JP6988688B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板上にキャパシタが形成された半導体装置に関するものである。
従来より、半導体基板上にキャパシタが形成された半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、この半導体装置では、基板上に第1電極が形成され、第1電極上に容量層としての酸化膜等が形成されている。そして、容量層上には、第2電極が形成されている。
特開2001−177057号公報
しかしながら、上記半導体装置は、第1電極および第2電極における電位の大小については規定されていない。このため、例えば、第1電極が第2電極より高電位とされる場合には、第1電極と基板との寄生容量が大きくなる。特に、第1電極と第2電極との間に100V以上の高電圧が印加されるような場合には、基板との寄生容量が顕著になり、当該寄生容量に起因する不具合が発生する可能性がある。また、このようなキャパシタを有する半導体装置では、キャパシタの単位面積当たりの容量を増加したいという要望もある。
本発明は上記点に鑑み、寄生容量が大きくなることを抑制しつつ、単位面積当たりの容量を増加できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1、3、5では、基板(10)上にキャパシタ(C)が形成された半導体装置であって、主面(10a)を有する基板と、主面上に配置され、キャパシタを有する配線層(40)と、を備え、配線層は、基板上に配置された第1絶縁膜(51)と、第1絶縁膜上に配置された下層電極部(61)と、下層電極部を覆う状態で第1絶縁膜上に配置された第2絶縁膜(52)と、第2絶縁膜上に配置され、下層電極部と対向する中間電極部(63)と、中間電極部を覆う状態で第2絶縁膜上に配置された第3絶縁膜(53)と、第3絶縁膜上に配置され、中間電極部と対向する上層電極部(64)と、を有し、キャパシタは、下層電極部および中間電極部を含んで構成される第1キャパシタ(C1)と、中間電極部および上層電極部を含んで構成される第2キャパシタ(C2)とを有し、下層電極部と上層電極部とが電気的に接続されることで第1キャパシタと第2キャパシタとが並列接続されており、中間電極部は、下層電極部および上層電極部より高電位とされるようになっている。
さらに、請求項1では、中部電極部は、基板の主面に対する法線方向から視たとき、下層電極部および上層電極部の内部に位置している。
請求項3では、下層電極部と中間電極部との間隔(L1)は、中間電極部と上層電極部との間隔(L2)よりも狭くされている。
請求項5では、基板には、主面側にウェル領域(14a)が形成されており、第1絶縁膜上には、ウェル領域と接続されて当該ウェル領域をグランド電位に維持するグランド配線(62)が形成されている。
これによれば、中間電極部が高電位とされるため、下部電極部が低電位となる。このため、基板とキャパシタとの間で発生する寄生容量を低減できる。また、キャパシタは、第1キャパシタと第2キャパシタとが並列接続された構成とされている。このため、キャパシタの単位面積当たりの容量を増加させることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における半導体装置の断面図である。 下層電極部、中間電極部、上層電極部の位置関係を示す平面図である。 第1実施形態におけるキャパシタの回路図である。 第2実施形態における半導体装置の断面図である。 電圧と容量変化率との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の半導体装置は、図1に示されるように、支持基板11上に埋込絶縁膜12を介して活性層13が積層されたSOI(Silicon On Insulatorの略)基板10を用いて構成される。なお、支持基板11は、シリコン等の半導体基板で構成され、埋込絶縁膜12は、酸化膜等で構成される。活性層13は、所定の不純物濃度とされたN型のシリコン基板を用いて構成されている。以下では、活性層13における埋込絶縁膜12側と反対側の面をSOI基板10の主面10aともいう。
本実施形態では、活性層13は、トレンチ分離部20によって素子領域14とフィールドグランド領域15とに素子分離されている。具体的には、活性層13は、素子領域14がフィールドグランド領域15に囲まれるように、トレンチ分離部20によって素子分離されている。
トレンチ分離部20は、SOI基板10の主面10aから埋込絶縁膜12に達するように形成された溝部21に、当該溝部21を埋め込むように絶縁膜22が配置されることで構成されている。なお、絶縁膜22は、熱酸化、またはデポジションによる絶縁材料の埋め込みによって溝部21に配置される。
素子領域14では、本実施形態では、活性層13の表層部に、活性層13よりも高不純物濃度とされたN型のウェル領域14aが形成されている。
