JP7000020B2 - 光電変換装置、撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換装置、撮像システムに関する。
カメラのイメージセンサ等に用いられる光電変換装置として、半導体基板の上部に光電変換層を積層した、いわゆる積層型の光電変換装置が提案されている。
特許文献1には、この積層型の光電変換装置が記載されている。この光電変換装置では、光電変換層の上に、複数の画素で共通の上部電極が配され、光電変換層の下に画素電極および補助電極が配されている。特許文献1の記載によれば、補助電極の電圧を制御することによって、光電変換層の感度を調整することができることが記載されている。さらに特許文献1の図11には、上部電極と補助電極の電圧を制御することによって、光電変換層の信号電荷の生成を抑制することが記載されている。これにより、特許文献1には、電子シャッタ動作が実現されると記載されている。
特開2016-86407号公報
撮影シーン内には、種々の輝度の被写体が存在する。撮影シーン内の被写体の輝度の違いによって画素ごとに画素電極が保持する電荷量が異なる。したがって、画素電極の電位は、画素ごとに異なることとなる。特許文献1の電子シャッタ動作では、画素電極の電位が画素ごとに異なる。この結果、特許文献1に記載の光電変換装置では、電子シャッタ動作を適切に行えない画素が生じるという課題がある。
本発明は、画素ごとに画素電極の電位が異なる場合であっても、好適なシャッタ動作を可能にする構成を備える光電変換装置を提供する。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、一の態様は、半導体基板と、画素とを備え、前記画素は、第1の電極部と、前記第1の電極部および前記半導体基板の間に配された第2の電極部と、前記第1の電極部および前記第2の電極部の間に配された光電変換層と、前記光電変換層と前記第2の電極部との間に配されるブロッキング部と、電圧供給部とを備え、前記電圧供給部は、1の極性の電荷が前記光電変換層から前記第2の電極部に注入されるように、前記第1の電極部と前記第2の電極部の一方に第1の電圧を供給し、前記第1の極性の電荷の前記光電変換層から前記第2の電極部への注入を抑制するように、前記第1の電極部と前記第2の電極部の前記一方に前記第1の電圧とは異なる電圧の第2の電圧を供給し、前記第2の電圧は、前記光電変換層の電子シャッタを行う電圧であって、前記ブロッキング部は、前記第1の電圧が前記第1の電極部と前記第2の電極部の一方に供給されている場合には、前記光電変換層から前記第1の極性の電荷を前記第2の電極部に注入させ、前記第2の電圧が前記第1の電極部と前記第2の電極部の前記一方に供給されている場合には、前記第1の極性とは反対の第2の極性の電荷の前記光電変換層から前記第2の電極部への注入を抑制し、
前記第2の電圧は、前記光電変換層をほぼフラットバンド状態とする電圧であることを特徴とする光電変換装置である。
本発明により、好適な電子シャッタ動作を可能にする構成を備える光電変換装置を提供することができる。
光電変換装置の構成を示す図 列回路および列回路の後段の回路構成を示す図 画素の回路構成を示す図 画素のレイアウトを示す図 光電変換部の断面を示す図 光電変換部に印加されるバイアスに応じた光電変換部の動作を示す図 光電変換部の動作におけるエネルギーバンド状態を示す図 被写体の輝度と光電変換部の動作とに対応するエネルギーバンド状態を示す図 光電変換装置の動作を示す図 画素の回路構成を示す図 画素の回路構成を示す図 画素の回路構成を示す図 光電変換部の動作におけるエネルギーバンド状態を示す図 光電変換部の動作におけるエネルギーバンド状態を示す図 撮像システムの構成を示す図
本発明に係る1つの実施形態は、光電変換装置である。光電変換装置は、半導体基板と、半導体基板の上に積層された光電変換層を含む。光電変換層に入射した光を電荷に光電変換するように、光電変換層は構成される。なお、光電変換層の全体が光電変換の機能を有している必要はない。半導体基板には、光電変換層で生じた信号電荷に基づく信号を受ける回路部が配される。いくつかの実施例においては、光電変換装置が複数の画素を含む。これらの実施例においては、複数の画素に対応して複数の回路部が配される。複数の回路部のそれぞれは、信号を増幅する増幅部、信号をデジタル信号に変換するAD変換部を含んでいてもよい。
本実施形態について、図2を用いて説明する。なお、図2については、後述する実施例の中でも詳述する。画素100は、画素電極105と、光電変換層103との間に第1のブロッキング層104を備える。第1のブロッキング層104は、半導体材料で形成されうる。半導体材料は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素などの無機半導体材料、および、有機半導体材料の中から選択されうる。また、光電変換層103を形成する半導体材料と、第1のブロッキング層104を形成する半導体材料とが異なっていてもよい。あるいは、光電変換層103を形成する半導体材料のバンドギャップと第1のブロッキング層104を形成する半導体材料のバンドギャップとが異なっていてもよい。バンドギャップは、伝導帯(conduction band)の最低のエネルギー準位と、価電子帯(valence band)の最高のエネルギー準位との差である。なお、第1のブロッキング層104を形成する材料は半導体材料に限定されない。
また、光電変換層103と第1のブロッキング層104とを同じ半導体材料で形成するようにしてもよい。この場合には、光電変換層103と第1のブロッキング層104とで、半導体材料に添加する不純物の濃度を異ならせるようにすることによって、光電変換層103と第1のブロッキング層104とを形成することができる。
以下では、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。本発明は以下に説明される実施例のみに限定されない。本発明の趣旨を超えない範囲で以下に説明される実施例の一部の構成が変更された変形例も、本発明の実施例である。また、以下のいずれかの実施例の一部の構成を、他の実施例に追加した例、あるいは他の実施例の一部の構成と置換した例も本発明の実施例である。
(実施例1)
(光電変換装置の構成)
図1は、本実施例の光電変換装置の全体の回路構成と、上部電極101の配置レイアウトとを合わせて示した図である。
図1は、4行4列の行列状に配された16個の画素100が示されている。本実施例では4行4列の行列で説明するが、行数および列数はこれに限定されるものではない。1つの列に含まれる複数の画素100が、1つの出力線130に接続される。1つの出力線130に対して、1つの電流源150が接続されている。この電流源150は、画素100に電流を供給する。画素100は、出力線130に、画素信号を出力する。この画素信号は、入射光に基づく信号である光信号と、画素100のノイズ成分を主とするノイズ信号とを含む。
