JP2004119664A - 接合方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー波により金属接合部の接合面を洗浄した被接合物同士を接合するに際し、洗浄から接合までの間、可能な限り、洗浄された接合面を好ましい表面活性化状態に維持できるようにし、とくに、被接合物を搬送している間にも好ましい表面活性化状態に維持できるようにし、金属接合部同士をより良好にかつ容易に接合できるようにした接合方法および装置を提供する。
【解決手段】基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合するに際し、洗浄部で金属接合部の接合面をエネルギー波により洗浄した後、該接合面に対し非接触の状態にて該被接合物を接合動作部へ搬送し、該接合動作部で両被接合物を対向配置させた後金属接合部同士を接合する方法であって、洗浄部から接合動作部の対向配置位置までの被接合物の搬送経路の少なくとも一部で、接合面を特殊ガス雰囲気に曝した状態にて被接合物を保持し搬送する特殊ガス雰囲気下保持搬送工程を有する接合方法、および接合装置。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップやウエハー、各種回路基板等の、基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合する接合方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属接合部を有する被接合物同士を接合する方法として、シリコンウエハーの接合面同士を接合するに際し、接合に先立って室温の真空中で不活性ガスイオンビームまたは不活性ガス高速原子ビームを照射してスパッタエッチングする、シリコンウエハーの接合法が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この接合法では、シリコンウエハーの接合面における酸化物や有機物等が上記のビームで飛ばされて活性化された原子で表面が形成され、その表面同士が、原子間の高い結合力によって接合される。したがって、この方法では、基本的に、接合のための加熱を不要化でき、活性化された表面同士を単に接触させるだけで、常温またはそれに近い低温での接合が可能になる。
【0003】
しかし、この接合法において常温またはそれに近い低温での接合を行うには、上記のようなエネルギー波によるエッチングにより表面活性化された金属接合部の接合面同士を接合するに際し、接合面には、接合されるまで、その接合に必要な表面活性化状態に維持されていなければならない。上記特許文献1では、真空チャンバ内で洗浄、接合を行うようになっており、試験的な装置としては目標とする常温またはそれに近い低温での接合を行うことが可能であるものの、現実の生産機においては、洗浄と接合を別の場所で行うことが要求される場合が殆どであり、洗浄された被接合物を洗浄場所から接合場所へと移送し、接合に必要な配置にセットしなければならない。したがって、被接合物を保持して搬送する手段が必要になる。
【0004】
このような搬送手段には、事前に洗浄された接合面に触れないように被接合物を保持する機能が要求され、そのような要求を満たす手段として、被接合物をその洗浄接合面に触れないように吸着保持する手段が提案されている(たとえば、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2791429号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開2002−64266号公報(特許請求の範囲、図1、3−6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、単に、洗浄接合面に触れないように被接合物を吸着保持するためだけであれば、特許文献2に提案されている手段で十分であるが、エネルギー波による接合面の洗浄により、金属接合部同士の接合が格段に容易になり、低温での接合まで可能になるという優れた効果をより確実に得るためには、洗浄後実際に接合される瞬間まで、洗浄された接合面が、酸化等を生じることなく、所定の表面活性化状態に保たれていることが望まれる。特許文献2に記載されている方法では、接合面が洗浄された被接合物が、洗浄部から取り出され、接合動作部に搬送され、接合動作部内で所定の接合姿勢にセットされ、さらに実際に金属接合部同士が接合されるまで、酸化性雰囲気である大気に曝された状態となるおそれがあり、接合面を接合直前まで、酸化膜や不純物付着のない純度の高い表面活性化状態に維持することは難しい。
【0007】
そこで本発明の課題は、エネルギー波により金属接合部の接合面を洗浄した被接合物同士を接合するに際し、洗浄から接合までの間、可能な限り、洗浄された接合面を好ましい表面活性化状態に維持できるようにし、とくに、被接合物を搬送している間にも好ましい表面活性化状態に維持できるようにし、金属接合部同士をより良好にかつ容易に接合できるようにした接合方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る接合方法は、基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合するに際し、洗浄部で被接合物の金属接合部の接合面をエネルギー波により洗浄した後、該接合面に対し非接触の状態にて該被接合物を接合動作部へ搬送し、該接合動作部で両被接合物を対向配置させた後金属接合部同士を接合する方法であって、前記洗浄部から接合動作部の前記対向配置位置までの被接合物の搬送経路の少なくとも一部で、前記接合面を特殊ガス雰囲気に曝した状態にて被接合物を保持し搬送する特殊ガス雰囲気下保持搬送工程を有することを特徴とする方法からなる。
