JP7010647B2 - 遠隔通信システム及びこれを備えたクレーン - Google Patents

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本発明は、それぞれ独立した第1の被制御装置と第2の被制御装置とを遠隔操作するための遠隔通信システム及びこれを備えたクレーンに関する。
従来、遠隔操作可能な回転駆動機構を有するフック装置として、例えば、特許文献1に記載の回転駆動式揚重フック装置がある。この回転駆動式揚重フック装置は、遠隔操縦器を備えており、フックの回転駆動を遠隔操作可能に構成されている。
また、クレーン等の作業機を遠隔操作する技術として、例えば、特許文献2に記載の遠隔操作装置が開示されている。
実開平6-37262号公報 特開2010-228905号公報
しかしながら、上記特許文献1には、回転駆動式揚重フック装置(以下、「回転フック装置」と略称する)を遠隔操作する遠隔操作装置や、回転フック装置を搭載したクレーンなどの作業機を遠隔操作する遠隔操作装置についての開示が一切ない。また、上記特許文献2には、フックを吊り下げるワイヤロープを巻上げ又は巻下げするウインチを遠隔操作することについては記載があるが、遠隔操作可能な回転フック装置の構成や、これを遠隔操作する構成については開示が一切ない。
また、例えば、上記特許文献2のフックブロックに代えて上記特許文献1の回転フック装置を適用したクレーンにおいて、回転フック装置を除くクレーン本体部分を第1の被制御装置とし、回転フック装置を第2の被制御装置として、これらを遠隔操作する構成を考える。この場合に、上記従来技術を単純に組み合わせて、それぞれ専用の遠隔操作装置を用意した場合、オペレータはクレーンの操作中に2つの遠隔操作装置を用途に応じて使い分ける必要があり、使い勝手が悪い。加えて、遠隔操作装置が2台となるため、使用する周波数帯、電界強度等によって、例えば特定小電力無線局の要件を満たす場合であれば電波法に定められた技術基準に適合している無線機器であることを証明する適合表示無線設備の証明マークを獲得するための届け出が2台分必要となる。
また、例えば回転フック装置の遠隔操作に上記特許文献2の遠隔操作装置を兼用させる場合は、この遠隔操作装置には回転フック装置を遠隔操作するスイッチが無いため、既存のスイッチで対応させる場合、例えば、モードを切り換えるなどの工夫が必要である。そのため、オペレータは作業機の操作中に2つのモードを用途に応じて切り換える必要がありこれも使い勝手が悪い。
以上のことから、使い勝手等を考慮すると、1つの遠隔操作装置にてモード切換等を行わずに回転フック装置を含む作業機の遠隔操作をできることが望ましいが、このような遠隔通信システムの構成は開示されていないのが現状である。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、それぞれ独立した第1の被制御装置及び第2の被制御装置を同時に遠隔操作可能な遠隔通信システム及びこれを備えたクレーンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る遠隔通信システムは、それぞれ独立した第1の被制御装置と第2の被制御装置とを同時に遠隔操作可能な遠隔通信システムであって、前記第1の被制御装置に設けられた第1の無線通信機と、前記第2の被制御装置に設けられた第2の無線通信機と、前記第1の被制御装置を遠隔制御するための第1の操作部及び前記第2の被制御装置を遠隔制御するための第2の操作部を有する遠隔操作装置と、を備え、前記遠隔操作装置は、前記第1の操作部を介した操作入力に応じて、該操作入力に基づく第1の操作情報を含む第1の遠隔制御信号を無線送信すると共に、前記第2の操作部を介した操作入力に応じて、該操作入力に基づく第2の操作情報を含む第2の遠隔制御信号を無線送信し、前記第1の無線通信機は、前記第1の遠隔制御信号を受信し、受信した前記第1の遠隔制御信号を復調して、該第1の遠隔制御信号から前記第1の操作情報を抽出し、前記第2の無線通信機は、前記第2の遠隔制御信号を受信し、受信した前記第2の遠隔制御信号を復調して、該第2の遠隔制御信号から前記第2の操作情報を抽出する。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様に係るクレーンは、上記第1の態様に係る遠隔通信システムを備える。
本発明によれば、第1の被制御装置を遠隔制御するための第1の操作部と第2の被制御装置を遠隔制御するための第2の操作部とを有する遠隔操作装置と、第1の被制御装置の第1の無線通信機と、第2の被制御装置の第2の無線通信機との組み合わせによって遠隔通信システムを構成するようにした。これによって、1つの遠隔操作装置にてモード切換等を行わずに第1の被制御装置及び第2の被制御装置を遠隔操作することが可能となるため、第1の被制御装置及び第2の被制御装置を同時に遠隔操作することも可能となる。その結果、第1の被制御装置及び第2の被制御装置の操作性を向上することが可能となる。
第1実施形態に係る車両搭載型クレーンが装備された車両の概略構成図である。 第1実施形態に係る車両搭載型クレーンを説明する構成図である。 第1実施形態に係るフック装置を背面側から見た透視図である。 第1実施形態に係るフック装置の正面図である。 第1実施形態に係る遠隔操作装置の斜視図である。 第1実施形態に係る遠隔通信システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る遠隔制御信号送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る第1の遠隔制御信号受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る信号受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る荷重通知信号送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る荷重通知信号送受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る第1の情報表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る荷重情報表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)及び(c)は、第1実施形態に係る第1の液晶表示部の表示態様例を示す図であり、(b)は第1実施形態に係る第2の液晶表示部の表示態様例を示す図である。 第2実施形態に係る遠隔通信システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るバッテリ通知信号送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る通知信号受信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る第2の情報表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、第2実施形態に係る第1の液晶表示部の表示態様例を示す図である。 第3実施形態に係る遠隔通信システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の第1から第3実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す第1から第3実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
(第1実施形態)
(構成)
第1実施形態に係る車両搭載型クレーン1は、図1及び図2に示すように、車両2の荷台3と運転室4の間のシャーシフレーム5上に搭載されている。
この車両搭載型クレーン1(以下、単に「クレーン1」と略記する)は、ベース6と、アウトリガ7と、旋回台8と、コラム9と、伸縮式のブーム10と、ウインチ11と、ワイヤロープ12と、フック装置13と、操作レバー15とを備えている。
ベース6には、アウトリガ7が装備されており、旋回台8は、ベース6上に旋回自在に設けられている。コラム9は、旋回台8上に設けられ、このコラム9の上端部にブーム10が起伏自在に枢支されている。コラム9にはウインチ11が設けられており、このウインチ11のワイヤロープ12をブーム10の先端部10sに導いて、フック装置13を先端部10sから吊り下げている。操作レバー15は、ベース6上に配置されており、オペレータは、この操作レバー15を用いて機体側でクレーン1(但し、フック装置13を除く)を操作可能になっている。
第1実施形態のフック装置13は、図3及び図4に示すように、フック14と、シーブカバー40と、トラニオン軸41と、シーブ42と、電動モータ43と、バッテリ44と、第1の遠隔制御装置45と、減速機46と、自稼発電機47と、第2の液晶表示部70とを備えている。
シーブカバー40は、正面視で、上部が台形状で下部が半円状に形成された第1シーブカバー40a及び第2シーブカバー40bを有する。
トラニオン軸41は、直方体形状の中軸部41aと、この中軸部41aの長手方向の両端面の中央から突出する円柱状の凸軸部41bと、中軸部41aの長手方向の中央部を上下に貫通する円形の貫通孔(図示略)とを有している。そして、第1及び第2シーブカバー40a及び40bのそれぞれの略中央に設けられた円形の貫通孔に凸軸部41bを嵌合させることで、第1及び第2シーブカバー40a及び40bの間にトラニオン軸41を回動可能に設けている。
シーブ42は、第1シーブ42a及び第2シーブ42bを有し、第1シーブ42aはトラニオン軸41の第1シーブカバー40a側の凸軸部41bにラジアル軸受を介して枢着され、第2シーブ42bは、トラニオン軸41の第2シーブカバー40b側の凸軸部41bにラジアル軸受を介して枢着されている。
フック14は、トラニオン軸41の中軸部41aに設けられた貫通孔にフック軸14aを下側から上側に向かって挿通させて、中軸部41aの上部にてスラスト軸受を介してトラニオン軸41の回動軸線と直交する軸を中心として回転自在に取り付けられている。
電動モータ43は、必要なトルクが得られる範囲で、例えば、小型のサーボモータ等から構成されている。この電動モータ43は、第1実施形態において、直方体形状の本体部と、その長手方向の一端から突出するモータ軸43aとを有する。電動モータ43は、シーブカバー40の内側にモータ取付部材48を介して固定支持されている。
バッテリ44は、電動モータ43及び第1の遠隔制御装置45に電力を供給する充電式のバッテリ(二次電池)である。バッテリ44は、上面部に正電極及び負電極との電気的な接続部が設けられている。バッテリ44は、シーブ42の内側にバッテリ取付部材49を介して取り付けられている。なお、取り付けられたバッテリ44は、電動モータ43とトラニオン軸41を中心に平面視で互いに反対側の位置に配置される。
減速機46は、第1平歯車46aと、第1平歯車46aよりも大きい径を有する第2平歯車46bとを備えている。第1平歯車46aは、モータ軸43aの上部にモータ軸43aと同期回転可能に固定支持され、第2平歯車46bは、フック軸14aの上部にフック軸14aと同期回転可能に固定支持されている。
第1平歯車46aと第2平歯車46bとは、互いの歯の一部が噛み合わされている。そして、電動モータ43の発生する回転駆動力によってモータ軸43aが回転すると、これと同期して第1平歯車46aが回転する。第1平歯車46aが回転すると、第2平歯車46bが予め設計された減速比に応じた回転速度で回転する。第2平歯車46bが回転すると、これと同期してフック軸14aが回転する。
自稼発電機47は、第1及び第2シーブカバー40a及び40bの上部台形状の傾斜部に、該傾斜部と直交する姿勢で取り付けられ、例えば、車両2の走行時の振動等の外力を受けて自稼発電するものである。自稼発電機47によって自稼発電された電力はバッテリ44の充電電力として利用される。