光電変換装置は、基準電圧供給部110と、行駆動回路201を有する。基準電圧供給部110は、行駆動回路201が供給する電圧Vsの生成に用いる基準電圧を供給する。行駆動回路201は、電極駆動電圧Vs、リセット信号pRES、駆動信号pSELを供給する。1つの行に含まれる複数の画素100は共通のリセット信号線、駆動信号線に接続される。リセット信号線は、リセット信号pRESを伝達する配線である。駆動信号線は、駆動信号pSELを伝達する配線である。なお、図1では、異なる行に供給される駆動信号を区別するために、(n)、(n+1)といったように行を表す符号を信号の末尾に付している。他の図面でも同様である。
図1では、上部電極101の平面構造を模式的に示している。1行の画素100に対して、1つの上部電極101が対応して設けられている。本実施例では、それぞれの行ごとに上部電極101が配される。行駆動回路201は電圧Vsを行単位で供給する。電圧Vsは第1の電圧と、第1の電圧とは電圧値の異なる第2の電圧とを含む。行駆動回路201は上部電極101に、値の異なる複数の電圧を供給する電圧供給部である。なお、異なる行に供給される電圧Vsを区別するために、(n)、(n+1)などの行を表す符号を付している。
光電変換装置は、列回路140を有する。図1では、複数列の列回路140を、簡易的に1つのブロックとして示しているが、実際には1つの出力線130に対して、1つの列回路140が設けられた構成となっている。
列駆動回路202は、駆動信号CSELを複数の列回路140に供給する。列駆動回路202は、駆動信号CSELを列回路140ごとに順次アクティブレベルとする。これにより、列駆動回路202は、列回路140を列ごとに駆動する。なお、異なる列に供給される駆動信号を区別するために、(m)、(m+1)などの列を表す符号を付している。他の図面でも同様である。
列駆動回路202によって、複数の列回路140のそれぞれから、信号が出力アンプ部203に出力される。出力アンプ部203は、入力された信号を増幅した信号を、AD変換部204に出力する。AD変換部204は、入力された信号をデジタル信号に変換した信号を、光電変換装置の外部に信号DOUTとして出力する。
(列回路の構成)
図2は、m列目およびm+1列目の列回路140の等価回路を示した図である。図2の列回路140は、図1に示した列回路140のうちの2列に対応する。
出力線130に出力された画素信号は、列アンプ301によって増幅される。列アンプ301の出力ノードは、S/Hスイッチ303を介して容量CTSに接続されている。また、列アンプ301の出力ノードは、S/Hスイッチ305を介して容量CTNに接続されている。S/Hスイッチ303およびS/Hスイッチ305は、それぞれ、不図示のタイミングジェネレータから出力される駆動信号pTSおよび駆動信号pTNによって制御される。このような構成により、画素100が出力するノイズ信号に基づく信号を容量CTNが保持する。また、ノイズ信号を成分の一部として含む光信号を容量CTSが保持する。
容量CTSは、水平転送スイッチ307を介して水平出力線311に接続されている。容量CTNは、水平転送スイッチ309を介して水平出力線313に接続されている。水平転送スイッチ307、309は、列駆動回路202からの駆動信号CSELによって制御される。
水平出力線311と水平出力線313のそれぞれは出力アンプ部203に接続されている。出力アンプ部203は、水平出力線311の信号と水平出力線313の信号との差分をAD変換部204に出力する。出力アンプ部203は、光信号とノイズ信号との差分を得る。これにより、光信号に含まれていたノイズ信号を、光信号から差し引いた信号を得ることができる。AD変換部204は、出力アンプ部203が出力する信号をデジタル信号に変換する。
なお、この例では、列回路140から水平転送された信号をAD変換する構成としている。他の例として、各列の列回路140がAD変換部を備えるようにしてもよい。この場合、AD変換部は、メモリやカウンタなどの、画素信号に対応するデジタル信号を保持する保持部を有する。保持部には、ノイズ信号と光信号がそれぞれデジタル信号に変換されて保持される。
(画素の構成)
図3(a)は、光電変換装置の画素100の等価回路と、光電変換部120の模式図とを合わせて示した図である。図3(b)は、光電変換部120の等価回路を示した図である。
図3(a)に示した画素100は、図1に示した画素100と対応する。
画素100は、光電変換部120、増幅トランジスタ(SF MOS)106、選択トランジスタ(SEL MOS)107、リセットトランジスタ(RES MOS)108を含む。
光電変換部120は、上部電極101、光電変換層103、画素電極105を備える。さらに光電変換部120は、光電変換層103と画素電極105との間に第1のブロッキング層104を有する。また、光電変換部120は、光電変換層103と上部電極101との間に第2のブロッキング層102を有する。
上部電極101には、行駆動部201から電圧Vsが供給される。
図3(a)のノードBは、増幅トランジスタ106のゲートに接続される。さらにノードBはリセットトランジスタ108のソースに接続される。リセットトランジスタ108のドレインはリセット電圧Vres(例えば後述の電源電圧Vddと同じ3.3Vとする)が供給されたノードに接続される。増幅トランジスタ106のゲートは、画素増幅部の入力ノードである。このような構成により、画素増幅部が光電変換部120からの信号を増幅した信号を、出力線130に出力する。
増幅トランジスタ106のドレインは、電源電圧Vdd(例えば3.3V)が供給されたノードに接続される。増幅トランジスタ106のソースは、選択トランジスタ107を介して、出力線130に接続される。選択トランジスタ107がオンすることによって、電流源150から出力線130、選択トランジスタ107を介して増幅トランジスタ106に電流が供給される。これにより、増幅トランジスタ106と電流源150とによって、ソースフォロワ回路が構成される。このソースフォロワ回路を構成する増幅トランジスタ106は、光電変換部120からの信号に対応する信号を出力線130に出力する。画素100の増幅トランジスタ106が出力した信号は、列回路140に入力される。
図3(b)は光電変換部120の等価回路を示す。光電変換部120は、図3(a)のノードAに接続された第1の端子、および、ノードBに接続された第2の端子を有するフォトダイオードを形成する。ノードAには、行駆動回路201から電圧Vsが供給される。
(画素の平面構造の説明)
図4は、2行2列の行列状に配された4個の画素100の平面構造を模式的に示している。図4に示した画素100のそれぞれは、図3に示した画素100と対応する。図4では、半導体基板から画素電極105までの部材を表している。画素電極105より上部に積層される部材は表示されていない。
図5は、図4におけるX-Yの一点破線に沿った光電変換装置の画素100の断面構造を模式的に示した図である。
