JPH0956309A - 魚釣りリール用クラッチ機構 - Google Patents

魚釣りリール用クラッチ機構

Info

Publication number
JPH0956309A
JPH0956309A JP21192295A JP21192295A JPH0956309A JP H0956309 A JPH0956309 A JP H0956309A JP 21192295 A JP21192295 A JP 21192295A JP 21192295 A JP21192295 A JP 21192295A JP H0956309 A JPH0956309 A JP H0956309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
fishing reel
driving force
gear
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21192295A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Sato
昭彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP21192295A priority Critical patent/JPH0956309A/ja
Publication of JPH0956309A publication Critical patent/JPH0956309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用寿命の長い魚釣りリール用クラッチ機構
を提供することを課題とする。 【解決手段】 サイドカバー30には液体ダンパ40が
固定的に設けられている。液体ダンパ40の回転軸40
aに固着されたギヤ42は、二段ギヤ32の大径ギヤ3
2aと噛み合っている。図1に示すクラッチ遮断状態か
ら、クラッチ接続状態に移行するには、クラッチ作動用
モータ26を、瞬間的にQ1方向に回動させる。この回
動力はモータギヤ28、二段ギヤ32の大径ギヤ32
a、小径ギヤ32b、扇形ギヤ34aを介して、クラッ
チ切り換え部材34に伝達される。一方、クラッチ作動
用モータ26の回動力は、二段ギヤ32の大径ギヤ32
a、ギヤ42を介して、液体ダンパ40に伝達される。
したがって、クラッチ作動用モータ26の回動力は減衰
される。このため、大きい衝撃力が生ずることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は魚釣りリール用クラッ
チ機構に関し、特に、クラッチ等の破損防止に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用電動リールにおいては、一般
に、釣糸の巻上げを電動により行なうとともに、釣糸の
繰り出しを、釣糸に結んだおもりの自重により行なうよ
う構成されている。したがって、釣糸の巻上げ時には、
スプール駆動用のモータの駆動力をスプールに伝達する
ことにより、スプールを強制的に回転させるとともに、
繰り出し時には、スプール駆動用のモータとスプールと
を遮断することにより、スプールがフリー回転するよう
構成されている。
【0003】スプール駆動用のモータの駆動力をスプー
ルに伝達するか否かを切り換えるために、クラッチ機構
が用いられている。従来の魚釣り用電動リールのクラッ
チ機構は、例えば、特開平6−335340公報に示さ
れている。この魚釣り用電動リールのクラッチ機構2の
構造の一部を図13に示す。
【0004】図13Aは、クラッチ接続状態を示す。ク
ラッチ接続状態から、クラッチ部材16を、紙面垂直方
向手前側に移動させることにより、クラッチ遮断状態
(図13B参照)に移行する。クラッチ接続状態からク
ラッチ遮断状態に移行するには、クラッチ作動用モータ
4をP1方向に回動させる。クラッチ作動用モータ4の
回動は、ギヤ6a、6b、6c、6dからなる歯車列6
を介して、クラッチ切り換え部材8に伝達される。
【0005】クラッチ切り換え部材8の回動は、ピン8
b、長穴12bを介して、カムプレート12に伝達され
る。このため、クラッチ作動用モータ4のP1方向への
回動に伴い、カムプレート12は、軸12a回りにP2
方向へ回動する。軸12aに対し回動不能に、かつ、軸
方向へ移動可能にシフタ14が保持されている。シフタ
14に対し紙面垂直方向へ移動不能に、クラッチ部材1
6が支持されている。カムプレート12には、カム面1
2c、12cが形成されている。
【0006】カムプレート12の、P2方向への回転に
伴い、シフタ14がカム面12c、12cに押し上げら
れ、紙面垂直方向手前側に移動する(図13B参照)。
シフタ14の紙面垂直方向手前側への移動に伴い、クラ
ッチ部材16も、紙面垂直方向手前側に移動する。これ
により、クラッチ遮断状態に移行する。
【0007】つぎに、図13Bに示すクラッチ遮断状態
から、図13Aに示すクラッチ接続状態に移行するに
は、クラッチ作動用モータ4をP2方向に回動させる。
クラッチ作動用モータ4の回動により、カムプレート1
2はP1方向に回動する。これにより、シフタ14とカ
ム面12c、12cとの係合が外れ、シフタ14ともど
も、クラッチ部材16も、紙面垂直方向向こう側に移動
する。これにより、クラッチ接続状態に移行する。
【0008】このように、魚釣り用電動リールのクラッ
チ機構2において、クラッチ作動用モータ4をP1また
