JP2595353B2 - ドラグ機構付きリール - Google Patents

ドラグ機構付きリール

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドラグ機構付きリールに関し、更に詳しく
は、回転操作される入力軸と、スプールに伝動連結され
る出力軸との間に変速機構を設けると共に、摩擦式のド
ラグ機構を前記変速機構よりもスプール側に設け、前記
ドラグ機構によるドラグ力が作用した状態で前記入力軸
と前記スプールとが伝動連結され得るようになっている
ドラグ機構付きリールに関する。
〔従来の技術〕
かかるドラグ機構付きリールにおける変速機構として
は、前記出力軸に一体回転自在に装着される高速用及び
低速用の2個の変速用出力側ギヤの夫々と常時噛み合う
高速用及び低速用の2個の変速用入力側ギヤを、前記入
力軸とは相対回転自在に設け、且つ、前記変速用入力側
ギヤの夫々に被係合部を設けると共に、該被係合部に択
一的に係合し前記入力軸と一体回転し且つその軸方向へ
摺動し得る係合部を操作レバー側に設けたものがあっ
た。そして変速が必要なときには、前記操作レバーの操
作に基づいて前記高速用入力側ギヤの被係合部と前記低
速用入力側ギヤの被係合部とに前記係合部を択一的に係
合させ、もって高速伝動状態と低速伝動状態とを任意に
選択できるようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
然るに、上述した如き従来のドラグ機構付きリールに
あっては、次に述べるような不都合が存在する。
即ち、高低速用の各出力側ギヤの被係合部と操作レバ
ー側の係合部との間で二重係合が発生するのは回避する
必要があるので、変速途中には必ず中立状態を設けてあ
り、そのために変速に伴う係合衝撃(チェンジショッ
ク)が生じる。また魚が掛かって釣糸に引張力が作用し
ている最中にドラグ力を作用させるためには、ストッパ
機構を前記変速装置からスプールまでの回転伝動部材に
必ず設ける必要があり、設計上の制約が生じる。
本発明は、上述の不都合を一掃してより扱い易いドラ
グ機構付きリールを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るドラグ機構付きリールは、冒記構成のド
ラグ機構付きリールであって、前記出力軸に一体回転自
在に装着される複数個の変速用出力側ギヤの夫々と常時
噛み合う複数個の変速用入力側ギヤを前記入力軸に装着
して設けると共に、 前記複数個の変速用入力側ギヤのうちの最低速用の入
力側ギヤを前記入力軸と一体回転自在に装着する一方、
残余の高速用の入力側ギヤを前記入力軸に遊転自在に装
着し、前記入力軸と前記残余の高速用の入力側ギヤとの
連係又は離脱する状態を司どる咬合式の変速用クラッチ
機構を設け、この変速用クラッチ機構を連係又は離脱す
る状態を切り換える人為的クラッチ操作具を設け、 前記最低速用の入力側ギヤには、前記入力軸と一体連
結された基体部と、これとは分離して歯を備える歯体部
と、前記基体部が糸巻き取り方向へ回転されるときに前
記歯体部と前記基体部とを一体回転させる一方向クラッ
チ部とを具備させることにより、前記変速機構を構成し
てある点に特徴を有している。
〔作 用〕
人為的クラッチ操作具を操作して、変速用クラッチ機
構を、高速用入力側ギヤと入力軸とが伝動状態となる高
速伝動状態にしておき、入力軸を糸巻き取り方向に回転
させると、その回転力は高速用入力側ギヤ経由で前記出
力軸へ伝わり、更に該出力軸の回転力はドラグ力が作用
した状態でスプールへ伝わって高速伝動状態となる。こ
のとき、高速用出力側ギヤと回転角速度V2で一体に回転
する低速用出力側ギヤが低速用入力側ギヤの歯体部を回
転させることにもなるが、ギヤ比の関係により低速用入
力側ギヤの歯体部の回転角速度V3は高速用入力側ギヤの
回転角速度V1と同方向でしかもより速くなる(V3>V1
ために、この低速用入力側ギヤに組み込まれた一方向ク
ラッチ部の働きにより入力軸と一体回転する低速用入力
側ギヤの基体部に対して低速用入力側ギヤの歯体部は相
対回転可能となり、前記高速伝動状態が支障なく実現で
きるのである。