図4、図5のそれぞれにおいて、図3に示した部材と同じ機能を有する部材については、図3で付した符号と同じ符号を付してある。トランジスタについては対応するゲート電極に符号が付されている。図5は、半導体基板200から上部電極101までの断面構造を示している。
以下、図4、図5を用いて説明する。光電変換装置は半導体基板200を含む。半導体基板200に、画素トランジスタのソースおよびドレインを含めた、不図示の不純物半導体領域(不純物拡散部)が配される。画素トランジスタとは、図3に示した、増幅トランジスタ106、選択トランジスタ107、リセットトランジスタ108のそれぞれである。半導体基板200の上に、画素トランジスタのゲート、および、配線を構成する導電部材を含む複数の配線層202が配される。画素トランジスタのゲートは、典型的にはポリシリコンによって形成される。配線層202の配線は、典型的には、アルミニウム、銅などの導電性金属によって形成される。
半導体基板200の上には、上部電極101が配される。上部電極101と半導体基板200との間には、画素電極105が配される。画素電極105はコンタクト部219を介して、増幅トランジスタ106のゲートに接続される。そして、上部電極101と画素電極105との間に光電変換層103が配される。光電変換層103と画素電極105との間に第1のブロッキング層104が配される。上部電極101と光電変換層103との間に第2のブロッキング層102が配される。
上部電極101は、図1においても示したように、行ごとに電気的に絶縁されている。一方で、図5が示す通り、各画素100の画素電極105は、他の画素100の画素電極105から電気的に絶縁されている。このように、上部電極101は、複数の画素100に渡って形成されている一方、画素電極105は、画素ごとに形成されている。
(光電変換部の機能と電子シャッタ動作の説明)
次に、本実施例における画素100の動作、ならびに、第1のブロッキング層104、光電変換層103、第2のブロッキング層102の機能について詳しく説明する。
図6は光電変換部120に入射光が全く入らない状態(暗時とする)における、I-V特性を示している。図6において、縦軸は上部電極101と画素電極105との間に流れる電流Id、横軸は光電変換部120に印加される電圧Vbを示す。この電圧Vbは、上部電極101と画素電極105との間の電位差である。電圧Vfはフォトダイオードの順方向の立ち上がり電圧である。
光電変換部120が光電変換を行う場合(光電変換モード)の上部電極101と画素電極105の電位の大小関係は、光電変換層103に逆バイアスが印加される関係となる。光電変換層103に光が入射すると、光電変換層103に電子と正孔が生じる。光電変換モードのバイアス条件では、光電変換層103に生じた電子は画素電極105に移動し、正孔は上部電極101に移動する。画素電極105は、この光電変換層103で生じた電子を蓄積する。
光電変換層103に順バイアスが印加され、かつ立ち上がり電圧Vfより高い範囲に電圧VbがあるAモードでは、上部電極101から光電変換層103に正孔が注入される。
光電変換層103に順バイアスが印加され、かつ立ち上がり電圧Vfより低い範囲に電圧VbがあるBモードでは、光電変換部120は、後述する電子シャッタ動作を行う状態となる。
図7(a)、図7(b)は、光電変換部120に印加される電圧のバイアス条件と、このバイアス条件における光電変換部120におけるエネルギーバンド構造とを模式的に示している。図7(a)は図6における光電変換モード(信号電荷を画素電極105が蓄積するモード)に対応する。図7(b)は図6におけるBモード(電子シャッタを行うモード)に対応する。図7(a)、図7(b)の縦軸は、電子に対するポテンシャルを示している。したがって、図7の下に行くほど、電圧は高くなる。
図7(a)、図7(b)のそれぞれは、上部電極101、第2のブロッキング層102、光電変換層103、第1のブロッキング層104、画素電極105のエネルギーバンドを示している。図7(a)では、一例として、上部電極101がITO、画素電極105がTiNxで形成されている場合を示している。以下、他の図面に示しているエネルギーバンド図についても、特に断りのない限り、上部電極101および画素電極105の材料は図7(a)と同じである。
図7(a)、図7(b)に示した電位Ef1は上部電極101のフェルミ準位であり、電位Ef2は画素電極105のフェルミ順位である。第2のブロッキング層102、光電変換層103、第1のブロッキング層104に関しては、伝導帯と価電子帯との間のバンドギャップが示されている。
図7(a)は、図6における光電変換モードに対応する。光電変換部120が光電変換を行って生成した電荷のうちの信号電荷である電子が、画素電極105に蓄積される状態のポテンシャルを示す。光電変換によって生じた電子を黒丸で示しており、正孔を白丸で示している。光電変換部120が光電変換モードとなるように、上部電極101に供給される電圧Vsが、第1の電圧である電圧Vs1(例えば0V)に設定される。逆バイアス状態にある光電変換層103は空乏化している。
光電変換層103で生成した電荷のうちの信号電荷である電子は、画素電極105に移動する。光電変換モードの間、画素電極105には、光電変換層103が生成した電子が蓄積されていく。この画素電極105に蓄積された信号電荷量に応じて、ノードBの電位が低下する。ノードBの電位の低下により、光電変換層103のバンド構造は、フラットバンド状態に向かって変化する。
なお、光電変換部120は第2のブロッキング層102を備える。これにより、上部電極101から光電変換層103への電子の注入が抑制される。このため、上部電極101から光電変換層103に電子が注入されることによって生じる暗電流の発生を抑えることができる。つまり、第2のブロッキング層102は、信号電荷と同じ極性の電荷である電子の、上部電極101から光電変換層103への注入を抑制する第2のブロッキング部である。
光電変換層103で発生した正孔は、上部電極101に向かって移動することによって、光電変換部120の外部に排出される。
光電変換部120は第1のブロッキング層104を備える。これにより、画素電極105から光電変換層103への正孔の注入を抑制することができる。これにより、光電変換層103における、正孔と電子の再結合の発生を抑制することができる。よって、画素電極105から光電変換層103への正孔の注入によって生じる、感度の低下が抑制される。つまり、第1のブロッキング層104は、信号電荷である電子を光電変換層103から画素電極105に注入させ、信号電荷とは反対の極性の電荷である正孔の光電変換層103から画素電極105への注入を抑制するブロッキング部である。なお、第1の電極部は上部電極101であり、第2の電極部は画素電極105である。