はP2方向に回動させることにより、クラッチ遮断状態
とクラッチ接続状態とを切り換えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の魚釣り用電動リールのクラッチ機構2には、次の
ような問題点があった。カムプレート12の回動を所定
範囲内に抑えるため、ストッパ10a、10bを設けて
いる。
【0010】一方、クラッチ部材16の移動を確実に行
なわせる必要から、クラッチ作動用モータ4のパワーを
ある程度大きく設定している。したがって、カムプレー
ト12のクラッチ遮断状態回動端またはクラッチ接続状
態回動端において、カムプレート12とストッパ10
a、10bとが衝突する際、大きな衝撃荷重が生ずる。
【0011】このため、ストッパ10a、10bや、ギ
ヤ6a、6b、6c、6d、ピン8b、長穴12bなど
に、衝撃荷重に基づく大きな衝撃応力が生じ、これら部
材の寿命を短くする一因となっていた。
【0012】この発明は、このような従来の魚釣り用電
動リールのクラッチ機構2など魚釣りリール用クラッチ
機構の問題点を解決し、使用寿命の長い魚釣りリール用
クラッチ機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の魚釣りリール
用クラッチ機構は、クラッチ駆動力伝達手段の運動を抑
制することにより、クラッチ駆動手段の駆動力を減衰す
るクラッチ駆動力減衰手段を設けたこと、を特徴とす
る。
【0014】請求項2の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構において、
クラッチ駆動手段を、正逆回転可能なモータにより構成
し、クラッチ駆動力伝達手段を複数の歯車を有する歯車
列により構成し、クラッチ駆動力減衰手段を、回転力を
減衰させる構造とするとともに、前記歯車列を構成する
いずれかの歯車に接続するよう構成したこと、を特徴と
する。
【0015】請求項3の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構において、
スプール駆動手段の駆動力をスプールに伝達しない遮断
状態からスプール駆動手段の駆動力をスプールに伝達す
る接続状態にクラッチ手段を切り換える場合にのみ、ク
ラッチ駆動力減衰手段が作動するよう構成したこと、を
特徴とする。
【0016】請求項4の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項3の魚釣りリール用クラッチ機構において、
クラッチ駆動手段を、正逆回転可能なモータにより構成
し、クラッチ駆動力伝達手段を複数の歯車を有する歯車
列により構成し、クラッチ駆動力減衰手段を、回転力を
減衰させる構造とするとともに、前記歯車のうち特定の
歯車の回転方向が遮断状態から接続状態にクラッチ手段
を切り換える回転方向である場合にのみ該歯車に接続す
るよう構成したこと、を特徴とする。
【0017】請求項5の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、液体の粘性抵抗により駆動力を減衰さ
せる液体ダンパにより構成したこと、を特徴とする。
【0018】請求項6の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、固体間の摩擦力により駆動力を減衰さ
せるとともに摩擦力の調整が可能なドラグ機構により構
成したこと、を特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構は、ク
ラッチ駆動力伝達手段の運動を抑制することによりクラ
ッチ駆動手段の駆動力を減衰するクラッチ駆動力減衰手
段を設けたことを特徴とする。
【0020】したがって、クラッチ手段またはクラッチ
駆動力伝達手段と、これらの動きを規制するストッパと
の、衝突時における衝撃を緩和することができる。この
ため、ストッパに作用する衝撃荷重、または、クラッチ
駆動力伝達手段等を構成する部材相互に作用する衝撃荷
重の発生を防止することができる。この結果、衝撃荷重
を原因とするストッパ等の破壊の発生を抑制することが
できる。
【0021】請求項3の魚釣りリール用クラッチ機構
は、さらに、遮断状態から接続状態にクラッチ手段を切
り換える場合にのみ、クラッチ駆動力減衰手段が作動す
るよう構成したことを特徴とする。
【0022】したがって、クラッチ手段の自動切り換え
の頻度の高い、釣糸の繰り出し状態から巻取状態に移行
する際にクラッチ駆動力減衰手段を作動させ、クラッチ
手段の手動切り換えの頻度の高い、釣糸の巻取状態から
繰り出し状態に移行する際にクラッチ駆動力減衰手段を
作動させない。
【0023】このため、衝撃荷重の生じ易い自動切り換
え時にクラッチ駆動力減衰手段を作動させることによ
り、ストッパ等の破壊の発生を抑制するとともに、衝撃
荷重の生じにくい手動切り換え時にクラッチ駆動力減衰
手段を作動させないことにより、クラッチの手動切り換
えを軽く行なうことができる。
【0024】請求項2および請求項4の魚釣りリール用
クラッチ機構は、さらに、クラッチ駆動力伝達手段を歯
車列により構成し、クラッチ駆動力減衰手段を、回転力
を減衰させる構造としたことを特徴とする。
【0025】したがって、クラッチ駆動力減衰手段を、
歯車列を構成するいずれかの歯車に接続し回転力を減衰
させることにより、クラッチ駆動手段の駆動力を減衰す
ることができる。
【0026】請求項5の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、液体の粘性抵抗により駆動力を減衰さ
