JP4046076B2 - 電子部品搭載装置 - Google Patents

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本発明は、基板の電子部品実装位置に供給された接着剤上に電子部品を搭載する電子部品搭載装置に関するものである。
半導体装置の製造工程において、半導体ウェハから切り出された個片の半導体素子は、接着剤によってリードフレームなどの基板に実装される。基板への実装に際しては、基板の電子部品搭載位置に予め塗布された接着剤上に移載ヘッドによって搭載され(例えば特許文献1参照)、半導体素子は粘着シートに貼着された状態から、移載ヘッドによって取り出される。
特開平10−4173号公報
しかしながら半導体素子の薄型化に伴い、半導体素子を接着剤を介して基板に接着する過程において以下のような不具合が生じている。すなわち、半導体素子を基板に良好な状態で接着するには、基板と半導体素子の間に薄膜状の接着剤を均一に介在させることが求められるが、撓みやすくて剛性が小さい薄型の半導体素子を接着剤上に搭載する場合には、予め塗布された接着剤を半導体素子自体の剛性によって押し広げることが難しい。そして、塗布された接着剤に気泡が存在する場合には、前述の理由によって接着剤が良好の押し広げられない結果、半導体素子の搭載後においても気泡が基板と半導体素子との間に残留した部分で半導体素子が撓んだ状態となる不具合を生じやすい。
このような不具合は、基板に塗布された接着剤と半導体素子との濡れ性が不良の場合に生じやすいことから、上述の先行技術例において、粘着シートから取り出された状態の半導体素子の下面側を清浄化することにより、半導体素子の接着剤に対する濡れ性を改善して半導体素子と接着剤との密着性を向上させる提案がなされている。しかしながら上述の先行技術例においては、半導体素子の下面側を清浄化する具体的方法については何ら開示されておらず、上述の課題の有効な解決法とはなり得ないものであった。
そこで本発明は、電子部品を接着剤を介して基板に良好に接着することができる電子部品搭載装置を提供することを目的とする。
本発明の電子部品搭載装置は、基板の電子部品実装位置に供給された接着剤上に電子部品を搭載する電子部品搭載装置であって、前記基板を保持する基板保持部と、電子部品を供給する電子部品供給部と、前記電子部品供給部の電子部品を吸着して保持する吸着ノズルを備えこの吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降機構を内蔵した移載ヘッドと、プラズマ照射孔を上方へ向けた状態で前記基板保持部または電子部品供給部の側方に配置された大気圧プラズマ発生部と、前記移載ヘッドを前記電子部品供給部、前記プラズマ照射孔および前記基板保持部の上方を移動させることが可能な移載ヘッド移動機構と、前記吸着ノズル昇降機構と前記移載ヘッド移動機構とを制御することにより、前記吸着ノズルに保持された電子部品を前記基板保持部に保持された基板の電子部品搭載位置に供給された接着剤上に移動させて着地させる部品移送搭載動作を行わせる搭載制御部を備え、前記部品移送搭載動作において前記吸着ノズルに保持された電子部品を前記接着剤上に着地させる前に前記プラズマ照射孔の真上のプラズマ照射位置を通過させて電子部品の下面を前記プラズマ照射孔の外に拡がったプラズマに曝す。
本発明によれば、電子部品供給部から取り出され吸着ノズルに保持された電子部品を大気圧プラズマ発生部のプラズマ照射孔の真上のプラズマ照射位置を経由して基板保持部に移動させ、下面をプラズマに曝してプラズマ処理された後の電子部品を基板の電子部品搭載位置に供給された接着剤上に着地させることにより、電子部品の接着剤に対する濡れ性を改善して、電子部品を接着剤を介して基板に良好に接着することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平面図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側断面図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平断面図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図、図5、図6,図7は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置による部品移送搭載動作の動作説明図である。