SOI基板10の主面10a上には、酸化膜等で構成される表面絶縁膜30が形成されている。表面絶縁膜30には、ウェル領域14aを露出させるコンタクトホール30aが形成されている。本実施形態では、コンタクトホール30aは、複数形成されている。そして、SOI基板10の主面10aには、コンタクトホール30a内にウェル領域と接続されるパッド部31が形成されている。
なお、表面絶縁膜30は、CVD(Chemical Vapor Depositionの略)法等で形成されるテトラエトキシシラン(TEOS:Tetra EthylOrthoSilicate)膜等で構成される。以下では、テトラエトキシシラン膜を単にTEOS膜ともいう。また、パッド部31は、アルミニウム等で構成される。
そして、SOI基板10の主面10a上には、表面絶縁膜30を介してメタルインシュレータメタル構造のキャパシタCを有する配線層40が形成されている。
具体的には、表面絶縁膜30上には、第1層間絶縁膜51が形成されている。本実施形態では、第1層間絶縁膜51は、SOI基板10側から第1下層絶縁膜51a、第1上層絶縁膜51bが順に積層されることで構成されている。なお、第1下層絶縁膜51aは、高密度プラズマ(HDP:High Density Plasma)のCVD法で形成される酸化膜で構成されている。第1上層絶縁膜51bは、CVD法等で形成されるTEOS膜で構成されている。以下では、高密度プラズマの化学気相蒸着法で形成される酸化膜をHDP膜ともいう。
第1層間絶縁膜51には、パッド部31を露出させるコンタクトホール51cが形成されている。そして、コンタクトホール51cには、タングステンが埋め込まれることで構成される接続ビア51dが配置されている。
第1層間絶縁膜51上には、下層電極部61およびグランド配線部62が形成されている。下層電極部61は、本実施形態では、平面矩形状とされている。グランド配線部62は、本実施形態では、下層電極部61を挟んで2つ配置されている。そして、各グランド配線部62は、それぞれ接続ビア51dを通じてウェル領域14aと接続されている。なお、本実施形態では、各グランド配線部62は、下層電極部61のうちの対向する一辺に沿って配置されている。つまり、図1中では、各グランド配線部62は、紙面奥行方向に沿って延設されている。
第1層間絶縁膜51上には、下層電極部61およびグランド配線部62を覆うように、第2層間絶縁膜52が形成されている。本実施形態では、第2層間絶縁膜52は、SOI基板10側から第2下層絶縁膜52a、第2上層絶縁膜52bが順に積層されることで構成されている。
なお、第2下層絶縁膜52aはHDP膜で構成され、第2上層絶縁膜52bはTEOS膜等で構成される。また、HDP膜はTEOS膜よりも埋込性が高いため、第2下層絶縁膜52aをHDP膜で構成することにより、第2層間絶縁膜52をTEOS膜のみで構成した場合と比較して、下層電極部61およびグランド配線部62との間に隙間が形成されることを抑制できる。
第2層間絶縁膜上には、下層電極部61と対向するように、中間電極部63が形成されている。これにより、下層電極部61、中間電極部63、下層電極部61と中間電極部63との間に位置する第2層間絶縁膜52を有し、第2層間絶縁膜52を容量層とする第1キャパシタC1が構成される。なお、本実施形態では、中間電極部63は、平面矩形状とされている。
そして、第2層間絶縁膜52上には、中間電極部63を覆うように、第3層間絶縁膜53が形成されている。本実施形態では、第3層間絶縁膜53は、SOI基板10側から第3下層絶縁膜53a、第3上層絶縁膜53bが順に積層されることで構成されている。なお、第3下層絶縁膜53aはHDP膜で構成され、第3上層絶縁膜53bはTEOS膜で構成される。また、第3下層絶縁膜53aをHDP膜で構成することにより、中間電極部63との間に隙間が形成されることを抑制できる。
第3層間絶縁膜53上には、中間電極部63と対向するように、上層電極部64が形成されている。これにより、中間電極部63、上層電極部64、中間電極部63と上層電極部64との間に位置する第3層間絶縁膜53を有し、第3層間絶縁膜53を容量層とする第2キャパシタC2が構成される。なお、本実施形態では、上層電極部64は、平面矩形状とされている。
第3層間絶縁膜53上には、上層電極部64を覆うように第4層間絶縁膜54が形成されている。なお、第4層間絶縁膜54は、ポリイミド系樹脂で構成されている。
ここで、本実施形態では、下層電極部61、中間電極部63、および上層電極部64は、中間電極部63が下層電極部61および上層電極部64より平面形状が小さくなるように形成されている。なお、本実施形態では、下層電極部61および上層電極部64は、平面の大きさが同じとされている。そして、下層電極部61、中間電極部63、および上層電極部64は、主面10aに対する法線方向(以下では、単に法線方向という)から視たとき、図2に示されるように、下層電極部61および上層電極部64の内部に中間電極部63が位置するように形成されている。つまり、下層電極部61、中間電極部63、および上層電極部64は、法線方向から視たとき、下層電極部61および上層電極部64から中間電極部63が突出しないように形成されている。
