JP2000310322A - 車両の変速制御装置 - Google Patents

車両の変速制御装置

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JP2000310322A
JP2000310322A JP11647699A JP11647699A JP2000310322A JP 2000310322 A JP2000310322 A JP 2000310322A JP 11647699 A JP11647699 A JP 11647699A JP 11647699 A JP11647699 A JP 11647699A JP 2000310322 A JP2000310322 A JP 2000310322A
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弘喜 小野
Tomoyuki Ishida
智之 石田
Yutaka Ono
豊 小野
Junichi Oshita
淳一 大下
Tetsuji Murakami
徹司 村上
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、油圧シリンダなどにより変速位置を切
り替える変速制御装置は、ギヤの噛合いを円滑にするた
めギヤの切替前に動力上手側の伝達経路を「切」とする
ものであるが、この「切」の出力からアクチュエータを
作動するまでの設定時間(クラッチの応答遅れや慣性力
の影響が無くなると想定される時間)は、車両がいかな
る状態でも一定であった。この為、オペレータが変速操
作してペダルクラッチを離しても車両が発進せず、その
後所定時間が経過した後で車両が発進し、操作性を損な
うという課題があった。 【解決手段】 主クラッチを入切するクラッチペダル8
に、この踏込み操作を検出するセンサ9を設け、前記変
速装置3Aを切替えるときにペダル8の踏込み操作を検
出している場合には、前記通常時よりもアクチュエータ
7A,7Bを早期に作動してギヤの切替えを完了する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の変速制御
装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、農業用トラクタなどでは、特開平5−52254号
公報に示されるように、エンジンの回転動力を主クラッ
チと複数の変速装置を介して後輪、または前輪へ伝達
し、前記変速装置の1つを切替えるときには、当該変速
装置の動力上手側に設けたリバースチェンジ、またはメ
インチェンジにて動力伝達経路を「切」とし、油圧シリ
ンダの作動により目的の変速位置へ切替える変速制御装
置を備えたものが知られている。
【0003】しかしながら、これら従来の変速制御装置
は、ギヤの噛合いを円滑にするため油圧シリンダの作動
前、即ちギヤの切替前に動力上手側の伝達経路を「切」
とするものであるが、この「切」の出力から油圧シリン
ダを作動する設定時間(クラッチの応答遅れや慣性力の
影響が無くなると想定されるまでの遅延時間)は、車両
がいかなる状態でも一定であった。
【0004】この為、例えば車両を停止した状態でこれ
から発進する際、オペレータが変速位置を設定し、クラ
ッチペダルを任意に操作して動力伝達を「入」としても
車両が発進せず、その後所定時間が経過した後で車両が
発進することとなり、タイムラグを生じ操作性を損なう
という課題があった。一方、前記クラッチ(従来公報で
はリバースチェンジに相当)を常時短時間で「入」とす
る構成とすると、走行中にギヤの切り替えが円滑に行わ
れずショックを生じたり、車速が急激に変わるという課
題が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を鑑
みて、車両の変速制御装置を以下のように構成した。即
ち、エンジン1の回転動力を主クラッチ2とギヤ式変速
装置3Aを介して後輪4,4、または前輪5,5へ伝達
し、前記変速装置3Aを切替えるときには、当該変速装
置3Aの動力上手側に設けたクラッチ6a,6bにて動
力伝達経路を「切」として設定時間(t2)経過後、ア
クチュエータ7A,7Bの作動により目的の変速位置へ
切替える変速制御装置を備えた車両において、前記車両
の主クラッチ2をペダル8操作により入切可能に構成す
ると共に、この踏込み操作を検出するセンサ9を設け、
前記変速装置3Aを切替えるときにペダル8の踏込み操
作を検出している場合には、前記設定時間(t2)より
も短い設定時間(t1)でアクチュエータ7A,7Bを
作動することを特徴とする車両の変速制御装置とした。
【0006】
【発明の効果】以上のように構成した車両の変速制御装
