JP2023037285A - 乳化化粧料 - Google Patents

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Momoko Tatebe
正洋 藤岡
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Abstract

【課題】塗布時に肌にひっかからずに伸びが良く、均一に伸びむらになりにくく、しかも、毛穴のカバー力、化粧持続性に優れた乳化化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛 1~30質量%、(B)比表面積200m2/g以下のシリカ 1~20質量%、(C)非イオン界面活性剤、(D)25℃で液状の油成分を含有する乳化化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、乳化化粧料に関する。
従来、化粧持ちに優れた化粧料を得るため、微粒子酸化亜鉛やトリメチルシロキシケイ酸を配合した化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂、微粒子酸化亜鉛及び球状シリカを含有する油中水型乳化化粧料が記載され、特許文献2には、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素化合物で表面処理した粉体、微粒子酸化亜鉛及び球状シリカを含有する油中水型乳化化粧料が記載されている。
これらの乳化化粧料では、塗布後長時間経過した後の化粧くずれや、べたつきが抑制され、サラサラの使用感が付与される点で優れている。
特開2015-120662号公報 特開2015-120663号公報
しかしながら、微粒子酸化亜鉛を含有する乳化化粧料では、塗布時に肌にひっかかりを感じ、むらづきしやすく、感触が悪いという課題があった。
本発明者らは、特定粒径の酸化亜鉛と、比表面積が小さいシリカを、組合わせて用いることにより、塗布時に肌にひっかからずに伸びが良く、均一に伸びむらになりにくく、しかも、毛穴のカバー力、化粧持続性に優れた乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)体積平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛 1~30質量%、
(B)比表面積200m2/g以下のシリカ 1~20質量%、
(C)非イオン界面活性剤、
(D)25℃で液状の油成分
を含有する乳化化粧料に関する。
本発明の乳化化粧料は、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びが良く、毛穴のカバー力に優れ、均一に伸びむらになりにくく、しかも、化粧持続性に優れたものである。
本発明で用いる成分(A)の酸化亜鉛は、体積平均粒径0.1~1μmであり、自然な仕上がりで、毛穴のカバー力、化粧持続性に優れる観点から、体積平均粒径0.1~0.9μmが好ましく、0.15~0.8μmがより好ましい。
本発明において、体積平均粒径は、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(セイシン企業社製、LMS-350)で測定された値である。なお、体積平均粒径は、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
また、成分(A)の酸化亜鉛は、自然な仕上がりで、毛穴のカバー力、化粧持続性に優れる観点から、比表面積が0.1~10m2/gであるのが好ましく、0.5~9m2/gがより好ましく、1~8m2/gがさらに好ましい。
本発明において、比表面積は、BET法(N2)により測定される。
成分(A)の含有量は、自然な仕上がりで、毛穴のカバー力、化粧持続性に優れる観点から、全組成中に1質量%以上であり、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に1~30質量%であり、3~20質量%が好ましく、5~10質量%がさらに好ましい。
成分(B)のシリカは、比表面積200m2/g以下であり、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、150m2/g以下が好ましく、120m2/g以下がより好ましく、80m2/g以下がさらに好ましく、無孔質であるのがよりさらに好ましい。
ここで、比表面積は、成分(A)と同様にして測定される。
また、成分(B)のシリカは、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、球状であるのが好ましい。ここで、球状とは、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。
成分(B)のシリカの体積平均粒径は、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、1~50μmであるのが好ましく、1~35μmがより好ましく、2~25μmがさらに好ましく、3~15μmがよりさらに好ましい。
体積平均粒径は、成分(A)と同様にして測定される。
成分(B)のシリカは、そのまま用いられるほか、通常の方法により、疎水化処理したものを用いることもできる。
疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
疎水化処理としては、肌への密着性に優れる観点から、シリコーン処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理から選ばれる少なくとも1種又は2種以上による疎水化処理が好ましく、シリコーン処理がより好ましく、ジメチコン処理がさらに好ましい。
成分(B)の含有量は、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、全組成中に1質量%以上であり、1.5質量%以上が好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
また、成分(B)の含有量は、全組成中に1~20質量%であり、1.5~10質量%が好ましく、2~7質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びが良く、毛穴のカバー力に優れ、均一に伸びむらになりにくく、しかも、化粧持続性に優れる観点から、0.2以上であるのが好ましく、0.5以上がより好ましく、0.8以上がさらに好ましく、15以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.2~15が好ましく、0.5~5がより好ましく、0.8~3がさらに好ましい。
成分(C)の非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンや、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーン;ポリグリセリン変性シリコーン、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーン、アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
これらのうち、均一な塗膜を形成する観点から、ソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましい。