図7(b)は、図6のBモードに対応した光電変換部120のポテンシャルを示す。図6に示したBモードでは、電子シャッタ動作を実現する。光電変換の開始と、光電変換モードからBモードへの移行の動作のそれぞれを、図1に示した全ての画素100が同時に行うことによって、グローバル電子シャッタを実現することができる。光電変換部120がBモードとなるように、上部電極101に供給される電圧Vsが、第2の電圧である電圧Vs2(例えばVresと同じ3.3V)に設定される。信号電荷が電子であるので電圧Vs1と電圧Vs2の電位には、Vs2>Vs1の関係がある。
Bモードでは、光電変換層103はフラットバンド状態に近い状態にある。つまり、上部電極101からの正孔の注入はほとんど生じない。また、光電変換層103に印加されるバイアスが小さいため、光電変換によって生じた正孔の光電変換層103の外部への移動は、ほとんど生じない。光電変換層103で生成した電子の光電変換層103の外部への移動もまた、ほとんど生じない。したがって、画素電極105に蓄積されている電子の量の変動がほとんど生じない。この状態は、画素電極105に蓄積されている電子が保持されている状態と、みなすことができる。したがって、本実施例の画素100は、光電変換部120が光電変換モードからBモードに移行することによって、光電変換部120の電荷蓄積期間が終了する。
本実施例の第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102は、ホモ接合を構成するようにすることができる。つまり、第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれが、同じ半導体材料で形成されるようにすることができる。この「同じ半導体材料」とは、第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれにおいて、最も多く含まれる元素が同じであることを指している。例えば、ケイ素に対して不純物を添加することによって形成された半導体によって第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれが形成されたとする。この場合、第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれが最も多く含む元素はケイ素である。したがって、第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれが「同じ半導体材料」で形成されたと言える。
光電変換層103を構成する材料として、半導体材料、化合物半導体や有機半導体を用いることができる。半導体材料の例としては、真性の(イントリンシックな)アモルファスシリコン、低濃度のP型アモルファスシリコン、低濃度のN型アモルファスシリコンなどが挙げられる。化合物半導体の例としては、BN、GaAs、GaP、AlSb、GaAlAsPなどのIII-VI族化合物半導体や、CdSe、ZnS、HdTeなどのII-IV族化合物半導体が挙げられる。有機半導体の例としては、フラーレン、クマリン6(C6)、ローダミン6G(R6G)、キナクリドン、亜鉛フタロシアニン(ZnPc)等のフタロシアニン系材料、ナフタロシアニン系材料が挙げられる。
さらに、上述の半導体材料で構成された量子ドットを含む層を光電変換層103に用いることができる。非晶質シリコン膜、有機半導体膜、量子ドット膜は、薄膜の形成が容易である。ここで、量子ドットとは、20.0nm以下の粒径を有する粒子を示す。
また、イントリンシックな半導体は、キャリア密度が少ない。よって、イントリンシックな半導体を光電変換層103に用いることで、広い空乏層幅を実現することが可能である。これにより、高感度化、ノイズ低減を低減した光電変換層103を実現することができる。
上部電極101は、不図示のマイクロレンズ層および不図示のカラーフィルタ層を介して入射した光を光電変換層103に透過するような材料で形成される。例えば、上部電極101には、ITOのようにインジウムおよびスズを含む化合物、酸化物などの透明電極を用いることができる。透明電極を用いることにより、上部電極101を透過することによるによる入射光の光量低下を抑制できるため、光電変換部120の感度の低下を抑制することができる。他の上部電極101の例として、所定の量の光が透過する程度の薄さを有するポリシリコンや金属を、上部電極101として用いてもよい。金属は酸化物に比べて電気抵抗が低いため、金属を上部電極101の材料に用いた場合には、酸化物の上部電極101に対して、消費電力の低減と駆動の高速化が可能である。
第1のブロッキング層104と、光電変換層103と、第2のブロッキング層102のそれぞれが「同じ半導体材料」で形成される場合、それぞれが含む不純物濃度を互いに異ならせるようにする。例えば、第2のブロッキング層102はP型の半導体材料で形成され、光電変換層103はイントリンシックな半導体で形成され、第1のブロッキング層104がN型の半導体材料で形成される。つまり、光電変換層103の導電型(I型)と、ブロッキング部である第1のブロッキング層104の導電型(N型)とが異なる。さらに、第1のブロッキング層104の導電型(N型)と第2のブロッキング層102の導電型(P型)とが異なる。
また、第1のブロッキング層104を、光電変換層103とは異なる材料で形成することができる。このような構成の場合、第1のブロッキング層104と光電変換層103との間にはヘテロ接合が形成される。第1のブロッキング層104と光電変換層103との材料の違いは、第1のブロッキング層104と光電変換層103との間にエネルギー障壁を生成する。したがって、このヘテロ接合により、信号電荷とは逆の極性の電荷の、光電変換層103から画素電極105への注入を抑制(ブロッキング)することができる。なお、ここで言う「異なる材料」とは、その層を形成する主たる元素が異なることを指している。
(第1のブロッキング層104を備えることによる効果)
図8(a)~図8(e)のそれぞれを用いて、本実施例の効果を説明する。図8(b)、図8(c)は参考例であって、光電変換部120が第1のブロッキング層104を有しない例を示している。図8(d)、図8(e)は、これまでに述べてきた、光電変換部120が第1のブロッキング層104を有する例を示している。
図8(a)は、光電変換装置に入射した像を示している。P1の位置にある画素100の光信号はダークレベルに近いレベルであり、P2の位置にある画素100の光信号は飽和レベルに近いレベルである。このように撮像シーンによっては、1枚の像の中に、ダークレベルに近い画素P1、飽和レベルに近い画素P2が存在する。
参考例である図8(b)、図8(c)を説明する。図8(b)は画素P1の光電変換部120のバンド構造を示している。図8(c)は画素P2の光電変換部120のばんどこうぞうを示している。図8(b)、図8(c)のそれぞれにおいて示した実線は、光電変換領域におけるバンド構造を示している。図8(b)、図8(c)のそれぞれにおいて示した点線は、Bモードにおけるバンド構造を示している。
