JP3142158B2 - 変速機操作装置の制御方法 - Google Patents

変速機操作装置の制御方法

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JP3142158B2
JP3142158B2 JP03244981A JP24498191A JP3142158B2 JP 3142158 B2 JP3142158 B2 JP 3142158B2 JP 03244981 A JP03244981 A JP 03244981A JP 24498191 A JP24498191 A JP 24498191A JP 3142158 B2 JP3142158 B2 JP 3142158B2
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pressure
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善雄 井上
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ボッシュ ブレーキ システム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機操作装置の制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型車両では、シフトレバーの操作に対
応して電磁切換弁を選択作動させ、それによってシフト
操作用シリンダまたはセレクト操作用シリンダを作動さ
せて変速機の切換えを行うものがある。
【0003】図57は、このような変速機操作用アクチ
ュエータを示している。このアクチュエータは、圧縮空
気によって作動される。このアクチュエータは、隔壁1
によって画成される第1シリンダ室2と第2シリンダ室
3とを有している。そして、第1シリンダ室2にはメイ
ンピストン4が配設され、第2シリンダ室3にはメイン
ピストン4よりも大きな圧力作用面積をもったフリーピ
ストン5が配設されている。メインピストン4は、該ピ
ストン4と端壁6との間に第1圧力室7を画成し、該ピ
ストン4と隔壁1との間に第2圧力室8を画成してい
る。また、フリーピストン5は、該ピストン5と隔壁1
との間に大気圧室9を画成し、該ピストン5と端壁10
との間に第3圧力室11を画成している。また、メイン
ピストン4は、両面にそれぞれピストンロッド12,1
3を備えている。ピストンロッド12はシフトまたはセ
レクト操作を行うものであり、ピストンロッド13は隔
壁1を貫通して設置され、フリーピストン5に当接し
て、該フリーピストン5を押送するものである。
【0004】そして、上記第1圧力室7は第1の電磁切
換弁14を介し、上記第2圧力室8は第2の電磁切換弁
15を介し、また第3圧力室11は第3の電磁切換弁1
6を介してエアタンク17にそれぞれ接続されている。
これらの電磁切換弁14,15,16は、いずれも非励
磁状態で各圧力室7,8,11を大気に開放し、励磁状
態で各圧力室7,8,11をエアタンク17に連通させ
る。これらの電磁切換弁14,15,16はコントロー
ラ18によって制御される。
【0005】上記したアクチュエータがシフト操作用シ
リンダの場合には、第1の切換弁14のみを励磁するこ
とによって第1圧力室7にのみ圧縮空気を供給し、メイ
ンピストン4を第1シリンダ室2内で隔壁1に最も接近
した位置(第1位置)に移動させて、一方側へのシフト
動作をさせ、第1および第3の切換弁14,16を励磁
することによって第1圧力室7と第3圧力室11へ圧縮
空気を供給し、メインピストン4を第1シリンダ室2内
における中間の位置(第2位置)に移動させて、ニュー
トラル位置に動作させ、第1の切換弁14のみを励磁し
て第2圧力室8に圧縮空気を供給し、メインピストン4
を第1シリンダ室2内で端壁6に最も接近した位置(第
3位置)に移動させて、他方側へのシフト動作をさせて
いる。
【0006】なお、上記したアクチュエータがセレクト
操作用シリンダの場合には、上記メインピストン4の第
1位置が第1セレクト位置、第2位置が第2セレクト位
置、第3位置が第3セレクト位置となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記セレク
ト操作用シリンダでは、シフト操作用シリンダのシフト
動作中、シフト位置に対応させ、第1圧力室7に流体を
維持させて、メインピストン4を第1セレクト位置に保
持させ、第1圧力室7および第3圧力室11に流体を維
持させて、メインピストン4を第2セレクト位置に保持
させ、また第2圧力室8に流体を維持させて、メインピ
ストンを第3セレクト位置に保持させている。
【0008】しかしながら、上記制御においては、シフ
ト操作用シリンダのシフト完了位置からニュートラルま
でのシフト動作に続いてセレクト操作用シリンダのセレ
クト動作が行われる場合に、ピストン4の進行方向にあ
る圧力室の流体が抵抗になってしまう。例えば、シフト
動作中、第2セレクト位置に保持されているセレクト操
作用シリンダのピストン4を第1セレクト位置まで移動
させる場合には、ピストン4の移動に際して、第3圧力
室11の流体が抵抗になってしまう。
【0009】そこで、本発明の目的は、変速機操作装置
におけるセレクト操作用シリンダのセレクト動作を迅速
に行わせる制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の変速機操作
装置の制御方法は、第1シリンダ室と第2シリンダ室を
有するシリンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に
摺動自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室
と第2圧力室に区画するメインピストンと、上記第2シ
リンダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内
を大気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピストン
より圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上記メイ
ンピストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が
上記大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピストンに
当接可能なフリーピストン押送用ロッドとを備え、上記
第1圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択
的に供給して、上記メインピストンを上記第1シリンダ
室内で上記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1
シリンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ
室内で上記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれ
かに移動させることにより前記変速機のセレクト動作を
行うセレクト操作用アクチュエータと、前記変速機のシ
フト動作を行うシフト操作用アクチュエータとを備えた
変速機操作装置の制御方法であって、前記セレクト操作
用アクチュエータを作動させて前記メインピストンを前
記第1位置に保持し、前記シフト操作用アクチュエータ
を作動させて前記変速機のシフト動作を行い、前記変速
機がシフト位置からニュートラル位置に到達すると、前
記セレクト操作用アクチュエータの前記各圧力室への流
体の供給を切換えて前記メインピストンを前記第2位置
に移動させる場合に、前記シフト操作用アクチュエータ
を作動させた前記シフト動作中に、前記セレクト操作用
アクチュエータの前記第1圧力室に通常作動時の圧力よ
り低圧の流体を供給して、前記メインピストンを前記第
1位置に保持することにある。 また、第2の発明の変速
機操作装置の制御方法は、第1シリンダ室と第2シリン
ダ室を有するシリンダハウジングと、上記第1シリンダ
室内に摺動自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1
圧力室と第2圧力室に区画するメインピストンと、上記
