JP2003303854A - チップ実装方法およびそれを用いた装置 - Google Patents

チップ実装方法およびそれを用いた装置

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JP2003303854A JP2002239378A JP2002239378A JP2003303854A JP 2003303854 A JP2003303854 A JP 2003303854A JP 2002239378 A JP2002239378 A JP 2002239378A JP 2002239378 A JP2002239378 A JP 2002239378A JP 2003303854 A JP2003303854 A JP 2003303854A
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chip
cleaning
chip mounting
electrodes
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Akira Yamauchi
朗 山内
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Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップを基板に接合する際に接着剤が硬化す
る従来法に比べ、不良の基板について補修が容易であ
り、かつ接合信頼性の高いチップ実装方法およびその装
置を提供する。 【解決手段】 基板1の所定電極部分をプラズマ洗浄し
た直後に、超音波ヘッド343の下方に基板1を移動
し、その電極部分に超音波ヘッド343によってチップ
2が載置されるとともに、基板1とチップ2の両電極の
当接部分に超音波振動が与えられて両電極が接合され
る。チップ2が接合された基板1は、機能検査工程で検
査され、不良の基板1については補修工程で不良のチッ
プ2を取り外して交換し、良品の基板1についてはフィ
ルム基板を接合した後、封止工程で基板表面に樹脂が供
給され、樹脂硬化ユニットにて樹脂が加熱硬化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂基板やガラ
ス基板などの基板上に半導体素子や表面実装部品などの
チップを実装するためのチップ実装方法に係り、特に基
板上にチップを効率よく実装する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板(例えば、液晶、EL(Elect
ro Luminescence)、プラズマディスプレイなどのフラッ
ト表示パネル)の製造工程において、チップ(例えば、
半導体チップなど)を基板に実装している。チップを基
板に実装する方法としては、基板に接着剤を付着させ、
この接着剤が付着された基板にチップを接合させて実装
する方法がよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなチップ実装方法の場合には、次のような問題があ
る。通常、基板は保管・搬送過程で大気にさらされてい
る。そのため、基板の電極表面に酸化膜が付着したり、
チップと基板の両電極を接合するまでの前工程で強固な
有機物が付着してくる。これら酸化膜や有機物がチップ
と基板の両電極を接合する際に障害となって接合不良や
導通不良を発生させるといった問題がある。
【0004】また、基板とチップの両電極の間には接着
剤も存在している。この接着剤が電極接合の障害となっ
ている。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、基板にチップを精度よく実装するチ
ップ実装方法およびそれを用いた装置を提供することを
主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】接着剤を介在させて基板
にチップを接合する方法では、接着剤を硬化することに
よってチップを基板に強固に固着できるが、大気にさら
されて基板の電極表面に付着した酸化膜や、チップと基
板の両電極を接合するまでの前工程で強固に付着した有
機物を除去し、基板とチップの両電極の良好な接合およ
び導通を得ることが困難である。そこで、基板とチップ
の両電極の良好な接合および導通を得る方法について鋭
意検討した結果、基板の電極部分を洗浄した直後に、そ
の電極部分にチップを載置して基板とチップの両電極を
接合することについて本発明者は着眼した。
【0007】すなわち、基板の電極部分に、例えばプラ
ズマを照射して電極部分を洗浄し、その直後に基板の電
極部分にチップを載置して基板とチップの両電極の当接
部分に超音波振動を与えて接合することによって、基板
電極への酸化膜や強固な有機物の付着を回避しながら精
度よく両電極を接合できるといった知見を本発明者は得
ることができた。
【0008】この発明は、このような目的を達成するた
めに、次のような構成をとる。請求項1に記載の発明
は、基板の所定の電極部分にチップを載置し、基板の電
極とチップに設けられた電極とを接合してチップを基板
に実装するチップ実装方法において、前記基板の所定電
極部分に向けてプラズマを照射して前記電極部分を洗浄
する洗浄過程と、前記洗浄過程で電極部分を洗浄した直
後に、その電極部分にチップを載置し、チップと基板の
両電極の当接部分に超音波振動を与えながら両電極を接
合する超音波接合過程とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】(作用・効果)基板の所定の電極部分に向
けてプラズマが照射されて電極部分が洗浄された直後
に、その電極部分にチップが載置され、基板とチップの
両電極の当接部分に超音波振動が与えられて両電極が接
合し、チップが基板に実装される。したがって、基板の
電極部分が洗浄された直後に、この基板とチップの両電
極が接合されるので、基板の電極には酸化膜や有機物が
付着しないし、また、両電極間には、接着剤が存在しな
