JP3857949B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にベアICチップなどの電子部品を実装する電子部品実装装置に関し、特に電子部品の電極と基板の電極を熱エネルギーを付与しつつ接合することで実装する電子部品実装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のベアICチップを基板に実装する電子部品実装装置として、例えば特開2000−68327号公報に開示されたものが知られている。その電子部品実装装置では、ダイシングされたウエハの状態でベアICチップをXYテーブル上に供給し、このXYテーブルにて所定のベアICチップを第1の供給位置に位置決めし、反転移送手段にて第1の供給位置で所定のベアICチップを保持して上下を反転して第2の供給位置に移送し、第2の供給位置で実装ヘッドにてベアICチップを保持し、一方、基板をY方向テーブルにてY方向に移動可能な支持台上に載置固定し、実装ヘッドをX方向テーブルにて基板における実装位置のX方向位置まで移動させるとともに、基板における実装位置のY方向位置が実装ヘッドのY方向位置に一致するようにY方向テーブルにて基板を移動し、ベアICチップと基板の実装箇所の位置合わせを行った後、実装ヘッドにてベアICチップを実装するように構成されている。
【0003】
このベアICチップの基板に対する実装は、一般の電子部品の実装工程とは全く別にクリーンルーム等で行われていた。それは、ベアICチップは高集積化、小型化のために、電極の多電極化とファインピッチ化が著しく、高精度の実装が要請され、また埃による接合不良を防止するために実装環境のクリーン化が強く求められるためである。
【0004】
そして、このようにベアICチップを基板に実装して電子部品を構成した後、その電子部品を他の電子部品とともに電子部品実装装置に供給して、電子機器の基板に実装していた。
【0005】
また、特開2001−77139号公報には、温度変化に伴って電荷を発生する半導体ウエハの各ベアICチップに対してバンプを形成するバンプ形成装置において、搬入部とバンプ形成部との間にプリヒート部を、バンプ形成部と搬出部との間にポストヒート部をそれぞれ配設し、半導体ウエハに対するバンプ形成時に半導体ウエハを所望の温度に加熱するとともに、その前後で予備加熱及び徐冷することで発生した電荷を除去することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年は、ICの高集積化がさらに進行してベアICチップが大型化するとともに、それに伴って1枚の基板に対する電子部品の実装数が少なくて済むようになっており、また同時に携帯機器等に搭載するために基板の小型化が進んでいる。
【0007】
そこで、ベアICチップを直接電子機器の基板に単独で又は他の電子部品とともに実装することが考えられるようになっている。ベアICチップの実装に際しては、その突起電極と基板の電極を接合するについて、基板を150°〜250°程度に加熱するとともに実装ヘッドを250°〜400°程度に加熱し、熱エネルギーを付与しつつ接合するのが好適で、そうすることで高い信頼性をもって効率的に接合することができる。
【0008】
しかし、基板がセラミック基板やガラス基板の場合には、常温から急激に150°〜250°程度まで加熱すると、クラックや割れが発生し、ガラス・エポキシ樹脂基板の場合でも反りが発生し、またフレキシブル基板の場合には治具にて保持した状態で実装するために、治具の熱容量が大きいために温度上昇に時間がかかり、速やかに所定温度まで加熱することができないという問題がある。
【0009】