せる液体ダンパにより構成したことを特徴とする。
【0027】したがって、液体ダンパには、クラッチ駆
動力伝達手段の運動速度が大きいほど、大きい減衰力が
作用する。このため、運動速度が大きく衝撃荷重の生じ
易い自動切り換え時に大きい減衰力が作用し、運動速度
が小さく衝撃荷重の生じにくい手動切り換え時に小さい
減衰力が作用する。
【0028】請求項6の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、固体間の摩擦力により駆動力を減衰さ
せるとともに摩擦力の調整が可能なドラグ機構により構
成したことを特徴とする。
【0029】したがって、クラッチ駆動手段の駆動力に
応じて、減衰力を調整することができる。このため、ク
ラッチ駆動力伝達手段を構成する部材のバラ付き、摩耗
等によるクラッチ駆動力の変動が生じた場合であって
も、適正な減衰力を得ることができる。
【0030】
【実施例】図1〜図4に、この発明の一実施例による魚
釣りリール用クラッチ機構を備えた魚釣り用電動リール
22の構成を示す。図3は魚釣り用電動リール22の平
面図、図1は右側面図(クラッチ遮断状態)、図2は右
側面図(クラッチ接続状態)、図4は液体ダンパ40の
詳細図である。
【0031】図1に示すように、本体24には、クラッ
チ駆動手段であるクラッチ作動用モータ26が固定され
ている。クラッチ作動用モータ26の回転軸26aに
は、モータギヤ28が固着されている。モータギヤ28
は、サイドカバー30に立設された軸30a(図3参
照)に回動可能に支持された二段ギヤ32の大径ギヤ3
2aと噛み合っている。二段ギヤ32の小径ギヤ32b
は、本体24に立設された軸24aに回動可能に支持さ
れたクラッチ切り換え部材34の扇形ギヤ34aと噛み
合っている。モータギヤ28、二段ギヤ32およびクラ
ッチ切り換え部材34が、クラッチ駆動力伝達手段に対
応する。
【0032】クラッチ切り換え部材34のクラッチ遮断
状態における位置を規定するストッパ38aが、本体2
4に固定的に設けられている。また、クラッチ切り換え
部材34のクラッチ接続状態における位置を規定するス
トッパ38bが、本体24に固定的に設けられている。
【0033】クラッチ切り換え部材34には、手動操作
用のクラッチレバー36が固定的に設けられている。ま
た、クラッチ切り換え部材34には、特開平6−335
340公報に示される公知のクラッチ手段(図13に示
すカムプレート12、シフタ14、クラッチ部材16を
含む)が接続されている。
【0034】サイドカバー30には、クラッチ駆動力減
衰手段である液体ダンパ40が固定的に設けられてい
る。液体ダンパ40の回転軸40aに固着されたギヤ4
2は、二段ギヤ32の大径ギヤ32aと噛み合ってい
る。
【0035】図4に、液体ダンパ40の構成の詳細を示
す。ケーシング40b内に、Oリング40c、40dに
より液密に構成された粘性流体封入部40eを形成し、
粘性流体封入部40e内にファン40fを配置するとと
もに、粘性流体で満たす。ファン40fは、回転軸40
aを介して、ギヤ42に接続されている。
【0036】図3に示すように、本体24には、スプー
ル44が回動可能に支持されており、スプール44の内
側には、スプール駆動手段であるスプール駆動用のモー
タ(図示せず)が配置されている。コントロールボック
ス46には、巻上げONスイッチ(図示せず)等スイッ
チ類が配置されている。
【0037】つぎに、魚釣りリール用クラッチ機構を備
えた魚釣り用電動リール22の動作を説明する。図1に
示すクラッチ遮断状態においては、スプール44(図3
参照)とスプール駆動用のモータとは、遮断状態となっ
ており、スプール44は、フリー回転可能となってい
る。したがって、釣糸(図示せず)はおもり(図示せ
ず)に引かれて繰り出されている。
【0038】図1に示すクラッチ遮断状態から、図2に
示すクラッチ接続状態に移行するには、コントロールボ
ックス46の巻上げONスイッチをONにする。これに
ともなって、クラッチ作動用モータ26が、瞬間的にQ
1方向に回動する。クラッチ作動用モータ26の回動
は、モータギヤ28、二段ギヤ32の大径ギヤ32a、
小径ギヤ32b、扇形ギヤ34aを介して、クラッチ切
り換え部材34に伝達される。したがって、クラッチ切
り換え部材34も、瞬間的にQ1方向に回動し、図2に
示すように、クラッチ切り換え部材34の当接部34c
が、ストッパ38bに当接した位置で止る。
【0039】このとき、クラッチ作動用モータ26のQ
1方向への回動は、二段ギヤ32の大径ギヤ32a、ギ
ヤ42を介して、液体ダンパ40に伝達される。したが
って、図4に示すように、回転軸40aを介してファン
40fが粘性流体の中で回動し、これにより、クラッチ
作動用モータ26の回動力は減衰される。このため、図
2に示す、クラッチ切り換え部材34の当接部34cと
ストッパ38bとの当接の際、大きい衝撃力が生ずるこ
とはない。
【0040】一方、コントロールボックス46の巻上げ
ONスイッチをONにすることにより、スプール駆動用
のモータもONとなっている。したがって、図2に示す
クラッチ接続状態に移行することにより、スプール駆動
用のモータとスプール44とが接続され、スプール44
は釣糸の巻上げを開始する。
【0041】つぎに、図2に示すクラッチ接続状態から
図1に示すクラッチ遮断状態に移行するには、コントロ
ールボックス46の繰り出しONスイッチ(図示せず)
