JP6986864B2 - 電動リール - Google Patents
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Description
一方で、特許文献2の電動リールでは、スプール軸が水平に配置されているので、特許文献1における問題を解決することができる。しかしながら、このタイプの電動リールでは、リール本体及びスプールのフランジ部の軸方向間には、隙間が設けられている。このため、釣りを行っている際に、釣り糸がフケたりした場合、糸巻き胴部上の釣り糸が、リール本体及びフランジ部の間の隙間に侵入してしまうおそれがある。
本発明の一実施形態が採用された電動リール1は、ワカサギ等の小魚を釣るときに使用されるリールである。
図1に示すように、リール本体3の前部には、穂先竿Rが装着される。図1及び図2に示すように、リール本体3の上部には、各種の情報を表示する表示部4が、設けられている。リール本体3の内部には、内部空間Sが形成されている。すなわち、リール本体3は、内部空間Sを有する。また、リール本体3は、内部空間Sから外部空間Gに連通する長孔部27cを、有する。なお、図1及び図2では、符号Sの下線を破線にすることによって、内部空間Sが表現されている。
メインケース21は、複数のケース部材を組み立てることによって、形成される。また、図5に示すように、メインケース21には、スプール収納凹部22が形成される。スプール収納凹部22には、スプール7が配置される。スプール収納凹部22は、メインケース21において、他の部分より凹んで形成されている。すなわち、スプール収納凹部22は、メインケース21の外面を凹状に形成された部分であり、この部分にスプール7が配置される。
図5に示すように、第1ケース部材27には、表示部4が設けられる。表示部4は、フレーム部材25に装着される。図6Aに示すように、第1ケース部材27は、第1ケース本体27aと、スプール収納凹部22に含まれる第1凹部27bと、上述した長孔部27cとを、有する。
図6Aでは、符号Sの下線を破線にすることによって、内部空間Sの部分が表現されている。
図5に示すように、第2ケース部材29は、第1ケース部材27に装着される。ここでは、第2ケース部材29は、固定部材例えばネジ部材32によって、第1ケース部材27に固定される。この状態において、第1ケース部材27及び第2ケース部材29によって囲まれた空間が、上記の内部空間Sとなる。
図5に示すように、蓋部材30は、電源収容部29cを覆う部材である。蓋部材30は、電源収容部29cの開口を塞ぐ部材である。図6Cに示すように、蓋部材30は、第2ケース本体29aに着脱可能に装着される。蓋部材30は、蓋本体30aと、第1爪部30bと、第2爪部30cとを、有する。蓋本体30aは、一方向に長い板状に形成されている。
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、サブケース23は、サブケース本体31と、スプール軸保持部33と、釣糸侵入規制部35と、穂先装着部37とを、有する。
図7に示すように、サブケース本体31は、メインケース21に設けられる。詳細には、サブケース本体31は、第1ケース部材27の開口27e(図6Aを参照)、及び第2ケース部材29の開口29e(図6Bを参照)に、配置される。
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、スプール軸保持部33は、スプール軸5を保持する部分である。スプール軸保持部33は、サブケース本体31に設けられる。詳細には、スプール軸保持部33は、サブケース本体31に一体に形成される。
図5に示すように、釣糸侵入規制部35は、第1フランジ部49(後述する)の外周部を覆うことによって、メインケース21及び第1フランジ部49の間への釣り糸の侵入を規制する。図7に示すように、釣糸侵入規制部35は、スプール軸保持部33に設けられる。詳細には、釣糸侵入規制部35は、スプール軸保持部33と一体に形成される。
図5に示すように、カバー部41は、第1フランジ部49の外周部を部分的に覆う。カバー部41は、第1フランジ部49の外周部に沿うように、形成される。例えば、カバー部41(後述する第1カバー部41a及び第2カバー部41b)は、スプール軸5まわりの周方向において、駆動軸55から180度以上且つ300度未満の範囲内で、第1フランジ部49の外周部を部分的に覆う。
