JP4392627B1 - 釣り用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】スプールカバーで覆われていないスプールを有する従来の釣り用電動リールにおいて頻発する、スプールからの糸のはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)を解消すること。
【解決手段】駆動ローラーの回転により、スプールの被駆動面を、スプール軸を中心として回転させることにより、スプール全体を回転させる釣り用電動リールにおいて、スプールカバー内側に拡膨部A1を設ける。
【選択図】図7

Description

本出願に係る発明は、釣り用電動リールに関する。
従来の技術の釣り用電動リールは、一般的には、モーターの回転駆動力をスプールに伝達するための動力伝達機構において、ギアにより駆動力伝達軸からスプール本体に動力を伝達する機構が採用されている。
従来の技術において、動力伝達機構として、駆動ローラーを採用せずに、ギアを採用しているのは、駆動ローラーを使用すると、駆動ローラーが水や油を巻き込んでスリップを起こすからであった。
然るに、動力伝達機構として駆動ローラーを採用すると、騒音や振動が発生しにくいという利点がある一方において、動力伝達機構としてギアを使用すると、騒音や振動が発生するという問題があった。
このような問題は、静かな釣りを楽しむ釣り人にとっては、自分や近隣の釣り人に対して騒音や振動を及ぼす極めて不愉快なものである。
従来の技術の釣り用電動リールは、モーターの回転駆動力をスプールから遮断してスプールをフリー(自由回転状態)とするための動力遮断機構において、本体に対して可動式の駆動モーターが、駆動位置から遮断位置に移動することにより、駆動力伝達軸からスプール本体に動力を遮断する機構が採用されている。
このようなスプールをフリー(自由回転状態)にする際に固定式スプールから移動式駆動モーターを移動して両者を離す技術においては、駆動モーターが移動式であるがために、本体にしっかりと装着されていないため、騒音及び振動が発生すると共に、駆動モーターの寿命も落ちるという問題があった。
このような問題も、静かな釣りを楽しむ釣り人にとっては、自分や近隣の釣り人に対して騒音や振動を及ぼす極めて不愉快なものである。
一般的には、スプールカバー(A2)及び拡膨部(A1)の存在が無く、糸の巻き取り中や、糸の繰り出し(仕掛けの落下)中に、釣り竿を動かすと、糸が暴れて、糸がスプールから外れてしまい、スプールを取り付けているシャフトやボスなどに絡みつくという問題があった。
このような問題は、例えば、ワカサギ等の大きな魚群に当たり、手返しが必要な時間帯に糸が絡み付いてしまうと、釣り人にとってみすみす大漁の機会を逃すことなり、極めて不愉快なものである。
従来の技術においては、動力伝達機構において、ギアではなく、駆動ローラー(C2)を使用する技術もあるけれども、このような従来の技術においては、釣り用電動リールは、回転駆動力をスプールに伝達する際にスプール本体裏面が押圧面(駆動面)となり、駆動ローラー(C2)を押圧面(駆動面)に押圧することにより、スプールを駆動していた。
特開平10−191844号公報 特開2002−223673号公報
しかしながら、動力伝達機構に駆動ローラーを使用した釣り用電動リールの従来の技術においては、以下のような問題があった。
[従来の技術における問題点〜その1]
従来の技術においては、スプール(A3)がスプールカバー(A2)によって覆われていなかったので、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時におけるスプール(A3)からの糸(K)のはみ出しはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)が極めて発生し易いという現実は不可避である。
そのため、従来の技術においては、スプール(A3)がスプールカバー(A2)によって覆ったとしても、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時における、フランジ縁辺部(A3g)とスプールカバー縁辺部(A2g)の隙間からの糸(K)のはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)は、極めて発生し易いという問題がある。
[従来の技術における問題点〜その2]
従来の技術においては、釣り用電動リールにおいて、糸巻き取りモード(モーター(C1)の回転をギア機構等により伝えてスプール(A3)を回転させることにより糸(K)を巻き取るモード)と、糸繰り出しモード(モーター(C1)の回転をギア機構等により伝えずにスプール(A3)を自由回転状態とすることにより糸(K)を繰り出すモード)を切り替えるためには、モーター(C1)とスプール(A3)の相対的な位置又は距離を切り替えることにより、モーター(C1)からスプール(A3)への駆動伝達を切り替えている。
そのため、従来の技術においては、スプール回転系モジュール(A)におけるスプール(A3)、及び/又は、動力系モジュール(C)におけるモーター(C1)を、筐体(E5)に対して、可動式の非固定状態とせざるを得ず、動力系モジュール(C)におけるモーター(C1)からのスプール回転系モジュール(A)におけるスプール(A3)への駆動伝達機構が複雑で、コスト高となり、故障頻度が高くなり、耐用期間を長くすることができないという問題がある。さらには、使用中に振動・ガタツキ・騒音が発生するという問題がある。
[従来の技術における問題点〜その3]
従来の技術においては、スプール(A3)が筐体スプールカバー(A2)によって覆われていたとしても、糸(K)がスプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより筐体内部に巻き込んだ液体(海水、湖水、河川水、魚油、機械油等)を被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着するという現実は不可避である。
そのため、従来の技術においては、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、スプールカバー(A2)内部にある被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、スリップが発生するという問題がある。
スリップを発生させる原因となる液体の具体例としては、例えば、海水、河川水、湖水、結露水、魚釣り用糸コーティング剤、機械油、魚由来油等を挙げることができる。
[従来の技術における問題点〜その4]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、スプールカバー(A2)に拡膨部(A1)を設けておくという技術的思想は存在しない。
本発明者らは、多岐に亘る試行錯誤による鋭意検討を進めた結果、拡膨部(A1)の新設が有効であるという技術的思想に到達した。
然るに、拡膨部(A1)の新設については、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時において、フランジ縁辺部(A3g)とスプールカバー縁辺部(A2g)の隙間からの糸(K)のはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)が発生するという問題に遭遇した。
[従来の技術における問題点〜その5]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、被駆動面(A3f)において、被駆動面(A3f)の深さ方向については、被駆動面(A3f)表面から反対側の側面に向けて、被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に孔を複数穿っておくという技術的思想は存在しない。
そのため、従来の技術においては、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、スリップが発生するという問題がある。
[従来の技術における問題点〜その6]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、被駆動面(A3f)の平面方向について、放射状及び/又は渦巻き状の溝を複数穿つという発明特定事項を具備せしめるという技術的思想は存在しない。
そのため、従来の技術においては、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、スプールカバー(A2)内部にある被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、スリップが発生するという問題がある。
本願発明は、上記した従来の技術における問題点に鑑み、多くの試行錯誤の過程で多くの鋭意検討を行ないつつ、研究開発を推進した結果、完成に到達した。
本願発明が解決しようとする課題を以下に挙げる。
[発明が解決しようとする課題〜その1]
従来の技術においては、スプール(A3)がスプールカバー(A2)によって覆われていなかったので、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時におけるスプール(A3)からの糸(K)のはみ出しはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)が極めて発生し易いという現実は不可避である。
発明が解決しようとする課題の一つは、スプール(A3)がスプールカバー(A2)によって覆ったとしても、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時における、フランジ縁辺部(A3g)とスプールカバー縁辺部(A2g)の隙間からの糸(K)のはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)は、極めて発生し易いという問題を解決することである。
[発明が解決しようとする課題〜その2]
従来の技術においては、釣り用電動リールにおいて、糸巻き取りモード(モーター(C1)の回転をギア機構等により伝えてスプール(A3)を回転させることにより糸(K)を巻き取るモード)と、糸繰り出しモード(モーター(C1)の回転をギア機構等により伝えずにスプール(A3)を自由回転状態とすることにより糸(K)を繰り出すモード)を切り替えるためには、モーター(C1)とスプール(A3)の相対的な位置又は距離を切り替えることにより、モーター(C1)からスプール(A3)への駆動伝達を切り替えている。
発明が解決しようとする課題の一つは、スプール回転系モジュール(A)におけるスプール(A3)、及び/又は、動力系モジュール(C)におけるモーター(C1)を、筐体(E5)に対して、可動式の非固定状態とせざるを得ず、動力系モジュール(C)におけるモーター(C1)からのスプール回転系モジュール(A)におけるスプール(A3)への駆動伝達機構が複雑で、コスト高となり、故障頻度が高くなり、耐用期間を長くすることができないという問題を解決することである。さらには、使用中に振動・ガタツキ・騒音が発生するという要因を顕著に解消することである。
[発明が解決しようとする課題〜その3]
従来の技術においては、スプール(A3)が筐体スプールカバー(A2)によって覆われていたとしても、糸(K)がスプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより筐体内部に巻き込んだ液体(海水、湖水、河川水、魚油、機械油等)を被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着するという現実は不可避である。
発明が解決しようとする課題の一つは、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、スプールカバー(A2)内部にある被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、スリップが発生するという問題を解決することである。
スリップを発生させる原因となる液体の具体例としては、例えば、海水、河川水、湖水、結露水、魚釣り用糸コーティング剤、機械油、魚由来油等を挙げることができる。
[発明が解決しようとする課題〜その4]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、拡膨部(A1)を設けておくという技術的思想は存在しない。
本発明者らは、多岐に亘る試行錯誤による鋭意検討を進めた結果、拡膨部(A1)の新設が有効であるという技術的思想に到達した。
発明が解決しようとする課題の一つは、本発明者らが遭遇した、拡膨部(A1)の新設については、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時において、フランジ縁辺部(A3g)と拡膨部(A1)の隙間からの糸(K)のはみ出しに起因する糸絡み(バックラッシュ)が発生するという問題を解決することである。
スプール(A3)による糸(K)の巻き上げや繰り出しの際の糸絡み(バックラッシュ)の要因を顕著に解消することである。
[発明が解決しようとする課題〜その5]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、被駆動面(A3f)の深さ方向については、被駆動面(A3f)表面から反対側の側面に向けて、被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に孔を複数穿っておくという技術的思想は存在しない。
発明が解決しようとする課題の一つは、従来の技術における、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、スプールカバー(A2)内部にある被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)との間でスリップが発生するという問題を解決することである。
さらには、モーター(C1)の駆動軸や、駆動ローラー(C2)の出力軸(6)から、スプール(A3)への動力伝達を確実にさせ、低振動、静寂性を提供することである。
[発明が解決しようとする課題〜その6]
従来の技術においては、本出願に係る発明である釣り用電動リールにおけるように、被駆動面(A3f)において、被駆動面(A3f)の平面方向について、放射状及び/又は渦巻き状の溝を複数穿つという発明特定事項を具備せしめるという技術的思想は存在しない。
発明が解決しようとする課題の一つは、従来の技術における、スプール(A3)が巻き上げ/繰り出しにより回転した際に遠心力で糸(K)から弾き飛ばされて来た液体が、スプールカバー(A2)内部にある被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)に付着して、被駆動面(A3f)及び駆動ローラー(C2)との間でスリップが発生するという問題を解決することである。
さらには、モーター(C1)の駆動軸や、駆動ローラー(C2)の出力軸(6)から、スプール(A3)への動力伝達を確実にさせ、低振動、静寂性を提供することである。
[発明が解決しようとする課題〜その7]
発明が解決しようとする課題の一つは、快適な釣りを長期間楽しむための機能とデザインに卓越した魚釣り用リール巻き取り駆動機構、魚釣り用リール巻き取り駆動装置、デザイン等を提供することである。