をONにする。これにともなって、クラッチ作動用モー
タ26が、瞬間的にQ2方向に回動する。クラッチ作動
用モータ26の回動は、図1に示すQ1方向の回動の場
合同様、クラッチ切り換え部材34に伝達され、クラッ
チ切り換え部材34は、瞬間的にQ2方向に回動する。
図1に示すように、クラッチ切り換え部材34の当接部
34bが、ストッパ38aに当接した位置で止る。
【0042】このとき、クラッチ作動用モータ26のQ
2方向への回動は、Q1方向への回動の場合同様、液体
ダンパ40に伝達される。したがって、クラッチ作動用
モータ26の回動力は減衰され、クラッチ切り換え部材
34の当接部34bとストッパ38aとの当接の際、大
きい衝撃力が生ずることはない。
【0043】図1に示すクラッチ遮断状態に移行するこ
とにより、スプール駆動用のモータとスプール44とが
遮断され、スプール44はフリー回転可能となる。した
がって、釣糸はおもりに引かれて繰り出される。
【0044】このように、この実施例においては、クラ
ッチ遮断状態からクラッチ接続状態に移行する場合や、
その逆の場合において、クラッチ切り換え部材34の当
接部34cとストッパ38bとの当接の際、または、当
接部34bとストッパ38aとの当接の際、大きい衝撃
力が生ずることはない。
【0045】このため、クラッチ遮断状態とクラッチ接
続状態相互の切り換えを、クラッチ作動用モータ26の
みにより行なわせるような場合にも、衝撃荷重によるク
ラッチ回りの部材の破壊を軽減することができる。
【0046】なお、クラッチ遮断状態とクラッチ接続状
態との切り換え操作を、クラッチレバー36を介して手
動により行なう場合には、一般に、操作速度が小さいた
め、液体ダンパ40による操作力の減衰の程度は小さ
い。したがって、手動のクラッチ切り換え操作が特に重
くなることはない。
【0047】つぎに、図5〜図8に、この発明の他の実
施例による魚釣りリール用クラッチ機構を備えた魚釣り
用電動リール52の構成を示す。図7は魚釣り用電動リ
ール52の平面図、図5は右側面図(クラッチ遮断状
態)、図6は右側面図(クラッチ接続状態)、図8はド
ラグ機構54の詳細図である。
【0048】図5〜図8に示す魚釣り用電動リール52
が、図1〜図4に示す魚釣り用電動リール22と異なる
のは、クラッチ駆動力減衰手段として、液体ダンパ40
(図1参照)の替りにドラグ機構54(図7参照)を用
いた点である。その他の構造および動作は、魚釣り用電
動リール22の場合と同様である。
【0049】図7に示すように、サイドカバー30に
は、ドラグ機構54が設けられている。図8に、ドラグ
機構54の構成の詳細を示す。サイドカバー30に立設
された軸30bの端面30cと、ドラグカラー56のフ
ランジ部56aとにより、ギヤ60のボス部60aを挟
み込むよう構成している。軸30bの端面30cとギヤ
60のボス部60aとの間、および、ギヤ60のボス部
60aとドラグカラー56のフランジ部56aとの間
に、それぞれドラグワッシャ58を配している。
【0050】ドラグ調製ネジ62は、ドラグカラー56
の内径部56bに螺入されており、ドラグカラー56と
軸30bとは相対回転不能に、かつ、軸方向移動可能に
構成されている。したがって、ドラグ調製ネジ62の締
め込み量を調整することにより、ギヤ60の回転抵抗
(摩擦抵抗)を調整することができる。
【0051】ドラグ機構54のギヤ60は、二段ギヤ3
2の大径ギヤ32aと噛み合っている。なお、ドラグ調
製ネジ62は、ユーザーが調整できるよう外部に露出し
ておいてもよいし、ユーザーが不用意にさわることを防
止するためカバー(図示せず)で隠すようにしておいて
もよい。
【0052】図1〜図4に示す魚釣り用電動リール22
の場合同様、図5〜図8に示す魚釣り用電動リール52
においても、図5に示すクラッチ遮断状態から、図6に
示すクラッチ接続状態に移行する際、クラッチ作動用モ
ータ26のQ1方向への回動は、二段ギヤ32の大径ギ
ヤ32aを介して、ドラグ機構54に伝達される。した
がって、図8に示すように、ギヤ60の摩擦抵抗によ
り、クラッチ作動用モータ26の回動力は減衰される。
【0053】図6に示すクラッチ接続状態から図5に示
すクラッチ遮断状態に移行する場合も同様に、クラッチ
作動用モータ26の回動力は減衰される。このように、
この実施例においても、クラッチ遮断状態からクラッチ
接続状態に移行する場合や、その逆の場合において、ク
ラッチ切り換え部材34の当接部34cとストッパ38
bとの当接の際、または、当接部34bとストッパ38
aとの当接の際、大きい衝撃が生ずることはない。
【0054】さらに、クラッチ作動用モータ26の回動
力等のバラ付きや、関連部材の摩耗等に対応して、ギヤ
60の摩擦抵抗を調整することができる。したがって、
常に最適な減衰力を得ることができる。
【0055】なお、図5〜図8に示す実施例において
は、ドラグ機構54の摩擦抵抗を調整可能としたが、構
造上、調整の必要がない場合には、ドラグ機構54の摩
擦抵抗を調整不能とすることもできる。
【0056】つぎに、図9〜図12に、この発明のさら
に他の実施例による魚釣りリール用クラッチ機構を備え
た魚釣り用電動リール72の構成を示す。図11は魚釣
り用電動リール72の平面図、図9は右側面図(クラッ
チ遮断状態)、図10は右側面図(クラッチ接続状
態)、図12は揺動ギヤ機構74の詳細図である。
【0057】図9〜図12に示す魚釣り用電動リール7
2が、図1〜図4に示す魚釣り用電動リール22と異な
るのは、揺動ギヤ機構74(図9参照)を用いた点であ