図8(b)の画素P1の光電変換部120では、光電変換モードにおいて、実線で示したように、光信号による電子が画素電極105にほとんど蓄積されていない。よって、光電変換モードにおける、画素P1の光電変換部120のバンド構造は、光電変換部120のリセット時の逆バイアス状態に近いポテンシャルのままとなっている。
図8(c)の画素P2の光電変換部120では、光電変換モードにおいて、実線で示したように、光信号による電子が画素電極105に蓄積され、ノードBの電位が低下している。よって、光電変換モードにおける、画素P2の光電変換部120のバンド構造は、フラットバンド状態に近い状態になっている。
ここで、ダークレベルに近い光信号を出力する画素P1が、Bモードにおいてフラットバンドとなるように電圧Vs2の電位を設定したとする。よって、図8(b)において点線で示したように、画素P1の光電変換部120は、Bモードにおいて、フラットバンド状態に近い状態になっている。
図8(c)の画素P2の光電変換部120では、Bモードにおいて、点線で示したように、上部電極101の電位が、画素電極105の電位よりも相対的に高くなる。よって、光電変換部120がBモードにある間、光電変換層103で発生する正孔が画素電極105に移動しやすくなる。
この光電変換層103中で発生する正孔が画素電極105に移動することによって、画素電極105に蓄積されていた電子が、消失することとなる。よって、画素P2の光信号が、本来出力すべき信号レベルから低下した信号レベルとなる。これにより、光電変換装置が出力した信号を用いて生成した画像において、高輝度の部分の輝度が低下する。つまり、画素電極105に蓄積されていた電子が消失せずに生成されたと仮定される画像に対して、コントラストが低下した画像が生成されることとなる。
本実施例の光電変換部120は、第1のブロッキング層104を有する。
図8(d)は、本実施例の光電変換部120を備える画素P1のバンド構造を示している。図8(d)では、図8(b)と同じく、画素P1の光電変換部120は、Bモードにおいて、フラットバンド状態に近い状態になっている。
図8(e)において、画素P2の光電変換部120がBモードにある場合のバンド構造を点線で示している。光電変換層103で発生する正孔の光電変換層103から画素電極105への移動は、第1のブロッキング層104によって、抑制されている。
このように、光電変換部120が第1のブロッキング層104を有することによって、光電変換層103中で発生する正孔の画素電極105への移動が抑制されている。よって、図8(c)では生じていた、画素電極105に蓄積されていた電子の消失もまた抑制される。よって、図8(c)では生じていた、画素P2の光信号の信号レベルの低下もまた、抑制される。これにより、図8(c)では生じていた、光電変換装置が出力した信号を用いて生成した画像における、高輝度の部分の輝度の低下もまた、抑制される。したがって、本実施例の光電変換装置は、従来の電子シャッタ動作によって生じていた、画像のコントラストの低下を抑制することができる効果を有する。
なお、本実施例において、信号電荷が電子であるとして説明したが、正孔を信号電荷としても同じ効果が得られる。
(実施例2)
本実施例の光電変換装置について、図面を参照しながら、実施例1と異なる点を中心に説明する。
本実施例の光電変換装置の構成は、実施例1と同じとすることができる。
本実施例の光電変換装置は、光電変換部120の信号電荷の蓄積の開始を図2に示した複数の画素100で同時とする。さらに、光電変換部120の信号電荷の蓄積の終了を図2に示した複数の画素100で同時とする。つまり、本実施例の光電変換装置は、いわゆるグローバル電子シャッタ動作を行う。
図9は、本実施例の光電変換装置の動作を示したタイミング図である。図9に示している各信号は、図2に示した各信号に対応している。
時刻t1に、行駆動回路201は、n~n+3行目の画素100に供給する電圧Vs(n~n+3)をVs2からVs1に変更する。これにより、図2に示した全ての画素100の光電変換部120は、光電変換モードに移行する。不図示であるが、時刻t1において、全ての画素100のノードBの電位はリセットレベルにある。
時刻t2に、行駆動回路201は、n~n+3行目の画素100に供給する電圧Vs(n~n+3)をVs1からVs2に変更する。これにより、図2に示した全ての画素100の光電変換部120は、Bモードに移行する。これにより、図2に示した全ての画素100において、時刻t1から時刻t2の間に光電変換部120が生成した電荷がノードBに保持される。
また時刻t2に、行駆動回路201は、信号pSEL(n)をハイレベルにする。これにより、n行目の画素100の選択トランジスタ107がオンする。よって、n行目の画素100の増幅トランジスタ106が出力線130に信号を出力する。
時刻t3に、タイミングジェネレータは、信号pTS(n)をハイレベルにする。そして、時刻t4にタイミングジェネレータは、信号pTS(n)をローレベルにする。これにより、列回路140の容量CTSは、ノードBに蓄積された光信号と増幅トランジスタ106の閾値ばらつきとを含む光信号である信号Sを保持する。
時刻t5に、行駆動回路201は、信号pRES(n)をハイレベルにする。そして、時刻t6に行駆動回路201は、信号pRES(n)をローレベルにする。これにより、ノードBの電位が、時刻t1の時点と同じように、リセットレベルの電位となる。
時刻t7に、タイミングジェネレータは、信号pTN(n)をハイレベルにする。そして、時刻t8に、タイミングジェネレータは、信号pTN(n)をローレベルにする。これにより、列回路140の容量CTNは、増幅トランジスタ106の閾値ばらつきを含むノイズ信号である信号Nを保持する。
時刻t9に行駆動回路201は、信号pSEL(n)をローレベルにする。
その後、列駆動回路202が、各列の列回路140の信号CSEL(m~m+3)を順次ハイレベルにする。これにより、各列の列回路140は順次、信号Sと信号Nとを出力アンプ部203に出力する。出力アンプ部203は、信号Sと信号Nとの差分の信号をAD変換部204に出力する。
その後、行駆動回路201、タイミングジェネレータ、列駆動回路202は時刻t2から時刻t10の期間にn行目の画素100に対して行った動作を、他の行の画素100に対して、順次行う。
これにより、本実施例の光電変換装置は、各画素100の入射光に対応する信号を得ることができる。また、本実施例の光電変換装置は、全ての画素100に対して電圧Vsのレベルを共通とすることにより、グローバル電子シャッタ動作を行うことができる。
また、本実施例では、1例として4行4列の画素100を備える光電変換装置を説明した。実際には、光電変換装置の画素100は、数千行、数千列に渡って形成される。本実施例で述べたグローバル電子シャッタ動作は、この数千行、数千列に渡って配された画素100に対して行うことが可能である。
(実施例3)
本実施例の光電変換装置について、図面を参照しながら、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図10は、本実施例の画素100-2の構成を示した図である。本実施例の光電変換装置の全体の構成は、図1で説明した構成に対し、画素100の代わりに画素100-2が設けられた構成である。
