JP6992795B2 - 図表作成プログラム、および図表作成機能を有する情報処理装置 - Google Patents

図表作成プログラム、および図表作成機能を有する情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、図表作成プログラム、および図表作成機能を有する情報処理装置に関する。
従来、マインドマップなどの図表を作成するプログラムが知られている。特許文献1は、ユーザの操作に基づいてパーソナルコンピュータのデスクトップ上に電子付箋を貼り付け、この電子付箋に入力された情報を基に図表を作成するプログラムを開示している。ユーザは、自己のタスクなどのユーザ独自の情報を電子付箋に入力可能である。このプログラムは、入力された情報そのもの、またはデスクトップ上においてユーザが電子付箋を貼り付ける位置に基づいて、複数のカテゴリーのタスクおよび複数のサブタスクなどに関する複数の電子付箋に入力された情報同士をツリー構造で繋げて関係付ける。さらに、プログラムの実行により、関係付けられた複数の情報が組織化されて、情報同士をツリー構造に繋げたマインドマップが作成され、表示可能に出力される。
特開2008-197765号公報
一般に、複数の情報が関係付けられる場合、複数の情報の関係として、上位および下位などの階層を表す階層関係、情報が進む順序または流れを表す方向関係、情報が互いに対比される関係を表す対比関係など、種々の関係が考えられる。特許文献1に記載のプログラムは、入力された情報または電子付箋の貼り付け位置から、ツリー構造の図表を1種類のみ作成する。特許文献1に記載されるツリー構造の図表からは、複数の情報が何らかの関係を有することは理解できる。しかし、種々存在する多数の関係のうち、複数の情報がどのような具体的な関係を有するのか、図表から理解することは容易でないという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、文字列などを含む複数の項目情報の配置および表示形態を規定する複数種類の基準図表情報のうちで、少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報に対応する基準図表情報を特定することにより、関係情報の種類に基づいて、図表を作成できるプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る図表作成プログラムは、情報処理装置を制御するコンピュータが実行する図表作成プログラムである。この図表作成プログラムは、文字列または図形である項目を表す複数の項目情報と、複数の項目情報のうちの少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報とを取得する取得処理と、予め定められる関係情報の複数種類のうちから、取得処理により取得される関係情報の種類を特定する関係特定処理と、予め定められる複数種類の関係情報にそれぞれ対応する複数種類の基準図表情報であって、複数の項目情報の配置および表示形態を規定する複数種類の基準図表情報のうちから、関係特定処理により種類が特定される関係情報に対応する基準図表情報を特定する図表特定処理と、取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報に基準情報が付される場合、基準情報が付される項目情報を基準項目情報として特定し、いずれの項目情報にも基準情報が付されない場合、少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報のうちで取得処理により最初に取得される関係情報に基づいて、取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報を基準項目情報に特定する基準特定処理と、取得処理により取得される複数の項目情報と、関係特定処理により種類が特定される関係情報と、図表特定処理により特定される基準図表情報と、基準特定処理により特定される基準項目情報とに基づいて、図表を描画する画像情報を作成する画像作成処理とを、コンピュータに実行させる。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、取得処理により取得される関係情報の種類を特定して基準図表情報を特定するため、関係情報の種類に基づいた図表が作成される。また、基準項目情報が決まっていない場合、1つの種類の基準図表情報を基にする複数種類の図表であって、各項目情報を基準項目情報とする複数種類の図表が作成されることが想定されるが、前記第一態様の図表作成プログラムでは、基準情報が付されない場合でも、1つの基準項目情報が自動的に特定されるので、その特定された基準項目情報を基に、基準図表情報に従って限られた種類の図表が作成されるため、情報処理装置が図表を作成する処理負担を軽減することができる。
前記第一態様では、さらに、予め定められる複数種類の関係情報が、複数の項目情報の相関を表す相関関係情報と、複数の項目情報が進む順序または流れを表す方向関係情報と、複数の項目情報が互いに対比される関係を表す対比関係情報とのうち少なくとも1つを含んでもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、相関関係情報と、方向関係情報と、対比関係情報とを特定できるため、特定された関係情報の種類に基づいた図表が作成される。
前記第一態様では、さらに、情報処理装置が、相関関係情報、方向関係情報、および対比関係情報のうちの少なくとも1つの関係情報を設定するために操作可能な設定操作部を備えてもよい。取得処理は、設定操作部の操作に基づいて設定される関係情報を取得してもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、情報処理装置が設定操作部を備えるため、異なる種類の関係情報を容易に設定できる。
前記第一態様では、さらに、複数種類の基準図表情報が、相関関係情報、方向関係情報、および対比関係情報にそれぞれ対応する3種類の基準図表情報を含んでもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、相関関係情報、方向関係情報、および対比関係情報にそれぞれ対応する図表が作成される。
前記第一態様では、さらに、情報処理装置は、図表を表示する表示部を備えてもよい。画像作成処理により作成される画像情報に基づいて、図表を表示部に表示させる表示制御処理をコンピュータにさらに実行させてもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、情報処理装置が表示部を備えるため、ユーザは、作成された図表を表示部で視認することができる。
前記第一態様では、さらに、複数種類の基準図表情報の各基準図表情報が、複数の項目情報の配置および表示形態が異なる複数種類の基準形態情報を含んでもよい。画像作成処理は、取得処理により取得される複数の項目情報と、関係特定処理により種類が特定される関係情報と、図表特定処理により特定される基準図表情報に含まれる少なくとも2つの複数種類の基準形態情報とに基づいて、複数種類の図表を描画する複数種類の画像情報を作成してもよい。表示制御処理は、画像作成処理により作成される複数種類の画像情報に基づいて、複数種類の図表を表示部に一覧表示させてもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、1つの種類の関係情報に対して複数種類の図表が作成されるため、ユーザは、ユーザの意図に沿った図表を選択することができる。
前記第一態様では、さらに、情報処理装置が、図表を選択するために操作可能な選択操作部を備えてもよい。表示制御処理により表示部に一覧表示される複数種類の図表のうちから、選択操作部の操作に基づいて図表を選択する選択処理を、コンピュータにさらに実行させてもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、ユーザは、選択操作部を操作することで、複数種類の図表のうちからユーザの意図に沿った図表を容易に選択することができる。
前記第一態様では、さらに、選択処理により選択される図表を、表示部に拡大して表示させる図表拡大処理を、コンピュータにさらに実行させてもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、複数種類の図表のうちから選択される図表が表示部に拡大されて表示されることで、ユーザは、選択した図表の細部を容易に視認することができる。
前記第一態様では、さらに、基準項目情報が、複数の項目情報が位置する順位のうち最上位の順位に位置し、関係情報により関係が表される各項目情報の順位を表す数値と、異なる順位を表す数値ごとの項目情報の数とを算出する第1算出処理をコンピュータに実行させてもよい。画像作成処理は、第1算出処理による算出結果に基づいて、図表に含まれる項目情報の数と、項目情報の配置と、項目情報のサイズとを特定して、画像情報を作成してもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、関係情報により関係が表される項目情報の順位を表す数値と、異なる順位を表す数値ごとの項目情報の数とに基づいて、図表に含まれる項目情報の数と配置とサイズとを特定し、図表が作成されるため、ユーザは、表示部に表示された図表中の項目情報を視認することができる。
前記第一態様では、さらに、基準項目情報は、複数の項目情報が位置する順位のうち最上位の順位に位置し、取得処理により取得される複数の項目情報のうち内容が重複する項目情報が含まれる場合、内容が重複する項目情報の順位を表す数値と、重複する項目情報の数とを算出する第2算出処理をコンピュータに実行させてもよい。画像作成処理が、第2算出処理による算出結果に基づいて、図表に含まれる項目情報の数と、項目情報の配置と、項目情報のサイズとを特定して、画像情報を作成してもよい。
前記第一態様の図表作成プログラムでは、項目情報の内容の重複を加味した図表が作成される。
本発明の第二態様に係る情報処理装置は、図表作成機能を有する情報処理装置であって、文字列または図形である項目を表す複数の項目情報と、複数の項目情報のうちの少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報とを取得する取得手段と、予め定められる関係情報の複数種類のうちから、取得手段により取得される関係情報の種類を特定する関係特定手段と、予め定められる複数種類の関係情報にそれぞれ対応する複数種類の基準図表情報であって、複数の項目情報の配置および表示形態を規定する複数種類の基準図表情報のうちから、関係特定手段により種類が特定される関係情報に対応する基準図表情報を特定する図表特定手段と、取得手段により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報に基準情報が付される場合、基準情報が付される項目情報を基準項目情報として特定し、いずれの項目情報にも基準情報が付されない場合、少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報のうちで取得処理により最初に取得される関係情報に基づいて、取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報を基準項目情報に特定する基準特定手段と、取得手段により取得される複数の項目情報と、関係特定手段により種類が特定される関係情報と、図表特定手段により特定される基準図表情報と、基準特定処理により特定される基準項目情報とに基づいて、図表を描画する画像情報を作成する画像作成手段とを含む。
前記第二態様の情報処理装置では、取得手段により取得される関係情報の種類を特定して基準図表情報を特定するため、関係情報の種類に基づいた図表が作成される。また、基準項目情報が決まっていない場合、1つの種類の基準図表情報を基にする複数種類の図表であって、各項目情報を基準項目情報とする複数種類の図表が作成されることが想定されるが、前記第一態様の図表作成プログラムでは、基準情報が付されない場合でも、1つの基準項目情報が自動的に特定されるので、その特定された基準項目情報を基に、基準図表情報に従って限られた種類の図表が作成されるため、情報処理装置が図表を作成する処理負担を軽減することができる。
