以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は玄関周辺を示す平面図である。
図1に示すように、建物10には、屋内スペースとして、玄関部11、廊下12、居室13等が設けられている。玄関部11には、出入口としての玄関口15が設けられている。この玄関口15を通じて建物10への出入りが可能となっている。また、玄関口15には、開閉体としての玄関ドア16が設けられている。玄関ドア16は、例えば回動式の開き戸からなる。この玄関ドア16により玄関口15が開閉されるようになっている。なお、玄関ドア16は、引き戸であってもよい。
玄関ドア16には、屋外側に取っ手としてのドアハンドル17が設けられ、ドアハンドル17には施解錠ボタン18が設けられている。施解錠ボタン18には、人が接触したことを検出するタッチセンサが内蔵されている(図示せず)。
玄関ドア16には、施錠装置21が設けられている。施錠装置21は、錠前を電気的に施解錠することで玄関ドア16の施錠(ロック)及び解錠(アンロック)を行う装置である。施錠装置21は、建物10の居住者が携帯する電子キー30によって施解錠されるようになっている。また、施錠装置21は、屋内側(玄関部11側)から施解錠操作が可能なサムターン部21aを有している。本実施形態では、施錠装置21を屋内側から施解錠する場合には、このサムターン部21aを操作することにより施解錠する。
施錠装置21には、施解錠検知センサ22が内蔵されている。施解錠検知センサ22は、施錠装置21が施錠状態にあるか又は解錠状態にあるかを検知するセンサである。
玄関ドア16付近の屋外側(玄関ドア16の屋外側の面でも可)には、通信装置23が設けられている。通信装置23は、LF帯の電波を発信可能なLFアンテナと、RF電波(例えば、UHF帯の電波)を受信可能なRFチューナとを備えている(図示せず)。通信装置23は、LFアンテナからリクエスト信号を発信して、無線通信用の通信エリアCAを形成する。通信装置23における通信エリアCAは、平面視において通信装置23を中心とする円形の所定範囲であり、その範囲が玄関口15の屋内側及び屋外側に跨がるように設定されている。詳しくは、通信装置23の通信エリアCAは、玄関ドア16の屋外側で住人がドアハンドル17をつかんだ場合、住人が当該通信エリアCA内に位置するように設定されている。通信装置23は、その通信エリアCA内にて電子キー30と双方向での通信が可能とされている。
電子キー30には、操作部31として、施錠用の施錠スイッチ32と、解錠用の解錠スイッチ33と、確認スイッチ34とが設けられている。施錠用の施錠スイッチ32と、解錠用の解錠スイッチ33とは、リモート操作により施錠装置21を施解錠するために用いられる。確認スイッチ34は、上記リモート操作を行う際の誤操作防止のための確認用スイッチ、及び後述する施解錠情報を表示する際の操作スイッチとして用いられる。電子キー30は、表示灯35を備えており、後述の施解錠情報を表示するために用いられる。
玄関ドア16付近の屋外側(玄関ドア16の屋外側の面でも可)には、スピーカ24が設けられている。
続いて、施解錠システムの電気的構成について図2に基づいて説明する。図2は、施解錠システムの電気的構成を示す図である。
図2に示すように、施解錠システムは、施解錠制御手段としてのコントローラ41を備える。コントローラ41は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、例えば玄関部11の壁面に設けられている。コントローラ41は、少なくとも、施解錠の制御やスマート操作による施解錠の際に施解錠情報の送信を制御する制御部42と、電子キー認証のためのID情報(識別情報)や各種センサ類からの検出結果等を記憶する記憶部43と、時間を計測する場合に用いられるタイマ44と、を有している。
なお、本実施形態では、記憶部43において、ID情報はそれぞれ登録番号を付けて記憶されている。例えば、建物10には、2人の居住者が住んでおり、各自が電子キー30を保有しているとする。この場合、ID情報「12345678」に対して登録番号「1」とされ、ID情報「43214321」に対して登録番号「2」とされる。
コントローラ41には、通信装置23が接続されている。通信装置23は、建物10に居住する各住人の携帯する電子キー30とそれぞれ無線通信が可能とされている。この場合、コントローラ41は、通信装置23を介して各住人の電子キー30と無線通信が可能とされている。
電子キー30には、上述した操作部31と表示灯35との他に、制御部36と、記憶部37と、送受信部38と、タイマ39とが備えられている。
制御部36は、情報制御部36aと、表示制御部36bと、を備える。情報制御部36aは、リクエスト信号を受信した際のID情報の送信の制御、各スイッチ32,33,34が押下操作された際の施錠又は解錠用の操作信号の送信の制御、及び施解錠情報を記憶部37に記憶させる等の制御を行う。表示制御部36bは、表示灯35における表示を制御する。