る。すなわち、クラッチ作動用モータ26の回動は、二
段ギヤ32の大径ギヤ32aを介して、直接液体ダンパ
40に伝達されるのではなく、揺動ギヤ機構74を介し
て伝達される。その他の構造は、魚釣り用電動リール2
2の場合と同様である。
【0058】図9に示すように、サイドカバー30に
は、揺動ギヤ機構74が設けられている。図12に、揺
動ギヤ機構74の構成の詳細を示す。サイドカバー30
に立設された軸30aには、二段ギヤ32および作動板
76が、それぞれ回動自在に軸支されている。作動板7
6の一端に設けられた軸76aには、ギヤ78が回動可
能に軸支され、ギヤ78と二段ギヤ32の大径ギヤ32
aとは、常に噛み合うよう構成されている。
【0059】つぎに、図9〜図12に示す魚釣り用電動
リール72の動作を説明する。図9に示すクラッチ遮断
状態から、図10に示すクラッチ接続状態に移行するに
は、コントロールボックス46の巻上げONスイッチ
(図示せず)をONにする。これにともなって、図1〜
図4に示す魚釣り用電動リール22の場合同様、クラッ
チ作動用モータ26が、瞬間的にQ1方向に回動し、ク
ラッチ切り換え部材34も、瞬間的にQ1方向に回動
し、図10に示すように、クラッチ切り換え部材34の
当接部34cが、ストッパ38bに当接した位置で止
る。
【0060】このとき、モータギヤ28がQ1方向へ回
動するため、二段ギヤ32はQ2方向へ回動する。これ
にともなって、作動板76もQ2方向へ回動し、図10
に示すように、作動板76の一端に設けられたギヤ78
と、液体ダンパ40に設けられたギヤ42とが噛み合
う。
【0061】この結果、クラッチ作動用モータ26の回
動は、モータギヤ28、二段ギヤ32の大径ギヤ32
a、ギヤ78、ギヤ42を介して、液体ダンパ40に伝
達される。したがって、魚釣り用電動リール22の場合
同様、クラッチ作動用モータ26の回動力は減衰され
る。
【0062】つぎに、図10に示すクラッチ接続状態か
ら図9に示すクラッチ遮断状態に移行するには、手動操
作により、クラッチレバー36をQ2方向に回動させ
る。これにより、クラッチ切り換え部材34もQ2方向
に回動し、図9に示すように、クラッチ切り換え部材3
4の当接部34bが、ストッパ38aに当接した位置で
止る。
【0063】このとき、クラッチ切り換え部材34の扇
形ギヤ34aがQ2方向へ回動するため、二段ギヤ32
はQ1方向へ回動する。これにともなって、作動板76
もQ1方向へ回動し、図9に示すように、作動板76の
一端に設けられたギヤ78と、液体ダンパ40に設けら
れたギヤ42との噛み合いが外れる。この結果、クラッ
チレバー36の回動力は、液体ダンパ40に伝達されな
い。したがって、クラッチレバー36の回動力は減衰さ
れない。
【0064】このように、この実施例においては、クラ
ッチ遮断状態からクラッチ接続状態に移行する場合に
は、クラッチ切り換え部材34の当接部34cとストッ
パ38bとの当接の際、大きい衝撃力が生ずることはな
い。このため、クラッチ作動用モータ26により自動的
に行なわせる場合が多いクラッチ遮断状態からクラッチ
接続状態への切り換え時に、衝撃荷重によるクラッチ回
りの部材の破壊を軽減することができる。
【0065】一方、クラッチ接続状態からクラッチ遮断
状態に移行する場合には、クラッチの切り換えに要する
駆動力は減衰されない。このため、クラッチレバー36
により手動で行なう場合が多いクラッチ接続状態からク
ラッチ遮断状態への切り換え時に、クラッチレバー36
の操作力をより軽くすることができる。
【0066】なお、図9〜図12に示す実施例において
は、クラッチ駆動力減衰手段として、液体ダンパ40を
用いたが、クラッチ駆動力減衰手段として、図8に示す
ドラグ機構54を用いることもできる。
【0067】また、クラッチ遮断状態からクラッチ接続
状態への切り換え時に、クラッチの切り換えに要する駆
動力を液体ダンパ40に伝達し、クラッチ接続状態から
クラッチ遮断状態への切り換え時に、駆動力を液体ダン
パ40に伝達しないための構造として、揺動ギヤ機構7
4を用いたが、このような構造として、たとえば、図4
において、ギヤ42と回転軸40aとの間に、爪車と爪
とを備えた一方向クラッチ等を介在させる構造を採用し
てもよい。
【0068】また、魚釣り用電動リールの使用状況に応
じて、逆に、クラッチ接続状態からクラッチ遮断状態へ
の切り換え時に、クラッチの切り換えに要する駆動力を
液体ダンパ40に伝達し、クラッチ遮断状態からクラッ
チ接続状態への切り換え時に、駆動力を液体ダンパ40
に伝達しない構造としてもよい。
【0069】さらに、クラッチ遮断状態近傍とクラッチ
接続状態近傍においてのみ、クラッチの切り換えに要す
る駆動力を液体ダンパ40に伝達し、その他の部分にお
いては、駆動力を液体ダンパ40に伝達しない構造とし
てもよい。このようにすれば、クラッチ切り換え部材3
4がストッパ38a、38bに当接する近傍においての
み、駆動力を減衰することができ、当接時の衝撃を吸収
することができるとともに、その他の部分においては、
駆動力を減衰することなく、軽い力でクラッチを切り換
えることができる。
【0070】なお、上述の、図1〜図4に示す実施例、
および、図9〜図12に示す実施例においては、液体ダ
ンパとして、図4に示す構造のものを用いたが、液体ダ
ンパとしては、例えばピストンとシリンダとにより構成
されたものを用いてもよい。また、液体ダンパの他、気
体ダンパ等を用いてもよい。
【0071】また、上述の各実施例においては、液体ダ
