JP2019013155A5 - - Google Patents

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電動リール
本発明は、電動リール、特に穂先竿が装着される電動リールである。
ワカサギ等の小魚を釣る際には、釣り用リール、例えば電動リールが用いられることがある。このタイプの電動リールは、リール本体と、スプール軸と、スプールと、モータ組立体とを、有している(特許文献1を参照)。
リール本体の先端には、穂先竿が装着される。スプール軸は、リール本体に装着される。スプールは、スプール軸に支持される。モータ組立体は、駆動軸を有するモータと、モータホルダとを、有している。駆動軸は、スプールに接触することによって、スプールを回転させる。モータホルダは、モータを保持し、リール本体に揺動可能に装着される。
特開2013−22007号公報
従来のリールでは、モータを保持するモータホルダが、リール本体に揺動可能に装着される。このため、モータの作動中に、モータの振動が、モータホルダを介して、リール本体に伝達されるおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を低減可能な電動リールを、提供することにある。
本発明の一側面に係る電動リールには、穂先竿が装着される。本電動リールは、リール本体と、スプール軸と、スプールと、モータ組立体と、第1クッション部とを、備える。スプール軸は、リール本体に装着される。スプールは、第1回転軸心まわりに回転可能なようにスプール軸に支持される。
モータ組立体は、モータと、モータホルダとを、有する。モータは、駆動軸を有する。駆動軸は、第1回転軸心と食い違う方向に延びる第2回転軸心まわりに回転する。駆動軸は、スプールに接触することによって、スプールを回転させる。モータホルダは、モータを保持する。モータホルダは、揺動軸心まわりにリール本体に対して揺動可能である。第1クッション部は、駆動軸を含み且つ揺動軸心に直交する平面と間隔を隔てて配置され、リール本体及びモータ組立体に接触する。
本電動リールでは、第1クッション部が、リール本体及びモータ組立体に接触しているので、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を低減することができる。また、本電動リールでは、第1クッション部が、上記の平面と間隔を隔てて配置されている。
これに対して、第1クッション部が、上記の平面上例えばモータ組立体が揺動する方向の側部に、配置された場合、第1クッション部がリール本体及びモータ組立体に接触する方向と、駆動軸がスプールに接触する方向とが、同じになる。このため、第1クッション部がリール本体及びモータ組立体に接触したときに、駆動軸がスプールに接触しづらくなるおそれがある。
しかしながら、本電動リールでは、第1クッション部が上記の平面と間隔を隔てて配置されているので、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を低減し、且つ駆動軸をスプールに確実に接触させることができる。
本発明の他の側面に係る電動リールでは、第1クッション部が、モータホルダ及びリール本体に接触するホルダ用のクッション部材を、有する。
このように構成しても、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を低減することができる。また、駆動軸をスプールに確実に接触させ、且つスプールを安定的に回転させることができる
本発明の他の側面に係る電動リールでは、第1クッション部が、モータ及びリール本体に接触するモータ用のクッション部材を、有する。
このように構成しても、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を低減することができる。また、駆動軸をスプールに確実に接触させ、且つスプールを安定的に回転させることができる
本発明の他の側面に係る電動リールでは、付勢部材をさらに備える。付勢部材は、駆動軸をスプールに接近させるために、リール本体及びモータ組立体に係合する。第1クッション部は、付勢部材及び揺動軸心の間に配置される。
この構成では、第1クッション部が、付勢部材及び揺動軸心の間に配置されているので、第1クッション部と、リール本体及びモータ組立体との間の摺動抵抗を低減することができる。
本発明の他の側面に係る電動リールでは、モータホルダが、モータを保持する保持部と、保持部に設けられ付勢部材に係合する係合部とを、有する。第1クッション部は、係合部と揺動軸心との間に、配置される。
この構成では、第1クッション部は、係合部と揺動軸心との間に配置されているので、第1クッション部と、リール本体及びモータ組立体との間の摺動抵抗を低減することができる。
本発明の他の側面に係る電動リールは、取付部材と、第2クッション部とを、さらに備える。取付部材は、モータホルダをリール本体に対して取り付けるためのものである。第2クッション部は、取付部材に設けられ、モータホルダに接触する。
この構成では、第2クッション部が、取付部材に設けられモータホルダに接触するので、リール本体及びモータ組立体との間の摺動抵抗を、より確実に低減することができる。
本発明の他の側面に係る電動リールでは、取付部材が、頭部と、リール本体に装着される軸部とを、有する。モータホルダは、頭部及びリール本体の間に配置される装着部を、有する。第2クッション部は、頭部及び装着部の間に配置される頭部側のクッション部材を、有する。
このように構成しても、リール本体及びモータ組立体との間の摺動抵抗を、より確実に低減することができる。
本発明の他の側面に係る電動リールでは、第2クッション部が、リール本体及び装着部の間に配置されるリール本体側のクッション部材を、有する。
このように構成しても、リール本体及びモータ組立体との間の摺動抵抗を、より確実に低減することができる。
本発明では、電動リールにおいて、モータ組立体からリール本体に伝達される振動を、低減することができる。
本発明の第1実施形態を採用した電動リールを前方から見たときの斜視図。 前記電動リールの右側面図。 前記電動リールの正面図。 前記電動リールを上方から見たときの平面図(リール本体を除く)。 前記電動リールの左側面図。 前記電動リールにおける第1ケース部材の左側面図。 前記電動リールにおける第2ケース部材の左側面図。 前記電動リールにおける蓋部材の左側面図。 前記電動リールを前方から見たときの拡大斜視図(スプールを除く)。 前記電動リールにおけるサブケースの左側面図。 前記電動リールにおけるサブケースの正面図。 前記電動リールにおけるサブケースの右側面図。 前記電動リールにおいてフレーム部材に装着されたモータ組立体の斜視図。 前記モータ組立体、第1クッション部、及び第2ケース部材の位置関係を説明するための斜視図。 前記第1クッション部の配置を説明するための上面図。 前記第1クッション部の配置を説明するための側面図。 前記電動リールにおけるフレーム部材を下方から見た平面図。 前記電動リールにおいてフレーム部材に対するクラッチ部材の装着形態を示す斜視図。 前記電動リールにおけるクラッチ部材の姿勢を説明するための正面図(第1姿勢)。 前記電動リールにおけるクラッチ部材の姿勢を説明するための正面図(第2姿勢)。 前記電動リールにおけるスプールの斜視図。 前記電動リールにおけるスプールの部分拡大断面図。 前記電動リールにおける糸止め部材の斜視図。 他の実施形態における第2クッション部の配置を説明するための側面図。 他の実施形態における第2クッション部の配置を説明するための側面図。
〔第1実施形態〕
本発明の一実施形態が採用された電動リール1は、ワカサギ等の小魚を釣るときに使用されるリールである。
図1〜図3に示すように、電動リール1は、リール本体3と、スプール軸5(図7を参照)と、スプール7と、モータ組立体8と、クラッチ部材11と、複数(例えば3個)の糸止め部材13とを、備えている。また、電動リール1は、図9A及び図11Aに示すように、第1付勢部材15と、第2付勢部材17(付勢部材の一例)とを、さらに備える。
また、電動リール1は、図9Bに示すように、第1クッション部20を、さらに備える。さらに、図に示すように、電動リール1は、モータ9(後述する)を駆動するためにリール本体3に配置される電源部19を、さらに備える。モータ9は、モータ組立体8に含まれる。
ここで、以下で用いられる文言について、説明しておく。
電動リール1に対して穂先竿Rが装着された状態において、穂先竿Rが延びる方向、すなわち釣り糸が繰り出される方向(釣り糸の繰り出し方向)を、前方と記すことがある。また、穂先竿Rが延びる方向とは反対の方向、すなわち釣り糸が繰り出される方向とは反対の方向を、後方と記すことがある。