記憶部37には、電子キー固有のID情報を記憶するID記憶エリア37aと、施解錠情報を記憶する施解錠記憶エリア37bとが備えられている。
送受信部38には、通信装置23から送信されるリクエスト信号や施解錠情報を受信するLF受信部と、ID情報や施錠又は解錠用の操作信号を送信するRF送信部とが備えられている(図示せず)。タイマ39は、時間を計測する場合に用いられる。
電子キー30は、コントローラ41からの要求に応じてID情報を送信する。ここで、通信装置23は、LFアンテナによりリクエスト信号を所定の時間周期(例えば0.5秒ごとに)で送信するのに対し、電子キー30は、通信装置23の通信エリアCAに進入して、送受信部38を通じてリクエスト信号を受信する。そして、電子キー30は、そのリクエスト信号に応答してID情報を送受信部38から通信装置23に送信する。ID情報が通信装置23により受信されると、当該ID情報が通信装置23からコントローラ41に入力される。コントローラ41は、通信装置23を介して電子キー30からのID情報が入力されると、当該ID情報と予め記憶部43に登録されたID情報との一致判定を行い、正規の電子キー30であるか否かの認証を行う。
コントローラ41には、施錠装置21と、施解錠ボタン(タッチセンサ)18とが接続されている。コントローラ41には、施解錠ボタン18から逐次検出結果が入力される。そして、上記ID情報によって電子キー30が正規認証されている状況において、施解錠ボタン18から(施解錠ボタン18に人が接触した旨の)検出結果が入力されると、コントローラ41は施錠装置21の施錠又は解錠を行う。すなわち、施錠装置21が施錠されている状態において施解錠ボタン18からの検出結果が入力されると施錠装置21を解錠し、施錠装置21が解錠されている状態において施解錠ボタン18から検出結果が入力されると施錠装置21を施錠する。以下、電子キー30の認証に基づき、施解錠ボタン18を接触することにより施錠装置21の施解錠を行うことを「スマート操作」と称する。電子キー30が正規のものに該当しない場合には、施錠装置21の施解錠は行われない。
本実施形態では、スマート操作により施錠装置21が施解錠された場合、その施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)が施解錠情報として通信装置23を通じて電子キー30に送信される。すなわち、通信エリアCA内に存在する電子キー30に対して、施解錠情報が送信される。電子キー30側では、送受信部38を通じて施解錠情報を受信し、情報制御部36aによりその受信した施解錠情報が施解錠記憶エリア37bに記録される。
コントローラ41は、電子キー30から送信される施錠又は解錠用の操作信号を受信して、施錠装置21を施解錠することもできる。電子キー30は、確認スイッチ34の押下操作後の所定時間内に、各スイッチ32,33を押下操作することにより施錠又は解錠用の操作信号を送信する。すなわち、確認スイッチ34の押下操作後の所定時間内に施錠用の施錠スイッチ32を押下操作することにより施錠用の操作信号を送信し、確認スイッチ34の押下操作後の所定時間内に解錠用の解錠スイッチ33が押下操作されることにより解錠用の操作信号を送信する。この際、電子キー30が送信する施錠又は解錠用の操作信号には、電子キー30のID情報も付加されている。
電子キー30からの操作信号が通信装置23に受信されると、ID情報の一致を条件として、その操作信号に基づいて施錠装置21を施解錠する。なお、本明細書中、電子キー30からの操作信号に基づいて施錠装置21の施解錠を行うことを「リモート操作」と称する場合がある。リモート操作は、屋外側及び屋内側からのどちらからでも施錠装置21を施解錠することができる。なお、このリモート操作の際の確認スイッチ34は各スイッチ32,33の誤操作防止のための確認用のスイッチとして用いられている。
電子キー30からの操作信号の送信可能範囲(すなわち、リモート操作可能な操作範囲)は、電子キー30を中心とする球形の所定範囲であり、本実施形態においては電子キー30を中心とする半径10mほどである(図示略)。電子キー30は、送受信部38により操作信号を通信装置23に送信する。
本実施形態では、電子キー30が施錠又は解錠用の操作信号を送信した後、情報制御部36aは、その操作信号に基づき施錠装置21の施解錠状態を施解錠情報として施解錠記憶エリア37bに記録させる。
施解錠記憶エリア37bでは、通信装置23を通じて受信した施解錠情報(すなわち、スマート操作による施解錠に基づく施解錠情報)と、操作信号に基づく施解錠情報(すなわち、リモート操作による施解錠に基づく施解錠情報)とで識別されて記録される。そして、電子キー30に設けられた確認スイッチ34が所定時間内に2回連続して押下操作されると、表示制御部36bにより、施解錠記憶エリア37bに記録された施解錠情報のうち最新の施解錠情報が表示灯35にて表示される。なお、この場合、確認スイッチ34は施解錠情報を表示する際の操作スイッチとして用いられている。
