施態様では主としてステージ18側で行われるが、ボンディングヘッド15または第1のツール16側で行うようにすることも可能であり、両側で行うことも可能である。両側で行う場合には、必要に応じて、ボンディングヘッド15側については昇降制御だけでなく回転制御および/または平行移動制御を行い、ステージ17側についても回転制御、平行移動制御および昇降制御などを行うことができ、これら制御形態は必要に応じて任意に組み合わせることが可能である。
【0041】
本実施態様では、図2にも示すように、第1の受け渡しツール14および第2の受け渡しツール17は、2視野の認識手段21の先端部に取り付けられており、このうち、第1の受け渡しツール14は回転により上下反転可能に取り付けられている。また、第1の受け渡しツール14および第2の受け渡しツール17は、アタッチメント22を介して、たとえば吸着により被接合物を着脱できるようになっている。アタッチチメント22は、各被接合物4、5に対応したものが取り付けられ、ステージ18上には、交換用のアタッチメント23がセットされている。
【0042】
本実施態様では、まず、図3に示すように、第1の被接合物4がその接合面を上方に向けてトレイ12上にセットされた状態でステージ18が移動され、第1の被接合物4が第1のツール16の下方に位置するように移動される。この状態で認識手段21が挿入され、認識情報に基づいて第1のツール16と第1の被接合物4の位置が認識される。このとき、第1のツール16の認識位置として、たとえばその吸着孔24の位置を認識しておくと、第1の被接合物4が微小チップの場合にも、後述の受け渡し時に、第1の被接合物4を吸着孔24から外れないように第1のツール16に保持させることが可能になる。そしてこのとき、第1の受け渡しツール16の位置を認識した状態で、つまり、認識手段21の先端部に取り付けられた第1の受け渡しツール16の位置が、認識手段21に対する相対位置として把握されているとともに、認識手段21が基準位置から移動されている移動量が把握された状態にて、トレイ12上の第1の被接合物4の位置が認識手段21で認識される。したがって、認識手段21の現在位置、認識手段21に対する第1の受け渡しツール16の位置、認識手段21で読み取られたトレイ12上の第1の被接合物4の位置が、それぞれ正確に認識されることになる。
【0043】
この認識情報に基づいて、図4に示すように、認識手段21が後退されるとともに下降され、それに伴って、第1の受け渡しツール16およびそれに取り付けられているアタッチメント22が加工され、第1の被接合物4が精度よくアタッチメント22に保持される。保持は、たとえば図5に示すように、第1の被接合物4の洗浄された接合面(金属接合部2)に非接触の状態にて、たとえば吸引孔25を通しての吸着によって行われる。
【0044】
続いて、アタッチメント22に第1の被接合物4が吸着保持された状態にて、図6に示すように、認識手段21およびそれに取り付けられている第1の受け渡しツール16とアタッチメント22が下方から上方に向けて反転され、保持されている第1の被接合物4が上下反転される。反転された状態で認識手段21、第1の受け渡しツール16、アタッチメント22が上昇され、保持されている第1の被接合物4が第1のツール16の下面へと受け渡される。事前に第1のツール16の位置が同じ2視野の認識手段21で認識されているので、第1の被接合物4は、第1のツール16の所定の位置に精度よく受け渡され、微小チップの場合にあっても、たとえば吸着孔24から外れることなく精度よく受け渡される。
【0045】
受け渡し後には、図7に示すように、第1の被接合物4が第1のツール16の所定の位置に精度よく保持された状態で、第1のツール16とアタッチメント22が認識手段21とともに下降され、第1の被接合物4の取り出し、受け渡しが完了する。
【0046】
このとき、2視野の認識手段21の上視野認識手段の位置と第1の受け渡しツール14の反転後の位置との相対位置関係を第1のパラメータとして記憶しておき、第1の受け渡しツール14に保持した第1の被接合物4を第1のツール16に受け渡す際に、この第1のパラメータに基づき2視野の認識手段21を移動して第1の受け渡しツール14の位置を制御した後、保持していた第1の被接合物4を第1のツール16に受け渡すようにすれば、より的確に高精度の受け渡しが可能になる。
【0047】
第2の被接合物5の取り出し、受け渡しは、たとえば図8、図9に示すように行われる。すなわち、第2の受け渡しツール17も前記2視野の認識手段21に取り付けられているので、該2視野の認識手段21の下視野認識手段により第2の被接合物5の位置を認識し(図8)、第2の受け渡しツール17と位置認識された第2の被接合物5の相対位置をアライメントした後、該第2の被接合物5をトレイ12からアタッチメント22を介して第2の受け渡しツール17に取り出し、取り出した第2の被接合物5を反転させることなく移動させて、第2のツール19に受け渡すようにすることができる(図9)。
【0048】