第2シリンダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリン
ダ室内を大気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピ
ストンより圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上
記メインピストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して
先端が上 記大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピス
トンに当接可能なフリーピストン押送用ロッドとを備
え、上記第1圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流
体を選択的に供給して、上記メインピストンを上記第1
シリンダ室内で上記フリーピストンに近い第1位置と、
上記第1シリンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1
シリンダ室内で上記フリーピストンと反対側の第3位置
のいずれかに移動させることにより前記変速機のセレク
ト動作を行うセレクト操作用アクチュエータと、前記変
速機のシフト動作を行うシフト操作用アクチュエータと
を備えた変速機操作装置の制御方法であって、前記セレ
クト操作用アクチュエータを作動させて前記メインピス
トンを前記第2位置に保持し、前記シフト操作用アクチ
ュエータを作動させて前記変速機のシフト動作を行い、
前記変速機がシフト位置からニュートラル位置に到達す
ると、前記セレクト操作用アクチュエータの前記各圧力
室への流体の供給を切換えて前記メインピストンを前記
第1位置に移動させる場合に、前記シフト操作用アクチ
ュエータを作動させた前記シフト動作中に、前記セレク
ト操作用アクチュエータの前記第1圧力室に流体を供給
するとともに、前記第3圧力室に前記第1圧力室に供給
した流体の圧力より低圧の流体を供給して前記メインピ
ストンを前記第2位置に保持することにある。 さらに、
第3の発明の変速機操作装置の制御方法は、第1シリン
ダ室と第2シリンダ室を有するシリンダハウジングと、
上記第1シリンダ室内に摺動自在に配置され上記第1シ
リンダ室内を第1圧力室と第2圧力室に区画するメイン
ピストンと、上記第2シリンダ室内に摺動自在に配置さ
れ上記第2シリンダ室内を大気圧室と第3圧力室に区画
する上記メインピストンより圧力作用面積の大きいフリ
ーピストンと、上記メインピストンに設けられ上記第2
圧力室を貫通して先端が上記大気圧室に位置し、該先端
が上記フリーピストンに当接可能なフリーピストン押送
用ロッドとを備え、上記第1圧力室、第2圧力室および
第3圧力室に流体を選択的に供給して、上記メインピス
トンを上記第1シリンダ室内で上記フリーピストンに近
い第1位置と、上記第1シリンダ室の中間位置の第2位
置と、上記第1シリンダ室内で上記フリーピストンと反
対側の第3位置のいずれかに移動させることにより前記
変速機のセレクト動作を行うセレクト操作用アクチュエ
ータと、前記変速機のシフト動作を行うシフト操作用ア
クチュエータとを備えた変速 機操作装置の制御方法であ
って、前記セレクト操作用アクチュエータを作動させて
前記メインピストンを前記第2位置に保持し、前記シフ
ト操作用アクチュエータを作動させて前記変速機のシフ
ト動作を行い、前記変速機がシフト位置からニュートラ
ル位置に到達すると、前記セレクト操作用アクチュエー
タの前記各圧力室への流体の供給を切換えて前記メイン
ピストンを前記第3位置に移動させる場合に、前記シフ
ト操作用アクチュエータを作動させた前記シフト動作中
に、前記セレクト操作用アクチュエータの前記第3圧力
室に流体を供給するとともに、前記第1圧力室に前記第
3圧力室に供給した流体の圧力より低圧の流体を供給し
て前記メインピストンを前記第2位置に保持することに
ある。 またさらに、第4の発明の変速機操作装置の制御
方法は、第1シリンダ室と第2シリンダ室を有するシリ
ンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に摺動自在に
配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室と第2圧力
室に区画するメインピストンと、上記第2シリンダ室内
に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内を大気圧室
と第3圧力室に区画する上記メインピストンより圧力作
用面積の大きいフリーピストンと、上記メインピストン
に設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が上記大気圧
室に位置し、該先端が上記フリーピストンに当接可能な
フリーピストン押送用ロッドとを備え、上記第1圧力
室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択的に供給
して、上記メインピストンを上記第1シリンダ室内で上
記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1シリンダ
室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ室内で上
記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれかに移動
させることにより前記変速機のセレクト動作を行うセレ
クト操作用アクチュエータと、前記変速機のシフト動作
を行うシフト操作用アクチュエータとを備え変速機操作
装置の制御方法であって、前記セレクト操作用アクチュ
エータを作動させて前記メインピストンを前記第2位置
に保持し、前記シフト操作用アクチュエータを作動させ
て前記変速機のシフト動作を行い、前記変速機がシフト
位置からニュートラル位置に到達すると、前記セレクト
操作用アクチュエータの前記各圧力室への流体の供給を
切換えて前記メインピストンを前記第3位置に移動させ
る場合に、前記シフト操作用アクチュエータを作動させ
た前記シフト動作中に、前記セレクト操作用アクチュエ
ータの前記第1圧力室と第3圧力室に流体を供給す ると
ともに、前記第2圧力室に前記第1圧力室と第3圧力室
に供給した流体の圧力より低圧の流体を供給して前記メ
インピストンを前記第2位置に保持することにある。
【0011】
【作 用】上記第1の発明では、シフト動作中に、次の
セレクト動作の準備のために、第1圧力室に通常作動時
の圧力より低圧の流体を供給しておく。したがって、次
のセレクト動作に際して、第1圧力室の流体は速やかに
排出され、メインピストンの移動が速やかに行われる。
【0012】上記第2の発明では、シフト動作中に、次
のセレクト動作の準備のために、第3圧力室に第1圧力
室に供給した流体の圧力より低圧の流体を供給してお
く。したがって、次のセレクト動作に際して、第3圧力
室の流体は速やかに排出され、メインピストンの移動が
速やかに行われる。
【0013】上記第3の発明では、シフト動作中に、次
のセレクト動作の準備のために、第1圧力室に第3圧力
室に供給した流体の圧力より低圧の流体を供給してお
く。したがって、次のセレクト動作に際して、第1圧力
室の流体は速やかに排出され、メインピストンの移動が
速やかに行われる。
【0014】上記第4の発明では、シフト動作中に、次
のセレクト動作の準備のために、第2圧力室に第1圧力
室と第3圧力室に供給した流体の圧力より低圧の流体を
供給しておく。したがって、次のセレクト動作に際し
て、第2圧力室の流体は速やかに上昇し、メインピスト
ンの始動が速やかに行われる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る変速機操作装置を示して
いる。この装置は上記従来のアクチュエータと同じアク
チュエータをシフト用シリンダ20とセレクト用シリン
ダ40として使用している。
【0016】したがって、両シリンダ20,40は、第
1シリンダ室21,41と第2シリンダ室22,42を
有している。第1シリンダ室21,41にはメインピス
トン23,43が配設され、該ピストン23,43によ
って第1シリンダ室21,41が第1圧力室24,44