表示灯35は、赤色LED35a、緑色LED35b及び橙色LED35cの3色のLEDで構成されている。表示灯35は3色のLED35a,35b,35cの点灯方法を表示制御部36bにより制御されて、施解錠情報である施錠装置21の施解錠状態をスマート操作とリモート操作とで識別して表示する。
コントローラ41には、スピーカ24が接続されている。スピーカ24は、施錠装置21がスマート操作により施解錠された場合に、その認証した電子キー30の登録番号と、なされた施解錠処理とを報知する。
コントローラ41には、施錠装置21の施解錠状態を検出する施解錠検知センサ22が接続されている。コントローラ41には、施解錠検知センサ22から逐次検出結果が入力される。施解錠検知センサ22からの検出結果に基づいて、施錠装置21の施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)を判定する。
次に、スマート操作による施錠装置21の施解錠におけるコントローラ41の制御処理について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
図3に示すように、ステップS11では、通信装置23を介して電子キー30からのID情報を受信し、当該ID情報の認証処理の結果がOKだったか否かを判定する。認証OKである場合にはステップS11をYES判定し、ステップS12に進む。ID情報が受信されない場合、又は認証NGである場合、本処理を終了する。
ステップS12では、施解錠検知センサ22からの検知結果に基づき、施錠装置21が施錠状態であるか否かを判定する。施錠状態である場合は、YES判定してステップS13へ進む。施錠状態でない場合、すなわち解錠状態である場合は、NO判定してステップS17へ進む。
ステップS13では、ドアハンドル17に設けられた施解錠ボタン18により接触が検出されたか否かを判定する。施解錠ボタン18により接触が検出された場合、YES判定してステップS14へ進む。施解錠ボタン18により接触が検出されていない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS14では、施錠装置21を解錠する。解錠後、ステップS15へ進む。
ステップS15では、ステップS11で認証した電子キー30のID情報に基づく登録番号と解錠処理がされたことをスピーカ24により報知する。例えば、ID情報12345678が認証されていた場合、「1番のキーにより解錠されました」と報知する。これにより、施錠装置21の解錠操作を音声にて確認することができる。また例えば、複数の電子キー30が玄関ドア16付近に存在する状況においては、認証された電子キー30がどれであるかが当該ステップS15にて明確となる。スピーカ24による報知後、ステップS16に進む。
ステップS16では、施錠装置21の施解錠状態を示す施解錠情報(この場合は「解錠状態」)を、通信装置23を通じて電子キー30に送信する。施解錠情報の送信後、本処理を終了する。
ステップS12でNO判定してステップS17へ進むと、ステップS17では、ドアハンドル17に設けられた施解錠ボタン18により接触が検出されたか否かを判定する。施解錠ボタン18により接触が検出された場合、YES判定してステップS18へ進む。施解錠ボタン18により接触が検出されていない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS18では、施錠装置21を施錠する。すなわち、ステップS12でNO判定であることにより、施錠装置21は解錠状態である。施錠装置21が解錠状態である場合に、電子キー30が認証されて施解錠ボタン18により接触が検出されると、施錠装置21は施錠される。施錠後、ステップS19へ進む。
ステップS19では、ステップS11で認証した電子キー30のID情報に基づく登録番号と施錠処理がされたことをスピーカ24により報知する。例えば、ID情報43214321が認証されていた場合、「2番のキーにより施錠されました」と報知する。これにより、施錠装置21の施錠操作を音声にて確認することができる。また、その施錠操作がどの電子キー30の認証に基づいて行われたか(自身の携帯する電子キー30か否か)についても当該ステップS19にて確認できる。スピーカ24による報知後、ステップS20に進む。
ステップS20では、施錠装置21の施解錠状態を示す施解錠情報(この場合は「施錠状態」)を、通信装置23を通じて電子キー30に送信する。施解錠情報の送信後、本処理を終了する。
以上のように、ID情報に基づき施錠装置21が施解錠された場合、認証されたID情報に基づく登録番号がスピーカ24により報知される(ステップS15,S19)。その後、ID情報を送信した電子キー30に対して、施錠装置21の施解錠状態を示す施解錠情報を送信する(ステップS16、S20)。