第2の液晶表示部70は、フック装置13の背面側の第2シーブカバー40aの表面に設けられ、第2の制御装置45a(後述)からの画像表示信号に基づき、第1実施形態では、クレーン1の実吊荷重の情報を表示するようになっている。
図1及び図2に戻って、クレーン1は、更に、第1の制御装置16と、第1の無線通信機17と、ロードセル18と、遠隔操作装置19とを備えている。第1の制御装置16及び第1の無線通信機17は旋回台8に設けられ、ロードセル18はブーム10の先端部10sの内側に設けられている。
クレーン1は、更に、コラム9の旋回、ブーム10の起伏と伸縮、及びウインチ11の巻上巻下の作動を行うための複数のアクチュエータとして、旋回用油圧モータ50と、ブーム伸縮用油圧シリンダ51と、ブーム起伏用油圧シリンダ52と、ウインチ用油圧モータ53とを備える。
ここで、クレーン1は、図示省略するが、車両2の備えるエンジン(不図示)を駆動源として駆動する油圧ポンプと、この油圧ポンプから供給される圧油の油路を切換制御するコントロールバルブ60とを備えている。そして、上記油圧アクチュエータ50、51、52、53は、いずれもコントロールバルブ60を介して油圧ポンプから圧油を供給することによって作動する。
また、クレーン1は、図示省略するが、上記ロードセル18の他に、ブーム10の長さを検出するブーム長検出器と、ブーム10の起伏角度を検出するブーム角度検出器と、ブーム10の旋回角度を検出する旋回角度検出器と、ウインチ11からのワイヤロープ12の繰り出し量及び繰り込み量を検出するウインチドラム回転検出器とを備えている。
以下、クレーン1のフック装置13を除く本体部分を「クレーン本体1a」と称する。
第1の制御装置16は、以下いずれも図示省略するが、所定の制御プログラムに基づいて、演算およびクレーン1のシステム全体を制御するCPUと、所定領域に予めCPUで実行される制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、クレーン1の第1の無線通信機17等を含めた接続機器に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)とを有して構成されている。これらは、データを転送するための信号線であるバスで相互にかつデータ授受可能に接続されている。
第1の無線通信機17は、予め設定された周波数帯域の無線信号によって、図2に示す遠隔操作装置19との間で双方向の無線通信が可能に構成されている。具体的に、第1の無線通信機17は、図6に示すように、遠隔操作装置19からの第1の遠隔制御信号Rctr1(後述)を自身の有する第1のアンテナ17aを介して受信することが可能に構成されている。第1の無線通信機17は、受信した第1の遠隔制御信号Rctr1からクレーン操作情報(後述)を抽出し、抽出したクレーン操作情報を第1の制御装置16に入力する。
加えて、第1の無線通信機17は、第1の制御装置16からの荷重通知情報(後述)及びその送信指示に応じて、第1のアンテナ17aを介して荷重通知情報と第1の無線通信機17の識別情報(IDコード)である第1の識別情報ID1とを含む第1の荷重通知信号Wt1を第1の無線通信機17に向けて無線送信可能に構成されている。
また、第1実施形態において、第1の無線通信機17は、電波法に基づく無線局免許が不要な特定小電力無線局の要件を満たす電波(以下、「特定小電力電波」と称す)を用いて無線通信を行うように構成されている。なお、特定小電力無線局に該当する無線機器は、無線免許が不要で、且つ、技術基準適合証明(技術基準適合証明マークの表示)が必要な機器である。
第1の制御装置16は、第1の無線通信機17から入力されるクレーン操作情報に基づき、クレーン本体1aの各アクチュエータの作動を制御する。具体的に、コントロールバルブ60の有する、上記油圧アクチュエータ50、51、52、53にそれぞれ対応する電磁弁(図示略)に制御信号を送信することで作動制御する。加えて、ロードセル18で検出されたクレーン1の吊荷重情報Wを含む荷重通知情報を生成する。そして、生成した荷重通知情報とその送信指示とを第1の無線通信機17に入力する。この処理は、予め設定されたサンプリング周期で繰り返し実行される。
また、第1の制御装置16には、ブーム長検出器、ブーム角度検出器、旋回角度検出器及びウインチドラム回転検出器からの各検出信号がI/Fを介して入力される。そして、第1の制御装置16は、入力された各検出信号に含まれる情報に基づき、不図示の過負荷防止装置(モーメント・リミッタ)の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ、フック13の位置等の各種情報を演算する。これら演算結果は、クレーン1の作業時に適宜アクチュエータの作動制御等に用いられる。
ロードセル18は、図1及び図2に示すように、ブーム10の先端部10sの内側に設けられ、ワイヤロープ12の張力に基づきクレーン1の吊荷重を検出する。ロードセル18は、検出した吊荷重の情報である吊荷重情報Wを、信号線を介して第1の制御装置16に送信する。
一方、フック装置13の第1の遠隔制御装置45は、図3に示すように、バッテリ取付部材49を介してバッテリ44の上部に設けられており、図6に示すように、第2の制御装置45aと、第2の無線通信機45bとを備えている。
第2の制御装置45aは、第2の無線通信機45bから入力されたフック操作情報(後述)に基づき電動モータ43を駆動制御する。更に、第2の無線通信機45bから入力された荷重通知情報に基づき第1実施形態ではクレーン1の実吊荷重の情報を第2の液晶表示部70に表示する処理を実行する。
第2の無線通信機45bは、第2のアンテナ450bを有し、この第2のアンテナ450bを介して、遠隔操作装置19との間で単方向の無線通信が可能に構成されている。具体的に、第2の無線通信機45bは、遠隔操作装置19からの予め設定された周波数帯域の第2の遠隔制御信号Rctr2(後述)及び第2の荷重通知信号Wt2(後述)を第2のアンテナ450bを介して受信可能に構成されている。
第2の無線通信機45bは、受信した第2の遠隔制御信号Rctr2からフック操作情報を抽出し、抽出したフック操作情報を第2の制御装置45aに入力する。加えて、受信した第2の荷重通知信号Wt2から荷重通知情報を抽出し、抽出した荷重通知情報を第2の制御装置45aに入力する。
遠隔操作装置19は、クレーン1を遠隔操作可能な独立した装置であって、図5に示すように、その正面に、上下に倒伏可能なブーム起伏選択スイッチ20、ウインチ巻上巻下選択スイッチ21、ブーム伸縮選択スイッチ22、旋回左右選択スイッチ23がそれぞれ設けられている。また、グリップ24の背面には、各アクチュエータの作動速度を制御するための速度レバー25が設けられている。
以下、ブーム起伏選択スイッチ20、ウインチ巻上巻下選択スイッチ21、ブーム伸縮選択スイッチ22及び旋回左右選択スイッチ23を、「クレーン操作スイッチ20~23」と略記する場合がある。
更に、この遠隔操作装置19には、正面に第1の液晶表示部26と、同じく正面にフック右回転スイッチ27及びフック左回転スイッチ28を含む各スイッチとが設けられている。第1実施形態において、各スイッチ27、28には、押しボタン式のスイッチを用いているが、この構成に限らず、上記クレーン操作スイッチ20~23と同様に、レバー式のスイッチを採用して、フック回転スイッチを1つにまとめる構成としてもよい。
以下、フック右回転スイッチ27及びフック左回転スイッチ28を、「フック回転スイッチ27~28」と略記する場合がある。
第1実施形態において、クレーン操作スイッチ20~23とフック回転スイッチ27~28とはモード切り換え等を行うことなく同時操作可能に独立に設けられたスイッチとなっている。
第1の液晶表示部26は、演算制御部29(後述)からの画像表示信号に基づき、第1実施形態では、クレーン1の実際の吊荷重の情報、遠隔操作装置19の受信電波の状況を示す情報、遠隔操作装置19のバッテリ残量の情報などを表示するように構成されている。
この遠隔操作装置19は、更に、図6に示すように、演算制御部29と、無線通信部30とを備えている。
演算制御部29は、内部にCPU、ROM、RAM、I/F等を含むコンピュータシステムを有し、このコンピュータシステムによって所定の制御プログラムを実行して、各種スイッチの操作に応じた処理を行う。
具体的に、演算制御部29は、オペレータのクレーン操作スイッチ20~23及び速度レバー25の操作に応じた操作入力に基づきこれらスイッチ及びレバーの操作内容を含むクレーン操作情報を生成する。そして、生成したクレーン操作情報とその送信指示とを無線通信部30に入力する。加えて、オペレータのフック回転スイッチ27~28及び速度レバー25の操作に応じた操作入力に基づきこれらスイッチ及びレバーの操作内容を含むフック操作情報を生成する。そして、生成したフック操作情報とその送信指示とを無線通信部30に入力する。
演算制御部29は、更に、無線通信部30にて検出されてRAM等のメモリに記憶された荷重通知情報及び電波強度情報Ws(後述)に基づき、例えば、図14(a)に示すように、第1の液晶表示部26に実吊荷重及び定格荷重の数値情報及び電波強度を示すアンテナマークを表示する処理を実行する。加えて、不図示の第1のバッテリ残量検出器で検出されてRAM等のメモリに記憶された遠隔操作装置19のバッテリ(不図示)の残量を示す第1のバッテリ残量情報Bat1に基づき第1の液晶表示部26に、遠隔操作装置19のバッテリ残量を示す電池マークを表示する処理を実行する。
なお、第1のバッテリ残量検出器は、予め設定されたサンプリング周期で遠隔操作装置19のバッテリ残量を検出し、検出したバッテリ残量を示す第1のバッテリ残量情報Bat1をRAM等のメモリに記憶するように構成されている。
無線通信部30は、図6に示すように、第3のアンテナ30aを有し、この第3のアンテナ30aを介して、クレーン本体1aの第1の無線通信機17との間で双方向通信を行い、かつ、フック装置13の第2の無線通信機45bとの間で単方向通信を行うように構成されている。
具体的に、無線通信部30は、演算制御部29からのクレーン操作情報及びその送信指示に応じて、クレーン操作情報と予めROMに記憶された第1の無線通信機17の識別情報である第1の識別情報ID1とを含む第1の遠隔制御信号Rctr1を生成する。そして、生成した第1の遠隔制御信号Rctr1を第3のアンテナ30aを介して無線送信する。加えて、演算制御部29からのフック操作情報及びその送信指示に応じて、フック操作情報と予めROMに記憶された第2の無線通信機45bの識別情報(IDコード)である第2の識別情報ID2とを含む第2の遠隔制御信号Rctr2を生成する。そして、生成した第2の遠隔制御信号Rctr2を第3のアンテナ30aを介して無線送信する。
一方、演算制御部29は、無線通信部30から入力される情報に基づき、第1の荷重通知信号Wt1を受信したと判定した場合に、この信号の情報をRAM等のメモリに記憶する。加えて、荷重通知情報のフック装置13の第2の無線通信機45bへの送信指示を無線通信部30に入力する。
無線通信部30は、更に、第3のアンテナ30aを介して、受信可能な周波数帯域の信号を受信し、受信した信号を復調して、受信信号に含まれる情報を抽出する。そして、抽出した情報を演算制御部29に入力する。また、演算制御部29からの荷重通知情報の送信指示に応じて、メモリに記憶された第1の荷重通知信号Wt1の情報における第1の識別情報を第2の識別情報に書き換えて、荷重通知情報と第2の識別情報とを含む第2の荷重通知信号Wt2を生成する。そして、生成した第2の荷重通知信号Wt2を第3のアンテナ30aを介して無線送信する。