置は、前記ギヤ変速装置3Aを切替えるときにクラッチ
ペダル8の踏込み操作を検出している場合、即ちオペレ
ータが人為的に動力を入切する場合は、前記アクチュエ
ータ7A,7Bを前記所定時間(t1)より早い時間に
作動する構成としたので、ギヤの切替えが早期に完了さ
れ、前述のように発進時にタイムラグを生じず、任意に
車両を発進でき操作性を損なうことが無い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を作
業車両である農業用トラクタ(以下、トラクタ10)の
変速制御装置について説明する。トラクタ10は、図2
に示すように、ボンネット11の内部に搭載されたディ
ーゼルエンジン1からクラッチハウジング、ミッション
ケース12等を一体的に連結して車体の剛体主枠とし、
前記主枠の前部左右に一対の前輪4,4をミッションケ
ース12後側部に左右一対の後輪5,5を設けている。
また前記ミッションケース12には、前後進切替装置6
と変速装置(主変速装置3A、副変速装置3B)を内装
し、エンジン1の回転動力を適宜減速して、前記前輪
5,5、または後輪4,4へ伝達し駆動する構成となっ
ている。
【0008】前記ボンネット11の後部にはハンドルポ
スト13を設け、この上端部にステアリングハンドル1
4を突出し、側部にアクセルレバーや前後進切替レバー
15を設けている。そしてこの前後進切替レバー15の
回動基部には、後進操作を検出するセンサとしてレバー
を後進位置へスライド操作するとONする後進スイッチ
24を設けている。
【0009】ハンドルポスト13の下方には、クラッチ
ペダル8を設け、この踏込み操作によって後述する主ク
ラッチ2の動力伝達を「入」「切」する構成となってい
る。またこのクラッチペダル8の回動基部には、踏込み
状態を検出するセンサとして、クラッチペダルセンサ9
を設けている。トラクタ10の操縦席16周囲について
説明する。
【0010】操縦席16の側方には、車体後部の作業機
18の高さを変更する作業機昇降用レバー17や変速レ
バー18を設け、前記昇降用レバー17の回動基部には
レバー操作位置を検出するポテンショメータ19を設け
ている 変速レバー18は、「H」型シフト式レバーで、この回
動操作でリンク機構を介して後述する副変速装置3Bを
切替える構成となっている。また、レバーノブ部20に
上下一対の変速スイッチ(主変速アップスイッチ21、
主変速ダウンスイッチ22)を設け、同スイッチ21,
22のON操作毎に後述するコントローラ23の通電指
令を介して、変速用アクチュエータである2つの油圧シ
リンダ7A,7Bのピストンを伸縮し、主変速装置3A
の変速位置を1段ずつ切替える構成となっている。
【0011】そして、これらのポテンショメータ19や
変速スイッチ21,22の各種検出器や設定器は、操縦
席15下方の制御部であるコントローラ23へ接続する
構成となっている。トラクタ10の車体後部には、作業
機昇降用油圧シリンダ25を内装するシリンダケース2
6を備え、前記シリンダ25のピストン伸縮によりケー
ス左右に支持するリフトアーム27を上下回動する構成
となっている。また、車体後部には、トップリンクと左
右のロワーリンクからなる3点リンク機構を設け、同リ
ンク機構に作業機28を連結する構成となっている。そ
して前記リフトアーム27の片側には、この回動基部に
リフトアーム角センサ29を設けている。
【0012】これにより、前記コントローラ23は、作
業機昇降用レバー17の検出角度とリフトアーム27の
設定角度とを一致させるように、作業機上昇用比例圧力
制御弁のソレノイド30A、或いは作業機下降用比例圧
力制御弁のソレノイド30Bへ通電し作業機28を昇降
する構成となっている。トラクタ10の動力伝達構成に
ついて図1に基づいて説明する。
【0013】前記エンジン1から出力した回転動力は、
動力上手側から順に前記主クラッチ2、前後進切替装置
6、主変速装置3Aと伝達され、最終的に副変速装置3
Bにて減速された回転動力を後輪デフ機構35を介して
後輪4,4へ、または前輪伝達軸36、及び前輪デフ機
構37を介して前輪5,5へ伝達する構成となってい
る。
【0014】前後進切替装置6は、湿式多板形態の前進
用クラッチ6a、若しくは後進用クラッチ6bを有する
パワーシフト式切替装置であり、主クラッチ2から伝達
された回転駆動力を、主変速装置3Aへ正転、若しくは
逆回転で伝達する切替装置である。前後進切替装置6に
は、夫れ夫れ常時噛合いギヤを設けた前後進入力軸44
と、リバース軸45と、前記前進用クラッチ43Aと後
進用クラッチ43Bとを設けた前後進出力軸46とが夫
れ夫れ平行して設けられている。そして、エンジン1の
回転動力は、前後進切り替えレバー15が前方にスライ