と第2圧力室25,45に画成されている。一方、第2
シリンダ室22,42には、フリーピストン26,46
が配設され、該ピストン26,46によって第2シリン
ダ室22,42が大気圧室27,47と第3圧力室2
8,48に画成されている。そして、このフリーピスト
ン26,46の圧力作用面積はメインピストン23,4
3のそれよりも大きい。
【0017】これらのシリンダ20,40の第1圧力室
24,44は、第1の電磁切換弁29,49を介し、第
2圧力室25,45は、第2の電磁切換弁30,50を
介し、また第3圧力室28,48は、第3の電磁切換弁
31,51を介して、それぞれエアタンクAに接続され
ている。
【0018】これらの電磁切換弁29,30,31,4
9,50,51は、いずれも消磁状態で各圧力室24,
25,28,44,45,48を大気に開放し、励磁状
態で各圧力室24,25,28,44,45,48をエ
アタンクAに連通させる。これらの電磁切換弁29,3
0,31,49,50,51は、コントローラBによっ
て制御される。
【0019】図1では、シフト用シリンダ20とセレク
ト用シリンダ40をシフトパターンCに対応するように
配置している。したがって、シフト用シリンダ20のメ
インピストン23が第1シリンダ室21の中間位置NE
に位置している状態で、セレクト用シリンダ40が作動
可能となり、該セレクト用シリンダ40のメインピスト
ン43がシフトパターンCのN1,2,3 に対応して移
動し、変速機のセレクト作用を行う。また、セレクト用
シリンダ40のメインピストン43が第1シリンダ41
内で最も右に寄った位置S1 ,中間の位置S2 ,最も左
に寄った位置S3 に位置している状態で、シフト用シリ
ンダ20が作動可能となり、該シフト用シリンダ20の
メインピストン23がシフトパターンCのF1 〜R1
2 〜R2 ,F3 〜R3 に対応して移動し、変速機のシ
フト作用を行う。
【0020】以下に、上記シリンダ20,40の制御を
例をあげて説明する。
【0021】シフトパターンCのN1 に位置するシフト
レバーをF1 まで移動させた場合は、各シリンダ20,
40は以下のように制御される。シフトレバーがシフト
パターンCのN1 に位置している状態では、全ての電磁
切換弁29,30,31,49,50,51が消磁され
ている。したがって、全ての圧力室24,25,28,
44,45,48は、大気に開放され、図2に示すよう
に、セレクト用シリンダ40のメインピストン43は位
置S1 に維持され、シフト用シリンダ20のメインピス
トン23は、中間位置NEに維持されている。この状態
からクラッチペダルを踏込み、シフトレバーをシフトパ
ターンCのF1 に移動させると、セレクト用シリンダ4
0の電磁切換弁49とシフト用シリンダ20の電磁切換
弁30が励磁され、セレクト用シリンダ40の第1圧力
室44とシフト用シリンダ20の第2圧力室25に圧縮
空気が供給される。その結果、図3に示したように、セ
レクト用シリンダ40のメインピストン43は位置S1
に保持され、またシフト用シリンダ20のメインピスト
ン23は第1圧力室24を縮小する方向に移動され、図
4に示したように、シフトパターンCのF1 に対応する
位置SHAに到達する。シフト用シリンダ20のメイン
ピストン23が位置SHAに到達すると、位置センサに
よって確認され、そのセンサの確認信号に基づいて電磁
切換弁30,49が消磁され、図5に示したように、シ
フト用シリンダ20の第2圧力室25およびセレクト用
シリンダ40の第1圧力室44内の圧縮空気が排出され
る、シフト完了状態になる。
【0022】シフトパターンCのF1 に位置するシフト
レバーをN1 に戻し、さらにN2 を経てR2 に投入させ
た場合は、以下のように制御される。シフトレバーがシ
フトパターンCのF1 に位置している操作前の状態で
は、シフト用シリンダ20およびセレクト用シリンダ4
0の全ての電磁切換弁29,30,31,49,50,
51が消磁状態にある。したがって、図5に示したよう
に、シフト用シリンダ20およびセレクト用シリンダ4
0の全ての圧力室24,25,28,44,45,48
は大気に開放されている。この状態から、クラッチペダ
ルを踏込み、シフトレバーをシフトパターンCのR2
移動すると、まずセレクト用シリンダ40の電磁切換弁
49とシフト用シリンダ20の電磁切換弁31が励磁さ
れ、図6に示したように、セレクト用シリンダ40の第
1圧力室44とシフト用シリンダ20の第3圧力室28
に圧縮空気が供給される。次いで、一定時間t1 経過後
に、電磁切換弁29が励磁され、シフト用シリンダ20
の第1圧力室24にも圧縮空気が供給される。すると、
メインピストン23は、図7に示したように、第1圧力
室24の圧力によって第2圧力室25を縮小する方向へ
移動され、メインピストン23のロッド23aが図8に
示すように、フリーピストン26に当接して位置NEに
停止する。ところで、上記制御において、第3圧力室2
8への圧縮空気の供給を第1圧力室24への圧縮空気の
供給よりも早くしているのは、メインピストン23が位
置NEを越えてオーバーランをしないように、予めフリ
ーピストン26にかかる圧力を上げて、フリーピストン
26によって、ストッパ壁をつくるためである。このよ
うにして、メインピストン23が図8に示したように、
位置NE(シフトパターンCのN1 )に達すると、位置
センサによって確認され、そのセンサの確認信号に基づ
いて電磁切換弁50,51が励磁され、セレクト用シリ
ンダ40の第2圧力室45と第3圧力室48に圧縮空気
が供給される。すると、メインピストン43は、図9に
示したように、第2圧力室45の圧力と第3圧力室48
の圧力とによって、第1圧力室44を縮小する方向に移
動され、位置S2 で停止される。この間、電磁切換弁4
9は励磁された状態のままであり、また電磁切換弁50
は、上記励磁された後一定時間t2 後に消磁される。と
ころで、上記制御において、第2圧力室45に一時的に
圧縮空気を供給するのは、メインピストン43の移動を
迅速にさせるためである。また、この間、即ちシフトパ
ターンCでN1 からN2 に移動する間、図9,図10に
示したように、シフト用シリンダ20の第3圧力室28
は、電磁切換弁31をデューティ制御して低圧に維持さ
れる。これは、次のシフト動作を迅速に行わせるためで
あり、第3圧力室28は、メインピストン23が移動し
ない範囲で最低圧に維持されることが好ましい。図10
に示したように、セレクト用シリンダ40のメインピス
トン43が位置S2 (即ち、シフトパターンCのN2
に達すると、位置センサによって確認され、そのセンサ
の確認信号によって電磁切換弁31が消磁され、第3圧
力室28の圧縮空気は排出される。このとき、電磁切換
弁29は励磁された状態にある。したがって、シフト用
シリンダ20のメインピストン23は、図11に示した
ように、第2圧力室25を縮小する方向へ移動される。
この時第3圧力室28の圧力は低圧の状態から排気され
るので圧力の低下が速く、そのためピストン23の移動
が迅速に行われる。なお、この間、即ちシフトパターン
CでN2 からR2 に移動する間、セレクト用シリンダ4
0の電磁切換弁49,51は励磁状態に維持され、メイ
ンピストン43は位置S2 に保持される。そして、メイ
ンピストン23が図12に示したように、位置SHB
(即ち、シフトパターンCのR2 )に達すると、位置セ
ンサによって確認され、そのセンサの確認信号によって
電磁切換弁29,49,51が消磁される。したがっ
て、圧力室24,44,48は、他の圧力室25,2
8,45と同様に大気に開放され、図13に示したよう
に、シフト完了状態になる。また、図14は、上記制御
を示したタイミングチャートである。
【0023】なお、シフトターンCのF1 からN1 まで
に対応する上記シフト用シリンダ20の制御(図6,図
7)では、メインピストン23がオーバーランしないよ
うに、第3圧力室28への圧縮空気の供給を第1圧力室
24への圧縮空気の供給よりも早くしているが、このよ
うな制御に替えて図15および図16に示すように、シ
フト用シリンダ20の電磁切換弁30を一時的に励磁
し、第2圧力室25にも圧縮空気を一時的に供給し、そ
の圧力でメインピストン23の移動速度を抑えるように
してもよい。この場合には、電磁切換弁29,31を同
時に励磁して第1圧力室24と第3圧力室28への圧縮
空気の供給を同時に行うことができる。