即ち、第1実施形態では、遠隔操作装置19の無線通信部30を介して、クレーン本体1aの第1の無線通信機17から送信されてきた第1の荷重通知信号Wt1を、同じ荷重通知情報を含む第2の荷重通知信号Wt2として、フック装置13の第2の無線通信機45bへと転送する。
また、無線通信部30は、図示省略するが、電波強度検出部を有し、この電波強度検出部にて予め設定されたサンプリング周期で受信電波の強度を検出し、検出した電波強度情報WsをRAM等のメモリに記憶する。
また、第1実施形態において、無線通信部30は、クレーン本体1aの第1の無線通信機17及びフック装置13の第2の無線通信機45bとの間で特定小電力電波を用いて無線通信を行うように構成されている。また、第1実施形態では、第1の無線通信機17と、第2の無線通信機45bとに共通の周波数帯の信号を用いて無線通信を行うように構成されている。
以上説明した、クレーン本体1aの備える第1の制御装置16及び第1の無線通信機17と、遠隔操作装置19と、フック装置13の備える第1の遠隔制御装置45及び第2の液晶表示部70とから、遠隔通信システムが構成される。
(遠隔制御信号送信処理)
次に、図7に基づき、遠隔操作装置19で実行される遠隔制御信号の無線送信処理である遠隔制御信号送信処理の処理手順について説明する。
遠隔操作装置19の演算制御部29にて所定の制御プログラムが実行されて遠隔制御信号送信処理が開始されると、まず、図7に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS100では、演算制御部29によって、オペレータのクレーン操作スイッチ20~23及び速度レバー25の操作に応じた操作入力があったか否かを判定する。そしてし、操作入力があったと判定した場合(Yes)は、ステップS102に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS108に移行する。
ステップS102に移行した場合は、演算制御部29において、クレーン操作スイッチ20~23及び速度レバーの操作入力に基づき、これらの操作内容の情報を含むクレーン操作情報を生成し、生成したクレーン操作情報を無線通信部30に入力する。その後、ステップS104に移行する。
ステップS104では、無線通信部30において、入力されたクレーン操作情報とROM等のメモリに予め記憶された第1の識別情報とを含む第1の遠隔制御信号Rctr1を生成する。その後、ステップS106に移行する。
ステップS106では、無線通信部30において、ステップS104で生成した第1の遠隔制御信号Rctr1を、第3のアンテナ30aを介して予め設定された電界強度(特定小電力無線局の要件を満たす電界強度)で無線送信する。その後、一連の処理を終了する。
一方、ステップS102でクレーン操作スイッチ20~23が操作されてなくステップS108に移行した場合は、演算制御部29において、フック回転スイッチ27~28のいずれかが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合(Yes)は、ステップS110に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS116に移行する。
ステップS110に移行した場合は、演算制御部29において、フック回転スイッチ27~28及び速度レバー25の操作入力に基づき、これらの操作内容の情報を含むフック操作情報を生成し、生成したフック操作情報を無線通信部30に入力する。その後、ステップS112に移行する。
ステップS112では、無線通信部30において、入力されたフック操作情報とROM等のメモリに予め記憶された第2の識別情報とを含む第2の遠隔制御信号Rctr2を生成する。その後、ステップS114に移行する。
ステップS114では、無線通信部30において、ステップS112で生成した第2の遠隔制御信号Rctr2を、第3のアンテナ30aを介して予め設定された電界強度(特定小電力無線局の要件を満たす電界強度)で無線送信する。その後、一連の処理を終了する。
また、ステップS108でフック回転スイッチが操作されてなくステップS116に移行した場合は、他の不図示のスイッチが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合(Yes)は、ステップS118に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS118に移行した場合は、演算制御部29及び無線通信部30において、他のスイッチを介した操作入力に対する処理を実行して、一連の処理を終了する。
(第1の遠隔制御信号受信処理)
次に、図8に基づき、第1の制御装置16及び第1の無線通信機17で実行される第1の遠隔制御信号受信処理の処理手順について説明する。なお、第1の遠隔制御信号受信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
第1の制御装置16及び第1の無線通信機17にて所定の制御プログラムが実行されて第1の遠隔制御信号受信処理が開始されると、まず、図8に示すように、ステップS200に移行する。
ステップS200では、第1の無線通信機17において、第1のアンテナ17aを介して、信号を受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS202に移行した場合は、第1の無線通信機17において、受信した信号を復調して、信号に含まれる情報を抽出する。その後、ステップS204に移行する。
ステップS204では、第1の無線通信機17において、抽出した情報を第1の制御装置16に入力して、ステップS206に移行する。
ステップS206では、第1の制御装置16において、予めROM等のメモリに記憶された第1の無線通信機17の識別情報(第1の識別情報ID1)との照合によって、入力された情報が第1の識別情報ID1を含むか否かを判定する。そして、含むと判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS208に移行した場合は、第1の制御装置16において、ステップS200で受信した信号が第1の遠隔制御信号Rctr1であると判別する。その後、一連の処理を終了する。
なお、第1の制御装置16は、受信した信号が第1の遠隔制御信号Rctr1であると判別すると、第1の無線通信機17から入力された情報に含まれるクレーン操作情報に基づき、クレーン本体1aのクレーン操作情報に対応する各油圧アクチュエータを駆動制御する。具体的に、第1の制御装置16は、図6に示すコントロールバルブ60の有する、各油圧アクチュエータに対応する電磁弁に対して制御信号を送信する。
(第2の遠隔制御信号受信処理)
次に、図9に基づき、第2の制御装置45a及び第2の無線通信機45bで実行される第2の遠隔制御信号受信処理の処理手順について説明する。なお、第2の遠隔制御信号受信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
第2の制御装置45a及び第2の無線通信機45bにて所定の制御プログラムが実行されて第2の遠隔制御信号受信処理が開始されると、まず、図9に示すように、ステップS300に移行する。
ステップS300では、第2の無線通信機45bにおいて、第2のアンテナ450bを介して信号を受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS302に移行した場合は、第2の無線通信機45bにおいて、受信した信号を復調して、信号に含まれる情報を抽出する。その後、ステップS304に移行する。
ステップS304では、第2の無線通信機45bにおいて、抽出した情報を第2の制御装置45aに入力して、ステップS306に移行する。
ステップS306では、第2の制御装置45aにおいて、予めROM等のメモリに記憶された第2の無線通信機45bの識別情報(第2の識別情報ID2)との照合によって、入力された情報が第2の識別情報ID2を含むか否かを判定する。そして、含むと判定した場合(Yes)は、ステップS308に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS308に移行した場合は、第2の制御装置45aにおいて、照合処理によって、入力された情報がフック操作情報を含むか否かを判定する。そして、含むと判定した場合(Yes)は、ステップS310に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS312に移行する。
ステップS310に移行した場合は、第2の制御装置45aにおいて、ステップS300で受信した信号が第2の遠隔制御信号Rctr2であると判別する。その後、一連の処理を終了する。
一方、ステップS312に移行した場合は、第2の制御装置45aにおいて、照合処理によって、入力された情報が荷重通知情報を含むか否かを判定する。そして、含むと判定した場合(Yes)は、ステップS314に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS314に移行した場合は、第2の制御装置45aにおいて、ステップS300で受信した信号が第2の荷重通知信号Wt2であると判別する。その後、一連の処理を終了する。
なお、第2の制御装置45aは、受信した信号が第2の遠隔制御信号Rctr2であると判別すると、第2の無線通信機45bから入力された情報に含まれるフック操作情報に基づき電動モータ43を駆動制御する。
(荷重通知信号送信処理)
次に、図10に基づき、第1の制御装置16及び第1の無線通信機17で実行される荷重通知信号送信処理の処理手順について説明する。なお、荷重通知信号送信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
第1の制御装置16にて所定の制御プログラムが実行されて荷重通知信号送信処理が開始されると、まず、図10に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、第1の制御装置16において、ロードセル18で検出された吊荷重情報Wを取得して、ステップS402に移行する。
ステップS402では、第1の制御装置16において、吊荷重情報Wを含む荷重通知情報を生成して、ステップS404に移行する。
ステップS404では、第1の制御装置16において、荷重通知情報とその送信指示を第1の制御装置16に入力して、ステップS406に移行する。
ステップS406では、第1の無線通信機17において、入力された荷重通知情報の送信指示に応じて、荷重通知情報を含む第1の荷重通知信号Wt1を生成して、ステップS408に移行する。
ステップS408では、第1の無線通信機17において、ステップS406で生成した第1の荷重通知信号Wt1を第1のアンテナ17aを介して無線送信して、一連の処理を終了する。
(荷重通知信号送受信処理)
次に、図11に基づき、遠隔操作装置19で実行される荷重通知信号送受信処理の処理手順について説明する。なお、荷重通知信号送受信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
遠隔操作装置19の演算制御部29にて所定の制御プログラムが実行されて荷重通知信号送受信処理が開始されると、まず、図11に示すように、ステップS500に移行する。
ステップS500では、無線通信部30において、信号を受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS502に移行した場合は、無線通信部30において、受信した信号を復調して、信号に含まれる情報を抽出する。その後、ステップS504に移行する。
ステップS504では、無線通信部30において、抽出した情報を演算制御部29に入力して、ステップS506に移行する。