上記の前方及び後方の定義に基づいて、リール本体3において、前部及び後部という文言が、用いられることがある。また、表示部4が配置される側(部分)を、上側(上部)と記し、電源部19が配置される側(部分)を、下側(下部)と記すことがある。さらに、前部、後部、上部、及び下部に基づいて、側部という文言が用いられることがある。
図2〜図4に示すように、第1回転軸心J1は、スプール7の回転軸心である。第1回転軸心J1は、スプール軸5の軸心と同芯である。第1回転軸心J1が延びる方向、及び第1回転軸心J1に沿う方向を、スプール軸方向と記すことがある。
図2〜図4に示すように、第2回転軸心J2は、モータ9の駆動軸55の回転軸心である。第2回転軸心J2は、第1回転軸心J1を含む平面Hと間隔を隔てて、配置される。第2回転軸心J2は、ある点で平面Hと交差してもよく、平面Hと平行であってもよい。ここでは、第2回転軸心J2は、平面Hと交差する。
ここで、平面Hは、リール本体3の下部に接触する基準面K(図2を参照)と、実質的に平行な面である。詳細には、基準面Kは、リール本体3の下部に3点以上で接触する面である。なお、基準面Kは、第1回転軸心J1、第2回転軸心J2、及び第2揺動軸心K2(後述する)と間隔を隔てて配置されている。
図4に示すように、第2回転軸心J2は、第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。具体的には、平面Hを、平面Hに直交する方向から見た場合に、第2回転軸心J2は、第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。なお、駆動軸55がスプール7に接触した状態においては、第2回転軸心J2は、第1回転軸心J1と直交する方向に延びている。
図2及び図4に示すように、第1揺動軸心K1(揺動軸心の一例)は、モータ9の揺動軸心である。第1揺動軸心K1は、第1回転軸心J1を含む平面Hを通過する方向に、延びている。また、第1揺動軸心K1は、スプール7の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。
図2及び図4に示すように、第2揺動軸心K2は、クラッチ部材11の揺動軸心である。第2揺動軸心K2は、第1回転軸心J1を含む平面Hと間隔を隔てて、配置される。第2揺動軸心K2は、ある点で平面Hと交差してもよく、平面Hと平行であってもよい。ここでは、第2揺動軸心K2は、平面Hと交差する。
図4に示すように、第2揺動軸心K2は、スプール7の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。具体的には、第2揺動軸心K2を含む平面Hを、第1回転軸心J1を含
む平面Hに直交する方向から見た場合に、第2揺動軸心K2は、第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。ここでは、第2揺動軸心K2は、第1回転軸心J1と実質的に直交する方向に延びている。
<リール本体>
図1に示すように、リール本体3の前部には、穂先竿Rが装着される。図1及び図2に示すように、リール本体3の上部には、各種の情報を表示する表示部4が、設けられている。リール本体3の内部には、内部空間Sが形成されている。すなわち、リール本体3は、内部空間Sを有する。また、リール本体3は、内部空間Sから外部空間Gに連通する長孔部27cを、有する。なお、図1及び図2では、符号Sの下線を破線にすることによって、内部空間Sが表現されている。
リール本体3は、一方向に長く形成されている。リール本体3(表示部4)を上方から見た場合、リール本体3は、一方向に長く形成されている。リール本体3の説明では、長手方向、短手方向(幅方向)、及び高さ方向という文言が、用いられることがある。
リール本体3(表示部4)を上方から見て、短手方向は、長手方向及び高さ方向に直交する方向である。長手方向及び短手方向は、基準面K上で定義されている。高さ方向は、長手方向及び短手方向に直交する方向である。
図5に示すように、リール本体3は、メインケース21と、サブケース23と、フレーム部材25(図10を参照)とを、有する。
(メインケース)
メインケース21は、複数のケース部材を組み立てることによって、形成される。また、図5に示すように、メインケース21には、スプール収納凹部22が形成される。スプール収納凹部22には、スプール7が配置される。スプール収納凹部22は、メインケース21において、他の部分より凹んで形成されている。すなわち、スプール収納凹部22は、メインケース21の外面を凹状に形成された部分であり、この部分にスプール7が配置される。
図5、及び図6A〜図6Cに示すように、メインケース21は、第1ケース部材27と、第2ケース部材29と、蓋部材30とを、有する。
−第1ケース部材−
図5に示すように、第1ケース部材27には、表示部4が設けられる。表示部4は、フレーム部材25に装着される。図6Aに示すように、第1ケース部材27は、第1ケース本体27aと、スプール収納凹部22に含まれる第1凹部27bと、上述した長孔部27cとを、有する。
第1凹部27bは、スプール収納凹部22の壁部を、形成する。第1凹部27bは、第1ケース部材27の外面によって形成される。詳細には、第1ケース本体27aの外面を凹状に形成することによって、第1凹部27bは形成される。
長孔部27cは、第1ケース部材27及び第2ケース部材29によって形成される内部空間Sから、第1ケース部材27及び第2ケース部材29の外側の外部空間Gに連通する。
図6Aでは、符号Sの下線を破線にすることによって、内部空間Sの部分が表現されている。
詳細には、長孔部27cは、第1ケース本体27a、例えば第1ケース本体27aの上部に、設けられる。長孔部27cは、第1ケース本体27aの内面から外面に向けて、第1ケース本体27aを貫通している。長孔部27cは、第1ケース本体27aにおいてスプール軸方向に沿って延びている。長孔部27cには、クラッチ部材11が挿通される(図1を参照)。クラッチ部材11の揺動時には、クラッチ部材11(後述する延長部)が、長孔部27cの内部において、移動する。
−第2ケース部材−
図5に示すように、第2ケース部材29は、第1ケース部材27に装着される。ここでは、第2ケース部材29は、固定部材例えばネジ部材32によって、第1ケース部材27に固定される。この状態において、第1ケース部材27及び第2ケース部材29によって囲まれた空間が、上記の内部空間Sとなる。
図6Bに示すように、第2ケース部材29は、第2ケース本体29aと、スプール収納凹部22に含まれる第2凹部29bと、電源部19を収容するための電源収容部29cとを、有する。
第2凹部29bは、スプール収納凹部22の壁部と、スプール収納凹部22の底部とを、形成する。第2凹部29bは、第2ケース部材29の外面によって形成される。詳細には、第2ケース本体29aの外面を凹状に形成することによって、第2凹部29bは形成される。
電源収容部29cは、第2ケース本体29aにおいて、凹状に形成されている。詳細には、電源収容部29cは、長手方向において、一方向に長い凹状に形成されている。
電源収容部29cには、電源部19が配置される。電源部19、例えば複数(例えば2個)の電池が、長手方向に並べて配置される。すなわち、複数(例えば2個)の電池が、電源収容部29cにおいて、直列に配置される。
このように電源収容部29c及び電源部19を構成することによって、スプール軸5に沿う方向において、リール本体3を小型化することができる。すなわち、第2ケース部材29の幅(短手方向の長さ)、例えば電源収容部29cが形成される部分の幅を、第1ケース部材27の幅(短手方向の長さ)より、小さくすることができる。これにより、電動リール1の把持性を向上することができる。
ここで、図5に示すように、電源収容部29cの一部は、蓋部材30とスプール7との間に配置される。詳細には、電源収容部29cの端部が、蓋部材30とスプール7との間に配置される。すなわち、電源部19の一部、例えば電池の端部は、蓋部材30とスプール7との間に配置される。このように電源収容部29c及び電源部19を構成することによって、第2ケース部材29の全長、すなわちリール本体3の全長(長手方向の長さ)を、小さくすることができる。
−蓋部材−
図5に示すように、蓋部材30は、電源収容部29cを覆う部材である。蓋部材30は、電源収容部29cの開口を塞ぐ部材である。図6Cに示すように、蓋部材30は、第2ケース本体29aに着脱可能に装着される。蓋部材30は、蓋本体30aと、第1爪部30bと、第2爪部30cとを、有する。蓋本体30aは、一方向に長い板状に形成されている。