なお、リモート操作による施解錠の制御処理についてはフローチャートを省略する。リモート操作による施解錠は、通信装置23を通じて施錠又は解錠用の操作信号を受信すると、ID情報の一致を条件として、操作信号に基づいて施錠装置21が施解錠される。そして、施錠装置21が施解錠後は処理を終了する。すなわち、リモート操作による施解錠においては、施錠装置21の施解錠後に、電子キー30に対して施解錠情報が送信されない。
次に、電子キー30の制御部36により実行される制御処理の内容について図4~6に基づいて説明する。図4は、電子キー30が通信エリアCAに進入した際に行われる制御処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップS31では、送受信部38を通じてリクエスト信号を受信したか否かを判定する。リクエスト信号を受信した場合は、YES判定し、ステップS32へ進む。リクエスト信号を受信していない場合は、NO判定して本処理を終了する。
ステップS32では、送受信部38よりID情報を送信する。ID情報の送信後、ステップS33へ進む。
ステップS33では、施解錠記憶エリア37bに記憶された施解錠情報を削除する。すなわち、電子キー30が通信エリアCAに進入してリクエスト信号を受信した場合(ステップS31)、記憶されていた施解錠情報が削除される。ステップS32でID情報を送信しているが、当該ID情報がコントローラ41により受信されたかに関わらず、ステップS33では施解錠情報が削除される。施解錠情報の削除後、ステップS34へ進む。
ステップS33により、通信エリアCAを進入するたびに、電子キー30の施解錠情報が削除されることになる。例えば、複数の居住者が一緒に外出した場合、複数の電子キー30についてそれぞれ施解錠情報が削除される。この場合、そのうちのひとつの電子キー30が認証されて、施錠装置21が施錠される。施錠装置21が施錠されると、図3のステップS20で示されたように、施解錠情報が電子キー30へ送信される。
ステップS34では、施解錠情報を受信したか否かを判定する。施解錠情報を受信した場合、ステップS35へ進む。施解錠情報を受信していない場合、NO判定して本処理を終了する。
ここで、施解錠情報を受信した電子キー30は、通信装置23の通信エリアCA内に存在していることを意味する。すなわち、通信エリアCA内に存在し、施解錠情報を受信した場合であっても、認証された電子キー30でない場合もありうる。施錠装置21を施解錠する際に認証された電子キー30である場合は、図3のステップS15,S19で、スピーカ24により登録番号を報知される。自身の電子キー30の登録番号が報知されなかった場合でも、通信エリアCA内に電子キー30が存在していれば、そのスマート操作の施解錠に関与したとして施解錠情報が受信される。
なお、ステップS34で施解錠情報が受信されない場合は、通信装置23の通信エリアCA外に存在していることを意味する。よって、その電子キー30はスマート操作による施錠装置21の施解錠に関与していないことを意味する。
ステップS35では、受信した施解錠情報を施解錠記憶エリア37bに記録する。記録後、本処理を終了する。
ここで、電子キー30が施解錠情報を受信する場合は、電子キー30のID情報に基づき施錠装置21が施解錠された場合である。すなわち、この際に送信される「施錠装置21の施解錠状態を示す施解錠情報」の「施錠状態」とは「スマート操作により施錠された」ことと同義であり、「解錠状態」とは「スマート操作により解錠された」ことと同義である。したがって、ステップS34で受信した施解錠情報(施解錠状態)は「スマート操作」による施解錠情報(施解錠状態)ともいえる。
次に、図5、図6に基づき、電子キー30に設けられた確認スイッチ34が押下操作された場合の制御処理について説明する。
ここで、確認スイッチ34が押下操作された場合、(a)電子キー30により施錠装置21のリモート操作を行う、(b)施錠装置21の施解錠情報を確認する、のどちらかのために操作したと考えられる。
(a)は、リモート操作での施錠又は解錠のために、各スイッチ32,33の押下操作前に確認スイッチ34が押された場合である。そのため、確認スイッチ34の押下操作後、所定時間の経過前に、各スイッチ32,33が押下操作される。
(b)の場合は、確認スイッチ34を押下操作後に、所定時間の経過前に、再度、確認スイッチ34が押下操作される。すなわち、所定時間内に、確認スイッチ34が2度続けて押されることにより、(b)の施解錠情報の確認のための操作と判断して、電子キー30に設けられた表示灯35の各LED35a,35b,35cが点滅又は点灯して、記録された施解錠情報が報知される。
以下、確認スイッチ34の押下操作により実施される(a)及び(b)について、図5、図6のフローチャートに基づいて説明する。
図5に示すように、ステップS41では、確認スイッチ34が押されたか否かを判定する。確認スイッチ34が押された場合、YES判定してステップS42へ進む。確認スイッチ34が押されていない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS42では、タイマ39をセットし、タイマ39による計時を開始する。計時の開始後、ステップS43へ進む。
