JP2023142886A - 乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布でき、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たない乳化化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)体積平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛、(B)球状のシリカ、(C)非イオン界面活性剤、(D)25℃で固体の脂肪酸エステル 0.3~10質量%を含有する乳化化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、乳化化粧料に関する。
従来、化粧持ちに優れた化粧料を得るため、微粒子酸化亜鉛やトリメチルシロキシケイ酸を配合した化粧料が検討されている。
例えば、特許文献1には、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂、微粒子酸化亜鉛及び球状シリカを含有する油中水型乳化化粧料が、塗布後長時間経過した後の化粧くずれや、べたつきが抑制され、サラサラの使用感が付与される点で優れることが記載されている。
特開2015-120662号公報
しかしながら、微粒子酸化亜鉛を含有する乳化化粧料では、塗布時に肌にひっかかりを感じ、むらづきしやすく、感触が悪いという課題があった。
本発明者らは、特定粒径の酸化亜鉛と、球状のシリカ、さらに、固形の脂肪酸エステルを特定の割合で組合わせて用いることにより、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布でき、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たない乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)体積平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛、
(B)球状のシリカ、
(C)非イオン界面活性剤、
(D)25℃で固体の脂肪酸エステル 0.3~10質量%
を含有する乳化化粧料に関する。
本発明の乳化化粧料は、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布することができ、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れたものである。
本発明で用いる成分(A)の酸化亜鉛は、体積平均粒径0.1~1μmであり、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、体積平均粒径0.1~0.9μmが好ましく、0.15~0.8μmがより好ましい。
本発明において、体積平均粒径は、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(セイシン企業社製、LMS-350)で測定された値である。なお、体積平均粒径は、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
また、成分(A)の酸化亜鉛は、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、比表面積が0.1~10m2/gであるのが好ましく、0.5~9m2/gがより好ましく、1~8m2/gがさらに好ましい。
本発明において、比表面積は、BET法(N2)により測定される。
成分(A)の含有量は、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、全組成中に1質量%以上であるのが好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に1~30質量%であるのが好ましく、1.5~20質量%がより好ましく、2~10質量%がさらに好ましい。
成分(B)は、球状のシリカである。球状とは、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。
シリカは、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、比表面積200m2/g以下であるのが好ましく、150m2/g以下がより好ましく、120m2/g以下がさらに好ましく、80m2/g以下がよりさらに好ましく、無孔質であるのがよりさらに好ましい。
ここで、比表面積は、成分(A)と同様にして測定される。
また、成分(B)のシリカは、肌への密着性が良好で、塗布時に肌にひっかからずに伸びに優れる観点から、体積平均粒径が、1~50μmであるのが好ましく、1~35μmがより好ましく、2~25μmがさらに好ましく、3~15μmがよりさらに好ましい。
ここで、体積平均粒径は、成分(A)と同様にして測定される。
また、成分(B)の球状シリカは、球状シリカ(b1)と、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種以上の金属酸化物(b2)とを含む、体積平均粒径1~50μmの複合粉体(B1)であってもよい。
母体となる球状シリカ(b1)は、肌への密着性が良好で、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布する観点から、体積平均粒径1~50μmであるのが好ましく、1~40μmがより好ましく、1~30μmがさらに好ましく、2~10μmがよりさらに好ましい。
ここで、体積平均粒径は、成分(A)と同様にして測定される。
複合粉体中の球状シリカ(b1)の含有量は、1~95質量%であるのが好ましく、40~92質量%がより好ましく、60~90質量%がさらに好ましい。
また、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種以上の金属酸化物(b2)は、顔料級酸化チタン、酸化チタン、酸化亜鉛のいずれでもよく、化粧カバー力が高い観点から、少なくとも酸化亜鉛を含むのが好ましい。
金属酸化物(b2)は、化粧カバー力が高い観点から、数平均粒径が、1~1000nmであるのが好ましく、3~500nmがより好ましく、5~100nmがさらに好ましく、8~50nmがよりさらに好ましい。
ここで、数平均粒径は、透過電子顕微鏡写真から、粒子の長軸と短軸の相加平均として求められる値である。
また、金属酸化物(b2)は、化粧カバー力が高い観点から、比表面積が、15~100m2/gであるのが好ましく、18~95m2/gがより好ましい。
ここで、比表面積は、成分(A)と同様に測定される。
複合粉体中の金属酸化物(b2)の含有量は、5~99質量%であるのが好ましく、8~60質量%がより好ましく、10~40質量%がさらに好ましい。
成分(B1)の複合粉体において、金属酸化物(b2)に対する、母体となる球状シリカ(b1)の質量割合(b1)/(b2)は、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、0.01~19であるのが好ましく、0.67~11.5がより好ましく、1.5~9がさらに好ましく、2~6がよりさらに好ましい。