蓋本体30aは、第2ケース本体29a側(電源収容部29c側)に向けて、アーチ状に形成されている。詳細には、蓋本体30aが、長手方向において、第2ケース本体29a側(電源収容部29c側)に向けて、アーチ状に形成されている。
第1爪部30bは、蓋本体30aの一端部に形成され、第2ケース部材29の前部(電源収容部29cの前部)に設けられた係合凹部(図示しない)に、係合する。第2爪部30cは、蓋本体30aの他端部に形成され、第2ケース部材29の後部(電源収容部29cの後部)に設けられた係合凹部(図示しない)に、弾性的に係合する。
このように蓋部材30を構成することによって、蓋部材30を第2ケース本体29aに装着すると、アーチ状に形成された蓋本体30aの上面30dを、第2ケース本体29aの下面29d(電源収容部29c側の外面)に確実に接触させることができる。すなわち、蓋部材30及び第2ケース部材29の間を確実に接触させることができる。
(サブケース)
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、サブケース23は、サブケース本体31と、スプール軸保持部33と、釣糸侵入規制部35と、穂先装着部37とを、有する。
−サブケース本体−
図7に示すように、サブケース本体31は、メインケース21に設けられる。詳細には、サブケース本体31は、第1ケース部材27の開口27e(図6Aを参照)、及び第2ケース部材29の開口29e(図6Bを参照)に、配置される。
図8A〜図8Cに示すように、サブケース本体31は、ケース装着部31aを有する。ケース装着部31aは、固定部材例えばネジ部材によって、第1ケース部材27の内面に固定される。詳細には、ケース装着部31a例えば孔部にはネジ部材が挿通され、ネジ部材が第1ケース部材27の内面の雌ネジ部27d(図6Aを参照)に螺合される。
−スプール軸保持部−
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、スプール軸保持部33は、スプール軸5を保持する部分である。スプール軸保持部33は、サブケース本体31に設けられる。詳細には、スプール軸保持部33は、サブケース本体31に一体に形成される。
スプール軸保持部33は、スプール軸5を装着するためのスプール軸用の装着孔33aを、有している。スプール軸用の装着孔33aには、スプール軸5が固定される。詳細には、スプール軸用の装着孔33aには、スプール軸5の一端部が固定される。これにより、スプール軸5の一端部(基端部)はスプール軸保持部33に固定され、スプール軸5の他端部(先端部)は自由端となる。
−釣糸侵入規制部−
図5に示すように、釣糸侵入規制部35は、第1フランジ部49(後述する)の外周部を覆うことによって、メインケース21及び第1フランジ部49の間への釣り糸の侵入を規制する。図7に示すように、釣糸侵入規制部35は、スプール軸保持部33に設けられる。詳細には、釣糸侵入規制部35は、スプール軸保持部33と一体に形成される。
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、釣糸侵入規制部35は、カバー部41と、カバー用の連結部43とを、有する。
(カバー部)
図5に示すように、カバー部41は、第1フランジ部49の外周部を部分的に覆う。カ
バー部41は、第1フランジ部49の外周部に沿うように、形成される。例えば、カバー部41(後述する第1カバー部41a及び第2カバー部41b)は、スプール軸5まわりの周方向において、駆動軸55から180度以上且つ300度未満の範囲内で、第1フランジ部49の外周部を部分的に覆う。
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、カバー部41は、第1カバー部41aと、第2カバー部41bとを、有する。第1カバー部41aは、スプール軸5に関する径方向において、スプール収納凹部22の開口側に設けられる。ここでは、スプール収納凹部22の開口側とは、スプール収納凹部22の前方及び上方に対応している。
詳細には、第1カバー部41aは、スプール軸5の前方において、スプール収納凹部22の開口側に配置される。第1カバー部41aは、穂先装着部37の上方において、スプール収納凹部22の開口側に配置される。図8A及び図8Cに示すように、第1カバー部41aは、円弧状に形成されている。図8Bに示すように、第1カバー部41aは、カバー用の連結部43と一体に形成され、スプール軸方向においてカバー用の連結部43から突出している。
図7、及び図8A〜図8Cに示すように、第2カバー部41bは、第1カバー部41aからスプール軸5まわりの周方向に延び、且つスプール収納凹部22と第1フランジ部49の外周部との間に配置される。詳細には、第2カバー部41bは、周方向において第1カバー部41aからスプール収納凹部22の底部側に延び、スプール収納凹部22の内部に配置される。
図8A及び図8Cに示すように、第2カバー部41bは、円弧状に形成されている。第2カバー部41bは、第1カバー部41aと一体に形成され、第1カバー部41aから周方向に延びる。第2カバー部41bの端部は、周方向において、駆動軸55と間隔を隔てて配置される。第2カバー部41bは、カバー用の連結部43と一体に形成され、スプール軸方向においてカバー用の連結部43から突出している(図7を参照)。
(カバー用の連結部)
カバー用の連結部43は、カバー部41とスプール軸保持部33とを連結する部分である。図7、及び図8A〜図8Cに示すように、カバー用の連結部43は、カバー部41及びスプール軸保持部33と一体に形成されている。カバー用の連結部43の外周部は、円弧状に形成されている。カバー用の連結部43の外周部には、第1カバー部41a及び第2カバー部41bが一体に形成されている。
図3に示すように、カバー用の連結部43は、スプール軸方向(スプール軸5に関する軸方向)において、スプール収納凹部22及び第1フランジ部49との間に配置される。詳細には、カバー用の連結部43の内周部が、スプール軸方向において、スプール収納凹部22の壁部22a及び第1フランジ部49との間に、配置される。
−穂先装着部−
穂先装着部37には、穂先竿Rが着脱可能に装着される。図7、及び図8A〜図8Cに示すように、穂先装着部37は、サブケース本体31に設けられる。詳細には、穂先装着部37は、筒状に形成され、サブケース本体31から突出している。
図1〜図3に示すように、穂先装着部37及び穂先竿Rには、ストッパガイド38が、着脱可能に装着される。図2及び図3に示すように、ストッパガイド38は、第1装着部38aと、第2装着部38bと、ストッパ部38cと、第1連結部38dと、第2連結部38eとを、有する。
図2及び図3に示すように、第1装着部38aは、穂先装着部37に着脱可能に装着される。第1装着部38aは、実質的に環状に形成されている。詳細には、第1装着部38aは、線状部材を用いて環状に形成されている。第1装着部38aは、1本の線状部材を円形に巻いたコイル状に形成されている。ここでは、線状部材として、例えば金属製の線状部材が用いられている。
より詳細には、第1連結部38dから延びる線状部材が、リール本体3(サブケース本体31)に向けて穂先装着部37上に巻き付くように、第1装着部38aが形成されている。図3に示すように、第1装着部38aは、リール本体3を前方から見た前方視において、反時計回りに巻かれたコイル部である(図1及び図2を参照)。例えば、第1装着部38aは、第1連結部38dから穂先装着部37の基端部に向けて反時計回りに巻かれている。
図2及び図3に示すように、第2装着部38bは、穂先竿Rの基端部に着脱自在に装着される。第2装着部38bは、第1装着部38aと間隔を隔てて配置されている。詳細には、第2装着部38bは、釣り糸の繰り出し方向において、第1装着部38aと間隔を隔てて配置されている。
第2装着部38bは、実質的に環状に形成されている。詳細には、第2装着部38bは、線状部材を用いて環状に形成されている。第2装着部38bは、1本の線状部材を円形に巻いたコイル状に形成されている。
より詳細には、第2連結部38eから延びる線状部材が、穂先装着部37から離れるように穂先竿Rの基端部上に巻き付くように、第2装着部38bが形成されている。図3に示すように、第2装着部38bは、リール本体3を前方から見た前方視において、手前から奥に向かって時計回りに巻かれたコイル部である(図1及び図2を参照)。言い換えると、第2装着部38bは、第2連結部38eから糸繰り出し方向に向けて反時計回りに巻かれている。
なお、「手前から奥に向かって」という文言は、図3を参照した場合に、「紙面の手前から紙面の奥に向かって」という意味を含んでいる。