まず図1、図2、図3を参照して電子部品搭載装置の全体構造について説明する。図2は図1におけるA−A矢視を、また図3は図2におけるB−B矢視をそれぞれ示している。図1において、基台1上には電子部品供給部2が配設されている。図2,図3に示すように、電子部品供給部2は治具ホルダ3を備えており、治具ホルダ3は、粘着シート5が装着された治具4を着脱自在に保持する。粘着シート5には、電子部品である半導体チップ6(以下、単に「チップ6」と略記。)が個片に分離された状態で貼着されており、治具ホルダ3に治具4が保持された状態では、電子部品供給部2は平面配列で粘着シート5に貼付けられた状態のチップ6を供給する。
図2に示すように、治具ホルダ3に保持された粘着シート5の下方には、エジェクタ8がエジェクタXYテーブル7によって水平移動可能に配設されている。エジェクタ8はチップ突き上げ用のエジェクタピン(図示省略)を昇降させるピン昇降機構を備えており、後述する移載ヘッドによって粘着シート5からチップ6をピックアップする際には、エジェクタピンによって粘着シート5の下方からチップ6を突き上げることにより、チップ6は粘着シート5から剥離される。エジェクタ8は、チップ6を粘着シート5から剥離する粘着シート剥離機構となっている。
図3に示すように、基台1の上面の電子部品供給部2からY方向(第1方向)へ離れた位置には、チップ6が搭載される基板13を保持する基板保持部10が配置されている。基板保持部10の上流側、下流側にはそれぞれ基板搬入コンベア11、基板搬出コンベア12がX方向に直列に配列されている。基板搬入コンベア11は、基台1と連結されたサブ基台1a上に跨って配置されており、サブ基台1a上には接着剤供給部9が配設されている。接着剤供給部9は、上流側から基板搬入コンベア11に搬入された基板13に対して、チップ接着用の接着剤17(図5参照)を塗布する。接着剤塗布後の基板13は基板保持部10に渡され、ここで電子部品が搭載された実装後の基板13は、基板搬出コンベア12によって下流側に搬出される。
図1において、基台1の上面の両端部には、第1のY軸ベース20A,第2のY軸ベース20Bが基板搬送方向(X方向)と直交するY方向(第1方向)に長手方向を向けて配設されている。第1のY軸ベース20A,第2のY軸ベース20Bの上面には、長手方向(Y方向)に略全長にわたって第1方向ガイド21が配設されており、1対の第1方向ガイド21を平行に且つ電子部品供給部2及び基板保持部10を挟むように配設した形態となっている。
これらの1対の第1方向ガイド21には、第1ビーム部材31,センタービーム部材3
0および第2ビーム部材32の3つのビーム部材が、それぞれ両端部を第1方向ガイド21によって支持されてY方向にスライド自在に架設されている。センタービーム部材30の右側の側端部にはナット部材23bが突設されており、ナット部材23bに螺合した送りねじ23aは、第1のY軸ベース20A上に水平方向で配設されたY軸モータ22によって回転駆動される。Y軸モータ22を駆動することにより、センタービーム部材30は第1方向ガイド21に沿ってY方向に水平移動する。
また、第1ビーム部材31,第2ビーム部材32の左側の側端部にはそれぞれナット部材25b、27bが突設されており、ナット部材25b、27bに螺合した送りねじ25a、27aは、それぞれ第2のY軸ベース20B上に水平方向で配設されたY軸モータ24,26によって回転駆動される。Y軸モータ24,26を駆動することにより、第1ビーム部材31,第2ビーム部材32は第1方向ガイド21に沿ってY方向に水平移動する。
センタービーム部材30には、移載ヘッド33が装着されており、移載ヘッド33に結合されたナット部材41bに螺合した送りねじ41aは、X軸モータ40によって回転駆動される。X軸モータ40を駆動することにより、移載ヘッド30はセンタービーム部材30の側面にX方向(第2方向)に設けられた第2方向ガイド42(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
移載ヘッド33は、1個のチップ6を吸着して保持する吸着ノズル33aを複数(ここでは4つ)備えている。各吸着ノズル33aは、移載ヘッド33に内蔵された吸着ノズル昇降機構33bによって個別に昇降可能となっている。移載ヘッド33は各吸着ノズル33aにそれぞれチップ6を吸着して複数のチップ6を保持した状態で移動可能となっており、Y軸モータ22およびX軸モータ40を駆動することにより、移載ヘッド33はX方向、Y方向に水平移動し、吸着ノズル33aによって電子部品供給部2のチップ6を吸着して保持し、保持したチップ6を基板13の電子部品搭載位置に供給された接着剤17上に搭載する。
1対の第1方向ガイド21,センタービーム部材30,センタービーム部材30を第1方向ガイド21に沿って移動させる第1方向駆動機構(Y軸モータ22,送りねじ23aおよびナット部材23b)と、移載ヘッド33を第2方向ガイド42に沿って移動させる第2方向駆動機構(X軸モータ40,送りねじ41aおよびナット部材41b)とは、移載ヘッド33を電子部品供給部2と基板保持部10との間で移動させる移載ヘッド移動機構を構成する。