本出願に係る発明は、以下の「特許請求の範囲」における「請求項1」乃至「請求項13」に記載した事項により特定される。

[特許請求の範囲]

[請求項1]

スプール(A3)、スプールカバー(A2)、スプール軸(A4)、クラッチレバー(B1)、モーター(C1)、モーター回動支点(C4)、弾性体(C3)、弾性体モーター側固定部(C3a)、弾性体筐体側固定部(C3b)、駆動ローラー(C2)、穂先取り付けジョイント(E1)、スイッチ(E2)、及び、筐体(E5)を含んで構成される釣り用電動リールであって、

その基本構造は、
スプール回転系モジュール(A)、
クラッチ系モジュール(B)、
及び、
動力系モジュール(C)を含んで構成され、

スプール回転系モジュール(A)の基本構造は、

スプール(A3)、スプールカバー(A2)、スプール軸(A4)、二つのフランジ(A3a、A3b)、及び、被駆動面(A3f)を含んで構成され、

スプールカバー(A2)のスプールカバー縁辺部(A2g)と、フランジのフランジ縁辺部(A3g)との間には、隙間(X)を設けることにより、非接触とし、

スプール(A3)は、スプールカバー(A2)の内部に収納され、スプール軸(A4)を中心として回転することにより、糸(K)を巻き上げたり繰り出したりする機能を有し、

スプールカバー(A2)は、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)のスプール軸中心からの半径よりも大きく膨らんだ糸(K)を、スプールカバー内側に設けられた拡膨部(A1)内に誘導して受け容れることにより、スプール(A3)に巻き取られている糸(K)がスプール外部にはみ出すことを顕著に抑制する機能を有し、