ストッパ部38cには、釣り糸が挿通され、釣り糸及び釣り糸のストッパが接触可能である。図2及び図3に示すように、ストッパ部38cは、穂先装着部37から離れる方向において、第1装着部38a及び第2装着部38bと、間隔を隔てて配置されている。詳細には、ストッパ部38cは、釣り糸の繰り出し方向に直交する上方において、第1装着部38aと間隔を隔てて配置されている。
ストッパ部38cは、実質的に環状に形成されている。詳細には、ストッパ部38cは、線状部材を用いて環状に形成されている。より詳細には、ストッパ部38cは、1本の線状部材を円形に巻いたコイル状に形成されている。図3に示すように、ストッパ部38cは、リール本体3を前方から見た前方視において、時計回りに巻かれている。
図2及び図3に示すように、第1連結部38dは、第1装着部38a及びストッパ部38cを連結する。第1連結部38dは、線状部材によって形成されている。詳細には、第1連結部38dは、第1装着部38a及びストッパ部38cと同じ線状部材によって、連続的に形成されている。
第2連結部38eは、第2装着部38b及びストッパ部38cを連結する。第2連結部38eは、線状部材によって形成されている。詳細には、第2連結部38eは、第2装着部38b及びストッパ部38cと同じ線状部材によって、連続的に形成されている。図3に示すように、第2連結部38eは、リール本体3を前方から見た前方視において、第1連結部38dと間隔を隔てて配置されている。ここでは、第2連結部38eは、リール本体3を前方から見た前方視において、第1連結部38dの左側に配置されている。
ここで、釣りが行われている際に、釣り糸及びストッパ部38cの摺動抵抗によって、ストッパ部38cが釣り糸とともに前方に移動してしまうことがある。このストッパ部38cの前方移動時には、リール本体3を前方から見た前方視において、ストッパガイド38が回転しようとする。
しかし、本ストッパガイド38では、リール本体3を前方から見た前方視において、第1装着部38a(コイル部)が、反時計回りに形成されている。このため、上記のようにストッパガイド38が時計回りに回転すると、第1装着部38aの径が縮小し、ストッパガイド38の回転を規制することができる。
また、本ストッパガイド38では、リール本体3を前方から見た前方視において、第2装着部38b(コイル部)が、手前側から奥に向かって時計回りに形成されている。言い換えると、第2装着部38bは、第2連結部38eから糸繰り出し方向に向けて反時計回りに巻かれている。このため、上記のようにストッパガイド38が時計回りに回転すると、第2装着部38bの径が縮小し、ストッパガイド38の回転を規制することができる。
なお、ここでは、第2連結部38eが、リール本体3を前方から見た前方視において、第1連結部38dの左側に配置されているので、第1装着部38aが反時計回りに形成され、第2装着部38bが手前から奥に向かって時計回り(第2連結部38eから糸繰り出し方向に向けて反時計回り)に形成されている。これに代えて、第2連結部38eが、リール本体3を前方から見た前方視において、第1連結部38dの右側に配置される場合は、第1装着部38aを時計回りに形成し且つ第2装着部38bを手前から奥に向かって反時計回り(第2連結部38eから糸繰り出し方向に向けて時計回り)に形成することによって、同様の効果を得ることができる。
(フレーム部材)
図9Aに示すように、フレーム部材25は、第1ケース部材27に装着される。詳細には、フレーム部材25は、固定手段例えばネジ部材26によって、第1ケース部材27に固定される。
フレーム部材25には、モータ9が、第1揺動軸心K1まわりに揺動可能に装着される。具体的には、フレーム部材25には、モータ9が、モータホルダ45(後述する)を介して、第1揺動軸心K1まわりに揺動可能に装着される。モータホルダ45は、モータ組立体8に含まれる。
図9A及び図10に示すように、フレーム部材25は、第1突出部25aと、係止溝部25bと、第1揺動軸部25cとを、有する。第1突出部25aには、第2付勢部材17が取り付けられる。第1突出部25aは、フレーム部材25から第2ケース部材29に向かって、突出している。第1突出部25aは、円柱状に形成されている。
第1突出部25aの外周部には、第2付勢部材17のコイル部例えば捩りバネの第2コイル部17aが、取り付けられる。係止溝部25bには、第2付勢部材17の第3アーム部17bが、係止される。ここで、第2付勢部材17の第4アーム部17cは、モータホルダ45に設けられた爪部45bに、係止される。
第1揺動軸部25cには、モータホルダ45が揺動可能に取り付けられる。第1揺動軸部25cは、フレーム部材25から第2ケース部材29に向かって、突出している。第1揺動軸部25cは、円筒状に形成されている。第1揺動軸部25cの外周部には、モータホルダ45の孔部が配置される。第1揺動軸部25cの内周部には、取付部材例えばネジ部材28(後述する)が、ワッシャ部材28cを介して、装着される。ここで、第1揺動軸部25cの軸心は、第1揺動軸心K1に対応している。
ネジ部材28(取付部材の一例)は、モータホルダ45を、リール本体3例えばフレーム部材25に、取り付けるためのものである。図9Dに示すように、ネジ部材28は、リール本体3例えばフレーム部材25の第1揺動軸部25cに、装着される。詳細には、ネジ部材28は、ワッシャ部材28cを介して、フレーム部材25の第1揺動軸部25cに、装着される。
ネジ部材28は、頭部28aと、軸部28bとを、有する。頭部28aは、ワッシャ部材28cを介して、モータホルダ45を抜け止めしている。ワッシャ部材28cは、取付部材の一例として、解釈されてもよい。
詳細には、頭部28a及びリール本体3(フレーム部材25)の間には、ホルダ装着部45c(後述する)が配置されている。頭部28aは、ワッシャ部材28cを介して、ホルダ装着部45cを抜け止めしている。
軸部28bは、リール本体3例えば第1揺動軸部25cの内周部に、装着される。軸部28bの外周部には、雄ねじ部が形成されている。第1揺動軸部25cの内周部には、雌ねじ部が形成されている。軸部28bは、第1揺動軸部25cの内周部に、螺合される。
また、図10及び図11Aに示すように、フレーム部材25には、クラッチ部材11が、第2揺動軸心K2まわりに揺動可能に装着される。フレーム部材25は、第2突出部25dと、第3係合凹部25eと、第2揺動軸部25fとを、有する。
第2突出部25dには、第1付勢部材15が取り付けられる。第2突出部25dは、フレーム部材25の前壁に設けられている。第2突出部25dは、フレーム部材25からスプール7側に、突出している。第2突出部25dは、円柱状に形成されている。
第2突出部25dの外周部には、第1付勢部材15のコイル部例えば捩りバネの第1コイル部15aが、取り付けられる。第3係合凹部25eには、第1付勢部材15の第1アーム部15bが、係止される。ここで、第1付勢部材15の第2アーム部15cは、クラッチ部材11に設けられた係止孔64(後述する)に、係止される。
第2揺動軸部25fには、クラッチ部材11が揺動可能に取り付けられる。第2揺動軸部25fは、フレーム部材25の前壁に設けられている。第2揺動軸部25fは、フレーム部材25からスプール7側に、突出している。第2揺動軸部25fは、円筒状に形成されている。
第2揺動軸部25fの外周部には、クラッチ部材11の第1孔部57a(後述する)が、配置される。第2揺動軸部25fの内周部には、クラッチ部材11を抜け止めするための抜け止め部材、例えばネジ部材が、ネジ込まれる。第2揺動軸部25fの軸心は、第2揺動軸心K2に対応している。
<スプール軸>
図7に示すように、スプール軸5は、リール本体3に、装着される。スプール軸5は、水平にリール本体3に装着される。詳細には、スプール軸5は、水平且つ釣り糸の繰り出し方向に垂直に、リール本体3に装着される。ここで、「“水平”とは、重力の方向と直角をなすこと」という意味を有している。また、「“水平”とは、重力の方向と直角をなす方向」という意味も含んでいる。
例えば、スプール軸5は、サブケース23のスプール軸保持部33に、装着される。上述したように、スプール軸5は、スプール軸保持部33におけるスプール軸用の装着孔33aに、固定される。これにより、スプール軸5の基端部がスプール軸保持部33に固定された状態で、スプール軸5は、片持ち形式の支持形態でスプール軸保持部33に支持される。
<スプール>
図1に示すように、スプール7は、リール本体3の前部に配置され、釣り糸を巻き取る。スプール7は、リール本体3のスプール収納凹部22に配置される。スプール7は、スプール軸5に対して回転可能に支持される。図4に示すように、スプール7は、第1回転軸心J1まわりに回転可能なように、スプール軸5に支持される。
詳細には、スプール7がスプール収納凹部22に配置され、且つスプール7が第1軸受46a及び第2軸受46b(後述する;図13を参照)を介してスプール軸5に支持された状態において、固定部材例えばナット部材34(図7を参照)が、スプール軸5に取り付けられる。これにより、スプール7は、スプール軸5に装着される。
