JP6982431B2 - 防災設備の伝送システム - Google Patents

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本発明は、制御盤から引き出された伝送路に複数の端末機器を接続し、制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信すると共に端末機器から応答電文を受信して制御を行う防災設備の伝送システムに関する。
従来、R型として知られた火災やガス漏れ等の異常を監視する防災監視設備においては、受信機から引き出された伝送路に固有のアドレスを設定した複数の火災感知器を接続し、受信機から全ての火災感知器に一定周期で一括AD変換コマンドを含む電文を送信して煙濃度や温度などのセンサデータを検出し、続いて、受信機からアドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出電文を送信し、自己アドレスと一致するアドレスの呼出電文を受信した火災感知器からセンサデータを含む応答電文を受信機に送信し、受信機で受信した応答電文に含まれるセンサデータを所定の閾値と比較し、閾値を超えたときに火災と判断し、音響や表示灯によって火災警報を出力し、併せて火災を検出した感知器アドレスから火災発生場所を表示している。
特開平08−255294号公報 特開2009−087111号公報
しかしながら、このような従来の防災設備で制御盤からの呼出電文の送信に対し端末機器から応答電文を送信する伝送システムにあっては、制御盤から複数の端末機器のアドレスを例えば昇順といった一定の順番により繰り返し指定しながら呼出電文を送信しており、端末機器のアドレスが大きくなるほど、端末機器から応答電文を受信するまでの時間が遅くなる問題がある。
例えば火災を監視する防災監視設備にあっては、1分周期で一括AD変換コマンドを含む電文を送信して全ての火災感知器でセンサデータを検出した後、例えば最大アドレス数を受信機を含めて256アドレスとすると、感知器アドレスを1から255まで順次指定しながら呼出電文を送信しており、最後のアドレス255の火災感知器からの応答電文によりセンサデータを受信するまでに1分弱の時間がかってしまう問題がある。
このような呼出電文によるセンサデータ受信までの時間遅れは、火災が発生していない通常監視状態ではそれほど問題にはならないが、アドレスが大きい火災感知器で火災によるセンサデータを検出してから受信機でセンサデータを受信するまでの遅れ時間が大きくなり、火災に伴うセンサデータのリアルタイム性が低下する問題がある。
本発明は、制御盤からの呼出電文による端末機器の呼出しの順番を、端末機器の状態に応じて変更して重要な情報の応答受信の遅れを低減可能とする防災設備の伝送システムを提供することを目的とする。
(防災設備の伝送システム)
本発明は固有のアドレスを設定した数の端末機器を、伝送路を介して接続し制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムであって
制御盤初期設定された複数のアドレス全てに送信した呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じた第1重み値に、端末機器の状態に応じた第2重み値を加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信し、当該呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じて第1重み値を更新し、当該応答電文による端末機器の状態変化に応じて第2重み値を更新する制御部を備えたことを特徴とする。
(端末機器による検出情報の重要度に応じた重み値の設定)
制御部は、端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(端末機器の火災危険度に応じた重み値の設定)
制御盤は、端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(端末機器の煙濃度又は温度に応じた重み値の設定)
制御部は、端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(端末機器の履歴に応じた重み値の設定)
制御部は、端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(端末機器の製造年月日に応じた重み値の設定)
制御部は、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(端末機器の複数の状態に応じた重み値の加算による設定)
制御部は端末機器について異なる複数の状態に応じ所定の第2重み値を第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する。
(重み値による端末呼出し回数の制御)
制御部は、加算重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させる。
(伝送システムの基本的な効果)
本発明は、制御盤から最大アドレス数が所定値に定められた伝送路を引き出し伝送路に固有のアドレスを設定した数の端末機器を接続し、制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムに於いて、制御盤に、端末機器の状態に応じた順番にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信する制御部を設けるようにしたため、端末機器の状態に応じて決まる順番にアドレスを指定して呼出電文を送信することで、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、端末機器の状態に応じて応答電文の遅れ時間を短くすることができ、また、端末機器の状態が変化すると、これに応じてアドレス順が変化し、特定の状態にある端末機器からの応答電文の遅れ時間を動的に短くすることができる。
