JP2010035444A - 釣り糸用ケース - Google Patents

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Naoki Shirakawa
直樹 白川
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Abstract

【課題】 釣り糸の引き出しがスムーズで構造が簡単な釣り糸用ケースを提供すること。
【解決手段】 本願の釣り糸ケース1は、上方に開口を有する収納部2とこの収納部2の開口を閉塞して内部に収納空間Sを形成する蓋3を有するケース体4と、このケース体4の収納空間Sに回転可能に収納したスプール5を有している。
ケース体4の収納部2の内側底部にスプール5の回動を規制するランダムに繊維が突出した起毛部6bを有する布帛6が設けられ、収納したスプール5に接触して惰性回転を防止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、釣り糸を巻回するスプールを収納した釣り糸用ケースに関する。
従来から釣り糸が巻回されたスプールをケース内に回転可能に収納した釣り糸スプールケースが使用されている。
釣り人はケースにスプールを収納したままケース内でスプールを回転させて釣り糸を引き出して必要な分の釣り糸を取り出して釣りに使用している。
しかしながら、従来の釣り糸用ケースでは、ケース内でスプールを回転させて釣り糸を引き出す時に強く引くとケース内でスプールが必要以上に回転してしまいバックラッシュが起こって釣り糸が絡んでしまうという欠点があった。
これに対し、特許文献1には、ケース内にスプールを収納し、ケースとスプールが互いに凹凸で接しながらスプールが回転して惰性回転を防止した釣り糸用リール装置(釣り糸用スプールを収納したケース)が紹介されている。
しかし、この釣り糸用リール装置は、スプールがクリック機構によって節度回転するため引き出しがスムーズではなく、構造が複雑になりクリック機構に糸が絡んでしまう虞があった。
特開平8−256653号公報
解決しようとする課題は、従来の釣り糸用ケースは、構造が複雑で、釣り糸の引き出しがスムーズでないことである。
本発明の目的は前記欠点に鑑み、釣り糸の引き出しがスムーズで構造が簡単な釣り糸用ケースを提供することである。
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、スプールを回転可能にケースに収納し、前記スプールまたは前記ケースの少なくとも一方に起毛した繊維を有する布帛を取り付け、前記布帛の起毛した繊維が他方に接触して前記スプール回転を規制することを要旨とするものである。
請求項2に係わる本発明は、布帛はスプールまたはケースの回転中心に設けたことを要旨とするものである。
本発明の請求項1によると、ケースに収納したスプールからバックラッシュを防止しながらスムーズに釣り糸を引き出すことができる。
本願の請求項2によると、布帛はスプールまたはケースの回転中心に設けたので片寄りなく布帛が当たるためスプールの回転が良好でスムーズに釣り糸を引き出すことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明すると、図1から図4は本願の第1実施例で、図1は釣り糸用ケースの全体図、図2は釣り糸ケースを開いた状態の全体図、図3は釣り糸ケースの断面図、図4は釣り糸ケースの変形例の断面図である。
本願の釣り糸ケース1は、上方に開口を有する収納部2とこの収納部2の開口を閉塞して内部に収納空間Sを形成する蓋3を有するケース体4と、このケース体4の収納空間Sに回転可能に収納したスプール5を有している。
ケース体4の収納部2と蓋3は合成樹脂等で形成され、蓋3は、収納体2に回動軸Kで回動可能に保持され収納部2の開口を開閉可能に閉塞している。
また、収納部2に凹状の係止部2aを形成し、蓋3に凸状の係合部3aを形成し、蓋3を閉じたときに、収納部2の係止部2aに蓋3の係合部3aがその可撓性によって変形して互いに係合して閉塞状態が維持されるようになっている。
ケース体4内部の収納空間Sには回動可能に釣り糸Tが巻回されたスプール5が収納されている。
スプール5は、左右側面の一側が平面状に形成された載置面5aとなっている。
ケース体4内部の収納空間Sに収納されたスプール5に巻回された釣り糸Tの先端側はケース体4の収納部2と蓋3に形成された釣り糸Tの引き出し口2b、3dからケース体4の外側に引き出される。