ドされ後進スイッチがOFFであると、コントローラ2
3を介して後述する切替制御弁47が切替えられ、前進
用クラッチ6aのピストン部に圧油が入り同クラッチの
ディスクが圧着する。また、前後進切替レバー15が後
方へスライド操作され、後進スイッチ24がONする
と、コントローラ23を介して前記切替制御弁47が切
替えられ、後進用クラッチ6bのピストン部に圧油が入
り同クラッチ6bのディスクが圧着する。
【0015】ここで、図3と図4に基づいて、前記前後
進切替装置6の油圧回路構成について説明する。前記エ
ンジン1より駆動されるポンプPは、ミッションケース
12を兼ねたオイルタンクTより油を吸い上げ、減圧弁
Rを介して前後進切替用油路50へと油を送り込む。同
油路50では、最初に前記前進用、及び後進用クラッチ
6a,6bのディスク部へ送油する潤滑用油路51を分
岐し、更に電磁比例減圧弁52を備えた油圧調整用油路
53を分岐して設けている。そして前後進切替用油路5
0は、切替制御弁54を通じ前進用クラッチ6a、若し
くは後進用クラッチ6bへ圧油を連通する構成となって
いる。
【0016】前記電磁比例減圧弁52は、通常コントロ
ーラ23により一定の通電状態に保たれ、ポンプPから
の圧油はパイロットスプール55に作用して、図中右方
向へ移動しリリーフ部のポペット56にかかる荷重とな
る。このため、ポペット56は閉じられたままで、前記
油路内の図(B)中ポイントA,B,Cは同圧となり油
の流れは生じない。
【0017】そしてこの状態で、前記前後進切替レバー
15が一方、例えば前方へ操作されると、コントローラ
23の通電により切替制御弁54の前進側ソレノイド5
4aへ通電が行われ、切替制御弁54の図中右側の油室
54AがPポートと連通し、前進用クラッチ6aへ圧油
が流れ込む。一方前記電磁比例減圧弁52は、この時コ
ントローラ23による電圧が所定時間の間一定に保持さ
れており、前記切替制御弁54を通る圧油はオリフィス
57で決められた流量の速度で前記クラッチ6aのクラ
ッチピストン43を動かす。尚、この状態では、クラッ
チピストン43は、ピストンのストロークエンドまで作
動しないように前記電磁比例減圧弁52へ通電が保たれ
ている。
【0018】そして、前記変速スイッチ21,22の信
号検出から一定時間(例えば160msec)後、電磁
比例減圧弁52への通電量を下げると、前記パイロット
スプール55に作用する力が無くなり、このパイロット
スプール55はスプリング58の付勢力により図中左側
に戻り、調整ネジ59にて初期セットされた油圧力にて
ピストン43をストロークエンド迄動かし、このピスト
ン43がストロークエンドに達すると前記ポイントBの
圧力は初期圧力に戻る。
【0019】その後、電磁比例制御弁52への通電量を
徐々に上昇させていくことで、クラッチピストン43の
押圧力も徐々に上がりクラッチディスクを緩やかに圧着
していく。尚、前後進切替レバー15を後方へ操作し、
後進スイッチ24がONとなって車両を後進する場合も
同様であるため説明は省略する。
【0020】主変速装置3Aは、「1−2速」、及び
「3−4速」用の切替制御弁61,62と、この制御弁
61,62により圧油を受けて作動するアクチュエータ
となる複動式油圧シリンダー(以下、「3−4速」変速
用油圧シリンダ7A,「1−2速」変速用油圧シリンダ
7B)を有するシンクロメッシュギア式の変速装置であ
る。
【0021】主変速装置3Aには、前記主変速入力軸6
3と主変速出力軸64とが平行して設けられ、両軸間6
3,64間に前方から順に4速ギヤ組65、3速ギヤ組
66、2速ギヤ組67、1速ギヤ組68が設けられてい
る。前記4速ギヤ組65と3速ギヤ組66との駆動側ギ
ヤ間には、シンクロ機構を有するシフターリングを設
け、該リングを前記「3速−4速」変速用油圧シリンダ
7Aのピストン伸縮により前後スライドする構成となっ
ている。
【0022】これにより、油圧シリンダ7Aのピストン
伸長により前記4速ギヤ組65を介して動力が伝達され
「4速」となり、油圧シリンダ7Aのピストン短縮によ
り前記3速ギヤ組66を介して動力が伝達され「3速」
となる。同じく、前記2速ギヤ組67と1速ギヤ組68
との駆動側ギヤ間にも、シンクロ機構を有するシフター
リングを設け、該リングを前記「1−2速」変速用油圧
シリンダ7Bのピストン伸縮により前後スライドする構
成となっている。
【0023】これにより、油圧シリンダ7Bのピストン
伸長により前記2速ギヤ組67を介して動力が伝達され
「2速」となり、油圧シリンダ7Bのピストン短縮によ
り前記1速ギヤ組68を介して動力が伝達され「1速」
となる。従って、主変速装置3Aは四段の変速位置を有