いので、両電極を一層信頼性を高く接合できる。その結
果、確実な電極間の導通を得ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のチップ実装方法において、前記超音波接合過程
でチップと基板の両電極を接合している間に、前記洗浄
過程では次の基板の所定電極部分を洗浄することを特徴
とするものである。
【0011】(作用・効果)超音波接合過程で基板とチ
ップの両電極が接合されている間に、洗浄過程では次の
基板の所定電極部分が洗浄される。したがって、同じ工
程内で洗浄および超音波接合する手段を配備できるので
装置の簡素化ができ、かつ、基板の電極の洗浄と超音波
接合の並列処理ができるので、基板処理時間を短縮する
ことができる。また、電極洗浄直後に、酸化膜または有
機物の付着する前に電極部分にチップを載置して接合す
ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のチップ実装方法において、前記
洗浄過程で基板の電極部分を洗浄した後、この電極部分
が超音波接合過程の超音波接合箇所に20秒以内で移動
することを特徴とするものである。
【0013】(作用・効果)基板の電極部分を洗浄した
後、20秒以内でこの電極部分を超音波接合過程のチッ
プ接合箇所に移動することによって、請求項1ないし請
求項3に記載の方法を好適に実施することができる。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載のチップ実装方法にお
いて、前記洗浄過程は、基板の所定電極部分を洗浄する
際、プラズマ洗浄部位から超音波接合部位間に不活性ガ
ス、非酸化ガス、または還元ガスのいずれかを供給する
ことを特徴とするものである。
【0015】(作用・効果)基板の所定電極部分を洗浄
するときに、プラズマ洗浄部位から超音波接合部位間に
不活性ガス、非酸化ガス、または還元ガスのいずれかを
供給することによって、大気に電極が触れて酸化膜や有
機物の再付着するのを防止できる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし請求項4のいずれかに記載のチップ実装方法にお
いて、前記洗浄過程は、超音波接合手段の下部の電極部
分を洗浄しながら、この電極部分にチップを載置して接
合することを特徴とするものである。
【0017】(作用・効果)超音波接合手段の下部の電
極部分を洗浄しながらこの電極部分にチップを載置して
超音波接合するので、確実に酸化膜や有機物の付着を防
止できる。
【0018】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし請求項4のいずれかに記載のチップ実装方法にお
いて、前記洗浄過程は、複数の電極を洗浄可能な大口径
を有する洗浄ノズルにより、超音波接合手段の下部の電
極部分を洗浄すると同時に、この電極と隣接する電極部
分を洗浄することを特徴とするものである。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
ないし請求項4のいずれかに記載のチップ実装方法にお
いて、前記洗浄過程は、複数の洗浄ノズルにより、超音
波接合手段の下部の電極部分を洗浄すると同時に、この
電極と隣接する電極部分を洗浄することを特徴とするも
のである。
【0020】(作用・効果)前記洗浄過程で複数の電極
を洗浄可能な大口径を有する洗浄ノズルを利用して超音
波接合手段の下部の電極部分を洗浄すると同時に、この
電極と隣接する電極部分を洗浄(請求項6)、または複
数の洗浄ノズルで超音波接合手段の下部の電極部分を同
時に洗浄すると同時に、この電極と隣接する電極部分を
同時に洗浄(請求項7)することにより、基板の電極に
チップを接合している間に次の電極部分を洗浄できる。
したがって、チップが電極に超音波接合されている時間
以上に、次の電極の洗浄時間を長くできる、結果、酸化
膜や前工程で付着した強固な有機物を一層確実に除去で
きる。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし請求項7のいずれかに記載のチップ実装方法にお
いて、前記超音波接合過程では、チップと基板の両電極
の当接部分に超音波振動を与えるとともに、加熱しなが
ら両電極を接合することを特徴とするものである。
【0022】(作用・効果)超音波接合過程で、チップ
と基板の両電極を接合する際、両電極部分が加熱され
る。したがって、両電極部分を常温で接合する超音波接
合では接合できなかった金属の電極を利用してチップと
基板を接合することができる。
【0023】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
に記載のチップ実装方法において、前記超音波接合過程
でチップを接合した後、基板の検査を行なう検査過程
と、前期検査過程の後に、不良の基板から不良チップを
取り外して良品のチップと交換補修する補修過程とを備
えたことを特徴とするものである。
【0024】(作用・効果)チップが接合された基板
は、検査過程で検査を受ける。検査によって不良の基板
については補修が施されて、再検査を受ける。つまり、
チップと基板の両電極は超音波接合だけで接合されてい
るので、接着剤を介して基板に固着しているチップに比
べて容易に取り外すことができる。したがって、接合不
良などのチップを交換する補修を効率よく行なうことが
できる。
【0025】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1ないし請求項9のいずれかに記載のチップ実装方法に
おいて、前記超音波接合過程で基板にチップを接合した
後、この基板上の露出した電極部分に封止用の合成樹脂
を供給するとともに、チップと基板の間隙に前記封止用
の合成樹脂を流し込む樹脂供給過程と、前記樹脂供給過
程で供給した合成樹脂を硬化してチップを基板に固着す
る硬化過程とを備えたことを特徴とするものである。
【0026】(作用・効果)基板上の露出した電極部分
に封止用の合成樹脂が供給され、基板とチップとの間隙