このとき、2視野の認識手段21の下視野認識手段の位置と第2の受け渡しツール17の位置との相対位置関係を第2のパラメータとして記憶しておき、第2の被接合物5をトレイ12から取り出す際に、この第2のパラメータに基づき2視野の認識手段21を移動して第2の受け渡しツール17の位置を制御した後、該受け渡しツール17により被接合物5を取り出すようにすれば、より精度よく取り出すことが可能になる。また、この第2のパラメータに基づき第2のツール19に第2の被接合物5を受け渡すようにすれば、より的確に高精度の受け渡しが可能になる。
【0049】
第1の被接合物4が第1のツール16の所定位置に保持され、第2の被接合物5が第2のツール19の所定位置に保持された後には、2視野の認識手段21を用いて両被接合物4、5の相対位置がアライメントされ、ボンディングヘッド15が下降されて所定の接合が行われる。この接合は、前述の如く大気中あるいは不活性ガス中で行われるが、洗浄された接合面が非接触の状態で表面活性化された状態のまま両被接合物4、5がアライメントされ、その状態で接合が行われるので、常温あるいはそれに近い低温での接合が可能になる。
【0050】
上記のような認識手段21を用いた被接合物と受け渡しツールとの間のアライメントは、アタッチメント22の取り出し、交換にも適用できる。すなわち、アタッチメント交換時に、ステージ18上にセットされた交換されるべき交換用アタッチメント23を、2視野の認識手段21を用いてアライメントした後、該アタッチメント23を受け渡しツール14または17に取り出すようにすれば、アタッチメント23は高精度で受け渡しツール14または17に取り付けられることになる。
【0051】
このような本発明に係る被接合物の受け渡し方法および装置においては、とくに接合のためのアライメント用に設けられていた2視野の認識手段21の先端部に受け渡しツール14、17が取り付けられ、取り出し、受け渡し機構がコンパクトに構成されているとともに、それら動作のための位置認識に2視野の認識手段21を利用できるようにしたので、従来トレイから被接合物の取り出しには別途ローディング装置が必要であったが、そのような大がかりな装置が不要になり、装置コストが大幅に低減される。
【0052】
また、2視野の認識手段21に対して一定寸法オフセットされて設けられた受け渡しツール14、17により被接合物の取り出し、受け渡しを行うようにしたので、高精度の受け渡しが可能になる。また、アタッチメント22を用いて洗浄された接合面に対し非接触の状態で取り出し、受け渡しを行えるようにしたので、接合に対する悪影響のおそれもない。さらにこの時、被接合物の外形に合わせて吸着等により取り出すことができるので、接合面に触れずに、かつ、被接合物の欠けの問題も生じさせずに、所望の取り出し、受け渡し動作を行わせることができる。
【0053】
また、エネルギー波またはエネルギー粒子による表面活性化工法では接合面に触れることができない。そのため、洗浄された被接合物は、アタッチメント等により吸着保持して接合用ツールへと受け渡されるが、トレイ上にセットされた被接合物は通常位置が決まっていないため、アタッチメントと位置が合わないことが多い。しかし本発明では、トレイ上から取り出すべき被接合物のいちを認識し、アタッチメントとの相対位置をアライメントした状態で取り出すことができるため、所定の位置関係に決めた状態で精度よく取り出すことができ、その状態から所定のツールへと受け渡すことができるため、ツールへの受け渡し精度も極めて高精度になる。したがって、続いて行われる接合動作も高精度で行われることが可能になり、高い実装精度が確保される。とくに、微小チップに対しても、たとえばツールの吸着孔から外れることなく高精度で受け渡すことが可能になる。前述したように、たとえば0.2mm角の微小チップで吸着孔が0.1mmであれば、0.1mm位置がずれると吸着できなくなるが、本発明によれば、このような場合にも確実に所定位置に決めることができるようになる。さらに、高精度に位置が認識されているので、微小チップのハンドリングも確実に行えるようになる。
【0054】
前述の実施態様では、受け渡しツール14、17を2視野の認識手段21の先端部に取り付けるようにしたが、本発明においては、これに限らず、各種の形態を採り得る。たとえば図10に示すように、接合のためのアライメント用2視野の認識手段31とは別に、トレイ32上の被接合物33を取り出すための位置認識手段34(たとえば、カメラ)を設けてもよい。認識手段34は、所定の場所に固定配置されることも可能であり、たとえば受け渡しツール移動機構に取り付けることも可能である。この場合、トレイ32をたとえばX、Y、θ方向にアライメントできるよう、アライメントテーブルを設けておくことが好ましい。また、この認識手段34を、交換用アタッチメント35の位置認識に使用することもできる。
【0055】
また、被接合物33の取り出し・受け渡し手段36を、図10に示すように、ボンディングヘッド37、ステージ38とは別構成にて移動可能に構成し、アタッチメント取り付け部39に取り付けられたアタッチメント35を介して被接合物33を取り出し、受け渡すようにすることもできる。取り出し・受け渡し手段36は、たとえば、X、Y、θ方向に移動、姿勢制御できるように構成しておくとともに、自身が回転(自転)できるように(つまり、ボンディングヘッド37に保持させるべき被接合物を反転できつように)構成しておけばよい。
【0056】