この問題を解消するために、上記特開2001−77139号公報に開示された手段を、電子部品の実装装置に適用して、実装部と基板の搬入・搬出部の間にプリヒート部やポストヒート部を配設することが考えられる。しかし、基板にクラックや割れが発生しない程度の加熱速度で基板を常温から150°〜250°程度までの加熱するのに要する時間は、実装部で1枚の基板に対して電子部品を実装するのに要する時間(以後、実装タクトと呼ぶ)に比して、格段に長いため実装装置の稼働効率が悪くなるという問題がある。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑み、ベアICチップなどの電子部品を熱エネルギーを付与することで高い信頼性をもって効率的に基板に実装でき、かつ基板にクラックや反りなどを発生する恐れなく、しかも稼働効率良く実装することができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子部品実装装置は、基板の搬入手段と、搬入された基板を予備加熱するプリヒート手段と、予備加熱された基板を保持して加熱するとともに位置決めする基板位置決め手段と、基板位置決め手段上の基板に電子部品を実装する実装手段と、電子部品を実装された基板を徐冷するポストヒート手段と、基板の搬出手段とを備え、プリヒート手段及びポストヒート手段に、各別に温度制御可能な複数の加熱ステージを設けたものである。
【0012】
この構成によると、基板をプリヒート手段で予備加熱した後基板位置決め手段に保持させ、基板位置決め手段で基板を加熱するとともに実装手段にて熱エネルギーを付与しつつ電子部品を実装し、実装後ポストヒート手段にて徐冷した後搬出することで、ベアICチップなどの電子部品を高い信頼性をもって効率的に基板に実装でき、しかも上記プリヒート手段及びポストヒート手段に、各別に温度制御可能な複数の加熱ステージを設けているので、基板にクラックや割れを発生しない加熱速度で所定温度まで加熱し、またクラックや割れを発生しない徐冷速度で所定温度まで徐冷することができるとともに、そのために予備加熱や徐冷に時間を要しても、加熱ステージを選択的に切り換えて使用することで、電子部品の実装に要する時間間隔で連続して実装することができ、基板にクラックや反りなどを発生する恐れなくしかも稼働効率良く実装することができる。
【0013】
特に、実装する電子部品が、一面に複数の突起電極が設けられたベアIC部品を含む場合には、ベアIC部品の突起電極と基板の電極を接合するについて、熱エネルギーを付与して超音波接合や熱圧着を行うことで、高い信頼性をもって効率的に実装することができて効果的である。
【0014】
また、基板が、セラミック基板、ガラス基板、ガラス・エポキシ樹脂基板、治具に保持されたフレキシブル基板の何れかである場合に、これらの基板はクラックや割れや反りの発生が発生し易かったり、治具の熱容量が大きく加熱温度が不十分になり易いために、それを確実に防止できて効果的である。
【0015】
また、搬入手段とプリヒート手段と基板位置決め手段とポストヒート手段と搬出手段をこの順に基板搬送方向に沿うX方向に並列配置し、複数の加熱ステージはX方向と直交するY方向に並列配置し、搬入手段及び搬出手段を任意の加熱ステージに対して基板の搬入出を選択的に行えるようにY方向に位置切り換え可能に構成すると、基板搬送方向のX方向に対して、搬入手段及び搬出手段の位置をY方向に切り換えるだけで、加熱ステージに対する基板の配置切り換えを簡単な構成にて行うことができる。
【0016】
また、基板位置決め手段は基板をY方向に位置決め可能に構成し、基板位置決め手段のX方向の少なくとも一側方に電子部品の供給手段を配設し、実装手段は供給手段による電子部品供給位置と基板上の任意の実装位置との間でX方向に移動可能に構成すると、基板位置決め手段及び実装手段をそれぞれ1軸方向に移動・位置決めして基板の任意の位置に電子部品を実装でき、高精度の実装を実現することができる。
【0017】
また、基板位置決め手段に対してX方向の一側に、基板の電極と接続する電極を有する接続面を上向きにした状態でベアIC部品を供給する上向き部品供給手段と、上向き部品供給手段からベアIC部品を受け取ってX方向に移動するとともに上下を反転して第1の部品供給位置に供給する反転移送手段とを配設し、基板位置決め手段に対してX方向の他側に、接続面を下向きにした状態で電子部品を第2の部品供給位置に供給する下向き部品供給手段を配設すると、単一の実装装置にて基板に対してベアIC部品と他の電子部品を混載して実装することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子部品実装装置の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0019】