(端末機器の状態に応じた重み値の設定による効果)
また、制御部は、端末機器の状態に応じた重み値を設定し、重み値に基づいた順番にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、端末機器の状態に応じた重み値で決まる順番にアドレスを指定して呼出電文を送信することで、端末機器の状態に応じた重み値により応答電文の遅れ時間を短くすることができ、また、端末機器の状態が変化すると、これに応じた重み値の変化でアドレス順が変化し、特定の状態にある端末機器からの応答電文の遅れ時間を動的に短くすることができる。
(端末機器の接続と未接続に応じた重み値設定による効果)
制御部は、伝送路に接続した端末機器に所定の高い重み値を設定すると共に伝送路に未接続の端末機器に所定の低い重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、伝送路に接続している端末機器から呼出電文の送信が開始され、端末機器でデータを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮してリアルタイム性を向上可能とする。
(端末機器による検出情報の重要度に応じた重み値の設定の効果)
また、制御部は、端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにし、具体的には、端末機器で制御する制御負荷の重要度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、検出情報の重要度が高い端末機器ほど、データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮してリアルタイム性を向上可能とする。
(端末機器の火災危険度に応じた重み値の設定による効果)
また、制御部は、端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにし、例えば、制御部は、端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、より信頼性の高い判定ができる。
例えば一定周期で端末機器が検出した温度又は煙濃度等のセンサデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、煙濃度又は温度が高くなることで火災の危険度が高いほど、端末機器でセンサデータを検出してから制御盤でセンサデータを受信するまでの遅れ時間を短くすることができ、火災の危険度の高い端末機器のセンサデータを略リアルタイムで監視可能とし、より信頼性の高い判定ができる。
(端末機器の報履歴に応じた重み値の設定による効果)
また、制御部は、端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば一定周期で端末機器が検出した温度又は煙濃度等のセンサデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、火災発報回数の多い端末機器ほど、端末機器でセンサデータを検出してから制御盤でセンサデータを受信するまでの遅れ時間を短くすることができ、火災履歴の多い端末機器のセンサデータを略リアルタイムで監視可能とする。
また、、端末機器の非火災発報回数が多いほど高くなる所定の重み値を設定いることで、非火災発報回数の多い端末機器ほど、端末機器で障害データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮して障害監視のリアルタイム性を向上可能とする。
更に、端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の重み値を設定することで、例えば一定周期で端末機器が検出した障害データを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、障害発生回数の多い端末機器ほど、端末機器で障害データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮してリアルタイム性を向上可能とする。
(端末機器の製造年月日に応じた重み値の設定による効果)
また、制御部は、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の重み値を設定し、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、必要に応じて、端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に呼出電文を送信することができ、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、製造年月日の古い端末機器又は製造年月日の新しい端末機器ほど、端末機器で障害データを検出してから制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮して障害監視のリアルタイム性を向上可能とする。
(端末機器の複数の状態に応じた重み値の加算による設定の効果)
また、制御部は端末機器について異なる複数の状態に応じて所定の重み値を設定し、複数の状態に応じて設定した重み値を加算した重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信するようにしたため、例えば端末機器の接続と未接続に対応した重み値と、端末機器の検出情報の重要度に対応した重み値とを加算した重み値を求め、この加算した重み値の高い順に端末機器に呼出電文を送信して応答電文を受信することで、例えば一定周期で端末機器が検出したデータを呼出電文に対する応答電文により制御盤に送る場合、加算した重み値の高い端末機器ほど、検出データを制御盤で受信するまでの時間遅れを短縮可能とする。