ンパ40などクラッチ駆動力減衰手段を、二段ギヤ32
の大径ギヤ32aに接続するよう構成したが、歯車列を
構成する他のギヤに接続するよう構成することもでき
る。さらに、図13に示すカムプレート12等クラッチ
手段を構成する部材に接続することもできる。
【0072】また、クラッチ駆動力伝達手段として、複
数の歯車からなる歯車列を例に説明したが、クラッチ駆
動力伝達手段としては、単一の歯車であってもよい。さ
らに、歯車を用いることなく、リンク機構により構成す
ることもできる。
【0073】また、クラッチ駆動手段として、正逆回転
可能なクラッチ作動用モータ26を用いたが、クラッチ
駆動手段としては、一方向のみ回転可能なモータを用い
ることもできる。さらに、クラッチ駆動手段としては、
手動操作によるクラッチレバー36も含まれる。
【0074】また、上述の各実施例においては、スプー
ル駆動手段としてスプール駆動用のモータ(図示せず)
を例に説明したが、スプール駆動手段としては、手巻ハ
ンドルH(図1参照)も該当する。また、この発明は、
魚釣用電動リールに限定されるものではなく、手巻式の
魚釣リール等にも適用される。
【0075】
【発明の効果】請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構
は、クラッチ駆動力伝達手段の運動を抑制することによ
りクラッチ駆動手段の駆動力を減衰するクラッチ駆動力
減衰手段を設けたことを特徴とする。
【0076】したがって、クラッチ手段またはクラッチ
駆動力伝達手段と、これらの動きを規制するストッパと
の、衝突時における衝撃を緩和することができる。この
ため、ストッパに作用する衝撃荷重、または、クラッチ
駆動力伝達手段等を構成する部材相互に作用する衝撃荷
重の発生を防止することができる。この結果、衝撃荷重
を原因とするストッパ等の破壊の発生を抑制することが
できる。すなわち、使用寿命の長い魚釣りリール用クラ
ッチ機構を得ることができる。
【0077】請求項3の魚釣りリール用クラッチ機構
は、さらに、遮断状態から接続状態にクラッチ手段を切
り換える場合にのみ、クラッチ駆動力減衰手段が作動す
るよう構成したことを特徴とする。
【0078】したがって、クラッチ手段の自動切り換え
の頻度の高い、釣糸の繰り出し状態から巻取状態に移行
する際にクラッチ駆動力減衰手段を作動させ、クラッチ
手段の手動切り換えの頻度の高い、釣糸の巻取状態から
繰り出し状態に移行する際にクラッチ駆動力減衰手段を
作動させない。
【0079】このため、衝撃荷重の生じ易い自動切り換
え時にクラッチ駆動力減衰手段を作動させることによ
り、ストッパ等の破壊の発生を抑制するとともに、衝撃
荷重の生じにくい手動切り換え時にクラッチ駆動力減衰
手段を作動させないことにより、クラッチの手動切り換
えを軽く行なうことができる。すなわち、使用寿命が長
く、かつ、クラッチの手動切り換えを軽く行なうことが
できる魚釣りリール用クラッチ機構を得ることができ
る。
【0080】請求項2および請求項4の魚釣りリール用
クラッチ機構は、さらに、クラッチ駆動力伝達手段を歯
車列により構成し、クラッチ駆動力減衰手段を、回転力
を減衰させる構造としたことを特徴とする。
【0081】したがって、クラッチ駆動力減衰手段を、
歯車列を構成するいずれかの歯車に接続し回転力を減衰
させることにより、クラッチ駆動手段の駆動力を減衰す
ることができる。すなわち、簡単な構造により、使用寿
命の長い魚釣りリール用クラッチ機構を得ることができ
る。
【0082】請求項5の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、液体の粘性抵抗により駆動力を減衰さ
せる液体ダンパにより構成したことを特徴とする。
【0083】したがって、液体ダンパには、クラッチ駆
動力伝達手段の運動速度が大きいほど、大きい減衰力が
作用する。このため、運動速度が大きく衝撃荷重の生じ
易い自動切り換え時に大きい減衰力が作用し、運動速度
が小さく衝撃荷重の生じにくい手動切り換え時に小さい
減衰力が作用する。すなわち、使用寿命が長く、かつ、
クラッチの手動切り換えを軽く行なうことができる魚釣
りリール用クラッチ機構を得ることができる。
【0084】請求項6の魚釣りリール用クラッチ機構
は、請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載さ
れた魚釣りリール用クラッチ機構において、クラッチ駆
動力減衰手段を、固体間の摩擦力により駆動力を減衰さ
せるとともに摩擦力の調整が可能なドラグ機構により構
成したことを特徴とする。
【0085】したがって、クラッチ駆動手段の駆動力に
応じて、減衰力を調整することができる。このため、ク
ラッチ駆動力伝達手段を構成する部材のバラ付き、摩耗
等によるクラッチ駆動力の変動が生じた場合であって
も、適正な減衰力を得ることができる。すなわち、クラ
ッチ駆動力の変動に応じた最適な減衰力を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による魚釣りリール用クラ
ッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側面図(クラ
ッチ遮断状態)である。
【図2】この発明の一実施例による魚釣りリール用クラ
ッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側面図(クラ
ッチ接続状態)である。
【図3】この発明の一実施例による魚釣りリール用クラ
ッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの平面図である。
【図4】この発明の一実施例による魚釣りリール用クラ
ッチ機構を備えた魚釣り用電動リールに用いられる液体
ダンパの詳細図である。
【図5】この発明の他の実施例による魚釣りリール用ク
ラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側面図(ク
ラッチ遮断状態)である。
【図6】この発明の他の実施例による魚釣りリール用ク
ラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側面図(ク
ラッチ接続状態)である。
【図7】この発明の他の実施例による魚釣りリール用ク
ラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの平面図であ
る。
【図8】この発明の他の実施例による魚釣りリール用ク
ラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールに用いられるド
ラグ機構の詳細図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例による魚釣りリー
ル用クラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側面
図(クラッチ遮断状態)である。
【図10】この発明のさらに他の実施例による魚釣りリ
ール用クラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの右側
面図(クラッチ接続状態)である。
【図11】この発明のさらに他の実施例による魚釣りリ
ール用クラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールの平面
図である。
【図12】この発明のさらに他の実施例による魚釣りリ
ール用クラッチ機構を備えた魚釣り用電動リールに用い
られる揺動ギヤ機構の詳細図である。
【図13】従来の魚釣り用電動リールのクラッチ機構の
一部を示す図面である。
【符号の説明】
26・・・・・・・・クラッチ作動用モータ 28・・・・・・・・モータギヤ 30・・・・・・・・サイドカバー 32・・・・・・・・二段ギヤ 32a・・・・・・・大径ギヤ 32b・・・・・・・小径ギヤ 34・・・・・・・・クラッチ切り換え部材 34a・・・・・・・扇形ギヤ 40・・・・・・・・液体ダンパ 40a・・・・・・・回転軸 42・・・・・・・・ギヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール駆動手段の駆動力をスプールに伝
    達するか否かを切り換えるクラッチ手段と、クラッチ手
    段を駆動するクラッチ駆動手段と、クラッチ駆動手段か
    らクラッチ手段に駆動力を伝達するクラッチ駆動力伝達
    手段とを有する魚釣りリール用クラッチ機構において、 クラッチ駆動力伝達手段の運動を抑制することにより、
    クラッチ駆動手段の駆動力を減衰するクラッチ駆動力減
    衰手段を設けたこと、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
  2. 【請求項2】請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構に
    おいて、 クラッチ駆動手段を、正逆回転可能なモータにより構成
    し、 クラッチ駆動力伝達手段を複数の歯車を有する歯車列に
    より構成し、 クラッチ駆動力減衰手段を、回転力を減衰させる構造と
    するとともに、前記歯車列を構成するいずれかの歯車に
    接続するよう構成したこと、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
  3. 【請求項3】請求項1の魚釣りリール用クラッチ機構に
    おいて、 スプール駆動手段の駆動力をスプールに伝達しない遮断
    状態からスプール駆動手段の駆動力をスプールに伝達す
    る接続状態にクラッチ手段を切り換える場合にのみ、ク
    ラッチ駆動力減衰手段が作動するよう構成したこと、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
  4. 【請求項4】請求項3の魚釣りリール用クラッチ機構に
    おいて、 クラッチ駆動手段を、正逆回転可能なモータにより構成
    し、 クラッチ駆動力伝達手段を複数の歯車を有する歯車列に
    より構成し、 クラッチ駆動力減衰手段を、回転力を減衰させる構造と
    するとともに、前記歯車のうち特定の歯車の回転方向が
    遮断状態から接続状態にクラッチ手段を切り換える回転
    方向である場合にのみ該歯車に接続するよう構成したこ
    と、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかの請求項
    に記載された魚釣りリール用クラッチ機構において、 クラッチ駆動力減衰手段を、液体の粘性抵抗により駆動
    力を減衰させる液体ダンパにより構成したこと、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項4のいずれかの請求項
    に記載された魚釣りリール用クラッチ機構において、 クラッチ駆動力減衰手段を、固体間の摩擦力により駆動