する構成となっている。副変速装置3Bは、前記変速レ
バー18の手動操作によりリンク機構を介して切替える
スライディングメッシュギヤ式の変速装置である。副変
速装置3Bには、図1中上側から第一カウンター軸7
0、「H速(高速)」から「M速(中速)」「L速(低
速)」「LL速(超低速)」の4つの変速ギヤを遊転自
在に設ける副変速出力軸71、そして第二カウンター軸
72を平行して設けている。また、前記第二カウンター
軸72の前部には、前記「H速」と「M速」の変速ギヤ
と常時噛合っている前後2つのギヤを有する第三カウン
ター軸73を遊転して設けている。
【0024】そして、変速レバー18をH式レバーガイ
ドに沿って、内前方へ回動操作するとシフタ74が前方
へスライドされ、前記「H速」ギヤが副変速出力軸71
と直結して「H速」となり、内後方へ回動操作するとシ
フタ74が後方へスライドされ、前記第三カウンター軸
73、「M速」ギヤ、副変速出力軸71と回転動力が伝
達されて「M速」となる。
【0025】また、変速レバー18をH式レバーガイド
に沿って、外前方へ回動操作するとシフタ75が前方へ
スライドされ、回転動力は第一カウンター軸、中継軸7
6、第二カウンター軸72、「LL速」ギヤと伝達され
「LL速」となり、外後方へ回動操作するとシフタ75
が後方へスライドされ、回転動力は前記第一カウンター
軸70、中継軸76、「L速」ギヤと伝達されて「L
速」となる。
【0026】従って、副変速装置3Bは四段の変速位置
を有する構成となっている。以上のように構成した主変
速装置3Aと副変速装置3Bとを有するトラクタ10
は、図6に示すように夫れ夫れギヤ組を組み合わせて全
16段の変速が可能となっている。コントローラ23
は、内部に各種信号を処理するCPUと、この発明の制
御プログラムを格納したEEPROMと、各種信号を一
時記憶するRAMと、タイマー等を有する構成となって
おり、入力部には、作業機昇降用レバー17のポテンシ
ョメータ19、リフトアーム角センサ29、後進スイッ
チ24、主変速アップスイッチ21、主変速ダウンスイ
ッチ22、クラッチペダルスイッチ9、「1−2速」、
及び「3−4速」切替用の変速用油圧シリンダ7A,7
Bのピストン伸縮量を検出するポテンショメータ31
A,31B等を接続して設けている。
【0027】また、出力部には、作業機昇降用油圧シリ
ンダ25への圧油を挿通する作業機上昇用、及び下降用
の比例圧力制御弁のソレノイド30A,30Bと、ブザ
ー32、前記2つの変速用油圧シリンダ7A,7Bのピ
ストンを夫れ夫れ伸縮操作する切替制御弁61,62の
ソレノイド61a,61b,62a,62b等を接続し
て設けている。
【0028】以上のように構成したトラクタ10の変速
装置は、図7乃至図9に示す制御プログラムの概要を示
すフローチャートのように変速位置の切り替えが行われ
る。最初に図7のように、STEP1でエンジンキース
イッチがONされると、コントローラ23により各種セ
ンサや設定器の接続状態、設定状態などが読み込まれ
る。そして、エンジンキースイッチONの時だけは主変
速装置3Aが「1速」に切り替えられる。続けて後進制
御、変速制御(副変速)、変速制御(主変速)等の各種
制御の処理が行われ、リターンとなる。
【0029】主変速装置3Aに係る変速制御は、図9に
示すように、STEP1で、変速スイッチ21,22の
操作が検出され、これがYESの場合STEP2で、主
変速装置3Aより動力上手側に位置する前後進切替装置
6の現在圧着しているクラッチ6a(6b)を「切」と
する。続けてスイッチ信号が変速アップスイッチ21か
ダウンスイッチ22かどうかを判定し(STEP3)、
変速ダウンスイッチ22で、且つクラッチペダルスイッ
チ9がONであるとき(STEP4)には所定時間t2
(例えば3sec=走行中、コントローラ23により変
速が行われてもギヤが円滑に噛合うと想定される時間)
経過後に現変速位置を1速だけ減速するよう切替制御弁
61,62のソレノイド61a,61b,62a,62
bへ通電を開始する。
【0030】また、前記STEP3,4の判定がNOの
場合は、所定時間t1(例えば300msec)経過後
に現変速位置を1速だけ減速するよう前記切り替制御弁
への通電を開始する。一方、スイッチ信号が変速アップ
であったり、変速ダウンであってもクラッチペダル8の
踏込み操作が無い場合には、前述同様所定時間t1経過
後に現変速位置を1速だけ増速、若しくは減速するよう
前記切替制御弁61,62のソレノイド61a,61
b,62a,62bへ通電を開始する。
【0031】そして、STEP6にて、前記ポテンショ
メータ31A,31Bにより目的の変速位置に対応する
ピストン伸縮位置となると前記通電を停止し、前後進切