二つのフランジ(A3a、A3b)は、スプールの両端に設けられた鍔であって、二つのフランジの内側の谷間の糸巻き部(A3c)で糸(K)を巻き上げたり繰り出したりする機能を有し、

被駆動面(A3f)は、二つのフランジ(A3a、A3b)の少なくとも一方の外側面に設けられ、駆動ローラー(C2)に圧接させたときに、モーター(C1)の駆動力の伝達を受ける機能を有し、

クラッチ系モジュール(B)の基本構造は、

クラッチレバー(B1)、モーター(C1)、モーター回動支点(C4)、弾性体(C3)、弾性体モーター側固定部(C3a)、弾性体筐体側固定部(C3b)、駆動ローラー(C2)、及び、被駆動面(A3f)を含んで構成され、

クラッチレバー(B1)は、モーター(C1)をモーター回動支点(C4)を中心として回動させる機能を有し、

弾性体(C3)は、弾性体モーター側固定部(C3a)と弾性体筐体側固定部(C3b)で固定され、駆動ローラー(C2)を被駆動面(A3f)に圧接させる機能を有し、

クラッチレバー(B1)をONとしたクラッチON状態においては、
モーター(C1)がモーター回動支点(C4)を中心として回動して、駆動ローラー(C2)が弾性体(C3)の弾性力により、被駆動面(A3f)に圧接されることにより、モーター(C1)の駆動力が被駆動面(A3f)に伝達され、

クラッチレバー(B1)をOFFとしたクラッチOFF状態においては、

モーター(C1)がモーター回動支点(C4)を中心として回動することにより、被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)の圧接が解除されることにより、モーター(C1)の駆動力の被駆動面(A3f)への伝達を解除させる構造を有し、

動力系モジュール(C)の基本構造は、

バッテリー(D1)を電源としてモーター(C1)を駆動させることにより、 モーター(C1)の回転軸に直接取り付けた駆動ローラー(C2)を回転させる構造であり、

第1の発明特定事項として、スプール回転系モジュール(A)において、スプールカバー内側に拡膨部(A1)を設けることにより、
第1の機能として、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)よりも大きく膨らんだ糸(K)を、拡膨部(A1)内に誘導して受け容れて、
糸(K)の巻き上げ時、又は、繰り出し時における、
スプール(A3)とスプールカバー(A2)の隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、及び/又は、
糸(K)のはみ出しに起因する被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間における糸(K)の巻き込みによって発生するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を抑制するという機能を奏する
ことを特徴とする、

釣り用電動リール。


[請求項2]

第2の発明特定事項として、動力系モジュール(C)において、弾性体(C3)を設けることにより、

クラッチレバー(B1)をONとしたクラッチON状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、被駆動面(A3f)の押圧力によって、駆動ローラー圧接位置で安定的に位置を維持し、

クラッチレバー(B1)をOFFとしたクラッチOFF状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、クラッチレバー(B1)の押圧力によって、駆動ローラー離脱位置で安定的に位置を維持することにより、

クラッチON状態、及び/又は、クラッチOFF状態において、
モーター(C1)を2つの相互に反対方向に働く力によって押さえ付けることにより安定した定位置に維持することにより、

第2の機能として、スプール(A3)、及び/又は、モーター(C1)の回転に起因する筐体内部における振動を顕著に抑制すると共に、

動力系モジュール(C)とスプール回転系モジュール(A)の耐用期間を顕著に延長するという機能を奏する
ことを特徴とする、
請求項1に記載した釣り用電動リール。


[請求項3]

スプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)との隙間(X)の長さを幅(X1)としたときに、幅(X1)を、使用する糸(K)の直径の5倍以下の長さとすることにより、

第1の発明特定事項として、スプール回転系モジュール(A)において、スプールカバー内側に拡膨部(A1)を設けることにより、
第1の機能として、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)よりも大きく膨らんだ糸(K)を、拡膨部(A1)内に誘導して受け容れて、
糸(K)の巻き上げ時、又は、繰り出し時における、
スプール(A3)とスプールカバー(A2)の隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、及び/又は、
糸(K)のはみ出しに起因する被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間における糸(K)の巻き込みによって発生するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を顕著に抑制するという機能を奏する
ことを特徴とする、

請求項1又は2に記載した釣り用電動リール。


[請求項4]

第3の発明特定事項として、フランジ(A3a)の上面に手動回転ディスク(A3h)を設けることにより、

第3の機能として、スプールの回転を手動によって、棚取りの微調整を可能とする機能を奏することを特徴とする、

請求項1乃至3の何れかに記載した釣り用電動リール。


[請求項5]

被駆動面(A3f)表面において、
被駆動面(A3f)の深さ方向については、表面から深さ方向に向けて孔を穿ち、
被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に複数穿つことにより、

孔を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を排除するという機能と、
孔に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという機能を奏することを特徴とする、
請求項1乃至4の何れかに記載した釣り用電動リール。


[請求項6]

被駆動面(A3f)において、
被駆動面(A3f)の平面方向について、放射状、及び/又は、渦巻き状の溝を複数穿つことにより、

被駆動面(A3f)表面上に穿った溝を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を遠心力により排除するという機能と、
溝に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという機能を奏することを特徴とする、
請求項1乃至5の何れかに記載した釣り用電動リール。


[請求項7]

孔が、
被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)の接触長さの1〜80%の直径を有するものであることを特徴とする、
請求項5に記載した釣り用電動リール。


[請求項8]
孔が、
円周方向に沿って孔の直径の20〜200%の長さの間隔で穿ったものであることを特徴とする、
請求項5又は7に記載した釣り用電動リール。


[請求項9]
孔が、
一の孔の中心と、隣接する他の孔の中心の距離が直径の100〜1000%であることを特徴とする、
請求項5、7、又は、8の何れかに記載した釣り用電動リール。


[請求項10]

孔の深さが、
被駆動面(A3f)の厚みの0.01〜100%(貫通)であることを特徴とする、
請求項5、又は、7乃至9の何れかに記載した釣り用電動リール。


[請求項11]