    力を減衰させるとともに摩擦力の調整が可能なドラグ機
    構により構成したこと、 を特徴とする魚釣りリール用クラッチ機構。
JP21192295A 1995-08-21 1995-08-21 魚釣りリール用クラッチ機構 Pending JPH0956309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21192295A JPH0956309A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 魚釣りリール用クラッチ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21192295A JPH0956309A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 魚釣りリール用クラッチ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0956309A true JPH0956309A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16613896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21192295A Pending JPH0956309A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 魚釣りリール用クラッチ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0956309A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154761A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 株式会社ミヤマエ 魚釣用リール
CN108684621A (zh) * 2018-07-26 2018-10-23 鹤山市仲德精密制造科技有限公司 一种可快速收线的渔线轮
CN109197806A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 株式会社岛野 电动渔线轮

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154761A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 株式会社ミヤマエ 魚釣用リール
CN109197806A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 株式会社岛野 电动渔线轮
CN109197806B (zh) * 2017-07-03 2021-11-09 株式会社岛野 电动渔线轮
CN108684621A (zh) * 2018-07-26 2018-10-23 鹤山市仲德精密制造科技有限公司 一种可快速收线的渔线轮
CN108684621B (zh) * 2018-07-26 2023-09-05 鹤山市仲德精密制造科技有限公司 一种可快速收线的渔线轮

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7017882B2 (en) Valve assembly
JP4885666B2 (ja) 魚釣用電動リール
KR102052676B1 (ko) 조작기
JPH0956309A (ja) 魚釣りリール用クラッチ機構
US5161750A (en) Fishing reel with transmission switching mechanism
KR102228823B1 (ko) 릴스프링을 이용한 탄성 복원 기능를 갖는 액추에이터
JP5592847B2 (ja) 魚釣用電動リール
AU659368B1 (en) Free-rotation control apparatus of hoist and traction machine
US5246187A (en) Baitcasting reel having a clutch restoring device
CN108137148B (zh) 用于驱动系统的止动机构
JP2002000145A (ja) 魚釣用電動リール
JP2510008Y2 (ja) 両軸受リ―ル
JP3142661U (ja) 遠心クラッチ装置
US6431340B1 (en) Soft stop mechanism and method
JP2930630B2 (ja) 電動リール用クラッチ
JP3163389U (ja) 釣魚用電動リール
JP3936882B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3729639B2 (ja) 変速機付き駆動装置を備えたシャッター
JP2002253091A (ja) 魚釣用両軸受リールのクラッチ機構
JP2532312Y2 (ja) 釣り用リール
JP2595353B2 (ja) ドラグ機構付きリール
KR200462333Y1 (ko) 낚시용 전동 릴
KR0142541B1 (ko) 수동 변속기의 변속 조작장치
JP4565565B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH04129770U (ja) 釣り用リールの逆転阻止機構