第1ビーム部材31には、基板観察カメラ34が装着されており、基板観察カメラ34を保持するブラケット34aにはナット部材44bが結合されている。ナット部材44bに螺合した送りねじ44aは、X軸モータ43によって回転駆動され、X軸モータ43を駆動することにより、基板観察カメラ34は第1ビーム部材31の側面に設けられた第2方向ガイド45(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
Y軸モータ24およびX軸モータ43を駆動することにより、基板観察カメラ34はX方向、Y方向に水平移動する。これにより、基板観察カメラ34は基板保持部10に保持された基板13を撮像するための基板保持部10の上方での移動と、基板保持部10上からの退避のための移動とを行うことができる。
第2ビーム部材32には、第2の電子部品観察カメラ35が装着されており、第2の電子部品観察カメラ35を保持するブラケット35aには、ナット部材47bが結合されている。ナット部材47bに螺合した送りねじ47aは、X軸モータ46によって回転駆動
され、X軸モータ46を駆動することにより、第2の電子部品観察カメラ35は第2ビーム部材32の側面に設けられた第2方向ガイド48(図2参照)に案内されてX方向に移動する。
Y軸モータ26およびX軸モータ46を駆動することにより、第2の電子部品観察カメラ35はX方向、Y方向に水平移動する。これにより、第2の電子部品観察カメラ35は電子部品供給部2に保持されたチップ6の撮像のための電子部品供給部2の上方での移動と、電子部品供給部2上からの退避のための移動とを行うことができる。
図3に示すように、電子部品供給部2と基板保持部10との間の、移載ヘッド移動機構による移載ヘッド33の移動範囲内には、大気圧プラズマ発生装置14および第1の電子部品観察カメラ15が配設されている。大気圧プラズマ発生装置14は、Y方向に設けられたスリット孔形状のプラズマ照射孔14aを上面に備えている。大気圧プラズマ発生装置14を駆動することにより、プラズマ照射孔14aの直上のプラズマ照射位置には大気圧プラズマ16がプラズマ照射孔14aの外に拡がった領域(図6参照)が形成される。
すなわち大気圧プラズマ発生装置14は、プラズマ照射孔14aを上方へ向けた状態で、基板保持部10または電子部品供給部2の側方に配置されている。そして前述の移載ヘッド移動機構は、移載ヘッド33を電子部品供給部2、プラズマ照射孔14aおよび基板保持部10の上方を移動させることが可能な移動範囲を有する構成となっている。
電子部品供給部2からチップ6を取り出した移載ヘッド33が大気圧プラズマ発生装置14の上方を移動することにより、チップ6はプラズマ照射孔14aの真上のプラズマ照射位置を通過する。これによりチップ6の下面はプラズマ照射孔14aの外に拡がった大気圧プラズマ16に曝され、チップ6の下面がプラズマの作用によって清浄化される。
第1の電子部品観察カメラ15は、図5に示すようにY方向に配列されたライン型受光部15c、結像光学系15bを備えたライン型カメラである。上面に配設された照明部15aを点灯した状態で、電子部品供給部2においてチップ6をピックアップした移載ヘッド33が第1の電子部品観察カメラ15の上方をX方向に移動することにより、移載ヘッド33の吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6を下方から観察してチップ6の画像を撮り込む。
ここで、図5に示すように、大気圧プラズマ発生装置14と第1の電子部品観察カメラ15とは、プラズマ照射孔14aとライン型受光部15cとをY方向に向けて互いに平行にした状態で並列配置され、X方向については同一直線上に配置されている。したがって、前述の移載ヘッド33による移送搭載動作において、吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6は、大気圧プラズマ発生装置14と第1の電子部品観察カメラ15の上方を、X方向すなわちプラズマ照射孔14aとライン型受光部15cとを横切る方向に通過する。
また図6に示すように、吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6の下面をプラズマ照射孔14aの外に広がった大気圧プラズマ16に曝す高さと、第1の電子部品観察カメラ15の焦点高さとは同じ高さとなっており、移載ヘッド33による部品移送搭載動作においては、吸着吸着ノズル33aの高さを変更することなく、大気圧プラズマ16によるプラズマ処理とチップ6の画像の撮り込みとを連続して行えるようになっている。
次に図4を参照して、電子部品搭載装置の制御系の構成について説明する。図4において、制御部50は、エジェクタ機構8,接着剤供給部9,大気圧プラズマ発生部14,吸着ノズル昇降機構33bおよび移載ヘッド33を水平移動させる移載ヘッド移動機構51