カバー用の連結部43は、カバー部41とスプール軸保持部33とを連結する部分である。図7、及び図8A〜図8Cに示すように、カバー用の連結部43は、カバー部41及びスプール軸保持部33と一体に形成されている。カバー用の連結部43の外周部は、円弧状に形成されている。カバー用の連結部43の外周部には、第1カバー部41a及び第2カバー部41bが一体に形成されている。
穂先装着部37には、穂先竿Rが着脱可能に装着される。図7、及び図8A〜図8Cに示すように、穂先装着部37は、サブケース本体31に設けられる。詳細には、穂先装着部37は、筒状に形成され、サブケース本体31から突出している。穂先装着部37及び穂先竿Rの基端部外周には、釣り糸のストッパが接触するストッパガイド(図示しない)が、着脱可能に装着される。
図9に示すように、フレーム部材25は、第1ケース部材27に装着される。詳細には、フレーム部材25は、固定手段例えばネジ部材26によって、第1ケース部材27に固定される。
図7に示すように、スプール軸5は、リール本体3に、装着される。スプール軸5は、水平にリール本体3に装着される。詳細には、スプール軸5は、水平且つ釣り糸の繰り出し方向に垂直に、リール本体3に装着される。ここで、「“水平”とは、重力の方向と直角をなすこと」という意味を有している。また、「“水平”とは、重力の方向と直角をなす方向」という意味も含んでいる。
図1に示すように、スプール7は、リール本体3の前部に配置され、釣り糸を巻き取る。スプール7は、リール本体3のスプール収納凹部22に配置される。スプール7は、スプール軸5に対して回転可能に支持される。図4に示すように、スプール7は、第1回転軸心J1まわりに回転可能なように、スプール軸5に支持される。
糸巻き胴部47は筒状に形成され、糸巻き胴部47の外周には釣り糸が巻き付けられる。糸巻き胴部47の内周部(孔部)には、スプール軸5が挿通される。
図12に示すように、第1フランジ部49は、糸巻き胴部47の一端部において、径方向外方に突出して設けられている。第1フランジ部49は、実質的に円環板状に形成され、糸巻き胴部47の一端部に一体に形成されている。
図12に示すように、第2フランジ部51は、糸巻き胴部47の他端部において、径方向外方に突出して設けられている。図12及び図13に示すように、第2フランジ部51は、第2フランジ本体51aと、複数(例えば3個)の第3凹部51bと、複数(例えば3個)の第1溝部51cとを、有する。
モータ9は、リール本体3の内部に配置され、スプール7を回転させる。モータ9駆動のオンオフは、リール本体3の右側部及び左側部に配置された1対の第1スイッチ3a(図1を参照)によって、行われる。モータ9のモード切り換えは、表示部4に設けられた1対の第2スイッチ4a(図1を参照)によって、行われる。
クラッチ部材11は、モータ9からスプール7への回転の伝達をオンオフするために、用いられる。
各糸止め部材13は、釣り糸を係止するために用いられる。図14に示すように、各糸止め部材13は、1本の線材部材を折り曲げることによって、形成される。
第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離反させる。第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離れる方向に付勢する。詳細には、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離れる方向に付勢する。
第2付勢部材17は、駆動軸55をスプール7に接近させる。第2付勢部材17は、駆動軸55がスプール7に接近するように、モータ9を付勢する。詳細には、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、第2付勢部材17は、駆動軸55がスプール7(第1フランジ部49)に接近するように、モータ本体53を付勢する。
変形例1では、糸止め部材113の形状が、前記実施形態とは実質的に異なっている。このため、変形例1では、前記実施形態とは異なる構成について説明し、その他の構成については説明を省略する。なお、前記実施形態と同じ構成については、前記実施形態と同じ符号を付している。
第2実施形態では、図16〜図19に示すように、糸止め部材213の形状及びスプール117の形状が、前記実施形態とは実質的に異なっている。このため、第2実施形態では、前記第1実施形態とは異なる構成について説明し、その他の構成については説明を省略する。なお、前記実施形態と同じ構成については、前記実施形態と同じ符号を付している。