(重み値による端末呼出し回数の制御による効果)
また、制御部は、重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させるようにしたため、例えば端末機器で検出した火災発報回数が多いほど高い重み値により呼出電文の送信回数が増加させることで、特定の状態にある端末機器から集中的に応答電文を返送させて火災検出等の遅れ時間を動的に短くすることができる。
本発明の伝送システムが使用される防災設備として、火災やガス漏れを監視する防災監視設備を例に取って全体構成を示したブロック図 受信機で端末機器の呼出電文の送信に使用する端末機器の接続と未接続に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図 図1の防災監視設備に設けた受信機よる監視制御を示したフローチャート 端末機器の接続と未接続及び検出情報の重要度に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 図4の過程を経て生成された重み値アドレステーブルを示した説明図 端末機器の接続と未接続及び火災危険度に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 端末機器の接続と未接続及び煙濃度と温度に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 端末機器の接続と未接続及び火災発報履歴に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 端末機器の接続と未接続及び非火災発報履歴に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 端末機器の接続と未接続及び障害履歴に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図 端末機器の接続と未接続及び製造年月に応じた重み値の設定による合成重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図
[防災設備の伝送システムの概要]
(防災監視設備)
図1は本発明の伝送システムが使用される防災設備として、火災やガス漏れを監視するR型の防災監視設備を例に取って全体構成を示したブロック図である。
図1に示すように、R型の受信機10からは施設の警戒エリアに向けて伝送路12−1,12−2が引き出されている。伝送路12−1には、端末機器として、アナログ感知器14を接続し、また伝送路12−1には中継器16を接続し、中継器16から引き出された火報回線18にオンオフ感知器20及び発信機22を接続し、また別の中継器16にはガス漏れ検出器24を接続している。
また、伝送路12−2には、複数の中継器16を接続し、各中継器16を介して防火シャッター26、防火戸28、ダンパ30及びスプリンクラー消火設備のアラーム弁32等を端末機器として接続している。この内、防火シャッター26、防火戸28、ダンパ30は制御負荷に含まれ、アラーム弁32は流水検出信号を出力する検出器に含まれる。
アナログ感知器14及び中継器16は、受信機10との間で情報を双方向にシリアル伝送する伝送機能を備えており、受信機10を含めて固有のアドレスが予め割り当てられている。伝送路12−1,12−2の各々に接続できるアナログ感知器14や中継器16等の端末数は、例えば最大アドレス数が256アドレスの場合、受信機アドレスを除くことから、255台以下の端末を接続することができる。
受信機10には、受信機制御部34,伝送部36−1,36−2、表示部38、操作部40、音響警報部42、移報部44及びプリンタ46を設けている。以下の説明では、伝送路12−1,12−2及び伝送部36−1,36−2を区別する必要がない場合は、伝送路12及び伝送部36という場合がある。
受信機10の受信機制御部34は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により所定の受信機制御を行う。
受信機10からアナログ感知器14及び中継器16に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、伝送路12の電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
これに対しアナログ感知器14及び中継器16からの上り信号は電流モードで伝送される。この電流モードにあっては、伝送路12に伝送データのビット1のタイミングで信号電流を流し、いわゆる電流パルス列として上り信号が受信機に伝送される。
受信機10の受信機制御部34による監視制御は、アナログ感知器14の火災監視を例にとると、次のようになる。受信機10は、通常の監視中にあっては、一定周期毎に、一括AD変換コマンドを含むブロードキャストの一括AD変換電文を送信しており、この一括AD変換電文を受信したアナログ感知器14は、煙濃度又は温度をセンサデータとして検出して保持する。
続いて、受信機制御部34は、アナログ感知器14の状態、例えばアナログ感知器14の接続と未接続の状態を示す重み値順にアドレスを配置した重み値順アドレステーブルに基づき、端末アドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出電文を送信している。