【0009】
ここで特殊ガスとは、Arガス等の不活性ガスや、窒素ガス等の非酸化ガスを言い、そのガス雰囲気に保つことにより、エネルギー波により洗浄された金属接合部の接合面に、酸化膜や有機物層が形成されたり、不純物が付着したりするのを防止できるガスのことを言う。換言すれば、そのガス雰囲気に保つことにより、洗浄された接合面をピュアな状態に保ち、所定の表面活性化状態を維持可能なガスのことを言う。
【0010】
上記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程は、たとえば、アタッチメントを用いて被接合物を吸着保持する工程を含み、該吸着保持工程では、アタッチメント側から特殊ガスを噴出しアタッチメント内を特殊ガスで充満させた状態にてアタッチメントを被接合物に接触させた後、アタッチメント内のガスを吸引して被接合物を吸着するようにすることができる。また、被接合物を受け渡し後、真空破壊する場合においても、特殊ガスを噴出することにより真空状態を大気圧へと破壊し、被接合物を離すことができる。この吸着保持工程には、一方の被接合物を吸着保持した後反転させて上記対向配置位置へと受け渡す場合には(たとえば、いわゆるフリップチップ工程がある場合には)、その工程にこの吸着保持を適用することが好ましい。また、上記洗浄部から被接合物を直接取り出す工程に、この吸着保持を適用することも好ましい。
【0011】
また、上記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程は、たとえば、被接合物を載せたトレイを保持して搬送する工程を含み、該トレイ保持搬送工程では、トレイ上の被接合物の接合面に向けて特殊ガスを噴出するようにすることができる。このように、トレイを用いて被接合物を搬送する工程に対しては、特殊ガスを噴出し、被接合物の接合面の周囲にある大気や望ましくないガスを特殊ガスでパージすることにより、接合面特殊ガス雰囲気に曝した状態を形成できる。
【0012】
さらに、接合動作部内に、移送されてきた被接合物を一旦載置する工程を有する場合には、上記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程に加え、上記一旦載置場所にて被接合物の接合面に向けて特殊ガスを局部的に噴出する工程を有すること、つまり、特殊ガスで被接合物の接合面部の雰囲気を局部的にパージする工程を有することが好ましい。さらに、前記接合動作部で両被接合物を対向配置させた後、両被接合物間に特殊ガスを局部的に噴出する工程を有することも好ましい。すなわち、洗浄部から取り出された後、実際に接合される時まで、上記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程に加え、その保持搬送が行われていないときには特殊ガスの局部的なパージを行うことにより、洗浄された被接合物の接合面が極力酸化性雰囲気や大気に曝されないようにし、表面活性化状態を維持できるようにするのである。
【0013】
また、上記接合方法において、金属接合部同士の接合方法としては、加圧、加熱、超音波印加の少なくとも一つの方法を用いて接合することが好ましく、これによって、より容易にかつ確実に接合できるようになる。被接合物同士の接合は、大気中で行うこともできるし、減圧中(真空中)で行うこともでき、さらには、不活性ガス中で行うこともできる。
【0014】
エネルギー波による洗浄には、取り扱い易さ、制御の容易性等の面から、プラズマを用いることが好ましく、中でも、Arガス雰囲気中で発生させたArプラズマを用いることが好ましい。
【0015】
上記エネルギー波による洗浄では、金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングすることが好ましい。このような深さ以上にエッチング可能なエネルギー波照射により、大気中であっても、金属接合部同士を接合するに必要な表面性状を得ることが可能になる。
【0016】
本発明に係る接合は、とくに、表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士を接合する場合に好適である。たとえば、互いに接合される金属接合部の組み合わせとして、金、銅、Al、In、Snのいずれかの同種金属同士、あるいは任意の2つの異種金属同士、あるいは、一方を金とし他方を銅、Al、In、Snのいずれかとする組み合わせとすることができる。中でも、金同士の接合の場合、常温でも確実に接合できるようになる。ただし、金同士の接合以外の場合でも(たとえば、金/銅、金/アルミニウム等の接合等)、常温あるいはそれに近い低温での接合を可能とすることができる。また、少なくとも一方の金属接合部を特定の金属、たとえば金で構成する場合、金属接合部を形成する電極等の全体を金で構成することもできるが、表面だけを金で構成することもできる。表面を金で構成するための形態はとくに限定されず、金めっきの形態や金薄膜をスパッタリングや蒸着等により形成した形態を採用すればよい。
【0017】
また、金属接合部同士の接合に際し、表面同士が良好に密着できるように、少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで120以下、さらに好ましくはアニーリングにより硬度を100以下に下げたものがよい。たとえば、表面硬度Hvを30〜70の範囲内(たとえば、平均Hvを50)とすることが好ましい。このような低硬度としておくことで、接合圧力印加時に金属接合部の表面が微細に適当に変形し、より密接な接合が可能となる。