図10に示したように、本実施例の画素100-2は、ノードBに、一方のノードが接続された容量Cpを備える。容量Cpの他方のノードは、行駆動回路201から電圧Vsaが供給されるノードCに接続される。
実施例1では、行駆動回路201は、電圧Vsを上部電極101に供給していた。一方、本実施例では、図10に示したように、行駆動回路201は電圧VsaをノードCに供給する。また、上部電極101が接続されるノードAには、所定の電圧である電圧Vupが不図示の第2の電圧供給部から供給される。
本実施例の場合においても、光電変換モード時には、行駆動回路201は、光電変換層103が逆バイアス状態となる電圧に、電圧Vsaのレベルを設定する。また、Bモード時には、行駆動回路201は、光電変換層103が順バイアス状態となる範囲であって、かつ立ち上がり電圧Vfより低い範囲に電圧Vbがあるように電圧Vsaのレベルを設定する。これにより、本実施例の光電変換装置においても、実施例1と同じく、光電変換動作および電子シャッタ動作を行うことができる。
また、本実施例の光電変換装置においても、光電変換部120が第1のブロッキング層104を備える。よって、本実施例の光電変換装置もまた、従来の電子シャッタ動作によって生じていた、画像のコントラストの低下を抑制することができる効果を有する。
(実施例4)
本実施例の光電変換装置について、図面を参照しながら、実施例1と異なる点を中心に説明する。
本実施例の光電変換装置の構成は、図1と同じとすることができる。
図11は、本実施例の画素100-3の構成を示した図である。図11の各部材には、図3に示した部材と同じ機能を有するものについては、図3で付した符号と同じ符号を付している。本実施例の画素100-3は、画素電極105に加えて、補助電極109-1、109-2を備える。
光電変換部120がBモード(電子シャッタ動作)である場合、補助電極109-1、109-2にはともに、不図示のドレイン電源から所定のドレイン電圧が供給される。信号電荷が電子である場合には、ドレイン電圧は0Vよりも大きい値に設定される。一方、信号電荷が正孔である場合には、ドレイン電圧は0Vよりも小さい値に設定される。
よって、光電変換部120がBモードである期間に、光電変換部120から画素電極105に向かってドリフトしてきた信号電荷とは反対の極性の電荷が、補助電極109-1、109-2に吸い寄せられる。これにより、補助電極109-1、109-2から、信号電荷とは反対の極性の電荷が排出されることとなる。これにより、画素電極105に蓄積された信号電荷と、当該信号電荷と反対の極性の電荷との結合を抑制することができる。よって、本実施例の光電変換装置は、光電変換部120が補助電極109-1,109-2を備えることにより、画素電極105が蓄積した信号電荷を精度よく読みだすことができる効果を有する。
(実施例5)
本実施例の光電変換装置について、図面を参照しながら、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図12は、本実施例の光電変換装置が備える画素100-4の構成を示した図である。図12の各部材には、図3に示した部材と同じ機能を有するものについては、図3で付した符号と同じ符号を付している。
本実施例の画素100-4は、図3で説明した光電変換部120が備えていた第2のブロッキング層102を備えない代わりに、上部電極101と光電変換層103との間にショットキー障壁を設ける。このショットキー障壁が、図3の光電変換部120が備えていた第2のブロッキング層102と同じ機能を奏する。つまり、本実施例では、ショットキー障壁が、信号電荷と同じ極性の電荷である電子の、上部電極101から光電変換層103への注入を抑制する第2のブロッキング部である。
図13(a)、(b)は、本実施例の光電変換部120におけるエネルギーバンドと印加するバイアス電圧とのポテンシャルを模式的に示している。図13(a)は図6における光電変換モードに対応し、図13(b)は図6におけるBモードに対応する。
図13(a)、(b)は、上部電極101、光電変換層103、第1のブロッキング層104、画素電極105のエネルギーバンドを示した図である。
本実施例においては、光電変換部120が第2のブロッキング層102を備えない代わりに、上部電極101と光電変換層103のショットキー障壁Wを設けている。これにより、図13(a)に示す光電変換モードでは、上部電極101から信号電荷(本実施例においても電子とする)が光電変換層103に注入されることを抑制(ブロッキング)している。
また光電変換層103と画素電極105との間には、信号電荷と反対の極性の電荷である正孔に対するエネルギー障壁を有する第1のブロッキング層104が設けられている。第1のブロッキング層104は、図13(a)に示す光電変換モードでは、実施例1と同じく、画素電極105から正孔が光電変換層103に注入されることを抑制(ブロッキング)している。また図13(b)に示すBモードでは、印加したバイアスに従って正孔が光電変換層103から画素電極105に向かってドリフトすることがある。しかし、第1のブロッキング層104が、正孔に対するエネルギー障壁を備えることによって、光電変換層103から画素電極105への正孔の進入が抑制(ブロッキング)される。よって、本実施例の光電変換装置もまた、実施例1の光電変換装置と同じく、従来の電子シャッタ動作によって生じていた、画像のコントラストの低下を抑制することができる効果を有する。
(実施例6)
本実施例について、図面を参照しながら、実施例1と異なる点を中心に説明する。
本実施例の画素100の構成は、図3で示した構成と同じすることができる。また、本実施例の光電変換装置の構成は、図1で示した構成と同じとすることができる。
図14(a)、(b)は、本実施例の光電変換部120におけるエネルギーバンドと印加されるバイアス電圧とのポテンシャルを模式的に示した図である。図14(a)は図6における光電変換モードに対応する図であり、図14(b)は図6におけるBモードに対応する図である。
図14(a)、(b)は、上部電極101、第2のブロッキング層102、光電変換層103、第1のブロッキング層104、画素電極105のエネルギーバンドを示している。
本実施例においては、上部電極101と光電変換層103との間に、信号電荷(本実施例においても電子である)と反対の極性の電荷の注入を防止する第2のブロッキング層102を有する。図14(a)、(b)に示すように、本実施例における第2のブロッキング層102の信号電荷に対するポテンシャルが、光電変換層103よりも低い点で、実施例1とは異なる。
光電変換層103と画素電極105との間には、実施例1と同じく、第1のブロッキング層104を有する。図14(a)、(b)に示すように、光電変換層103と画素電極105とのそれぞれに対する第1のブロッキング層104のポテンシャルは、実施例1と同じである。