にこの合成樹脂が流し込まれる。この合成樹脂は硬化工
程で硬化される。したがって、従来からの電極面封止工
程で基板とチップの間隙にも合成樹脂を流し込むことが
できるので、製造工程の削減ができる。また、合成樹脂
を硬化することによって、チップを基板に強固に固着す
ることができる。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載のチップ実装方法において、前記硬化過程
は、オーブンによって合成樹脂を硬化することを特徴と
するものである。
【0028】(作用・効果)超音波接合によってチップ
と基板の両電極の接合強度を高く維持できるので、硬化
温度が、例えばフラット表示パネルの耐熱温度よりも低
い合成樹脂を使用してもチップを基板に強固に固着でき
る。
【0029】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10に記載のチップ実装方法において、前記硬化過程
は、合成樹脂に紫外線を照射し、この合成樹脂を硬化す
ることを特徴とするものである。
【0030】(作用・効果)超音波接合によってチップ
と基板の両電極の接合強度を高く維持できるので、高温
硬化型に比べて接着信頼性の低いとされていた紫外線硬
化型合成樹脂を使用してチップを基板に固着できる。し
たがって、この合成樹脂をより低温で硬化できるので、
基板に与える熱によるストレスを低減できる。
【0031】また、請求項13に記載の発明は、請求項
1ないし請求項12のいずれかに記載のチップ実装方法
において、前記基板は、フラット表示パネルであること
を特徴とするものである。
【0032】(作用・効果)プラズマ洗浄した後、超音
波接合を行なうことによって基板とチップの両電極の接
合強度を高く維持できるので、封止用の合成樹脂に低温
硬化型の合成樹脂を使用することができる。その結果、
熱のストレスによる影響を受けやすいフラット表示パネ
ルについて請求項1ないし請求項12に記載の方法を好
適に実施できる。
【0033】基板の所定電極部分にチップを載置し、基
板の電極とチップに設けられた電極とを接合してチップ
を基板に実装するチップ実装装置において、前記基板の
所定電極部分に向けてプラズマを照射して洗浄する洗浄
手段と、前記洗浄した電極部分にチップを載置するとと
もに、このチップと基板の両電極の当接部分に超音波振
動を与えて両電極を接合する超音波接合手段と、前記洗
浄手段と前記超音波接合手段とにわたって基板を搬送す
る搬送手段とを備え、かつ、前記洗浄手段と前記超音波
接合手段とを隣接配備したことを特徴とするものであ
る。
【0034】(作用・効果)洗浄手段と超音波接合手段
とを隣接配備することによって、基板の電極への酸化膜
や強固な有機物の付着を抑制し、かつ、製造工程の簡略
化および洗浄と超音波接合の並列処理が可能となり、処
理時間の短縮ができ、請求項1に記載の方法を好適に実
現することができる。
【0035】また、請求項15に記載の発明は、請求項
14に記載のチップ実装装置において、前記洗浄手段の
基板の電極を洗浄する洗浄箇所と前記超音波接合手段の
超音波接合箇所との間隔を120mm以内に設定したこ
とを特徴とするものである。
【0036】また、請求項16に記載の発明は、請求項
14または請求項15に記載のチップ実装装置におい
て、前記基板の所定電極部分を洗浄する際、プラズマ洗
浄部位から超音波接合部位間に不活性ガス、非酸化ガ
ス、または還元ガスのいずれかを供給するガス供給手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0037】(作用・効果)洗浄手段の基板を洗浄する
洗浄箇所と、超音波接合手段の超音波接合箇所との間隔
を120mm以内に設定(請求項15)、または電極を
洗浄するときに、プラズマ洗浄部位から超音波接合部位
間に不活性ガス、非酸化ガス、または還元ガスのいずれ
かを供給すること(請求項16)によって請求項14に
記載の装置を好適に実現することができる。
【0038】また、請求項17に記載の発明は、請求項
14に記載のチップ実装装置において、前記洗浄手段
は、超音波接合手段の下部の電極部分を洗浄する洗浄ノ
ズルを備えたことを特徴とするものである。
【0039】(作用・効果)超音波接合手段の下部の電
極部分を洗浄する洗浄ノズルを備えることによって、電
極への酸化膜や強固な有機物の再付着を一層確実に防止
することができる。
【0040】また、請求項18に記載の発明は、請求項
14に記載のチップ実装装置において、前記洗浄手段
は、複数の電極を洗浄可能な大口径を有する洗浄ノズル
を備えたことを特徴とするものである。
【0041】また、請求項19に記載の発明は、請求項
14に記載のチップ実装装置において、前記洗浄手段
は、複数の洗浄ノズルを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0042】(作用・効果)複数の電極を洗浄可能な大
口径を有する洗浄ノズル(請求項18)、または複数の
洗浄ノズルを(請求項19)を利用して基板の電極を洗
浄することによって、基板の電極にチップを接合してい
る間に次の電極部分を洗浄できる。したがって、チップ
が電極に超音波接合されている時間以上に、次の電極の
洗浄時間を長くできる、結果、酸化膜や前工程で付着し
た強固な有機物を一層確実に除去できる。
【0043】また、請求項20に記載の発明は、請求項
14ないし請求項19に記載のチップ実装装置におい
て、前記超音波接合手段によって、チップと基板の両電
極の当接部分に超音波振動を与えて両電極を接合する際
に、両電極部分を加熱する加熱手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0044】(作用・効果)チップと基板の両電極を接
合する際、加熱手段によって両電極部分を加熱すること
によって、請求項8に記載の方法を好適に実現できる。
また、超音波接合過程で、チップと基板の両電極を接合
する際、両電極部分を加熱する。プラズマ洗浄・超音波