さらに、図10に示した装置では、ボンディングヘッド37がX、Z方向に移動できるようになっているが、さらにθ方向に制御できるようにしてもよい。ステージ38はX、Y方向に移動できるようになっているが、さらにθ方向に制御できるようにしてもよい。また、2視野の認識手段31は、X、Y方向に移動できるようになっているが、さらにZ方向に移動制御できるようにしてもよい。
【0057】
なお、本発明においては、図1に示したように、被接合物4、5の金属接合部2、3がエネルギー波またはエネルギー粒子としてのたとえばArプラズマにより洗浄され、表面が活性化される。このようなプラズマ洗浄においては、後の接合のために表面異物層を除去し十分に表面活性化するために、金属接合部の接合される全表面で1nm以上エッチングできるようにプラズマ照射強度、時間を設定することが好ましい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る被接合物の受け渡し方法および装置によれば、金属接合部の接合面を洗浄した被接合物同士を接合するに際し、微小な被接合物であっても精度よくトレイから取り出し所定のツールへと受け渡すことができるようになり、かつ、ハンドリングの容易化、装置のコンパクト化、コストダウンをはかることが可能になる。
【0059】
また、洗浄された接合面に触れずに確実に接合物を受け渡すことができるので、常温接合等の容易化、量産化をはかることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る接合装置の概略構成図である。
【図2】図1の装置における認識手段および第1および第2の受け渡しツール部の拡大斜視図である。
【図3】図1の装置における第1の被接合物および第1のツールの位置認識を示す拡大部分概略構成図である。
【図4】図3の次の動作を示す概略構成図である。
【図5】アタッチメント部の一例を示す概略構成図である。
【図6】図4の次の動作を示す概略構成図である。
【図7】第1のツールへの受け渡し後の状態を示す概略構成図である。
【図8】図1の装置における第2の被接合物の位置認識を示す拡大部分概略構成図である。
【図9】図8の次の動作を示す概略構成図である。
【図10】本発明の別の実施態様に係る接合装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 接合装置
2、3 金属接合部
4 第1の被接合物
5 第2の被接合物
6 真空ポンプ
7 チャンバ
8 プラズマ照射手段
9 プラズマ
10 Arガス供給ポンプ
11 接合装置部
12 トレイ
13 一旦載置場所
14 第1の受け渡しツール
15 ボンディングヘッド
16 第1のツール
17 第2の受け渡しツール
18 ステージ
19 第2のツール
20 加熱手段としてのヒータ
21 2視野の認識手段
22 アタッチメント
23 交換用アタッチメント
24 吸着孔
25 吸引孔
31 2視野の認識手段
32 トレイ
33 被接合物
34 認識手段
35 交換用アタッチメント
36 取り出し・受け渡し手段
37 ボンディングヘッド
38 ステージ
39 アタッチメント取り付け部

Claims (28)

  1. エネルギー波またはエネルギー粒子により第1、第2の被接合物の接合面を洗浄した後、両被接合物を不活性ガスまたは大気中で接合する工程において、上方のボンディングヘッド下に配置された第1のツールの下面に保持された第1の被接合物と、下方のステージ上に配置された第2のツールの上面に保持された第2の被接合物との間に、上下2視野を有する2視野の認識手段を挿入して両被接合物をアライメントした後、両被接合物を接合するに際し、まず、少なくとも前記第1の被接合物をその接合面を上方に向けた状態でトレイ上にセットし、該第1の被接合物を反転して前記第1のツールへ受け渡す第1の受け渡しツールおよび前記第2の被接合物を前記第2のツールへ受け渡す第2の受け渡しツールのうち少なくとも第1の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第1の被接合物を認識手段で認識し、第1の受け渡しツールとトレイ上の第1の被接合物の相対位置をアライメントした後、前記第1の受け渡しツールにより第1の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第1のツールへ受け渡すことを特徴とする被接合物の受け渡し方法。
  2. 前記第2の被接合物も前記トレイ上にセットし、第2の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第2の被接合物を前記認識手段で認識し、第2の受け渡しツールとトレイ上の第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、前記第2の受け渡しツールにより第2の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第2のツールへ受け渡す、請求項1の被接合物の受け渡し方法。