アナログ感知器14は自己アドレスに一致するアドレスを持つ呼出電文を受信すると、そのとき保持しているセンサデータを含む応答電文を受信機10に送信する。このため受信機10にあっては、応答電文の受信によりアナログ感知器14のセンサデータを取得して火災を判断し、火災警報動作を行うことになる。
また、設備の立上げの際に、受信機制御部34からの呼出電文に対し応答電文が受信されない場合は、そのアドレスのアナログ感知器14は未接続と判断し、また、通常運用中に、それまで受信していた応答電文が受信されなくなった場合は、アナログ感知器14の障害と判断できる。
このような受信機制御部34による監視制御は、オンオフ感知器20やガス漏れ検出器24を接続した中継器16についても同様である。
また、受信機制御部34による防火シャッター26、防火戸28、ダンパ30等の制御負荷を端末機器として接続した中継器16に対する制御は、通常の監視中にあっては、一定周期毎に、一括AD変換コマンドを含むブロードキャストの一括AD変換電文を送信しており、この一括AD変換電文を受信した制御負荷は、現在の制御状態を検出して状態検出データ(ステータスデータ)として保持する。
続いて、受信機制御部34は、防火シャッター26等の制御負荷の状態、例えば制御負荷の接続と未接続の状態を示す重み値順にアドレスを配置した重み値順アドレステーブルに基づき、端末アドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出電文を送信しており、防火シャッター26等の制御負荷は自己の設定アドレスに一致するポーリングコマンドの呼出電文を受信すると、そのとき保持している状態検出データを含む応答電文を受信機10に送信する。このため受信機10にあっては、応答電文の受信により防火シャッター26等の制御負荷の状態検出データを取得し、現在の制御位置を認識している。
受信機制御部16は、アナログ感知器14のセンサデータから火災判断した場合の連動制御により、例えば防火シャッター26を接続した中継器16のアドレスを設定した読出電文に、例えばシャッター閉鎖コマンドを含めて送信し、火災発生に伴い防火シャッター26を閉鎖させる制御を行う。
[重み値順アドレステーブルの生成]
図2は、受信機で端末機器の呼出電文の送信に使用する重み値順アドレステーブルの生成を示した説明図であり、図2(A)は初期設定されているアドレスを昇順に並べたアドレステーブルであり、図2(B)は端末機器の状態で決まる重み値順にアドレスを並べた重み値順アドレステーブルを示す。なお、説明を簡単にするため最大アドレス数を受信機10を含めて16アドレスとした場合を例にとって説明する。
図2(A)に示すように、初期設定されたアドレステーブル48は、アドレス、端末機器の状態、及び重み値で構成されており、端末機器の状態として、この例では、端末機器の接続と未接続を例にとっている。この端末機器の接続と未接続に対しては各々異なる重み値が設定されている。なお、端末機器の接続と未接続は、端末機器の存在と不存在を意味し、また、アドレスから見ると使用アドレスと空きアドレスを意味する。
端末機器を接続している場合は重み値を1に設定し、端末機器の未接続については重み値0に設定している。端末機器の接続と未接続の判定は、設備を立ち上げた際に、図2(A)のアドレステーブル48にテーブル先頭から末尾に並べた昇順のアドレスを順次設定したポーリングコマンドを含む呼出電文を送信し、応答電文を受信した場合は接続と判断して重み値に1を設定し、これに対し応答電文の受信がなかった場合は、未接続と判断して重み値に0を設定し、図示のアドレステーブル48を生成する。
続いて、図2(A)のアドレステーブル48につき、重み値を高い順に並び替えるソート処理を実行し、図2(B)に示す重み値順にアドレスを並び替えた重み値順アドレステーブル50を生成する。この場合、重み値が同じとるアドレスが複数存在している場合には、アドレスの昇順に並べている。
このようにして重み値順アドレステーブル50を生成した受信機制御部34は、一定周期の到達でブロードキャストの一括AD変換電文をアナログ感知器14に送信してセンサデータを検出して保持させた後、図2(B)に示した重み値順アドレステーブル50の先頭位置から末尾に向けてアドレスを順番に読み出して呼出電文に設定し、伝送路12に送信する。
このため、例えば一定周期でアナログ感知器14が検出したセンサデータを呼出電文に対する応答電文により受信機10に送る場合、伝送路への接続に対応して高い重み値を設定しているアナログ感知器14から受信機10による呼出電文の送信が開始され、アナログ感知器14でセンサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信して火災を判断するまでの時間遅れを短縮し、リアルタイム性を向上可能とする。
[防災監視設備の監視制御]
図3は図1の防災監視設備に設けた受信機による監視制御を示したフローチャートであり、受信機10に設けた受信機制御部34による制御動作となる。
図3に示すように、受信機10を電源投入により立ち上げると、ステップS1でアドレスをA=1〜15の順番に順次設定した呼出電文をアナログ感知器14に送信して応答電文を受信し、ステップS2に進んで応答電文を受信した場合は接続ありとして重み値を1に設定し、一方、応答電文を受信しない場合は未接続として重み値0を設定することにより、図2(A)に示したアドレステーブル48を生成する。
続いてステップS3に進み、図2(A)のアドレステーブル48を重み値の高い順に並べ替え、図2(B)に示す重み値順アドレステーブル50を生成する。続いてステップS4で一括AD変換コマンドを含む一括AD変換電文を全てのアナログ感知器14で受信可能なブロードキャストアドレスの設定により送信し、全てのアナログ感知器14でセンサデータを検出して保持させる。