【0018】
本発明に係る接合装置は、基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合する装置であって、金属接合部の接合面をエネルギー波により洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段による洗浄後に被接合物同士を対向配置して金属接合部同士を接合する接合手段と、洗浄手段と接合手段との間に設けられ、洗浄手段により洗浄された接合面に対し非接触の状態にて該被接合物を接合動作部へ搬送する手段とを備えた接合装置において、前記搬送手段の少なくとも一部の手段が、前記接合面を特殊ガス雰囲気に曝した状態にて被接合物を保持し搬送する特殊ガス雰囲気下保持搬送手段からなることを特徴とするものからなる。
【0019】
上記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段としては、たとえば、被接合物を吸着保持するアタッチメントを有し、該アタッチメント側から特殊ガスを噴出しアタッチメント内を特殊ガスで充満させた状態にてアタッチメントを被接合物に接触させた後、アタッチメント内のガスを吸引して被接合物を吸着する手段から構成できる。また、被接合物を受け渡し後、真空破壊する場合においても、特殊ガスを噴出することにより真空状態を大気圧へと破壊し、被接合物を離すように構成することができる。このようなアタッチメントを有する特殊ガス雰囲気下保持搬送手段は、一方の被接合物を吸着保持した後反転させて前記対向配置位置へと受け渡す手段中に設けることができる。また、前記洗浄手段から被接合物を直接取り出す手段中に設けることもできる。
【0020】
また、上記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段としては、たとえば、被接合物を載せたトレイを保持して搬送するとともに、該トレイ保持搬送中に、トレイ上の被接合物の接合面に向けて特殊ガスを噴出する手段から構成できる。
【0021】
さらに、上記接合動作部内に、搬送されてきた被接合物の一旦載置場所が設けられている場合には、洗浄された接合面が極力望ましくない雰囲気に曝されないように、該一旦載置場所に、被接合物の接合面に向けて特殊ガスを局部的に噴出する手段を設けることもできる。また、上記接合動作部における被接合物の対向配置位置に、両被接合物間に特殊ガスを局部的に噴出する手段を設けることもできる。
【0022】
上記接合手段は、加圧手段、固相での金属間の接合を促進させるために180℃以下好ましくは150℃未満に加熱する加熱手段、超音波印加手段の少なくとも一つの手段を有することが好ましい。この接合手段は、大気中で金属接合部同士を接合する手段から構成することもできるし、減圧中で金属接合部同士を接合する手段から構成することもでき、さらに、不活性ガス中で金属接合部同士を接合する手段から構成することもできる。
【0023】
また、上記洗浄手段としては、プラズマ照射手段が好ましく、中でも、Arプラズマ照射手段が好ましい。
【0024】
また、上記洗浄手段は、金属接合部同士を大気中で接合する場合にも必要な表面エッチングを行えるようにするために、金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さののエッチングが可能なエネルギー以上でエネルギー波を照射する手段からなることが好ましい。
【0025】
また、接合される両金属接合部の表面金属種の組み合わせは、前述したように、金、銅、Al、In、Snのいずれかの同種金属同士、あるいは任意の2つの異種金属同士、あるいは、一方を金とし他方を銅、Al、In、Snのいずれかとする組み合わせとすることができる。中でも、金同士の組み合わせとする場合、接合が最も容易になる。
【0026】
さらに、金属接合部同士がより密接に接合されるように、少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで120以下好ましくは100以下とされていることが望ましい。
【0027】
上記のような本発明に係る接合方法および装置においては、被接合物の金属接合部の表面にエネルギー波が照射され、表面がエッチングにより洗浄され活性化された金属接合部同士が常温等の条件下で接合される。洗浄された後実際に接合されるまでの間には、被接合物の搬送、各種ハンドリングや所定位置への配置等の工程が入るが、このうち特に搬送経路の少なくとも一部において保持搬送されている際に、洗浄後の接合面に接する雰囲気を特殊ガス雰囲気に維持し、その状態にて所定の保持搬送動作を行わせる。したがって、この保持搬送中には、洗浄により表面が活性化された金属接合部の接合面は、実質的に特殊ガスのみに接触することになり、大気には触れない。その結果、接合面を望ましいピュアな状態に維持することができ、その後の実際の接合がより容易に行われるとともに接合の信頼性が向上する。
【0028】
さらに、被接合物の一旦載置場所や対向配置位置にて、接合面に向けて局部的に特殊ガスを供給すれば、上記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程以外の工程でも、接合面を望ましいピュアな状態に維持することができる。したがって、洗浄から実際の接合に至るまで、接合面が望ましくない雰囲気に極力触れないようにすることができ、望ましいピュアな状態に維持したまま実際の接合を容易にかつ確実に行うことができる。
【0029】
