JP6982431B2 - 防災設備の伝送システム - Google Patents
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本発明は、固有のアドレスを設定した数の端末機器を、伝送路を介して接続した制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムであって、
制御盤は、初期設定された複数のアドレス全てに送信した呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じた第1重み値に、端末機器の状態に応じた第2重み値を加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信し、当該呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じて第1重み値を更新し、当該応答電文による端末機器の状態変化に応じて第2重み値を更新する制御部を備えたことを特徴とする。
制御部は、端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御盤は、端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御部は、端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御部は、端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御部は、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御部は、端末機器について異なる複数の状態に応じた所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
制御部は、加算重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させる。
本発明は、制御盤から最大アドレス数が所定値に定められた伝送路を引き出し、伝送路に固有のアドレスを設定した数の端末機器を接続し、制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムに於いて、制御盤に、端末機器の状態に応じた順番にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する制御部を設けるようにしたため、端末機器の状態に応じて決まる順番にアドレスを指定して呼出電文を送信することで、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、端末機器の状態に応じて応答電文の遅れ時間を短くすることができ、また、端末機器の状態が変化すると、これに応じてアドレス順が変化し、特定の状態にある端末機器からの応答電文の遅れ時間を動的に短くすることができる。
また、制御部は、端末機器の状態に応じた重み値を設定し、重み値に基づいた順番にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、端末機器の状態に応じた重み値で決まる順番にアドレスを指定して呼出電文を送信することで、端末機器の状態に応じた重み値により応答電文の遅れ時間を短くすることができ、また、端末機器の状態が変化すると、これに応じた重み値の変化でアドレス順が変化し、特定の状態にある端末機器からの応答電文の遅れ時間を動的に短くすることができる。
制御部は、伝送路に接続した端末機器に所定の高い重み値を設定すると共に伝送路に未接続の端末機器に所定の低い重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、伝送路に接続している端末機器から呼出電文の送信が開始され、端末機器でデータを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮してリアルタイム性を向上可能とする。
また、制御部は、端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにし、具体的には、端末機器で制御する制御負荷の重要度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、検出情報の重要度が高い端末機器ほど、データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮してリアルタイム性を向上可能とする。
また、制御部は、端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにし、例えば、制御部は、端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、より信頼性の高い判定ができる。
また、制御部は、端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出した温度又は煙濃度等のセンサデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、火災発報回数の多い端末機器ほど、端末機器でセンサデータを検出してから制御盤でセンサデータを受信するまでの遅れ時間を短くすることができ、火災履歴の多い端末機器のセンサデータを略リアルタイムで監視可能とする。
また、制御部は、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、必要に応じて、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に呼出電文を送信することができ、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、製造年月日の古い端末機器又は製造年月日の新しい端末機器ほど、端末機器で障害データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮して障害監視のリアルタイム性を向上可能とする。
また、制御部は、端末機器について異なる複数の状態に応じて所定の重み値を設定し、複数の状態に応じて設定した重み値を加算した重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば端末機器の接続と未接続に対応した重み値と、端末機器の検出情報の重要度に対応した重み値とを加算した重み値を求め、この加算した重み値の高い順に端末機器に呼出電文を送信して応答電文を受信することで、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、加算した重み値の高い端末機器ほど、検出データを制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮可能とする。
また、制御部は、重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させるようにしたため、例えば端末機器で検出した火災発報回数が多いほど高い重み値により呼出電文の送信回数が増加させることで、特定の状態にある端末機器から集中的に応答電文を返送させて火災検出等の遅れ時間を動的に短くすることができる。
(防災監視設備)
図1は本発明の伝送システムが使用される防災設備として、火災やガス漏れを監視するR型の防災監視設備を例に取って全体構成を示したブロック図である。
図2は、受信機で端末機器の呼出電文の送信に使用する重み値順アドレステーブルの生成を示した説明図であり、図2(A)は初期設定されているアドレスを昇順に並べたアドレステーブルであり、図2(B)は端末機器の状態で決まる重み値順にアドレスを並べた重み値順アドレステーブルを示す。なお、説明を簡単にするため最大アドレス数を受信機10を含めて16アドレスとした場合を例にとって説明する。
図3は図1の防災監視設備に設けた受信機による監視制御を示したフローチャートであり、受信機10に設けた受信機制御部34による制御動作となる。
図4は端末機器の接続と未接続及び検出情報の重要度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図、図5は図4の過程を経て生成された重み値アドレステーブルを示した説明図である。
図6は端末機器の接続と未接続及び火災危険度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図7は端末機器の接続と未接続及び煙濃度と温度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図8は端末機器の接続と未接続及び火災発報履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図9は端末機器の接続と未接続及び非火災発報履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図10は端末機器の接続と未接続及び障害履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図11は端末機器の接続と未接続及び障害履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
(重み値による端末呼出し回数の制御)
また、上記の実施形態は、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信しているが、これ限定されず、受信機の制御部は、重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させるようにしても良い。このため、例えば端末機器で検出した火災発報回数が多いほど高い重み値により呼出電文の送信回数が増加させることで、火災検出の可能性が高い特定の状態にある端末機器から集中的に応答電文を返送させて火災検出等の遅れ時間を動的に短くすることができる。
上記の実施形態は、火災やガス漏れを監視する防災監視設備の伝送システムを例にとっているが、火災発生時に二酸化炭素やハロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備の伝送システムに適用することもできる。
上記の実施形態は、端末機器として検出機能を備えたアナログ感知器を例にとっているが、制御負荷として機能する図1に示した防火シャッター26、防火戸28、ダンパ30及びスプリンクラー消火設備のアラーム弁32等の端末機器についても、同様に、制御負荷の状態、例えば、接続と未接続、重要度、制御履歴、障害履歴、製造年月日等に対応した重み値を設定し、設定した重み値に基づいた順番にアドレスを設定して制御負荷に呼出電文を送信するようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12−1,12−2:伝送路
14:アナログ感知器
16:中継器
18:火報回線
20:オンオフ感知器
22:発信機
24:ガス漏れ検出器
26:防火シャッター
28:防火戸
30:ダンパ
32:アラーム弁
34:受信機制御部
36−1,36−2:伝送部
38:表示部
40:操作部
42:音響警報部
44:移報部
46:プリンタ
48,52,58,62,66,70,74,78:アドレステーブル
50,56,60,64,68,72,76,80:重み値順アドレステーブル
54:中間アドレステーブル
Claims (8)
- 固有のアドレスを設定した複数の端末機器を、伝送路を介して接続した制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、前記呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した前記端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムであって、
前記制御盤は、初期設定された複数のアドレス全てに送信した呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じた第1重み値に、前記端末機器の状態に応じた第2重み値を加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信し、当該呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じて前記第1重み値を更新し、当該応答電文による前記端末機器の状態変化に応じて前記第2重み値を更新する制御部を備えたことを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、前記端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、前記端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器について異なる複数の状態に応じた所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
- 請求項1記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記加算重み値に応じて前記端末機器に対する呼出電文を送信する回数を変化させることを特徴とする防災設備の伝送システム。
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