さらに、本実施形態では、第1キャパシタC1における下層電極部61と中間電極部63との間隔L1は、第2キャパシタC2における中間電極部63と上層電極部64との間隔L2より狭くされている。つまり、下層電極部61と中間電極部63との間に位置する第2層間絶縁膜52の厚さは、中間電極部63と上層電極部64との間に位置する第3層間絶縁膜53の厚さより薄くされている。
また、下層電極部61、中間電極部63、および上層電極部64は、図1とは別断面でそれぞれ他の配線部と接続されている。そして、本実施形態の半導体装置は、中間電極部63が高電位とされ、下層電極部61および上層電極部64が低電位とされるようになっている。より詳しくは、下層電極部61および上層電極部64は、他の配線部を介して電気的に接続されており、同電位となっている。つまり、本実施形態の半導体装置におけるキャパシタCは、図3に示されるように、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2とを有し、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2とが並列接続されることで構成されている。
なお、本実施形態では、下層電極部61および上層電極部64に接続される配線部と、中間電極部63と接続される配線部とは、法線方向から視たとき、各電極部61、63、64を挟んで反対側となるように形成されている。また、下層電極部61および上層電極部64に接続される配線部と、中間電極部63と接続される配線部とは、法線方向から視たとき、グランド配線部62と交差しないように形成されている。例えば、図1中では、下層電極部61および上層電極部64に接続される配線部は、紙面手前側に引き出されており、中間電極部63と接続される配線部は、紙面奥行側に引き出されている。これにより、これらの配線部の間で発生し得る寄生容量を低減できる。
また、グランド配線部62も図1とは別断面で他の配線部と接続されており、グランド電位に維持されるようになっている。このため、ウェル領域14aは、グランド電位に維持される。
以上説明したように、本実施形態では、下層電極部61、中間電極部63、上層電極部64が積層されており、下層電極部61が低電位とされる。このため、SOI基板10とキャパシタCとの間で発生する寄生容量を低減できる。
また、キャパシタCは、下層電極部61および中間電極部63を有する第1キャパシタC1と、中間電極部63および上層電極部64を有する第2キャパシタC2とが並列接続された構成とされている。このため、キャパシタCの単位面積当たりの容量を増加させることができる。
さらに、本実施形態では、法線方向から視たとき、中間電極部63が下層電極部61および上層電極部64内に位置する構成とされている。このため、位置ずれ等が発生した際、中間電極部63と下層電極部61との対向面積が変化することを抑制でき、中間電極部63と上層電極部64との対向面積が変化することを抑制できる。つまり、位置ずれが発生した際にキャパシタCの容量が変動することを抑制できる。さらに、法線方向から視たときに中間電極部63が下層電極部61内に位置する構成とされているため、高電位とされる中間電極部63とSOI基板10との間で寄生容量が発生することを抑制できる。
また、第1キャパシタC1は、間隔L1が第2キャパシタC2の間隔L2より狭くされている。このため、キャパシタCの耐圧は、第1キャパシタC1に依存することになる。ここで、上記半導体装置は、SOI基板10の主面10a上に、主面10a側から各層間絶縁膜51〜54、各電極部61、63、64、およびグランド配線部62等を順に形成することで製造されるが、後の工程で製造される部分ほど製造誤差が大きくなり易い。このため、本実施形態では、製造誤差が小さい第1キャパシタC1でキャパシタCの耐圧が規定されるため、キャパシタCの耐圧がばらつくことを抑制できる。
そして、本実施形態では、ウェル領域14aと接続されるグランド配線部62が形成されている。このため、素子領域14にノイズが伝搬された場合には、グランド配線部62を通じて当該ノイズを放出できる。したがって、ノイズによってキャパシタCの特性が変動することも抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、第3層間絶縁膜53の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図4に示されるように、第3層間絶縁膜53は、第3下層絶縁膜53aと第3上層絶縁膜53bとの間に、第3下層絶縁膜53a側から第3中下層絶縁膜53c、第3中上層絶縁膜53dが順に配置されている。第3中下層絶縁膜53cは、TEOS膜で構成されている。第3中上層絶縁膜53dは、窒化膜で構成されている。つまり、第2キャパシタC2は、容量層が酸化膜と窒化膜とを有する構成とされている。