図12に示すように、スプール7は、糸巻き胴部47と、第1フランジ部49と、第2フランジ部51とを、有する。
(糸巻き胴部)
糸巻き胴部47は筒状に形成され、糸巻き胴部47の外周には釣り糸が巻き付けられる。糸巻き胴部47の内周部(孔部)には、スプール軸5が挿通される。
詳細には、図13に示すように、糸巻き胴部47の内周部には、第1軸受46a及び第2軸受46bが配置される。第1軸受46a及び第2軸受46bの軸方向間には、筒状部材46cが配置される。筒状部材46cは、第1軸受46a及び第2軸受46bのスペーサとして機能する。
第1軸受46a及び第2軸受46bそれぞれは、外輪と、内輪と、外輪及び内輪の間に配置される転動体とを、有する。第1軸受46aの外輪及び第2軸受46bの外輪は、糸巻き胴部47の内周面に圧入固定されている。第1軸受46aの内輪及び第2軸受46bの内輪は、スプール軸5に装着されている。これら第1軸受46a及び第2軸受46bを介して、スプール7は、スプール軸5まわりに回転可能である。
ここで、糸巻き胴部47の内周部における第2フランジ部51側には、キャップ部材52が装着される。キャップ部材52は、糸止め部材13を第2フランジ部51に装着するために用いられる。
キャップ部材52は、円環部52aと、鍔部52bとを、有する。円環部52aは、実質的に環状に形成されている。円環部52aは、糸巻き胴部47の内周部に圧入される。鍔部52bは、円環部52aの外周部に一体に形成される。鍔部52bは、スプール軸方向において、第2フランジ部51と対向して配置される。
ここで、糸巻き胴部47の内周部における第2フランジ部51側には、第1段差部47aが形成されている。第1段差部47aにおける径方向内側には、第2軸受46bが部分的に突出している。第1段差部47aの径方向外側には、環状の第2段差部47bが形成されている。
第2段差部47bには、糸止め用の装着部67(後述する;図14を参照)が、配置される。この状態において、キャップ部材52の円環部52aが、第1段差部47a及び第2軸受46bの径方向間に圧入される。すると、糸止め用の装着部67が、キャップ部材52の鍔部52bと第2段差部47bとの間に、配置される。このようにして、糸止め部材13が、第2フランジ部51に取り付けられる。
なお、糸巻き胴部47の内周部における第2フランジ部51側は、第2フランジ部51の内周側と解釈してもよい。
(第1フランジ部)
図12に示すように、第1フランジ部49は、糸巻き胴部47の一端部において、径方向外方に突出して設けられている。第1フランジ部49は、実質的に円環板状に形成され、糸巻き胴部47の一端部に一体に形成されている。
図4に示すように、第1フランジ部49は、第2回転軸心J2及び第2揺動軸心K2の間に、配置される。例えば、第1フランジ部49は、駆動軸55と、フレーム部材25の第2揺動軸部25fとの間に、配置される。
図5に示すように、第1フランジ部49は、カバー部41によって部分的に覆われる。第1フランジ部49は、スプール軸5に関する径方向において、リール本体3の外面から部分的に突出している。
詳細には、第1フランジ部49においてカバー部41に覆われていない部分が、スプール軸5に関する径方向において、リール本体3の外面から部分的に突出している。言い換えると、電動リール1の外側から電動リール1をスプール軸方向に見た場合、第1フランジ部49においてカバー部41に覆われていない部分が、リール本体3の外面から部分的に突出している。
図5に示すように、第1フランジ部49は、カバー部41に覆われる第1外周部49aと、カバー部41に覆われていない第2外周部49bとを、有している。
第1外周部49aは、径方向においてカバー部41(第1カバー部41a及び第2カバー部41b)に対向する部分である。言い換えると、第1外周部49aの径方向外側には、カバー部41が配置されている。ここでは、スプール7の回転時及びスプール7の未回転時(静止時)において、径方向においてカバー部41に対向する部分を、第1外周部49aと定義している。
第2外周部49bは、径方向においてカバー部41(第1カバー部41a及び第2カバー部41b)に対向していない部分である。第2外周部49bの径方向外側には、カバー部41が配置されていない。ここでは、スプール7の回転時及びスプール7の未回転時(静止時)において、径方向においてカバー部41に対向していない部分、例えば露出した部分を、第2外周部49bと定義する。第2外周部49bは、径方向においてリール本体3の外面から部分的に突出している。
(第2フランジ部)
図12に示すように、第2フランジ部51は、糸巻き胴部47の他端部において、径方向外方に突出して設けられている。図12及び図13に示すように、第2フランジ部51は、第2フランジ本体51aと、複数(例えば3個)の第3凹部51bと、複数(例えば3個)の第1溝部51cとを、有する。
第2フランジ本体51aは、実質的に円環板状に形成され、糸巻き胴部47の他端部に一体に形成されている。複数の第3凹部51bそれぞれには、糸止め用の係止部65(後述する)が配置される。各第3凹部51bは、第2フランジ本体51aの外周部に設けられる。詳細には、各第3凹部51bは、周方向に互いに間隔を隔てて、第2フランジ本体51aの外周部に形成されている。各第3凹部51bは、スプール軸方向及び径方向に開口している。
複数の第1溝部51cそれぞれには、糸止め用の連結部69(後述する)が配置される。各第1溝部51cは、径方向において、第2フランジ本体51aの外側面に沿って形成されている。詳細には、各第1溝部51cは、径方向において、糸巻き胴部47の内周部から各第3凹部51bに向けて延びている。より詳細には、各第1溝部51cは、径方向において、第2段差部47bから各第3凹部51bに向けて延びている。
<モータ組立体>
モータ組立体8は、モータ9と、モータホルダ45とを、有する。
(モータ)
モータ9は、リール本体3の内部に配置され、スプール7を回転させる。モータ駆動のオンオフは、リール本体3の右側部及び左側部に配置された1対の第1スイッチ3a(図1を参照)によって、行われる。モータ9のモード切り換えは、表示部4に設けられた1対の第2スイッチ4a(図1を参照)によって、行われる。
図9A〜図9Dに示すように、モータ9は、リール本体3例えばフレーム部材25に対して、揺動可能に装着される。詳細には、モータ9は、第1揺動軸心K1まわりに揺動可能に、フレーム部材25に装着される。第1揺動軸心K1は、例えばリール本体3例えばフレーム部材25から、第2ケース部材29に向かって、延びている。
図9B〜図9Dに示すように、モータ9は、モータ本体53と、駆動軸55とを、有する。モータ本体53は、電源部19から電力の供給を受けることによって、動作する。モータ本体53は、モータ9の第1揺動軸心K1と、スプール7の第1回転軸心J1との間に、配置されている。モータ本体53は、モータホルダ45に保持されている。上述したように、モータ本体53は、モータホルダ45を介して、リール本体3第1揺動軸部25c例えばフレーム部材25の第1揺動軸部25cに対して、揺動可能に取り付けられる。
駆動軸55は、モータ本体53に設けられ、モータ本体53の動作によって回転する。駆動軸55は、第2回転軸心J2まわりに回転する。駆動軸55は、スプール7に接触することによって、スプール7を回転させる。駆動軸55は、クラッチ部材11の揺動に連動してモータ本体53が揺動すると、スプール7から離反する。
駆動軸55は、第1フランジ部49に接触可能に配置される。駆動軸55は、モータ本体53からスプール軸5側に延びている。ここでは、駆動軸55が、フレーム部材25に設けられた貫通孔25g(図11Aを参照)に、挿通される。駆動軸55は、貫通孔25gの内部において揺動可能である。
駆動軸55の先端部は、第1フランジ部49に接触可能に配置される。例えば、図7及び図8Aに示すように、駆動軸55の先端部は、第1フランジ部49及びサブケース23の軸方向間に、配置される。また、図7に示すように、駆動軸55は、スプール軸5まわりの周方向において、第2カバー部41bの端部と間隔を隔てて配置される。
駆動軸55の先端部が第1フランジ部49に接触すると、駆動軸55の回転がスプール7に伝達され、スプール7が回転する。一方で、クラッチ部材11によって駆動軸55が押圧されると、駆動軸55の先端部が第1フランジ部49から離反する。すると、駆動軸55の回転はスプール7に伝達されなくなり、スプール7の回転が停止する。駆動軸55は、先端部に設けられスプール7に接触するカラー部材を、有している。
(モータホルダ)