【0024】また、上記制御では、シフトパターンCの
1 からN1 までに対応する間、セレクト用シリンダ4
0では、特別な制御がなされていない(図6,図7,図
8)が、図15および図16に示したように、この間に
セレクト用シリンダ40の電磁切換弁49をデューティ
制御することにより、第1圧力室44を低圧にしてもよ
い。この時の第1圧力室44の圧力は、メインピストン
43が移動しない範囲で最低圧に維持することが好まし
い。このようにすれば、セレクト用シリンダ40の次の
動作が迅速に行える。次の動作、即ちシフトパターンC
のN1 からN2 までに対応する間のセレクト用シリンダ
40では、図17に示したように、第1圧力室44を低
圧に維持した状態で電磁切換弁51を励磁して第3圧力
室48に圧縮空気を供給し、一定時間後に電磁切換弁4
9のデューティ制御を解除し、通常の励磁を行ない図1
8に示したように、該第1圧力室44に通常圧の圧縮空
気を供給してもよい。こうすれば、メインピストン43
が動き始める時、第1圧力室44は低圧になっているの
でメインピストン43の動作が迅速に行える。
【0025】次に、シフトパターンCのR2 に位置する
シフトレバーをN2 ,N1 を経てF1 に投入した場合
は、以下のように制御される。シフトレバーがシフトパ
ターンCのR2 に位置している操作前の状態では、シフ
ト用シリンダ20およびセレクト用シリンダ40の全て
の電磁切換弁29,30,31,49,50,51が消
磁状態にある。したがって、図19に示したようにシフ
ト用シリンダ20およびセレクト用シリンダ40の全て
の圧力室24,25,28,44,45,48は大気に
開放されている。この状態から、クラッチペダルを踏込
み、シフトレバーをシフトパターンCのF1 に投入する
と、まず、シフト用シリンダ20の電磁切換弁31が励
磁され、図20に示したように、第3圧力室28に圧縮
空気が供給される。すると、メインピストン23は、第
1圧力室24を縮小する方向へ移動される。この時、第
1圧力室24には圧縮空気が供給されていないので、メ
インピストン23の移動は迅速に行える。次いで、一定
時間t3 後に、電磁切換弁29も励磁され、第1圧力室
24へも圧縮空気が供給され、メインピストン23を図
21に示したように、位置NEで停止させる。なお、電
磁切換弁29の励磁時期は、ピストン23が位置NE
(即ち、シフトパターンCのN2 )でオーバーランしな
い範囲で遅くすることが好ましい。一方、その間セレク
ト用シリンダ40の電磁切換弁49は励磁され、第1圧
力室44に圧縮空気が供給されている状態にあり、また
電磁切換弁51はデューディ制御がなされて、第3圧力
室48は低圧に維持されている。したがって、図20お
よび図21に示したように、メインピストン43が位置
2 に維持される。但し、第3圧力室48は、メインピ
ストン43が移動しない範囲で最低圧に維持することが
好ましい。これは、次のセレクト動作を迅速に行わせる
ためである。上記したように、シフト用シリンダ20の
メインピストン23が位置NE(即ち、シフトパターン
CのN2 )に達すると、位置センサによって確認され、
そのセンサの確認信号によってセレクト用シリンダ40
の電磁切換弁51が消磁され、第3圧力室48の圧縮空
気は排出される。したがって、メインピストン43は、
第1圧力室44の圧力によって、図22に示したよう
に、第2圧力室45を縮小する方向へ移動され、図23
に示したように位置S1 に達する。この時、第3圧力室
48の圧縮空気は低圧状態から排出されるので圧力の低
下が速く、したがってメインピストン43の移動は迅速
に行われる。この間、即ちセレクト用シリンダ40のメ
インピストン43が位置S2 から位置S1 に移動する
間、シフト用シリンダ20の電磁切換弁31は励磁さ
れ、第3圧力室28に圧縮空気が供給されるとともに、
電磁切換弁29はデューティ制御され、第1圧力室24
は低圧に維持される。これは、次のシフト動作を迅速に
行なうためのものである。図23に示すようにセレクト
用シリンダ40のメインピストン43が位置S1 (即
ち、シフトパターンCのN1 )に達すると、位置センサ
によって確認され、そのセンサの確認信号によってシフ
ト用シリンダ20の電磁切換弁29,31が消磁され、
電磁切換弁30が励磁される。したがって、シフト用シ
リンダ20の第2圧力室25には、圧縮空気が供給さ
れ、その圧力によってメインピストン23は、図24に
示したように、第1圧力室24を縮小する方向へ移動さ
れる。その時、第1圧力室24の圧縮空気は低圧から排
出されるので、圧力の低下が速く、メインピストン23
の移動は迅速に行なわれる。そして、メインピストン2
3が図25に示したように位置SHA(即ち、シフトパ
ターンCのF1 )に達すると、位置センサによって確認
され、そのセンサの確認信号によって電磁切換弁30お
よびセレクト用シリンダ40の電磁切換弁49が消磁さ
れ、圧力室25,44は、他の圧力室24,28,4
5,48と同様に大気に開放される。図26はシフト完
了状態を示している。また、図27は、上記制御を示し
たタイミングチャートである。
【0026】なお、シフトパターンCのR2 からN2
でに対応する上記シフトシリンダ20の制御(図20,
図21)では、メインピストン23の移動速度を高める
ために、第1圧力室24への圧縮空気の供給を第3圧力
室28への供給よりも遅らせているが、このような制御
に替えて、電磁切換弁29,31を同時に励磁して、図
28に示したように、第1圧力室24と第3圧力室28
に圧縮空気を同時に供給するとともに、電磁切換弁30
を一定時間励磁して第2圧力室25にも圧縮空気を一時
的に供給してもよい。この時の第2圧力室25の圧力
は、メインピストン23の移動速度を高める。
【0027】また、上記制御では、シフトパターンCの
2 からN1 までに対応する間にシフト用シリンダ20
の第1圧力室24を低圧にして(図22,図23)、次
のシフト動作、即ちメインピストン23の位置NEから
位置SHAまでの移動を迅速にしているが、この制御に
替えて、図29に示したようにシフト用シリンダ20の
電磁切換弁29,31を励磁させて、第1圧力室24お
よび第3圧力室28に圧縮空気を供給するとともに、電
磁切換弁30をデューティ制御して第2圧力室25を低
圧に維持してもよい。このようにすると、次のシフト動
作すなわち、メインピストン23を位置NEから位置S
HAに移動させるため、電磁切換弁29,31を消磁さ
せ、電磁切換弁30をデューティ制御から通常の励磁に
切換えると、第2圧力室25の圧力上昇が速いので、メ
インピストン23の移動を迅速に行なえる。
【0028】シフトパターンCのN1 に位置するシフト
レバーをF2 まで移動させた場合は、各シリンダ20,
40は以下のように制御される。シフトレバーがシフト
パターンCのN1 に位置している状態では、全ての電磁
切換弁29,30,31,49,50,51が消磁され
ている。したがって、全ての圧力室24,25,28,
44,45,48は大気に開放されている。そして、図
30に示したように、セレクト用シリンダ40のメイン
ピストン43は位置S1 に維持され、シフト用シリンダ
20のメインピストン23は位置NEに維持されてい
る。この状態からクラッチペダルを踏込み、シフトレバ
ーをシフトパターンCのF2 に移動させると、セレクト
用シリンダ40の電磁切換弁51が励磁され、第3圧力
室48に圧縮空気が供給される。したがって、メインピ
ストン43は図31に示したように、第1圧力室44を
縮小する方向に移動される。この時、第1圧力室44に
は圧縮空気が供給されていないので、メインピストン4
3の移動は迅速に行なわれる。次いで一定時間t4
に、電磁切換弁49も励磁され、第1圧力室44へも圧
縮空気が供給され、メインピストン43を図32に示し
たように、位置S2 で停止させる。なお、電磁切換弁4
9の励磁時期は、メインピストン43が位置S2 (即
ち、シフトパターンCのN2 )でオーバーランしない範
囲で遅くすることが好ましい。一方、その間、シフト用
シリンダ20の電磁切換弁29,31が励磁され、第1
圧力室24および第3圧力室28に圧縮空気が供給さ
れ、また電磁切換弁30はディーティ制御がなされて、
第2圧力室25は低圧に維持されている。そして、図3
1および図32に示したように、メインピストン23が
位置NEに維持される。但し、第2圧力室25は、メイ