図1、図2において、本実施形態の電子部品実装装置1は、基板2に対する接続面を上向きにした状態で供給されるベアIC部品3と、容量素子や抵抗素子などのチップ部品や四周の少なくとも一部に接続リードが設けられたリード付き部品など、基板2に対する接続面を下向きにした状態で供給される電子部品4とを、基板2に混載して実装するものである。
【0020】
基板2には、急激な温度変化によってクラックや割れを発生する恐れのあるセラミック基板やガラス基板、また急激な温度変化によって反りを発生する恐れのあるガラス・エポキシ樹脂基板、若しくは熱容量が大きく短時間で所定温度に安定させることが困難な治具に保持されているフレキシブル基板などが好適に適用される。
【0021】
電子部品実装装置1は、左右方向(X方向)に基板2を搬送して実装する本体部5と、この本体部5の前側の左右両側に配設される部品供給部6、7にて構成され、各部品供給部6、7は本体部5に交換可能に結合されるユニットとして構成されている。
【0022】
部品供給部6は、多数のベアIC部品3が配列して形成されるとともに個片にダイシングされた状態でエキスパンドシート上に支持されている半導体ウエハ8を複数枚収容した部品マガジン9と、所望の半導体ウエハ8を所定の供給高さ位置に位置決めするマガジンリフタ10にて構成され、半導体ウエハ8を本体部5との間で前後方向(Y方向)に受け渡しするように構成されている。
【0023】
部品供給部7は、多数の電子部品4を収容して成るテープ状部品集合体が装着された複数の部品供給カセット11をX方向に並列して搭載するようにされている。この部品供給カセット11は、基板2に対する接続面が下向きの電子部品4を供給する下向き部品供給手段を構成している。そして、部品供給カセット11の先端の部品供給位置は、後述の実装手段17における実装ヘッド18の移動経路の直下に位置し、部品供給部7の任意の部品供給カセット11の電子部品4を実装ヘッド18にて吸着保持するように構成されている。したがって、電子部品4を供給する第2の部品供給位置はX方向に所定の幅を有する領域として設定されている。
【0024】
本体部5の前部の部品供給部6に対向する部分にはエキスパンド台12が配設されている。このエキスパンド台12は前後方向のY方向に移動可能なY方向テーブル13上に設置され、ウエハ引き出し手段(図示せず)にて部品供給部6の部品マガジン9から半導体ウエハ8をエキスパンド台12に導入するように構成され、エキスパンド台12にてそのエキスパンドシートを拡張させて各ベアIC部品3を間隔をあけて分離させ、さらに所望のベアIC部品3を所定のY方向位置に位置決めするように構成されている。これらエキスパンド台12とY方向テーブル13は、基板2に対する接続面が上向きのベアIC部品3を供給する上向き部品供給手段を構成している。
【0025】
14は、エキスパンド台12上で所定のY方向位置に位置決めされたベアIC部品3を認識する認識カメラであり、X方向テーブル15にてX方向に移動可能に支持されている。この認識カメラ14にて、所定のY方向位置に位置決めされたベアIC部品3の内のX方向に任意の位置のベアIC部品3を認識するように構成されている。
【0026】
また、本体部5には、所定のY方向位置に位置決めされたエキスパンド台12上の半導体ウエハ8のX方向の任意のベアIC部品3を吸着保持してX方向に移動し、所定位置に設定された第1の部品供給位置まで移載するとともに、吸着したベアIC部品3を180度上向きに反転させるように構成された反転移送手段16が配設されている。半導体ウエハ8の状態では、各ベアIC部品3の接続面は上向きに形成されており、反転移送手段16にて各ベアIC部品3の接続面を吸着した後上向きに180度旋回することによって、ベアIC部品3の接続面が下向きとなり、その状態で第1の部品供給位置で実装手段17に受け渡すように構成されている。
【0027】