図9A〜図9Dに示すように、モータホルダ45は、モータ9例えばモータ本体53を保持する。モータホルダ45は、リール本体3に対して第1揺動軸心K1まわりに揺動可能なように、リール本体3に取り付けられる。具体的には、モータホルダ45は、メインケース21(第1ケース部材27)に装着されるフレーム部材25に対して、第1揺動軸心K1まわりに揺動可能なように、フレーム部材25に取り付けられる。
モータホルダ45は、モータ保持部(保持部の一例)45aと、爪部45b(係合部の一例)と、ホルダ装着部45c(装着部の一例)とを、有する。
モータ保持部45aは、モータ9を保持する部分である。モータ保持部45aは、例えば、金属製板部材を折り曲げ成型することによって、形成される。モータ保持部45aには、モータ9が、固定手段例えば固定ボルトによって、固定される。
爪部45bは、第2付勢部材17に係合する部分である。爪部45bは、モータ保持部45aに設けられる。詳細には、爪部45bは、モータ保持部45aと一体に形成されている。より詳細には、爪部45bは、例えば、金属製板部材を折り曲げ成型することによって、モータ保持部45aと一体に形成される。
ホルダ装着部45cは、リール本体3に装着される部分である。ホルダ装着部45cは、モータ保持部45aに設けられる。詳細には、ホルダ装着部45cは、モータ保持部45aと一体に形成されている。より詳細には、ホルダ装着部45cは、例えば、金属製板部材を折り曲げ成型することによって、モータ保持部45aと一体に形成される。
ホルダ装着部45cは、ネジ部材28の頭部28a及びリール本体3の間に、配置される。詳細には、ホルダ装着部45cは、ネジ部材28の頭部28a及びフレーム部材25の間に、配置される。
ホルダ装着部45cは、リール本体3例えばフレーム部材25に、装着される。詳細には、ホルダ装着部45cは、取付部材例えばネジ部材28によって、フレーム部材25の第1揺動軸部25cに、装着される。より詳細には、ホルダ装着部45cは、ワッシャ部材28cを介して、ネジ部材28によって第1揺動軸部25cに、装着される。
具体的には、第1揺動軸部25cが、ホルダ装着部45cの孔部に挿通される。これにより、ホルダ装着部45cは、第1揺動軸部25cに対して揺動可能になる。第1揺動軸部25cの先端部には、ワッシャ部材28cが配置される。この状態において、ネジ部材28が、第1揺動軸部25cに螺合される。すなわち、ホルダ装着部45cは、ネジ部材28及びワッシャ部材28cによって、抜け止めされている。
<第1クッション部>
図9Dに示すように、第1クッション部20は、駆動軸55を含み且つ第1揺動軸心K1に直交する平面Cと間隔を隔てて配置され、リール本体3及びモータ組立体8に接触する。詳細には、第1クッション部20は、駆動軸55の回転軸心である駆動軸心M1を含み、且つ第1揺動軸心K1に直交する平面と、間隔を隔てて配置され、リール本体3及びモータ組立体8に接触する。
図9C及び図9Dに示すように、第1クッション部20は、第2付勢部材17及び第1揺動軸心K1の間に配置される。また、第1クッション部20は、爪部45bと第1揺動軸心K1との間に、配置される。さらに、図9B及び図9Dに示すように、第1クッション部20は、モータホルダ45及びリール本体3の間に、配置される。詳細には、第1クッション部20は、モータホルダ45及び第2ケース部材29の間に、配置される。これら第1クッション部20の配置は、モータホルダ45がリール本体3例えばフレーム部材25に装着された状態において、定義される。
具体的には、第1クッション部20は、モータホルダ45及びリール本体3に接触する第1クッション部材20a(ホルダ用のクッション部材の一例)を、有する。ここでは、例えば、第1クッション部材20aは、実質的に矩形柱状に形成されている。第1クッション部材20aは、合成樹脂から構成されている。
なお、第1クッション部材20aの材質は、モータホルダ45及びリール本体3に接触可能、且つモータホルダ45及びリール本体3のいずれか一方と摺動可能であれば、どのような形状でも材質でもよい。
図9C及び図9Dに示すように、第1クッション部20は、駆動軸心M1が延びる駆動軸方向(駆動軸心M1に沿う駆動軸方向)において、第2付勢部材17及び第1揺動軸心K1の間に配置される。また、第1クッション部材20aは、駆動軸方向において、爪部45bと第1揺動軸心K1との間に、配置される。
図9Dに示すように、第1クッション部材20aは、第1揺動軸心K1が延びる揺動軸方向(第1揺動軸心K1に沿う揺動軸方向)において、モータホルダ45及びリール本体3の間に、配置される。詳細には、第1クッション部材20aは、揺動軸方向においてモータホルダ45及び第2ケース部材29の間に配置され、第2ケース部材29に取り付けられている。ここでは、図9B及び図9Dに示すように、第1クッション部材20aは、取付手段例えば接着材によって、第2ケース部材29の取付凹部29fに、取り付けられている。
この状態において、第1クッション部材20aは、モータ組立体8例えばモータホルダ45に、接触している。これにより、モータ組立体8がリール本体3に対して揺動すると、第1クッション部材20aは、モータ組立体8(モータホルダ45)に接触した状態で、摺動する。
<クラッチ部材>
クラッチ部材11は、モータ9からスプール7への回転の伝達をオンオフするために、用いられる。
図11Aに示すように、クラッチ部材11は、第2揺動軸心K2まわりに揺動可能なように、リール本体3に装着される。図4に示すように、第2揺動軸心K2は、第1回転軸心J1に垂直な方向視において、第2回転軸心J2と間隔を隔てて配置される。“第1回転軸心J1に垂直な方向視”とは、“第1回転軸心J1に垂直な方向において、リール本体3の外側からリール本体3を見た場合”という意味を、含んでいる。また、ここに記載された内容は、“第1回転軸心J1に沿う方向(スプール軸方向)において、第2揺動軸心K2は第2回転軸心J2と間隔を隔てて配置される”と、解釈してもよい。
この配置において、図11Bに示すように、第2揺動軸心K2と第2回転軸心J2との間において、クラッチ部材11は駆動軸55を押圧する。これにより、クラッチ部材11は、駆動軸55をスプール7から離反させる。一方で、図11Cに示すように、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、駆動軸55がスプール7(第1フランジ部49)に接触しスプール7を回転させる。
ここでは、駆動軸55を第1フランジ部49から離反させるために、クラッチ部材11が駆動軸55を押圧している姿勢を、第1姿勢と記す。第1姿勢は、図11Bに示す姿勢である。一方で、駆動軸55が第1フランジ部49に接触し、且つクラッチ部材11が駆動軸55から離反した姿勢を、第2姿勢と記す。第2姿勢は、図11Cに示す姿勢である。
第1姿勢では、クラッチ部材11がユーザによって揺動操作されている。第2姿勢では、クラッチ部材11に対するユーザの操作が解除されている。第1姿勢から第2姿勢への姿勢の変更、すなわち第1姿勢から第2姿勢へのクラッチ部材11の揺動は、第1付勢部材15によって補助される。第2姿勢から第1姿勢への姿勢の変更、すなわち第2姿勢から第1姿勢へのクラッチ部材11の揺動は、ユーザ操作によって行われる。
図11A〜図11Cに示すように、クラッチ部材11は、リール本体3に揺動可能に装着されるクラッチ用の装着部57と、クラッチ用の装着部57に設けられる押圧部59とを、有する。また、クラッチ部材11は、クラッチ用の装着部57から外方に延びる延長部61と、延長部61に設けられる内蓋部63とを、さらに有する。さらに、クラッチ部材11は、第1付勢部材15に係合する係止孔64を、さらに有する。
図11Aに示すように、クラッチ用の装着部57は、第1孔部57aと、第2孔部57bとを、有している。第1孔部57aには、フレーム部材25の第2揺動軸部25fが挿通される。第2孔部57bは、第1孔部57aより大径に形成されている。
ここで、クラッチ部材11を抜け止めするための抜け止め部材、例えばネジ部材58が、第2揺動軸部25fの内周部にネジ込まれる。この状態において、ネジ部材58の頭部が、第2孔部57bの底部に対向して配置される。詳細には、ネジ部材58の頭部が、ワッシャ部材を介して、第2孔部57bの底部に対向して配置される。このようにして、クラッチ用の装着部57は、第2揺動軸部25fまわりに揺動可能に装着される。
押圧部59は、駆動軸55を押圧する部分である。押圧部59は、第2揺動軸心K2と第2回転軸心J2との間において、駆動軸55を押圧する。押圧部59は、クラッチ用の装着部57の外周から外方に突出するように、クラッチ用の装着部57に一体に形成されている。押圧部59は、第2揺動軸心K2と第2回転軸心J2との間において駆動軸55に接触可能なように、クラッチ用の装着部57に一体に形成されている。例えば、第1姿勢では、押圧部59は、第2揺動軸心K2と第2回転軸心J2との間において駆動軸55に接触し、駆動軸55を押圧する。第2姿勢では、押圧部59は、駆動軸55に対する押圧を解除する。