一方、クラッチ操作具で変速用クラッチ機構を高速用
入力側ギヤより離脱させて、高速用出力側ギヤと入力軸
との伝動状態を断った低速伝動状態にしておき、入力軸
を糸巻き取り方向に回転させると、その回転力は低速用
出力側ギヤの基体部及び一方向クラッチ部を介してその
歯体部が回転して低速用出力側ギヤを回転駆動し、低速
伝動状態となる。このとき、低速用入力側ギヤと一体回
転する高速用入力側ギヤ(両入力側ギヤは出力側ギヤを
介して一体回転する)は、既に入力軸との伝動状態が断
たれているので、構造上空回りできる状態になってお
り、前記低速伝動状態には何ら支障も生じない。
従って、本発明装置によれば、変速用クラッチ機構を
高低速いずれの伝動状態に切り換えても、常に、入力軸
と一体に回転する低速用入力側ギヤの基体部、及び、一
方向クラッチ部を介して低速用入力側ギヤの歯体部が低
速用出力側ギヤを駆動しているので、変速時に伝動が遮
断される中立位置が現出されず、変速に伴うチェンジシ
ョックが少ないものとなる。また、人為的クラッチ操作
具を設けているので、意思を持って操作をしない限り、
不測に変速されることがない。
しかも、そのような変速時のチェンジショックが少な
いものでありながら、変速に関係しない他のギヤは遊転
状態にあるので、釣り糸巻き取り時のスプール駆動負荷
を大きくする要素にはならない。
また回転負荷の作用している状態でドラグ力を作用さ
せるためにストッパ機構の位置が限定されるという設計
上の制約もなくなる。
〔発明の効果〕
かくして、任意に変速操作可能であり、しかも各変速
伝動状態においてドラグ力を効かせての魚釣りを可能と
しながらも、上述の作用により魚を釣って糸を巻き取っ
ている最中でも任意に変速でき、かつ、変速操作に伴う
チェンジショックも少なくかつ巻き取り時の操作負担も
大きくはならず、従来の不都合点を解消して操作性に優
れた価値の高いドラグ機構付きリールを提供することが
できた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を両軸受型のドラグ機構付きリ
ールに適用した場合を例に挙げて図面に基づいて説明す
る。
第1図にドラグ機構付きリールが示されている。この
リールは釣糸を巻き取るスプール(2)、回転操作用の
ハンドル(10)、ハンドル(10)にて回転操作される入
力軸(1)、この入力軸(1)の回転を高低2段に変速
して出力軸(3)に伝える変速機構(C)、スプール
(2)にドラグ力を与える摩擦式のドラグ機構(A)、
入力軸(1)の逆転を防止するストッパ機構(E)等か
ら構成されている。
以下各部について説明する。
先ず、ハンドル(10)は、第6図に示す如く、レバー
状のハンドル部材(10A)と操作部(10B)とからなり、
ハンドル部材(10A)が、スプール側となる内端が閉塞
された略筒軸状に形成された前記入力軸(1)の外端
に、カット面による異形断面同士の嵌合によって一体回
転するように外嵌されている。
次に、変速機構(C)について詳述する。先ず、前記
入力軸(1)には、これと一体回転自在に低速用の入力
側ギヤ(7)が装着されると共に、高速用の入力側ギヤ
(6)が変速用クラッチ機構(B)によるクラッチ作用
によって前記入力軸(1)と連係離脱自在に装着されて
いる。そして、これら高低の変速用入力ギヤ(6),
(7)の夫々と常時噛み合う2個の出力側ギヤ(8),
(9)が、前記入力軸(1)と平行に設けられた前記出
力軸(3)の一部として設けられている。なお前記出力
軸(3)としては、ハンドル側摩擦板(13a)を皿バネ
(15)を介して支持する連結リング(17)も含まれる構
成となっている。また、前記低速用の入力側ギヤ(7)
には、前記入力軸(1)と一体連結された基体部(7a)
と、これとは分離して歯を備える歯体部(7b)と、前記
基体部(7a)が糸巻き取り方向へ回転されるときに前記
歯体部(7b)と前記基体部(7a)とを一体回転させる一
方向クラッチ部(7A)とが具備されている。なお、前記
一方向クラッチ部(7A)は、第3図に示すように、揺動
移動可能な複数の爪(70)、及びこれら爪(70)を外径
方向へ揺動するように付勢するリング(71)等から構成
されている。
