JPH04235897A - クレーンの過負荷揚重防止表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、ブームにより荷を吊上
げる型式のクレーンを用いて荷を揚重する際に、ブーム
の作業半径に相当する定格荷重と、クレーン用フックに
作用する吊荷荷重をそれぞれ、クレーン運転室とクレー
ン用フックに表示させるためのクレーンの過負荷揚重防
止表示システム及びクレーン用フック装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】ブームにより荷を吊上げる型式のクレー
ンを用いて鋼材等を揚重する際には、従来、予め作業員
がメジャー等を用いてブームの作業半径を測定した後、
玉掛け専任者がこの作業半径に相当する定格荷重を、該
当するクレーンのカタログ等に記載されている吊荷重特
性曲線図から読み取り、吊荷荷重が定格荷重範囲内であ
るか否かの判断を行っている。 【０００３】また、吊荷荷重がブームの作業半径時の定
格荷重の範囲を超えることによりブームに係る過負荷を
防止する手段として、荷吊上げ時のワイヤーの張力を測
定して過負荷状態をクレーン運転者に知らせるものがあ
る。 【０００４】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　 【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
玉掛け専任者がカタログ等を用いて定格荷重を読み取る
ためには、予め作業者等がブームの作業半径を巻尺等で
測定する必要があるが、実際には、作業の迅速化を図る
ため、揚重荷が定格荷重範囲内の重量であるか否かの判
断は玉掛け専任者の勘に頼っていた。また、吊荷の重量
が不明な場合も玉掛け専任者の勘に頼っていた。そのた
め、吊荷荷重が定格荷重をオーバーする事態が生じてク
レーン本体が転倒する等の事故が起こり易かった。 【０００５】また、吊荷がブームに及ぼす過負荷を防止
するためになされる前記の手段では、荷を一旦吊上げな
ければブームに過負荷を及ぼすかどうかの判断ができな
いため作業の安全上好ましくなく、かつ、効率の良い揚
重作業ができなかった。 【０００６】そこで本発明は、クレーンのブーム長とブ
ーム角度により算定される任意のブーム作業半径時の定
格荷重と、同クレーンのフックに作用する吊荷荷重とを
それぞれ、クレーン運転者と玉掛け専任者がそれぞれの
位置で同時に確認できるようにしたクレーンの過負荷揚
重防止表示システム及びクレーン用フック装置を提供す
ることを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明は、ブーム型式の
クレーンにより荷を揚重する際に、ブームの作業半径に
相当する定格荷重と、同クレーンのフックに作用する吊
荷荷重とをクレーン運転者と玉掛け者とに知らせる過負
荷揚重防止表示システムに関し、上記目的を達成したも
のである。 【０００８】クレーンのブーム側に、ブームの仰角を検
出するロータリーエンコーダーと、ブーム長を検出する
リニアエンコーダーとを取付け、クレーンの運転室側に
は、上記ロータリーエンコーダーとリニアエンコーダー
とで検出されたアナログ信号をデジタル信号変換すると
ともに、クレーン用フック側から送信される吊荷荷重の
アナログ信号を、運転室側に設けた受信器を介してデジ
タル信号に変換する変換器と、同変換器のデジタル信号
を演算処理するコンピューターと、コンピューターの出
力信号により定格荷重と吊荷荷重とを表示する表示器と
、コンピューターで演算処理されたデータをクレーン用
フック装置側に送信する送信器とを設け、吊下げワイヤ
ー下端のクレーン用フック装置の基部側のフックに作用
する荷重を検出する歪センサーと、同歪センサーで検出
された抵抗値を運転室側に送信する送信器と、運転室側
に設けた送信器からの信号を受信する受信器と、同受信
器の出力信号により定格荷重と吊荷荷重を表示する表示
器とを設けたことを特徴とするクレーンの過負荷揚重防
止表示システムである。 【０００９】なお、クレーンの定格荷重検出装置の出力
信号と、クレーンの吊荷荷重検出装置の出力信号とを受
信して、クレーンフック側で定格荷重及び吊荷荷重をそ
れぞれ表示できるようにしたクレーン用フック装置に関
しては、クレーン用フック装置の基部側のフックに作用
する荷重を検出する歪センサーと、同歪センサーで検出
した検出信号をクレーン運転室側に送信する送信器と、
クレーン運転室側から送信される定格荷重と吊荷荷重の
アナログ信号を受信する受信器と、同受信器で受信した
アナログ信号をデジタル信号に変換する変換器と、変換
器の出力信号により定格荷重と吊荷荷重とをそれぞれデ
ジタル表示する表示器とを設けて構成している。 【００１０】 【作用】前記構成のクレーンの過負荷揚重防止表示シス
テム及びクレーン用フック装置では、ブームの作業半径
に相当する定格荷重と、ブームに作用する吊荷荷重とを
クレーン運転者と玉掛け専任者がそれぞれの位置で同時
に確認できるため、吊荷荷重が定格荷重をオーバーする
のを防ぐことができる。 【００１１】クレーンのブームを伸縮及び回動させてブ