情報処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。 図表作成プログラムを開始後、編集エリア20に項目50、関係線52、および基準マーカ54を手書きで入力した画面を示す図面である。 図表作成プログラムのメイン処理を示すフローチャートである。 図表表示エリア30に表示される複数の図表32のうちから選択された1つの図表32aを拡大して表示した画面を示す図面である。 図表作成M13を示すサブルーチンのフローチャートである。 CPU10で作成されるグラフを示す模式図である。 図6に示される相関線64を表す隣接行列である。 図6に示される方向線66を表す隣接行列である。 図6に示される対比線68を表す隣接行列である。 相関関係図表の作成S9を示すサブルーチンのフローチャートである。 相関関係図表として作成されるロジックツリーを示す図面である。 相関関係図表として作成される相関表を示す図面である。 方向関係図表の作成S13を示すサブルーチンのフローチャートである。 方向関係図表として作成される矢羽根を示す図面である。 方向関係図表として作成されるピラミッドチャートを示す図面である。 対比関係図表の作成S17を示すサブルーチンのフローチャートである。 対比関係図表として作成される矢羽根を示す図面である。 重複関係図表の作成S21を示すサブルーチンのフローチャートである。 第1項目図形の特定SD3を示すサブルーチンのフローチャートである。 第2項目図形の特定SD4を示すサブルーチンのフローチャートである。 重複関係図表として作成されるベン図を示す図面である。 図2に示される図表表示エリア30の拡大図面である。
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である情報処理装置1を説明する。情報処理装置1が、図表作成プログラムを実行する。
≪情報処理装置1の電気的構成≫
情報処理装置1の電気的構成について図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置1の電気的構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、CPU10、システムコントローラ11、ROM12、RAM13、グラフィックスコントローラ14、およびタッチスクリーンディスプレイ15を構成要素の一部として含む。ROM12は、図表作成プログラム、および後述するテンプレートの情報などを固定的に記憶する。CPU10は、ROM12から読み出された図表作成プログラムに基づいて、各構成要素の制御を行う。システムコントローラ11は、CPU10のローカルバスと各構成要素との間を接続する。RAM13は、CPU10の制御処理により生成されたテキスト情報、図形情報、および算出結果などを一時的に記憶する。タッチスクリーンディスプレイ15は、ユーザに視覚出力を表示するフラットパネルディスプレイ16と、フラットパネルディスプレイ16の画面上のペンまたは指の接触位置を検出するように構成されるセンサ17とを含む。グラフィックスコントローラ14は、フラットパネルディスプレイ16の表示を制御する。本実施形態では、CPU10、システムコントローラ11、ROM12、およびRAM13が、情報処理装置1を制御するコンピュータを構成する。フラットパネルディスプレイ16、およびセンサ17の詳細は、特開2015-38670号公報に記載されているので、その説明を省略する。
タッチスクリーンディスプレイ15は、図2に示すように、編集エリア20、図表表示エリア30、Textボタン40、Markerボタン42、関係線ボタン44、終了ボタン48、Eraserボタン22、およびSelectボタン24を表示可能である。編集エリア20は、ユーザがペンまたは指である外部オブジェクトによって文字列および/または図形を手書きで入力する領域である。ここで「および/または」は、関係して列挙された項目のうちの1つ以上であり、任意の全ての可能な組み合わせを指す。すなわち、文字列および/または図形は、文字列のみ、図形のみ、または文字列と図形との組み合わせを指す。図表表示エリア30は、図表作成プログラムにより作成された複数の図表32を一覧表示する領域である。Textボタン40は、ユーザが編集エリア20に文字列を手書きで入力するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。Markerボタン42は、ユーザが編集エリア20に後述する基準マーカ54を手書きで入力するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。関係線ボタン44は、相関線ボタン45、方向線ボタン46、および対比線ボタン47を含む。相関線ボタン45は、ユーザが編集エリア20に後述する相関線を手書きで入力するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。方向線ボタン46は、ユーザが編集エリア20に後述する方向線を手書きで入力するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。対比線ボタン47は、ユーザが編集エリア20に後述する対比線を手書きで入力するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。終了ボタン48は、ユーザが図表作成プログラムを終了するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。Eraserボタン22は、編集エリア20に手書きで入力された文字列を削除するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。Selectボタン22は、編集エリア20内において、手書きで入力された文字列の位置を変更するか否かを選択するためのソフトウェアボタンである。
≪実施形態の動作≫
次に、情報処理装置1の動作について図2~図21を参照して説明する。情報処理装置1は、図3に示すメイン処理を実行する。メイン処理中のステップM1~M20の処理と、図5、図10、図13、図16、および図18~図20に示すサブルーチンのステップの処理とは、CPU10が実行する処理である。
<メイン処理>
タッチスクリーンディスプレイ15を介して図表作成プログラムの実行開始指示を受け付けると、図3に示すメイン処理が開始される。
メイン処理が開始されると、タッチスクリーンディスプレイ15に、初期状態の編集画面が表示される。初期状態の編集画面において、編集エリア20および図表表示エリア30は、図2に示す画面とは異なり、項目50および図表32などが何も表示されていない状態である。この状態で、ユーザは、Textボタン40を選択し、外部オブジェクトで、編集エリア20に複数の任意の項目50を手書きで入力する(図2参照)。CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信されるTextボタン40の接触信号を受信してから所定時間内に、項目50の入力を受け付けたか否かを判断する(M1)。項目50の入力を所定時間内に受け付ければ(M1:Yes)、処理は取得M2に進む。項目50の入力を所定時間内に受け付けなければ(M1:No)、処理は待機される。
項目50の入力を受け付けると、CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信される接触信号を基に、項目50のストローク情報を取得する(M2)。ここで、ユーザが、編集エリア20に一筆書きで入力する各線をストロークという。言い換えると、外部オブジェクトが連続的に編集エリア20に接触した各軌跡を、ストロークという。ストロークを表すストローク情報は、ストロークの軌跡上の各点の座標、各点が入力された時点などを表す情報を含む。手書きで入力された項目50は、ストロークの集合である。タッチスクリーンディスプレイ15は、接触信号として、外部オブジェクトが接触する画面上の座標をCPU10に送信する。ストロークが入力される場合は、ストロークが複数の点に分解され、各点の座標の集合である座標列が時系列順にCPU10に送信される。CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信された座標列を基に、ストロークを描く各点の座標および各点が入力された時点を含むストローク情報を取得する。ストローク情報の詳細は、特開2015-38670号公報に記載されているので、その説明を省略する。
項目50のストローク情報が取得されると、ストロークの集合が特定の文字列として分析されることで、入力された項目50を表すテキスト情報、すなわち項目情報が特定される(M3)。例えば、図2において、入力された項目50である「チームの残業時間が多い原因」および「業務配分」などの文字列が1つの項目情報として特定される。以下、特定される各項目情報をA~Zのアルファベットで表す。項目50の特定の詳細は、特開2015-38670号公報に記載されているので、その説明を省略する。
項目情報が特定されると、項目情報は、RAM13に記憶される(M4)。
次に、タッチスクリーンディスプレイ15の画面上における関係線ボタン44の3つのボタン45~47のうち任意のボタンがユーザにより選択される。関係線ボタン44のいずれかが選択された状態で、編集エリア20に入力された少なくとも2つの項目50同士を繋ぐ関係線52が、編集エリア20に外部オブジェクトで入力される。例えば、図2において、ユーザは、相関線ボタン45を選択し、その後、「チームの残業時間が多い原因」で表される項目50から「業務量」で表される項目50へと関係線52を手書きで入力する。図2に示す各関係線52は、1つのストロークとして入力される。CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信される関係線ボタン44の接触信号を受信してから所定時間内に、関係線52の入力を受け付けたか否かを判断する(M5)。関係線52の入力を所定時間内に受け付ければ(M5:Yes)、処理は取得M6に進む。関係線52の入力を所定時間内に受け付けなければ(M5:No)、処理は取得M1に戻る。
関係線52の入力を所定時間内に受け付けると、CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信される接触信号を基に、関係線52のストローク情報を取得する(M6)。入力された1つの関係線52が1つのストローク情報として取得される。
関係線52のストローク情報が取得されると、関係線52の種類を表す関係情報が特定される(M7)。関係線52が入力される際に、関係線ボタン44の3つのボタン45~47の何れかが選択されている。タッチスクリーンディスプレイ15から送信される接触信号を基に、関係線ボタン44のうちから選択されたボタンが特定されることで、関係線52の種類を表す関係情報が特定される。関係線ボタン44のうち相関線ボタン45が選択された際は、入力される関係線52が相関線と特定される。関係線ボタン44のうち方向線ボタン46が選択された際は、入力される関係線52が方向線と特定される。関係線ボタン44のうち対比線ボタン47が選択された際は、入力される関係線52が対比線と特定される。相関線は、タッチスクリーンディスプレイ15の画面上において単純な線で表示され、複数の項目50同士を単に関係付けるものである。相関線は、高次階層の項目が低次階層の項目の性質を全てもつ階層関係、または先の項目が結果で後の項目が先の項目の原因を示す因果関係などを表す。方向線は、タッチスクリーンディスプレイ15の画面上において矢印で表示され、矢印の始点に位置する項目50の後に、矢印の終点に位置する項目50が生じるという時間的な順序を表す。対比線は、タッチスクリーンディスプレイ15の画面上において両方向矢印で表示され、両方向矢印の両端に位置する項目50同士が異なる性質を示すことを表す。
関係情報が特定されると、関係線52によって関係付けられる複数の項目50の項目情報が特定される(M8)。CPU10は、関係線52の始点に位置する項目50と、関係線52の終点に位置する項目50とを特定し、始点に位置する項目50を表す項目情報と終点に位置する項目50を表す項目情報とを特定する。関係線52は1つのストロークとして入力され、ストローク情報は、ストロークを描く各点が入力された時点を含む。従って、ストロークの2つの先端において、早い時点に入力された先端が始点、遅い時点に入力された先端が終点として特定される。特定M3においてストロークの集合が文字列として特定されるため、項目50を構成する各点で画定される領域が関係線52の始点または終点の座標を含むことで、項目50が関係線52の始点または終点に位置すると特定される。