・加熱の3つの方法の併用になる接合工法となる。した
がって、両電極部分を常温で接合する超音波接合では接
合できなかった金属の電極を利用してチップと基板を接
合することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体例を説明する。なお、本実施例のチップ実装装置は、
超音波によってチップと基板の両電極を接合した後の機
能検査工程は人手によって行なわれるものであるため図
示を省略し、プラズマ洗浄工程と超音波接合工程までを
第1装置とし、機能検査以降の工程を含む装置を第2装
置として説明する。図1は、本発明に係るの一実施例の
第1装置の概略構成を示す斜視図、図4は第2装置の概
略構成を示す斜視図である。
【0046】本実施例に係るチップ実装装置の第1装置
は、大きく分けて装置基台310と、この装置基台31
0の端(図1では左側)に配備された基板供給ユニット
320と、装置基台310の奥側に配備されたチップ供
給ユニット330と、基板供給ユニット320の隣に配
備された洗浄・超音波接合ユニット340と、その隣に
基板収納ユニット370と、さらに装置基台310の手
前に配設された2台の基板搬送機構380とから構成さ
れている。
【0047】基板供給ユニット310は、複数枚の基板
1を一定間隔で多段に収納した基板収納マガジン321
と、この基板収納マガジン321から基板1を1枚ずつ
順に取り出す昇降および水平移動可能な昇降テーブル3
22とを備えている。本発明において基板1の種類は特
に限定されず、例えば樹脂基板、ガラス基板、フィルム
基板、ウエハなど、チップと接合可能な種類および大き
さのものを含む。例えば、この実施例では、フラット表
示パネルである液晶ディスプレイパネル用の基板にチッ
プを実装する場合を例に採って説明する。
【0048】また、基板供給ユニット320は、基板1
を順に供給可能であれば、その構造は特に限定されず、
例えば、複数枚の基板1を水平面内に整列配置したトレ
イであってもよい。
【0049】チップ供給ユニット330は、基板1に実
装すべき複数個のチップ2を水平に整列配置したチップ
トレイ331と、このチップトレイ331からチップ2
を順に取り出して超音波接合ユニット350に搬送する
チップ搬送機構332とを備えている。本発明において
チップ2の種類は限定されず、例えばICチップ、半導
体チップ、TCP(Tape Carrier Package)、FPC
(Flexible Printed Circuit)、光素子、表面実装部
品、ウエハなど、基板と接合可能な種々のものを含む。
【0050】チップ搬送機構332は、水平2軸(X,
Y)方向および上下(Z)方向に移動してチップトレイ
331からチップ2を順に取り出し、バンプが下面にな
るように反転した後、スライダー334を受け渡すチッ
プ保持具333と、洗浄・超音波接合ユニット350に
向けて搬送するスライダー334とを備えている。
【0051】洗浄・超音波接合ユニット340は、図2
に示すように、基板供給ユニット320から搬送されて
きた基板1を水平姿勢で保持する可動テーブル341
と、基板1の電極部分を洗浄する洗浄ノズル342と、
基板1に向けてガスまたはエアーなどを供給するガス供
給ノズル342aと、洗浄処理した電極部分にチップ供
給ユニット330から搬送されてくるチップ2を載置
し、基板1とチップ2の両電極を接合する超音波ヘッド
343と、チップ接合時に基板1とチップ2との位置合
わせを行なう認識手段344とを備えている。また、門
状であって認識手段344がその内部を進退可能なガラ
スバックアップ345が可動テーブル341上に固定設
置されている。
【0052】可動テーブル341は、基板1を吸着保持
する平板状の基板保持ステージ346を備え、この基板
保持ステージ346が水平2軸(X、Y)方向、上下
(Z)方向、およびZ軸周り(θ)方向に移動自在に構
成されている。なお、この基板保持ステージ346は、
基板1の周囲3辺を支持する「コ」の字形状、4辺を支
持する「ロ」の字形状などの枠型基板保持ステージにし
て基板1を保持する形態であってもよい。また、本実施
例では、基板の保持を吸着式にしているが、吸着式に限
らず、可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静
電吸着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を
用いることができる。なお、可動テーブル341は、本
発明の基板を搬送する搬送手段に相当する。
【0053】洗浄手段としての洗浄ノズル342は、そ
の先端が基板1に向けられており(図1では下方)、こ
の洗浄ノズル342と超音波ヘッド343との間にある
基板1の電極に向けてプラズマを照射するように、基台
310の支持部材によって固定した形態に配設してい
る。つまり、洗浄ノズル342の内部に設けられた高周
波電源およびアースによって、内部でプラズマが生成さ
れる。この生成されたプラズマが後部からのガス供給に
より大気圧中で連続して照射される。
【0054】また、図2に示すように、洗浄ノズル34
2は、その側部にガス供給ノズル342aが設けられて
おり、このガス供給ノズル342aからガスが基板に向
けて供給される。具体的には、洗浄ノズル342からプ
ラズマを照射するのと同時に、このガス供給ノズル34
2aからガスが供給される。このガスの供給範囲は基板
1の表面上であって、洗浄ノズル342から超音波ヘッ
ド343下部までの間の空間をガス雰囲気に保つように
している。また、この空間をガス雰囲気に保つことによ
って、洗浄された電極は超音波接合されるまで、大気に
触れないようになっている。
【0055】このガスの種類は不活性ガス、非酸化ガ
ス、還元ガスであって、例えば、窒素、ヘリウム、アル
ゴンなどのガスを供給することによって電極が大気に触
れて再酸化したり、有機物、水分が付着したりするのを
防ぐものである。また、洗浄ノズル342と超音波ヘッ
ド343との間が十分に近い場合は、ガス供給ノズル3
42aを省略して、洗浄ノズル342からプラズマ照射