ンピストン23が移動しない範囲で高圧に維持すること
が好ましい。これは、次のシフト動作を迅速に行わせる
ためである。上記したように、セレクト用シリンダ40
のメインピストン43が図32に示したように、位置S
2 (即ち、シフトパターンCのN2 )に達すると、位置
センサによって確認され、そのセンサの確認信号によっ
て、シフト用シリンダ20の電磁切換弁29,31が消
磁され、また電磁切換弁30のデューティ制御が解除さ
れる。したがって、図33に示したように、シフト用シ
リンダ20の第1圧力室24および第3圧力室28の圧
縮空気は大気に排出され、第2圧力室25には常圧の圧
縮空気が供給される。そして、メインピストン23は、
第1圧力室24を縮小する方向に移動される。この時、
第2圧力室25は予め圧力が高められているため、メイ
ンピストン23の作動が早い。このようにして、シフト
用シリンダ20のメインピストン23が図34に示した
ように、位置SHA(即ち、シフトパターンCのF2
に達すると、位置センサによって確認され、そのセンサ
の確認信号によってシフト用シリンダ20の電磁切換弁
30とセレクト用シリンダ40の電磁切換弁49,51
が消磁され、図35に示したように、全ての圧力室2
4,25,28,44,45,48が大気に開放され
る。なお、図36は、上記制御を示したタイミングチャ
ートである。
【0029】なお、シフトパターンCのN1 からN2
でに対応する上記セレクト用シリンダ40の制御(図3
1,図32)では、メインピストン43の動作を速める
ために第1圧力室44への圧縮空気の供給を第3圧力室
48への供給よりも遅らせているが、このような制御に
替えて、図9に示したように、セレクト用シリンダ40
の第1圧力室44と第3圧力室48に圧縮空気を供給す
るとともに、第2圧力室45にも一時的に圧縮空気を供
給してもよい。このようにすれば、セレクト用シリンダ
40のメインピストン43は、第2圧力室45の圧力に
よって加速される。
【0030】また、シフトパターンCのN1 からN2
でに対応する上記シフト用シリンダ20の制御(図3
1,図32)では、次のシフト動作を速めるために、第
2圧力室25に低圧を加えているが、このような制御に
替えて、電磁切換弁29をデューティ制御して、図2
2,図23に示したように、第1圧力室24を低圧に維
持させた状態で、メインピストン23を位置NEに保持
させてもよい。このようにすると、次のシフト動作に際
し、第1圧力室24の圧縮空気は低圧状態から排出され
るので圧力の低下が速く、メインピストン23の移動が
迅速になる。
【0031】シフトパターンCのN3 に位置するシフト
レーバーをR2 まで移動させた場合には、各シリンダ2
0,40は以下のように制御される。シフトレバーがシ
フトパターンCのN3 に位置している状態では、全ての
電磁切換弁29,30,31,49,50,51が消磁
されている。したがって、全ての圧力室24,25,2
8,44,45,48は大気に開放されている。そし
て、図37に示したように、セレクト用シリンダ40の
メインピストン43は位置S3 に維持され、シフト用シ
リンダ20のメインピストン23は位置NEに維持され
ている。この状態からクラッチペダルを踏込み、シフト
レバーをシフトパターンCのR2 に移動させると、セレ
クト用シリンダ40の電磁切換弁51が励磁され、図3
8に示したように、セレクト用シリンダ40の第3圧力
室48に圧縮空気が供給される。次いで、一定時間t5
後に、電磁切換弁49が励磁され、セレクト用シリンダ
40の第1圧力室44にも圧縮空気が供給される。する
と、メインピストン43は、図39に示したように第1
圧力室44の圧力によって第2圧力室45を縮小する方
向へ移動され、メインピストン43のロッド43aが図
40に示すように、フリーピストン46に当接して位置
2 に停止する。ところで、上記制御において、第3圧
力室48への圧縮空気の供給を第1圧力室44への圧縮
空気の供給よりも早くしているのは、メインピストン4
3が位置S2 を越えてオーバーランをしないように、予
めフリーピストン46にかかる圧力を上げて、フリーピ
ストン46によるストッパ壁をつくるためのである。一
方、この間、即ちシフトパターンCのN3 からN2 に移
動する間、シフト用シリンダ20の電磁切換弁29が励
磁され、第1圧力室24に圧縮空気が供給され、また電
磁切換弁31がデューティ制御されて、第3圧力室28
が低圧に維持される。そして、シフト用シリンダ20の
メインピストン23は、位置NEに維持される。上記し
たように、セレクト用シリンダ40のメインピストン4
3が位置S2 (シフトパターンCのN2 )に達すると、
位置センサによって確認され、そのセンサの確認信号に
よってシフト用シリンダ20の電磁切換弁31が消磁さ
れる。したがって、シフト用シリンダ20のメインピス
トン23は、図41に示したように、第2圧力室25を
縮小する方向へ移動される。この時、第3圧力室28の
圧力は低圧の状態から排気されるので圧力の低下が速
く、そのためピストン23の移動が迅速に行なわれる。
そして、メインピストン23が図42に示したように、
位置SHB(即ち、シフトパターンCのR2 )に達する
と、位置センサによって確認され、そのセンサの確認信
号によって電磁切換弁29,49,51が消磁される。
したがって、圧力室24,44,48は、他の圧力室2
5,28,45と同様に大気に開放され、図43に示し
たように、シフト完了状態になる。なお、図44は、上
記制御を示したタイミングチャートである。
【0032】なお、シフトパターンCのN3 からN2
でに対応する上記セレクト用シリンダ40の制御(図3
8,図39)では、メインピストン43が位置S2 でオ
ーバーランしないように、第1圧力室44への圧縮空気
の供給を第3圧力室48への圧縮空気の供給よりも遅ら
せているが、このような制御に替えて、図45に示した
ように、第1圧力室44と第3圧力室48に圧縮空気を
同時に供給するとともに、第2圧力室45にも一時的に
圧縮空気を供給してもよい。このようにすれば、メイン
ピストン43は、第2圧力室45の圧力によって、その
加速が抑えられる。
【0033】シフトパターンCのF2 に位置するシフト
レバーをR3 まで移動させた場合は、各シリンダ20,
40は以下のように制御される。シフトレバーがシフト
パターンCのF2 に位置している状態では、全ての電磁
切換弁29,30,31,49,50,51が消磁され
ている。したがって、全ての圧力室24,25,28,
44,45,48は大気に開放されている。そして、図
46に示したように、シフト用シリンダ20のメインピ
ストン23は位置SHAに維持され、セレクト用シリン
ダ40のメインピストン43は、位置S2 に維持されて
いる。この状態からクラッチペダルを踏込み、シフトレ
バーをシフトパターンCのR3 に移動させると、シフト
用シリンダ20の電磁切換弁31が励磁され、図47に
示したように、第3圧力室28に圧縮空気が供給され
る。次いで、一定時間t6 経過後に、電磁切換弁29が
励磁され、第1圧力室24にも圧縮空気が供給される。
すると、シフト用シリンダ20のメインピストン23
は、図48に示したように、第1圧力室24の圧力によ
って第2圧力室25を縮小する方向へ移動され、メイン
ピストン23のロッド23aが図49に示したように、
フリーピストン26に当接して位置NEに停止する。と
ころで、上記制御において、第3圧力室28への圧縮空
気の供給を第1圧力室24への圧縮空気の供給よりも早
くしているのは、メインピストン23が位置NEでオー
バーランをしないように、予めフリーピストン26にか
かる圧力を上げて、フリーピストン26によって、スト
ッパ壁をつくるためである。この間、即ちシフトパター
ンCのF2 からN2 まで移動する間、セレクト用シリン
ダ40では、電磁切換弁51が励磁されて、第3圧力室
48に圧縮空気が供給され、かつ電磁切換弁49がデュ
ーティ制御されて、第1圧力室44が低圧に維持され、
メインピストン43が位置S2 に維持される。このよう
に、第1圧力室44を低圧に維持するのは、次のセレク
ト動作を迅速に行わせるためである。上記したように、
シフト用シリンダ20のメインピストン23が位置NE
に達すると、位置センサによって確認され、そのセンサ
の確認信号によって、電磁切換弁31はディーティ制御
に切換えられる。また、セレクト用シリンダ40の電磁