関係付けられる項目情報が特定されると、特定された関係情報と、関係線52で関係付けられる複数の項目50を表す項目情報とが、RAM13に記憶される(M9)。
次に、タッチスクリーンディスプレイ15の画面上におけるMarkerボタン42がユーザにより選択される。Markerボタン42が選択されると、編集エリア20に入力された複数の項目50のうち任意の1つの項目50に、基準マーカ54が、外部オブジェクトで入力可能になる。基準マーカ54は、ユーザによって、編集エリア20に1つのストロークで項目50を囲うように、円状に入力される。例えば、図2において、ユーザは、Markerボタン42を選択し、その後、「チームの残業時間が多い原因」で表される項目50を円で囲うように、基準マーカ54を手書きで入力する。CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15からMarkerボタン42の接触信号を受信してから所定時間内に、基準マーカ54の入力を受け付けたか否かを判断する(M10)。基準マーカ54の入力を所定時間内に受け付ければ(M10:Yes)、処理は特定M11に進む。基準マーカ54の入力を所定時間内に受け付けなければ(M10:No)、処理は図表作成M13に進む。以下、基準マーカ54が付された項目50を基準項目56と呼ぶ。
基準マーカ54の入力を受け付けると、基準項目56を表す項目情報、すなわち基準項目情報が特定される(M11)。基準マーカ54は、項目50を囲うように円状に入力されるため、基準マーカ54のストロークを描く各点によって特定の領域が画定される。CPU10は、基準マーカ54の特定の領域内の座標を含む項目50を、基準項目56として特定する。その後、基準項目56を表す項目情報に、他の項目情報と区別するためのIDを付与することで基準項目情報として特定する。
基準項目情報が特定されると、基準項目情報がRAM13に記憶される(M12)。
基準マーカ54の入力を受け付けない場合、または、記憶M12で記憶される基準項目情報を記憶すると、RAM13に記憶される関係線52の種類を表す関係情報、関係線52で関係付けられる複数の項目情報、および、記憶M12で記憶される、または自動的に設定される基準項目情報に基づいて、複数の図表を描画する複数の画像情報が作成される(M13)。図表作成M13の詳細な処理は、後述する。
複数の画像情報が作成されると、複数の画像情報を基に、複数の図表32が図2に示す図表表示エリア30に一覧で表示される(M14)。
次に、図表表示エリア30に一覧表示された複数の図表32から1つの図表32が、ユーザにより選択される。CPU10は、図表表示エリア30に複数の図表32を一覧表示してから所定時間内に、1つの図表32の選択を受け付けたか否かを判断する(M15)。1つの図表32の選択を所定時間内に受け付ければ(M15:Yes)、処理は特定M16に進む。1つの図表32の選択を所定時間内に受け付けなければ(M15:No)、処理は取得M1に戻る。
1つの図表32の選択を受け付けると、選択された図表32の画像情報が特定される(M16)。図表表示エリア30に一覧表示された複数の図表32は、図表表示エリア30にそれぞれ配置される。ユーザは、1つの図表32を選択するために、タッチスクリーンディスプレイ15の画面に表示された何れか1つの図表32に接触する。CPU10は、タッチスクリーンディスプレイ15から送信される接触信号を基に、ユーザが接触した位置の座標を特定し、その座標に配置される図表32の画像情報を特定する。
選択された1つの図表32が特定されると、図4に示すように、図表32を拡大した図表32aが編集エリア20に表示される(M17)。CPU10により、図表32のサイズと編集エリア20のサイズとに基づいて拡大率が算出される。その後、図表32の画像情報と拡大率とに基づいて、図表32を拡大した図表32aの画像情報が作成され、図表32aが編集エリア20に表示される。図表32aが編集エリア20に表示されると、手書き入力された項目50などが非表示にされる。
図表32aとともにOutputボタン34が表示される。ユーザは、拡大した図表32aを編集する場合、Outputボタン34を選択する。CPU10は、Outputボタン34が選択されると、ROM12に記憶される編集プログラムを起動する。編集プログラムが起動されると、ユーザは、図表32aの画像情報を情報処理装置1で編集することができる。CPU10は、図表32aを編集エリア20に表示してから所定時間内に、Outputボタン34の選択を受け付けたか否かを判断する(M18)。Outputボタン34の選択を所定時間内に受け付ければ(M18:Yes)、処理は出力M19に進む。Outputボタン34の選択を所定時間内に受け付けなければ(M18:No)、図表32aが非表示にされるとともに、手書き入力された項目50などが再度表示され、処理は取得M1に戻る。
Outputボタン34の選択を受け付けると、図表32aの画像情報が出力される(M19)。すなわち、図表32aの画像情報が編集プログラムで編集可能なようにRAM13に記憶される。
ユーザがタッチスクリーンディスプレイ15の画面に表示される終了ボタン48を選択することで、メイン処理が終了する。CPU10は、図表32aの画像情報を出力してから所定時間内に、終了ボタン48の選択を受け付けたか否かを判断する(M20)。終了ボタンの選択を所定時間内に受け付ければ(M20:Yes)、CPU10はメイン処理を終了する。終了ボタン48の選択を所定時間内に受け付けなければ(M20:No)、処理は取得M1に戻る。
(図表作成M13)
図5に示す図表作成M13が開始されると、関係情報と、関係線52で関係付けられる複数の項目50を表す項目情報とが、RAM13から読み出される(S1)。
関係情報と項目情報とが読み出されると、基準項目情報がRAM13に記憶されているか否かが判断される(S2)。基準項目情報が記憶されていれば(S2:Yes)、処理は読み出しS3に進む。基準項目情報が記憶されていなければ(S2:No)、処理は設定S4に進む。
基準項目情報がRAM13に記憶されている場合、基準項目情報が、RAM13から読み出される(S3)。
基準項目情報がRAM13に記憶されていない場合、関係線52の始点に位置する項目50を表す項目情報が、基準項目情報に設定される(S4)。設定S4において、まず、関係線52の個数が1個か複数かが判断される。関係線52が1個入力されている場合、CPU10は、関係線52の始点に位置する項目50を表す項目情報に、他の項目情報と区別するためのIDを付与し、IDを付与した項目情報を基準項目情報に設定する。関係線52が複数個入力されている場合、CPU10は、複数の関係線52の始点のうち最も早い時点に入力された関係線の始点に位置する項目50を表す項目情報を特定し、その項目情報に、他の項目情報と区別するためのIDを付与し、IDを付与した項目情報を基準項目情報に設定する。
基準項目情報が読み出されると、または基準項目情報が設定されると、関係情報と、関係線52で関係付けられる複数の項目情報と、基準項目情報とから、グラフが作成される(S5)。グラフは、図6に示すように、項目情報60と基準項目情報62とがノードに位置し、相関線64、方向線66、および対比線68の何れかがエッジに位置する。具体的には、グラフとして、複数の項目情報60の間の関係を表す隣接行列が作成される。隣接行列は、相関線64を表す隣接行列、方向線66を表す隣接行列、および対比線68を表す隣接行列を含む。
図6のグラフは、図7に示す相関線64を表す隣接行列70、図8に示す方向線66を表す隣接行列72、および図9に示す対比線68を表す隣接行列74で表される。隣接行列70、72、74において、第1行および第1列がAを表す項目情報60に対応し、第2行および第2列がBを表す項目情報60に対応し、第3行および第3列がCを表す項目情報60に対応し、第4行および第4列がDを表す項目情報60に対応し、第5行および第5列がEを表す項目情報60に対応し、第6行および第6列がFを表す項目情報60に対応する。相関線64を表す隣接行列70は、対称行列で表される。図6のグラフにおいて、相関線64は、Bを表す項目情報60とCを表す項目情報60との間、およびEを表す項目情報60とFを表す項目情報60との間にそれぞれ配置される。従って、隣接行列70において、第2行目および第3列目の成分と、第3行目および第2列目の成分と、第5行目および第6列目の成分と、第6行目および第5列目の成分とが1に設定され、その他の成分が0に設定される。方向線66を表す隣接行列72は、対称行列で表されない。図6のグラフにおいて、方向線66は、Aを表す基準項目情報62とBを表す項目情報60との間、およびDを表す項目情報60とEを表す項目情報60との間にそれぞれ配置される。隣接行列72において、方向線66の始点に位置する成分、すなわち第1行目および第2列目の成分と、第4行目および第5列目の成分とが1に設定され、その他の成分が0に設定される。対比線68を表す隣接行列74は、対称行列で表される。図6のグラフにおいて、対比線68は、Aを表す基準項目情報62とBを表す項目情報60との間に配置される。隣接行列74において、第1行目および第4列目の成分と、第4行目および第1列目の成分とが1に設定され、その他の成分が0に設定される。
グラフが作成されると、グラフのエッジに位置する関係線に相関線が含まれるか否かが判断される(S6)。相関線が含まれていれば(S6:Yes)、処理は、算出S7に進む。相関線が含まれていなければ(S6:No)、処理は、判断S10に進む。
関係線に相関線が含まれる場合、相関数が算出される(S7)。相関数は、基準項目情報62を最上位とする順位であって、相関線の始点に位置する項目情報と終点に位置する項目情報とにそれぞれ付与される順位を表す数値である。グラフにおいて、基準項目情報が位置するノードの順位の数値(相関数)は「1」に設定される。相関数は、基準項目情報が位置するノードから各項目情報のノードに至るまでに経由する関係線の最少数に1を加えた数である。例えば、図6において、相関線64の始点に位置するBで表される項目情報60は、Aで表される基準項目情報62に、1つの方向線66を介して繋がれるため、相関数「2」を有する(以下、数値には「」を付す)。相関線64の終点に位置するCで表される項目情報60は、Aで表される基準項目情報62に、1つの方向線66と1つの相関線64とを介して繋がれるため、相関数「3」を有する。すなわち、図6の例において、Bで表される項目情報60が相関数「2」、Cで表される項目情報60が相関数「3」、Eで表される項目情報60が相関数「3」、Fで表される項目情報60が相関数「4」と算出される。
相関数が算出されると、異なる数の相関数ごとに、同じ相関数を有する項目情報の数が算出される(S8)。ここで項目情報の数を項目数と呼ぶ。例えば、同じ相関数を有する項目情報が1個の場合、算出される値は「1」となり、同じ相関数を有する項目情報が数値「N」で表す個数(以下「N」個と記す)の場合、算出される値は「N」となる。図6の例において、相関数「2」の項目数が「1」、相関数「3」の項目数が「2」、相関数「4」の項目数が「1」と算出される。
異なる相関数ごとの項目数が算出されると、相関数と、異なる相関数ごとの項目数とに基づいて、相関関係図表を描画する画像情報が作成される(S9)。相関関係図表の作成S9の詳細な処理は、後述する。
関係線に相関線が含まれない場合、または相関関係図表の画像情報が作成された後、グラフのエッジに位置する関係線に方向線が含まれるか否かが判断される(S10)。方向線が含まれていれば(S10:Yes)、処理は、算出S11に進む。方向線が含まれていなければ(S10:No)、処理は、判断S14に進む。
関係線に方向線が含まれる場合、方向数が算出される(S11)。方向数は、基準項目情報を最上位とする順位であって、方向線の始点に位置する項目情報と終点に位置する項目情報とにそれぞれ付与される順位を表す数値である。基準項目情報の方向数が「1」に設定される。従って、基準項目情報は、関係線に相関線と方向線とを含む場合、相関数「1」と方向数「1」とを有し、関係線が方向線のみの場合、方向数「1」のみを有する。方向数は、基準項目情報が位置するノードから各項目情報のノードに至るまでに経由する関係線の最少数に1を加えた数である。例えば、図6において、方向線66の始点に位置するDで表される項目情報60は、Aで表される基準項目情報62に、1つの対比線68を介して繋がれているため、方向数「2」を有する。方向線66の終点に位置するEで表される項目情報60は、Aで表される基準項目情報62に、1つの対比線68と1つの方向線66とを介して繋がれているため、方向数「3」を有する。すなわち、図6の例において、Bで表される項目情報60が方向数「2」、Dで表される項目情報60が方向数「2」、Eで表される項目情報60が方向数「3」と算出される。