溝が、
被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)の接触長さの1〜80%の溝幅を有するものであることを特徴とする、
請求項6に記載した釣り用電動リール。


[請求項12]

溝が、
放射状及び/又は渦巻き状となっている相互に隣接する直近の溝同士の中心間隔が、溝幅の100〜1000%の長さの間隔であることを特徴とする、
請求項6又は11に記載した釣り用電動リール。


[請求項13]

溝が、
被駆動面(A3f)の厚みの0.01〜100%の深さを有するものであることを特徴とする、
請求項6、11、又は、12の何れかに記載した釣り用電動リール。

本発明に係る釣り用電動リールは、安定かつ確実にスプール(A3)をフリーにすることができるので、釣り糸(K)の巻き上げ、巻き下し時の糸絡み(バックラッシュ)を極度に抑制するという画期的な機能を具備し、小型ながら振動や騒音を抑制し、なおかつ手動回転ディスク部(A3h)で棚取りを常に微調整できる
ことを特徴とする釣り用電動リールである。
ここで、『棚』とは、『水面から一定の深さに存在する魚が沢山回遊している層』を意味し、『棚を取る』とは、『水面から一定の深さに存在する魚が沢山回遊している層(棚)に餌を付けた状態の釣り針を安定的に維持する』ことを意味し、『棚取り』とは、『水面から一定の深さに存在する魚が沢山回遊している層(棚)に餌を付けた状態の釣り針を安定的に維持すること』を意味する
『棚』は、場合により、魚群探知機等により探知することができるが、魚が捕食をするために好適な層であることから、水温、光、水流(海流)、プランクトン等の餌の存在等の因子に影響を受けやすいことから、通常は、繰り出す釣り糸の長さを試行錯誤の中で調整しながら、魚のアタリ(当たり、即ち、釣り針に付いている餌を魚が食べたり、突っついたりして、釣り糸や浮きが浮き沈みすること。)を検知しつつ、最適な水深を探り当てる。
本発明に係る釣り用電動リールを構成するモジュールの名称と番号・記号については、図1〜10に示した。
本発明に係る釣り用電動リールについては、既存の従来の電動リール製品とは極めて対照的に、スプールカバー(A2)に拡膨部(A1)という独自の新規構造を採用したことにより、糸絡み(バックラッシュ)を極度に抑制することができるという画期的な機能を発揮することができる。
スプールカバー(A2)の拡膨部(A1)は、加工装置として、CAD/CAMシステム、NC加工システム等を応用することにより、精度(有効数字)を±10の1乗μm〜±10の2乗μm〜±10の3乗μmのレベルで制御することが可能である。
本発明に係る釣り用電動リールについては、既存の従来の可動式モーター(C1)を筐体(E5)内に維持する構造としてバネを使う製品とは極めて対照的に、弾性体(C3)を具備した釣り用電動リールでありガタツキ発生・振動発生を極度に抑制し、末長く使用することができる。
本発明に係る釣り用電動リールは、モーター(C1)の駆動軸からスプール(A3)への動力伝達効率を極めて高く確実なものとすることにより、小型ながら高度な低振動と静寂性を実現することができる釣り用電動リールである。
本発明に係る釣り用電動リールは、極めて審美性に優れると共に、その優れた機能(スプールをフリーにする際の糸絡みやバックラッシュ等の問題を極度に解消することができる機能等)に伴う機能美を有する釣り用電動リールである。
本発明に係る釣り用電動リールは、外観がスタイリッシュなデザインであるために飽きが来ず、さらには優れたユニークな内部構造(モジュールの機構・装置等)から滲み出る使い易さのために手放せなくなり、永年に亘って釣り(フィッシング)を快適に楽しむことができる。
[発明の効果〜その1]
第1の発明特定事項として、スプール回転系モジュール(A)において、スプールカバー内側に拡膨部(A1)を設けることにより、
発明の効果の一つとして、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)よりも大きく膨らんだ糸(K)を、拡膨部(A1)内に誘導して受け容れることにより、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時における、スプール(A3)とスプールカバー(A2)の隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、及び/又は、糸(K)のはみ出しに起因する被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間における糸(K)の巻き込みによって発生するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を顕著に抑制するという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その2]
第2の発明特定事項として、スプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)との隙間(X)の幅(X1)を、
使用する(K)の直径の5倍以下の長さとする発明特定事項を具備せしめることにより、発明の効果の一つとして、糸(K)の巻き上げ時、及び/又は、繰り出し時における、スプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)との隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、並びに、スプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)との隙間(X)からの糸(K)のはみ出しに起因するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を顕著に抑制するという機能を奏するという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その3]
第3の発明特定事項として、クラッチレバー(B1)をONとしたクラッチON状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、被駆動面(A3f)の押圧力によって、駆動ローラー圧接位置で安定的に位置を維持し、クラッチレバー(B1)をOFFとしたクラッチOFF状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、クラッチレバー(B1)の押圧力によって、駆動ローラー離脱位置で安定的に位置を維持することにより、発明の効果の一つとして、クラッチON状態、及び/又は、クラッチOFF状態において、モーター(C1)を安定な位置に維持せしめることにより、スプール(A3)、及び/又は、モーター(C1)の回転に起因する筐体内部における振動を顕著に抑制すると共に、動力系モジュール(C)、スプール回転系モジュール(A)の耐用期間を顕著に延長するという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その4]
第4の発明特定事項として、フランジ(A3a)の上面に手動回転ディスク(A3h)を設けることにより、スプールの回転を手動により微調整することにより、常に棚取りの微調整ができるという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その5]
第5の発明特定事項として、被駆動面(A3f)表面において、
被駆動面(A3f)の深さ方向については、表面から深さ方向に向けて孔を穿ち、
被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に複数穿つことにより、
孔を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を排除するという機能と、
孔に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという機能を奏することができるという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その6]
第8の発明特定事項として、被駆動面(A3f)の被駆動面(A3f)表面において、被駆動面(A3f)の深さ方向については、被駆動面(A3f)表面から反対側の側面に向けて、被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に複数穿つという発明特定事項を具備せしめることにより、発明の効果の一つとして、孔を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を排除するという発明の効果と、孔に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その7]
第9の発明特定事項として、被駆動面(A3f)の被駆動面(A3f)において、被駆動面(A3f)の平面方向について、放射状及び/又は渦巻き状の溝を複数穿つという発明特定事項を具備せしめることにより、発明の効果の一つとして、被駆動面(A3f)表面上に穿った溝を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を遠心力により排除するという発明の効果と、溝に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという発明の効果を奏する。
[発明の効果〜その8]
発明の効果の一つは、快適な釣りを長期間楽しむための機能とデザインに卓越した魚釣り用リール巻き取り駆動機構、魚釣り用リール巻き取り駆動装置、デザインなどを提供することである。
本願発明に係る釣り用電動リールを実施するための最良の形態を以下に記す。
実施例1として、本願発明に係る釣り用電動リールの最も好ましい形態を、図1乃至図26に示した。
図1は、本願発明に係る釣り用電動リールの基本構造を正面から見た全体図(イ)と、左側から見たイメージ断面図(ロ)である。
図2は、本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)の左側から見た断面図である。
図3は、本願発明に係るクラッチ系モジュール(C)の左側から見たイメージ断面図である。
図4は、本願発明に係る手動回転ディスク部(A3h)の左側から見た断面図である。
図5は、本願発明に係る手動回転ディスク部(A3h)の
好ましい形態の図である。
図6は、本願発明に係る動力系モジュール(C)の左側から見たイメージ断面図である。
図7は、本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)の拡膨部(A1)の左側から見た断面図である。
図8は、本願発明に係る拡膨部(A1)の周辺の拡大図である。