実装手段17は、ベアIC部品3又は電子部品4を保持して基板2に実装する実装ヘッド18と、実装ヘッド18を上述の第1の部品供給位置と第2の部品供給位置との間でX方向に移動・位置決めするX方向テーブル19にて構成され、第1と第2の部品供給位置の中間に配置されている基板2のX方向の所定位置に実装するように構成されている。実装ヘッド18は、ベアIC部品3や電子部品4を吸着保持する吸着ノズル18aとその昇降手段18bとボイスコイルモータなどの加圧手段18cとベアIC部品3や電子部品4を加熱する加熱手段18dとを備えている。
【0028】
本体部5のエキスパンド台12の配設部と部品供給部7の部品供給カセット11の配設部との間にY方向テーブル20が配設され、このY方向テーブル20上に基板2を載置固定する支持台21が設けられ、これらY方向テーブル20と支持台21にて、基板2をY方向に移動させて基板2における電子部品を実装すべき位置を実装ヘッド18によるY方向の実装位置に位置決めする基板位置決め手段が構成されている。
【0029】
こうしてY方向テーブル20にて位置決めされた基板2のX方向幅に対応する実装範囲内の所定の実装位置に、X方向テーブル19にて実装ヘッド18を位置決めすることで、所定のベアIC部品3や電子部品4を基板2の所定の実装位置に実装するように構成されている。
【0030】
また、実装ヘッド18と支持台21との間に、上側で実装ヘッド18に保持された部品3、4を認識し下側で基板2の電子部品を実装すべき位置の両方を認識できるように構成された同時認識手段22が配設されている。この同時認識手段22は、XYテーブル(図示せず)によって、X方向の実装範囲内の任意の位置に位置決め可能でかつ実装ヘッド18による実装位置と実装位置からY方向に退避した位置との間で移動可能に支持されている。
【0031】
なお、同時認識手段22は、実装位置に位置決めされた状態でプリズム等で光路を切り換えて順次部品3、4と基板2の実装位置を認識するように構成され、字義通りに完全に同時に認識するのではない。
【0032】
本体部5におけるエキスパンド台12の上方には基板2を予備加熱するプリヒート手段23が配設され、部品供給部7から延出された部品供給カセット11の上方には基板2を徐冷するポストヒート手段24が配設され、プリヒート手段23から支持台21上に基板2を供給し、支持台21上からポストヒート手段24に基板2を排出するように構成されている。また、本体部5のX方向一側(図では左側)には、基板2をプリヒート手段23に供給する搬入手段25が、本体部5のX方向他側には、ポストヒート手段24から排出された基板2を搬出する搬出手段26が配設されている。
【0033】
プリヒート手段23及びポストヒート手段24には、それぞれ一対の加熱ステージ27と28、29と30がY方向に並列配置され、搬入手段25及び搬出手段26はそれぞれのY方向テーブル25a、26aにてY方向に位置切り換え可能に構成され、何れかの加熱ステージ27又は28、29又は30に対して基板2の搬入出を選択的に行うように成されている。これら加熱ステージ27〜30は、それぞれ各別に温度制御可能に構成されている。
【0034】
次に、以上の構成において、基板2に対してベアIC部品3と電子部品4を混載して実装する動作を図3のタンミング図を参照して説明する。
【0035】
基板2は、搬入手段25にてプリヒート手段23の何れかの加熱ステージ27又は28に供給され、ベアIC部品3を効率的にかつ高い信頼性をもって接合するのに必要な温度、例えば150°〜250°程度に予備加熱される。そのため、加熱ステージ27、28は、基板2の搬入時には、基板2がその温度で加熱されてもクラックや割れを発生する恐れのない温度、例えば80°に設定され、その後所定時間をかけて例えば250°まで加熱し、その後次の基板2の搬入までに80°まで冷却するという動作を繰り返し、かつ両加熱ステージ27、28間で加熱のタイミングをずらせている。
【0036】
予備加熱された基板2は、何れかの加熱ステージ27、28からY方向テーブル20上の支持台21上に移載されて固定され、支持台21に内蔵されている加熱手段にて基板2が加熱され、ベアIC部品3の電極と基板2の電極を接合する際の最適な基板温度、例えば250°に維持される。その後、Y方向テーブル20にて基板2におけるベアIC部品3や電子部品4の実装位置のY方向位置が、実装ヘッド18のY方向位置に一致するように位置決めされる。