切換弁49,51は消磁され、電磁切換弁50が励磁さ
れる。したがって、セレクト用シリンダ40のメインピ
ストン43は、図50に示したように、第1圧力室44
を縮小する方向へ移動される。この時、第1圧力室44
は低圧状態から排気されるため、メインピストン43へ
の抵抗は小さく、したがって、メインピストン43は迅
速に移動される。そして、メインピストン43が図51
に示したように、位置S3 (即ち、シフトパターンCの
3 )に達すると、位置センサによって確認され、その
センサの確認信号によって、シフト用シリンダ20の電
磁切換弁31が消磁される。したがって、シフト用シリ
ンダ20のメインピストン23は、図52に示したよう
に、第1圧力室24の圧力によって、第2圧力室25を
縮小する方向へ移動される。この時、第3圧力室28の
圧力は低圧の状態から排気されるので圧力の低下が速
く、そのためメインピストン23の移動が迅速に行われ
る。そして、メインピストン23が図53に示したよう
に、位置SHBに達すると、位置センサによって確認さ
れ、そのセンサの確認信号によって電磁切換弁29,5
0が消磁される。したがって、圧力室24,45は、他
の圧力室25,28,44,48と同様に大気に開放さ
れ、図54に示したように、シフト完了状態となる。な
お、図55は、上記制御を示したタイミングチャートで
ある。
【0034】なお、シフトパターンCのF2 からN2
でに対応する上記シフト用シリンダ20の制御(図4
7,図48)では、メインピストン23が位置NEでオ
ーバーランしないように、第1圧力室24への圧縮空気
の供給を第3圧力室28への圧縮空気への供給よりも遅
らせているが、このような制御に替えて、図15に示し
たように、第1圧力室24と第3圧力室28に圧縮空気
を同時に供給するとともに、第2圧力室25にも一時的
に圧縮空気を供給してもよい。このようにすれば、メイ
ンピストン23は、第2圧力室25の圧力によって、そ
の加速が抑えられる。
【0035】また、シフトパターンCのF2 からN2
でに対応する上記セレクト用シリンダ40の制御(図4
7,図48,図49)では、該セレクト用シリンダ40
の次の動作を迅速に行わせるために、第1圧力室44を
低圧に維持させているが、このような制御に替えて、図
56に示したように、第1圧力室44と第3圧力室48
とを常圧に維持するとともに、電磁切換弁50をデュー
ティ制御して第2圧力室45を低圧に維持させてもよ
い。このようにすると、次のセレクト動作に際し、第2
圧力室45の圧力上昇が速くなり、それだけメインピス
トン43の始動も速くなる。
【0036】以上は、シフトレバーをシフトパターンC
のN1 からF1 まで、F1 からR2 まで、R2 からF1
まで、N1 からF2 まで、N3 からR2 まで、そしてF
2 からR3 まで操作した場合の制御について説明した
が、他の操作の場合についても上記制御を適宜に応用す
ることによって、シフト用シリンダ20およびセレクト
用シリンダ40の高速化または各メインピストン23,
43のオーバーラン防止を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】第1の発明の変速機操作装置の制御方法
では、シフト動作中に、次のセレクト動作の準備のため
に、第1圧力室に通常作動時の圧力より低圧の流体を供
給しておく。したがって、次のシフト動作に際しては、
第1圧力室の流体の排出は迅速に行われ、メインピスト
ンの移動抵抗が少なく、それだけメインピストンの始動
が早く、また移動も迅速になる。また、第2の発明の変
速機操作装置の制御方法では、シフト動作中に、次のセ
レクト動作の準備のために、第3圧力室に第1圧力室に
供給した流体の圧力より低圧の流体を供給しておく。し
たがって、次のセレクト動作に際して、第3圧力室の流
体は速やかに排出され、メインピストンの移動抵抗が少
なく、それだけメインピストンの始動が早く、また移動
も迅速になる。さらに、第3の発明の変速機操作装置の
制御方法では、シフト動作中に、次のセレクト動作の準
備のために、第1圧力室に第3圧力室に供給した流体の
圧力より低圧の流体を供給しておく。したがって、次の
セレクト動作に際して、第1圧力室の流体は速やかに排
出され、メインピストンの移動抵抗が少なく、それだけ
メインピストンの始動が早く、また移動も迅速になる。
【0038】また、第4の発明の変速機操作装置の制御
方法では、シフト動作中に、次のセレクト動作の準備の
ために、第2圧力室に第1圧力室と第3圧力室に供給し
た流体の圧力より低圧の流体を供給しておく。したがっ
て、次のセレクト動作に際して、第2圧力室の圧力は迅
速に上昇し、それだけメインピストンの始動が早く、ま
た移動も迅速になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法を適用した変速機操作装置を
示した概念図である。
【図2】シフトレバーがシフトパターンCのN1 の位置
にあるときのアクチュエータの状態を示した概念図であ
る。
【図3】シフトパターンCのN1 からF1 までのアクチ
ュエータの状態を示した概念図である。
【図4】シフトパターンCのF1 に到達したアクチュエ
ータの状態を示した概念図である。
【図5】シフトパターンCのF1 でのシフト完了状態を
示したアクチュエータの概念図である。
【図6】シフトパターンCのF1 でのアクチュエータの
始動状態を示した概念図である。
【図7】シフトパターンCのF1 からN1 までのアクチ
ュエータの状態を示した概念図である。
【図8】シフトパターンCのN1 に相当する位置のアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図9】シフトパターンCのN1 からN2 までのアクチ
ュエータの状態を示した概念図である。
【図10】シフトパターンCのN2 に相当する位置のア
クチュエータの状態を示した概念図である。
【図11】シフトパターンCのN2 からR2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図12】シフトパターンCのR2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図13】シフトパターンCのR2 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図14】シフトパターンCのF1 からR2 までの電磁
切換弁のタイミングチャートである。
【図15】シフトパターンCのF1 からN1 までのアク
チュエータの動作の他の実施例を示した概念図である。
【図16】シフトパターンCのN1 に相当する位置のア
クチュエータの状態の他の実施例を示した概念図であ
る。
【図17】シフトパターンCのN1 からN2 までのアク
チュエータの状態の他の実施例を示した概念図である。
【図18】シフトパターンCのN1 に到達した状態のア
クチュエータの他の実施例を示した概念図である。
【図19】シフトパターンCのR2 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図20】シフトパターンCのR2 からN2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図21】シフトパターンCのN2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図22】シフトパターンCのN2 からN1 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図23】シフトパターンCのN1 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図24】シフトパターンCのN1 からF1 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図25】シフトパターンCのF1 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図26】シフトパターンCのF1 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図27】シフトパターンCのR2 からF1 までの電磁
切換弁のタイミングチャートである。
【図28】シフトパターンCのR2 からN2 までのアク