このようにエネルギー波洗浄による接合面の表面活性化による効果を実際の接合に至るまで確実に維持することが可能になり、エネルギー波洗浄による接合容易化の効果を最大限発揮させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る接合装置1を示しており、基材の表面に金属接合部2または3を有する被接合物4または5は、エネルギー波による洗浄手段としてのプラズマ照射手段8から照射されたプラズマ9によって金属接合部2、3の接合面がエッチングにより洗浄される(洗浄工程)。本実施態様では、真空ポンプ6により減圧され所定の真空度にされたチャンバ7内で、プラズマ9によって金属接合部2、3の接合面がエッチングにより洗浄されるようになっている(洗浄工程)。さらに、本実施態様では、ポンプ10によりチャンバ7内にArガスを供給できるようになっており、Arガス雰囲下でプラズマ照射できるようになっている。洗浄された被接合物4、5は、洗浄チャンバ7内から取り出され、接合工程(接合動作部11)にて、金属接合部2、3同士が、たとえば大気中で接合される。ただし、この接合動作部11を、たとえば全体的にあるいは局部的にチャンバ(図示略)で囲み、内部を減圧状態(あるいは真空状態)、あるいは不活性ガスの減圧状態(あるいは大気圧状態)とし、その特殊雰囲気下で接合を実施することもできる。
【0031】
なお、上記において、被接合物4は、たとえばチップからなり、被接合物5は、例えば基板からなる。ただし、ここでチップとは、たとえば、ICチップ、半導体チップ、光素子、表面実装部品、ウエハーなど種類や大きさに関係なく基板と接合される側の全ての形態のものを指す。この被接合物4上に、金属接合部2として、たとえばバンプが形成されている。また、基板とは、たとえば、樹脂基板、ガラス基板、フィルム基板、チップ、ウエハーなど種類や大きさに関係なくチップと接合される側の全ての形態のものを指す。また、チップと基板は位置を入れ替えてもかまわない。
【0032】
接合動作部11では、たとえば、所定の待機部に、上記洗浄された被接合物4、5が搬送された後一旦載置される。この一旦載置場所12から、被接合物4が、反転機構13のヘッド部14に、洗浄面に触れないように、後述のアタッチメントを介して吸着保持され、上下反転された後、ボンディングヘッド15の下部に設けられたボンディングツール16に受け渡され、金属接合部2が下方に向けられた形態でボンディングツール16に吸着等によって保持される。被接合物5は、一旦載置場所12から移載され、たとえば、ボンディングステージ17上に、金属接合部3が上方に向けられた形態で吸着等によって保持される。被接合物4用の移載機構と被接合物5用の移載機構とを共通化することも可能であるが、それぞれ別個に設けてもよい。別個に設ける場合には、被接合物4用の移載機構には、上記の如く反転機構13が設けられる。本実施態様では、ボンディングツール16に加熱手段としてのヒータ18が内蔵されており、特殊雰囲気中あるいは大気中にて、常温下での接合、加熱下での接合のいずれも可能となっている。また、ボンディングツール16に超音波印加手段22を設け、該超音波印加手段22、上述の加熱手段としてのヒータ18、後述の加圧手段の少なくともいずれかの手段を用いて接合する構成とすることもできる。
【0033】
本実施態様では、ボンディングヘッド15は、加圧手段19により、ボンディングツール16を介して被接合物4を下方に押圧できるようになっており、被接合物5に対して、所定の接合圧力を印加、コントロールできるようになっている。本実施態様では、ボンディングヘッド15は、上下方向(Z方向)に移動および位置決めできるようになっている。
【0034】
また、上記被接合物5を保持しているボンディングステージ17は、本実施態様では、下部に設けられている位置調整テーブル20による、X、Y方向の水平方向位置制御、θ方向の回転方向位置制御、および、X軸、Y軸周りの傾き調整制御により、被接合物4との間の相対位置合わせおよび平行度調整を行うことができるようになっており、金属接合部同士の接合時の隙間のばらつきを小さく抑えることもできるようになっている。この相対位置合わせおよび平行度調整は、被接合物4、5間に進退可能に挿入される認識手段、たとえば2視野の認識手段21(たとえば、2視野カメラ)により、被接合物4、5あるいはそれらの保持手段に付された認識マーク(図示略)を読み取り、読み取り情報に基づいて位置や角度の必要な修正を行うことにより、実施される。2視野の認識手段21は、X、Y方向、場合によってはZ方向への位置調整が可能となっている。この相対位置合わせおよび平行度調整は、本実施態様では主としてボンディングステージ17側で行われるが、ボンディングヘッド15またはボンディングツール16側で行うようにすることも可能であり、両側で行うことも可能である。両側で行う場合には、必要に応じて、ボンディングヘッド15側については昇降制御だけでなく回転制御および/または平行移動制御を行い、ボンディングステージ17側についても回転制御、平行移動制御および昇降制御などを行うことができ、これら制御形態は必要に応じて任意に組み合わせることが可能である。
【0035】
本実施態様では、まず、図2に示すように、上記のように構成された接合装置1の反転機構13のヘッド部14に所定のアタッチメント31が装着され、アタッチメント31を介して被接合物4が、その金属接合部2の洗浄面に触れないように吸着保持され、被接合物4は反転機構13により上下反転された後、ボンディングツール16に受け渡され、図1に示したように金属接合部2が下方に向けられた形態でボンディングツール16に吸着等によって保持されるようになっている。被接合物4用の所定サイズのアタッチメント31は、適当に設けられたアタッチメント置場から、選択されて取り出されればよい。アタッチメント31のヘッド部14への装着方法はとくに限定されず、機械的に取り付ける方法でもよく、図2に示したように、ヘッド部14に吸引孔32を設けておき、この吸引孔32を通しての吸引により、アタッチメント31をヘッド部14に吸着保持させるようにしてもよい。