図9は、本願発明に係るスプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)の隙間(X)の拡大図である。
図10は、本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)のパラメーターの詳細図である。
図11は、本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)のパラメーターの関係式である
図12は、本願発明に係るクラッチON状態(イ)とOFF状態(ロ)のイメージ断面図である。
図13は、本願発明に係る拡膨部(A1)の他の好ましい形態を示した図である。
図14は、本願発明に係る動力系モジュール(C)のイメージ断面図(イ)と駆動ローラー(C2a)としてOリングを複数装着した例(ロ)である。
図15は、本願発明に係るクラッチレバー(B1)によるモーター(C1)の動きを示したイメージ図である。
図16は、本願発明に係るクラッチレバー(B1)により糸巻き上げ状態の前方より見た図(イ)と左側から見たイメージ断面図(ロ)である。
図17は、本願発明に係るクラッチレバー(B1)により糸繰り出し状態の前方より見た図(イ)と左側から見たイメージ断面図(ロ)である。
図18は、本願発明に係るクラッチレバー(B1)の好ましい形態を示した図である。
図19は、本願発明に係るクラッチレバー(B1)の好ましい装着方法を示した図(イ)とクラッチレバー(B1)の装着後の好ましい形態を示した図(ロ)である。
図20は、本願発明に係るバッテリー系モジュール(D)の連結型内部バッテリー仕様のイメージ断面図(イ)とバッテリー系モジュール(D)の連結型外部バッテリー仕様のイメージ断面図(ロ)である。
図21は、本願発明に係る外部バッテリー入力の右スイッチのショートタイプ正面図(イ)と外部バッテリー入力の左スイッチのショートタイプ正面図(ロ)である。
図22は、本願発明に係る外部バッテリー入力の右スイッチのロングタイプ正面図(イ)と外部バッテリー入力の左スイッチのロングタイプ正面図(ロ)である。
図23は、本願発明に係る内部バッテリーの右スイッチの正面図(イ)と内部バッテリーの左スイッチの正面図(ロ)である。
図24は、本願発明に係る連結型の内部バッテリー仕様のイメージ正面図(イ)と連結型の外部バッテリー入力仕様のイメージ断面図(ロ)である。
図25は、本願発明に係る連結型の外部バッテリー入力仕様のショートタイプのイメージ正面図(イ)と連結型の外部バッテリー入力仕様のショートタイプのイメージ断面図(ロ)である。
図26は、本願発明に係る一体型の内部バッテリー仕様のイメージ正面図(イ)と一体型の外部バッテリー入力仕様のイメージ断面図(ロ)である。
図27は、動力系モジュールの(C)の基本構造を示した写真である。
図28は、クラッチレバー(B1)によるモーターの動きを示した写真である。
図29は、ショートタイプの外観写真(イ)とロングタイプの外観写真(ロ)である。
本願発明に係る釣り用電動リールにおいて使用するスプール(A3)は、NC旋盤、汎用旋盤、小型旋盤、マシニングセンター、数値制御装置と結合しているNCフライス盤等によって加工することができる。
また、本願発明に係る釣り用電動リールにおいて使用するスプール(A3)は、レーザー加工機、プレス板金加工、プラスチック金型加工等によっても形成することができる。
スプール(A3)の加工方法は、特に限定されるものではないが、一般的には、CADデータに基づきスプール(A3)形状を数値的に解析し、その数値データから得たプログラムデータをNCフライス盤に入力することによって、スプール(A3)を形成することができ、穴、溝の数、大きさ、配置については入力データを変更するだけで、多種多様なスプール(A3)を容易に製造することができる。
NC旋盤、小型旋盤、マシニングセンター、数値制御装置と結合しているNCフライス盤等には、予め設定した所望の三次元立体形状のスプール(A3)の形状を入力しておく。
この入力された情報に基づいてスプール(A3)の切削を行なう。
この場合、スプール(A3)の切削と、同時に又は別個に、被駆動面(A3f)の切削加工についても、スプール(A3)の切削の場合と同様に、被駆動面(A3f)の表面に孔あけ切削、溝加工を行なうことができる。
孔あけ切削、溝加工を行なうことにより、排水効果、グリップ効果(駆動ローラーと孔又は溝を表面に有する被駆動面との間でのスリップのない駆動効果)を発揮することができる。
NC旋盤、小型旋盤、マシニングセンター、数値制御装置と結合しているNCフライス盤等を用いて、スプール(A3)を直接加工するため、1回の加工で成形品が出来上がるため、製造工程時における誤差が発生し難く、精度の高い製品を安定して生産することができ、その製造工程も簡略化される。
スプール(A3)、スプールカバー(A2)等、本発明に係る釣り用電動リール全般について、アルマイトや無電解ニッケルメッキ等の硬度を高めるための表面処理を施したり、焼き付け塗装・吹き付け塗装等を施すことにより、回転部、スライド部、移動部等のモジュール・部品・素材の摩耗・消耗・かじり等を抑制することができると共に、美的外観を維持し、良好な機構状態を維持し、且つ、汚れ難く長期間の使用を可能とすることができる。
被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)には、魚が掛かった際の巻き上げ時に、水滴等の液体がかかることが不可避である。
水滴等の液体がかかった場合に、被駆動面(A3f)の表面が、旋盤加工のみによる均一な平面であると、被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間のグリップ性能が極端に悪化し、回転駆動性能が極端に低下してしまう問題が発生する場合がある。
極端に悪化することから回転性能が低下するという問題があった。
この場合も、スプール(A3)の切削と、同時に又は別個に、被駆動面(A3f)の表面に孔あけ切削、溝加工を行なうことができる。
孔あけ切削、溝加工を行なうことにより、排水効果、グリップ効果(駆動ローラーと孔又は溝を表面に有する駆動面との間でのスリップのない駆動効果)を発揮することができる。
被駆動面(A3f)の加工方法は、特に限定されるものではないが、一般的には、CADデータに基づき被駆動面(A3f)形状を数値的に解析し、その数値データから得たプログラムデータをNCフライス盤に入力することによって、被駆動面(A3f)を形成することができ、穴、溝の数、大きさ、配置については入力データを変更するだけで、多種多様な被駆動面(A3f)を容易に製造することができる。
バリ取りに関してもデータの初期入力で対応することができるため、一工程で被駆動面(A3f)の仕上げが可能となり、精度の高い製品を容易に得ることが可能である。
なお、上述した切削加工によれば、従来の押圧面(被駆動面)に加工することにより発明効果〜その5、その6、その7を可能とすることができる。
モーター(C1)の外径については、筐体(E5)のパイプの内径に対して小さいものとする。
駆動ローラー(C2)の両側には、軟体性ゴムやOリングなどを装着し、一つはクラッチON/OFFのためのクラッチレバー(B1)移動手段であり、他の一つは被駆動面(A3f)を押圧することによりスプール(A3)の回転手段となる。
クラッチレバー(B1)の側面の投影断面は、四角形等の多角形をしているので、クラッチレバー(B1)自身は、クラッチブロック(B2)に対して回転することはないが、クラッチレバー(B1)は、駆動ローラ(C2)のシャフト(軸)の軸受けの機能もあるので、クラッチレバー(B1)がクラッチブロック(B2)に対して回転することはない一方において、駆動ローラ(C2)は軸受けたるクラッチレバー(B1)に対して極めて円滑に回転することができる。
スプール(A3)が回転中(巻き上げ)において、クラッチレバー(B1)が動かないように、クラッチレバー(B1)を組み立て終了後に熱による変形や工具などによる変形により、割り溝(B1a)を広げる事で、スライド幅(B1f)がテーパー形状となりスプール(A3)電動回転する際のクラッチレバー(B1)が所定の位置に移動した際、テーパーとクラッチブロック(B2)の溝が食い込む形となり、クラッチレバー(B1)が所定の位置から動きにくい状態となる。
スプール(A3)をフリー(自由回転状態)にする際には、クラッチレバー(B1)をスライドさせ駆動ローラー(C2)とクラッチブロック(B2)との間に入れ押し下げることにより、駆動ローラー(C2)を被駆動面(A3f)から離す。
また、スプール(A3)を駆動状態にする際には、クラッチレバー(B1)を反対方向に移動させて、クラッチ軸の溝(40)に駆動ローラー(C2)を上げることにより、駆動ローラー(C2)を被駆動面(A3f)に押圧する。
本発明に係る釣り用電動リールの素材は、特に限定されるものではないが、一般的には、金属材料、プラスチック材料等が好ましく用いられ、より好ましくは、アルミニウム、真鍮、ステンレススチール(SUS)、チタン、チタン合金、銅合金、樹脂、プラスチック等、又、前記の材料に限定されること無く各種の材料を用いることができる。
本発明に係る釣り用電動リールの素材は、特に限定されるものではないが、一般的には、軽量化、小型化を図ることを目的として、比重の軽い素材を使うことが望ましい。
また、グリップ部分には熱収縮性のグリップや軟体性のゴムもしくは、発泡ゴム及びコルク材などを使うことが望ましい。
本発明に係る釣り用電動リールの穂先取り付けジョイント(E1)は、穂先の製造会社毎に、その会社のシャンク径規格に合わせることができる。
図30は、被駆動面(A3f)の表面に特殊な加工を施した実施態様であって、放射状に渦巻き状の溝を設けた態様である。溝の幅は1.0mm、深さは0.2mmである。
図31は、被駆動面(A3f)の表面形状の写真である。
図31A.は、被駆動面(A3f)の表面に特殊な加工を施していない実施態様である。
図31B.は、被駆動面(A3f)の表面に特殊な加工を施した実施態であって、円周方向に3列の貫通孔を穿った態様である。
大きい貫通孔の口径は、直径1.0mm、小さい貫通孔の口径は、直径0.5mmである。
図31C.は、被駆動面(A3f)の表面に特殊な加工を施した実施態様であって、円周方向に3列の貫通孔を穿った態様である。
貫通孔の口径は、直径1.0mmである。
図31D.は、被駆動面(A3f)の表面に特殊な加工を施した実施態様であって、放射状に渦巻き状の溝を設けた態様である。溝の幅は1.0mm、深さは0.2mmである。
図32に、スプール(A3)の加工した非駆動面(A3f)の外観を示した。
(A)は、渦巻きタイプ(ラセンタイプ)の溝を有する態様である。
(B)は、非貫通タイプの孔を有する態様である。
(C)は、渦巻きタイプ溝と非貫通孔を併有する態様である
(D)は、(A)〜(C)の全体像である。