【0037】
一方、部品供給部6にて供給され、エキスパンド台12上に導入された半導体ウエハ8は、エキスパンド台12でエキスパンドシートが拡大されて各ベアIC部品3が分離された後、Y方向テーブル13が作動されて実装すべきベアIC部品3が反転移送手段16の移動経路の直下に位置するように位置決めされる。また、X方向テーブル15が作動されて認識カメラ14が実装すべきベアIC部品3の直上に位置決めされ、ベアIC部品3の適否とその位置が高精度に認識され、その認識結果によってY方向テーブル13の位置補正が成されるとともに、反転移送手段16における吸着位置の補正量が求められる。
【0038】
次いで、反転移送手段16が作動され、ベアIC部品3が保持されて持ち上げられ、その後第1の部品供給位置に向けてX方向に移動させるとともに上下が反転されて、接続面を下向きにして第1の部品供給位置に供給される。
【0039】
その時には、実装手段17の実装ヘッド18が第1の部品供給位置に移動してきており、実装ヘッド18にてベアIC部品3が保持された後、X方向テーブル19が作動されて実装ヘッド18が基板2における実装位置のX方向位置に位置決めされる。それと同時に、同時認識手段22も基板2の実装位置に位置決めされ、その状態で基板2の実装位置に設けられている位置マークが認識されるとともに、実装ヘッド18に保持されているベアIC部品3が認識され、所定の位置決め精度が確保されるようにX方向テーブル19及びY方向テーブル20による位置補正が成され、基板2の実装位置にベアIC部品3の位置が高精度に位置決めされる。
【0040】
その後、実装ヘッド18の吸着ノズル18aが昇降手段18bにて下降されるとともに、ボイスコイルモータなどの加圧手段18cにて加圧されるとともに加熱手段18dにてベアIC部品3が加熱され、加熱加圧によってベアIC部品3の電極と基板2の電極の接合が行われる。また、基板2の実装位置に予めディスペンサ等にて封止材を塗布しておくと、実装と同時に加熱手段18dにて封止材も加熱硬化されて封止までを含めた実装が完了される。
【0041】
その一方で、部品供給部7の各部品供給カセット11にて第2の部品供給位置に電子部品4が供給されており、その後実装手段17にてこの電子部品4が保持されてY方向に移動し、上記と同様に基板2の所定の実装位置に実装される。
【0042】
以上の実装動作が適宜繰り返されて、基板2に対して所要数のベアIC部品3及び電子部品4の実装が完了すると、基板2はポストヒート手段24の何れかの加熱ステージ29又は30に排出され、実装時に例えば250°まで加熱されていた基板2が室温に近い温度まで徐冷される。そのため、加熱ステージ29、30は、基板2の搬入時には例えば200°で、その後所定時間をかけて例えば室温に近い温度まで徐冷され、その後基板2は搬出手段26にて次工程に向けて搬出される。
【0043】
なお、各基板2に対するプリヒート手段23による予備加熱やポストヒート手段24による徐冷に要する時間は、各基板2に対するベアIC部品3や電子部品4の実装タクトに比してはるかに長いが、プリヒート手段23及びポストヒート手段24に複数の加熱ステージ27、28、29、30を配設し、図3に示すように、これら加熱ステージ27と28、29と30を交互に使用して予備加熱と徐冷を行うことにより、実装タクトに合わせて基板2を順次支持台21に供給・排出してベアIC部品3及び電子部品4を実装することができる。
【0044】
以上のように本実施形態によれば、基板2をプリヒート手段23で予備加熱した後支持台21に保持させ、支持台21で基板2を加熱するとともに実装ヘッド18にて熱エネルギーを付与しつつベアIC部品3や電子部品4を実装し、実装後ポストヒート手段24にて徐冷した後搬出することで、ベアICチップ3などの電子部品を高い信頼性をもって効率的に基板に実装できる。
【0045】