変速用のクラッチ機構(B)は、入力軸()と高速用
入力側ギヤ(6)との接続を断続すべく次のように構成
されている。即ち、第5図にも示すように、高速用入力
側ギヤ(6)の内周に、凹部(6c)が形成され、この凹
部(6c)に噛合可能な先端部(16a)を有したロックピ
ン(16)が、その先端部(16a)を凹部(6c)に対して
係脱させるために入力軸(1)の軸方向に摺動移動可能
に支持された状態で設けられている。なお前記ロックピ
ン(16)は、入力軸(1)に形成した軸方向に長いスリ
ット(1b)を貫通されている。そして前記入力軸(1)
の軸内部には、ロックピン(16)を支持するホルダ(1
8)が軸方向に摺動自在に内嵌されている。このホルダ
(18)はリターンスプリング(19)によって常にハンド
ル(10)側へ付勢されている。またこのホルダ(18)に
は、これをスプール(2)側に押圧操作する押し込み軸
(20)が挿入され、そして、この押し込み軸(20)が、
前記ハンドル部材(10A)の抜け止め用蓋体(21)の中
心孔を貫通して突出されている。つまり、押し込み軸
(20)をスプール側へ押し込むと、第2図に示すよう
に、ホルダ(18)を介してロックピン(16)がスプール
側へ摺動して、その先端部(16a)と高速用入力側ギヤ
(6)の内周部との係合が解かれる低速伝動状態にな
る。そして押し込み軸(20)の押し込み力を解除する
と、第1図に示すように、リターンスプリング(19)の
働きによってホルダ(18)がハンドル(10)側へ移動し
て、ロックピン(16)と高速用出力側ギヤ(6)の内周
部が噛合い係合する高速伝動状態になる。また第1図及
び第2図に示すように、ハンドル部材(10A)には、前
記押し込み軸(20)の押し込み状態を維持する係止片
(22)が設けられている。この係止片(22)は、ハンド
ル部材(10A)の長手方向に沿って摺動移動可能に支持
されると共に、押圧スプリング(23)によって反押し込
み軸側へ常時付勢されている。また係止片(22)の押し
込み軸側端部は、押し込み軸(20)を囲繞する形状であ
り、且つ、この押し込み軸(20)の露出側先端に形成し
た周凹部(20A)に対して反押し押み軸側への移動によ
って係合できるように形成されている。従って、押し込
み軸(20)を押し込めば、押圧スプリング(23)によっ
て常時押されている係止片(22)は自動的に周凹部(20
A)へ噛込んで押し込み軸(20)を押し込み状態に維持
し、もって低速伝動状態が維持できるのである(第2図
参照)。そして係止片(22)を押し込み軸側へ移動操作
すると、係止片(22)と周凹部(20A)との係合が外
れ、リターンスプリング(19)によって押し込み軸(2
0)はハンドル(10)側へ移動して高速伝動状態に戻る
ようになる(第1図参照)。つまり、本リールの変速機
構(C)の操作は押し込み軸(20)と係止片(22)との
押し操作によって行われるものである。
また、前記摩擦式のドラグ機構(A)は次のように構
成されている。先ず、芯軸(4)には、軸受(11)を介
して前記スプール(2)が相対回転自在に外嵌されてい
るが、該芯軸(4)のハンドル(10)側部分には、その
周囲を旋回できるようにドラグレバー(14)が枢支され
ている。なお該芯軸(4)は、その反ハンドル(10)側
端部に装着されたピン(4a)を、リールケース(25)に
装着した係止部材(25a)にて係止することにより、回
転阻止されるようになっている。そして前記ドラグレバ
ー(14)の枢支部の外側面にはカム面(14a)が形成さ
れている。一方、前記芯軸(4)のハンドル(10)側部
分には、前記カム面(14a)に接当した状態でその接当
力に基づいて外方へ押圧される被押圧部材(12)が結合
されており、前記ドラグレバー(14)の旋回によって前
記カム面(14a)にて前記被押圧部材(12)を外方へ
(第4図に示す状態から第1図及び第2図に示す状態
へ)押圧摺動させ、もってその摺動に伴って前記芯軸
(4)をその軸方向へ平行移動させ得るようになってい
る。なお前記芯軸(4)の軸方向移動の粗調整は、該芯
軸(4)のハンドル(10)側端部に螺着された調整ネジ
(35)をまわして該ネジ(35)の芯軸(4)に対する螺