また、成分(C)の非イオン界面活性剤は、水並びに水溶性成分の油中への分散・溶解性を高める観点から、親油性非イオン界面活性剤が好ましく、HLB値が1~8であるのが好ましく、2~7がより好ましく、3~6がさらに好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。また、2種以上の非イオン界面活性剤から構成される場合、混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの質量(g)を示す。
成分(C)の非イオン界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタンとしては、スパン120-LQ(HLB4.7)(クローダ社製)等、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6015(HLB4.5)、KF-6017(HLB4.5)、KF-6028(HLB4)(以上、信越化学工業社製)、SH3775M(HLB5)(東レ・ダウコーニング社製)等、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6012(HLB7)(信越化学工業社製)、DOWSIL BY 22-008 M(HLB2)、DOWSIL ES-5226(HLB2)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーンとしては、KF-6038(HLB3)(信越化学工業社製)、ABIL EM 90(HLB5)(エボニック社製)等が挙げられる。
成分(C)の非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、均一な塗膜を形成することができる観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1~20質量%であるのが好ましく、1~10質量%がより好ましく、2~7質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)は、25℃で液状の油成分である。
25℃で液状とは、25℃において、流動性を有することをいい、ペースト状も含まれる。
成分(D)の油成分としては、通常の化粧料に用いられるもので、25℃で液状であれば、不揮発性油、揮発性油のいずれでも良い。
不揮発性油としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐鎖の炭化水素油;パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル等のモノエステル油;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等のジエステル油;トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等のトリエステル油;テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル等のテトラエステル油;ジメチルポリシロキサン、カプリリルメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油などが挙げられる。
これらのうち、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油、テトラエステル油、シリコーン油が好ましく、ジエステル油、シリコーン油がより好ましく、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、カプリリルメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが好ましい。
揮発性油としては、シリコーン油、炭化水素油、エーテル油等が挙げられる。
揮発性シリコーン油としては、鎖状ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。鎖状ジメチルポリシロキサンとしては、直鎖、分岐鎖のいずれでもよく、直鎖のものとしては、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等が挙げられ、分岐鎖のもとしては、メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等が挙げられる。環状ジメチルポリシロキサンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
揮発性炭化水素としては、イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン等が挙げられ、揮発性エーテル油としては、エチルパーフルオロブチルエーテル等が挙げられる。
これらのうち、肌への密着性に優れる観点から、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油が好ましく、なかでも揮発性シリコーン油がより好ましく、ジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコンがさらに好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、全組成中に2質量%以上であるのが好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に2~50質量%であるのが好ましく、5~40質量%がより好ましく、10~30質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の合計量に対する成分(B)の質量割合(B)/((A)+(B)+(C)+(D))は、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びが良く、毛穴のカバー力に優れ、均一に伸びむらになりにくく、しかも、化粧持続性に優れる観点から、0.02以上であるのが好ましく、0.03以上がより好ましく、0.05以上がさらに好ましく、0.4以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.2以下がさらに好ましい。また、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の合計量に対する成分(B)の質量割合(B)/((A)+(B)+(C)+(D))は、0.02~0.4であるのが好ましく、0.03~0.3がより好ましく、0.05~0.2がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料において、(E)水の含有量は、乳化形態を維持しつつ、使用感に優れる観点から、全組成中に10質量%以上であるのが好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましく、60質量%以下が好ましく、55質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に10~60質量%であるのが好ましく、20~55質量%がより好ましく、30~50質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、さらに、着色顔料を含有することができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、さらに、カーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料などが挙げられる。処理されるパール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