方向数が算出されると、異なる方向数ごとに、同じ方向数を有する項目情報の数が算出される(S12)。例えば、同じ方向数を有する項目情報が1個の場合、算出される値は「1」となり、同じ方向数を有する項目情報が「N」個の場合、算出される値は「N」となる。図6の例において、方向数「2」の項目数が「2」、方向数「3」の項目数が「1」と算出される。
異なる方向数ごとの項目数が算出されると、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数とに基づいて、方向関係図表を描画する画像情報が作成される(S13)。方向関係図表の作成S13の詳細な処理は、後述する。
関係線に方向線が含まれない場合、または方向関係図表の画像情報が作成された後、グラフのエッジに位置する関係線に対比線が含まれるか否かが判断される(S14)。対比線が含まれていれば(S14:Yes)、処理は、算出S15に進む。対比線が含まれていなければ(S14:No)、処理は、判断S18に進む。
関係線に対比線が含まれる場合、対比数が算出される(S15)。対比数は、基準項目情報を最上位とする順位であって、対比線の始点に位置する項目情報と終点に位置する項目情報とにそれぞれ付与される順位を表す数値である。基準項目情報の対比数が「1」に設定される。従って、基準項目情報は、関係線に相関線と方向線と対比数とを含む場合、相関数「1」と方向数「1」と対比数「1」を有し、関係線が相関数と対比数とを含む場合、相関数「1」と対比数「1」とを有し、関係線が方向線と対比線を含む場合、方向数「1」と対比数「1」とを有し、関係線が対比線のみの場合、対比数「1」のみを有する。対比数は、基準項目情報が位置するノードから各項目情報のノードに至るまでに経由する関係線の最少数に1を加えた数である。図6において、対比線68の始点に位置するAで表される項目情報60は、基準項目情報62であるため、対比数「1」を有する。対比線68の終点に位置するDで表される項目情報60は、Aで表される基準項目情報62に、1つの対比線68を介して繋がれているため、対比数「2」を有する。すなわち、図6の例において、Dで表される項目情報60が対比数「2」と算出される。
対比数が算出されると、異なる対比数ごとに、同じ対比数を有する項目情報の数が算出される(S16)。例えば、同じ対比数を有する項目情報が1個の場合、算出される値は「1」となり、同じ対比数を有する項目情報が「N」個の場合、算出される値は「N」となる。図6の例において、対比数「2」の項目数が「1」と算出される。
異なる対比数ごとの項目数が算出されると、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数とに基づいて、対比関係図表を描画する画像情報が作成される(S17)。対比関係図表の作成S17の詳細な処理は、後述する。
関係線に対比線が含まれない場合、または対比関係図表の画像情報が作成された後、グラフ中における各項目情報の内容が重複するか否かが判断される(S18)。各項目情報の内容が重複していれば(S18:Yes)、処理は、算出S19に進む。各項目情報の内容が重複していなければ(S18:No)、図表作成M13が終了する。
各項目情報の内容が重複する場合、重複する項目情報の相関数、方向数、および対比数の少なくとも1つが算出される(S19)。重複する項目情報の相関数、方向数、および対比数は、算出S7、算出S11、および算出S15と同様な方法で算出される。
重複する項目情報の数、すなわち重複数が算出される(S20)。例えば、重複する項目情報が2個の場合、算出される値は「1」となり、重複する項目情報の数が「N」個の場合、算出される値は「N-1」となる。
相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数と、重複する項目情報の相関数、方向数、および対比数について算出された少なくとも1つの数値と、重複数とに基づいて、重複関係図表を描画する画像情報が作成される(S21)。重複関係図表の作成S21の詳細な処理は、後述する。
(相関関係図表の作成S9)
相関関係図表の作成S9において、内容が重複している項目情報があるか否かの判断は実行されていないため、内容が重複する複数の項目情報は、それぞれ別の項目情報として処理される。図10に示す相関関係図表の作成S9が開始されると、ROM12に記憶されるテンプレート群のうち相関関係図表のテンプレート群が特定され、相関関係図表のテンプレート群が読み出される(SA1)。ROM12には、複数の相関関係図表のテンプレートが記憶される。相関関係図表のテンプレートは、各項目情報の表示形態を定める雛形と、項目情報の配置を決めるルールとを含む。雛形は、各項目情報を特定の表示形態で表示した項目図形と、複数の項目情報同士の関係を特定の表示形態で表示した関係図形とを含む。例えば、図11に示すロジックツリーのテンプレートにおいて、雛形は、項目情報60が方形の内部に表示される項目図形80と、複数の項目情報60同士の関係が直線で表示される関係図形82とを含む。ルールは、相関数「N」の項目情報60が相関数「N-1」の項目情報60の右側に配置されること、基準項目情報62が図表表示エリア30の上下方向において中点に配置されること、および異なる相関数ごとの項目数が最も多い相関数において、項目情報60が図表表示エリア30の上下方向に均等に配置されることを規定する。図12に示す相関表のテンプレートにおいて、雛形は、基準項目情報62を除く項目情報60が方形の内部に表示される項目図形84と、関係付けられる複数の項目図形84同士が共有する縦線である関係図形84aとを含む。例えば、AおよびCで表される項目情報60が相関線で繋がれるとすれば、Aで表される項目情報60を含む項目図形84とCで表される項目情報60を含む項目図形84とは、関係図形84aである縦線を共有する。ルールは、基準項目情報62が項目図形84の右上に配置されること、相関数「N」の項目情報60が相関数「N-1」の項目情報60の右側に配置されること、相関数が同じ場合、項目図形84のサイズを等しくし、同じ相関数の項目情報60が図表表示エリア30の上下方向に均等に配置されることを規定する。
テンプレート群が読み出されると、異なる相関数ごとの項目数の総和から項目図形の数が算出される(SA2)。すなわち、全ての異なる相関数ごとの項目数を足すことで、作成する相関関係図表に含まれる項目図形の総数が算出される。例えば、図11において、相関数「1」の項目数は、Zで表される基準項目情報62の1個であり、相関数「2」の項目数は、AおよびBで表される項目情報60の2個であり、相関数「3」の項目数は、C、D、E、F、およびDで表される項目情報60の5個である。従って、異なる相関数ごとの項目数の総和が8個となり、項目図形の数が「8」と算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数とに基づいて各項目図形の相対位置が特定される(SA3)。相対位置として、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報60を含む項目図形の中心座標までの距離および方向が特定される。例えば、図11において、相関数「1」有するZで表される項目情報60を含む項目図形80(以下、A~Zで表される項目情報を含む項目図形を、A~Zの項目図形と記す)は、図表表示エリア30の上下方向の中点に位置するように配置される。Zの項目図形80の右側に、相関数「2」を有するAおよびBの項目図形80が配置され、AおよびBの項目図形80が、図表表示エリア30の上下方向にそれぞれ離隔して配置されるように、Zの項目図形80に対するAおよびBの項目図形80の距離および方向が特定される。相関数「3」を有するC、D、E、F、およびDの項目図形80は、AおよびBの項目図形80の右側に配置され、図表表示エリア30の上下方向に均等に配置されるように、Zの項目図形80に対するC、D、E、F、およびDの項目図形80の距離および方向が特定される。相関数「2」を有するAの項目図形80は、図表表示エリア30の上下方向において、Aの項目図形80と関係付けられるCおよびDの項目図形80の中点に配置されるように、Zの項目図形80に対するAの項目図形80の距離および方向が特定される。相関数「2」を有するBの項目図形80は、図表表示エリア30の上下方向において、Bの項目図形80と関係付けられるE、F、およびDの項目図形80の中点に配置されるように、Zの項目図形80に対するBの項目図形80の距離および方向が特定される。
相対位置が特定されると、図表表示エリア30のサイズと、項目図形の数と、項目図形の相対位置とに基づいて、各項目図形のサイズが算出される(SA4)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目情報と、複数の項目情報同士の関係とが、ユーザに視認できるように、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30のサイズとに基づいて、各項目図形のサイズが算出される。例えば、図11において、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数は、C、D、E、F、およびDの項目図形80の5であり、この5個の項目図形80が離隔して表示されるように、各項目図形80の上下方向のサイズが算出される。さらに、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数は、Z、A、およびCの項目図形80の3であり、この3個の項目図形80が離隔して表示されるように、各項目図形80の左右方向のサイズが算出される。
各項目図形のサイズが算出されると、各項目図形に含まれる項目情報のサイズが算出される(SA5)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目図形内に表示された項目情報が、ユーザに視認できるように、項目図形のサイズに基づいて項目情報のサイズが算出される。例えば、図表表示エリア30のサイズに基づいて、項目50が文字であれば、対応するすべてのテキスト情報が表示可能な最大のフォントサイズが決定され、項目50が図形であれば、図形が表示可能な最大の拡大率が決定される。
項目情報のサイズが算出されると、テンプレートと、項目図形の数と、項目図形の相対位置と、項目図形のサイズと、項目情報60のサイズとを基に、相関関係図表を描画する画像情報が作成される(SA6)。
画像情報が作成されると、作成された相関関係図表の画像情報がRAM13に記憶される(SA7)。
画像情報が記憶されると、読み出されたテンプレート群に含まれる全てのテンプレートを基にする相関関係図表の画像情報が作成されたか否かが判断される(SA8)。全てのテンプレートを基にする相関関係図表の画像情報が作成されていれば(SA8:Yes)、相関関係図表の作成S9が終了する。全てのテンプレートを基にする相関関係図表の画像情報が作成されていなければ(SA8:No)、処理は、算出SA2に戻る。
(方向関係図表の作成S13)