と洗浄条件に応じたガスを基板1に向けて同時に供給す
るようにしてもよい。
【0056】超音波ヘッド343は、図1および図3に
示すように昇降自在であって、チップ供給ユニット33
0からスライダー334で移送されてきたチップ2を下
端で吸着保持して基板1に載置し、基板1の電極にチッ
プ2の電極を押し付ける。このとき、超音波ヘッド34
3の振動子を駆動し、基板1とチップ2の両電極の当接
部分に超音波振動を与えて両電極を接合する。なお、超
音波ヘッド343のチップ保持構造は吸着式に限らず、
可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電吸
着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用い
ることができる。
【0057】認識手段344は、図3に示すように、水
平2軸(X,Y)方向および上下(Z)方向に移動可能
であって、基板保持ステージ346が退避した状態で超
音波ヘッド343に吸着保持されたチップ2を認識した
後、基板1の位置についてガラスバックアップ345を
介して認識し、両方の位置ずれを検出する。なお、本実
施例のようにフラット表示パネルのガラス基板において
は、認識手段344は1台のカメラでチップ2と基板1
の位置を認識させるのが好ましい。また、不透明な基板
の場合には、チップ2と基板1の間に2視野の認識手段
を挿入してチップ2と基板1の位置を認識させるのが好
ましい。
【0058】この位置ズレを無くすように超音波接合時
に可動テーブル341がX,Yおよびθ方向に駆動制御
される。なお、認識手段344は、例えば、CCDカメ
ラ、赤外線カメラ、センサなどの種類に関係なく認識マ
ークを認識できる全ての形態(手段)を示す。さらに、
動作制御も、平行移動制御および昇降制御だけでなく、
平行制御のみ、昇降制御のみ、回転制御のみ、平行制御
および回転制御、昇降制御および回転制御、平行移動制
御および昇降移動制御などの形態に設けてもよい。
【0059】すなわち、洗浄・超音波接合ユニット34
0は、洗浄ノズル342と超音波ノズル343とが同一
ユニット内に隣接配備されている。したがって、基板1
の電極部分をプラズマ洗浄した直後に、その電極部分に
チップを載置し、基板1とチップ2の両電極の当接部分
に超音波振動を与えて基板1にチップ2を接合すること
ができる構成となっている。
【0060】具体的には、基板1の所定電極部分をプラ
ズマ洗浄した直後に、可動テーブル341はX方向の右
に移動し、基板1の洗浄した電極部分はガス雰囲気中を
通って超音波ヘッド343の下方に搬送される。搬送さ
れた基板1は2視野の認識手段344によって位置合わ
せが行なわれ、洗浄した電極部分にチップ2が載置され
る。基板1とチップ2の両電極の当接部分に超音波ヘッ
ド343によって超音波振動が与えられてチップ2が基
板1に接合される。基板1上のすべての電極において洗
浄およびチップ2の接合を並列処理する。
【0061】なお、洗浄ノズル342で電極の洗浄処理
をした後、この電極部分が超音波ヘッド343まで移動
し、その電極部分にチップ2を載置して両電極を接合す
るまでの移動時間は20秒以内が好ましい。さらに好ま
しい移動時間は10秒以内である。また、洗浄ノズル3
42と超音波ヘッド343との間隔Hは、図2に示すよ
うに、120mm以内であることが好ましい。
【0062】洗浄ノズル342と超音波ヘッド343と
の間の移動時間が20秒以上、または間隔Hが120m
m以上であると、洗浄処理した電極表面に、酸化膜や有
機物や水分が再付着するからである。
【0063】基板収納ユニット370は、チップ2の実
装された複数枚の基板1を一定間隔で多段に収納する基
板収納マガジン371と、この基板収納マガジン371
に基板1を順に収納する昇降可能な昇降テーブル372
とを備えている。この基板収納マガジン371に代え
て、基板供給ユニット320で説明したのと同様に、ト
レイ構造の収納構造を備えてもよい。また、基板供給ユ
ニット320と基板収納ユニット370とは必ずしも個
別である必要はなく、これらを単一のユニットにして、
チップ2が実装された基板1を元の基板供給ユニット3
20に戻すようにしてもよい。
【0064】基板搬送機構380は、装置基台310の
長手方向に配設されたレール381と、このレール38
1に沿って走行する昇降自在のL字形アーム382と、
このアーム382の先端に取り付けられて基板1を吸着
保持する基板保持具383とを備えている。なお、基板
搬送機構380の基板1の保持構造は、吸着式に限ら
ず、可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電
吸着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用
いることができる。
【0065】次に、機能検査工程を経た良品に基板につ
いて、この基板の露出した電極部分に合成樹脂を供給し
て封止する第2装置の構成について図4を参照して説明
する。なお、上述の第1装置と同一構成(基板供給ユニ
ット、基板収納ユニット、および基板搬送機構)である
部分については同一符号を付すに留め、図示および説明
を省略する。
【0066】本実施例に係る第2装置は、図4に示すよ
うに、大きく分けて装置基台310と、この基台310
に一端(図4では左端)に配備された基板供給ユニット
320と、基台中央に配備された樹脂供給ユニット35
0と、基台310の他端(図4では右端)に配備された
基板収納ユニット370と、基台310の前面に基板を
搬送する2台の搬送機構とから構成されている。
【0067】樹脂供給ユニット350は、洗浄・超音波
接合ユニット340から搬送されてきた基板1を水平姿
勢で保持する可動テーブル351と、チップ2の接合さ
れた基板1上の露出した電極部分に合成樹脂を塗布する
樹脂ノズル352とを備えている。また、樹脂ノズル3
52の下方には、基板1の位置を下方から支持する固定
部材であるバックアップ354が配置されている。
【0068】可動テーブル351は、基板1を吸着保持