ームの作業半径を任意に設定すると、ブームの長手方向
に設けたリニアエンコーダーによりブーム長が検出され
るとともに、ブームの基部に設けたロータリーエンコー
ダーによりブーム仰角が検出される。これら２種のエン
コーダーにより検出されたブーム長とブーム仰角のアナ
ログ信号は、運転室側に設けた変換器によりデジタル信
号に変換され、さらにこのデジタル信号は、コンピュー
ターにより角度と長さの関数（図３に示す）として演算
処理されて定格荷重が算定される。またクレーン用フッ
ク装置で荷を揚重する際に、歪センサーで検出される検
出信号は、同クレーン用フック装置側に設けた送信器に
よりクレーンの運転室側に送信される。この送信信号は
運転室側に設けた受信器を介して変換器によりデジタル
信号に変換された後、コンピューターにより演算処理さ
れて吊荷荷重が算定される。これらの定格荷重と吊荷荷
重のデータはそれぞれ運転室側に設けた表示器に表示さ
れ、運転者が定格荷重と吊荷荷重を読み取ることができ
る。 【００１２】また、コンピューターで算定された定格荷
重と吊荷荷重の２つのデジタル信号は、変換器でアナロ
グ信号に変換された後、運転室側に設けた送信器により
クレーン用フック装置側に送信される。この送信信号は
クレーン用フック装置側の受信器で受信された後、変換
器でデジタル信号に変換されてデジタル表示器に表示さ
れ、玉掛け専任者も定格荷重と吊荷荷重を読み取ること
ができる。 【００１３】 【実施例】本発明の一実施例を図１〜図４により説明す
る。 【００１４】ブーム型式のクレーン１　に下記の過負荷
揚重防止表示システム２　が装備され、任意のブーム３
　の作業半径に相当する定格荷重と、クレーン用フック
装置４　に作用する吊荷荷重とをクレーン運転者とクレ
ーン用フック装置４　位置の玉掛け専任者が同時に確認
できるようになっている。 【００１５】上記のブーム３　は、伸縮可能な３本のブ
ーム部材で構成され、各ブーム部材の連結部にはそれぞ
れリニアエンコーダー５　が取付けられ、ブーム３　の
長さを検出できるようになっている。またブーム３　の
基部はクレーン１　の本体に揺動可能に軸連結されてお
り、このブーム３の基部にロータリーエンコーダー６　
が設けられてブーム３　の仰角を検出できるようになっ
ている。 【００１６】上記のリニアエンコーダー５　とロータリ
ーエンコーダー６はそれぞれ運転室７　側に設けた変換
器８　を介してコンピューター９　に接続され、これら
２種のエンコーダー５，６　により検出されたブーム長
とブーム仰角のアナログ信号は、変換器８　でデジタル
信号に変換された後、コンピューター９　で演算処理さ
れて定格荷重が算定される。またクレーン１　の運転室
７　側には、クレーン用フック装置４　側に設けた吊荷
荷重検出装置から送信される出力信号を受信する受信器
１０が設けられおり、この受信器１０で受信されたアナ
ログ信号も変換器８　でデジタル信号に変換された後、
コンピューター９　で演算処理されて吊荷荷重が算定さ
れる。 【００１７】コンピューター９　で算定された定格荷重
と吊荷荷重の２つのデータはそれぞれ、コンピューター
９　に接続した表示器１１に入力されて表示され、クレ
ーン運転者が任意のブーム作業半径時の定格荷重と吊荷
荷重を読み取ることができる。また変換器８　は、運転
室側に設けた送信器１２にも接続されており、上記２つ
の荷重データは、変換器８　により再びアナログ信号に
変換された後、送信器１２によりでクレーン用フック装
置４　側に送信される。 【００１８】クレーン用フック装置４　は、ブーム３　
の長手方向上端から垂下した吊下げワイヤー１３の下端
に取付けられる。同クレーン用フック装置４　には、荷
を揚重する際に前記クレーン用フック装置４　の基部側
のフック１９に作用する荷重に対応して抵抗値が変化す
る歪センサー１４と、この歪センサー１４で検出された
検出信号をクレーン１　の運転室７　側に送信する送信
器１５とが設けられるとともに、クレーン１　の運転室
７　側に設けた送信器１２からの定格荷重と吊荷荷重の
データ信号を受信する受信器１６と、この受信器１６に
入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する変換
器１７と、変換器１７で変換された定格荷重と吊荷荷重
の２つのデジタル信号をそれぞれデジタル表示する表示
器１８ａ，１８ｂ　とを設けた。そのためクレーン用フ
ック装置４　位置の玉掛け専任者も、表示器１８ａ，１
８ｂ　によりブーム３　の作業半径に相当する定格荷重
とフック１９に作用する吊荷荷重とを同時に読み取るこ
とができる。 【００１９】 【発明の効果】本発明のクレーンの過負荷揚重防止表示
システム及びクレーン用フック装置では、ブームの作業
半径に対応させてその都度クレーン運転者と玉掛け専任
者がそれぞれの位置で定格荷重と吊荷荷重を同時に知る
ことができるため、吊荷によりブームに過負荷が生じる
のを未然に防ぐことができる。よって安全作業を達成す
ることができ、かつ、揚重作業の効率を向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のクレーンの過負荷揚重防止表示システ
ムの実施例を示す説明図である。

