JP6997537B2 - 油中水型乳化化粧料の製造方法 - Google Patents

油中水型乳化化粧料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、油中水型乳化化粧料の製造方法に関する。
従来、化粧くずれしにくい、よれにくい等のラスティング効果に優れた化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、ハイドロフルオロエーテル、シリコーン系樹脂、顔料、非イオン系界面活性剤、水を含有し、有機変性粘土鉱物により増粘された油中水型ファンデーションが、塗布後の乾きが速く、優れたラスティング効果を有していながら滑らかな塗布感を有することが記載されている。
特開2005-255623号公報
本発明者は、着色顔料と第四級アンモニウムイオンで置換させたカチオン変性粘土鉱物を単に配合した油中水型乳化化粧料は、塗布後の仕上がり肌に粉感があったり、乾燥して見えるという課題があることを見出した。
本発明者は、疎水化処理された着色顔料を揮発性シリコーン油に予め分散させたスラリー状分散液と、第四級アンモニウムイオンで置換させたカチオン変性粘土鉱物及び有機シリコーン樹脂を併用することにより、塗布後の肌に粉感を感じない、艶やかで、うるおい感やはり感のある仕上がりを与える油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、(A)疎水化処理された着色顔料及び(B)揮発性シリコーン油を混合したスラリー状分散液を、(C)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物 0.01~5質量%及び(D)有機シリコーン樹脂 0.03~4質量%を含む油相成分と混合し、さらに、水相成分を混合することを特徴とする、油中水型乳化化粧料の製造方法に関する。
また、本発明は、
(A)疎水化処理された着色顔料、
(B)揮発性シリコーン油を混合したスラリー状分散液、
(C)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物 0.01~5質量%、及び
(D)有機シリコーン樹脂 0.03~4質量%
を含有する油中水型乳化化粧料であって、成分(A)及び(B)を撹拌混合してスラリー状分散液を調製し、これに、成分(C)及び(D)を含む油相成分を混合し、さらに、水相成分を混合することにより得られる油中水型乳化化粧料に関する。
本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、塗布後の仕上がった肌の粉感が抑制され、厚塗り感がなく、艶やかで、うるおい感があり、はり感のある肌に見せることができる。
本発明で用いる成分(A)は、疎水化処理された着色顔料である。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料などが挙げられる。処理されるパール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、マイカ、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
成分(A)の着色顔料としては、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上が好ましく、少なくとも酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラを含むことがより好ましい。
これらの着色顔料の疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
疎水化処理としては、肌への付きが良く、艶やかで、肌表面が均一に仕上がって見える点から、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理から選ばれる少なくとも1種又は2種以上が好ましく、少なくともアシル化アミノ酸処理を含むことがより好ましい。
着色顔料を処理するアミノ酸としては、例えば、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられ、これらの塩が含まれる。また、アシル化アミノ酸のアシル基を構成する脂肪酸は、炭素数1~23の脂肪酸が好ましく、炭素数8~20の脂肪酸がより好ましく、なかでも、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルアスパラギン酸、ジラウロイルグルタミン酸リシン、ラウロイルリジンがさらに好ましい。これらの塩としては、Na、Ca、Al、Mg、Zn、Zr、Ti塩が挙げられる。
具体的には、肌へのムラづきを抑制し、艶やかで、肌表面が均一に仕上がって見える点から、ステアロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸Na等で処理されたものが好ましく、なかでも、ステアロイルグルタミン酸2Naで処理されたものがより好ましい。
着色顔料を疎水化処理するには、通常の方法により、行うことができる。
成分(A)としては、疎水化処理された黄酸化鉄、疎水化処理された黒酸化鉄、疎水化処理されたベンガラから選ばれる1種または2種以上と疎水化処理された酸化チタンを組み合わせて用いるのが好ましく、アシル化アミノ酸処理された黄酸化鉄、アシル化アミノ酸処理された黒酸化鉄、アシル化アミノ酸処理されたベンガラから選ばれる1種または2種以上とアシル化アミノ酸処理された酸化チタンを組み合わせて用いるのがより好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌を綺麗なメイクアップ効果で仕上げる点から、含有量は、油中水型乳化化粧料中に1質量%以上であるのが好ましく、3質量%以上がより好ましく、6質量%以上がさらに好ましく、11質量%以上がよりさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、油中水型乳化化粧料中に1~30質量%であるのが好ましく、3~25質量%がより好ましく、6~20質量%がさらに好ましく、11~20質量%がよりさらに好ましい。
成分(B)の揮発性シリコーン油において、揮発性とは、35~87℃の引火点を有するものである。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