続いて、ステップS5に進み、図2(B)に示した重み値順アドレステーブル50の先頭位置のアドレスを読出して呼出電文に設定し、この呼出電文をステップS6で送信し、ステップS7で端末機器からの応答電文を受信し、応答電文に含まれているセンサデータを取出して火災判断等の処理を行う。
続いてステップS8で重み値順アドレステーブル50の末尾のアドレスを判別するまで、ステップS9で次のテーブル位置のアドレスを読出し、ステップS6,S7の呼出電文の送信と応答電文の受信による処理を繰り返している。
続いて、ステップS8でテーブル末尾のアドレスを判別するとステップS10に進み、アナログ感知器14の接続または未接続に変化があったか否かを、ステップS7における応答電文の受信結果から判別し、アナログ感知器14の接続又は未接続の変化を判別した場合は、ステップS2に戻り、現在の重み値順アドレステーブル50における変化のあった状態の接続又は未接続を修正し、ステップS3で再度、重み値順に並び替えて新たな重み値順アドレステーブルを生成し、同様にしてステップS4からの処理を繰り返す。
[端末機器の接続/未接続と検出情報の重要度による重み値順アドレステーブルの生成]
図4は端末機器の接続と未接続及び検出情報の重要度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルの生成過程を示した説明図、図5は図4の過程を経て生成された重み値アドレステーブルを示した説明図である。
図4(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル52にあっては、端末機器の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14で検出する煙濃度や温度による重要度に対応して第2重み値を設定している。
本実施形態では、検出情報の重要度として、光電式スポット型感知器の感度を示す1種、2種及び3種を利用する。光電式スポット型感知器には、1種、2種、3種の感知器があり、1種は減光率5%の煙で30秒以内に作動する感度、2種は減光率10%の煙で30秒以内に作動する感度、3種は減光率15%の煙で30秒以内に作動する感度であり、アナログ感知器14に代えて光電式スポット型感知器を設置したと想定した場合に必要な感度を検出情報の重要度に利用している。
ここで、検出情報の重要度に応じた第2重み値は、重要度の高い順に、1種感度で重み値を3とし、2種感度で重み値を2とし、3種感度で重み値を1としている。
次に、第1重み値と第2重み値を設定したアドレステーブル52について、図4(B)に示すように、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル54を生成する。
続いて、中間アドレステーブル54について、加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図5(C)に示す重み値順アドレステーブル56を生成する。
このような重み値順アドレステーブル56の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル56で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文をアナログ感知器14に送信し、センサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、検出情報の重要度が高いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10で受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
[端末機器の接続/未接続と火災危険度による重み値順アドレステーブルの生成]
図6は端末機器の接続と未接続及び火災危険度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図6(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル58にあっては、端末機器の状態として図2(A)に示したと同様に、端末機器の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14の設置場所により決まる火災危険度に対応して第2重み値を設定している。
ここで、火災危険度は、アナログ感知器14の設置場所が厨房等の火気を使用する場所や喫煙を行う場所では高く、一方、火気の使用がない場所や禁煙場所等では低くなる。本実施形態では、火災危険度を高中低の三段階に分け、火災危険度高で重み値を3とし、火災危険度中で重み値を2とし、火災危険度低で重み値を1としている。
次に、第1重み値と第2重み値を設定したアドレステーブル58について、図4(B)に示したと同様に、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算した重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図6(B)に示す重み値順アドレステーブル60を生成する。
このような重み値順アドレステーブル60の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル60で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、火災危険の高いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
なお、図2(B)に示した端末機器の接続と未接続に対応した重み値は、以下の説明で明らかにする端末機器の他の状態に対応した重み値と必ず組み合わせて設定する重み値となる。
[端末機器の接続/未接続と煙濃度/温度による重み値順アドレステーブルの生成]