方向関係図表の作成S13において、内容が重複している項目情報があるか否かの判断は実行されていないため、内容が重複する複数の項目情報は、それぞれ別の項目情報として処理される。図13に示す方向関係図表の作成S13が開始されると、ROM12に記憶されるテンプレート群のうち方向関係図表のテンプレート群が特定され、方向関係図表のテンプレート群が読み出される(SB1)。ROM12には、複数の方向関係図表のテンプレートが記憶される。方向関係図表のテンプレートは、各項目情報の表示形態を定める雛形と、項目情報の配置を決めるルールとを含む。雛形は、各項目情報を特定の表示形態で表示した項目図形と、複数の項目情報同士の関係を特定の表示形態で表示した関係図形とを含む。例えば、図14に示す矢羽根のテンプレートにおいて、雛形は、方向線で関係付けられた各項目情報60が矢羽根形状の内部に表示される項目図形86を含み、相関線で関係付けられる項目情報60がある場合、雛形は、項目図形86と、箇条書きで表示される項目図形88とを含む。関係図形として、三角形の関係図形87aが項目図形86の右側に付され、切欠き形状の関係図形87bが項目図形86の左側に付される。先に生じる項目情報60であって、Aで表される項目情報60の三角形の関係図形87aが、後に生じる項目情報60であって、Bで表される項目情報60の切欠き形状の関係図形87bの左側に配置されることで、時間的順序が明示される。ルールは、方向線の終点に位置する項目情報60が方向線の始点に位置する項目情報60の右側に配置されること、相関線がある場合は、項目図形86の下側に相関線で関係付けられる項目情報60が箇条書きの項目図形88として配置されることを規定する。図15に示すピラミッドチャートのテンプレートにおいて、雛形は、方向線で関係付けられる各項目情報60が三角形および台形の内部に表示される項目図形90a、90bを含み、相関線で関係付けられる項目情報60がある場合、雛形は、項目図形90a、90bに加えて、箇条書きで表示される項目図形92を含む。三角形の項目図形90aと台形の項目図形90bとで形成される三角形の項目図形90が、AおよびBで表される項目情報60の時間的順序を示す関係図形でもある。すなわち、先に生じる項目情報60であって、Aで表される項目情報60の三角形の項目図形90aが、後に生じる項目情報60であって、Bで表される項目情報60の台形の項目図形90bの上側に配置されることで、時間的順序が明示される。ルールは、方向数「N」の項目情報60が方向数「N-1」の項目情報60の下側に配置されること、相関線がある場合は、三角形の項目図形90の右側に相関線で関係付けられる項目情報60が箇条書きの項目図形92として配置されることを規定する。
テンプレート群が読み出されると、グラフのエッジに位置する関係線に相関線が含まれるか否かが判断される(SB2)。相関線が含まれていれば(SB2:Yes)、処理は、算出SB3に進む。相関線が含まれていなければ(SB2:No)、処理は、算出SB5に進む。
関係線に相関線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数ごとの項目数との総和から、相関数と方向数との両者を有する項目数を差し引いて、算出される(SB3)。全ての異なる相関数ごとの項目数と、全ての異なる方向数ごとの項目数とを足して総数を求めると、相関数と方向数との両者を有する項目情報の数が重複して足されてしまう。従って、その総数から、相関数と方向数との両者を有する項目情報の数を差し引くことで、作成する方向関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。例えば、図14において、相関数「1」の項目数は、Aで表される基準項目情報62の1個であり、相関数「2」の項目数は、B、C、およびDで表される項目情報60の3個であり、相関数「3」の項目数は、E、D、およびFで表される項目情報60の3個である。方向数「1」の項目数は、Aで表される基準項目情報62の1個であり、方向数「2」の項目数は、Bで表される項目情報60の1個である。すなわち、AおよびBで表される項目情報60は、相関数と方向数との両者を有する。従って、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数ごとの項目数との総和が9個、相関数と方向数との両者を有する項目数が2個となり、項目図形の数が「7」と算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SB4)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標までの距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標までの距離および方向とが特定される。例えば、図14において、方向数「2」を有するBの項目図形86は、方向数「1」を有するAの項目図形86の右側に直列に並んで配置されるように、Aの項目図形86に対するBの項目図形86の距離および方向が特定される。相関数「2」を有するCおよびDの項目図形88が、相関数「1」を有するAの項目図形86の下側に配置されるように、Aの項目図形86に対するCおよびDの項目図形88の距離および方向が特定される。相関数「3」を有するE、D、およびFの項目図形88は、相関数「2」を有するBの項目図形86の下側に配置されるように、Aの項目図形86に対するE、D、およびFの項目図形88の距離および方向が特定される。
関係線に相関線が含まれない場合、異なる方向数ごとの項目数の総和から項目図形の数が算出される(SB5)。すなわち、全ての異なる方向数ごとの項目数を足すことで、作成する方向関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、方向数と、異なる方向数ごとの項目数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SB6)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標までの距離および方向が特定される。例えば、矢羽根の場合、図14において、方向数「2」を有するBの項目図形86は、方向数「1」を有するAの項目図形86の右側に直列に並んで配置されるように、Aの項目図形86に対するBの項目図形86の距離および方向が特定される。処理が特定SB6に進んだ場合、相関線は入力されていないため、図14に示す項目図形88は配置されない。
相対位置が特定されると、図表表示エリア30のサイズと項目図形の数と項目図形の相対位置とに基づいて、各項目図形のサイズが算出される(SB7)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目情報と、複数の項目情報同士の関係とが、ユーザに視認できるように、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30のサイズとに基づいて、各項目図形のサイズが算出される。例えば、図14において、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数は、Bの項目図形86と、E、D、およびFの項目図形88との「4」であり、この4個の項目図形が離隔して表示されるように、各項目図形の上下方向のサイズが算出される。さらに、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数は、AおよびBの項目図形86の「2」であり、この2個の項目図形86が離隔して表示されるように、各項目図形86の左右方向のサイズが算出される。
各項目図形のサイズが算出されると、各項目図形に含まれる項目情報のサイズが算出される(SB8)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目図形内に表示された項目情報が、ユーザに視認できるように、項目図形のサイズに基づいて項目情報のサイズが算出される。
項目情報のサイズが算出されると、テンプレートと、項目図形の数と、項目図形の相対位置と、項目図形のサイズと、項目情報のサイズとを基に、方向関係図表を描画する画像情報が作成される(SB9)。
画像情報が作成されると、作成された方向関係図表の画像情報がRAM13に記憶される(SB10)。
画像情報が作成されると、読み出されたテンプレート群に含まれる全てのテンプレートを基にする方向関係図表の画像情報が作成されたか否かが判断される(SB11)。全てのテンプレートを基にする方向関係図表の画像情報が作成されれば(SB11:Yes)、方向関係図表の作成S13が終了する。全てのテンプレートを基にする方向関係図表の画像情報が作成されていなければ(SB11:No)、処理は、判断SB2に戻る。
(対比関係図表の作成S17)
対比関係図表の作成S17において、内容が重複している項目情報があるか否かの判断は実行されていないため、内容が重複する複数の項目情報は、それぞれ別の項目情報として処理される。図16に示す対比関係図表の作成S17が開始されると、ROM12に記憶されるテンプレート群のうち対比関係図表のテンプレート群が特定され、対比関係図表のテンプレート群が読み出される(SC1)。ROM12には、複数の対比関係図表のテンプレートが記憶される。対比関係図表のテンプレートは、各項目情報の表示形態を定める雛形と、項目情報の配置を決めるルールとを含む。雛形は、各項目情報を特定の表示形態で表示した項目図形と、複数の項目情報同士の関係を特定の表示形態で表示した関係図形とを含む。例えば、図17に示すに示す矢羽根のテンプレートにおいて、雛形は、対比線および方向線で関係付けられた各項目情報60が矢羽根形状の内部に表示される項目図形94を含み、相関線で関係付けられる項目情報60がある場合、雛形は、項目図形94と、箇条書きで表示される項目図形96とを含む。関係図形として、三角形の関係図形95aが項目図形94の右側に付され、切欠き形状の関係図形95bが項目図形94の左側に付される。先に生じる項目情報60であって、Aで表される項目情報60の三角形の関係図形95aが、後に生じる項目情報60であって、Bで表される項目情報60の切欠き形状の関係図形95bの左側に配置されることで、時間的順序が明示される。ルールは、対比数「N」の項目情報60が対比数「N-1」の項目情報60の下側に配置されること、方向線がある場合は、方向数「N」の項目情報60が方向数「N-1」の項目情報60の右側に配置されること、および相関線がある場合は、項目図形94の下側に相関線で関係付けられる項目情報60が箇条書きの項目図形96として配置されることを規定する。
テンプレート群が読み出されると、グラフのエッジに位置する関係線に相関線が含まれるか否かが判断される(SC2)。相関線が含まれていれば(SC2:Yes)、処理は、判断SC3に進む。相関線が含まれていなければ(SC2:No)、処理は、判断SC8に進む。
関係線に相関線が含まれる場合、関係線に方向線が含まれるか否かが判断される(SC3)。方向線が含まれていれば(SC3:Yes)、処理は、算出SC4に進む。方向線が含まれていなければ(SC3:No)、処理は、算出SC6に進む。
関係線に方向線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数ごとの項目数と、異なる対比数ごとの項目数との総和から、相関数と方向数との両者を有する項目数と、相関線と対比数との両者を有する項目数と、方向数と対比数との両者を有する項目数とを差し引いて、相関数と方向数と対比数との三者を有する項目数を加えて、算出される(SC4)。全ての異なる相関数ごとの項目数と、全ての異なる方向数ごとの項目数と、全ての対比数ごとの項目数とを足して総数を求めると、相関数と方向数との両者を有する項目情報の数と、相関数と対比数との両者を有する項目情報の数と、方向数と対比数との両者を有する項目情報の数とが重複して足されてしまう。従って、その総数から、相関数と方向数との両者を有する項目数と、相関数と対比数との両者を有する項目数と、方向数と対比数との両者を有する項目数とを差し引き、相関数と方向数と対比数との三者を有する項目情報の数を加えることで、作成する対比関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。例えば、図17において、相関数「1」の項目数は、Aで表される基準項目情報62の1個であり、相関数「2」の項目数は、B、C、D、およびGで表される項目情報60の4個であり、相関数「3」の項目数は、E、F、H、I、およびJで表される項目情報60の5個であり、相関数「4」の項目数は、KおよびLで表される項目情報60の2個である。方向数「1」の項目数は、Aで表される基準項目情報62の1個であり、方向数「2」の項目数は、BおよびGで表される項目情報60の2個であり、方向数「3」の項目数は、Hで表される項目情報60の1個である。対比数「1」の項目数は、Aで表される基準項目情報62の1個であり、対比数「2」の項目数は、Gで表される項目情報60の1個である。すなわち、A、B、GおよびHで表される項目情報60は、相関数と方向数との両者を有し、AおよびGで表される項目情報60は、方向数と対比数との両者と、相関数と対比数との両者と、相関数と方向数と対比数との三者とをそれぞれ有する。従って、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数と、異なる対比数との総和が18個、相関数と方向数との両者を有する項目数が4個、相関数と対比数との両者を有する項目数が2個、方向数と対比数との両者を有する項目数が2個、相関数と方向数と対比数との三者を有する項目数が2個となり、項目図形の数が「12」と算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SC5)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報60を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。例えば、図17において、対比数「2」を有するGの項目図形94が、対比数「1」を有するAの項目図形94の下側に並んで配置されるように、Aの項目図形94に対するGの項目図形94の距離および方向が特定される。方向数「2」を有するBの項目図形94は、方向数「1」のを有するAの項目図形94の右側に直列に並んで配置されるように、Aの項目図形94に対するBの項目図形94の距離および方向が特定される。相関数「2」を有するCおよびDの項目図形96は、相関数「1」を有するAの項目図形94の下側に配置されるように、Aの項目図形94に対するCおよびDの項目図形96の距離および方向が特定される。相関数「3」を有するEおよびFの項目図形96は、相関数「2」を有するBの項目図形94の下側に配置されるように、Aの項目図形94に対するEおよびFの項目図形96の距離および方向が特定される。