【図２】本発明のクレーン用フック装置の正面図である
。

【図３】上記のクレーンの過負荷揚重防止表示システム
により定格荷重を算定する場合の説明図である。

【図４】本発明のクレーンの過負荷揚重防止表示システ
ムの回路構成を示す図である。

【符号の説明】

２　　クレーンの過負荷揚重防止表示システム４　　ク
レーン用フック装置 ５　　リニアエンコーダー ６　　ロータリーエンコーダー ８　　変換器 ９　　コンピューター １１　　表示器 １２　　送信器 １４　　歪センサー １５　　送信器 １６　　受信器 １７　　変換器 １８ａ　　表示器 １８ｂ　　表示器 １９　　フック

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ブーム型式のクレーンにより荷を揚重
   する際に、ブームの作業半径に相当する定格荷重と、同
   クレーンのフックに作用する吊荷荷重とをクレーン運転
   者と玉掛け者とに知らせるクレーンの過負荷揚重防止表
   示システムであって、クレーンのブーム側に、ブームの
   仰角を検出するロータリーエンコーダーと、ブーム長を
   検出するリニアエンコーダーとを取付け、クレーンの運
   転室側には、上記ロータリーエンコーダーとリニアエン
   コーダーとで検出されたアナログ信号をデジタル信号に
   変換するとともに、クレーン用フック装置側から送信さ
   れる吊荷荷重のアナログ信号を運転室側に設けた受信器
   を介してデジタル信号に変換する変換器と、同変換器の
   デジタル信号を演算処理するコンピューターと、コンピ
   ューターの出力信号により定格荷重と吊荷荷重とを表示
   する表示器と、コンピューターで演算処理されたデータ
   をクレーン用フック装置側に送信する送信器とを設け、
   吊下げワイヤー下端のクレーン用フック装置の基部側の
   フックに作用する荷重を検出する歪センサーと、同歪セ
   ンサーで検出された検出信号を運転室側に送信する送信
   器と、運転室側に設けた送信器からの信号を受信する受
   信器と、同受信器の出力信号により定格荷重と吊荷荷重
   を表示する表示器とを設けたことを特徴とするクレーン
   の過負荷揚重防止表示システム。
2. 【請求項２】　　クレーンの定格荷重検出装置の出力信
   号と、クレーンの吊荷荷重検出装置の出力信号とを受信
   して、クレーン用フック装置側で定格荷重及び吊荷荷重
   を表示できるようにしたクレーン用フック装置であって
   、クレーン用フック装置の基部側のフックに作用する荷
   重を検出する歪センサーと、同歪センサーにより検出し
   た検出信号をクレーン運転室側に送信する送信器と、ク
   レーン運転室側から送信される定格荷重と吊荷荷重のア
   ナログ信号を受信する受信器と、同受信器で受信したア
   ナログ信号をデジタル信号に変換する変換器と、変換器
   の出力信号により定格荷重と吊荷荷重とをそれぞれデジ
   タル表示する表示器とが設けられることを特徴とするク
   レーン用フック装置。