ステップS43では、確認スイッチ34が押されたか否かを判定する。確認スイッチ34が押された場合、YES判定してステップS50へ進む。確認スイッチ34が押されていない場合、NO判定してステップS44へ進む。
ステップS50では、施解錠情報の表示処理を実行する。ここで、ステップS43で確認スイッチ34が押された場合、ステップS41の確認スイッチ34が押されてから所定時間Tが経過する前に、確認スイッチ34が再度押されたことを意味する。したがって、(b)の施解錠情報の確認のための操作と判定され、施解錠情報の表示処理が実行される。
施解錠情報の表示処理では、図6に示すように、まず、ステップS51で施解錠記憶エリア37bに施解錠情報があるか否かを判定する。施解錠情報がある場合、YES判定してステップS52へ進む。施解錠情報がない場合、NO判定してステップS59へ進む。
ステップS59では、施解錠情報はないとして、橙色LED35cを点滅させる。橙色LED35cを点滅後、ステップS60へ進む。
ステップS60では、タイマ39により計時して点滅又は点灯を10秒間継続させた後、各LED35a,35b,35cを消灯する。消灯後、施解錠情報の表示処理を終了する。
ステップS52では、施解錠記憶エリア37bに記録された施解錠情報がスマート操作による施錠か否かを判定する。ここで、「スマート操作による施錠」とは、電子キー30が施解錠記憶エリア37bに記憶する最新の施解錠情報が、通信装置23を通じて受信した「施錠状態」であることを意味する。スマート操作による施錠の場合、YES判定してステップS53へ進む。スマート操作による施錠でない場合、NO判定してステップS54へ進む。
ステップS53では、緑色LED35bを点灯する。点灯後、ステップS60へ進む。
ステップS54では、施解錠記憶エリア37bに記録された施解錠情報がスマート操作による解錠か否かを判定する。ここで、「スマート操作による解錠」とは、電子キー30が施解錠記憶エリア37bに記憶する最新の施解錠情報が、通信装置23を通じて受信した「解錠状態」であることを意味する。スマート操作による解錠の場合、YES判定してステップS55へ進む。スマート操作による解錠でない場合、NO判定してステップS56へ進む。
ステップS55では、赤色LED35aを点灯する。点灯後、ステップS60へ進む。
ステップS56では、施解錠記憶エリア37bに記録された施解錠情報がリモート操作による施錠か否かを判定する。ここで、「リモート操作による施錠」とは、電子キー30が施解錠記憶エリア37bに記憶する最新の施解錠情報が、施錠用の操作信号の送信に基づく「施錠状態」であることを意味する。リモート操作による施錠の場合、YES判定してステップS57へ進む。リモート操作による施錠でない場合、すなわちリモート操作による解錠である場合は、ステップS56をNO判定してステップS58へ進む。
ステップS57では、緑色LED35bと橙色LED35cとを交互に点滅させる。点滅後、ステップS60へ進む。
ステップS58では、赤色LED35aと橙色LED35cとを交互に点滅させる。ここで、ステップS56をNO判定したことにより、施解錠情報は「リモート操作による解錠」(すなわち、解錠用の操作信号の送信に基づく「解錠状態」)であると判断される。そして、ステップS58でリモート操作による解錠を示す表示として、赤色LED35aと橙色LED35cとを点滅後、ステップS60へ進む。
ステップS60で各LED35a,35b,35cを消灯した後は、施解錠情報の表示処理を終了する。すなわち、図5に戻り、本処理を終了する。以上のように、電子キー30側では、施解錠情報として、施錠装置21の施解錠処理後の施解錠状態(施錠状態又は解錠状態)と、その施解錠操作がスマート操作又はリモート操作によるものかについて、表示灯35の色と点灯方法とで識別できるように表示される。
図5の説明に戻り、ステップS43でNO判定した場合は、ステップS44で、施錠スイッチ32が押されたか否かを判定する。施錠スイッチ32が押された場合、YES判定して、ステップS45へ進む。施錠スイッチ32が押されていない場合、NO判定して、ステップS46へ進む。
ステップS45では、施錠用の操作信号を送信する。操作信号の送信後、ステップS49へ進む。
ステップS46では、解錠スイッチ33が押されたか否かを判定する。解錠スイッチ33が押された場合、YES判定して、ステップS47へ進む。解錠スイッチ33が押されていない場合、NO判定して、ステップS48へ進む。
ステップS47では、解錠用の操作信号を送信する。操作信号の送信後、ステップS49へ進む。
ステップS48では、タイマ39による計時開始からの経過時間が所定時間Tを超えたか否かを判定する。つまり、ここでは、ステップS41の確認スイッチ34が押されてから所定時間Tが経過したか否かを判定する。所定時間Tは、例えば2秒程度に設定されている。ステップS41の確認スイッチ34が押されてから所定時間Tが経過した場合にはYES判定して本処理を終了する。ステップS41の確認スイッチ34が押されてから所定時間Tが経過していない場合には、NO判定してステップS43へ戻り、各処理を繰り返す。