着量を調整することによって行われるようになってい
る。また前記スプール(2)には、そのハンドル(10)
側端面に、スプール側摩擦板(13b)が前記ハンドル側
摩擦板(13a)と対面するように装着されている。そし
て前記芯軸(4)がドラグレバー(14)の操作によって
上述の如く平行移動すると、前記ハンドル側摩擦板(13
a)が前記スプール(2)のハンドル(10)側端面に装
着されたスプール側摩擦板(13b)に押し当てられてス
プール(2)に対する直接的なドラグ力が働くようにな
っている。なお、図中の(34)は前記ドラグレバー(1
4)の旋回を所定旋回角度にて規制するための規制部材
であり、これは常時、圧縮コイルバネ(34a)によって
常時外方へ付勢されており、その設置位置に前記ドラグ
レバー(14)が旋回して達すると、前記規制部材(34)
の存在によって前記ドラグレバー(14)の前記位置を越
える旋回が規制されるようになっている。なお前記ドラ
グレバー(14)の一方の端面にはテーパ面(14b)が形
成されている。これは、前記ドラグレバー(14)の前記
規制部材(34)の位置を越える旋回が行われたとき(特
に大きなドラグ力が必要なときに行われる)にその逆旋
回(復帰旋回)を容易にするためのものである。
また、前記ストッパ機構(E)は次のように構成され
ている。即ち、前記入力軸(1)には被係止部材(5)
が外嵌固着されているが、該係止部材(5)はリールケ
ース(25)の適宜位置に装着された揺動爪(29)にて一
方向のみ係止され、もって前記入力軸(1)の一方向の
みの回転、具体的には前記スプール(2)の反糸巻き取
り方向への回転が阻止されるようになり、もって前記ス
トッパ機構(E)が機能するようになっている。
かかるドラグ機構付きリールにおいて、変速用クラッ
チ機構(B)を、高速用入力側ギヤ(6)と入力軸
(1)とが伝動状態となる高速伝動状態にしておき、入
力軸(1)を糸巻き取り方向に回転させると、その回転
力は高速用入力側ギヤ(6)経由で前記出力軸(3)へ
伝わり、更に該出力軸(3)の回転力はドラグ力が作用
した状態でスプール(2)へ伝わって高速伝動状態とな
る(第1図参照)。このとき、高速用出力側ギヤ(8)
と回転角速度V2で一体に回転する低速用出力側ギヤ
(9)が、低速用入力側ギヤ(7)の歯体部(7b)を回
転させることにもなるが、ギヤ比の関係により低速用入
力側ギヤ(7)の歯体部(7b)の回転角速度V3は第3図
に示す如く高速用入力側ギヤ(6)の回転角速度V1と同
方向でしかもより速くなる(V3>V1)ために、この低速
用入力側ギヤ(7)に組み込まれた一方向クラッチ部
(7A)の働きにより低速用入力側ギヤ(7)の基体部
(7a)に対して低速用入力側ギヤ(7)の歯体部(7b)
は相対回転可能となり、前記高速伝動状態が支障なく実
現できるのである。
一方、変速用クラッチ機構(B)を、高速用入力側ギ
ヤ(6)と入力軸(1)との伝動状態を断った低速伝動
状態にしておき、入力軸(1)を糸巻き取り方向に回転
させると、その回転力は低速用入力側ギヤ(7)の基体
部(7a)及び一方向クラッチ部(7A)を介してその歯体
部(7b)が回転して低速用出力側ギヤ(9)を回転駆動
し、低速伝動状態となる(第2図参照)。このとき、低
速用出力側ギヤ(9)と一体回転する高速用出力側ギヤ
(8)は既に入力軸(1)との伝動状態が断たれている
ので、構造上空回りできる状態になっており、前記低速
伝動状態には何ら支障も生じない。
そして、本発明装置によれば、変速用クラッチ機構
(B)を高低速いずれの伝動状態に切り替えるとして
も、常に(例えば変速中でも)、入力側ギヤ(6又は
7)が出力側ギヤ(8又は9)を確実に回転駆動するよ
うになって中立状態がなくなり、上述の実施例のように
前記ストッパ機構(E)を前記入力軸(1)側に付設す
るような場合であっても、変速中に確実にドラグ力がか
かることとなって回転負荷作用状態でも変速操作が可能
となる。
〔別実施例〕
上述の実施例においては、一方向クラッチ部(7A)を
内蔵する低速用入力側ギヤ(7)、これと噛み合う低速
用出力側ギヤ(9)、変速用クラッチ機構(B)にて入