成分(B1)の複合粉体は、球状シリカを母体とし、少なくとも金属酸化物を含有するのが好ましく、球状シリカ粒子内に金属酸化物が内包及び/又は表面に金属酸化物が点在するもので、金属酸化物は、球状シリカ粒子中に分散して存在していても、粒子表面に存在していても、いずれでも良い。
また、成分(B1)の複合粉体は、球状シリカと、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる金属酸化物以外の成分を含有していても良く、例えば、酸化鉄等を含有していても良い。
成分(B1)の複合粉体としては、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、球状シリカと酸化亜鉛を含む複合粉体を含むのが好ましく、球状シリカと酸化亜鉛を含む複合粉体及び球状シリカと酸化チタンを含む複合粉体を組合わせて用いるのがより好ましい。
また、成分(B1)の複合粉体は、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、球状であることが好ましい。
成分(B1)の複合粉体は、金属酸化物等と水の分散体に、母体となる球状シリカを含むシリカゾルを加え、焼成及び/又は混合・造粒することにより、製造することができる。
成分(B1)の複合粉体は、焼成して得られるものが好ましい。
複合粉体の体積平均粒径は、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、1~50μmであるのが好ましく、1~40μmがより好ましく、1~30μmがさらに好ましく、2~10μmがよりさらに好ましい。
なお、複合粉体の体積平均粒径は、成分(A)と同様の方法で測定される。
また、成分(B1)の複合粉体としては、例えば、プルセア SIZ-30(鈴木油脂工業社製、体積平均粒径:4μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径4μm)70質量%、複合粉体中の酸化亜鉛30%)、アイナフレックス IWS22S13(日本板硝子社製、体積平均粒径:4μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径4μm)78質量%、酸化チタン22質量%)、SUNSIL TIN 50(SUNJIN CHEMICAL社製、体積平均粒径:5μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径5μm)58質量%、酸化チタン(数平均粒径12nm)42質量%)、SUNSIL TIN 40(SUNJIN CHEMICAL社製、体積平均粒径:5μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径5μm)70質量%、酸化チタン(数平均粒径12nm)30質量%)、SH219(SUNJIN CHEMICAL社製、体積平均粒径:5μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径5μm)、酸化チタン(数平均粒径12nm))、PCボール WT-35H(鈴木油脂工業社製、体積平均粒径:3μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒径3μm)65質量%、微粒子酸化チタン35質量%)等の市販品を用いることができる。
成分(B)としては、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、球状シリカ(b1)と、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種以上の金属酸化物(b2)とを含む、体積平均粒径1~50μmの複合粉体(B1)が好ましい。
なお、成分(B1)において、(b2)が酸化亜鉛の場合、当該酸化亜鉛は、成分(A)には含まれない。
成分(B)の球状シリカは、そのまま用いられるほか、通常の方法により、疎水化処理したものを用いることもできる。
疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
疎水化処理としては、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高い観点から、シリコーン処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理から選ばれる少なくとも1種又は2種以上による疎水化処理が好ましく、シリコーン処理がより好ましく、ジメチコン処理がさらに好ましい。
なお、成分(B)の球状シリカを疎水化処理して用いる場合、成分(B)の含有量は、疎水化処理した剤を含めての質量を意味する。
成分(B)の含有量は、肌への密着性が良好で、仕上がりの肌がサラサラして、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布する観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.1~15質量%であるのが好ましく、0.3~10質量%がより好ましく、0.5~5質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、0.3以上であるのが好ましく、0.5以上がより好ましく、1以上がさらに好ましく、20以下が好ましく、10以下がより好ましく、6以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.3~20であるのが好ましく、0.5~10がより好ましく、1~6がさらに好ましい。
成分(C)の非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンや、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーン;ポリグリセリン変性シリコーン、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーン、アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
これらのうち、水並びに水溶性成分の油中への分散性を高める観点から、ソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましい。
また、成分(C)の非イオン界面活性剤は、水並びに水溶性成分の油中への分散性を高める観点から、親油性非イオン界面活性剤が好ましく、HLB値が1~8であるのが好ましく、2~7がより好ましく、3~6がさらに好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。また、2種以上の非イオン界面活性剤から構成される場合、混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの質量(g)を示す。
成分(C)の非イオン界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタンとしては、スパン120-LQ(HLB4.7)(クローダ社製)等、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6015(HLB4.5)、KF-6017(HLB4.5)、KF-6028(HLB4)(以上、信越化学工業社製)、SH3775M(HLB5)(東レ・ダウコーニング社製)等、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6012(HLB7)(信越化学工業社製)、DOWSIL BY 22-008 M(HLB2)、DOWSIL ES-5226(HLB2)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーンとしては、KF-6038(HLB3)(信越化学工業社製)、ABIL EM 90(HLB5)(エボニック社製)等が挙げられる。