ステップS49では、施解錠情報を更新する。ここでは、電子キー30は施錠又は解錠用の操作信号を送信したため、リモート操作が実施されたとして、「リモート操作による施解錠」として施解錠情報(施解錠状態)が記録される。例えば、ステップS45からステップS49へと進んだ場合は、「施錠用の操作信号の送信」に基づいて「リモート操作による施錠」、ステップS47からステップS49へと進んだ場合は、「解錠用の操作信号の送信」に基づいて「リモート操作による解錠」として記録される。この際、以前の施解錠情報は削除し、新たな施解錠情報を記録することで、施解錠情報が更新される。記録後、本処理を終了する。
ここで、リモート操作による施解錠情報については、電子キー30が操作信号を送信したことに基づく。そのため、施錠装置21側(通信装置23)が電子キー30からの操作信号を受信したかどうかは反映されていない。本実施形態では、リモート操作による施錠装置21の施解錠は単方向通信であるため、単方向通信において可能な範囲における施解錠情報が記録される。すなわち、リモート操作による施解錠情報では、確認スイッチ34の押下操作後に各スイッチ32,33が押下操作されたこと、換言すれば、リモート操作が確実に行われ、操作信号が送信されたことが確認できる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施形態によれば、施錠装置21はスマート操作とリモート操作とにより施解錠が可能である。そして、そのどちらによって施解錠されたかを電子キー30側で施解錠情報として表示灯35に表示させて確認することができる。スマート操作による施解錠の場合は、施解錠後に施解錠情報として施錠装置21の施解錠状態が、通信装置23を通じて電子キー30に送信され、電子キー30は受信した施解錠情報を記録する。リモート操作による施解錠の場合は、送信した施錠又は解錠用の操作信号に基づいた施錠装置21の施解錠状態が施解錠情報として電子キー30に記録される。そして、電子キー30において表示される施解錠情報は、スマート操作による施解錠で受信した「施錠装置の施解錠状態」と、リモート操作による施解錠で操作信号により判断された「施錠装置の施解錠状態」とで識別されて表示される。
スマート操作による施解錠は、電子キー30を携帯する居住者の行う操作が簡易であるため「施錠した」という感覚が希薄である。そのため、外出先で自身が外出する際に施錠を行ったかどうか不安に感じる場合がある。このような場合において、本実施形態によれば、電子キー30側で施錠装置21の施解錠状態が確認できる。例えば「施錠状態」と表示されていれば、居住者は安心を得ることができるし、「解錠状態」と表示されていれば、他の居住者に施錠装置21の施解錠状態について確認を求めることができる。
本実施形態によれば、リモート操作により施錠装置21が施解錠された場合、電子キー30側で、操作信号に基づいた施錠装置21の施解錠状態が表示でき、これにより居住者にとってはリモート操作による操作を確実に行ったことが確認できる。すなわち、例えば、各スイッチ32,33,34の操作ミスにより操作信号が送信されなかった場合などが判断できる。
また、電子キー30は、送信した操作信号に基づいて施錠装置21の施解錠状態を判断する。よって、施錠装置21側は、リモート操作により操作信号を送信した離れた場所にいる電子キー30へ施解錠情報として施錠装置21の施解錠状態を送信する必要がない。換言すれば、リモート操作可能な操作範囲(約10m)において電子キー30と通信装置23とが双方向通信である必要がない。よって、本実施形態によれば、スマート操作による施解錠システムにおいて、新たな設備を導入することなく、リモート操作による施解錠についても電子キー側で確認することができる。
例えば、居住者が意図せずに電子キー30を誤って操作してしまい、リモート操作による解錠操作を行う場合がある。このような場合、自身が関与したと認識する施解錠(例えば、スマート操作による「施錠状態」)と、電子キー30に表示される施解錠情報(この場合は、リモート操作による「解錠状態」)とが異なる。そのため、居住者が電子キー30に表示される施解錠情報を確認することで、電子キー30の誤操作に気付くことができる。これにより、その居住者は、在宅する居住者等の他の居住者に施解錠状態について連絡を取る等の行動をとることができ、防犯性に優れる。
複数の居住者らがそれぞれ電子キー30を携帯して同時に外出しようとした場合、通信エリアCA内に複数の電子キー30が存在することがありうる。このような場合、複数のうち、ひとつの電子キー30についてのみ認証が実施され、その認証に基づき施錠装置21が施錠される。よって、その他の電子キー30は認証されておらず、施錠装置21の施錠に関与していない。このような場合に、どの電子キー30が認証されたのかについて、その場にいる居住者らはこれまで知ることができなかった。