本願発明に係る釣り用電動リールの基本構造を正面から見た全体図(イ)と、左側から見たイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)の左側から見た断面図である。 本願発明に係るクラッチ系モジュール(C)の左側から見たイメージ断面図である。 本願発明に係る手動回転ディスク部(A3h)の左側から見た断面図である。 本願発明に係る手動回転ディスク部(A3h)の好ましい形態の図である。 本願発明に係る動力系モジュール(C)の左側から見たイメージ断面図である。 本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)の拡膨部(A1)の左側から見た断面図である。 本願発明に係る拡膨部(A1)の周辺の拡大図である。 本願発明に係るスプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)の隙間(X)の拡大図である。 本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)のパラメーターの詳細図である。 本願発明に係るスプール回転系モジュール(A)のパラメーターの関係式である。 本願発明に係るクラッチON状態(イ)とOFF状態(ロ)のイメージ断面図である。 本願発明に係る拡膨部(A1)の他の好ましい形態を示した図である。 本願発明に係る動力系モジュール(C)のイメージ断面図(イ)と駆動ローラー(C2a)としてOリングを複数装着した例(ロ)である。 本願発明に係るクラッチレバー(B1)によるモーター(C1)の動きを示したイメージ図である。 本願発明に係るクラッチレバー(B1)により糸巻き上げ状態の前方より見た図(イ)と左側から見たイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係るクラッチレバー(B1)により糸繰り出し状態の前方より見た図(イ)と左側から見たイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係るクラッチレバー(B1)の好ましい形態を示した図である。 本願発明に係るクラッチレバー(B1)の好ましい装着方法を示した図(イ)とクラッチレバー(B1)の装着後の好ましい形態を示した図(ロ)である。 本願発明に係るバッテリー系モジュール(D)の連結型内部バッテリー仕様のイメージ断面図(イ)とバッテリー系モジュール(D)の連結型外部バッテリー仕様のイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係る外部バッテリー入力の右スイッチのショートタイプ正面図(イ)と外部バッテリー入力の左スイッチのショートタイプ正面図(ロ)である。 本願発明に係る外部バッテリー入力の右スイッチのロングタイプ正面図(イ)と外部バッテリー入力の左スイッチのロングタイプ正面図(ロ)である。 本願発明に係る内部バッテリーの右スイッチの正面図(イ)と内部バッテリーの左スイッチの正面図(ロ)である。 本願発明に係る連結型の内部バッテリー仕様のイメージ正面図(イ)と連結型の外部バッテリー入力仕様のイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係る連結型の外部バッテリー入力仕様のショートタイプのイメージ正面図(イ)と連結型の外部バッテリー入力仕様のショートタイプのイメージ断面図(ロ)である。 本願発明に係る一体型の内部バッテリー仕様のイメージ正面図(イ)と一体型の外部バッテリー入力仕様のイメージ断面図(ロ)である。 動力系モジュールの(C)の基本構造を示した写真である。 クラッチレバー(B1)によるモーターの動きを示した写真である。 ショートタイプの外観写真(イ)とロングタイプの外観写真(ロ)である。 被駆動面(A3f)の表面形状。 A.被駆動面の表面に特殊な加工を施していない実施態様。 B.被駆動面の表面に特殊な加工を施した実施態様〜その1〔円周方向に3列の貫通孔を穿った態様。大きい貫通孔の口径は、直径1.0mm、小さい貫通孔の口径は、直径0.5mm。〕。 C.被駆動面の表面に特殊な加工を施した実施態様〜その2〔円周方向に3列の貫通孔を穿った態様。貫通孔の口径は、直径1.0mm。〕。 被駆動面(A3f)の表面形状。 D.駆動面の表面に特殊な加工を施した実施態様〜その3〔放射状に渦巻き状の溝を設けた態様。溝の幅は1.0mm、深さは0.2mm〕。 スプール(A3)の加工した非駆動面(A3f)の外観。 (A)渦巻きタイプ(ラセンタイプ)の溝。 (B)非貫通タイプの孔。 (C)渦巻きタイプ溝+非貫通孔。 (D)(A)〜(C)全体像。
スプール回転系モジュール(A)
A1 拡膨部(糸溜まり部)
A1a 拡膨部内壁
A1b 拡膨部(糸溜まり部最大の幅)
A1c 拡膨部(糸溜まり部最小の幅)
A1d 拡膨部周囲内壁
A2 スプールカバー
A2g スプールカバー縁辺部
A3 スプール
A3a フランジ
A3b フランジ
A3c 糸巻き部
A3d 糸巻き取り部内壁
A3e 棚取りフック
A3f 被駆動面
A3g フランジ縁辺部
A3h 手動回転ディスク部
A4 スプール軸
A5 ベアリング
A6 ベアリングカラー
クラッチ系モジュール(B)
B1 クラッチレバー
B1a クラッチレバーの割り部
B1b クラッチレバーの逃げ部
B1c クラッチレバー挿入側のストッパー形状部
B1d クラッチレバー受け側のストッパー形状部
B1e クラッチレバーストッパーの外幅
B1f クラッチレバーのスライド幅
B1g クラッチレバーの駆動力OFF状態にする形状
B1w クラッチレバーの厚み
B2 クラッチブロック
B3 クラッチレバー押え板
動力系モジュール(C)
C1 モーター
C2 駆動ローラー
C2a Oリングを利用した駆動ローラー
C2h クラッチレバー自動解除ローラー幅
C2m モーター回転駆動力
C2w 駆動伝達幅
C3 弾性体
C3a 弾性体モーター側固定部
C3b 弾性体筐体側固定部
C4 モーター回動支点
C5 モーターブロック
C6 モーターブラケット
C7 液体進入防止用Oリング
バッテリー系モジュール(D)
D1 バッテリー
D2 ダミーバッテリー
D3 筐体延長部
D4 バッテリーボックス
D5 エンドキャップ
D6 ジャック付きエンドキャップ
D7 外部バッテリー入力プラグ
その他(E、X、y)
E1 穂先取り付けジョイント
E2 スイッチ
E3 自動停止スイッチ
E4 台
E5 筐体
E6 糸(釣り糸)
X 隙間
X1 隙間(X)の幅