力軸(1)との間が係合離脱される高速用入力側ギヤ
(6)、及び、これと噛み合う高速用出力側ギヤ(8)
がいずれも1個ずつ設けられたものであったが、前記高
速用入力側ギヤ(6)及び前記高速用出力側ギヤ(8)
が、第7図に示す如く夫々高低2段化された2個ずつの
入力側ギヤ(6A),(8A)と出力側ギヤ(6B),(8B)
とに分離され、且つ、その最高速側と2番目に高速側と
の間に中立状態を形成するようにした実施例も考えられ
る。この場合、高速側で中立状態としたときに入力軸
(1)の回転力は最低速用のギヤ(7),(9)経由で
スプール(2)側へ伝動されるようになっている。そし
てかかるドラグ機構付きリールにおいても、前記最低速
用の入力側ギヤ(7)に前記一方向クラッチ部(7A)を
内蔵しておくことにより、上述の実施例と同様の作用効
果を奏することとなる。また、前記高速用ギヤを3段以
上に分割する場合も同様に本発明を適用できる。
また、前記入力軸(2)を回転させるのに伝動モータ
等の駆動源を用いたドラグ機構付きリールにおいても本
発明は勿論適用することができる。
なお、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にす
る為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の
構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るドラグ機構付きリールの実施例を示
し、第1図はドラグ作用状態の全体断面図(高速伝動状
態)、第2図はドラグ作用状態の要部断面図(低速伝動
状態)、第3図は変速用入力側ギヤの一方向のクラッチ
の作動状態を示す作用図、第4図はドラグ非作用状態の
要部断面図(高速伝動状態)、第5図は変速機構の主要
構成部品を示す分解斜視図、第6図は側面図、第7図は
別実施例の要部断面図である。 (1)……入力軸、(2)……スプール、(3)……出
力軸、(6),(7)……入力側ギヤ、(8),(9)
……出力側ギヤ、(7a)……基体部、(7b)……歯体
部、(7A)……一方向クラッチ部、(A)……ドラグ機
構、(B)……変速用クラッチ機構、(C)……変速機
構。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転操作される入力軸(1)と、スプール
    (2)に伝動連結される出力軸(3)とを連係する伝動
    系に、変速機構(C)と摩擦式のドラグ機構(A)と
    を、前記変速機構(C)が伝動上手側に位置する状態で
    介装し、前記ドラグ機構(A)によるドラグ力が作用し
    た状態で前記入力軸(1)と前記スプール(2)とが伝
    動連結され得るようになっているドラグ機構付きリール
    であって、 前記出力軸(3)に一体回転自在に装着される複数個の
    変速用出力側ギヤ(8),(9)の夫々と常時噛み合う
    複数個の変速用入力側ギヤ(6),(7)を前記入力軸
    (1)に装着して設けると共に、 前記複数個の変速用入力側ギヤ(6),(7)のうちの
    最低速用の入力側ギヤ(7)を前記入力軸(1)と一体
    回転自在に装着する一方、残余の高速用の入力側ギヤ
    (6)を前記入力軸(1)に遊転自在に装着し、前記入
    力軸(1)と前記残余の高速用の入力側ギヤ(6)との
    連係又は離脱する状態を司どる咬合式の変速用クラッチ
    機構(B)を設け、この変速用クラッチ機構(B)の連
    係又は離脱する状態を切り換える人為的クラッチ操作具
    を設け、 前記最低速用の入力側ギヤ(7)には、前記入力軸
    (1)と一体連結された基体部(7a)と、これとは分離
    して歯を備える歯体部(7b)と、前記基体部(7a)が糸
    巻き取り方向へ回転されるときに前記歯体部(7b)と前
    記基体部(7a)とを一体回転させる一方向クラッチ部
    (7A)とを具備させることにより、前記変速機構(C)
    を構成してあるドラグ機構付きリール。
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