本実施形態によれば、複数の電子キー30のうち認証された電子キー30を特定する。そうして特定された電子キー30は、出入口付近に設けられたスピーカ24により報知される。そのため、出入口付近にいる居住者は、認証された電子キー30がどれであるのか(換言すれば、どの居住者の携帯する電子キー30であるのか)を知ることができる。
本実施形態によれば、施錠装置21が電子キー30の認証(識別情報)に基づいて施錠された後、施錠装置21の施解錠状態を示す施解錠情報が送信される。この際、通信エリアCA内にいる電子キー30は施解錠情報を受信できる。したがって、認証された電子キー30でなくとも施解錠情報は受信できるが、居住者らはそれぞれが携帯する電子キー30が通信エリアCA内に存在するか否かは判断できないため、その最新の施解錠情報を電子キー30が受信できたのか否かも判断できない。
スピーカ24により報知された電子キー30は、通信エリアCA内に存在しているため最新の施解錠情報を受信し、確認スイッチ34による2回連続の押下操作により最新の施解錠情報を表示灯35にて表示できる。すなわち、本実施形態によれば、最新の施解錠情報を確実に受信した電子キー30が特定できる。
これにより、報知された電子キー30を携帯する居住者が外出先で施錠装置21の施錠忘れを不安に思った場合に、自身の電子キー30の確認スイッチ34を操作して、施錠したこと(施錠状態か否か)を確認することができる。例えば、自身の電子キー30は報知(認証)されず、他の居住者の携帯する電子キー30が報知された場合は、その報知に基づいて外出先から他の居住者に確認を求めることもできる。
また、例えば、居住者が1人で外出しようとして屋外側よりスマート操作により施錠したところ、自身の携帯する電子キー30ではない電子キー30の登録番号が報知された場合は、玄関部11に置き忘れの電子キー30が存在していることが示唆される。この場合は、防犯面で問題があるため、建物10内にいる居住者に知らせたりする等の対応をとることができる。
スマート操作による施解錠は、施解錠ボタン18の接触のみで実施される。そのため、屋外側から施解錠する居住者は、スマート操作による施解錠のうちどちらが行われたかは状況により判断するのみで、実際の施解錠状況は知ることができなかった。本実施形態によれば、スマート操作により施解錠された場合、スピーカ24より電子キー30の登録番号とともに、施解錠処理について報知される。これにより、スマート操作による施解錠のうちどちらが行われたかを確実に知ることができ、例えば外出するために施錠した場合、施錠処理がなされたことを確認できて安心である。
本実施形態によれば、電子キー30によりリモート操作を行う際、各スイッチ32,33を操作しただけでは施錠又は解錠用の操作信号が送信されず、確認スイッチ34を押した後に、所定時間内に各スイッチ32,33を押すことで、施錠又は解錠用の操作信号が送信される。電子キー30のリモート操作は、遠隔から施錠装置21の施解錠を行うことができるため利便性に優れるが、その一方で気づかぬうちに各スイッチ32,33を操作する操作ミスをして、意図せず施錠装置21が解錠されるおそれがある。本実施形態によれば、施錠装置21をリモート操作するためには2つの段階を経る(2つの手段を操作する)ことが必要であるため、そのような操作ミスが生じにくい。すなわち、確認スイッチ34は、誤操作防止の役割を果たしている。これにより、誤操作が防止され、防犯性に優れる。
本実施形態によれば、電子キー30に設けられた確認スイッチ34が、施解錠情報を表示するためのスイッチと、リモート操作を行う際の誤操作防止のためのスイッチとして兼用される。ここで、施解錠情報を表示するためのスイッチとしては、施錠又は解錠の操作信号を送信する各スイッチ32,33とは異なり、直接的に施錠装置21の施解錠に関与しない。すなわち、施解錠情報を表示するためのスイッチは、例えば誤操作されたとしてもリモート操作による施解錠は行われず、防犯性に問題を生じない操作スイッチである。
よって、本実施形態によれば、確認スイッチ34に、施解錠情報を表示するためのスイッチとしてだけでなく、誤操作防止のためのスイッチとして新たな機能を付与することで、電子キー30において新たなスペースを必要とせずに、リモート操作による施解錠の防犯性をさらに高めることができる。
また、確認スイッチ34が2つの機能を有することで、電子キー30に設けられる操作スイッチの数を減らすことができるため、その分、他の操作スイッチ(例えば、施錠スイッチ32、解錠スイッチ33)のスペースが確保しやすく、判別しやすい操作スイッチの構成とすることができる。よって、電子キー30における作業性及び視認性を向上することができ、結果として各スイッチ32,33,34の誤操作も抑制できる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、電子キー30を送信側とする単方向通信にUHF帯の電波を用いているが、これに制限されず、他の電波により単方向通信を行ってもよい。