y1 スプールカバー外壁の幅
y2 糸巻き取り部の幅

Claims (6)


  1. スプール(A3)、スプールカバー(A2)、スプール軸(A4)、クラッチレバー(B1)、モーター(C1)、モーター回動支点(C4)、弾性体(C3)、弾性体モーター側固定部(C3a)、弾性体筐体側固定部(C3b)、駆動ローラー(C2)、穂先取り付けジョイント(E1)、スイッチ(E2)、及び、筐体(E5)を含んで構成される釣り用電動リールであって、

    その基本構造は、
    スプール回転系モジュール(A)、
    クラッチ系モジュール(B)、
    及び、
    動力系モジュール(C)を含んで構成され、

    スプール回転系モジュール(A)の基本構造は、

    スプール(A3)、スプールカバー(A2)、スプール軸(A4)、二つのフランジ(A3a、A3b)、及び、被駆動面(A3f)を含んで構成され、

    スプールカバー(A2)のスプールカバー縁辺部(A2g)と、フランジのフランジ縁辺部(A3g)との間には、隙間(X)を設けることにより、非接触とし、

    スプール(A3)は、スプールカバー(A2)の内部に収納され、スプール軸(A4)を中心として回転することにより、糸(K)を巻き上げたり繰り出したりする機能を有し、

    スプールカバー(A2)は、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)よりも大きく膨らんだ糸(K)を、スプールカバー内側に設けられた拡膨部(A1)内に誘導して受け容れることにより、スプール(A3)に巻き取られている糸(K)がスプール外部にはみ出すことを顕著に抑制する機能を有し、