図1及び図11Aに示すように、延長部61は、内部空間Sに配置されるクラッチ用の装着部57から、外部空間Gに向けて延びる部分である。延長部61は、第1ケース部材27(第1ケース本体27a)に設けられた長孔部27cに、挿通される。延長部61の先端部は、外部空間Gに配置される。外部空間Gに配置された延長部61の先端部は、ユーザによって操作可能な操作部として、機能する。
内蓋部63は、長孔部27cを塞ぐために用いられる。内蓋部63は、長孔部27c及びクラッチ用の装着部57の間において、長孔部27cを塞ぐように、延長部61に設けられる。例えば、内蓋部63は、長孔部27cに沿うように、延長部61に一体に形成されている。内蓋部63は、内部空間Sに配置される。より詳細には、クラッチ部材11が揺動したとしても、内蓋部63は、長孔部27cを内部空間S側から塞ぐことができるように、長孔部27cに沿って延長部61から延びている。
図11Aに示すように、係止孔64には、第1付勢部材15が係合する。係止孔64は、押圧部59に設けられている。詳細には、係止孔64は、第2揺動軸心K2に沿う方向に、押圧部59を貫通している。係止孔64には、第1付勢部材15の第2アーム部15c(後述する)が、係止される。
<糸止め部材>
各糸止め部材13は、釣り糸を係止するために用いられる。図14に示すように、各糸止め部材13は、1本の線材部材を折り曲げることによって、形成される。
図13に示すように、各糸止め部材13は、スプール軸5に関する軸方向において、第2フランジ部51の外側面より内側に配置される。詳細には、各糸止め部材13は、糸巻き胴部47側に折り曲げることによって、スプール軸方向において第2フランジ部51の外側面より内側に配置される。また、各糸止め部材13は、スプール軸5に関する径方向において、第2フランジ部51の外周面より内側に配置される。
図13及び図14に示すように、各糸止め部材13は、糸止め用の係止部65と、糸止め用の装着部67と、糸止め用の連結部69とを、有する。糸止め用の係止部65は、釣り糸を係止する部分である。糸止め用の係止部65は、第2フランジ部51の外側から釣り糸を係止できるように、鈎状に形成されている。
糸止め用の係止部65は、第2フランジ部51の各第3凹部51bに配置される(図13を参照)。また、糸止め用の係止部65の基端部、すなわち糸止め用の係止部65が糸止め用の連結部69に接続される部分C(接続部)は、各第1溝部51cに配置される。
糸止め用の係止部65及び糸止め用の連結部69の接続部Cは、糸止め部材13が折り曲げられる部分である。この接続部Cにおいて、糸止め用の係止部65は、糸巻き胴部47側に折り曲げられている。
糸止め用の係止部65の一部は、スプール軸方向において、第2フランジ部51の内側面より糸巻き胴部47側に、配置される。また、糸止め用の係止部65の一部は、スプール軸方向において、第1溝部51cより糸巻き胴部47側に配置される。
ここでは、糸止め用の係止部65において鈎状に形成された部分における湾曲部65aが、第2フランジ部51の内側面より糸巻き胴部47側に、配置される。また、湾曲部65aは、第1溝部51cより糸巻き胴部47側に配置される。
湾曲部65aを除いた部分は、各第3凹部51bの内部に配置される。特に、糸止め用の係止部65において鈎状に形成された部分の先端部65bは、各第3凹部51bの内部に配置される。
糸止め用の装着部67は、スプール7に装着される。糸止め用の装着部67は、糸止め部材13の抜け止めとして機能する。例えば、糸止め用の装着部67は、実質的に円弧状に形成されている。糸止め用の装着部67は、第2フランジ部51の内周側に設けられた
環状の第2段差部47bに、配置される。この状態において、上述したように、キャップ部材52の円環部52aを、第2フランジ部51の内周側に設けられた第1段差部47aに、装着することによって、糸止め用の装着部67は、キャップ部材52の鍔部52bとスプール7の第2段差部47bとの間に、装着される。
糸止め用の連結部69は、糸止め用の装着部67及び糸止め用の係止部65を連結する部分である。糸止め用の連結部69は、一方向に長い2本の線材によって形成されている。糸止め用の連結部69は、第2フランジ部51の各第1溝部51cに配置される。糸止め用の連結部69の径方向外側の端部、すなわち上述した接続部C(折曲部)は、第1溝部51cの内部に配置される。すなわち、糸止め用の連結部69及び糸止め用の係止部65は、第1溝部51cの内部において接続される。
このような構成を有する各糸止め部材13は、糸止め用の装着部67を、キャップ部材52によって、第2フランジ部51の内周側に設けられた第2段差部47bに装着することによって、スプール7に装着される。
上記のように、糸止め部材13を構成し、第2フランジ部51に装着することによって、電動リール1が操作されている際に、釣り糸が第2フランジ部51の外側に配置されるようなことがあっても、釣り糸が係止部65に引っ掛かることを、防止することができる。
<第1付勢部材>
第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離反させる。第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離れる方向に付勢する。詳細には、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、第1付勢部材15は、クラッチ部材11を駆動軸55から離れる方向に付勢する。
図11Aに示すように、第1付勢部材15は、第1ケース部材27に固定されるフレーム部材25と、クラッチ部材11とに、係合する。第1付勢部材15は、例えば捩りバネである。
第1付勢部材15は、第1コイル部15aと、第1アーム部15bと、第2アーム部15cとを、有する。フレーム部材25において説明したように、第1コイル部15aは、フレーム部材25の第2突出部25dの外周部に配置される。第1アーム部15bは、フレーム部材25の第3係合凹部25eに係止される。第2アーム部15cは、第1付勢部材15の第1コイル部15aが捩られた状態で、クラッチ部材11の係止孔64に、係止される。
このように、第1付勢部材15をクラッチ部材11及びフレーム部材25に係合させることによって、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、クラッチ部材11は、第1付勢部材15によって、フレーム部材25に対して第2揺動軸心K2まわりに揺動する。これにより、クラッチ部材11の姿勢は、第1姿勢から第2姿勢へと変更される。
<第2付勢部材>
第2付勢部材17は、駆動軸55をスプール7に接近させる。第2付勢部材17は、駆動軸55がスプール7に接近するように、モータ9を付勢する。詳細には、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、第2付勢部材17は、駆動軸55がスプール7(第1フランジ部49)に接近するように、モータ本体53を付勢する。
第2付勢部材17は、駆動軸55をスプール7に接近させるために、リール本体3及びモータ組立体8に係合する。図9Aに示すように、第2付勢部材17は、第2コイル部17aと、第3アーム部17bと、第4アーム部17cとを、有する。
第2コイル部17aは、リール本体3例えばフレーム部材25の第1突出部25aの外周部に、配置される。第3アーム部17bは、リール本体3例えばフレーム部材25の係止溝部25bに、係止される。第4アーム部17cは、モータ組立体8例えばモータホルダ45の爪部45bに、係止される。
このように、第2付勢部材17は、モータ組立体8(モータホルダ45)及びリール本体3(フレーム部材25)に、係合している。これにより、駆動軸55に対するクラッチ部材11の押圧が解除されると、モータ9は、第2付勢部材17によって、リール本体3(フレーム部材25)に対して第1揺動軸心K1まわりに揺動する。これにより、モータ9の駆動軸55は、スプール7の第1フランジ部49に接触し、スプール7は回転する。
<まとめ>
電動リール1では、モータ9の駆動軸55の第2回転軸心J2が、スプール7の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。クラッチ部材11の第2揺動軸心K2は、スプール7の第1回転軸心J1と食い違う方向に延びている。スプール7の第1回転軸心J1に垂直な方向視において、クラッチ部材11の第2揺動軸心K2は、駆動軸55の第2回転軸心J2と間隔を隔てて配置される。この配置において、クラッチ部材11の第2揺動軸心K2と駆動軸55の第2回転軸心J2との間において、クラッチ部材11は駆動軸55を押圧する。これにより、クラッチ部材11は、駆動軸55をスプール7から離反させる。