  3. 前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールを前記ボンディングヘッドおよび/または前記ステージとは別構成にて移動可能に構成し、固定された、あるいは受け渡しツール移動機構に取り付けられた認識手段によりトレイ上の被接合物を認識して対応する受け渡しツールに対して相対位置をアライメントした後、該被接合物を受け渡しツールに取り出す、請求項1または2の被接合物の受け渡し方法。
  4. 前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールを前記ボンディングヘッドおよび/または装置ベースから立ち上げたコラムに取り付け、第1または第2の受け渡しツールとトレイ上の第1または第2の被接合物間に前記2視野の認識手段を挿入し、第1または第2の受け渡しツールと第1または第2の被接合物を認識して両者の相対位置をアライメントした後、第1または第2の被接合物を受け渡しツールに取り出す、請求項1または2の被接合物の受け渡し方法。
  5. 少なくとも前記第1の受け渡しツールを前記2視野の認識手段に取り付け、該2視野の認識手段の上視野認識手段の位置と第1の受け渡しツールの反転後の位置との相対位置関係を第1のパラメータとして記憶しておき、第1の受け渡しツールに保持した第1の被接合物を第1のツールに受け渡す際に、前記第1のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して第1の受け渡しツールの位置を制御した後、保持していた第1の被接合物を第1のツールに受け渡す、請求項1または2の被接合物の受け渡し方法。
  6. 前記第2の受け渡しツールも前記2視野の認識手段に取り付け、該2視野の認識手段の下視野認識手段により第2の被接合物の位置を認識し、前記第2の受け渡しツールと位置認識された第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、該第2の被接合物をトレイから第2の受け渡しツールに取り出し、取り出した第2の被接合物を前記第2のツールに受け渡す、請求項5の被接合物の受け渡し方法。
  7. 前記2視野の認識手段の下視野認識手段の位置と受け渡しツールの位置との相対位置関係を第2のパラメータとして記憶しておき、前記被接合物をトレイから取り出す際に、前記第2のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して受け渡しツールの位置を制御した後、該受け渡しツールにより被接合物を取り出す、請求項5または6の被接合物の受け渡し方法。
  8. 前記受け渡しツールが交換可能なアタッチメントを有しており、該アタッチメントにより被接合物を取り出す、請求項1〜7のいずれかに記載の被接合物の受け渡し方法。
  9. 交換用アタッチメントを前記ステージ上にセットしておき、アタッチメント交換時に、交換されるべきアタッチメントを前記2視野の認識手段を用いてアライメントした後、該アタッチメントを前記受け渡しツールへ取り出す、請求項8の被接合物の受け渡し方法。
  10. 被接合物の接合面洗浄用エネルギー波またはエネルギー粒子としてプラズマを用いる、請求項1〜9のいずれかに記載の被接合物の受け渡し方法。
  11. 前記エネルギー波またはエネルギー粒子としてArプラズマを用いる、請求項10の被接合物の受け渡し方法。
  12. 前記エネルギー波またはエネルギー粒子による洗浄により、前記金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングする、請求項1〜11のいずれかに記載の被接合物の受け渡し方法。
  13. 表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士を接合する、請求項1〜12のいずれかに記載の被接合物の受け渡し方法。
  14. 少なくとも一方の金属接合部の表面硬度をビッカース硬度Hvで100以下にする、請求項1〜13のいずれかに記載の被接合物の受け渡し方法。
  15. 上方に配置されたボンディングヘッドと、その下方に配置されたステージと、ボンディングヘッド下に配置され第1の被接合物を保持する第1のツールと、ステージ上に配置され第2の被接合物を保持する第2のツールと、第1、第2のツール間に挿入される上下2視野を有する2視野の認識手段と、該2視野の認識手段による認識情報に基づいて第1のツールに保持された第1の被接合物と第2のツールに保持された第2の被接合物とを所定の位置関係にアライメントする手段を有し、エネルギー波またはエネルギー粒子により第1、第2の被接合物の接合面を洗浄し、両被接合物をアライメントした後、両被接合物を不活性ガスまたは大気中で接合する接合装置における、接合面を上方に向けた状態でトレイ上にセットされた被接合物を前記第1、第2のツールに受け渡す装置であって、前記第1の被接合物を反転して前記第1のツールへ受け渡す第1の受け渡しツールと、前記第2の被接合物を前記第2のツールへ受け渡す第2の受け渡しツールを有するとともに、少なくとも第1の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第1の被接合物を認識可能な認識手段を有し、前記第1の受け渡しツールは、該認識手段による認識情報に基づいて前記第1の受け渡しツールとトレイ上の第1の被接合物の相対位置をアライメントした後、第1の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第1のツールへ受け渡すことが可能な手段からなることを特徴とする被接合物の受け渡し装置。