ステップS506では、演算制御部29において、照合処理によって入力された情報が荷重通知情報であるか否かを判定する。そして、荷重通知情報であると判定した場合(Yes)は、第1の荷重通知信号Wt1を受信したと判別して、ステップS508に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS508に移行した場合は、演算制御部29において、第1の荷重通知信号Wt1の情報をRAM等のメモリに記憶して、ステップS510に移行する。
ステップS510では、演算制御部29において、ステップS502で抽出した荷重通知情報の第2の無線通信機45bへの送信指示を無線通信部30に入力して、ステップS512に移行する。
ステップS512では、無線通信部30において、入力された荷重通知情報の送信指示に応じて、メモリに記憶された第1の荷重通知信号Wt1の情報における第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換える。そして、この書き換え後の情報に基づき荷重通知情報及び第2の識別情報ID2を含む第2の荷重通知信号Wt2を生成して、ステップS514に移行する。
ステップS514では、無線通信部30において、ステップS512で生成した第2の荷重通知信号Wt2を第3のアンテナ30aを介して無線送信して、一連の処理を終了する。
(第1の情報表示処理)
次に、図12に基づき、遠隔操作装置19で実行される第1の情報表示処理の処理手順について説明する。なお、第1の情報表示処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
遠隔操作装置19の演算制御部29にて所定の制御プログラムが実行されて第1の情報表示処理が開始されると、まず、図12に示すように、ステップS600に移行する。
ステップS600では、演算制御部29において、RAM等のメモリに記憶された最新の荷重通知情報を読み出して、ステップS602に移行する。
ステップS602では、演算制御部29において、ROM等のメモリに予め記憶された定格荷重情報Wmを読み出して、ステップS604に移行する。
ここで、定格荷重情報Wmは、クレーン1の作業姿勢(ブームの起伏角度や伸長状態等)によって変化する情報である。第1実施形態では、クレーン1の有するブーム長検出器、ブーム角度検出器、旋回角度検出器などの作業姿勢を決める各情報を検出する検出器の検出情報とアウトリガ張出長さ入力情報とに基づき作業姿勢を演算により求める。そして、この作業姿勢に基づき適切な定格荷重情報WmをROM等のメモリに予め記憶された定格荷重マップから読み出すように構成されている。
また、定格荷重情報Wmは、クレーンの現在の作業姿勢に対して負荷させることができる最大の荷重(フック装置13の質量を除く)を示す情報である。
ステップS604では、演算制御部29において、RAM等のメモリに記憶された最新の電波強度情報Wsを読み出して、ステップS606に移行する。
ステップS606では、演算制御部29において、RAM等のメモリに記憶された最新の第1のバッテリ残量情報Bat1を読み出して、ステップS608に移行する。
ステップS608では、演算制御部29において、上記ステップS600~S606で読み出した各種情報に基づき第1の液晶表示部26に表示する第1の表示情報を生成する。その後、ステップS610に移行する。
ステップS610では、演算制御部29において、生成した第1の表示情報の画像表示信号を生成し、生成した画像表示信号を第1の液晶表示部26に入力して第1の表示情報を表示又は更新する。その後、一連の処理を終了する。
(荷重情報表示処理)
次に、図13に基づき、フック装置13で実行される荷重情報表示処理の処理手順について説明する。なお、荷重情報表示処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
フック装置13の第2の制御装置45aにて所定の制御プログラムが実行されて荷重情報表示処理が開始されると、まず、図13に示すように、ステップS650に移行する。
ステップS650では、第2の制御装置45aにおいて、第2の荷重通知信号Wt2を受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS652に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS652に移行した場合は、第2の制御装置45aにおいて、第2の無線通信機45bから入力された荷重通知情報に含まれる吊荷重情報Wに基づき荷重表示情報を生成する。その後、ステップS654に移行する。
ステップS654では、第2の制御装置45aにおいて、荷重表示情報の画像表示信号を生成し、生成した画像表示信号を第2の液晶表示部70に入力して荷重表示情報を表示又は更新する。その後、一連の処理を終了する。
(動作)
次に、第1実施形態に係る遠隔通信システムの動作を説明する。
オペレータがクレーン1で荷役作業をすべく、遠隔操作装置19のクレーン操作スイッチ20~23及び速度レバー25を操作すると、その操作入力に応じて(S100のYes)、演算制御部29にて、操作されたクレーン操作スイッチの種別及びその操作内容の情報と速度レバー25の操作内容の情報とを含むクレーン操作情報が生成される。そして、生成されたクレーン操作情報とその送信指示とが無線通信部30に入力される(S102)。
これにより、無線通信部30にて、クレーン操作情報の送信指示に応じて、クレーン操作情報と第1の無線通信機17の識別情報である第1の識別情報ID1とを含む第1の遠隔制御信号Rctr1が生成される(S104)。そして、生成された第1の遠隔制御信号Rctr1が無線送信される(S106)。
無線送信された第1の遠隔制御信号Rctr1は、クレーン本体1aの第1の無線通信機17の第1のアンテナ17aを介して受信され(S200のYes)、第1の無線通信機17にて、受信信号が復調され、受信信号に含まれる情報が抽出される(S202)。そして、抽出された情報が第1の制御装置16に入力される(S204)。
引き続き、第1の制御装置16にて、入力された情報に第1の識別情報ID1が含まれているか否かが判定される(S206)。ここでは、第1の識別情報ID1が含まれているため(S206のYes)、第1の制御装置16では、受信信号が第1の遠隔制御信号Rctr1であると判別される(S208)。そして、抽出された情報に含まれるクレーン操作情報に基づき、このクレーン操作情報に対応する油圧アクチュエータが駆動制御される。
その後、吊荷の姿勢を変更すべくオペレータが遠隔操作装置19のフック回転スイッチ27~28を操作すると、その操作入力に応じて(S100のNo、S108のYes)、演算制御部29にて、操作されたフック回転スイッチの種別及びその操作内容の情報と速度レバー25の操作内容の情報とを含むフック操作情報が生成される。そして、生成されたフック操作情報とその送信指示とが無線通信部30に入力される(S110)。
引き続き、無線通信部30にて、フック操作情報の送信指示に応じて、フック操作情報と第2の無線通信機45bの識別情報である第2の識別情報ID2とを含む第2の遠隔制御信号Rctr2が生成される(S112)。そして、生成された第2の遠隔制御信号Rctr2が無線送信される(S114)。
無線送信された第2の遠隔制御信号Rctr2は、フック装置13の第2の無線通信機45bの第2のアンテナ450bを介して受信され(S300のYes)、第2の無線通信機45bにて、受信信号が復調され、受信信号に含まれる情報が抽出される(S302)。そして、抽出された情報が第2の制御装置45aに入力される(S304)。
引き続き、第2の制御装置45aにて、照合処理によって、入力された情報に第2の識別情報ID2が含まれているか否かが判定される(S306)。ここでは、第2の識別情報ID2が含まれているため(S306のYes)、第2の制御装置45aでは、続いて入力された情報にフック操作情報が含まれているか否かを判定する(S308)。ここでは、フック操作情報が含まれているため(S308のYes)、受信信号が第2の遠隔制御信号Rctr2であると判別される(S310)。そして、抽出された情報に含まれるフック操作情報に基づき、電動モータ43が駆動制御される。
一方、クレーン本体1aでは、ロードセル18による吊荷重の検出が所定のサンプリング周期で行われており、検出された吊荷重情報WがRAM等のメモリに記憶される。第1の制御装置16は、予め設定した周期でメモリから最新の吊荷重情報Wを取得し(S400)、取得した吊荷重情報Wを含む荷重通知情報を生成する(S402)。そして、生成した荷重通知情報とその送信指示とを第1の無線通信機17に入力する(S404)。これにより、第1の無線通信機17では、荷重通知情報に基づき第1の荷重通知信号Wt1が生成され(S406)、生成された第1の荷重通知信号Wt1が無線送信される(S408)。
このようにして無線送信された第1の荷重通知信号Wt1は、遠隔操作装置19の無線通信部30にて受信される(S500のYes)。そして、無線通信部30にて、受信された第1の荷重通知信号Wt1が復調され、第1の荷重通知信号Wt1に含まれる情報が抽出される(S502)。この情報は、演算制御部29に入力される(S504)。演算制御部29では、入力された情報が照合処理されて第1の荷重通知信号Wt1を受信したことが判別される(S506のYes)。そして、入力された情報がRAM等のメモリに記憶された後(S508)、荷重通知情報の第2の無線通信機45bへの送信指示が無線通信部30に入力される(S510)。
これにより、無線通信部30にて、荷重通知情報と第2の識別情報ID2とを含む第2の荷重通知信号Wt2が生成され(S512)、生成された第2の荷重通知信号Wt2が無線送信される(S514)。
このようにして無線送信された第2の荷重通知信号Wt2は、フック装置13の第2の無線通信機45bにて受信される(S300のYes)。そして、無線通信部30にて、受信された第2の荷重通知信号Wt2が復調され、第2の荷重通知信号Wt2に含まれる情報が抽出される(S302)。そして、抽出された情報が第2の制御装置45aに入力される(S304)。
引き続き、第2の制御装置45aにて、照合処理によって、入力された情報に第2の識別情報ID2が含まれているか否かが判定される(S306)。ここでは、第2の識別情報ID2が含まれているため(S306のYes)、引き続き照合処理によって、入力された情報にフック操作情報が含まれているか否かを判定する(S308)。ここでは、フック操作情報が含まれていないため(S308のNo)、引き続き照合処理によって、入力された情報に荷重通知情報が含まれているか否かが判定される(S312)。ここでは、荷重通知情報が含まれているため(S312のYes)、受信信号が第2の荷重通知信号Wt2であると判別される(S314)。
また、遠隔操作装置19では、所定のサンプリング周期で、第1のバッテリ残量検出器にて遠隔操作装置19のバッテリ残量の情報である第1のバッテリ残量情報Bat1が検出され、検出された第1のバッテリ残量情報Bat1がRAM等のメモリに記憶される。
更に、遠隔操作装置19では、所定のサンプリング周期で、無線通信部30の電波強度検出部にて受信電波の強度が検出され、検出された電波強度情報WsがRAM等のメモリに記憶される。
そして、遠隔操作装置19では、演算制御部29にて所定の周期でメモリから荷重通知情報、定格荷重情報、電波強度情報Ws及び第1のバッテリ残量情報Bat1が読み出され(S600~S606)、読み出された各種情報に基づき表示情報が生成される(S608)。引き続き、演算制御部29にて、生成された表示情報の画像表示信号が生成され、この画像表示信号が第1の液晶表示部26に入力される。これにより、第1の液晶表示部26には、例えば図14(a)に示すような第1の表示画像260が表示される。