しかも、プリヒート手段23及びポストヒート手段24に、各別に温度制御可能な複数の加熱ステージ27と28、29と30を設けているので、基板2にクラックや割れを発生しない加熱速度で、例えば150°〜250°の所定温度まで加熱し、またクラックや割れを発生しない徐冷速度で室温に近い所定温度まで徐冷することができ、かつそのために予備加熱や徐冷に時間を要しても、図3に示すように、加熱ステージ27と28、29と30を選択的に切り換えて使用することで、所定の実装タクトで連続して実装することができ、基板2にクラックや反りなどを発生する恐れなく稼働効率良く実装することができる。
【0046】
また、プリヒート手段23及びポストヒート手段24の複数の加熱ステージ27と28、29と30をY方向に並列配置し、搬入手段25及び搬出手段26を、基板2の搬入出を任意の加熱ステージ27又は28、若しくは29又は30に対して選択的に行えるようにY方向テーブル25a、26aにて位置切り換え可能に構成しているので、加熱ステージ27と28、29と30に対する基板2の配置切り換えを簡単な構成にて行うことができる。
【0047】
また、基板2を保持する支持台21をY方向テーブル20にてY方向に位置決め可能に構成し、このY方向テーブル20のX方向の一側方に部品供給部6から供給された半導体ウエハ8をY方向に位置決めするY方向テーブル13とエキスパンド台12及びベアIC部品3を第1の部品供給位置に供給する反転移送手段16を配設し、他側方に電子部品4を第2の部品供給位置に供給する部品供給部7を配設し、実装手段17はその実装ヘッド18をX方向テーブル19にて両側の部品供給位置と支持台21上の基板2における実装位置との間でX方向に移動可能に構成しているので、Y方向テーブル20と実装手段17のX方向テーブル19をそれぞれ1軸方向に移動・位置決めすることによって、基板2の任意の位置にベアIC部品3と電子部品4を実装でき、高精度の実装を実現することができる。
【0048】
また、本実施形態においては、部品供給部6、7を共に前側に配置しているので、作業性が良いという利点がある。また、部品供給部7において、実装ヘッド18にて任意の部品供給カセット11から電子部品4を取り出すので、左右の移動機構を配設する必要がなく、部品供給部7の構成が簡単かつコンパクトになるという利点もある。なお、部品供給部7は、図1に部品供給部70として示すように、後側に配設することもできる。
【0049】
以上の実施形態の説明においては、実装ヘッド18として、吸着ノズル18aと昇降手段18bと加圧手段18cと加熱手段18dを備えた例を示したが、超音波接合ヘッドと加熱手段を設けて熱エネルギーを付与しながら超音波接合するようにしても良い。
【0050】
また、図2に示すように、実装ヘッド18として、第1の部品供給位置に供給されたベアIC部品3を保持して実装する第1の実装ヘッド58aと、第2の部品供給位置に供給された電子部品4を保持して実装する第2の実装ヘッド58bを配設した構成としてもよく、そうするとベアIC部品3と電子部品4をそれぞれ専用の実装ヘッド58a、58bにて実装することで、効率的にかつ確実にベアIC部品3と電子部品4の実装を行うことができる。
【0051】
また、上記実施形態の説明では、部品供給部6において、複数枚の半導体ウエハ8を収容された部品マガジン9を搭載してその半導体ウエハ8を供給するように構成した例を説明したが、多数のベアIC部品3を配列して収容した1又は複数のトレイを保持したトレイプレートを複数枚収容保持した部品マガジンを搭載してそのトレイプレートを供給するようにしても良く、また多数のベアIC部品3を配列して収容した大型のトレイを直接供給するように構成しても良く、さらに多数のベアIC部品3を収容して成るテープ状部品集合体が装着された複数の部品供給カセットや、段積みされた多数のトレイを順次供給するトレイフィーダを、移動台上に搭載した構成とし、この部品供給部6から直接反転移送手段16にベアIC部品3を供給するようにすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の電子部品実装装置によれば、以上のように基板をプリヒート手段で予備加熱した後基板位置決め手段に保持させ、基板位置決め手段で基板を加熱するとともに実装手段にて熱エネルギーを付与しつつ電子部品を実装し、実装後ポストヒート手段にて徐冷した後搬出することで、ベアICチップなどの電子部品を高い信頼性をもって効率的に基板に実装でき、しかも上記プリヒート手段及びポストヒート手段に、各別に温度制御可能な複数の加熱ステージを設けているので、基板にクラックや割れを発生しない加熱速度で所定温度まで加熱し、またクラックや割れを発生しない徐冷速度で所定温度まで徐冷することができるとともに、そのために予備加熱や徐冷に時間を要しても、加熱ステージを選択的に切り換えて使用することで、電子部品の実装に要する時間間隔で連続して実装することができ、基板にクラックや反りなどを発生する恐れなく稼働効率良く実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電子部品実装装置の全体概略構成を示す透視斜視図である。
【図2】同実施形態の電子部品実装装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】同実施形態における実装動作のタイミング図である。
【符号の説明】
1 電子部品実装装置
2 基板
3 ベアIC部品
4 電子部品
6 部品供給部
7 部品供給部
11 部品供給カセット(下向き部品供給手段)
12 エキスパンド台(上向き部品供給手段)
13 Y方向テーブル(上向き部品供給手段)
16 反転移送手段
17 実装手段
20 Y方向テーブル(基板位置決め手段)
21 支持台(基板位置決め手段)
23 プリヒート手段
24 ポストヒート手段
25 搬入手段
26 搬出手段
27〜30 加熱ステージ

Claims (6)

  1. 基板の搬入手段と、搬入された基板を予備加熱するプリヒート手段と、予備加熱された基板を保持して加熱するとともに位置決めする基板位置決め手段と、基板位置決め手段上の基板に電子部品を実装する実装手段と、電子部品を実装された基板を徐冷するポストヒート手段と、基板の搬出手段とを備え、プリヒート手段及びポストヒート手段に、各別に温度制御可能な複数の加熱ステージを設けたことを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 実装する電子部品は、一面に複数の突起電極が設けられたベアIC部品を含むことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 基板は、セラミック基板、ガラス基板、ガラス・エポキシ樹脂基板、治具に保持されたフレキシブル基板の何れかであることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品実装装置。
  4. 搬入手段とプリヒート手段と基板位置決め手段とポストヒート手段と搬出手段をこの順に基板搬送方向に沿うX方向に並列配置し、複数の加熱ステージはX方向と直交するY方向に並列配置し、搬入手段及び搬出手段を任意の加熱ステージに対して基板の搬入出を選択的に行えるようにY方向に位置切り換え可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電子部品実装装置。
  5. 基板位置決め手段は基板をY方向に位置決め可能に構成し、基板位置決め手段のX方向の少なくとも一側方に電子部品の供給手段を配設し、実装手段は供給手段による電子部品供給位置と基板上の任意の実装位置との間でX方向に移動可能に構成したことを特徴とする請求項4記載の電子部品実装装置。
  6. 基板位置決め手段に対してX方向の一側に、基板の電極と接続する電極を有する接続面を上向きにした状態でベアIC部品を供給する上向き部品供給手段と、上向き部品供給手段からベアIC部品を受け取ってX方向に移動するとともに上下を反転して第1の部品供給位置に供給する反転移送手段とを配設し、基板位置決め手段に対してX方向の他側に、接続面を下向きにした状態で電子部品を第2の部品供給位置に供給する下向き部品供給手段を配設したことを特徴とする請求項5記載の電子部品実装装置。
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