本実施例においては、第2のブロッキング層102、光電変換層103、第1のブロッキング層104の構成により逆接続ダイオード構造を形成することが特徴である。
本実施例においては、上部電極101と光電変換層103の間に、第2のブロッキング層102を介して、信号電荷に対するエネルギー障壁が形成されている。これにより図14(a)に示す光電変換モードでは、上部電極101から信号電荷が光電変換層103に注入することを抑制(ブロッキング)している。
また光電変換層103と画素電極105との間には、信号電荷と反対の極性の電荷である正孔に対するエネルギー障壁を有する第1のブロッキング層104がある。第1のブロッキング層104は、図14(a)に示す光電変換モードでは、実施例1と同じく、画素電極105から正孔が光電変換層103に注入されることを抑制(ブロッキング)している。また図14(b)に示すBモードにおいて、光電変換層103に印加されたバイアスに従って、正孔が光電変換層103から画素電極015に向かってドリフトしてきたとする。しかし、第1のブロッキング層104は、光電変換層103から画素電極105への正孔の注入を抑制(ブロッキング)する。
光電変換モードにおいて、光電変換層103は逆バイアスが印加されるため、空乏化状態である。光電変換層103が生成した、信号電荷である電子は、画素電極105に蓄積される。
電子シャッタ動作では、光電変換層103の電荷蓄積期間を終了するために、フラットバンド近傍に設定する。光電変換層103が生成した電子は光電変換層103の内部で正孔と再結合する。よって、光電変換層103が生成した電子は、画素電極105には蓄積されない。
本実施例の光電変換装置は、実施例1に対し、Bモードにおいて、上部電極101から光電変換層103への正孔の注入をより抑制したエネルギーバンド構造としている。これにより、Bモードにおける、光電変換層103のエネルギーバンド状態が完全なフラットバンド状態よりも、上部電極101側が画素電極105側よりも低くなっても、上部電極101から光電変換層103への正孔の注入を抑制することができる。図8(a)を参照して、この効果をさらに説明する。図8(a)に示した、低輝度の光が入射する画素100がBモードにおいてフラットバンド状態となるように電圧Vs2を設定すると、高輝度の光が入射する画素100においては、上部電極101側が画素電極105側よりも、電子に対して低いポテンシャルとなる。この場合においても、本実施例の光電変換装置は、第2のブロッキング層102を光電変換層103よりも電子に対して低いエネルギーバンドとすることによって、上部電極101から光電変換層103への正孔の注入を抑制することができる。これにより、実施例1に対して、より好適に、光電変換層103から画素電極105への正孔の注入をより抑制することができる。よって、本実施例の光電変換装置は、実施例1の光電変換装置に対して、画像のコントラストの低下をさらに抑制することができる効果を有する。
(実施例7)
本発明に係る撮像システムの実施例について説明する。撮像システムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などがあげられる。図15に、撮像システムの例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
本実施例は、上述した各実施例の光電変換装置を撮像装置1504として有する撮像システムに関する。
図15に例示した撮像システムは、レンズの保護のためのバリア1501、被写体の光学像を撮像装置1504に結像させるレンズ1502、レンズ1502を通過する光量を可変にするための絞り1503を有する。レンズ1502、絞り1503は撮像装置1504に光を集光する光学系である。また、図15に例示した撮像システムは撮像装置1504より出力される出力信号の処理を行う出力信号処理部1505を有する。出力信号処理部1505は必要に応じて各種の補正、圧縮を行って信号を出力する動作を行う。
出力信号処理部1505は、撮像装置1504が出力する信号を用いて、画像を生成する動作を行う。
図15に例示した撮像システムはさらに、画像データを一時的に記憶する為のバッファメモリ部1506、外部コンピュータ等と通信する為の外部インターフェース部1507を有する。さらに撮像システムは、撮像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体1509、記録媒体1509に記録または読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部1508を有する。さらに撮像システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御演算部1510、撮像装置1504と出力信号処理部1505に各種タイミング信号を出力するタイミング供給部1511を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも撮像装置1504と、撮像装置1504から出力された出力信号を処理する出力信号処理部1505とを有すればよい。
全体制御演算部1510は、設定された露光条件に応じて、各実施例で説明した電圧Vs2のレベルを調整する制御部として動作する。例えば、設定された露光条件における画像のダイナミックレンジにおいて、中間値となる画素100の光電変換部120がフラットバンド状態になるように、電圧Vs2のレベルを設定する。これにより、各実施例の光電変換装置が適用された撮像装置1504はBモードを、露光条件に応じて、好適に行うことができる。
また、それぞれの画素100が、1つのマイクロレンズに対し、第1の光電変換部120Aと、第2の光電変換部120Bが対応するように設けられていてもよい。出力信号処理部1505は、第1の光電変換部120Aが生成した電荷に基づく信号と、第2の光電変換部120Bで生成した電荷に基づく信号とを処理する。これにより、撮像装置1504から被写体までの距離情報を取得することができる。なお、1つのマイクロレンズに対し、さらに多くの光電変換部が設けられていてもよい。つまり、出力信号処理部1505は、1つのマイクロレンズに対応して設けられた複数の光電変換部の一部の光電変換部が生成した電荷に基づく信号と、他の一部の光電変換部が生成した電荷に基づく信号とを用いて、撮像装置1504から被写体までの距離情報を取得するようにすればよい。この場合、他の一部の光電変換部が生成した電荷に基づく信号を、複数の光電変換部が生成した電荷の和に基づく信号から、一部の光電変換部が生成した電荷に基づく信号を差し引くことで得るようにしてもよい。
出力信号処理部1505は、撮像装置1504が形成された第1の半導体基板とは別の第2の半導体基板に設けられている。この第1の半導体基板と第2の半導体基板とはそれぞれ別々のチップとしても良いし、積層して1つのチップとしても良い。