関係線に方向線が含まれない場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる対比数ごとの項目数との総和から、相関数と対比数との両者を有する項目数を差し引いて、算出される(SC6)。全ての異なる相関数ごとの項目数と、全ての異なる対比数ごとの項目数とを足して総数を求めると、相関数と対比数との両者を有する項目情報の数が重複して足されてしまう。従って、その総数から、相関数と対比数との両者を有する項目数を差し引くことで、作成する対比関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数とに基づいて各項目図形の相対位置が特定される(SC7)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に相関線が含まれない場合、グラフのエッジに位置する関係線に方向線が含まれるか否かが判断される(SC8)。方向線が含まれていれば(SC8:Yes)、処理は、算出SC9に進む。方向線が含まれていなければ(SC8:No)、処理は、算出SC11に進む。
関係線に方向線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる方向数ごとの項目数と異なる対比数ごとの項目数との総和から、方向数と対比数とを有する項目数を差し引いて、算出される(SC9)。全ての異なる方向数ごとの項目数と、全ての異なる対比数ごとの項目数とを足して総数を求めると、方向数と対比数との両者を有する項目情報の数が重複して足されてしまう。従って、その総数から、方向数と対比数との両者を有する項目数を差し引くことで、作成する対比関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SC10)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に方向線が含まれない場合、異なる対比数ごとの項目数の総和から項目図形の数が算出される(SC11)。すなわち、全ての異なる対比数ごとの項目数を足すことで、作成する対比関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、対比数と、異なる対比数ごとの項目数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SC12)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向が特定される。
相対位置が特定されると、図表表示エリア30のサイズと項目図形の数と項目図形の相対位置とに基づいて、各項目図形のサイズが算出される(SC13)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目情報と、複数の項目情報同士の関係とが、ユーザに視認できるように、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30のサイズとに基づいて、各項目図形のサイズが算出される。例えば、図17において、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数は、AおよびGの項目図形94、およびC、D、I、およびJの項目図形96の「6」であり、この6個の項目図形が離隔して表示されるように、各項目図形の上下方向のサイズが算出される。さらに、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数は、AおよびBの項目図形94の「2」であり、この2個の項目図形が離隔して表示されるように、各項目図形の左右方向のサイズが算出される。
各項目図形のサイズが算出されると、各項目図形に含まれる項目情報のサイズが算出される(SC14)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目図形内に表示された項目情報が、ユーザに視認できるように、項目図形のサイズに基づいて項目情報のサイズが算出される。
項目情報のサイズが算出されると、テンプレートと、項目図形の数と、項目図形の相対位置と、項目図形のサイズと、項目情報のサイズとを基に、対比関係図表を描画する画像情報が作成される(SC15)。
画像情報が作成されると、作成された対比関係図表の画像情報がRAM13に記憶される(SC16)。
画像情報が記憶されると、読み出されたテンプレート群に含まれる全てのテンプレートを基にする対比関係図表の画像情報が作成されたか否かが判断される(SC17)。全てのテンプレートを基にする対比関係図表の画像情報が作成されれば(SC17:Yes)、対比関係図表の作成S17が終了する。全てのテンプレートを基にする対比関係図表の画像情報が作成されていなければ(SC17:No)、処理は、判断SC2に戻る。
(重複関係図表の作成S21)
図18に示す重複関係図表の作成S21が開始されると、ROM12に記憶されるテンプレート群のうち重複関係図表のテンプレート群が特定され、重複関係図表のテンプレート群が読み出される(SD1)。ROM12には、複数の重複関係図表のテンプレートが記憶される。重複関係図表のテンプレートは、各項目情報の表示形態を定める雛形と、項目情報の配置を決めるルールとを含む。雛形は、各項目情報を特定の表示形態で表示した項目図形と、複数の項目情報同士の関係を特定の表示形態で表示した関係図形とを含む。例えば、図21に示すベン図のテンプレートにおいて、雛形は、相関線で関係付けられた項目情報60が円状の内部に表示される項目図形97と、相関線の始点に位置する項目情報60を外周線上に配置した円または楕円形状の関係図形98とを含む。相関線の終点に位置する項目情報60は、関係図形98の内部に配置される。ルールは、相関数「N」の項目情報60が相関数「N-1」の項目情報60を外周線上に配置した関係図形98の内部に配置されること、重複する項目情報60は、重複する項目情報60が内部に配置される複数の関係図形98同士の交差領域99に配置されることを規定する。
テンプレート群が読み出されると、グラフのエッジに位置する関係線に相関線が含まれるか否かが判断される(SD2)。相関線が含まれていれば(SD2:Yes)、処理は、特定SD3に進む。相関線が含まれていなければ(SD2:No)、処理は、特定SD4に進む。第1項目図形の特定SD3および第2項目図形の特定SD4の詳細な処理は、後述する。
特定SD3または特定SD4が実行されると、図表表示エリア30のサイズと、項目図形の数と、項目図形の相対位置とに基づいて、各項目図形のサイズが算出される(SD5)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目情報と、複数の項目情報同士の関係とが、ユーザに視認できるように、図表表示エリア30の上下方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30の左右方向に並ぶ項目図形の最大数と、図表表示エリア30のサイズとに基づいて、各項目図形のサイズが算出される。
各項目図形のサイズが算出されると、各項目図形に含まれる項目情報のサイズが算出される(SD6)。作成された図表32が図表表示エリア30に表示される際に、項目図形内に表示された項目情報が、ユーザに視認できるように、項目図形のサイズに基づいて項目情報のサイズが算出される。
項目情報のサイズが算出されると、テンプレートと、項目図形の数と、項目図形の相対位置と、項目図形のサイズと、項目情報のサイズとを基に、重複関係図表を描画する画像情報が作成される(SD7)。
画像情報が作成されると、作成された重複関係図表の画像情報がRAM13に記憶される(SD8)。
画像情報が記憶されると、読み出されたテンプレート群に含まれる全てのテンプレートを基にする重複関係図表の画像情報が作成されたか否かが判断される(SD9)。全てのテンプレートを基にする重複関係図表の画像情報が作成されれば(SD9:Yes)、重複関係図表の作成S21が終了する。全てのテンプレートを基にする重複関係図表の画像情報が作成されていなければ(SD9:No)、処理は、判断SD2に戻る。
(第1項目図形の特定SD3)
図19に示す第1項目図形の特定SD3が開始されると、グラフのエッジに位置する関係線に方向線が含まれるか否かが判断される(SDA1)。方向線が含まれていれば(SDA1:Yes)、処理は、判断SDA2に進む。方向線が含まれていなければ(SDA1:No)、処理は、判断SDA7に進む。
関係線に方向線が含まれる場合、グラフのエッジに位置する関係線に対比線が含まれるか否かが判断される(SDA2)。対比線が含まれていれば(SDA2:Yes)、処理は、算出SDA3に進む。対比線が含まれていなければ(SDA2:No)、処理は、算出SDA5に進む。
関係線に対比線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数ごとの項目数と、異なる対比数ごとの項目数との総和から、相関数と方向数との両者を有する項目数と、相関線と対比数との両者を有する項目数と、方向数と対比数との両者を有する項目数と、重複数とを差し引き、相関数と方向数と対比数との三者を有する項目数を加えて、算出される(SDA3)。ステップSC4と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数と、重複する項目情報の相関数、方向数、および対比数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDA4)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報60を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に対比線が含まれない場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる方向数ごとの項目数との総和から、相関数と方向数との両者を有する項目数と、重複数とを差し引いて、算出される(SDA5)。ステップSB3と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、重複する項目情報の相関数および方向数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDA6)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に方向線が含まれない場合、グラフのエッジに位置する関係線に対比線が含まれるか否かが判断される(SDA7)。対比線が含まれていれば(SDA7:Yes)、処理は、算出SDA8に進む。対比線が含まれていなければ(SDA7:No)、処理は、算出SDA10に進む。