この第1の表示画像260は、画面上半分を左右2つに分けた左側の領域である第1の表示領域260aと、右側の領域である第2の表示領域260bと、画面下半分の領域である第3の表示領域260cとを有する。そして、図14(a)の例では、第1の表示領域260aには、荷重通知情報に基づく実吊荷重の情報として「0.68t」が表示され、第2の表示領域260bには、クレーン1の定格荷重の情報として「2.20t」が表示されている。加えて、第3の表示領域260cには、遠隔操作装置19の受信する電波強度を示すアンテナマークと、遠隔操作装置19のバッテリの残量を示す電池マークとが表示されている。ここで、アンテナマークは、表示するアンテナの本数で電波の強度を表し、電池マークはメモリの点灯数(網掛け部分が点灯状態)で電池の残量を表す。
このように、遠隔操作装置19は、第1の無線通信機17との間の無線通信によって、クレーン本体1aで検出される吊荷重情報Wを取得し、取得した吊荷重情報Wに基づき実吊荷重を第1の液晶表示部26に表示する。
一方、フック装置13では、第2の無線通信機45bにて第2の荷重通知信号Wt2が受信される毎に、第2の制御装置45aにて、受信した第2の荷重通知信号Wt2に含まれる荷重通知情報に基づき、荷重表示情報が生成される。そして、生成された荷重表示情報の画像表示信号が第2の液晶表示部70に入力される。これにより、第2の液晶表示部70には、例えば図14(b)に示すような荷重表示画像700が表示される。
この荷重表示画像700は、クレーン1の実吊荷重を数値と単位[t]で示した画像であり、図14(b)の例では、第1の液晶表示部26と同様に、「0.68t」が表示される。なお、実吊荷重の単位を[t]とした例を説明したが[kg]など他の単位を用いてもよい。
なお、図14(a)の例では、バッテリの残量を電池マークによって表示する構成としたが、この構成に限らず、例えば、図14(c)に示すように、数値によってパーセント表示する構成としてもよい。
ここで、第1実施形態において、クレーン本体1aが第1の被制御装置に対応し、フック装置13が第2の被制御装置に対応する。
また、第1実施形態において、クレーン操作情報が第1の操作情報に対応し、フック操作情報が第2の操作情報に対応し、ロードセル18が荷重検出器に対応し、第1の液晶表示部26が第1の表示部に対応し、吊荷重情報Wが荷重情報に対応する。
また、第1実施形態において、第2の液晶表示部70が第2の表示部に対応し、第2の制御装置45aが荷重情報表示手段に対応する。
(第1実施形態の作用及び効果)
第1実施形態に係る遠隔通信システムは、ブーム10と、ブーム10の先端からワイヤロープ12を介して吊り下げられたフック装置13とを有するクレーン1のフック装置13以外の部分であるクレーン本体1aと、フック装置13とを同時に遠隔操作可能なシステムである。フック装置13は、遠隔制御対象として、フック軸14aを中心にフック14を回転駆動する電動式の回転駆動機構(電動モータ43、減速機46等)を備えている。
そして、遠隔通信システムは、クレーン本体1aに設けられた第1の無線通信機17と、フック装置13に設けられた第2の無線通信機45bと、クレーン本体1aを遠隔制御するためのクレーン操作スイッチ20~23とフック装置13を遠隔制御するためのフック回転スイッチ27~28とを有する遠隔操作装置19と、を備える。
遠隔操作装置19が、クレーン操作スイッチ20~23を介した操作入力に応じて、この操作入力に基づくクレーン操作情報を含む第1の遠隔制御信号Rctr1を無線送信する。遠隔操作装置19が、フック回転スイッチ27~28を介した操作入力に応じて、この操作入力に基づくフック操作情報を含む第2の遠隔制御信号Rctr2を無線送信する。
第1の無線通信機17が、第1の遠隔制御信号Rctr1を受信し、受信した第1の遠隔制御信号Rctr1を復調して、該第1の遠隔制御信号Rctr1からクレーン操作情報を抽出する。第2の無線通信機45bが、第2の遠隔制御信号Rctr2を受信し、受信した第2の遠隔制御信号Rctr2を復調して、該第2の遠隔制御信号Rctr2からフック操作情報を抽出する。
この構成であれば、クレーン操作スイッチ20~23とフック回転スイッチ27~28とを有する遠隔操作装置19と、クレーン本体1aに設けられた第1の無線通信機17と、フック装置13に設けられた第2の無線通信機45bとの組み合わせによって遠隔通信システムが構成される。これによって、1つの遠隔操作装置19にてモード切換等を行わずにクレーン本体1a及びフック装置13を遠隔制御することが可能となるため、クレーン本体1a及びフック装置13を同時に遠隔操作することも可能となる。その結果、クレーン1の操作性を向上することが可能となる。
また、例えば、第1実施形態のクレーン1のように、ブーム10を備え、このブーム10の先端からワイヤロープ12を介してフック装置13を吊り下げる構成の場合、フック装置13がクレーン本体1aから電気的に切り離された構成となると共に、ワイヤロープ12の巻上げ又は巻下げによってクレーン本体とフック装置13との間の距離が可変する。そのため、クレーン本体1aとフック装置13とを信号ケーブル等を介して電気的に接続することが困難である。また、ワイヤロープ12を信号線として信号を送る場合は信号が不安定となるため回避すべきであり、またワイヤロープ12に信号線を埋め込む場合はコスト的な問題等が生じる。
第1実施形態に係る遠隔通信システムの構成であれば、遠隔操作装置19とフック装置13との間でも独立に無線通信を行うことが可能であるため、クレーン1のようにブームを備える構成のクレーンに容易に適用することが可能である。
また、第1実施形態に係る遠隔通信システムは、更に、クレーン本体1aに設けられた第1の制御装置16と、フック装置13に設けられた第2の制御装置45aとを備える。
そして、遠隔操作装置19が、クレーン操作情報と第1の無線通信機17に固有の第1の識別情報ID1とを含む第1の遠隔制御信号Rctr1を無線送信すると共に、フック操作情報と第2の無線通信機45bに固有の第2の識別情報ID2とを含む第2の遠隔制御信号Rctr2を無線送信する。
第1の無線通信機17が、受信可能な周波数帯域の信号を受信した場合に、受信した信号を復調して、該信号に含まれる情報を抽出し、第1の制御装置16が、第1の無線通信機17で抽出された情報中に第1の識別情報ID1が含まれているか否かを判定する。そして、含まれていると判定した場合に受信信号を第1の遠隔制御信号Rctr1(第1の無線通信機17宛の信号)であると判別する。
第2の無線通信機45bが、受信可能な周波数帯域の信号を受信した場合に、受信した信号を復調して、該信号に含まれる情報を抽出し、第2の制御装置45aが、第2の無線通信機45bで抽出された情報中に第2の識別情報ID2が含まれているか否かを判定する。そして、含まれていると判定した場合に受信信号を第2の遠隔制御信号Rctr2(第2の無線通信機45b宛の信号)であると判別する。
この構成であれば、識別情報によって信号の宛先を区別することが可能となるので、第1の無線通信機17及び第2の無線通信機45bに対して同じ周波数帯域の信号を用いて無線通信を行うことが可能となる。これにより、例えばクレーン毎に識別情報を固有なものとすることで、周波数帯域は共通で識別情報のみを変更するだけで、現場の複数のクレーン間及び無線通信機間での混信を防ぐことが可能となる。
第1実施形態に係る遠隔通信システムは、更に、遠隔操作装置19と第2の無線通信機45bとの間を、遠隔操作装置19から第2の無線通信機45bへの単方向無線通信システムとし、遠隔操作装置19と第1の無線通信機17との間を、相互間で無線信号の送受信を行う双方向無線通信システムとしている。更に、遠隔操作装置19が第1の液晶表示部26を備える。なお更に、フック装置13に設けられた第2の液晶表示部70と、クレーン本体1aに設けられたロードセル18とを備え、このロードセル18が吊荷の荷重を検出する。
そして、第1の無線通信機17が、ロードセル18で検出した吊荷重情報Wを含む荷重通知情報と第1の識別情報ID1とを含む第1の荷重通知信号Wt1を遠隔操作装置19宛に無線送信する。遠隔操作装置19が、第1の荷重通知信号Wt1を受信した場合に、受信した第1の荷重通知信号Wt1の情報をRAM等のメモリに記憶し、記憶した情報に含まれる荷重通知情報に基づく情報(第1実施形態では実吊荷重)を第1の液晶表示部26に表示する。加えて、メモリに記憶した第1の荷重通知信号Wt1の情報における第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換えて、第1の荷重通知信号Wt1と同じ荷重通知情報と第2の識別情報ID2とを含む第2の荷重通知信号Wt2を生成する。そして、生成した第2の荷重通知信号Wt2を第2の無線通信機45b宛に無線送信する(即ち、第1荷重通知信号Wt1を無線転送する)。第2の制御装置45aが、第2の無線通信機45bが第2の荷重通知信号Wt2を受信した場合に、受信した第2の荷重通知信号Wt2に含まれる荷重通知情報に基づく情報(第1実施形態では実吊荷重)を第2の液晶表示部70に表示する。
この構成であれば、第1の無線通信機17は、ロードセル18にて検出された吊荷重情報Wに基づき生成された荷重通知情報を含む第1の荷重通知信号Wt1を遠隔操作装置19宛に無線送信することが可能である。遠隔操作装置19は、第1の荷重通知信号Wt1を受信し、この受信した第1の荷重通知信号Wt1に含まれる荷重通知情報に基づくクレーン1の実吊荷重を第1の液晶表示部26に表示することが可能である。
これによって、遠隔操作装置19にて実吊荷重を確認しながらクレーン1を操作することが可能となる。第1実施形態では、定格荷重の情報も合わせて表示するため、実吊荷重が定格荷重を上回るような場合に、即座に吊荷を地面に下ろす等の対応が可能となる。
更に、遠隔操作装置19は、第1の荷重通知信号Wt1を、これと同じ荷重通知情報を含む第2の荷重通知信号Wt2としてフック装置13の第2の無線通信機45b宛に無線転送することが可能である。そして、フック装置13は、第2の無線通信機45bにて第2の荷重通知信号Wt2を受信し、第2の制御装置45aにて、この受信した第2の荷重通知信号Wt2に含まれる荷重通知情報に基づくクレーン1の実吊荷重を第2の液晶表示部70に表示することが可能である。
これによって、吊荷を視野に入れた状態で実吊荷重を確認しながらクレーン1を操作することが可能となる。
また、第1実施形態に係るクレーン1は、上記第1実施形態に係る遠隔通信システムを備える。
この構成であれば、上記第1実施形態に係る遠隔通信システムと同等の作用及び効果が得られる。
(第2実施形態)
(構成)
第2実施形態は、上記第1実施形態の遠隔通信システムと比較して、遠隔操作装置19とフック装置13との間を双方向無線通信システムとして、第1の遠隔制御装置45が、フック装置13のバッテリ44の残量情報を遠隔操作装置19に無線送信する点が異なる。加えて、遠隔操作装置19がフック装置13のバッテリ44の残量情報を第1の液晶表示部26に表示する点も上記第1実施形態と異なる。
以下、上記第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
第2実施形態に係る第2の遠隔制御装置45Aは、図15に示すように、上記第1実施形態の第1の遠隔制御装置45において、第2の制御装置45a及び第2の無線通信機45bに代えて第3の制御装置45Aa及び第3の無線通信機45Abを備えた構成となっている。
また、第2実施形態のバッテリ44は、内部に第2のバッテリ残量検出器44aを備えている。この第2のバッテリ残量検出器44aは、バッテリ44のバッテリ残量を検出し、検出したバッテリ残量の情報である第2のバッテリ残量情報Bat2を第3の制御装置45Aaに入力するように構成されている。
第3の制御装置45Aaは、上記第1実施形態の第2の制御装置45aと同様の機能に加えて、第2のバッテリ残量検出器44aから入力された第2のバッテリ残量情報Bat2に基づき、バッテリ通知情報及びその送信指示を第3の無線通信機45Abに入力する。