このように、電動リール1では、クラッチ部材11によって駆動軸55をスプール7から離反させることができる。また、クラッチ部材11の第2揺動軸心K2が、スプール7の第1回転軸心J1に垂直な方向視において、駆動軸55の第2回転軸心J2と間隔を隔てて配置されているので、スプール7の第1回転軸心J1に沿う方向視において、駆動軸55及び第2回転軸心J2の間隔を狭めることができる。これにより、リール本体3の高さ寸法を小型化することができる。
電動リール1では、糸止め部材13は、スプール軸5に関する軸方向において、第2フランジ部51の外側面より内側に配置されるので、釣りを行っている際に釣り糸が第2フランジ部51の軸方向外側に配置されても、釣り糸が糸止め部材13に引っ掛かりにくい。すなわち、電動リール1では、リール使用時に糸止め部材13に釣り糸が引っ掛かることを、防止することができる。
電動リール1では、釣糸侵入規制部35が、第1フランジ部49の外周部を覆っているので、メインケース21及び第1フランジ部49の間への釣り糸の侵入を規制することができる。すなわち、本電動リール1では、リール本体3及び第1フランジ部49の間への釣り糸の侵入を規制することができる。
電動リール1では、第1クッション部20(第1クッション部材20a)が、リール本体3及びモータ組立体8に接触しているので、モータ組立体8からリール本体3に伝達される振動を低減することができる。また、本電動リール1では、第1クッション部20(第1クッション部材20a)が、上記の平面と間隔を隔てて配置されている。これにより、駆動軸55をスプール7に確実に接触させることができる。すなわち、本電動リール1では、駆動軸55及びスプール7の接触を妨げることなく、モータ組立体8からリール本体3に伝達される振動を、低減することができる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、メインケース21が、2つのケース部材(第1ケース部材27及び、第2ケース部材29)を有する場合の例を示したが、メインケース21を構成するケース部材の個数は、これに限定されるものではない。
(b)前記実施形態では、第1クッション部材20aが、リール本体3(第2ケース部材29)に取り付けられる場合の例を示したが、第1クッション部材20aは、モータ組立体8(モータホルダ45)に取り付けられてもよい。この場合、モータ組立体8が揺動すると、第1クッション部材20aは、リール本体3(第2ケース部材29)と摺動する。
(c)前記実施形態では、第1クッション部20が、リール本体3(第2ケース部材29)及びモータホルダ45の間に、配置される場合の例を示した。これに代えて、第1クッション部20は、リール本体3(フレーム部材25)及びモータ9の間に、配置されてもよい。
この場合、図15Aに示すように、第1クッション部20は、リール本体3(フレーム部材25)及びモータ9に接触する第2クッション部材20b(モータ用のクッション部材の一例)を、有する。第2クッション部材20bは、例えば、フレーム部材25及びモータ9のいずれか一方に、取り付けられる。
なお、第2クッション部材20bは、第1クッション部材20aを用いることなく単独で用いてもよいし、第1クッション部材20aとともに用いてもよい。
(d)前記実施形態では、電動リール1が第1クッション部20を有する場合の例を示した。これに加えて、図15Bに示すように、電動リール1が、第2クッション部120を、さらに備えていてもよい。
第2クッション部120は、ネジ部材28(取付部材の一例)に設けられ、モータホルダ45に接触する。詳細には、第2クッション部120は、直接的及び/又は間接的に、モータホルダ45に接触する。
例えば、第2クッション部120は、頭部28a及びホルダ装着部45cの間に配置される第3クッション部材120a(頭部側のクッション部材の一例)を、有していてもよい。この場合、第3クッション部材120aは、ワッシャ部材28cを介して、頭部28a及びホルダ装着部45cの間に配置されてもよい。
(e)前記他の実施形態(d)では、図15Bに示すように、第3クッション部材120aが、ワッシャ部材28cを介して、頭部28a及びホルダ装着部45cの間に配置される場合の例を示した。これに代えて、第3クッション部材120aは、リール本体3の第1揺動軸部25c及びホルダ装着部45cの間に、配置されてもよい。また、第3クッション部材120aは、前記他の実施形態(d)に加えて、リール本体3の第1揺動軸部25c及びホルダ装着部45cの間に、配置されてもよい。
(f)前記実施形態では、モータホルダ45を金属製の板部材を折り曲げ成型することによって形成していたが、板部材は樹脂や制振鋼板により形成してもよい。また、このような材料によって形成することによって、モータホルダ45及びリール本体3が接触する場合に、モータホルダ45をクッション部として用いることができる。この場合、モータホルダ45がリール本体3に接触する部分は、モータホルダ45そのものであってもよいし、モータホルダ45に接触部として追加してもよい。また、モータホルダ45がリール本体3に接触する部分は、前記実施形態の第1及び第2クッション部20,120とともに用いてもよいし、前記実施形態の第1及び第2クッション部を用いることなく単独で用いてもよい。
1 電動リール
3 リール本体
5 スプール軸
7 スプール
8 モータ組立体
9 モータ
17 第2付勢部材
20 第1クッション部
20a 第1クッション部材
20b 第2クッション部材
55 駆動軸
45 モータホルダ
45a モータ保持部
45b 爪部
45c ホルダ装着部
120 第2クッション部
120a 第3クッション部
1 第1回転軸心
J2 第2回転軸心
K1 第1揺動軸心
R 穂先竿

Claims (8)

  1. 穂先竿が装着される電動リールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体に装着されるスプール軸と、
    第1回転軸心まわりに回転可能なように前記スプール軸に支持されるスプールと、
    前記第1回転軸心と食い違う方向に延びる第2回転軸心まわりに回転し且つ前記スプールに接触することによって前記スプールを回転させる駆動軸を、有するモータと、前記モータを保持し且つ揺動軸心まわりに前記リール本体に対して揺動可能なモータホルダとを、有するモータ組立体と、
    前記駆動軸を含み且つ前記揺動軸心に直交する平面と間隔を隔てて配置され、前記リール本体及び前記モータ組立体に接触する第1クッション部と、
    を備える電動リール。
  2. 前記第1クッション部は、前記モータホルダ及び前記リール本体に接触するホルダ用のクッション部材を、有する、
    請求項1に記載の電動リール。
  3. 前記第1クッション部は、前記モータ及び前記リール本体に接触するモータ用のクッション部材を、有する、
    請求項1又は2に記載の電動リール。
  4. 前記駆動軸を前記スプールに接近させるために、前記リール本体及び前記モータ組立体に係合する付勢部材、
    をさらに備え、
    前記第1クッション部は、前記付勢部材及び前記揺動軸心の間に配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動リール。
  5. 前記モータホルダは、前記モータを保持する保持部と、前記保持部に設けられ前記付勢部材に係合する係合部とを、有し、
    前記第1クッション部は、前記係合部と前記揺動軸心との間に、配置される、
    請求項4に記載の電動リール。
  6. 前記モータホルダを前記リール本体に対して取り付けるための取付部材と、
    前記取付部材に設けられ、前記モータホルダに接触する第2クッション部と、
    をさらに備える請求項1から5のいずれか1項に記載の電動リール。
  7. 前記取付部材は、頭部と、前記リール本体に装着される軸部とを、有し、
    前記モータホルダは、前記頭部及び前記リール本体の間に配置される装着部を、有し、
    前記第2クッション部は、前記頭部及び前記装着部の間に配置される頭部側のクッション部材を、有する、
    請求項6に記載の電動リール。
  8. 前記第2クッション部は、前記リール本体及び前記装着部の間に配置されるリール本体側のクッション部材を、有する、
    請求項6又は7に記載の電動リール。
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