また、撮像装置1504として用いられる光電変換装置がAD変換部204を備える例を説明した。他の例として、AD変換部204を、出力信号処理部1505が有するようにしてもよい。この場合には、撮像装置1504は、アナログ信号を出力信号処理部1505に出力することとなる。
以上のように、本実施例の撮像システムは、撮像装置1504を適用して撮像動作を行うことが可能である。
本実施例では、光電変換装置1004とAD変換部とが別の半導体基板に設けられた構成を説明した。しかし、光電変換装置1004とAD変換部とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。また、光電変換装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
なお、上記実施例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、これまで述べた各実施例を種々組み合わせて実施することができる。
100 画素
101 上部電極(第1の電極部)
102 第2のブロッキング層
103 光電変換層
104 第1のブロッキング層(ブロッキング層)
105 画素電極(第2の電極部)
106 増幅トランジスタ
107 選択トランジスタ
110 基準電圧供給部
120 光電変換部
130 出力線
140 列回路
150 電流源
201 行駆動回路(電圧供給部)
202 列駆動回路
203 出力アンプ部
204 AD変換部

Claims (16)

  1. 半導体基板と、画素とを備え、
    前記画素は、
    第1の電極部と、
    前記第1の電極部および前記半導体基板の間に配された第2の電極部と、
    前記第1の電極部および前記第2の電極部の間に配された光電変換層と、
    前記光電変換層と前記第2の電極部との間に配されるブロッキング部と、
    電圧供給部とを備え、
    前記電圧供給部は、
    1の極性の電荷が前記光電変換層から前記第2の電極部に注入されるように、前記第1の電極部と前記第2の電極部の一方に第1の電圧を供給し、
    前記第1の極性の電荷の前記光電変換層から前記第2の電極部への注入を抑制するように、前記第1の電極部と前記第2の電極部の前記一方に前記第1の電圧とは異なる電圧の第2の電圧を供給し、
    前記第2の電圧は、前記光電変換層の電子シャッタを行う電圧であって、
    前記ブロッキング部は、前記第1の電圧が前記第1の電極部と前記第2の電極部の一方に供給されている場合には、前記光電変換層から前記第1の極性の電荷を前記第2の電極部に注入させ、前記第2の電圧が前記第1の電極部と前記第2の電極部の前記一方に供給されている場合には、前記第1の極性とは反対の第2の極性の電荷の前記光電変換層から前記第2の電極部への注入を抑制し、
    前記第2の電圧は、前記光電変換層をほぼフラットバンド状態とする電圧である
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記ブロッキング部のエネルギーバンドが、前記光電変換層のエネルギーバンドに対して、前記第1の極性の電荷に対するポテンシャルが低く、前記第2の極性の電荷に対するポテンシャルが高いことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記光電変換層と前記第1の電極部との間に配され、前記第1の電極部から前記光電変換層への前記第1の極性の電荷の注入を抑制する第2のブロッキング部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1の電極部、前記光電変換層、前記第2の電極部、前記ブロッキング部がフォトダイオードを形成することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記ブロッキング部と前記光電変換層とを形成する主たる元素が同じであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記ブロッキング部と前記光電変換層との各々の不純物濃度が異なることを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  7. 前記ブロッキング部と前記光電変換層の導電型が異なることを特徴とする請求項5または6に記載の光電変換装置。
  8. 前記ブロッキング部が、第1の半導体材料で形成され、
    前記光電変換層が、前記第1の半導体材料を形成する主たる元素とは異なる元素を主として含む第2の半導体材料で形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記ブロッキング部と前記光電変換層とがヘテロ接合を形成することを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
  10. 前記ブロッキング部は、前記第2の電圧が前記第1の電極部と前記第2の電極部の前記一方に供給されている場合に、前記第1の極性の電荷の前記第2の電極部から前記光電変換層への注入を抑制することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 複数の前記画素を有し、
    前記第1の電極部が、前記複数の画素に渡って形成されていることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 前記第2の電圧が前記第1の電極部に供給されることによって、前記複数の画素においてグローバル電子シャッタ動作が行われることを特徴とする請求項11に記載の光電変換装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を処理することによって画像を生成する信号処理部とを有することを特徴とする撮像システム。
  14. 前記光電変換装置が出力する信号の信号レベルに基づいて、前記第2の電圧を変更する制御部をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の撮像システム。
  15. 前記光電変換装置が設けられた半導体基板と、前記信号処理部が設けられた半導体基板とが積層されていることを特徴とする請求項13または14に記載の撮像システム。
  16. 前記画素が、前記第1の電極部と、前記第2の電極部と、前記光電変換層と、前記ブロッキング部とを各々が備える複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部に対応して設けられた1つのマイクロレンズとを有し、
    前記信号処理部が、前記複数の光電変換部の一部の光電変換部の前記第1の極性の電荷に基づく信号と、前記複数の光電変換部の他の一部の光電変換部の前記第1の極性の電荷に基づく信号とを用いて、被写体の距離情報を取得することを特徴とする請求項1315のいずれか1項に記載の撮像システム。
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