図7は端末機器の接続と未接続及び煙濃度と温度に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図7(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル62にあっては、アナログ感知器14の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14で検出している煙濃度に対応して第2重み値を設定し、更に、アナログ感知器14で検出している温度に対応して第3重み値を設定している。
図1に示したアナログ感知器14には、センサデータとして煙濃度を検出する感知器と温度を検出する感知器があることから、それぞれの大小関係に対応した重み値を設定している。本実施形態では、煙濃度と温度を高中低の三段階のレベルに分け、高レベルで重み値を3とし、中レベルで重み値を2とし、低レベルで重み値を1としている。ここで、アドレス01〜07のアナログ感知器14は煙濃度を検出し、アドレス08〜15のアナログ感知器14は温度を検出している。
煙濃度及び温度に対応した第2重み値及び第3重み値の設定は、受信機10から呼出電文を送信して受信したアナログ感知器14からの応答電文による煙濃度データ又は温度データを所定の閾値と比較して高中低の三段階のレベルに分けて重み値を設定する。
このため定常監視状態では、煙濃度は概ね0%/mであり、温度も室温であることから、煙濃度及び温度は低レベルにあり、重み値1の設定となっているが、図7にあっては、説明の都合上、高中低の三段階のレベルが生じた場合を例にとっている。
次に、第1重み値、第2重み値及び第3重み値を設定したアドレステーブル62について、第1重み値、第2重み値及び第3重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図7(B)に示す重み値順アドレステーブル64を生成する。
このような重み値順アドレステーブル64の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル64で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、煙濃度や温度の高いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
[端末機器の接続/未接続と火災発報履歴による重み値順アドレステーブルの生成]
図8は端末機器の接続と未接続及び火災発報履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図8(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル66にあっては、アナログ感知器14の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14の火災発報履歴となる発報回数に対応して第2重み値を設定している。
図1に示した受信機10の受信機制御部34は、伝送路12に接続しているアナログ感知器14からのセンサデータに基づき火災を判断した場合に、感知器アドレスに対応して発報回数を火災発報履歴として記憶している。
本実施形態にあっては、アナログ感知器14の火災発報履歴を示す発報回数を第2重み値としてアドレステーブル66に設定している。次に、第1重み値及び第2重み値を設定したアドレステーブル66について、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図8(B)に示す重み値順アドレステーブル68を生成する。
このような重み値順アドレステーブル68の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル68で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、火災発報回数の高いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
[端末機器の接続/未接続と非火災発報履歴による重み値順アドレステーブルの生成]
図9は端末機器の接続と未接続及び非火災発報履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図9(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル70にあっては、アナログ感知器14の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14の非火災発報履歴となる非火災発報回数に対応して第2重み値を設定している。
図1に示した受信機10の受信機制御部34は、伝送路12に接続しているアナログ感知器14からのセンサデータに基づき火災を判断して火災警報を出力した場合、防災担当者等による火災現場の確認により非火災であった場合に行われる所定の一連操作、例えば音響警報停止スイッチの操作、地区音響停止スイッチの操作及び復旧スイッチの操作或いは所定の非火災発報通知操作を判別して非火災発報を認識し、感知器アドレスに対応して非火災報の発生回数をカウントアップすることで非火災発報履歴として記憶している。
本実施形態にあっては、アナログ感知器14の非火災発報履歴を示す非火災の発報回数を第2重み値としてアドレステーブル70に設定している。次に、第1重み値及び第2重み値を設定したアドレステーブル70について、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図9(B)に示す重み値順アドレステーブル72を生成する。