(2)上記実施形態では、スマート操作において、通信エリアCA内に存在する電子キー30に施解錠情報を送信しているが(図3のステップS16,S20)、例えば、通信エリア内に複数の電子キー30が存在する場合、認証した電子キー30のみを対象として施解錠情報を送信してもよい。この場合においては、その電子キー30が認証されてスマート操作により施解錠した場合と、リモート操作により操作信号を送信した場合とが、施解錠情報として表示されることになる。
(3)上記実施形態では、認証した電子キー30の登録番号がスピーカ24により音声で報知されるが、報知する方法は制限されず、例えば、複数の電子キー30を電子キー30ごとに識別して報知できるのであれば表示灯やディスプレイでもよい。例えば表示灯の場合では、表示灯の色や点灯方法等で、ID情報ごとに識別できるように設定し、認証した電子キー30に割り当てられた色、点灯方法で表示灯が点灯されて報知される。
(4)上記実施形態では、電子キー30がリクエスト信号を受信した場合、施解錠記憶エリア37bの施解錠情報を削除しているが(図5、ステップS33)、施解錠情報は必ずしも削除しなくてもよい。例えば、その電子キー30において新たなリモート操作又はスマート操作による施解錠情報を得た場合に、施解錠情報を更新してもよいし、施解錠情報を一定期間又は一定の数だけ保存するようにしてもよい。
または、例えば、図4のステップS33の代わりに、施解錠情報のリセット操作を別のタイミングで設けてもよい。例えば、帰宅した際に屋内側からサムターン部21aを手動で施錠した場合、施解錠検知センサ22により施錠されたことが検知される。この場合、コントローラ41は、当該施錠がリモート操作及びスマート操作による施錠でないことが判断できる。同様に、外出する際に屋内側からサムターン部21aを手動で解錠した場合、当該解錠がリモート操作及びスマート操作による解錠でないことが判断できる。したがって、このような場合のどちらかにおいて、施解錠情報をリセットする信号が通信装置23を通じて送信されるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、確認スイッチ34を所定時間内に2回押されることで施解錠情報が表示灯35にて表示される構成となっているが、例えば、確認スイッチ34の長押しにより、又は確認スイッチ34を1回押すのみで、施解錠情報を表示灯35にて表示してもよい。確認スイッチ34を1回押すのみで表示する場合は、表示灯35にて表示されている状態において、所定時間内に施錠スイッチ32又は解錠スイッチ33が押された場合、施解錠情報の表示をキャンセルし、施錠又は解錠用の操作信号を送信すればよい。
(6)上記実施形態では、電子キー30に設けられた確認スイッチ34は、リモート操作をする前の確認用のスイッチと、施解錠情報を表示させるためのスイッチと、の2つの役割を果たしているが、例えば、これらを別々に2つ設けてもよい。
(7)上記実施形態では、確認スイッチ34を押した後に所定時間内に施錠スイッチ32又は解錠スイッチ33が押されることで、施錠又は解錠用の操作信号が送信される構成としたが、例えば、施錠スイッチ32又は解錠スイッチ33を押した後に所定時間内に確認スイッチ34が押されることで施錠又は解錠用の操作信号が送信される構成としてもよい。この場合においても、リモート操作をする前の確認用のスイッチとしての役割を果たすことができる。
(8)上記実施形態では、電子キー30が正規認証されている状況において、ドアハンドル17に設けられた施解錠ボタン18に対する接触が検出されると施錠装置21が施解錠される。換言すれば、施解錠ボタン18による検出が、施錠装置21の施錠又は解錠のスイッチとして機能しているが、当該施錠装置21の施錠又は解錠のスイッチとして機能できるものであれば、ドアハンドル17、施解錠ボタン18は必須の構成ではない。
例えば、施解錠ボタン18の代わりに、ドアハンドル17の一部にタッチセンサを内蔵し、当該タッチセンサにより接触が検出されることで施錠又は解錠のスイッチとしてもよい。また、施解錠ボタン18は、玄関ドア16の屋外側の面や、玄関口15の設けられた壁の屋外側の面等に設けてもよい。
(9)上記実施形態では、玄関ドア16に施錠装置21をひとつ設けたが、施錠装置21だけでなく、複数の施錠装置を玄関ドア16に設けてもよい。この場合、電子キー30が正規認証されている状況であれば、施解錠ボタン18の接触、及び電子キー30に設けられた各スイッチ32,33,34の押下操作により行われる施錠装置21の施解錠に連動して、その他の設けられた施錠装置を施解錠すればよい。
(10)上記実施形態では、玄関口15に設けられた玄関ドア16に本発明の施解錠システムを適用したが、例えば勝手口に設けられたドア等、他の出入口に設けられたドア(出入口扉)に本発明の施解錠システムを適用してもよい。
また、上記実施形態では住宅用の施解錠システムとして説明したが、本発明の施解錠システムは住宅用に制限されず、例えば車両、商業ビル、倉庫等の出入口が設けられたドアに本発明の施解錠システムを適用してもよい。