ここで、本発明者らが検討したキャパシタに印加される電圧と、容量変動率との関係について図5を参照しつつ説明する。なお、図5の容量変動率は、70V時の容量を基準値とし、当該基準値に対する各電圧の容量の変動率を示している。
図5に示されるように、容量層を酸化膜で構成した場合には、電圧が70V未満の領域では、電圧が小さくなるほど基準値に対して容量が大きくなることが確認される。また、電圧が70Vより大きい領域では、電圧が大きくなるほど基準値に対して容量が小さくなることが確認される。
一方、容量層を窒化膜で構成した場合には、電圧が70V未満の領域では、電圧が小さくなるほど基準値に対して容量が小さくなることが確認される。また、電圧が70Vより大きい領域では、電圧が大きくなるほど基準値に対して容量が大きくなることが確認される。
つまり、容量層を酸化膜で構成した場合と、容量層を窒化膜で構成した場合とでは、電圧に対する容量の特性が反対となることが確認される。そして、容量層を酸化膜および窒化膜で構成した場合には、酸化膜および窒化膜の容量特性が緩和されるため、容量の変動が小さくなることが確認される。
このため、本実施形態では、上記のように、第3層間絶縁膜53を酸化膜および窒化膜を有する構成とすることにより、電圧に対する容量の変動が小さくなるようにしている。
以上説明したように、本実施形態では、第3層間絶縁膜53を酸化膜および窒化膜で構成している。このため、第2キャパシタC2の電圧に対する容量の変動を小さくしつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3層間絶縁膜53が窒化膜を有する構成とすることにより、窒化膜は酸化膜よりも水分の透過性が低いため、第3中上層絶縁膜53dよりSOI基板10側に水分が透過することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態において、第1キャパシタC1の間隔は、第2キャパシタC2の間隔より広くされていてもよい。また、上記各実施形態において、中間電極部63は、法線方向から視たとき、下層電極部61および上層電極部64より突出した形状とされていてもよい。そして、上記各実施形態において、グランド配線部62は、枠状とされていなくてもよいし、備えられていなくてもよい。これらのような半導体装置としても、下層電極部61が低電位とされるようにすることにより、SOI基板10とキャパシタCとで構成される寄生容量を低減できる。
また、上記第1実施形態において、第1〜第3層間絶縁膜51〜53は、HDP膜のみで構成されていてもよいし、TEOS膜のみで構成されていてもよい。つまり、第1〜第3層間絶縁膜51〜53は、1層の絶縁膜のみで構成されていてもよい。さらに、第1〜第3層間絶縁膜51〜53は、それぞれさらに複数の絶縁膜が積層されていてもよい。例えば、第2層間絶縁膜52は、TEOS膜、HDP膜、TEOS膜が積層されて構成されていてもよいし、さらに複数の絶縁膜が積層されて構成されていてもよい。同様に、上記第2実施形態においても、第1〜第3層間絶縁膜51〜53を構成する絶縁膜の層数は、適宜変更可能である。そして、上記各実施形態において、下層電極部61、中間電極部63、および上層電極部64は、平面矩形状とされていなくもてよく、例えば、円形状とされていてもよい。
さらに、上記第2実施形態において、第2層間絶縁膜52においても窒化膜を有する構成としてもよい。つまり、第1キャパシタC1の容量層が酸化膜および窒化膜で構成されるようにしてもよい。これによれば、第1キャパシタC1の電圧に対する容量の変動を小さくできる。この場合、第1キャパシタC1および第2キャパシタC2の容量層が共に酸化膜および窒化膜で構成されるようにしてもよいし、第1キャパシタC1の容量層のみが酸化膜および窒化膜で構成されるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態において、第3中下層絶縁膜53cを配置せず、第3下層絶縁膜53a上に窒化膜で構成される第3中上層絶縁膜53dを配置するようにしてもよい。さらに、上記第2実施形態において、第3上層絶縁膜53bを配置せず、第3中上層絶縁膜53d上に上層電極部64を配置するようにしてもよい。
10 基板
10a 主面
40 配線層
51 第1層間絶縁膜
52 第2層間絶縁膜
53 第3層間絶縁膜
61 下層電極部
63 中間電極部
64 上層電極部
C キャパシタ
C1 第1キャパシタ
C2 第2キャパシタ

Claims (6)

  1. 基板(10)上にキャパシタ(C)が形成された半導体装置であって、
    主面(10a)を有する前記基板と、
    前記主面上に配置され、前記キャパシタを有する配線層(40)と、を備え、
    前記配線層は、
    前記基板上に配置された第1絶縁膜(51)と、
    前記第1絶縁膜上に配置された下層電極部(61)と、
    前記下層電極部を覆う状態で前記第1絶縁膜上に配置された第2絶縁膜(52)と、