関係線に対比線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる相関数ごとの項目数と、異なる対比数ごとの項目数との総和から、相関数と対比数との両者を有する項目数と、重複数とを差し引いて、算出される(SDA8)。ステップSC6と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数と、重複する項目情報の相関数および対比数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDA9)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に対比線が含まれない場合、異なる相関数ごとの項目数の総和から重複数を差し引いて項目図形の数が算出される(SDA10)。すなわち、ステップSA2と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、相関数と、異なる相関数ごとの項目数と、重複する項目情報の相関数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDA11)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する相関数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向が特定される。
(第2項目図形の特定SD4)
図20に示す第2項目図形の特定SD4が開始されると、グラフのエッジに位置する関係線に方向線が含まれるか否かが判断される(SDB1)。方向線が含まれていれば(SDB1:Yes)、処理は、判断SDB2に進む。方向線が含まれていなければ(SDB1:No)、処理は、算出SDB7に進む。
関係線に方向線が含まれる場合、グラフのエッジに位置する関係線に対比線が含まれるか否かが判断される(SDB2)。対比線が含まれていれば(SDB2:Yes)、処理は、算出SDB3に進む。対比線が含まれていなければ(SDB2:No)、処理は、算出SDB5に進む。
関係線に対比線が含まれる場合、項目図形の数が、異なる方向数ごとの項目数と異なる対比数ごとの項目数との総和から、方向数と対比数との両者を有する項目数と重複数とを差し引いて、算出される(SDB3)。ステップSC9と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、対比数と、異なる対比数ごとの項目数と、重複する項目情報の方向数および対比数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDB4)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向と、基準項目情報を含む項目図形に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向とが特定される。
関係線に対比線が含まれない場合、項目図形の数が、異なる方向数ごとの項目数の総和から重複数を差し引いて、算出される(SDB5)。ステップSB5と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、方向数と、異なる方向数ごとの項目数と、重複する項目情報の方向数と、重複数とに基づいて、各項目図形の相対位置が特定される(SDB6)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する方向数「N」の項目情報60を含む項目図形の相対位置の中心座標の距離および方向が特定される。
関係線に方向線が含まれない場合、項目図形の数が、異なる対比数ごとの項目数の総和から重複数を差し引いて、算出される(SDB7)。ステップSC11と同様の方法により算出された項目数から重複数を差し引くことで、重複関係図表に含まれる項目図形の数が算出される。この算出方法により、重複する項目情報が1つの項目情報に集約された重複関係図表が作成される。
項目図形の数が算出されると、テンプレートのルールと、図表表示エリア30のサイズと、対比数と、異なる対比数ごとの項目数と、重複する項目情報の対比数と、重複数とに基づいて各項目図形の相対位置が特定される(SDB8)。基準項目情報を含む項目図形の中心座標に対する対比数「N」の項目情報を含む項目図形の中心座標の距離および方向が特定される。
≪実施形態の効果≫
相関線、方向線、および対比線の異なる3種類の関係線52を入力することができるため、複数の項目50間の関係を1種類の関係線で表現する場合よりも、複数の項目50間の関係を多様性に富んで表現することができる。
取得された関係情報の種類が特定され、種類が特定された関係情報に対応するテンプレート群が読み出されるため、種類が特定された関係情報に基づいた図表が作成される。従って、ユーザは、ユーザの意図に沿った図表を選択することができる。
メイン処理が開始されたタッチスクリーンディスプレイ15の編集画面において、Textボタン40、Markerボタン42、および関係線ボタン44が表示されるため、ユーザは、ユーザが希望する操作に対応するボタンを選択するのみで、編集エリア20に希望の入力を実行することがきる。
1つの種類の関係線に関係付けられる複数種類の図表32が作成され、図表表示エリア30に一覧で表示されるため、ユーザは、ユーザの意図に沿った図表32を選択することができる。
項目が入力されたか否かの判断M1、関係線が入力されたか否かの判断M5、図表の一覧から1つの図表32が選択されたか否かの判断M15、拡大した図表32aが出力されたか否かの判断M18、およびメイン処理を終了するか否かの判断M20において、否定する判断がされると、処理が判断M1に戻るため、ユーザは、項目50および/または関係線52を、随時追加して入力することができる。また、項目50および/または関係線52の追加に基づいて、一覧で表示された図表32が随時作成されて更新されるため、ユーザは、追加して入力した内容を、一覧で表示された図表32で確認することができる。
図表表示エリア30に一覧で表示された複数の図表32のうち1つの図表32の選択を受け付けると、編集エリア20において手書きで入力された項目50などが非表示になり、選択された図表32が拡大された図表32aとして編集エリア20に表示される。拡大された図表32aが表示されるため、ユーザは、選択した図表32の細部を確認することができる。
基準項目情報が設定されていない場合、入力された複数の項目情報のうちの各項目情報を基準項目情報として複数種類の図表が作成されることが想定されるが、図5に示すステップS4において、基準マーカ54の入力がない場合でも、基準項目情報が自動的に設定されるので、設定された基準項目情報を基に、テンプレートに従って限られた種類の図表が作成されるため、情報処理装置が図表を作成する処理負担を軽減することができる。
図表作成プログラムにおいて、相関関係図表の作成S9、方向関係図表の作成S13、対比関係図表の作成S17、および重複関係図表の作成S21が順次実行されるため、相関線、方向線、または対比線のみに基づく図表と、相関線、方向線、および対比線のうち2つの種類の関係線に基づく図表と、相関線と方向線と対比線との3つの種類の関係線に基づく図表と、重複に基づく図表とが作成される。従って、ユーザは、作成された図表のうちからユーザの意図に沿った図表を選択できる。
算出SA4、算出SB7、算出SC13、および算出SD5において、項目図形の数と、項目図形の相対位置と、図表表示エリア30のサイズとに基づいて、項目図形のサイズが算出される。従って、作成された図表32が図表表示エリア30に表示された際に、ユーザは、作成された図表32における項目図形と、複数の項目図形間の関係付けとを視認することができる。
算出SA5、算出SB8、算出SC14、および算出SD6において、項目図形のサイズに基づいて、項目図形内に表示される項目情報のサイズが算出される。従って、作成された図表32が図表表示エリア30に表示された際に、ユーザは、作成された図表32中の項目情報を視認することができる。
補足として、図22は、図2に示される図表表示エリア30の拡大図面を示す。図表作成M13により複数の図表32が作成されると、図22に示すように、作成された複数の図表32が図表表示エリア30において、ユーザに視認できるように、表示される。なお、図22は、図表表示エリア30の右側を波線で省略するとともに、表示される項目情報をA、B、C、D、E、F、およびZのアルファベットとして省略する。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り、種々の変更を加えることができる。
(1)本実施形態では、相関線が単純な線、方向線が矢印、対比線が両方向矢印で入力されていたが、入力される図形は、相互に交換されてもよい。すなわち、相関線が矢印、方向線が両方向矢印、対比線が単純線であってもよい。また、図2に示すように、複数の項目50間を関係付ける場合、関係線52が入力されていたが、項目50に番号を付したり、複数の項目50間に不等号、集合記号、または包含記号などを付すことで、複数の項目50同士を関係付けてもよい。この構成においても、CPU10は、関係情報の種類および関係づけられる複数の項目情報を特定することできるため、関係情報の種類に基づいて図表を作成することができる。
(2)本実施形態では、判断M1、判断M5、および判断M10が順次実行されていたが、すなわち、項目50が入力された後、関係線52および基準マーカ54が順次入力されていたが、各ステップが割り込んで実行されてもよい。すなわち、判断M1の実行後に、判断M10が実行され、その後、判断M5が実行されてもよい。また、判断M5の実行後に、判断M1が実行され、その後、判断M10が実行されてもよい。この構成により、ユーザは、項目50の入力と、関係線52の入力と、基準マーカ54の入力とを、任意の順序で実行することができる。
(3)本実施形態では、特定M3において特定された項目情報が、作成された図表32に表示されるのみであったが、特定された項目情報が、編集エリア20において、入力した項目50の周辺に表示されてもよい。この構成により、ユーザは、編集エリア20に表示された項目情報を見て、ユーザが意図した項目が正しく入力できているか否かを確認することができる。
(4)本実施形態では、図2に示すように、基準マーカ54が、項目50を囲うように、1つのストロークで円状に入力されるが、Markerボタン42を選択後、基準項目情報として選択する項目50にタッチして選択するのみであってもよい。すなわち、ユーザが円状のストロークを入力する場合よりも容易に基準項目情報を選択できる。
(5)本実施形態では、図2に示すように、図表表示エリア30において、作成された複数の図表32が一覧で表示されたが、作成された複数の図表32が、ユーザが予めテンプレートに優先順を設定しておき、その優先順に表示されてもよい。または、作成された複数の図表32が、ユーザが選択する図表を作成するためのテンプレートの選択頻度順に表示されてもよい。この構成により、ユーザは、図表表示エリア30に一覧で表示された複数の図表32から、ユーザが意図する図表32を容易に探して、選択することができる。
(6)本実施形態では、相関関係図表のテンプレートが、ロジックツリーおよび相関表であったが、箇条書き、特性要因図、マインドマップ、および/またはマンダラートを含んでもよい。方向関係図表のテンプレートが、矢羽根およびピラミッドチャートであったが、連関図、フローチャート、循環図、および/またはプロセスマップを含んでもよい。対比関係図表のテンプレートが、矢羽根であったが、対比表を含んでもよい。重複関係図表のテンプレートが、ベン図であったが、親和図を含んでもよい。
(7)本実施形態では、グラフが、図7に示す相関線64を表す隣接行列70と、図8に示す方向線66を表す隣接行列72と、図9に示す対比線68を表す隣接行列74とで表されたが、この3つの隣接行列70、72、74の和で表されてもよい。また、グラフが、特開2014-40241号公報および特開2018-107646号公報に記載される隣接リストで表されてもよい。
(8)本実施形態では、情報処理装置1が、パーソナルコンピュータであってもよい。すなわち、フラットパネルディスプレイ16は、パーソナルコンピュータのディスプレイモニタであり、センサ17が、キーボードおよび/またはマウスであってもよい。さらに、項目50が、手書きで入力された文字列であったが、手書きで入力された図形、キーボードおよび/またはマウスから直接入力された文字列のテキスト情報/または図形の図形情報、またはスキャンされた文字列および/または図形でもよい。この構成により、図表作成プログラムが、情報処理装置1のみならず、パーソナルコンピュータでも実行される。
(9)本実施形態では、情報処理装置1のコンピュータが図表作成プログラムを実行することにより、各種の処理を実行する構成であるが、この構成に限定されない。例えば、取得処理、関係特定処理、図表特定処理、画像作成処理、および表示制御処理の少なくとも一部の処理が、コンピュータとは個別のハードウエアで実行されてもよい。一例として、画像作成処理、および表示制御処理が、個別のハードウエアで実行されてもよい。