第3の無線通信機45Abは、第4のアンテナ450Abを有し、この第4のアンテナ450Abを介して、遠隔操作装置19との間で双方向の無線通信が可能に構成されている。
具体的に、第3の無線通信機45Abは、遠隔操作装置19からの第2の遠隔制御信号Rctr2を第4のアンテナ450Abを介して受信可能に構成されている。加えて、第3の制御装置45Aaから入力されたバッテリ通知情報の送信指示に応じて、バッテリ通知信号Btを第4のアンテナ450Abを介して無線送信する機能を有している。
ここで、第3の無線通信機45Abは、第2実施形態では、特定小電力電波であり、かつ第2の遠隔制御信号Rctr2と同じ周波数帯域の電波にてバッテリ通知信号Btを無線送信するように構成されている。
第2実施形態に係る遠隔操作装置19は、無線通信部30が、第3のアンテナ30aを介して、第3の無線通信機45Abから無線送信されたバッテリ通知信号Btを受信し、受信したバッテリ通知信号を復調して、バッテリ通知情報を抽出する。そして、抽出したバッテリ通知情報をRAM等のメモリに記憶する。
第2実施形態に係る演算制御部29は、メモリに記憶された最新のバッテリ通知情報に基づき、第1の液晶表示部26に、上記第1実施形態と同様の表示情報に加えてフック装置13のバッテリ44のバッテリ残量を表示する処理を実行する。
(バッテリ通知信号送信処理)
次に、図16に基づき、第3の制御装置45Aa及び第3の無線通信機45Abで実行されるバッテリ通知信号送信処理の処理手順について説明する。なお、バッテリ通知信号送信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
第3の制御装置45Aaにて所定の制御プログラムが実行されてバッテリ通知信号送信処理が開始されると、まず、図16に示すように、ステップS700に移行する。
ステップS700では、第3の制御装置45Aaにおいて、第2のバッテリ残量検出器44aで検出された第2のバッテリ残量情報Bat2を取得して、ステップS702に移行する。
ステップS702では、第3の制御装置45Aaにおいて、第2のバッテリ残量情報Bat2を含むバッテリ通知情報を生成して、ステップS704に移行する。
ステップS704では、第3の制御装置45Aaにおいて、バッテリ通知情報とその送信指示とを第3の制御装置45Aaに入力して、ステップS706に移行する。
ステップS706では、第3の無線通信機45Abにおいて、入力されたバッテリ通知情報の送信指示に応じて、第2の識別情報ID2とバッテリ通知情報とを含むバッテリ通知信号Btを生成して、ステップS708に移行する。
ステップS708では、第3の無線通信機45Abにおいて、ステップS706で生成したバッテリ通知信号Btを第4のアンテナ450Abを介して無線送信して、一連の処理を終了する。
(通知信号受信処理)
次に、図17に基づき、演算制御部29及び無線通信部30で実行される第1の荷重通知信号Wt1及びバッテリ通知信号Btの受信処理である通知信号受信処理の処理手順について説明する。なお、通知信号受信処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
遠隔操作装置19の演算制御部29及び無線通信部30にて所定の制御プログラムが実行されて通知信号受信処理が開始されると、まず、図17に示すように、ステップS800に移行する。
ここで、ステップS800~S804、S808~S814の処理は、上記第1実施形態のステップS500~S504、S508~S514の処理と同様となるので説明を省略する。
ステップS806では、演算制御部29において、入力された情報が荷重通知情報であるか否かを判定する。そして、荷重通知情報であると判定した場合(Yes)は、第1の荷重通知信号Wt1を受信したと判別して、ステップS808に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS816に移行する。
ステップS816に移行した場合は、演算制御部29において、入力された情報がバッテリ通知情報であるか否かを判定する。そして、バッテリ通知情報であると判定した場合(Yes)は、バッテリ通知信号Btを受信したと判別して、ステップS818に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS818に移行した場合は、演算制御部29において、バッテリ通知情報をRAM等のメモリに記憶して、一連の処理を終了する。
(第2の情報表示処理)
次に、図18に基づき、遠隔操作装置19で実行される第2の情報表示処理の処理手順について説明する。なお、第2の情報表示処理は、予め設定された周期で繰り返し実行される処理である。
遠隔操作装置19の演算制御部29にて所定の制御プログラムが実行されて第2の情報表示処理が開始されると、まず、図18に示すように、ステップS900に移行する。
ここで、ステップS900~S906の処理は、上記第1実施形態のステップS600~S606の処理と同様となるので説明を省略する。
ステップS908では、演算制御部29において、RAM等のメモリに記憶された最新の第2のバッテリ残量情報Bat2を読み出して、ステップS910に移行する。
ステップS910では、演算制御部29において、ステップS900~S908で読み出した各種情報に基づき第1の液晶表示部26に表示する表示情報を生成する。その後、ステップS912に移行する。
ステップS912では、演算制御部29において、生成した表示情報の画像表示信号を生成し、生成した画像表示信号を第1の液晶表示部26に入力して表示情報を表示又は更新する。その後、一連の処理を終了する。
(動作)
次に、第2実施形態に係る遠隔通信システムの動作を説明する。
ここで、遠隔操作装置19のクレーン操作スイッチ20~23、フック回転スイッチ27~28及び速度レバー25の操作に応じた動作と、クレーン本体1aの荷重通知信号の送受信動作とについては上記第1実施形態と同様となる。更に、フック装置13にて、第2の液晶表示部70に吊荷重情報を表示する動作については上記第1実施形態と同様となる。よって、これらの動作説明を省略し、以下、上記第1実施形態の動作とは異なる動作についてのみ説明する。
フック装置13では、第2のバッテリ残量検出器44aによるバッテリ44のバッテリ残量の検出が所定のサンプリング周期で行われており、検出された第2のバッテリ残量情報Bat2がRAM等のメモリに記憶される。第3の制御装置45Aaは、予め設定した周期でメモリから第2のバッテリ残量情報Bat2を取得し(S700)、取得した第2のバッテリ残量情報Bat2を含むバッテリ通知情報を生成する(S702)。そして、生成したバッテリ通知情報とその送信指示とを第3の無線通信機45Abに入力する(S704)。これにより、第3の無線通信機45Abでは、バッテリ通知情報に基づきバッテリ通知信号Btが生成され(S706)、生成されたバッテリ通知信号Btが第4のアンテナ450Abを介して無線送信される(S708)。
このようにして無線送信されたバッテリ通知信号Btは、遠隔操作装置19の無線通信部30にて受信される(S800のYes)。そして、無線通信部30にて、受信されたバッテリ通知信号Btが復調され、バッテリ通知情報が抽出される(S802)。このバッテリ通知情報は、演算制御部29に入力される(S804)。演算制御部29では、入力されたバッテリ通知情報から、照合処理にてバッテリ通知信号Btを受信したことが判別され(S806のNo、S810のYes)、入力されたバッテリ通知情報がRAM等のメモリに記憶される(S812)。
一方、遠隔操作装置19では、演算制御部29にて所定の周期でメモリから荷重通知情報、定格荷重情報、電波強度情報Ws、第1のバッテリ残量情報Bat1及び第2のバッテリ残量情報Bat2が読み出され(S900~S908)、読み出された各種情報に基づき表示情報が生成される(S910)。引き続き、演算制御部29にて、生成された表示情報に基づき第1の液晶表示部26に、例えば図19(a)に示すような第2の表示画像261が表示される(S912)。
この第2の表示画像261は、画面上半分を左右2つに分けた左側の領域である第4の表示領域261aと、右側の領域である第5の表示領域261bと、画面下半分を左右2つに分けた左側の領域である第6の表示領域261cと、右側の領域である第7の表示領域261dとを有する。そして、図19(a)の例では、第4の表示領域261aには、荷重通知情報に基づく実吊荷重の情報として「0.68t」が表示され、第5の表示領域261bには、クレーン1の定格荷重の情報として「2.20t」が表示されている。加えて、第6の表示領域261cには、遠隔操作装置19の受信する電波強度を示すアンテナマークと、遠隔操作装置19のバッテリの残量を示す電池マークとが表示されている。更に、第7の表示領域261dには、フック装置を示すマークと、フック装置13のバッテリ44の残量を示す電池マークとが表示されている。
このように、遠隔操作装置19は、第1の無線通信機17との間の無線通信によって、クレーン本体1aで検出される吊荷重情報Wを取得し、取得した吊荷重情報Wに基づき実吊荷重を第1の液晶表示部26に表示する。加えて、第3の無線通信機45Abとの間の無線通信によって、フック装置13で検出される第2のバッテリ残量情報Bat2を取得し、取得した第2のバッテリ残量情報Bat2に基づきバッテリ44のバッテリ残量を表示する。
なお、図19(a)の例では、バッテリの残量を電池マークによって表示する構成としたが、この構成に限らず、例えば、図19(b)に示すように、数値でパーセント表示する構成としてもよい。
ここで、第2実施形態において、第3の制御装置45Aaが第2の制御装置に対応し、第3の無線通信機45Abが第2の無線通信機に対応する。
また、第2実施形態において、クレーン操作情報が第1の操作情報に対応し、フック操作情報が第2の操作情報に対応し、ロードセル18が荷重検出器に対応し、第1の液晶表示部26が表示部に対応し、吊荷重情報Wが荷重情報に対応する。
また、第2実施形態において、第2のバッテリ残量検出器44aがバッテリ残量検出器に対応する。
(第2実施形態の作用及び効果)
第2実施形態は、上記第1実施形態の作用及び効果に加えて、以下の作用及び効果を奏する。
第2実施形態に係る遠隔通信システムは、遠隔操作装置19と第3の無線通信機45Abとの間と、遠隔操作装置19と第1の無線通信機17との間とを、それぞれ相互間で無線信号の送受信を行う双方向無線通信システムとしている。
更に、フック装置13が、バッテリ44と、第2のバッテリ残量検出器44aとを備え、この第2のバッテリ残量検出器44aがバッテリ44のバッテリ残量を検出する。
そして、第2の無線通信機45bが、第2のバッテリ残量検出器44aで検出した第2のバッテリ残量情報Bat2を含むバッテリ通知情報を含むバッテリ通知信号Btを無線送信する。遠隔操作装置19が、バッテリ通知信号Btを受信し、この受信したバッテリ通知信号Btに含まれるバッテリ通知情報に基づく情報(第2実施形態ではバッテリ残量)を第1の液晶表示部26に表示する。
この構成であれば、第3の無線通信機45Abは、第2のバッテリ残量検出器44aにて検出された第2のバッテリ残量情報Bat2に基づき生成されたバッテリ通知情報を含むバッテリ通知信号Btを無線送信することが可能である。遠隔操作装置19は、バッテリ通知信号Btを受信し、この受信したバッテリ通知信号Btに含まれるバッテリ通知情報に基づくバッテリ44のバッテリ残量を第1の液晶表示部26に表示することが可能である。これによって、遠隔操作装置19にてフック装置13のバッテリ残量を確認しながらクレーン1を操作することが可能となる。その結果、例えば、作業を行う前に残量表示を確認して、もしもバッテリの残量が少ない場合は、バッテリを交換または充電して作業中にバッテリ残量不足が原因で動作停止するといったことを防ぐことが可能となる。
また、第2実施形態に係るクレーン1は、上記第2実施形態に係る遠隔通信システムを備える。