  16. 前記認識手段は、第2の受け渡しツールの位置を認識した状態で前記トレイ上の第2の被接合物も認識可能な手段からなり、前記第2の受け渡しツールは、該認識手段による認識情報に基づいて前記第2の受け渡しツールとトレイ上の第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、第2の被接合物をその接合面に非接触の状態で取り出し第2のツールへ受け渡すことが可能な手段からなる、請求項15の被接合物の受け渡し装置。
  17. 前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールが前記ボンディングヘッドおよび/または前記ステージとは別構成にて移動可能に構成され、前記認識手段が、固定設置されており、あるいは受け渡しツール移動機構に取り付けられており、前記受け渡しツールが、該認識手段によりトレイ上の被接合物が認識されて対応する受け渡しツールに対して相対位置がアライメントされた後、該被接合物を取り出すことが可能なツールからなる、請求項15または16の被接合物の受け渡し装置。
  18. 前記第1の受け渡しツールおよび/または前記第2の受け渡しツールが前記ボンディングヘッドおよび/または装置ベースから立ち上げたコラムに取り付けられ、前記2視野の認識手段は第1または第2の受け渡しツールとトレイ上の第1または第2の被接合物間に挿入され、前記受け渡しツールが、第1または第2の受け渡しツールと第1または第2の被接合物が前記2視野の認識手段より認識されて両者の相対位置がアライメントされた後、第1または第2の被接合物を受け渡しツールに取り出すことが可能なツールからなる、請求項15または16の被接合物の受け渡し装置。
  19. 少なくとも前記第1の受け渡しツールは前記2視野の認識手段に取り付けられ、該2視野の認識手段の上視野認識手段の位置と第1の受け渡しツールの反転後の位置との相対位置関係を第1のパラメータとして記憶しておき、第1の受け渡しツールに保持した第1の被接合物を第1のツールに受け渡す際に、前記第1のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して第1の受け渡しツールの位置を制御した後、保持していた第1の被接合物を第1のツールに受け渡すようにした制御手段を有する、請求項15または16の被接合物の受け渡し装置。
  20. 前記第2の受け渡しツールも前記2視野の認識手段に取り付けられ、該2視野の認識手段の下視野認識手段により第2の被接合物の位置を認識し、前記第2の受け渡しツールと位置認識された第2の被接合物の相対位置をアライメントした後、該第2の被接合物をトレイから第2の受け渡しツールに取り出し、取り出した第2の被接合物を前記第2のツールに受け渡すようにした制御手段を有する、請求項19の被接合物の受け渡し装置。
  21. 前記制御手段は、前記2視野の認識手段の下視野認識手段の位置と受け渡しツールの位置との相対位置関係を第2のパラメータとして記憶しておき、前記被接合物をトレイから取り出す際に、前記第2のパラメータに基づき前記2視野の認識手段を移動して受け渡しツールの位置を制御した後、該受け渡しツールにより被接合物を取り出すことが可能に構成されている、請求項19または20の被接合物の受け渡し装置。
  22. 前記受け渡しツールが、交換可能な被接合物取り出し用のアッタッチメントを有している、請求項15〜21のいずれかに記載の被接合物の受け渡し装置。
  23. 交換用アタッチメントが前記ステージ上にセットされており、アタッチメント交換時に、交換されるべきアタッチメントは前記2視野の認識手段を用いてアライメントした後、該アタッチメントが前記受け渡しツールへ取り出される、請求項22の被接合物の受け渡し装置。
  24. 被接合物の接合面洗浄用エネルギー波またはエネルギー粒子としてプラズマが用いられる、請求項15〜23のいずれかに記載の被接合物の受け渡し装置。
  25. 前記エネルギー波またはエネルギー粒子としてArプラズマが用いられる、請求項24の被接合物の受け渡し装置。
  26. 前記エネルギー波またはエネルギー粒子による洗浄により、前記金属接合部が接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングされる、請求項15〜25のいずれかに記載の被接合物の受け渡し装置。
  27. 表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士が接合される、請求項15〜26のいずれかに記載の被接合物の受け渡し装置。
  28. 少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで100以下とされている、請求項15〜27のいずれかに記載の被接合物の受け渡し装置。
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