替装置6の前進用、若しくは後進用クラッチ6a,6b
を元に戻し、ブザーを1回鳴らしてエンドとなる。尚、
前記後進制御は、図8のように、前記後進スイッチがO
Nで、且つ副変速が「H速」主変速が「4速」であると
きに、自動的に主変速を「3速」に切替えるものであ
る。これにより、作業中、高速で後進することが無くな
り車両の安全性を保ことができる。
【0032】以上のように構成したトラクタ10の変速
制御装置は、クラッチペダル8の踏込み操作を検出して
いる時で、特に減速操作のときにだけ、変速を迅速に完
了する構成、即ち変速スイッチ21,22の検出後、油
圧シリンダ7A,7Bへの通電を通常よりも早めに出力
し、続くクラッチ6a(6b)も早期に圧着して変速を
完了する構成としたので、トラクタ10はオペレータの
ペダル操作により発進できる状態となる。
【0033】これにより、例えば前記切替制御弁61,
62への通電開始時間を長く遅らせ、例えば、常時変速
用油圧シリンダ7A,7Bへの出力を走行中、コントロ
ーラ23だけによるギヤ切り替えを想定した構成(所定
時間t2だけの設定)とと比較して、発進時にトラクタ
10が進まないといった課題を無くし、車両の操作性を
向上することができる。
【0034】またこの発明では、主変速装置3Aを切り
替える際に動力上手側の前後進切替装置6のクラッチを
利用して動力伝達を「切」とする構成としたが、これに
替えて前記主クラッチ2や別途専用のクラッチをコント
ローラ23の通電指令により入切する構成としても良い
し、またクラッチペダルを踏み込んでいるときは、設定
時間(t2)を0秒、即ち遅延時間を無しとしても良
い。また、クラッチペダル8の踏み込み状態を検出する
構成としては、クラッチペダル8から主クラッチ6まで
の動力伝達部材の変位を検出したり、主クラッチ8自体
の圧着状態を検出して間接的に検出する構成としても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの動力伝達線図。
【図2】トラクタの全体側面図。
【図3】前後進切替装置に係る油圧回路図。
【図4】前後進切替装置に係る制御弁の構成を示す図。
【図5】コントローラの接続状態を示すブロック図。
【図6】各変速位置とアクチュエータの作動状態を示す
図。
【図7】制御フローチャート(1)。
【図8】制御フローチャート(2)。
【図9】制御フローチャート(3)。
【符号の説明】
1 前輪 2 主クラッチ 3A 主変速装置 3B 副変速装置 4 後輪 5 前輪 6 前後輪切替装置 6a 前輪用クラッチ 6b 後進用クラッチ 7A 「3−4速」変速用油圧シリンダ 7B 「1−2速」変速用油圧シリンダ 8 クラッチペダル 9 クラッチペダルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大下 淳一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 村上 徹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3D041 AA30 AA53 AA59 AA80 AB05 AC11 AC17 AC18 AD18 AD30 AD31 AE14 AE32 AF00 3J052 AA01 CA01 CA11 CA14 CB01 CB16 EA03 FB31 GA26 GC65 HA01 KA15 LA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン1の回転動力を主クラッチ2と
    ギヤ式変速装置3Aを介して後輪4,4、または前輪
    5,5へ伝達し、前記変速装置3Aを切替えるときに
    は、当該変速装置3Aの動力上手側に設けたクラッチ6
    a,6bにて動力伝達経路を「切」として設定時間(t
    2)経過後、アクチュエータ7A,7Bの作動により目
    的の変速位置へ切替える変速制御装置を備えた車両にお
    いて、前記車両の主クラッチ2をペダル8操作により入
    切可能に構成すると共に、この踏込み操作を検出するセ
    ンサ9を設け、前記変速装置3Aを切替えるときにペダ
    ル8の踏込み操作を検出している場合には、前記設定時
    間(t2)よりも短い設定時間(t1)でアクチュエー
    タ7A,7Bを作動することを特徴とする車両の変速制
    御装置。
JP11647699A 1999-04-23 1999-04-23 農業用トラクタの変速制御装置 Expired - Fee Related JP3890809B2 (ja)

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