この構成であれば、上記第2実施形態に係る遠隔通信システムと同等の作用及び効果が得られる。
(第3実施形態)
(構成)
第3実施形態は、上記第1実施形態の遠隔通信システムと比較して、遠隔操作装置19とフック装置13との間で電波法に定められた微弱無線局の要件を満たす電波(以下、「微弱電波」と称する)によって通信を行う点が異なる。
ここで、微弱無線局に該当する無線機器は、無線局免許が不要で、且つ、技術基準適合証明が不要な機器となる。
以下、上記第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
第3実施形態に係る遠隔通信システムは、図20に示すように、遠隔操作装置19が上記第1実施形態の無線通信部30に加えて微弱無線通信用の第2の無線通信部31を備え、フック装置13が上記第1実施形態の第2の遠隔制御装置45Aに代えて第3の遠隔制御装置45Bを備える。
第2の無線通信部31は、第4の無線通信機45Bbとの間で微弱電波による単方向通信を行うように構成されている。
具体的に、第2の無線通信部31は、第4の無線通信機45Bbとの間の微弱電波による通信に用いる第5のアンテナ31aを備える。そして、演算制御部29からのフック操作情報の送信指示に応じて、第5のアンテナ31aを介して微弱電波によって第2の遠隔操作信号Rctr2を第4の無線通信機45Bbへと無線送信するように構成されている。加えて、演算制御部29からの荷重通知情報の送信指示に応じて、第5のアンテナ31aを介して微弱電波によって第2の荷重通知信号Wt2を第4の無線通信機45Bbへと無線送信するように構成されている。
一方、第3実施形態に係る第3の遠隔制御装置45Bは、上記第1実施形態の第1の遠隔制御装置45において、第2の制御装置45a及び第2の無線通信機45bに代えて第4の制御装置45Ba及び第4の無線通信機45Bbを備えた構成となっている。
第4の制御装置45Baは、上記第1実施形態の第2の制御装置45aと同様の機能を有する。
第4の無線通信機45Bbは、第6のアンテナ450Bbを有し、この第6のアンテナ450Bbを介して、遠隔操作装置19との間で微弱電波を用いた単方向の無線通信が可能に構成されている。
具体的に、第4の無線通信機45Bbは、遠隔操作装置19からの第2の遠隔制御信号Rctr2及び第2の荷重通知信号Wt2を第6のアンテナ450Abを介して受信可能に構成されている。
なお、第3実施形態に係る遠隔通信システムは、遠隔操作装置19とフック装置13との間で微弱電波を用いた通信を行う点が異なるのみで、遠隔操作装置19側の送信する信号の内容や送信手順、フック装置13側の受信手順等は上記第1実施形態と同様となる。そのため、動作の説明を省略する。
ここで、第3実施形態において、第4の制御装置45Baが第2の制御装置に対応し、第4の無線通信機45Bbが第2の無線通信機に対応する。
また、第3実施形態において、クレーン操作情報が第1の操作情報に対応し、フック操作情報が第2の操作情報に対応し、ロードセル18が荷重検出器に対応し、第1の液晶表示部26が表示部に対応し、吊荷重情報Wが荷重情報に対応する。
(第3実施形態の作用及び効果)
第3実施形態は、上記第1実施形態の作用及び効果に加えて、以下の作用及び効果を奏する。
第3実施形態に係る遠隔通信システムは、遠隔操作装置19の第2の無線通信部30Aとフック装置13の第4の無線通信機45Bbとの間で、微弱電波による無線通信を行うように構成されている。
この構成であれば、第2の無線通信部31と、第4の無線通信機45Bbとを、微弱無線局として構成することが可能となる。その結果、技術基準適合証明の取得等の手間や手数料をなくすことが可能となる。
(変形例)
上記各実施形態において、フック装置13の備える遠隔制御対象として、いずれもフック14を回転駆動する電動式の回転駆動機構を例に挙げて説明したが、この構成に限らない。例えば、フック装置13に吊下した、金属を吸着する電磁石のON-OFFスイッチなどを遠隔制御対象とする構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、第1の無線通信機17の識別情報を第1の識別情報ID1とし、第2、第3及び第4の無線通信機45b、45Ab及び45Bbの識別情報を第2の識別情報ID2として異なる2種類の識別情報を設定する構成としたが、この構成に限らない。例えば、クレーン毎に異なる共通の1つの識別情報を設定する構成としてもよい。これにより、各無線機器は、共通の1つの識別情報を含む信号を受信することで、この信号が自身宛の信号であることを判別することが可能である。また、どの無線機器から送信されたのかは、例えば、信号に含まれる他の情報から判別する。
また、上記各実施形態において、遠隔操作装置19の識別情報については記載していないが、遠隔操作装置19に固有の識別情報を設定して、送信する信号にこの識別情報を含ませる構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、遠隔通信システムを車両搭載型のクレーン1に適用する構成を例に挙げて説明したが、この構成に限らない。例えば、自走式のクローラクレーン等の他の構成のクレーンに適用する構成としてもよい。また、クローラ型ではなく車輪型の自走式クレーンに適用する構成としてもよい。
また、クレーンに限らず、それぞれ独立した(電気的に有線接続されていない)第1の被制御装置及び第2の被制御装置を有していれば、他の作業機やシステム等に本発明を適用する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態において、バッテリ44の残量の情報(第2のバッテリ残量情報Bat2)を含むバッテリ通知情報に基づきバッテリ通知信号Btを生成する構成としたが、この構成に限らない。例えば、バッテリの残量情報のみに限らず、温度情報等のバッテリに関する他の情報を含む構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、遠隔操作装置19は、情報通知信号の1つである、第1の無線通信機17からの荷重情報Wを含む第1の荷重通知信号Wt1に基づき、第1の液晶表示部26に実吊荷重を表示する構成とした。加えて、遠隔操作装置19は、第1の荷重通知信号Wt1の第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換えて、これを第2の荷重通知信号Wt2として第2の無線通信機45bに転送し、フック装置13は、遠隔操作装置19からの第2の荷重通知信号Wt2に基づき、第2の液晶表示部70に実吊荷重を表示する構成とした。
この構成に限らず、他の情報通知信号として、例えば、第1の無線通信機17にて、上記ブーム長検出器、上記ブーム角度検出器、上記旋回角度検出器などのブームの姿勢に係る情報を検出する検出器(ブーム姿勢検出器に対応)からの各検出情報と第1の識別情報ID1とを含む第1のブーム姿勢通知信号を生成する。そして、生成した第1のブーム姿勢通知信号を、第1のアンテナ17aを介して遠隔操作装置19に無線送信する。更に、遠隔操作装置19の備える演算制御部29にて、第3のアンテナ30aを介して受信した第1のブーム姿勢通知信号に含まれる各種検出情報に基づき、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さの情報等を演算する。このとき、遠隔操作装置19の備えるメモリに記憶しておいた荷重通知信号に含まれる荷重情報にも基づき過負荷防止装置の負荷率を演算してもよい。そして、これら演算した情報に基づき、作業半径、ブーム高さ、ブーム角度、負荷率等の表示情報を第1の液晶表示部26に表示する構成としてもよい。なお、表示情報としては、数値表示に限らず、視認性を高めるためにレベルメータ等の数値の大きさを表す情報を表示する構成としてもよい。また、白黒表示に限らず赤色等の視認性の高い色で情報を表示する構成としてもよい。例えば、吊荷重に余裕がある場合に青色表示、定格荷重に近い場合に黄色表示、定格荷重を越えた場合に赤色表示にするなど。このことは以降の説明において同じである。
加えて、遠隔操作装置19にて、受信した第1のブーム姿勢通知信号の第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換えてなる第2のブーム姿勢通知信号を第3のアンテナ30a又は第5のアンテナ31aを介して第2、第3、第4の無線通信機45b、45Ab、45Bbに無線送信する。そして、フック装置13の備える第2、第3、第4の制御装置45a、45Aa、45Baにて、第2、第4、第6のアンテナ450b、450Ab、450Bbを介して受信した第2のブーム姿勢通知信号に含まれる各種検出情報に基づき、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さの情報等を演算する。このとき、フック装置13の備えるメモリに記憶しておいた荷重通知信号に含まれる荷重情報にも基づき過負荷防止装置の負荷率を演算してもよい。そして、これら演算した作業半径、ブーム高さ、ブーム角度、負荷率等の表示情報を第2の液晶表示部70に表示する構成としてもよい。
また、荷重通知信号、ブーム姿勢通知信号とそれぞれ分けて送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば、第1の無線通信機17にて、荷重情報及びブームの姿勢に係る情報の双方の情報を含む総合的な情報、又は、これらに加えて、上記ウインチドラム回転検出器の検出情報を含む総合的な情報を含む情報通知信号(以下、「第1の総合通知信号」と称す)を生成し、この第1の総合通知信号を遠隔操作装置19に無線送信する構成としてもよい。
遠隔操作装置19は、この第1の総合通知信号を受信すると、演算制御部29にて、受信した信号に含まれる各種検出情報に基づき、過負荷防止装置の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ、フック13の位置等の情報を演算する。そして、これら演算した情報に加えて実吊荷重を第1の液晶表示部26に表示する。また、遠隔操作装置19は、受信した第1の総合通知信号の第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換えてなる第2の総合通知信号をフック装置13に送信する。フック装置13は、この第2の総合通知信号を受信すると、第2、第3、第4の制御装置45a、45Aa、45Baにて、受信した信号に含まれる各種検出情報に基づき、過負荷防止装置の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ、フック13の位置等の情報を演算する。そして、これら演算した情報に加えて実吊荷重の表示情報を第2の液晶表示部70に表示する構成としてもよい。
また、他の情報通知信号として、例えば、第1の無線通信機17にて、第1の制御装置16で上記ロードセル18、上記ブーム長検出器、上記ブーム角度検出器、上記旋回角度検出器等の各検出器の検出情報に基づき演算された過負荷防止装置の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ等のクレーン1の作動状態を示す作動状態情報と第1の識別情報ID1とを含む第1の作動状態通知信号を生成する。そして、生成した第1の作動状態通知信号を、第1のアンテナ17aを介して遠隔操作装置19に無線送信する。更に、遠隔操作装置19の備える演算制御部29にて、第3のアンテナ30aを介して受信した第1の作動状態通知信号に含まれる作動状態情報に基づき、過負荷防止装置の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ等の表示情報を第1の液晶表示部26に表示する構成としてもよい。