これらのうち、艶やかで、潤って見える点から、環状ジメチルシロキサンを含むのが好ましく、少なくともデカメチルシクロペンタシロキサンを含むことがより好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、疎水化処理された着色顔料を滑らかに分散させ、艶やかに、潤って見せる点から、含有量は、油中水型乳化化粧料中に0.4質量%以上であるのが好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、油中水型乳化化粧料中に0.4~25質量%であるのが好ましく、1~20質量%がより好ましく、3~15質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、疎水化処理された着色顔料を滑らかに分散させ、艶やかに、潤って見せる点から、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上がさらに好ましく、9以下が好ましく、6以下がより好ましく、5以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.4~9であるのが好ましく、0.5~6がより好ましく、0.6~5がさらに好ましい。
成分(C)の第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物は、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されないが、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の層状粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して、層状粘土鉱物の層間のナトリウムイオンが、第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物が好ましい。
ここで層状粘土鉱物としては、例えばスメクタイド属に属する層状ケイ酸塩鉱物で一般に下記式(1):
(X,Y)2-3(Si,Al)410(OH)21/3・nH2O (1)
〔式(1)中、XはAl、Fe(III)、Mn(III)又はCr(III)を示し;YはMg、Fe(II)、Ni、Zn、Li又はMn(II)を示し;ZはK、Na、1/2Ca又は1/2Mgを示す〕
で表される三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウム等の粘土鉱物が好ましいものとして挙げられる。
上記層状粘土鉱物を処理する第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、
下記式(2):
Figure 0006997537000001
〔式(2)中、R1は炭素原子数10~22のアルキル基又はベンジル基を示し;R2はメチル基又は炭素原子数10~22のアルキル基を示し;R3及びR4はそれぞれ独立に、炭素原子数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し;Xはハロゲン原子又はメチルサルフェート残基を示す〕
で表される化合物である。
具体的には、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および上記各化合物のクロリドに代えてブロミド化合物としたもの等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
なかでも、肌への付きが良く、肌に均一な薄膜を形成させる点から、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドが好ましく、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドがより好ましい。
層状粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるカチオン変性粘土鉱物としては、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト等が好ましく、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトがより好ましい。また、市販品としては、ベントン38、ベントン38VCG、ベントン27(以上、エレメンティスジャパン社製)等が挙げられる。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌への付着性に優れ、肌に均一な薄膜を形成させる点から、含有量は、油中水型乳化化粧料中に0.01質量%以上であり、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下であり、4質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2.5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、油中水型乳化化粧料中に0.01~5質量%であり、0.05~4質量%が好ましく、0.1~3質量%がより好ましく、0.5~2.5質量%がさらに好ましい。
成分(D)の有機シリコーン樹脂は、塗布後の仕上がった肌の粉感や、厚塗り感を抑制させることができる。通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができ、例えば、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。
成分(D)のうち、成分(D-1)トリメチルシロキシケイ酸としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物で、[(CH33SiO1/2a[SiO2b(aは1~3、bは0.5~8)で表されるものが好ましい。
成分(D-1)トリメチルシロキシケイ酸は、使用感と化粧持ちの点から、質量平均分子量が1000~10000のものが好ましく、2000~9000のものがより好ましく、3000~6000のものがさらに好ましい。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、得られる化粧持ちの観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、揮発性のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。なお、揮発性とは、35~87℃の引火点を有するものである。
成分(D-1)の市販品としては、予め溶剤に溶解させたもので、KF-7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、X21-5249(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(以上、信越化学工業社製)、SS4267(35%ジメチルポリシロキサン溶液)、SR1000(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、BY11-018(30%シクロペンタシロキサン溶液)(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、BELSIL TMS 803(Wacker Chemie AG社製)等を使用することができる。