を制御する。制御部50が吸着ノズル昇降機構33bおよび移載ヘッド移動機構51を制御することにより、移載ヘッド33の各吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6を、基板保持部10に保持された基板13の電子部品搭載位置に供給された接着剤17上に移動させて着地させる部品移送搭載動作を行わせることができる。
したがって制御部50は、吸着ノズル昇降機構33bおよび移載ヘッド移動機構51を制御することにより、上述の部品移送搭載動作を行わせる搭載制御部となっている。そしてこの部品移送搭載動作においては、制御部50は、吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6を基板13に塗布された接着剤17に着地させる前に、大気圧プラズマ発生装置14のプラズマ照射位置と電子部品観察カメラ15の上方を通過させる。
第1の電子部品認識部52は、第1の電子部品観察カメラ15の観察結果を認識処理することにより、移載ヘッド33に保持された状態におけるチップ6の位置を検出する。基板認識部53は、基板観察カメラ34の観察結果を認識処理することにより、基板保持部10における基板13の位置を検出する。第2の電子部品認識部54は、第2の電子部品観察カメラ35の観察結果を認識処理することにより、電子部品供給部2におけるチップ6の位置を検出する。
第1の電子部品認識部52、基板認識部53、第2の電子部品認識部54による認識結果は制御部50に送られ、前述の部品移送搭載動作においては、これらの認識結果に基づいて制御部50による動作制御が行われる。すなわち電子部品供給部2からチップ6を取り出す際には、第2の電子部品認識部54によるチップ6の位置検出結果に基づいて吸着ノズル昇降機構33bおよび移載ヘッド移動機構51を制御する。そして基板13へチップ6を搭載する際には、第1の電子部品認識部52によるチップ6の位置検出結果および基板認識部53による基板13の位置検出結果に基づいて、吸着ノズル昇降機構33bおよび移載ヘッド移動機構51を制御する。
この電子部品搭載装置は上記のように構成されており、次に移載ヘッド33による部品移送搭載動作について、図5,図6を参照して説明する。図5において、移載ヘッド33はまず電子部品供給部2に移動する。このとき、取り出し対象のチップ6は予め第2の電子部品観察カメラ35による撮像によって位置が検出されており、移載ヘッド33はこの位置検出結果に基づいて吸着吸着ノズル33aによってチップ6を取り出す。
各吸着吸着ノズル33aにチップ6を保持した移載ヘッド33は、大気圧プラズマ発生装置14の左側方まで移動する。そしてX方向に方向転換した後、大気圧プラズマ発生装置14と第1の電子部品観察カメラ15の上方を、プラズマ照射孔14aおよびライン型受光部15cを横切る方向に直線的に移動する。これにより、図6に示すように、吸着吸着ノズル33aに保持されたチップ6はプラズマ照射孔14aの直上のプラズマ照射位置において下面がプラズマ照射孔14aの外に拡がった大気圧プラズマ16に曝され、清浄化される。ついで第1の電子部品観察カメラ15の上方を通過する際に、チップ6の画像が撮り込まれる。
この後、第1の電子部品観察カメラ15の上方を通過した移載ヘッド33は基板保持部10へ移動し、基板13に予め供給された接着剤17上に保持したチップ6を順次搭載する。この搭載動作においては、接着剤17を広げてチップ6と基板13との間に均一な厚みの接着層を形成することが必要である。
このとき、対象とするチップ6が撓みやすくて剛性が小さい薄型チップである場合には、予め塗布された接着剤17をチップ6自体の剛性によって押し広げることが難しい。そして、塗布された接着剤17に気泡が存在する場合には、接着剤17が良好に押し広げら
れない結果、チップ6の搭載後においても気泡が接着層に残留し、チップ6が撓んだ状態のまま接着される不具合を生じやすい。
本実施の形態の電子部品搭載装置においては、前述のようにチップ6の基板13への搭載に先立って、チップ6の下面を大気圧プラズマ16によって清浄化し、接着剤17に対する濡れ性を改善した上で搭載するようにしていることから、チップ6を基板13に着地させる過程において、接着剤17はチップ6の下面に接触すると速やかにチップ6の下面に沿ってチップ6の下面全体に濡れ広がる。この結果、チップ6を基板13に搭載したときには、チップ6と基板13との間には接着剤17が広がった均一な接着層をボイドを生じることなく形成し、チップ6を基板13に良好に接着することができる。
なお上記実施の形態においては、大気圧プラズマ発生装置14および第1の電子部品観察カメラ15をX方向に一線配置して、移載ヘッド33をプラズマ照射孔14aおよびライン型受光部15cを横切ってX方向に移動させる構成例を示しているが、大気圧プラズマ発生装置14、第1の電子部品観察カメラ15の配列はこれに限定されるものではなく、図7に示すような配列を採用してもよい。