加えて、遠隔操作装置19にて、受信した第1の作動状態通知信号の第1の識別情報ID1を第2の識別情報ID2に書き換えてなる第2の作動状態通知信号を第3のアンテナ30a又は第5のアンテナ31aを介して第2、第3、第4の無線通信機45b、45Ab、45Bbに無線送信する。そして、フック装置13の備える第2、第3、第4の制御装置45a、45Aa、45Baにて、第2、第4、第6のアンテナ450b、450Ab、450Bbを介して受信した第2の作動状態通知信号に含まれる作動状態情報に基づき、過負荷防止装置の負荷率、クレーン1の作業半径、ブーム10の高さ等の情報を第2の液晶表示部70に表示する構成としてもよい。
また、第2、第3、第4の無線通信機45b、45Ab、45Bbに対して、第1の作動状態通知信号と同じ作動状態情報を含む第2の作動状態通知信号を送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば、過負荷防止装置の負荷率の情報のみを含む作動状態通知信号を送信するなど、第2の液晶表示部70に表示する情報のみを含む信号を送信する構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、モータの回転駆動力をフックに伝達する伝達部材を、2つの平歯車を組み合わせた減速機から構成したが、この構成に限らない。例えば、ウオームギヤ、遊星型歯車、べベルギヤ、チェーン(スプロケット)、流体継手を利用した減速機や、ベルトドライブ型の減速機など他の構成の減速機から構成してもよい。
1 車両搭載型クレーン
2 車両
3 荷台
4 運転室
5 シャーシフレーム
6 ベース
7 アウトリガ
8 旋回台
9 コラム
10 ブーム
11 ウインチ
12 ワイヤロープ
13 フック装置
14 フック
14a フック軸
15 操作レバー
16 第1の制御装置
17 第1の無線通信機
17a 第1のアンテナ
18 ロードセル
19 遠隔操作装置
20 ブーム起伏選択スイッチ
21 ウインチ巻上巻下選択スイッチ
22 ブーム伸縮選択スイッチ
23 旋回左右選択スイッチ
25 速度レバー
26 第1の液晶表示部
27 フック右回転スイッチ
28 フック左回転スイッチ
29 演算制御部
30 無線通信部
30a 第3のアンテナ
31a 第5のアンテナ
43 電動モータ
44 バッテリ
44a 第2のバッテリ残量検出器
45 第1の遠隔制御装置
45a 第2の制御装置
45b 第2の無線通信機
45A 第2の遠隔制御装置
45Aa 第3の制御装置
45Ab 第3の無線通信機
45Ba 第4の制御装置
45Bb 第4の無線通信機
46 減速機
50 旋回用油圧モータ
51 ブーム伸縮用油圧シリンダ
52 ブーム起伏用油圧シリンダ
53 ウインチ用油圧モータ
60 コントロールバルブ
70 第2の液晶表示部
260 第1の表示画像
261 第2の表示画像
450b 第2のアンテナ
450Ab 第4のアンテナ
450Bb 第6のアンテナ
700 荷重表示画像

Claims (12)

  1. それぞれ独立した第1の被制御装置と第2の被制御装置とを同時に遠隔操作可能な遠隔通信システムであって、
    前記第1の被制御装置に設けられた第1の無線通信機と、前記第2の被制御装置に設けられた第2の無線通信機と、前記第1の被制御装置を遠隔制御するための第1の操作部及び前記第2の被制御装置を遠隔制御するための第2の操作部を有する遠隔操作装置と、を備え、
    前記遠隔操作装置は、前記第1の操作部を介した操作入力に応じて、該操作入力に基づく第1の操作情報を含む第1の遠隔制御信号を無線送信すると共に、前記第2の操作部を介した操作入力に応じて、該操作入力に基づく第2の操作情報を含む第2の遠隔制御信号を無線送信し、
    前記第1の無線通信機は、前記第1の遠隔制御信号を受信し、受信した前記第1の遠隔制御信号を復調して、該第1の遠隔制御信号から前記第1の操作情報を抽出し、
    前記第2の無線通信機は、前記第2の遠隔制御信号を受信し、受信した前記第2の遠隔制御信号を復調して、該第2の遠隔制御信号から前記第2の操作情報を抽出し、
    前記第1の被制御装置は、ブームと、該ブームの先端からワイヤロープを介して吊り下げられたフック装置とを有するクレーンの前記フック装置以外の部分であるクレーン本体であり、
    前記第2の被制御装置は、前記フック装置であり、
    前記クレーン本体は、前記ブームの姿勢に係る情報を検出するブーム姿勢検出器と吊荷の荷重を検出する荷重検出器とを含む複数の検出器を備え、
    前記第1の無線通信機は、該第1の無線通信機に固有の第1の識別情報と前記荷重検出器から得られる前記荷重に基づく荷重情報とを含む荷重通知信号と、前記第1の識別情報と前記ブーム姿勢検出器の検出情報に基づくブーム姿勢情報とを含むブーム姿勢通知信号と、前記第1の識別情報と前記複数の検出器のうち少なくとも前記ブーム姿勢検出器を含む検出器の検出情報に基づき前記クレーン本体の備える第1の制御装置で演算された前記クレーンの作動状態を示す作動状態情報とを含む作動状態通知信号とのいずれかを含む情報通知信号を前記遠隔操作装置宛に送信するように構成され、
    前記遠隔操作装置は、前記第1の無線通信機からの前記情報通知信号を受信した場合に、受信した前記情報通知信号に含まれる前記第1の識別情報を前記第2の無線通信機に固有の第2の識別情報に書き換えて、書き換え後の前記情報通知信号を前記第2の無線通信機宛に送信することを特徴とする遠隔通信システム。
  2. 前記第1の被制御装置に設けられた第1の制御装置と、前記第2の被制御装置に設けられた第2の制御装置とを備え、
    前記遠隔操作装置は、前記第1の操作部を介した操作入力に応じて、前記第1の操作情報と前記第1の無線通信機に固有の第1の識別情報とを含む前記第1の遠隔制御信号を無線送信すると共に、前記第2の操作部を介した操作入力に応じて、前記第2の操作情報と前記第2の無線通信機に固有の第2の識別情報とを含む前記第2の遠隔制御信号を無線送信し、
    前記第1の無線通信機は、受信可能な周波数帯域の信号を受信した場合に、受信した信号を復調して、該信号に含まれる情報を抽出し、
    前記第1の制御装置は、前記第1の無線通信機で抽出された情報中に前記第1の識別情報が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合に受信信号を前記第1の遠隔制御信号であると判別し、
    前記第2の無線通信機は、受信可能な周波数帯域の信号を受信した場合に、受信した信号を復調して、該信号に含まれる情報を抽出し、
    前記第2の制御装置は、前記第2の無線通信機で抽出された情報中に前記第2の識別情報が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合に受信信号を前記第2の遠隔制御信号であると判別する請求項1に記載の遠隔通信システム。
  3. 前記フック装置は、遠隔制御対象として、フック軸を中心にフックを回転駆動する回転駆動機構を有する請求項1又は2に記載の遠隔通信システム。
  4. 前記遠隔操作装置は、画像を表示する第1の表示部を備え、
    前記フック装置は、画像を表示する第2の表示部を備え、
    前記第1の無線通信機は、前記荷重通知信号を前記遠隔操作装置宛に無線送信し、
    前記遠隔操作装置は、前記荷重通知信号を受信した場合に、受信した前記荷重通知信号に含まれる前記荷重情報に基づく表示情報を前記第1の表示部に表示すると共に、前記荷重通知信号を前記第2の無線通信機宛に無線転送し、
    前記第2の無線通信機が前記遠隔操作装置からの前記荷重通知信号を受信した場合に、該荷重通知信号に含まれる前記荷重情報に基づく表示情報を前記第2の表示部に表示する前記フック装置に設けられた情報表示手段を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  5. 前記遠隔操作装置は、画像を表示する第1の表示部を備え、
    前記フック装置は、画像を表示する第2の表示部を備え、
    前記第1の無線通信機は、前記ブーム姿勢通知信号を前記遠隔操作装置宛に無線送信し、
    前記遠隔操作装置は、前記ブーム姿勢通知信号を受信した場合に、受信した前記ブーム姿勢通知信号に含まれる前記ブーム姿勢情報に基づく表示情報を前記第1の表示部に表示すると共に、前記ブーム姿勢通知信号を前記第2の無線通信機宛に無線転送し、
    前記第2の無線通信機が前記遠隔操作装置からの前記ブーム姿勢通知信号を受信した場合に、該ブーム姿勢通知信号に含まれる前記ブーム姿勢情報に基づく表示情報を前記第2の表示部に表示する前記フック装置に設けられた情報表示手段を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  6. 前記遠隔操作装置は、画像を表示する第1の表示部を備え、
    前記フック装置は、画像を表示する第2の表示部を備え、
    前記第1の無線通信機は、前記作動状態通知信号を前記遠隔操作装置宛に無線送信し、
    前記遠隔操作装置は、前記作動状態通知信号を受信した場合に、受信した前記作動状態通知信号に含まれる前記作動状態情報に基づく表示情報を前記第1の表示部に表示すると共に、前記作動状態通知信号を前記第2の無線通信機宛に無線転送し、
    前記第2の無線通信機が前記遠隔操作装置からの前記作動状態通知信号を受信した場合に、該作動状態通知信号に含まれる前記作動状態情報に基づく表示情報を前記第2の表示部に表示する前記フック装置に設けられた情報表示手段を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  7. 前記クレーン本体は、転倒防止のための過負荷防止装置を備えており、
    前記第1の制御装置は、前記ブーム姿勢検出器及び前記荷重検出器の検出情報に基づき前記過負荷防止装置の負荷率を演算するように構成され、
    前記作動状態情報は、前記過負荷防止装置の負荷率を含む請求項に記載の遠隔通信システム。
  8. 前記フック装置は、バッテリと、該バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出器とを備え、
    前記遠隔操作装置は、画像を表示する表示部を備え、
    前記第2の無線通信機は、前記バッテリ残量検出器で検出した前記バッテリの残量情報を含むバッテリ通知信号を無線送信し、
    前記遠隔操作装置は、前記バッテリ通知信号を受信した場合に、受信したバッテリ通知信号に含まれる前記バッテリの残量情報に基づく情報を前記表示部に表示する請求項3からのいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  9. 前記遠隔操作装置と前記第2の無線通信機との間は前記遠隔操作装置から前記第2の無線通信機への単方向無線通信システムの構成とし、前記遠隔操作装置と前記第1の無線通信機との間は、相互間で信号を送受信する双方向無線通信システムの構成とした請求項1からのいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  10. 前記遠隔操作装置と前記第2の無線通信機との間と、前記遠隔操作装置と前記第1の無線通信機との間とは、それぞれ相互間で信号を送受信する双方向無線通信システムの構成とした請求項1からのいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  11. 前記遠隔操作装置と前記第2の無線通信機との間で、電波法に定められた微弱無線局の要件を満たす電波による無線通信を行うように構成されている請求項1から10のいずれか1項に記載の遠隔通信システム。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の遠隔通信システムを備えたクレーン。
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