する平板状の基板保持ステージ343を備え、この基板
保持ステージ353が水平2軸(X、Y)方向、上下
(Z)方向およびZ軸周り(θ)に移動自在に構成され
ている。なお、この基板保持ステージ353は、基板1
の周囲3辺を支持する「コ」の字形状、4辺を支持する
「ロ」の字形状などの枠型基板保持ステージにして基板
1を保持する形態であってもよい。また、本実施例で
は、基板1の保持を吸着式にしているが、吸着式に限ら
ず、可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電
吸着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用
いることができる。
【0069】樹脂ノズル352は、その先端が基板1に
向けられており(図4では下方)、この洗浄ノズル35
3の先端から基板1のチップが載置された後の露出電極
部分に向けて合成樹脂(例えば、非導電性ペースト(N
CP:Non-Conductive Paste)など)が供給されるよう
に基台310の支持部材によって固定した形態に配設し
ている。
【0070】つまり、基板保持ステージ353を水平2
軸(X、Y)方向、上下(Z)方向およびZ軸周り
(θ)に移動させながら基板1の露出した電極部分に樹
脂ノズル352からの合成樹脂が供給されるようになっ
ている。供給された合成樹脂G1は、図5に示すよう
に、基板1上の露出した電極部分D1、D3部分のみな
らす、チップ2と基板1との間隙に流れ込むとともに、
基板面を封止する。
【0071】樹脂硬化装置は、図示しないがオーブンや
紫外線照射炉が使用される。
【0072】次に、上述した構成を備えるチップ実装装
置の一巡の動作について図を参照しながら説明する。
【0073】基板搬送機構380は、基板供給ユニット
320から処理対象の基板1を取り出して、この基板1
を洗浄・超音波ユニット340に搬送する。具体的に
は、基板1が可動テーブル341に移載されて吸着保持
される。基板保持ステージ346は、図示しないテーブ
ル駆動機構によって、前方(Y方向)である、洗浄ノズ
ル342とバックアップ344との間に向かって移動さ
れる。
【0074】ガス供給ノズル342aは、基板上の電極
を洗浄する洗浄ノズル342から超音波ヘッド343部
分の間に向けてガスを供給する。洗浄ノズル342は、
基板1上の電極部分を検出し、検出結果に基づいて洗浄
ノズル342部分からプラズマを照射し、基板1上の電
極部分を洗浄する。この電極部分のプラズマ洗浄が終了
すると、保持ステージ346は横方向(X方向)にスラ
イドし、この電極部分を超音波ヘッド343の位置に合
わせる。
【0075】一方、チップ供給ユニット330では、チ
ップ保持具333がチップトレイ331からチップ2を
取り出してバンプが下面になるように、図3に示す反転
部でチップ2を反転した後、スライダー334に受け渡
す。スライダー334はチップ2を超音波ヘッド353
の下方まで移送し、このチップ2を超音波ヘッド352
が吸着保持する。
【0076】次に、認識手段344が超音波ヘッド35
3と、ガラスバックアップ345で支持されたチップ接
合位置との間に進出してきて、超音波ヘッド353に吸
着保持されたチップ2と基板1の位置ズレを検出する。
この位置ズレを無くすように可動テーブル341がX,
Yおよびθ方向に制御されて、チップ2と基板1の位置
合わせが行なわれる。
【0077】位置合わせが終わると、認識手段344は
待機位置に後退する。次に超音波ヘッド353を下降さ
せて洗浄された電極の位置にチップ2を載置するととも
に、チップ2と基板1の両電極の当接部分に超音波振動
を与えてチップ2を基板1に接合する。このように、基
板1上のチップ接合箇所のすべてにおいて、超音波によ
るチップ2の接合を繰り返し行なった後、基板保持ステ
ージ346が基板1の受け渡し位置に水平移動する。
【0078】受け渡し位置に移動した基板1は、基板収
納マガジン371に収納され、機能検査工程に搬送され
る。
【0079】機能検査工程に搬送された基板1は、導通
検査などの機能検査が行なわれ、不良のチップ2につい
ては良品のチップ2と交換される。したがって、良品の
基板1のみが次の樹脂供給工程へ搬送される。
【0080】樹脂供給工程に搬送された基板1は、基板
搬送機構380によって樹脂供給ユニット350に搬送
される。
【0081】樹脂供給ユニット350に搬送された基板
1は、可動テーブル351に移載されて吸着保持され
る。基板保持ステージ353は、図示しないテーブル駆
動機構によって、前方(Y方向)である、樹脂ノズル3
52とバックアップ354との間に向かって移動され
る。
【0082】樹脂ノズル352は、封止用の合成樹脂を
塗布する基板1上の露出した電極部分を検出し、検出結
果に基づいて基板保持ステージ353がX,Yおよびθ
方向に移動する。この移動と同時に樹脂ノズル352か
ら基板1の露出した電極部分に向けて合成樹脂を塗布す
る。合成樹脂の塗布が終了すると、基板保持ステージ3
53が基板1の受け渡し位置に水平移動する。
【0083】受け渡し位置に移動した基板1は、基板搬
送機構380によって基板収納ユニット370に搬送さ
れて基板収納マガジン371に収納され、樹脂硬化工程
に搬送される。
【0084】樹脂硬化工程に搬送された基板1は、基板
上に供給された合成樹脂をオーブンまたは紫外線硬化炉
によって硬化される。以上の動作で1枚の基板について
のチップ実装が終了する。
【0085】以上のように、洗浄ノズル342と超音波
ヘッド343とを隣接配備し、基板1の所定の電極部分
にプラズマ洗浄をした直後に、その電極部分にチップ2
を載置し、基板1とチップ2の両電極の当接部分に超音
波振動を与えて接合することによって、電極部分への酸
化膜、有機物、および水分などの付着を回避でき、基板
1とチップ2の両電極を一層高い信頼性をもって接合す
ることができる。
【0086】また、本実施例装置は、液晶パネルなどの
フラット表示パネルに利用するのに適している。つま
り、基板1上にチップ2が1列に並んでいるので、洗浄