電動リール1では、モータ9の駆動軸55の第2回転軸心J2が、スプール7,117の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。クラッチ部材11の第2揺動軸心K2は、スプール7,117の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。スプール7,117の第1回転軸心J1に垂直な方向視において、クラッチ部材11の第2揺動軸心K2は、駆動軸55の第2回転軸心J2と間隔を隔てて配置される。この配置において、クラッチ部材11の第2揺動軸心K2と駆動軸55の第2回転軸心J2との間において、クラッチ部材11は駆動軸55を押圧する。これにより、クラッチ部材11は、駆動軸55をスプール7,117から離反させる。
(a)前記実施形態では、メインケース21が、2つのケース部材(第1ケース部材27及び、第2ケース部材29)を有する場合の例を示したが、メインケース21を構成するケース部材の個数は、これに限定されるものではない。
R 釣竿
3 リール本体
5 スプール軸
7,117 スプール
9 モータ
11 クラッチ部材
13,113,213 糸止め部材
15 第1付勢部材
17 第2付勢部材
19 電源部
27c 長孔部
47 糸巻き胴部
49 第1フランジ部
51 第2フランジ部
151 第3フランジ部
152 第4フランジ部
51b 第3凹部
51c 第1溝部
55 駆動軸
57 装着部
59 押圧部
61 延長部
63 内蓋部
65,165,265 糸止め用の係止部
67,267 糸止め用の装着部
69,269 糸止め用の連結部
152c 傾斜面
152d 第1隅角部
152e 第2隅角部
J1 第1回転軸心
J2 第2回転軸心
K1 第1揺動軸心
K2 第2揺動軸心
S 内部空間
G 外部空間
Claims (7)
- リール本体と、
水平に前記リール本体に装着されるスプール軸と、
釣り糸が巻き付けられる糸巻き胴部と、前記糸巻き胴部に設けられるフランジ部とを有し、前記スプール軸に回転可能に支持されるスプールと、
前記フランジ部に接触することによって前記スプールを回転させる駆動軸を、有するモータと、
を備え、
前記リール本体は、本体部と、前記本体部に設けられ前記スプール軸を保持するスプール軸保持部と、前記スプール軸保持部に設けられ且つ前記フランジ部の外周部を覆うことによって前記本体部及び前記フランジ部の間への前記釣り糸の侵入を規制する釣糸侵入規制部とを、有し、
前記釣糸侵入規制部は、前記フランジ部の外周部に沿うように形成され且つ前記フランジ部の外周部を部分的に覆うカバー部を、有し、
前記本体部は、前記スプールを配置するために外面が凹状に形成されたスプール配置部を、有し、
前記カバー部は、前記スプール軸に関する径方向において、前記スプール配置部の開口側に設けられる第1カバー部を、有する、
電動リール。 - 前記フランジ部は、前記カバー部に覆われる第1外周部と、前記カバー部に覆われない第2外周部とを、有している、
請求項1に記載の電動リール。 - 前記第2外周部は、前記スプール軸に関する径方向において、前記リール本体の外面から部分的に突出している、
請求項2に記載の電動リール。 - 前記カバー部は、前記第1カバー部から前記スプール軸まわりの周方向に延び且つ前記スプール配置部と前記フランジ部の外周部との間に配置される第2カバー部を、さらに有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の電動リール。 - 前記駆動軸は、前記周方向において、前記第2カバー部の端部と間隔を隔てて配置される、
請求項4に記載の電動リール。 - 前記スプール配置部は、前記スプール軸の軸心から離れる径方向において前記軸心と間隔を隔てて配置される底部と、前記軸心と交差するように前記底部から延びる壁部と、を有し、
前記釣糸侵入規制部は、前記カバー部と前記スプール軸保持部とを連結する連結部を、さらに有し、
前記連結部は、前記スプール軸に関する軸方向において、前記スプール配置部の前記壁部及び前記フランジ部との間に配置される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の電動リール。 - 前記カバー部は、前記スプール軸まわりの周方向において、前記駆動軸から180度以上且つ300度未満の範囲内で前記フランジ部の外周部を部分的に覆う、
請求項1から6のいずれか1項に記載の電動リール。
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