【0036】
アタッチメント31には、不活性ガスや非酸化ガス等からなる特殊ガスを噴出するとともに、噴出後にアタッチメント31内から吸引するガス吹出・吸引孔33が設けられている。このガス吹出・吸引孔33には、ヘッド部14内に設けられたガス通路34が連通しており、ガス通路34には、図示を省略した特殊ガス供給手段および吸引手段が切替弁を介して接続されている。この部分の動作については後述する。
【0037】
なお、上記アタッチメント31は、図3に示すように、被接合物4を反転機構13を介して一旦載置場所12からボンディングツール16へと受け渡すまでの搬送経路71に用いられるものとして説明したが、同様の構成を有するアタッチメントを、洗浄チャンバ7から被接合物4(または/および被接合物5)を直接取り出す搬送経路72に、たとえば、一旦載置場所12までの搬送経路72にも適用できる。また、洗浄チャンバ7から被接合物4を取り出す搬送経路72と、その経路72から直接に、あるいは一旦載置場所12を経由して、反転機構13を備えた搬送経路71の両方に対して共通のアタッチメント31とすることもできる。さらに、一旦載置場所12から被接合物5をボンディングステージ17上に移送する搬送経路73に対しても、同様のアタッチメントを用いる構成を採用することができる。
【0038】
さらに、一旦載置場所12や、両被接合物4、5の対向配置位置においては、上記同様の特殊ガスを、金属接合部2、3の洗浄された接合面に対し局部的に噴出してガスパージを行い、該接合面に接触する雰囲気を実質的に特殊ガス雰囲気に維持することができる。たとえば図4に示すように、一旦載置場所12においては局部的に特殊ガスを噴出する手段としてのノズル81を設け、両被接合物4、5の対向配置位置においては、局部的に特殊ガスを噴出する手段としてのノズル82を設けることができる。
【0039】
上記のような接合装置を用いて本発明に係る接合方法は次のように実施される。まず、所定の真空度とされたチャンバ7内で、被接合物4としてのチップ4の金属接合部2(たとえば、バンプ)と、被接合物5としての基板5の金属接合部3(たとえば、電極)が、Arプラズマ洗浄され、表面が活性化される。プラズマ洗浄においては、後の接合のために表面異物層を除去し十分に表面活性化するために、金属接合部の接合される全表面で1nm以上エッチングできるようにプラズマ照射強度、時間を設定することが好ましい。
【0040】
表面洗浄されたチップ4および基板5は、一旦載置場所12に載置され、チップ4は上下反転されてボンディングツール16に、基板5は反転されずにボンディングステージ17に、それぞれ保持される。対向保持されたチップ4と基板5はは、2視野の認識手段21による読み取り情報に基づいて、所定の精度内に入るように位置合わせされ、平行度も所定の精度内に入るように調整される。
【0041】
この状態から、ボンディングツール16が降下され、加圧手段19により所定の接合圧力が印加され、必要に応じてヒータ18による加熱あるいは超音波印加手段22により超音波印加が併用され、チップ4の金属接合部2(バンプ)と基板5の金属接合部3が、たとえば大気中にて接合される。
【0042】
このような一連の動作においては、被接合物4、5は、洗浄チャンバ7から最終的な両被接合物の対向配置位置へと搬送されるが、この搬送経路の少なくとも一部において、本発明における特殊ガス雰囲気下保持搬送工程が設けられる。とくに、アタッチメント31を用いた特殊ガス雰囲気下保持搬送工程では、図5〜図7に示すように被接合物が保持搬送される。
【0043】
まず、図5に示すように、アタッチメント31をある程度被接合物4に近づけた状態で、ガス通路34を通して供給されてきた特殊ガスをガス吹出・吸引孔33から被接合物4に向けて噴出することにより、被接合物4上に特殊ガスを充満させ被接合物4上の雰囲気を特殊ガスに置換する。この状態で、アタッチメント31を、被接合物4に、その接合面に対しては非接触の状態にて、接触させる。この接触状態では、図6に示すように、アタッチメント31内に特殊ガスが充満され、閉じ込められた状態となる。接触後に、図7に示すように、ガス吹出・吸引孔33を通して、アタッチメント31内に充満されていた特殊ガスを吸引し、被接合物4をアタッチメント31に吸着保持させる。アタッチメント31に吸着保持させた状態では、被接合物4はアタッチメント31とともに所定の経路で搬送される。なお、特殊ガス吸引時には、被接合物に接触させた後吸引するのが好ましいが、既に特殊ガスが充満している雰囲気から吸引する場合には、接触前から吸引をスタートしてもよい。
【0044】
このように吸着保持された状態で搬送される際には、その動作開始時から、被接合物4の接合面は実質的に特殊ガス雰囲気下に置かれ、特殊ガスのみに接触することになるから、酸化膜や有機物層の発生や異物の付着が効果的に防止されることになり、接合面は望ましい表面活性化状態に保たれ、後の接合がより望ましい状態で行われることになる。
【0045】
このようなアタッチメント31を用いた特殊ガス雰囲気下保持搬送は、反転機構13を用いた被接合物4の反転搬送工程は勿論のこと、一旦載置場所12からボンディングステージ17上に被接合物5を搬送する工程や、洗浄チャンバ7から被接合物4、5を一旦載置場所12に搬送する工程にも適用でき、上記同様に、接合面の望ましい表面活性化状態への維持をはかることができる。