成分(D)のうち、成分(D-2)フッ素変性シリコーン樹脂としては、一般式(3)
5 dSiO(4-d)/2 (3)
(式中、R5は炭素数1~8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式-R6-Rf(R6は炭素数2~6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1~8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式-R6-Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、dは平均数で1.0≦d≦1.8である)
で表される構造を有するものが好ましい。
フッ素変性シリコーン樹脂は、皮膚や粉体に対する付着性の点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1~5質量%であるのが好ましく、0.5~5質量%がより好ましい。
成分(D-2)は、25℃で固体のものが好ましく、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン等に溶解して使用するのが好ましい。環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)及びデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)から選ばれる1種以上に溶解して用いるのが好ましい。
このようなフッ素変性シリコーン樹脂としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66-B8226、XS66-C1191、XS66-B8636(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)としては、塗布後の仕上がった肌の粉感や厚塗り感を抑制する点から、トリメチルシロキシケイ酸を含むのが好ましい。
成分(D)の有機シリコーン樹脂は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の仕上がった肌の粉感や厚塗り感を抑制する点から、油中水型乳化化粧料中に0.03質量%以上であり、0.04質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、4質量%以下であり、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、油中水型乳化化粧料中に0.03~4質量%であり、0.04~3質量%が好ましく、0.05~2質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)と成分(B)の合計含有量の質量割合[(A)+(B)]/(C)は、塗布後の仕上がった肌の粉感が抑制され、厚塗り感がなく、艶やかで、うるおい感があり、はり感のある肌に見せる点から、5以上が好ましく、7以上がより好ましく、9以上がさらに好ましく、50以下が好ましく、25以下がより好ましく、17以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)と成分(B)の合計含有量の質量割合[(A)+(B)]/(C)は、5~50であるのが好ましく、7~25がより好ましく、9~17がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)と成分(B)の合計含有量の質量割合[(A)+(B)]/(D)は、塗布後の仕上がった肌の粉感が抑制され、厚塗り感がなく、艶やかで、うるおい感があり、はり感のある肌に見せる点から、20以上が好ましく、30以上がより好ましく、50以上がさらに好ましく、600以下が好ましく、400以下がより好ましく、350以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)と成分(B)の合計含有量の質量割合[(A)+(B)]/(D)は、20~600であるのが好ましく、30~400がより好ましく、50~350がさらに好ましい。
本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、さらに、成分(A)以外の任意の粉体を含有することができる。
任意の粉体としては、化粧料に通常用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができる。具体的には、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類;ポリメチルシルセスキオキサン、シリコーン樹脂パウダー、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体類;赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機タール系顔料、有機色素及びそのレーキ化物類が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
これらの粉体は、そのまま使用することができるほか、疎水化処理、親水化処理を施して使用することができる。
本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、さらに、成分(B)、(C)及び(D)以外の油相成分を含有することができる。
かかる油相成分としては、化粧料に通常用いられるものであれば、制限されないが、25℃で液状の油成分を含有するのが好ましい。25℃で流動性を有する油性成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。