チュエータの状態の他の実施例を示した概念図である。
【図29】シフトパターンCのN2 からN1 までのアク
チュエータの状態の他の実施例を示した概念図である。
【図30】シフトレバーがシフトパターンCのN1 の位
置にあるときのアクチュエータの状態を示した概念図で
ある。
【図31】シフトパターンCのN1 からN2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図32】シフトパターンCのN2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図33】シフトパターンCのN2 からF2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図34】シフトパターンCのF2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図35】シフトパターンCのF2 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図36】シフトパターンCのN1 からF2 までの電磁
切換弁のタイミングチャートである。
【図37】シフトレバーがシフトパターンCのN3 の位
置にあるときのアクチュエータの状態を示した概念図で
ある。
【図38】シフトパターンCのN3 でのアクチュエータ
の始動状態を示した概念図である。
【図39】シフトパターンCのN3 からN2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図40】シフトパターンCのN2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図41】シフトパターンCのN2 からR2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図42】シフトパターンCのR2 に到達したアクチュ
エータの状態を示した概念図である。
【図43】シフトパターンCのR2 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図44】シフトパターンCのN3 からR2 までの電磁
切換弁のタイミングチャートである。
【図45】シフトパターンCのN3 からN2 までのアク
チュエータの状態の他の実施例を示した概念図である。
【図46】シフトレバーがシフトパターンCのF2 の位
置にあるときのアクチュエータの状態を示した概念図で
ある。
【図47】シフトパターンCのF2 でのアクチュエータ
の始動状態を示した概念図である。
【図48】シフトパターンCのF2 からN2 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図49】シフトパターンCのN2 に到達した状態を示
したアクチュエータの概念図である。
【図50】シフトパターンCのN2 からN3 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図51】シフトパターンCのN3 に到達した状態を示
したアクチュエータの概念図である。
【図52】シフトパターンCのN3 からR3 までのアク
チュエータの状態を示した概念図である。
【図53】シフトパターンCのR3 に到達した状態を示
したアクチュエータの概念図である。
【図54】シフトパターンCのR3 でのシフト完了状態
を示したアクチュエータの概念図である。
【図55】シフトパターンCのF2 からR3 までの電磁
切換弁のタイミングチャートである。
【図56】シフトパターンCのF2 からN2 までのアク
チュエータの状態の他の実施例を示した概念図である。
【図57】本発明が適用されるアクチュエータを示した
概念図である。
【符号の説明】
20 シフト用シリンダ 40 セレクト用シリンダ 21,41 第1シリンダ室 22,42 第2シリンダ室 23,43 メインピストン 23a,43a ピストンロッド 24,44 第1圧力室 25,45 第2圧力室 26,46 フリーピストン 27,47 大気圧室 28,48 第3圧力室 29,49 第1の電磁切換弁 30,50 第2の電磁切換弁 31,51 第3の電磁切換弁 A エアタンク B コントローラ C シフトパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 康夫 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自動車機器株式会社 松山工場内 (56)参考文献 特開 昭62−203831(JP,A) 実開 昭60−73908(JP,U) 実開 平1−133504(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/28 F15B 15/00 - 15/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シリンダ室と第2シリンダ室を有す
    るシリンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に摺動
    自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室と第
    2圧力室に区画するメインピストンと、上記第2シリン
    ダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内を大
    気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピストンより
    圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上記メインピ
    ストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が上記
    大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピストンに当接
    可能なフリーピストン押送用ロッドとを備え、上記第1
    圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択的に
    供給して、上記メインピストンを上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1シリ
    ンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれかに
    移動させることにより前記変速機のセレクト動作を行う
    セレクト操作用アクチュエータと、前記変速機のシフト
    動作を行うシフト操作用アクチュエータとを備えた変速
    機操作装置の制御方法であって、前記セレクト操作用ア
    クチュエータを作動させて前記メインピストンを前記第
    1位置に保持し、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させて前記変速機のシフト動作を行い、前記変速機が
    シフト位置からニュートラル位置に到達すると、前記セ
    レクト操作用アクチュエータの前記各圧力室への流体の
    供給を切換えて前記メインピストンを前記第2位置に移
    動させる場合に、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させた前記シフト動作中に、前記セレクト操作用アク
    チュエータの前記第1圧力室に通常作動時の圧力より低
    圧の流体を供給して、前記メインピストンを前記第1位
    置に保持することを特徴とする変速機操作装置の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 第1シリンダ室と第2シリンダ室を有す
    るシリンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に摺動
    自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室と第
    2圧力室に区画するメインピストンと、上記第2シリン
    ダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内を大
    気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピストンより
    圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上記メインピ
    ストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が上記
    大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピストンに当接
    可能なフリーピストン押送用ロッドとを備え、上記第1
    圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択的に
    供給して、上記メインピストンを上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1シリ
    ンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれかに
    移動させることにより前記変速機のセレクト動作を行う
    セレクト操作用アクチュエータと、前記変速機のシフト
    動作を行うシフト操作用アクチュエータとを備えた変速
    機操作装置の制御方法であって、前記セレクト操作用ア
    クチュエータを作動させて前記メインピストンを前記第
    2位置に保持し、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させて前記変速機のシフト動作を行い、前記変速機が
    シフト位置からニュートラル位置に到達すると、前記セ
    レクト操作用アクチュエータの前記各圧力室への流体の
    供給を切換えて前記メインピストンを前記第1位置に移
    動させる場合に、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させた前記シフト動作中に、前記セレクト操作用アク
    チュエータの前記第1圧力室に流体を供給するととも
    に、前記第3圧力室に前記第1圧力室に供給した流体の
    圧力より低圧の流体を供給して前記メインピストンを前
    記第2位置に保持することを特徴とする変速機操作装置
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 第1シリンダ室と第2シリンダ室を有す
    るシリンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に摺動
    自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室と第
    2圧力室に区画するメインピストンと、上記第2シリン
    ダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内を大
    気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピストンより
    圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上記メインピ
    ストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が上記
    大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピストンに当接
    可能なフリーピストン押送用ロッドとを備え、上記第1
    圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択的に
    供給して、上記メインピストンを上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1シリ
    ンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれかに
    移動させることにより前記変速機のセレクト動作を行う
    セレクト操作用アクチュエータと、前記変速機のシフト
    動作を行うシフト操作用アクチュエータとを備えた変速
    機操作装置の制御方法であって、前記セレクト操作用ア
    クチュエータを作動させて前記メインピストンを前記第
    2位 置に保持し、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させて前記変速機のシフト動作を行い、前記変速機が
    シフト位置からニュートラル位置に到達すると、前記セ
    レクト操作用アクチュエータの前記各圧力室への流体の
    供給を切換えて前記メインピストンを前記第3位置に移
    動させる場合に、前記シフト操作用アクチュエータを作
    動させた前記シフト動作中に、前記セレクト操作用アク
    チュエータの前記第3圧力室に流体を供給するととも
    に、前記第1圧力室に前記第3圧力室に供給した流体の
    圧力より低圧の流体を供給して前記メインピストンを前
    記第2位置に保持することを特徴とする変速機操作装置
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 第1シリンダ室と第2シリンダ室を有す
    るシリンダハウジングと、上記第1シリンダ室内に摺動
    自在に配置され上記第1シリンダ室内を第1圧力室と第
    2圧力室に区画するメインピストンと、上記第2シリン
    ダ室内に摺動自在に配置され上記第2シリンダ室内を大
    気圧室と第3圧力室に区画する上記メインピストンより
    圧力作用面積の大きいフリーピストンと、上記メインピ
    ストンに設けられ上記第2圧力室を貫通して先端が上記
    大気圧室に位置し、該先端が上記フリーピストンに当接
    可能なフリーピストン押送用ロッドとを備え、上記第1
    圧力室、第2圧力室および第3圧力室に流体を選択的に
    供給して、上記メインピストンを上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンに近い第1位置と、上記第1シリ
    ンダ室の中間位置の第2位置と、上記第1シリンダ室内
    で上記フリーピストンと反対側の第3位置のいずれかに
    移動させることにより前記変速機のセレクト動作を行う
    セレクト操作用アクチュエータと、前記変速機のシフト
    動作を行うシフト操作用アクチュエータとを備え変速機
    操作装置の制御方法であって、前記セレクト操作用アク
    チュエータを作動させて前記メインピストンを前記第2
    位置に保持し、前記シフト操作用アクチュエータを作動
    させて前記変速機のシフト動作を行い、前記変速機がシ
    フト位置からニュートラル位置に到達すると、前記セレ
    クト操作用アクチュエータの前記各圧力室への流体の供
    給を切換えて前記メインピストンを前記第3位置に移動
    させる場合に、前記シフト操作用アクチュエータを作動
    させた前記シフト動作中に、前記セレクト操作用アクチ
    ュエータの前記第1圧力室と第3圧力室に流体を供給す
    るとともに、前記第2圧力室に前記第1圧力室と第3圧
    力室に供給した流体の圧力より低圧の流体を供給して前
    記メイン ピストンを前記第2位置に保持することを特徴
    とする変速機操作装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102502470B1 (ko) * 2017-06-07 2023-02-23 가부시키가이샤 시마노 전동 릴
KR102502471B1 (ko) 2017-06-07 2023-02-23 가부시키가이샤 시마노 전동 릴

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102502470B1 (ko) * 2017-06-07 2023-02-23 가부시키가이샤 시마노 전동 릴
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