【0046】
上記アタッチメント31を用いて特殊ガス雰囲気下保持搬送を行った後には、被接合物4、5をボンディングツール16やボンディングステージ17上に移載しそこに保持させるため、アタッチメント31による吸着保持を解除する。このとき、アタッチメント31内の減圧(真空)状態を解除する必要があるため、アタッチメント31内の圧力を上げる(解放する)必要がある。この圧力解放のときにも、アタッチメント31内に特殊ガスを噴出することが好ましい。このとき空気を噴出すると、接合面に酸化を生じさせたり異物が付着したりするおそれがあるので、好ましくない。
【0047】
さらに、図4に示したように、一旦載置場所12や両被接合物4、5の対向配置位置において局部的に特殊ガスを噴出し、接合面に接触していた雰囲気を特殊ガスでパージするようにすれば、前記保持搬送中以外のときについても、接合面に接触する雰囲気を特殊ガス雰囲気に維持し続けることができ、接合面の望ましい表面活性化状態を維持することができる。したがって、このようにすれば、洗浄チャンバ7からの取り出しから実際に接合するまで、より確実に接合面の望ましい表面活性化状態を維持することができ、接合面のエネルギー波洗浄による接合の容易化効果を最大限発揮することが可能になる。その結果、接合自体は大気中でも行うことが可能になり、さらに、従来大気中では接合が困難であった異種金属間の接合(たとえば、金/銅など)も可能となる。また、接合の信頼性も向上し、接合条件の緩和(加圧力の低下、加熱温度の低下、超音波エネルギーの低下など)も可能になる。したがって、常温あるいはそれに近い低温での接合、さらには大気中での接合が可能となる。
【0048】
上記実施態様では、被接合物を直接保持搬送する場合について説明したが、本発明は、被接合物をトレイに載せ、そのトレイを保持して搬送する工程を有する場合にも適用できる。たとえば、洗浄すべき被接合物をトレイに載せた状態で前述のチャンバ7内でエネルギー波洗浄し、洗浄後の被接合物をトレイに載せた状態で、たとえば前述の一旦載置場所12に搬送する場合には、図8に示すような方法を採用すればよい。
【0049】
図8は、洗浄チャンバ7内から、洗浄後の被接合物4、5をトレイ91に載せた状態で搬送する場合を示している。トレイ91は、たとえば機械的に挟み込むように保持手段92によって保持され、保持手段92に設けられた特殊ガス供給路93から、トレイ91内、とくにトレイ91上の被接合物4、5の接合面に向けて特殊ガスが噴出され、それまでの被接合物4、5上の雰囲気がパージされる。保持手段92とトレイ91とで囲まれた保持空間内が特殊ガスで置換され、トレイ91の保持搬送中には、被接合物4、5の接合面に接触する雰囲気が特殊ガス雰囲気に維持され、接合面が望ましい表面活性化状態に維持される。トレイ91ごと一旦載置場所12に搬送した後には、前述したのと同様の方法により、接合面に接触する雰囲気を特殊ガス雰囲気に維持し続ければよい。このような方式でも、洗浄チャンバ7からの取り出しから実際に接合するまで、確実に接合面の望ましい表面活性化状態を維持することができ、接合面のエネルギー波洗浄による接合の容易化効果を最大限発揮することが可能になる。
【0050】
本発明における特殊ガス雰囲気下保持搬送は、上述の如く各種場所に適用できる。各所に適用した望ましい全体構成例を図9に示す。図9においては、たとえばチップ41と基板42の入ったトレイ(ワークトレイ)43が段積みされたトレイチェンジャー44からトレイ43が取り出され、洗浄チャンバ45内に搬入される。この取り出し、搬入には、後述のトレイ取り出し用のトレイローダーを使用してもよく、別の専用手段を用いてもよい。洗浄チャンバ45内は、たとえば真空引きされた後、プラズマ発生用反応ガス46(たとえば、Arガス)に置換され、減圧下でチップ41と基板42の接合面がプラズマ洗浄される。洗浄されたチップ41と基板42を載せたトレイ43が、トレイローダー47によって洗浄チャンバ45内から取り出され、本発明に係る特殊ガス48でチップ41と基板42を載せたトレイ43上の雰囲気がパージされながら、ステージテーブル49上の待機部50に搬送される。トレイローダー47での上記パージは、たとえば多孔質板51を介して特殊ガスを供給することにより行われる。
【0051】
ステージテーブル49上の待機部50では、パージノズル52から吹き出された特殊ガス53でパージされながら、移動可能な蓋54により待機中のトレイ43上が覆われて特殊ガス53が閉じ込められる。待機後、蓋54が開けられ、基板移載機構55の先端部に取り付けられた保持ヘッド56によって、基板42が吸着により保持され、保持された基板42はボンディングステージ57上に移載される。その場合においても、トレイ43上にはパージノズル52により、特殊ガス53がパージされているので他のチップや基板上も特殊ガスで覆われている。このとき、保持ヘッド56内に特殊ガス58が吹き出されてから吸引により基板42が吸着保持され、ボンディングステージ57上に移載する際の吸着解除時には、再び保持ヘッド56内に特殊ガス58が吹き出されてヘッド内の真空状態が破壊される。また、チップ41側についても、蓋54が開けられ、チップ反転機構59の先端部に取り付けられた保持ヘッド60によって、チップ41が吸着により保持され、保持されたチップ41は反転された後、ボンディングツール61の下面上に移載される。その場合においても、トレイ43上にはパージノズル52により、特殊ガス53がパージされているので他のチップや基板上も特殊ガスで覆われている。このとき、保持ヘッド60内に特殊ガス62が吹き出されてから吸引によりチップ41が吸着保持され、ボンディングツール61に移載する際の吸着解除時には、再び保持ヘッド60内に特殊ガス62が吹き出されてヘッド内の真空状態が破壊される。