25℃で液状の油成分としては、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、メトキシケイ皮酸オクチル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、dl-α-トコフェロール、ニコチン酸dl-α-トコフェロール等の脂肪酸エステル;オクチルドデカノール等の高級アルコール;ジフェニルジメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、炭酸プロピレン;クリーム状やペースト状として、トリラノリン脂肪酸グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸、ワセリン、分岐又はヒドロキシル化した脂肪酸コレステリル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリド、乳酸ミリスチル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトルテリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、オレイン酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等が挙げられる。
これらの25℃で液状の油成分は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、塗布後の色むらを抑制させる点から、油中水型乳化化粧料中に10質量%以上であるのが好ましく、20質量%以上がより好ましく、25質量%以上がさらに好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、45質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で液状の油成分の含有量は、油中水型乳化化粧料中に10~60質量%が好ましく、20~50質量%がより好ましく、25~45質量%がさらに好ましい。
なお、揮発性シリコーン油は、成分(B)として、成分(A)とスラリー状分散液を調製する以外に、油相成分の一部として、用いることもできる。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに、非イオン界面活性剤を含有することができ、伸びが軽いので、肌に塗り広げやすく、使用感に優れる。
非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、伸びが軽いので、肌に塗り広げやすく、安定性に優れる点から、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。ソルビタン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のいずれでも良く、炭素数8~22が好ましく、12~18がより好ましく、16~18がさらに好ましく、ソルビタン脂肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル等のいずれでも良い。より具体的には、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン等が挙げられ、モノイソステアリン酸ソルビタンを少なくとも含有することが好ましい。
非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、伸びが軽く、肌に塗り広げやすく、使用感に優れる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。また、非イオン界面活性剤の含有量は、全組成中に0.1~10質量%が好ましく、0.5~7質量%がより好ましく、1~4質量%がさらに好ましい。
本発明において、水の含有量は、油中水型乳化化粧料中に5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。また、本発明において、水の含有量は、油中水型乳化化粧料中に5~60質量%が好ましく、10~50 質量%がより好ましく、15~40質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、水溶性高分子、酸化防止剤、香料、色素、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、(A)疎水化処理された着色顔料及び(B)揮発性シリコーン油を撹拌混合してスラリー状分散液を調製し、これに、(C)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物 0.01~5質量%及び(D)有機シリコーン樹脂 0.01~6質量%を含む油相成分を混合し、さらに、水相成分を混合することにより、製造する。
成分(A)及び(B)のスラリー状分散液は、(A)疎水化処理された着色顔料及び(B)揮発性シリコーン油をボールミル法にて、撹拌混合してスラリー状分散液を調製することが好ましい。
また、成分(A)及び(B)のスラリー状分散液は、成分(A)を、あらかじめ成分(B)によって希釈された市販の分散液を使用することもできる。
本発明の油中水型乳化化粧料に、成分(A)以外の粉体を配合する場合には、成分(A)及び(B)のスラリー分散液を調製した後、当該スラリー分散液に添加混合して、調製することができる。
また、その他の任意成分については、油溶性のものは油相中に、水溶性のものは水相中に、それぞれ添加することにより、配合することができる。
成分(A)及び(B)を混合して得られるスラリー状分散液の含有量は、肌を綺麗なメイクアップ効果を演出しつつ、艶やかで、潤い感を引き出す点から、油中水型乳化化粧料中に1.4質量%以上であるのが好ましく、4質量%以上がより好ましく、9質量%以上がさらに好ましく、14質量%以上がよりさらに好ましく、55質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。また、スラリー状分散液の含有量は、油中水型乳化化粧料中に1.4~55質量%であるのが好ましく、4~45質量%がより好ましく、9~35がさらに好ましく、14~35がよりさらに好ましい。
本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料;スキンケア乳液、スキンケアクリーム、BBクリーム、美容液等のスキンケア化粧料などとして適用することができる。なかでも、メイクアップ化粧料が好ましく、化粧下地、リキッドファンデーション、クリームファンデーションがより好ましい。
本発明により得られる油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
実施例1~6、比較例1~3
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を製造し、塗布後の肌の粉感のなさ、塗布後の肌の厚塗り感のなさ、塗布後の仕上がった肌の艶やかさ、塗布後の仕上がった肌のうるおい感及び塗布後の仕上がった肌のはり感を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
(1)実施例1~6、比較例2、3:
成分(A)及び(B)を撹拌混合して得られたスラリー状分散液に、その他の粉体成分を混合して、粉体相を得た。この粉体相に、成分(C)及び(D)を含む油相成分を加えて混合し、その後、水相成分を添加し、ディスパーで混合した後、さらに、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料を得た。
なお、実施例2において、スラリー状分散液は、以下の方法により製造した。
すなわち、成分(A)50g、成分(B)75g、ジルコニアビーズ(直径1mm)100gを、容器に充填し、振とう機(ヤヨイ社製、ペイントシェイカー YS-LD)を用いて、ストローク回数125回/分、ストローク幅80mmで、45分間撹拌混合した。撹拌終了後、ジルコニアビーズを取り除き、スラリー状分散液を得た。
(2)比較例1:
成分(A)を混合して得られた粉体相に、成分(B)、(C)及び(D)を含む油相成分を加えて混合し、その後、水相成分を添加し、ディスパーで混合した後、さらに、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(1)塗布後の肌の粉感のなさ:
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料を塗布した後の肌の仕上がりの粉感のなさを、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
5:塗布後の肌の仕上がりに粉感が目立たない。
4:塗布後の肌の仕上がりに粉感があまり目立たない。
3:塗布後の肌の仕上がりに粉感がやや目立つ。
2:塗布後の肌の仕上がりに粉感が目立つ。
1:塗布後の肌の仕上がりに粉感が非常に目立つ。
(2)塗布後の肌の厚塗り感のなさ:
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料を塗布した後の肌の仕上がりの厚塗り感のなさを、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
5:肌の仕上がりに厚塗り感を感じない。
4:肌の仕上がりに厚塗り感をあまり感じない。
3:肌の仕上がりに厚塗り感をやや感じる。
2:肌の仕上がりに厚塗り感を感じる。
1:肌の仕上がりに厚塗り感を非常に感じる。
(3)塗布後の仕上がった肌の艶やかさ:
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料を塗布した後の肌の仕上がりの艶やかさを、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
5:肌の仕上がりに艶やかさを非常に感じる。
4:肌の仕上がりに艶やかさを感じる。
3:肌の仕上がりに艶やかさをやや感じる。
2:肌の仕上がりに艶やかさをあまり感じない。
1:肌の仕上がりに艶やかさを感じない。
(4)塗布後の仕上がった肌のうるおい感:
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料を塗布した後の肌の仕上がりのうるおい感を、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
5:肌の仕上がりにうるおい感を非常に感じる。
4:肌の仕上がりにうるおい感を感じる。
3:肌の仕上がりにうるおい感をやや感じる。
2:肌の仕上がりにうるおい感をあまり感じない。
1:肌の仕上がりにうるおい感を感じない。
(5)塗布後の仕上がった肌のはり感:
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料を塗布した後の肌の仕上がりのはり感を、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
5:肌の仕上がりにはり感を非常に感じる。
4:肌の仕上がりにはり感を感じる。
3:肌の仕上がりにはり感をやや感じる。
2:肌の仕上がりにはり感をあまり感じない。
1:肌の仕上がりにはり感を感じない。
Figure 0006997537000002
実施例7
実施例1と同様にして、表2に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造した。
得られた油中水型乳化化粧料は、塗布後の肌に粉感や、厚塗り感がなく、塗布後の仕上がった肌の艶、うるおい感及びはり感に優れたものであった。
Figure 0006997537000003

Claims (7)

  1. (A)アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含む疎水化処理された着色顔料及び(B)揮発性シリコーン油を撹拌混合してスラリー状分散液を調製し、これに、(C)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物 0.01~5質量%及び(D)有機シリコーン樹脂 0.03~4質量%を含む油相成分を混合し、さらに、水相成分を混合することを特徴とする、油中水型乳化化粧料の製造方法。
  2. 油中水型乳化化粧料中のスラリー状分散液の含有量が、1.4~55質量%である請求項1記載の製造方法。
  3. スラリー状分散液中の(B)揮発性シリコーン油が、少なくとも揮発性の環状ジメチルシロキサンを含有する請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が0.4~9である請求項1~3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 成分(D)に対する成分(A)と成分(B)の合計含有量の質量割合[(A)+(B)]/(D)が、20~600である請求項1~4のいずれか1項記載の製造方法。
  6. 成分(D)の有機シリコーン樹脂が、少なくとも(D-1)トリメチルシロキシケイ酸を含有する請求項1~のいずれか1項記載の製造方法。
  7. (A)アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含む疎水化処理された着色顔料、
    (B)揮発性シリコーン油を混合したスラリー状分散液、
    (C)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物 0.01~5質量%、及び
    (D)有機シリコーン樹脂 0.03~4質量%
    を含有する油中水型乳化化粧料であって、成分(A)及び(B)を撹拌混合してスラリー状分散液を調製し、これに、成分(C)及び(D)を含む油相成分を混合し、さらに、水相成分を混合することにより得られる油中水型乳化化粧料。
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