すなわち、大気圧プラズマ発生装置14および第1の電子部品観察カメラ15を電子部品供給部2と基板保持部10との間でY方向に一線配置し、プラズマ照射孔14aおよびライン型受光部15cをX方向に向けて平行に配置する。このような配列においては、電子部品供給部2からチップ6を取り出した移載ヘッド33は、Y方向の移動してプラズマ照射孔14aおよびライン型受光部15cを横切り、基板保持部10の基板13へ到達する。
本発明の電子部品搭載装置は、電子部品の接着剤に対する濡れ性を改善して電子部品を接着剤を介して基板に良好に接着することができるという効果を有し、薄型の電子部品を基板に供給された接着剤上に搭載する電子部品搭載装置に有用である。
本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側断面図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の平断面図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置による部品移送搭載動作の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置による部品移送搭載動作の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置による部品移送搭載動作の動作説明図
符号の説明
2 電子部品供給部
3 治具ホルダ
4 治具
5 粘着シート
6 チップ
10 基板保持部
13 基板
15 第1の電子部品観察カメラ
17 接着剤
33 移載ヘッド
34 基板観察カメラ
35 第2の電子部品観察カメラ

Claims (6)

  1. 基板の電子部品実装位置に供給された接着剤上に電子部品を搭載する電子部品搭載装置であって、
    前記基板を保持する基板保持部と、電子部品を供給する電子部品供給部と、前記電子部品供給部の電子部品を吸着して保持する吸着ノズルを備えこの吸着ノズルを昇降させる吸着ノズル昇降機構を内蔵した移載ヘッドと、プラズマ照射孔を上方へ向けた状態で前記基板保持部または電子部品供給部の側方に配置された大気圧プラズマ発生部と、前記移載ヘッドを前記電子部品供給部、前記プラズマ照射孔および前記基板保持部の上方を移動させることが可能な移載ヘッド移動機構と、前記吸着ノズル昇降機構と前記移載ヘッド移動機構とを制御することにより、前記吸着ノズルに保持された電子部品を前記基板保持部に保持された基板の電子部品搭載位置に供給された接着剤上に移動させて着地させる部品移送搭載動作を行わせる搭載制御部を備え、前記部品移送搭載動作において前記吸着ノズルに保持された電子部品を前記接着剤上に着地させる前に前記プラズマ照射孔の真上のプラズマ照射位置を通過させて電子部品の下面を前記プラズマ照射孔の外に拡がったプラズマに曝すことを特徴とする電子部品搭載装置。
  2. 前記電子部品供給部は、平面配列で粘着シートに貼付けられた状態の電子部品を供給することを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
  3. 前記プラズマ照射孔がスリット孔であり、前記部品移送搭載動作において前記プラズマ照射位置を通過させる際には、前記スリット孔を横切る方向に電子部品を移動させることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
  4. 前記吸着ノズルに保持された電子部品を下方から観察して電子部品の画像を撮り込む電子部品観察カメラを前記移載ヘッド移動機構による前記移載ヘッドの移動範囲内に配置し、前記搭載制御部は、前記部品移送搭載動作において前記吸着ノズルに保持された電子部品を前記接着剤上に着地させる前に前記プラズマ照射位置と前記電子部品観察カメラの上方を通過させることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
  5. 前記プラズマ照射孔がスリット孔であり、前記電子部品観察カメラがライン型受光部を備えたライン型カメラであり、前記スリット孔と前記ライン型受光部とを平行にした状態で前記大気圧プラズマ発生部と前記電子部品観察カメラを配置したことを特徴とする請求項4記載の電子部品搭載装置。
  6. 前記吸着ノズルに保持された電子部品の下面を前記プラズマ照射孔の外に広がったプラズマに曝す高さと、前記電子部品観察カメラの焦点高さとを同じにしたことを特徴とする請求項4記載の電子部品搭載装置。
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