と接合の並列処理が可能となる。また、図5に示すよう
に、基板1の電極D1にチップ2の電極を接合するとと
もに、フィルム基板FBの電極D2を基板1の電極D3
に接合する。その基板1上の露出した電極D1,D3部
分および基板部分も含めて合成樹脂G1を供給し、チッ
プ2と基板1の間隙に合成樹脂を流し込んで硬化すれ
ば、チップ2およびフィルム基板FBを基板1に同時に
強固に固着することができる。
【0087】本発明は、上記の実施例に限らず、次のよ
うに変形実施することもできる。 (1)上記実施例では、基板上の単一の電極をメインに
プラズマ洗浄していたが、複数個の電極にわたってプラ
ズマを照射して同時に洗浄可能な大口径の洗浄ノズルを
利用し、複数の電極を一度に洗浄してもよいし、複数本
の洗浄ノズルを利用して、複数の電極を同時に洗浄して
もよい。さらに、電極を洗浄しながら、その電極にチッ
プを載置して超音波接合してもよい。このとき、洗浄ノ
ズルを超音波ヘッドと一体化して同軸上から電極を洗浄
しながらチップを電極に接合してもよいし、洗浄ノズル
が超音波ヘッドとは独立した状態で電極を洗浄しながら
チップを電極に接合するようにしてもよい。
【0088】(2)上記実施例では、基板上の電極をプ
ラズマ洗浄した直後に、チップを載置して超音波接合し
ていたが、このチップ接合時に加熱手段によって両電極
部分を加熱しながらチップと基板の両電極を接合しても
よい。例えば、内部にヒータなどの加熱手段を備えた超
音波ヘッドや、基板保持ステージ側からヒータなどの加
熱手段を利用してチップと基板の両電極を加熱しながら
接合する。
【0089】超音波接合時にチップと基板の両電極部分
を加熱しながら接合することによって、常温による超音
波接合では接合できない金属の電極を利用してチップを
基板を接合することができる。例えば、チップ側の金
(Au)バンプと銅電極(Cu)、金(Au)バンプと
クロム(Cr)との接合が可能となる。
【0090】(3)上記実施例では、合成樹脂を基板に
供給するとき、基板保持ステージ353を移動させなが
ら合成樹脂を樹脂ノズル352から基板1の露出電極に
向けて供給していたが、基板保持ステージ353を固定
し、樹脂ノズル352を移動させながら基板1の露出し
た電極部分に向けて合成樹脂を供給するようにしてもよ
い。
【0091】(4)上記各実施例ではチップ2を基板1
に実装する場合を例に採って説明したが、チップ2の代
わりにTCPやFPC上に設けられた電極と基板電極と
を超音波接合により接合してもよい。この場合、チップ
2を基板1に接合する場合と同様の優位性が示される。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、基板の所定の電極部分をプラズマ洗浄した直
後に、チップを載置して基板とチップの両電極の当接部
分に超音波振動を与えてチップと基板の両電極を接合し
ているので、洗浄後の電極への酸化膜、強固な有機物、
および水分などの再付着を防止できる。また、チップと
基板の両電極間に接着剤が存在しないので、一層高い信
頼性をもって、電極の接合ができる。
【0093】また、基板とチップの両電極を超音波のみ
で接合した後に基板検査を行なうことによって、両電極
の接合不良であるチップについて、電極接合と同時に接
着剤を硬化して基板にチップを固着する従来方法に比
べ、チップの交換・補修を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るチップ実装装置の第1装置の概略
構成を示した斜視図である。
【図2】実施例に係る洗浄・超音波接合ユニットの概略
構成を示した斜視図である。
【図3】実施例に係る洗浄・超音波接合ユニットの概略
構成を示した側面図である。
【図4】実施例に係るチップ実装装置の第2装置の概略
構成を示した斜視図である。
【図5】チップを基板に固着した状況を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 … 基板 2 … チップ 320 … 基板供給ユニット 330 … チップ供給ユニット 340 … 洗浄・超音波接合ユニット 350 … 樹脂供給ユニット 370 … 基板収納ユニット 380 … 基板搬送機構

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の所定の電極部分にチップを載置
    し、基板の電極とチップに設けられた電極とを接合して
    チップを基板に実装するチップ実装方法において、 前記基板の所定電極部分に向けてプラズマを照射して前
    記電極部分を洗浄する洗浄過程と、 前記洗浄過程で電極部分を洗浄した直後に、その電極部
    分にチップを載置し、チップと基板の両電極の当接部分
    に超音波振動を与えながら両電極を接合する超音波接合
    過程と、 を備えたことを特徴とするチップ実装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチップ実装方法におい
    て、 前記超音波接合過程でチップと基板の両電極を接合して
    いる間に、前記洗浄過程では次の基板の所定電極部分を
    洗浄することを特徴とするチップ実装方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のチップ
    実装方法において、 前記洗浄過程で基板の電極部分を洗浄した後、この電極
    部分が超音波接合過程の超音波接合箇所に20秒以内で
    移動することを特徴とするチップ実装方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のチップ実装方法において、 前記洗浄過程は、基板の所定電極部分を洗浄する際、プ
    ラズマ洗浄部位から超音波接合部位間に不活性ガス、非
    酸化ガス、または還元ガスのいずれかを供給することを
    特徴とするチップ実装方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のチップ実装方法において、 前記洗浄過程は、超音波接合手段の下部の電極部分を洗