成分(C)の非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、水並びに水溶性成分の油中への分散性を高める観点から、全組成中に0.01質量%以上であるのが好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.01~10質量%であるのが好ましく、0.1~7質量%がより好ましく、1~5質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)は、25℃で固体の脂肪酸エステルである。25℃で固体とは、25℃において半固体~固体の性状を示すことをいう。
成分(D)の脂肪酸エステルとしては、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、トリエステルが好ましく、肌に均一にむらなく塗布することができる観点から、炭素数20~28の脂肪酸のトリグリセライドがより好ましく、炭素数20~24の脂肪酸のトリグリセライドがさらに好ましく、トリベヘニンを含むのがよりさらに好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、肌に均一にむらなく塗布することができる観点から、全組成中に0.3質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、0.7質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.3~10質量%であり、0.5~7質量%が好ましく、0.7~4質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布することができ、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、0.2以上であるのが好ましく、0.3以上がより好ましく、0.6以上がさらに好ましく、1.5以上がよりさらに好ましく、25以下が好ましく、20以下がより好ましく、12以下がさらに好ましく、7以下がよりさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.2~25であるのが好ましく、0.3~20がより好ましく、0.6~12がさらに好ましく、1.5~7がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布することができ、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たず、化粧持続性に優れる観点から、0.1以上であるのが好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、15以下が好ましく、4以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、0.1~15であるのが好ましく、0.2~4がより好ましく、0.3~2がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料において、(E)水の含有量は、乳化形態を維持しつつ、使用感に優れる観点から、全組成中に10質量%以上であるのが好ましく、20質量%以上がより好ましく、35質量%以上がさらに好ましく、60質量%以下が好ましく、57質量%以下がより好ましく、55質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に10~60質量%であるのが好ましく、20~57質量%がより好ましく、35~55質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、さらに、25℃で液状の油成分を含有することができる。
25℃で液状とは、25℃において、流動性を有するもので、クリーム状やペースト状のものも含まれる。
25℃で液状の油成分としては、例えば、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、エーテル油、高級アルコール等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサンが好ましい。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられ、流動パラフィンが好ましい。
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油などが挙げられ、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、パラメトキシケイ皮酸オクチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、炭酸プロピレン、ホホバ油、部分水素添加ホホバ油、植物油等が挙げられ、イソノナン酸イソノニル、パラメトキシケイ皮酸オクチルが好ましい。
エーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
高級アルコールとしては、分岐構造を有する炭素数16~24の高級アルコールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、例えば、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール等が挙げられ、オクチルドデカノールが好ましい。
25℃で液状の油成分としては、肌への塗布性に優れ、乾燥感のない仕上がりを得られる観点から、少なくともシリコーン油を含むのが好ましい。
25℃で液状の油成分は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、肌への塗布性に優れ、乾燥感のない仕上がりを得られる観点から、全組成中に2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。
また、25℃で液状の油成分の含有量は、全組成中に2~50質量%が好ましく、5~40質量%がより好ましく、10~30質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、さらに、着色顔料を含有することができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、成分(A)以外の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、さらに、カーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料などが挙げられる。処理されるパール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
これらのうち、金属酸化物が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