このような重み値順アドレステーブル72の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル72で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、非火災発報回数の多いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
[端末機器の接続/未接続と非火災発報履歴による重み値順アドレステーブルの生成]
図10は端末機器の接続と未接続及び障害履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図10(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル74にあっては、アナログ感知器14の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14の障害履歴となる障害発生回数に対応して第2重み値を設定している。
図1に示した受信機10の受信機制御部34は、伝送路12に接続しているアナログ感知器14に呼出電文を送信しても応答電文を受信できなかった場合に、そのアナログ感知器14の障害と判断して障害警報を出力しており、この感知器障害を判断した場合に、感知器アドレスに対応して障害発生回数をカウントアップすることで障害履歴として記憶している。
本実施形態にあっては、アナログ感知器14の障害履歴を示す障害発生回数を、第2重み値としてアドレステーブル74に設定している。次に、第1重み値及び第2重み値を設定したアドレステーブル74について、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図10(B)に示す重み値順アドレステーブル76を生成する。
このような重み値順アドレステーブル76の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル76で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、障害発生回数の多いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
[端末機器の接続/未接続と製造年月日による重み値順アドレステーブルの生成]
図11は端末機器の接続と未接続及び障害履歴に応じた重み値の設定による重み値順アドレステーブルを示した説明図である。
図11(A)に示す初期設定されるアドレスを昇順に並べたアドレステーブル78にあっては、アナログ感知器14の状態として図2(A)に示したと同様に、アナログ感知器14の接続で1となり、未接続で0となる第1重み値を設定し、これに加えてアナログ感知器14の製造年月の古いほど高くなる第2重み値を設定している。
図1に示した防災監視設備で警戒区域にアナログ感知器14を設置する場合、製造年月日が例えば数か月といった範囲で異なることが想定され、また、運用中に障害を起こしたアナログ感知器14を新品に交換したり、感知器を増設したりすると、新しい製造年月日のものが存在することとなる。
そこで図1に示した防災監視設備の施工段階で、受信機10に記憶させる物件データに含まれる感知器アドレスに対応して製造年月日を設定しておき、電源投入により受信機10を立ち上げた際に、物件データからアナログ感知器14の製造年月日を取得してアドレステーブル78に設定し、製造年月日が古いほど高くなる第2重み値を設定する。
本実施形態では、日単位の区別は不要であることから、月単位の区別とし、製造年月に対応して第2重み値を設定している。また、年単位の区別とし、製造年度に対応して第2重み値を設定してもよい。
ここでアドレステーブル78のアドレス01の製造年月は他の製造年月と大きく離れており、アドレス01のアナログ感知器14は障害により新品に交換したものであることが分かる。
このようにしてアドレステーブル78を生成したならば、続いて、第1重み値及び第2重み値を設定したアドレステーブル78について、第1重み値と第2重み値を加算した加算重み値をもつ中間アドレステーブル(図示せず)を生成し、中間アドレステーブルについて加算重み値の大きい順にアドレスを並べ替えるソート処理を行うことにより、図11(B)に示す重み値順アドレステーブル80を生成する。
このような重み値順アドレステーブル80の生成が図3のフローチャートにおけるステップS1〜S3の処理に相当し、続いてステップS4〜S10に示すように、重み値順アドレステーブル80で与えられる重み値の高い順にアドレスを設定した呼出電文を端末に送信してセンサデータを含む応答電文を受信して処理する。
このため、一括AD変換コマンドを含む電文を一定周期毎に送信することによりアナログ感知器14が検出したセンサデータを、受信機10からの呼出電文に対する応答電文で送り返す場合、製造年月の古いアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮することができる。
また、本実施形態の変形として、製造年月日が新しいほど高くなる第2重み値を設定した重み値順アドレステーブルを生成し、製造年月の新しいアナログ感知器14ほど、センサデータを検出してから受信機10でセンサデータを受信するまでの時間遅れを短縮するようにしても良い。
なお、製造年月日に代えて使用期間に応じて重み値を設定しても良い。即ち、端末機器の製造年月日が古いほど使用期間が長くなり、製造年月日が新しいほど使用期間が短くなることから、端末機器の使用期間が長いほど、又は端末機器の使用期間が短いほど高くなるように重み値を設定しても良い。
[本発明の変形例]
(重み値による端末呼出し回数の制御)
また、上記の実施形態は、重み値の高い順にアドレスを設定して端末機器に呼出電文を送信しているが、これ限定されず、受信機の制御部は、重み値に応じて端末機器に対し呼出電文を送信する回数を変化させるようにしても良い。このため、例えば端末機器で検出した火災発報回数が多いほど高い重み値により呼出電文の送信回数が増加させることで、火災検出の可能性が高い特定の状態にある端末機器から集中的に応答電文を返送させて火災検出等の遅れ時間を動的に短くすることができる。