これらのうち、金属酸化物が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
これらの着色顔料は、そのまま用いられるほか、成分(B)と同様に、疎水化処理して用いることもできる。
着色顔料は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、肌を綺麗なメイクアップ効果で仕上げる観点から、全組成中に1~30質量%であるのが好ましく、3~25質量%がより好ましく、5~20質量%がさらに好ましく、7~15質量%がよりさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、さらに、体質顔料を含有することができる。
体質顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、ガラス末、金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、ヘクトライト、ゼオライト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機体質顔料及びこれらの複合粉体などが挙げられる。
体質顔料は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、使用感や仕上がりに優れる観点から、全組成中に1~20質量%であるのが好ましく、2~15質量%がより好ましく、3~8質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の粉体、高分子化合物、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の乳化化粧料は、環境に配慮し、使用感に優れる観点から、有機樹脂粉体の含有量が、全組成中に1質量%以下であるのが好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、実質的に含まないのがさらに好ましい。
また、球状の有機樹脂粉体の含有量が、全組成中に1質量%以下であるのが好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、実質的に含まないのがさらに好ましい。
有機樹脂粉体として、例えば、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリメチルベンゾグアナミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂;アクリル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、シリコーン樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体から選ばれる1種または2種以上の重合体または共重合体のパウダー等の架橋型あるいは非架橋型の有機樹脂粉体などが挙げられる。
本発明の乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状、固形状等の剤型にすることができる。
本発明の乳化化粧料は、油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料のいずれでも良く、油中水型乳化化粧料として好適である。
また、本発明の乳化化粧料は、例えば、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができ、メイクアップ化粧料として好適である。
実施例1~7及び比較例1~3
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(リキッドファンデーション)を製造し、伸びの良さ、毛穴のカバー力、均一な伸び及び化粧持続性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
成分(A)及び(B)を含む粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した成分(C)及び(D)を含む油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、各油中水型乳化化粧料(リキッドファンデーション)を得た。
(評価方法)
(1)伸びの良さ:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布したときの伸びの良さを、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;非常に伸びが良い。
4;伸びが良い。
3;やや伸びが良い。
2;伸びがあまり良くない。
1;伸びが良くない。
(2)毛穴のカバー力:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布した後の毛穴のカバー力を、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;毛穴がかなり目立たない。
4;毛穴が目立たない。
3;毛穴があまり目立たない。
2;毛穴が目立つ。
1;毛穴がかなり目立つ。
(3)均一な伸び:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布したとき、均一な伸び(むらになりにくさ)を、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;肌にかなり均一にのび広がる。
4;肌に均一にのび広がる。
3;肌にやや均一にのび広がる。
2;肌にあまり均一にのび広がらない。
1;肌に均一に広がらない。
(4)化粧持続性:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布した後の化粧持続性を、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;化粧持続性がかなり良い。
4;化粧持続性が良い。
3;化粧持続性がやや良い。
2;化粧持続性があまり良くない。
1;化粧持続性が良くない。
Figure 2023037285000001

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛 1~30質量%、
    (B)比表面積200m2/g以下のシリカ 1~20質量%、
    (C)非イオン界面活性剤、
    (D)25℃で液状の油成分
    を含有する乳化化粧料。
  2. 成分(C)の含有量が、0.1~20質量%である請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 成分(D)の含有量が、2~50質量%である請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.2~15である請求項1~3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  5. 成分(C)のHLB値が1~8である請求項1~4のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  6. 成分(C)が、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1~5のいずれか1項記載の乳化化粧料。
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