これらの着色顔料は、そのまま用いられるほか、成分(B)と同様に、疎水化処理して用いることもできる。
着色顔料は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、肌を綺麗なメイクアップ効果で仕上げる観点から、全組成中に0.1~30質量%であるのが好ましく、1~25質量%がより好ましく、4~20質量%がさらに好ましく、7~15質量%がよりさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、さらに、体質顔料を含有することができる。
体質顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、ガラス末、金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、ヘクトライト、ゼオライト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機体質顔料及びこれらの複合粉体などが挙げられる。
体質顔料は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、使用感や仕上がりに優れる観点から、全組成中に0.5~20質量%であるのが好ましく、1~15質量%がより好ましく、2~7質量%がさらに好ましい。
本発明の乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油成分、前記以外の粉体、高分子化合物、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状、固形状等の剤型にすることができる。
本発明の乳化化粧料は、油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料のいずれでも良く、油中水型乳化化粧料として好適である。
また、本発明の乳化化粧料は、例えば、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができ、メイクアップ化粧料として好適である。
実施例1~5及び比較例1~3
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を製造し、肌に塗布している際の均一な伸び、仕上がりの肌がサラサラしている、化粧カバー力、経時でのテカリのなさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
成分(A)及び(B)を含む粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した成分(C)及び(D)を含む油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を得た。
(評価方法)
(1)肌に塗布している際の均一な伸び:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布している際のむらのない均一な伸びについて、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;肌にかなり均一にむらなく塗布できる。
4;肌に均一にむらなく塗布できる。
3;肌にやや均一にむらなく塗布できる。
2;肌にあまり均一にむらなく塗布できない。
1;肌に均一に塗布できない。
(2)仕上がりの肌がサラサラしている:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布した後の仕上がりについて、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;肌がかなりサラサラしている。
4;肌がサラサラしている。
3;肌がややサラサラしている。
2;肌があまりサラサラしていない。
1;肌がサラサラしていない。
(3)化粧カバー力:
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布した後の化粧カバー力について、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;化粧カバー力が非常に高い。
4;化粧カバー力が高い。
3;化粧カバー力がやや高い。
2;化粧カバー力があまり高くない。
1;化粧カバー力が高くない。
(4)経時でのテカリのなさ(化粧持続性):
専門パネラー3名により、各油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を肌に塗布した後の経時(6時間後)でのテカリのなさについて、以下の基準で官能評価した。結果は、3名の合計点で示した。
5;経時でもテカリがまったく目立たない。
4;経時でもテカリが目立たない。
3;経時でもテカリがあまり目立たない。
2;経時でもテカリがやや目立つ。
1;経時でもテカリが目立つ。
Figure 2023142886000001
実施例6~8
表2に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を、実施例1~5と同様にして製造した。
得られた油中水型乳化化粧料はいずれも、肌に塗布している際に肌に均一にむらなく塗布でき、仕上がりの肌がサラサラして、化粧カバー力が高く、経時でもテカリが目立たないものである。
Figure 2023142886000002

Claims (9)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)体積平均粒径0.1~1μmの酸化亜鉛、
    (B)球状のシリカ、
    (C)非イオン界面活性剤、
    (D)25℃で固体の脂肪酸エステル 0.3~10質量%
    を含有する乳化化粧料。
  2. 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.2~25である請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.1~15である請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. 成分(A)の含有量が、1~30質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  5. 成分(B)の含有量が、0.1~15質量%である請求項1~4のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  6. 成分(C)の含有量が、0.01~10質量%である請求項1~5のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  7. 成分(D)が、炭素数20~28の脂肪酸のトリグリセライドである請求項1~6のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  8. 成分(C)のHLB値が1~8である請求項1~7のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  9. 油中水型乳化化粧料である請求項1~8のいずれか1項記載の乳化化粧料。
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