引き出し口2b、3dから引き出された釣り糸Tは引き出し口2b、3dに保持された一対の狭持片2c、2c間を通過しており、狭持片2c、2cに狭持されて移動が規制されている。
ケース体4の収納部2の内側底部にスプール5の回動を規制する規制体の布帛6が設けられている。
布帛6は、合成樹脂繊維や天然繊維で形成され、中央側に孔6hを有する円形に形成され、ケース体4の収納部2の内側底部に貼着されている。
布帛6は、ケース体4の収納部2の内側底部の中央側に配され、ケース体4の収納部2の内側底部中央に設けた突部2dが孔6h内に納まり位置決めされる。
なお、ケース体4の収納部2の布帛6を設けた位置がスプール5の回動中心Cとなっている。
布帛6は、図3のようにケース体4の収納部2の底部側が織布部6aで形成され、収納空間Sに向かって織布部6aから立ち上がるようにしてランダムに繊維が突出した起毛部6bが形成されている。
布帛6はケース体4に収納したスプール5が収納部2の底部に間隙を有して支持するようになっている
ケース体4にスプール5を収納するとスプール5の平面状の載置面が布帛6の起毛部6bに当接し、支持される。
この状態で釣り糸Tを引き出すとケース体4内でスプール5が回動される。
この時、起毛部6bの多数の繊維は、繊維間に空間を維持し、弾性的にスプール5を支持するためがたつきが防止されてスムーズに回動される。
一方、釣り糸Tを強く引いて、スプール5が惰性回転したときは起毛部6bの多数の繊維がスプール5の回動を緩やかに止めるようになっている。
従って、釣り糸Tの引き出しにおいては、スムーズに行うことができ、また、惰性回転を速やかに止めてバックラッシュが防止される。
図4は、本願第1実施例の釣り糸ケース1の布帛6の変形例で、起毛部6cは、織布部6aからループ状に突出する多数の繊維を有している。
このような布帛6においても同様に、スプール5はスムーズに回動され、ループ状の繊維によってより効果的に惰性回転を止めることができ、起毛部6cの耐久性も向上する。
また、図5は、本願の第2実施例で釣り糸ケース1を開いた状態の全体図である。
第2実施例では、布帛6がスプール5の載置面に貼着されて起毛部6b(または起毛部6c)がケース体4の収納部2の内側底面に向けて突出している。
ケース体4の収納部2は布帛6を有しておらず、中央側に凸部2dが突出した平面状に形成されている。
このように布帛6がスプール5に取り付けられた場合でも、ケース体4にスプール5を収納すると、起毛部6b(または起毛部6c)がケース体4の収納部2の内側底面に当接してスプール5はスムーズに回動し、また、惰性回転したときは起毛部6bの多数の繊維がスプール5の回動を緩やかに止めるようになっている。
なお、本願の釣り糸用ケース1は、収納部2に蓋3が回動して閉塞するようにしたが、スプール5が回動可能に収納できれば他の構造としてもよい。
本発明は、釣り糸ケース全般に利用できる。
本願の第1実施例で、釣り糸用ケースの全体図である。 同、釣り糸ケースを開いた状態の全体図である。 同、釣り糸ケースの断面図である。 同、釣り糸ケースの変形例の断面図でである。 本願の第2実施例で、釣り糸ケースを開いた状態の全体図である。
符号の説明
1 釣り糸ケース
4 ケース体
5 スプール
6 布帛
6a 織布部
6b、6c 起毛部

Claims (2)

  1. スプールを回転可能にケースに収納し、前記スプールまたは前記ケースの少なくとも一方に起毛した繊維を有する布帛を取り付け、前記布帛の起毛した繊維が他方に接触して前記スプール回転を規制することを特徴とする釣り糸用ケース。
  2. 布帛はスプールまたはケースの回転中心に設けたことを特徴とする請求項1に記載の釣り糸用ケース。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0174775U (ja) * 1987-11-07 1989-05-22
JPH08256653A (ja) * 1995-03-22 1996-10-08 政弘 ▲高▼ 釣糸用リール装置
JP2004243001A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Miyamoto Kk ミシンの下糸供給装置及びそれに用いる釜部材
JP2006006278A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リールのライニング材

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