    二つのフランジ(A3a、A3b)は、スプールの両端に設けられた鍔であって、二つのフランジの内側の谷間の糸巻き部(A3c)で糸(K)を巻き上げたり繰り出したりする機能を有し、

    被駆動面(A3f)は、二つのフランジ(A3a、A3b)の少なくとも一方の外側面に設けられ、駆動ローラー(C2)に圧接させたときに、モーター(C1)の駆動力の伝達を受ける機能を有し、

    クラッチ系モジュール(B)の基本構造は、クラッチレバー(B1)、モーター(C1)、モーター回動支点(C4)、弾性体(C3)、弾性体モーター側固定部(C3a)、弾性体筐体側固定部(C3b)、駆動ローラー(C2)、及び、被駆動面(A3f)を含んで構成され、

    クラッチレバー(B1)は、モーター(C1)をモーター回動支点(C4)を中心として回動させる機能を有し、

    弾性体(C3)は、弾性体モーター側固定部(C3a)と弾性体筐体側固定部(C3b)で固定され、駆動ローラー(C2)を被駆動面(A3f)に圧接させる機能を有し、
    クラッチレバー(B1)をONとしたクラッチON状態においては、
    モーター(C1)がモーター回動支点(C4)を中心として回動して、駆動ローラー(C2)が弾性体(C3)の弾性力により、被駆動面(A3f)に圧接されることにより、モーター(C1)の駆動力が被駆動面(A3f)に伝達され、

    クラッチレバー(B1)をOFFとしたクラッチOFF状態においては、
    モーター(C1)がモーター回動支点(C4)を中心として回動することにより、被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)の圧接が解除されることにより、モーター(C1)の駆動力の被駆動面(A3f)への伝達を解除させる構造を有し、

    動力系モジュール(C)の基本構造は、

    バッテリー(D1)を電源としてモーター(C1)を駆動させることにより、

    モーター(C1)の回転軸に直接取り付けた駆動ローラー(C2)を回転させる構造であり、

    第1の発明特定事項として、スプール回転系モジュール(A)において、スプールカバー内側に拡膨部(A1)を設けることにより、
    第1の機能として、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)のスプール軸中心からの半径よりも大きく膨らんだ糸(K)を、拡膨部(A1)内に誘導して受け容れて、
    糸(K)の巻き上げ時、又は、繰り出し時における、
    スプール(A3)とスプールカバー(A2)の隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、及び/又は、
    糸(K)のはみ出しに起因する被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間における糸(K)の巻き込みによって発生するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を抑制するという機能を奏する
    ことを特徴とする、

    釣り用電動リール。


  2. 第2の発明特定事項として、動力系モジュール(C)において、弾性体(C3)を設けることにより、

    クラッチレバー(B1)をONとしたクラッチON状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、被駆動面(A3f)の押圧力によって、駆動ローラー圧接位置で安定的に位置を維持し、

    クラッチレバー(B1)をOFFとしたクラッチOFF状態においては、モーター(C1)を、相互に反対方向に働く二つの力である、弾性体(C3)の弾性力、及び、クラッチレバー(B1)の押圧力によって、駆動ローラー離脱位置で安定的に位置を維持することにより、

    クラッチON状態、及び/又は、クラッチOFF状態において、
    モーター(C1)を2つの相互に反対方向に働く力によって押さえ付けることにより安定した定位置に維持することにより、

    第2の機能として、スプール(A3)、及び/又は、モーター(C1)の回転に起因する筐体内部における振動を顕著に抑制すると共に、

    動力系モジュール(C)とスプール回転系モジュール(A)の耐用期間を顕著に延長するという機能を奏する
    ことを特徴とする、
    請求項1に記載した釣り用電動リール。


  3. スプールカバー縁辺部(A2g)とフランジ縁辺部(A3g)との隙間(X)の長さを幅(X1)としたときに、
    幅(X1)を、使用する糸(K)の直径の5倍以下の長さとすることにより、

    第1の発明特定事項として、スプール回転系モジュール(A)において、スプールカバー内側に拡膨部(A1)を設けることにより、
    第1の機能として、遠心力によってフランジ縁辺部(A3g)よりも大きく膨らんだ糸(K)を、拡膨部(A1)内に誘導して受け容れて、
    糸(K)の巻き上げ時、又は、繰り出し時における、
    スプール(A3)とスプールカバー(A2)の隙間(X)からの糸(K)のはみ出し、及び/又は、
    糸(K)のはみ出しに起因する被駆動面(A3f)と駆動ローラー(C2)との間における糸(K)の巻き込みによって発生するスプールカバー内部の糸絡み(バックラッシュ)を顕著に抑制するという機能を奏する
    ことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載した釣り用電動リール。


  4. 第3の発明特定事項として、フランジ(A3a)の上面に手動回転ディスク(A3h)を設けることにより、

    第3の機能として、スプールの回転を手動によって、棚取りの微調整を可能とする機能を奏することを特徴とする、

    請求項1乃至3の何れかに記載した釣り用電動リール。


  5. 被駆動面(A3f)表面において、
    被駆動面(A3f)の深さ方向については、表面から深さ方向に向けて孔を穿ち、
    被駆動面(A3f)の平面方向については、被駆動面(A3f)表面の円周方向、放射線方向、又は、渦巻き状に複数穿つことにより、
    孔を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を排除するという機能と、
    孔に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという機能を奏することを特徴とする、
    請求項1乃至4の何れかに記載した釣り用電動リール。


  6. 被駆動面(A3f)において、
    被駆動面(A3f)の平面方向について、放射状、及び/又は、渦巻き状の溝を複数穿つことにより、

    被駆動面(A3f)表面上に穿った溝を介して被駆動面(A3f)表面上の水及び/又は油を遠心力により排除するという機能と、
    溝に起因する摩擦抵抗により、被駆動面(A3f)表面上における駆動ローラー(C2)のスリップを抑制するという機能を奏することを特徴とする、

    請求項1乃至5の何れかに記載した釣り用電動リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012060961A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Shimano Inc 電動リール
JP2018201451A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 株式会社シマノ 電動リール

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