(ガス消火設備)
上記の実施形態は、火災やガス漏れを監視する防災監視設備の伝送システムを例にとっているが、火災発生時に二酸化炭素やハロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備の伝送システムに適用することもできる。
ガス系消火設備にあっては、制御盤から引き出された伝送路に固有のアドレスを設定した複数の操作箱を接続し、制御盤から操作箱にアドレスを指定した所望のコマンドやデータを含む呼出電文を送信し、自己アドレスと一致するアドレスの呼出電文を受信した操作箱から操作情報や検出情報等のデータを含む応答電文を制御盤に送信し、消火ガスを放出するための制御や表示を行うようにしており、操作箱の状態に応じた重み値を設定し、設定した重み値に基づいた順番にアドレスを設定して操作箱に呼出電文を送信すれば良い。
これ以外にも、制御盤から引き出された伝送路に、固有のアドレスを設定した所定の最大アドレス数以内となる複数の端末機器を接続し、制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した端末機器から応答電文を送信する適宜の防災設備の伝送システムに適用できる。
(制御負荷としての端末機器)
上記の実施形態は、端末機器として検出機能を備えたアナログ感知器を例にとっているが、制御負荷として機能する図1に示した防火シャッター26、防火戸28、ダンパ30及びスプリンクラー消火設備のアラーム弁32等の端末機器についても、同様に、制御負荷の状態、例えば、接続と未接続、重要度、制御履歴、障害履歴、製造年月日等に対応した重み値を設定し、設定した重み値に基づいた順番にアドレスを設定して制御負荷に呼出電文を送信するようにしても良い。
(その他)
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:受信機
12−1,12−2:伝送路
14:アナログ感知器
16:中継器
18:火報回線
20:オンオフ感知器
22:発信機
24:ガス漏れ検出器
26:防火シャッター
28:防火戸
30:ダンパ
32:アラーム弁
34:受信機制御部
36−1,36−2:伝送部
38:表示部
40:操作部
42:音響警報部
44:移報部
46:プリンタ
48,52,58,62,66,70,74,78:アドレステーブル
50,56,60,64,68,72,76,80:重み値順アドレステーブル
54:中間アドレステーブル


Claims (8)

  1. 固有のアドレスを設定した複数の端末機器を、伝送路を介して接続し制御盤からアドレスを指定した呼出電文を送信し、前記呼出電文のアドレスと自己アドレスが一致した前記端末機器から応答電文を送信する防災設備の伝送システムであって
    前記制御盤初期設定された複数のアドレス全てに送信した呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じた第1重み値に、前記端末機器の状態に応じた第2重み値を加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信し、当該呼出電文に対する応答電文の受信状態に応じて前記第1重み値を更新し、当該応答電文による前記端末機器の状態変化に応じて前記第2重み値を更新する制御部を備えたことを特徴とする防災設備の伝送システム。
  2. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出する検出情報の重要度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  3. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で火災を検出する区画の火災危険度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  4. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出する煙濃度又は温度が高いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  5. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器で検出した火災発報回数が多いほど、前記端末機器の非火災発報回数が多いほど、又は、前記端末機器の障害発生回数が多いほど高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  6. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器の製造年月日の古い順又は新しい順に高くなる所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  7. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記端末機器について異なる複数の状態に応じ所定の第2重み値を前記第1重み値に加算した加算重み値の高い順にアドレスを設定して前記端末機器に呼出電文を送信することを特徴とする防災設備の伝送システム。
  8. 請求項記載の防災設備の伝送システムに於いて、前記制御部は、前記加算重み値に応じて前記端末機器に対する呼出電文を送信する回数を変化させることを特徴とする防災設備の伝送システム。
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