    前記第2絶縁膜上に配置され、前記下層電極部と対向する中間電極部(63)と、
    前記中間電極部を覆う状態で前記第2絶縁膜上に配置された第3絶縁膜(53)と、
    前記第3絶縁膜上に配置され、前記中間電極部と対向する上層電極部(64)と、を有し、
    前記キャパシタは、前記下層電極部および前記中間電極部を含んで構成される第1キャパシタ(C1)と、前記中間電極部および前記上層電極部を含んで構成される第2キャパシタ(C2)とを有し、前記下層電極部と前記上層電極部とが電気的に接続されることで前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとが並列接続されており、
    前記中間電極部は、前記下層電極部および前記上層電極部より高電位とされ、前記基板の主面に対する法線方向から視たとき、前記下層電極部および前記上層電極部の内部に位置している半導体装置。
  2. 前記下層電極部と前記中間電極部との間隔(L1)は、前記中間電極部と前記上層電極部との間隔(L2)よりも狭くされている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 基板(10)上にキャパシタ(C)が形成された半導体装置であって、
    主面(10a)を有する前記基板と、
    前記主面上に配置され、前記キャパシタを有する配線層(40)と、を備え、
    前記配線層は、
    前記基板上に配置された第1絶縁膜(51)と、
    前記第1絶縁膜上に配置された下層電極部(61)と、
    前記下層電極部を覆う状態で前記第1絶縁膜上に配置された第2絶縁膜(52)と、
    前記第2絶縁膜上に配置され、前記下層電極部と対向する中間電極部(63)と、
    前記中間電極部を覆う状態で前記第2絶縁膜上に配置された第3絶縁膜(53)と、
    前記第3絶縁膜上に配置され、前記中間電極部と対向する上層電極部(64)と、を有し、
    前記キャパシタは、前記下層電極部および前記中間電極部を含んで構成される第1キャパシタ(C1)と、前記中間電極部および前記上層電極部を含んで構成される第2キャパシタ(C2)とを有し、前記下層電極部と前記上層電極部とが電気的に接続されることで前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとが並列接続されており、
    前記中間電極部は、前記下層電極部および前記上層電極部より高電位とされ
    前記下層電極部と前記中間電極部との間隔(L1)は、前記中間電極部と前記上層電極部との間隔(L2)よりも狭くされている半導体装置。
  4. 前記基板には、前記主面側にウェル領域(14a)が形成されており、
    前記第1絶縁膜上には、前記ウェル領域と接続されて当該ウェル領域をグランド電位に維持するグランド配線(62)が形成されている請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 基板(10)上にキャパシタ(C)が形成された半導体装置であって、
    主面(10a)を有する前記基板と、
    前記主面上に配置され、前記キャパシタを有する配線層(40)と、を備え、
    前記配線層は、
    前記基板上に配置された第1絶縁膜(51)と、
    前記第1絶縁膜上に配置された下層電極部(61)と、
    前記下層電極部を覆う状態で前記第1絶縁膜上に配置された第2絶縁膜(52)と、
    前記第2絶縁膜上に配置され、前記下層電極部と対向する中間電極部(63)と、
    前記中間電極部を覆う状態で前記第2絶縁膜上に配置された第3絶縁膜(53)と、
    前記第3絶縁膜上に配置され、前記中間電極部と対向する上層電極部(64)と、を有し、
    前記キャパシタは、前記下層電極部および前記中間電極部を含んで構成される第1キャパシタ(C1)と、前記中間電極部および前記上層電極部を含んで構成される第2キャパシタ(C2)とを有し、前記下層電極部と前記上層電極部とが電気的に接続されることで前記第1キャパシタと前記第2キャパシタとが並列接続されており、
    前記中間電極部は、前記下層電極部および前記上層電極部より高電位とされ
    前記基板には、前記主面側にウェル領域(14a)が形成されており、
    前記第1絶縁膜上には、前記ウェル領域と接続されて当該ウェル領域をグランド電位に維持するグランド配線(62)が形成されている半導体装置。
  6. 前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜の少なくともいずれか一方は、酸化膜と窒化膜とが積層されて構成されている請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
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