    浄しながら、この電極部分にチップを載置して接合する
    ことを特徴とするチップ実装方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のチップ実装方法において、 前記洗浄過程は、複数の電極を洗浄可能な大口径を有す
    る洗浄ノズルにより、超音波接合手段の下部の電極部分
    を洗浄すると同時に、この電極と隣接する電極部分を洗
    浄することを特徴とするチップ実装方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のチップ実装方法において、 前記洗浄過程は、複数の洗浄ノズルにより、超音波接合
    手段の下部の電極部分を洗浄すると同時に、この電極と
    隣接する電極部分を洗浄することを特徴とするチップ実
    装方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載のチップ実装方法において、 前記超音波接合過程では、チップと基板の両電極の当接
    部分に超音波振動を与えるとともに、加熱しながら両電
    極を接合することを特徴とするチップ実装方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のチップ実装方法におい
    て、 前記超音波接合過程でチップを接合した後、基板の検査
    を行なう検査過程と、前期検査過程の後に、不良の基板
    から不良チップを取り外して良品のチップと交換補修す
    る補修過程と を備えたことを特徴とするチップ実装方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載のチップ実装方法において、 前記超音波接合過程で基板にチップを接合した後、この
    基板上の露出した電極部分に封止用の合成樹脂を供給す
    るとともに、チップと基板の間隙に前記封止用の合成樹
    脂を流し込む樹脂供給過程と、 前記樹脂供給過程で供給した合成樹脂を硬化してチップ
    を基板に固着する硬化過程とを備えたことを特徴とする
    チップ実装方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のチップ実装方法に
    おいて、 前記硬化過程は、オーブンによって合成樹脂を硬化する
    ことを特徴とするチップ実装方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のチップ実装方法に
    おいて、 前記硬化過程は、合成樹脂に紫外線を照射し、この合成
    樹脂を硬化することを特徴とするチップ実装方法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    に記載のチップ実装方法において、 前記基板は、フラット表示パネルであることを特徴とす
    るチップ実装方法。
  14. 【請求項14】 基板の所定電極部分にチップを載置
    し、基板の電極とチップに設けられた電極とを接合して
    チップを基板に実装するチップ実装装置において、 前記基板の所定電極部分に向けてプラズマを照射して洗
    浄する洗浄手段と、 前記洗浄した電極部分にチップを載置するとともに、こ
    のチップと基板の両電極の当接部分に超音波振動を与え
    て両電極を接合する超音波接合手段と、 前記洗浄手段と前記超音波接合手段とにわたって基板を
    搬送する搬送手段とを備え、 かつ、前記洗浄手段と前記超音波接合手段とを隣接配備
    したことを特徴とするチップ実装装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のチップ実装装置に
    おいて、 前記洗浄手段の基板の電極を洗浄する洗浄箇所と前記超
    音波接合手段の超音波接合箇所との間隔を120mm以
    内に設定したことを特徴とするチップ実装装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15に記載の
    チップ実装装置において、 前記基板の所定電極部分を洗浄する際、プラズマ洗浄部
    位から超音波接合部位間に不活性ガス、非酸化ガス、ま
    たは還元ガスのいずれかを供給するガス供給手段を備え
    たことを特徴とするチップ実装装置。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載のチップ実装装置に
    おいて、 前記洗浄手段は、超音波接合手段の下部の電極部分を洗
    浄する洗浄ノズルを備えたことを特徴とするチップ実装
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載のチップ実装装置に
    おいて、 前記洗浄手段は、複数の電極を洗浄可能な大口径を有す
    る洗浄ノズルを備えたことを特徴とするチップ実装装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載のチップ実装装置に
    おいて、 前記洗浄手段は、複数の電極を洗浄可能にする複数の洗
    浄ノズルを備えたことを特徴とするチップ実装装置。
  20. 【請求項20】 請求項14ないし請求項19に記載の
    チップ実装装置において、 前記超音波接合手段によって、チップと基板の両電極の
    当接部分に超音波振動を与えて両電極を接合する際に、
    両電極部分を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とす
    るチップ実装装置。
JP2002239378A 2002-02-05 2002-08-20 チップ実装方法およびそれを用いた装置 Pending JP2003303854A (ja)

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