(10)本実施形態では、情報処理装置1に含まれる1つのコンピュータが図表作成プログラムを実行することにより、各種の処理を実行する構成であるが、この構成に限定されない。例えば、取得処理、関係特定処理、図表特定処理、画像作成処理、および表示制御処理の少なくとも一部の処理が、複数のコンピュータで実行されてもよい。一例として、画像作成処理、および表示制御処理が、個別のコンピュータで実行されてもよい。
(11)本実施形態では、情報処理装置1のコンピュータが図表作成プログラムを実行することにより、作成された画像情報に基づいて、図表がフラットパネルディスプレイ16に表示される構成であるが、この構成に限定されない。例えば、情報処理装置のコンピュータが、図表作成プログラムとは別の画像変換プログラムを実行して、作成された画像情報がフラットパネルディスプレイ16に表示可能な情報に変換されてもよい。
[本実施形態と本発明との対応関係]
本実施形態の情報処理装置1は、本発明の情報処理装置の一例である。本実施形態のCPU10、システムコントローラ11、ROM12、およびRAM13の組み合わせは、本発明のコンピュータの一例である。本実施形態におけるステップM1およびM6の処理を実行するCPU10は、本発明の取得手段の一例である。本実施形態におけるステップM7の処理を実行するCPU10は、本発明の関係特定手段の一例である。本実施形態におけるステップSA1、SB1、SC1、およびSD1の処理を実行するCPU10は、本発明の図表特定手段の一例である。本実施形態におけるステップSA6、SB9、SC15、およびSD7の処理を実行するCPU10は、本発明の画像作成手段の一例である。本実施形態におけるステップM14の処理を実行するCPU10は、本発明の表示制御手段の一例である。本実施形態のタッチスクリーンディスプレイ15は、本発明の表示部の一例である。本実施形態の図表32は、本発明の図表の一例である。本実施形態において、図表32が表示される図表表示エリア30に配置されるセンサ17は、本発明の選択操作部の一例である。図表作成プログラムが開始されるとタッチスクリーンディスプレイ15の画面上に表示される関係線ボタン44は、本発明の設定操作部の一例である。本実施形態の基準マーカ54および他の項目情報と区別するためのIDは、本発明の基準情報の一例である。本実施形態の項目情報60は、本発明の項目情報の一例である。本実施形態の基準項目情報62は、本発明の基準項目情報の一例である。本実施形態の相関線64は、本発明の相関関係情報の一例である。本実施形態の方向線66は、本発明の方向関係情報の一例である。本実施形態の対比線68は、本発明の対比関係情報の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM1およびM6の処理は、本発明の取得処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM7の処理は、本発明の関係特定処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM11およびS4の処理は、本発明の基準特定処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM14の処理は、本発明の表示制御処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM16の処理は、本発明の選択処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップM17の処理は、本発明の図表拡大処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップS7、S8、S11、S12、S15、およびS16の処理は、本発明の第1算出処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップS19およびS20の処理は、本発明の第2算出大処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップSA1、SB1、SC1、およびSD1の処理は、本発明の図表特定処理の一例である。本実施形態におけるCPU10により実行されるステップSA6、SB9、SC15、およびSD7の処理は、本発明の画像作成処理の一例である。本実施形態の図表作成プログラムは、本発明の図表作成プログラムの一例である。本実施形態の関係情報は、本発明の関係情報の一例である。本実施形態のテンプレート群は、本発明の基準図表情報の一例である。本実施形態のテンプレートが含む雛形、およびルールは、本発明の基準形態情報の一例である。本実施形態の相関数、方向数、および対比数は、本発明の各項目情報の順位を表す数値の一例である。
1 情報処理装置
10 CPU
11 システムコントローラ
12 ROM
13 RAM
14 グラフィックスコントローラ
15 タッチスクリーンディスプレイ
16 フラットパネルディスプレイ
17 センサ
20 編集エリア
30 図表表示エリア
32 図表
32a 拡大した図表
34 Outputボタン
40 Textボタン
42 Markerボタン
44 関係線ボタン
45 相関線ボタン
46 方向線ボタン
47 対比線ボタン
48 終了ボタン
50 項目
52 関係線
54 基準マーカ
56 基準項目
60 項目情報
62 基準項目情報
64 相関線
66 方向線
68 対比線
70、72、74 隣接行列
80、84、86、88、90、92、94、96、97 項目図形
82、84a、87a、87b、95a、95b、98 関係図形

Claims (11)

  1. 情報処理装置を制御するコンピュータが実行する図表作成プログラムであって、
    文字列または図形である項目を表す複数の項目情報と、複数の項目情報のうちの少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報とを取得する取得処理と、
    予め定められる関係情報の複数種類のうちから、取得処理により取得される関係情報の種類を特定する関係特定処理と、
    予め定められる複数種類の関係情報にそれぞれ対応する複数種類の基準図表情報であって、複数の項目情報の配置および表示形態を規定する複数種類の基準図表情報のうちから、関係特定処理により種類が特定される関係情報に対応する基準図表情報を特定する図表特定処理と、
    取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報に基準情報が付される場合、基準情報が付される項目情報を基準項目情報として特定し、いずれの項目情報にも基準情報が付されない場合、少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報のうちで取得処理により最初に取得される関係情報に基づいて、取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報を基準項目情報に特定する基準特定処理と、
    取得処理により取得される複数の項目情報と、関係特定処理により種類が特定される関係情報と、図表特定処理により特定される基準図表情報と、基準特定処理により特定される基準項目情報とに基づいて、図表を描画する画像情報を作成する画像作成処理とを、コンピュータに実行させる図表作成プログラム。
  2. 予め定められる複数種類の関係情報は、複数の項目情報の相関を表す相関関係情報と、複数の項目情報が進む順序または流れを表す方向関係情報と、複数の項目情報が互いに対比される関係を表す対比関係情報とのうち少なくとも1つを含む請求項1に記載の図表作成プログラム。
  3. 情報処理装置は、相関関係情報、方向関係情報、および対比関係情報のうちの少なくとも1つの関係情報を設定するために操作可能な設定操作部を備え、
    取得処理は、設定操作部の操作に基づいて設定される関係情報を取得する請求項2に記載の図表作成プログラム。
  4. 複数種類の基準図表情報は、相関関係情報、方向関係情報、および対比関係情報にそれぞれ対応する3種類の基準図表情報を含む請求項2または3に記載の図表作成プログラム。
  5. 情報処理装置は、図表を表示する表示部を備え、
    画像作成処理により作成される画像情報に基づいて、図表を表示部に表示させる表示制御処理を、コンピュータにさらに実行させる請求項1から4の何れかに記載の図表作成プログラム。
  6. 複数種類の基準図表情報の各基準図表情報は、複数の項目情報の配置および表示形態が異なる複数種類の基準形態情報を含み、
    画像作成処理は、取得処理により取得される複数の項目情報と、関係特定処理により種類が特定される関係情報と、図表特定処理により特定される基準図表情報に含まれる少なくとも2つの複数種類の基準形態情報とに基づいて、複数種類の図表を描画する複数種類の画像情報を作成し、
    表示制御処理は、画像作成処理により作成される複数種類の画像情報に基づいて、複数種類の図表を表示部に一覧表示させる請求項5に記載の図表作成プログラム。
  7. 情報処理装置は、図表を選択するために操作可能な選択操作部を備え、
    表示制御処理により表示部に一覧表示される複数種類の図表のうちから、選択操作部の操作に基づいて図表を選択する選択処理を、コンピュータにさらに実行させる請求項6に記載の図表作成プログラム。
  8. 選択処理により選択される図表を、表示部に拡大して表示させる図表拡大処理を、コンピュータにさらに実行させる請求項7に記載の図表作成プログラム。
  9. 基準項目情報は、複数の項目情報が位置する順位のうち最上位の順位に位置し、
    関係情報により関係が表される各項目情報の順位を表す数値と、異なる順位を表す数値ごとの項目情報の数とを算出する第1算出処理をコンピュータに実行させ、
    画像作成処理は、第1算出処理による算出結果に基づいて、図表に含まれる項目情報の数と、項目情報の配置と、項目情報のサイズとを特定して、画像情報を作成する請求項1から8の何れかに記載の図表作成プログラム。
  10. 基準項目情報は、複数の項目情報が位置する順位のうち最上位の順位に位置し、
    取得処理により取得される複数の項目情報のうち内容が重複する項目情報が含まれる場合、内容が重複する項目情報の順位を表す数値と、重複する項目情報の数とを算出する第2算出処理をコンピュータに実行させ、
    画像作成処理は、第2算出処理による算出結果に基づいて、図表に含まれる項目情報の数と、項目情報の配置と、項目情報のサイズとを特定して、画像情報を作成する請求項1から9の何れかに記載の図表作成プログラム。
  11. 図表作成機能を有する情報処理装置であって、
    文字列または図形である項目を表す複数の項目情報と、複数の項目情報のうちの少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報とを取得する取得手段と、
    予め定められる関係情報の複数種類のうちから、取得手段により取得される関係情報の種類を特定する関係特定手段と、
    予め定められる複数種類の関係情報にそれぞれ対応する複数種類の基準図表情報であって、複数の項目情報の配置および表示形態を規定する複数種類の基準図表情報のうちから、関係特定手段により種類が特定される関係情報に対応する基準図表情報を特定する図表特定手段と、
    取得手段により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報に基準情報が付される場合、基準情報が付される項目情報を基準項目情報として特定し、いずれの項目情報にも基準情報が付されない場合、少なくとも2つの項目情報の間の関係を表す関係情報のうちで取得処理により最初に取得される関係情報に基づいて、取得処理により取得される複数の項目情報のうち1つの項目情報を基準項目情報に特定する基準特定手段と、
    取得手段により取得される複数の項目情報と、関係特定手段により種類が特定される関係情報と、図表特定手段により特定される基準図表情報とに基づいて、図表を描画する画像情報を作成する画像作成手段と、基準特定手段により特定される基準項目情報とを、含む図表作成機能を有する情報処理装置。
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