【0052】
チップ41がセットされたボンディングツール61と基板42がセットされたボンディングステージ57の双方に対し、それぞれ、パージノズル63、64から吹き出された特殊ガス65、66でチップ41表面上の雰囲気および基板42表面上の雰囲気がパージされながら、2視野の認識手段67を用いてアライメントされる。アライメント後、2視野の認識手段67が退避され、ボンディングヘッド68が下降され、ボンディングツール61に保持されているチップ41が、ボンディングステージ57に保持されている基板42に、加圧、場合によっては加熱を併用しながら、接合される。チップ41が基板42上に実装された後、その実装完成品が、たとえば基板移載機構55によって取り出され、完成品トレイ69内に収納される。完成品トレイ69内が順次取り出されてきた完成品で満杯になると、その完成品トレイ69がたとえばトレイローダー47により、完成品トレイ69を段積みするトレイチェンジャー44に払い出される。このように、一連の動作工程の各所に特殊ガスによるパージを適用できる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る接合方法および装置によれば、エネルギー波により金属接合部の接合面を洗浄した被接合物同士を接合するに際し、洗浄部から接合動作部への搬送経路において接合面を適切に望ましい表面活性化状態に維持することができ、エネルギー波洗浄による効果を最大限発揮させて、被接合物同士を高い信頼性をもって容易に接合できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る接合装置の概略構成図である。
【図2】図1の装置における特殊ガス雰囲気下保持搬送手段部の拡大概略構成図である。
【図3】図1の装置において特殊ガス雰囲気下保持搬送手段を適用可能な搬送経路を示す概略構成図である。
【図4】図1の装置に特殊ガス局部噴出手段を設けた場合の接合動作部の概略部分構成図である。
【図5】図2の特殊ガス雰囲気下保持搬送手段の動作を示す概略構成図である。
【図6】図5の次の動作を示す特殊ガス雰囲気下保持搬送手段の概略構成図である。
【図7】図6の次の動作を示す特殊ガス雰囲気下保持搬送手段の概略構成図である。
【図8】トレイを使用した特殊ガス雰囲気下保持搬送手段の一例を示す概略構成図である。
【図9】本発明の別の実施態様に係る接合装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 接合装置
2、3 金属接合部
4 被接合物(チップ)
4a、5a 被接合物の基材
5 被接合物(基板)
6 真空ポンプ
7 チャンバ
8 プラズマ照射手段
9 プラズマ
10 Arガス供給ポンプ
11 接合動作部
12 一旦載置場所
13 反転機構
14 反転機構のヘッド部
15 ボンディングヘッド
16 ボンディングツール
17 ボンディングステージ
18 加熱手段としてのヒータ
19 加圧手段
20 位置調整テーブル
21 2視野の認識手段
22 超音波印加手段
31 アタッチメント
32 吸引孔
33 ガス吹出・吸引孔
34 ガス通路
41 チップ
42 基板
43 トレイ(ワークトレイ)
44 トレイチェンジャー
45 洗浄チャンバ
46 置換ガス
47 トレイローダー
48 特殊ガス
49 ステージテーブル
50 待機部
51 多孔質板
52 パージノズル
53 特殊ガス
54 蓋
55 基板移載機構
56 保持ヘッド
57 ボンディングステージ
58 特殊ガス
59 チップ反転機構
60 保持ヘッド
61 ボンディングツール
62 特殊ガス
63、64 パージノズル
65、66 特殊ガス
67 2視野の認識手段
68 ボンディングヘッド
69 完成品トレイ
71、72、73 搬送経路
81、82 局部的に特殊ガスを噴出する手段としてのノズル
91 トレイ
92 保持手段
93 特殊ガス供給路

Claims (32)

  1. 基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合するに際し、洗浄部で被接合物の金属接合部の接合面をエネルギー波により洗浄した後、該接合面に対し非接触の状態にて該被接合物を接合動作部へ搬送し、該接合動作部で両被接合物を対向配置させた後金属接合部同士を接合する方法であって、前記洗浄部から接合動作部の前記対向配置位置までの被接合物の搬送経路の少なくとも一部で、前記接合面を特殊ガス雰囲気に曝した状態にて被接合物を保持し搬送する特殊ガス雰囲気下保持搬送工程を有することを特徴とする接合方法。
  2. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程が、アタッチメントを用いて被接合物を吸着保持する工程を含み、該吸着保持工程では、アタッチメント側から特殊ガスを噴出しアタッチメント内を特殊ガスで充満させた状態にてアタッチメントを被接合物に接触させた後、アタッチメント内のガスを吸引して被接合物を吸着する、請求項1の接合方法。
  3. 前記吸着保持工程が、一方の被接合物を吸着保持した後反転させて前記対向配置位置へと受け渡す工程を含む、請求項2の接合方法。
  4. 前記吸着保持工程が、前記洗浄部から被接合物を直接取り出す工程を含む、請求項2または3の接合方法。
  5. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送工程が、被接合物を載せたトレイを保持して搬送する工程を含み、該トレイ保持搬送工程では、トレイ上の被接合物の接合面に向けて特殊ガスを噴出する、請求項1の接合方法。
  6. さらに、前記接合部内に、搬送されてきた被接合物を一旦載置する工程を有し、かつ、該一旦載置場所にて被接合物の接合面に向けて特殊ガスを局部的に噴出する工程を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の接合方法。
  7. さらに、前記接合動作部で両被接合物を対向配置させた後、両被接合物間に特殊ガスを局部的に噴出する工程を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の接合方法。
  8. 加圧、加熱、超音波印加の少なくとも一つの方法を用いて接合する、請求項1〜7のいずれかに記載のの接合方法。
  9. 大気中で接合する、請求項1〜8のいずれかに記載の接合方法。
  10. 減圧中で接合する、請求項1〜8のいずれかに記載の接合方法。
  11. 不活性ガス中で接合する、請求項1〜8のいずれかに記載の接合方法。
  12. 前記エネルギー波としてプラズマを用いる、請求項1〜11のいずれかに記載のの接合方法。
  13. 前記エネルギー波としてArプラズマを用いる、請求項12の接合方法。
  14. 前記エネルギー波による洗浄により、前記金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さにエッチングする、請求項1〜13のいずれかに記載の接合方法。
  15. 表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている金属接合部同士を接合する、請求項1〜14のいずれかに記載の接合方法。
  16. 少なくとも一方の金属接合部の表面硬度をビッカース硬度Hvで120以下にする、請求項1〜15のいずれかに記載の接合方法。
  17. 基材の表面に金属接合部を有する被接合物同士を接合する装置であって、金属接合部の接合面をエネルギー波により洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段による洗浄後に被接合物同士を対向配置して金属接合部同士を接合する接合手段と、洗浄手段と接合手段との間に設けられ、洗浄手段により洗浄された接合面に対し非接触の状態にて該被接合物を接合動作部へ搬送する手段とを備えた接合装置において、前記搬送手段の少なくとも一部の手段が、前記接合面を特殊ガス雰囲気に曝した状態にて被接合物を保持し搬送する特殊ガス雰囲気下保持搬送手段からなることを特徴とする接合装置。
  18. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段が、被接合物を吸着保持するアタッチメントを有し、該アタッチメント側から特殊ガスを噴出しアタッチメント内を特殊ガスで充満させた状態にてアタッチメントを被接合物に接触させた後、アタッチメント内のガスを吸引して被接合物を吸着する手段からなる、請求項17の接合装置。
  19. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段が、一方の被接合物を吸着保持した後反転させて前記対向配置位置へと受け渡す手段中に設けられている、請求項18の接合装置。
  20. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段が、前記洗浄手段から被接合物を直接取り出す手段中に設けられている、請求項18または19の接合装置。
  21. 前記特殊ガス雰囲気下保持搬送手段が、被接合物を載せたトレイを保持して搬送するとともに、該トレイ保持搬送中に、トレイ上の被接合物の接合面に向けて特殊ガスを噴出する手段からなる、請求項17の接合装置。
  22. さらに、前記接合動作部内に、搬送されてきた被接合物の一旦載置場所が設けられ、かつ、該一旦載置場所に、被接合物の接合面に向けて特殊ガスを局部的に噴出する手段が設けられている、請求項17〜21のいずれかに記載の接合装置。
  23. さらに、前記接合動作部における被接合物の対向配置位置に、両被接合物間に特殊ガスを局部的に噴出する手段が設けられている、請求項17〜22のいずれかに記載の接合装置。
  24. 前記接合手段が、加圧、加熱、超音波印加の少なくとも一つの手段を有する、請求項17〜23のいずれかに記載の接合装置。
  25. 前記接合手段が、大気中で被接合物同士を接合する手段からなる、請求項17〜24のいずれかに記載の接合装置。
  26. 前記接合手段が、減圧中で被接合物同士を接合する手段からなる、請求項17〜24のいずれかに記載の接合装置。
  27. 前記接合手段が、不活性ガス中で被接合物同士を接合する手段からなる、請求項17〜24のいずれかに記載の接合装置。
  28. 前記洗浄手段が、プラズマ照射手段からなる、請求項17〜27のいずれかに記載の接合装置。
  29. 前記洗浄手段が、Arプラズマ照射手段からなる、請求項28の接合装置。
  30. 前記洗浄手段が、前記金属接合部の接合される全表面で1nm以上の深さのエッチングが可能なエネルギー以上でエネルギー波を照射する手段からなる、請求項17〜29のいずれかに記載の接合装置。
  31. 接合される各金属接合部の表面が金、銅、Al、In、Snのいずれかにより構成されている、請求項17〜30のいずれかに記載の接合装置。
  32. 少なくとも一方の金属接合部の表面硬度がビッカース硬度Hvで120以下とされている、請求項17〜31のいずれかに記載の接合装置。
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