JP6935345B2 - 火災報知設備 - Google Patents
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Description
本発明は、受信機から引き出された伝送路に固有のアドレスが設定された伝送機能を有する火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
受信機に、
1又は複数の伝送路と接続し、火災感知器との間で信号を送受信して火災を検出するサブCPUが複数設けられ、
さらに、複数のサブCPUから火災検出情報を受信して自己に接続された第1警報表示部により警報表示するメインCPUが設けられ、
複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、バックアップ用サブCPUにメインCPUの機能が停止した場合に最小限必要な所定の警報表示を行う第2警報表示部が接続され、
バックアップ用サブCPUは、自己又は他の前記サブCPUの火災検出情報により第2警報表示部を作動して警報表示させることを特徴とする。
メインCPUと複数のサブCPUはバス接続されており、複数のサブCPUは火災検出時に火災検出情報をバスに出力し、
メインCPUが正常な場合、メインCPUは火災検出情報を受信時に第1警報表示部の作動により警報表示させ、
メインCPUの正常な場合及び機能停止した場合のいずれにおいても、バックアップ用サブCPUは自己の火災検出時及びバックアップ用サブCPUを除く複数のサブCPUから火災検出情報の受信時に第2警報表示部の作動により警報表示させる。
バックアップ用サブCPUに接続された第2警報表示部には、火災代表灯とアドレス表示器が設けられる。
メインCPUに接続された第1警報表示部には、火災検出情報を画面表示するディスプレイ装置と、火災代表灯を除く1又は複数の表示灯が設けられる。
メインCPUは、周期的にサブCPUに対し定期通報信号を送信しており、サブCPUは定期通報信号の受信が断たれた場合にメインCPUの機能停止を検出する。
バックアップ用サブCPUはウォッチドッグタイマによって自己の異常を検出するものであって、メインCPUの機能停止又は自己の異常のいずれを検出した場合に異常検出灯によって異常を警報する。
サブCPUから引き出された伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有する中継器が接続され、中継器に発信機が接続されるか、又は中継器から引き出された感知器線にオンオフ火災感知器が接続される。
サブCPUから引き出された伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有するガス漏れ検出器が接続され、
バックアップ用サブCPUに接続された第2警報表示部には、火災代表灯、ガス漏れ代表灯及びアドレス表示器が設けられる。
本発明は、
受信機から引き出された伝送路に固有のアドレスが設定された伝送機能を有する火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、受信機に、1又は複数の伝送路と接続し、火災感知器との間で信号を送受信して火災を検出するサブCPUが複数設けられ、さらに、複数のサブCPUから火災検出情報を受信して自己に接続された第1警報表示部により警報表示するメインCPUが設けられ、複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、バックアップ用サブCPUにメインCPUの機能が停止した場合に最小限必要な所定の警報表示を行う第2警報表示部が接続され、バックアップ用サブCPUは、自己又は他の前記サブCPUの火災検出情報により第2警報表示部を作動して警報表示させるようにしたため、メインCPUの機能が停止しても、バックアップ用サブCPUにより火災監視に最小限必要な警報表示が行われ、メインCPUを二重化する場合に比べ、メインCPUに接続していた警報表示部の一部をバックアップ用サブCPUの接続に変更するだけで済むことから、回路規模は実質的に増加することがなく、簡単且つ容易に、メインCPUの機能停止に対し火災監視機能は喪失せず、最小限必要な機能を維持することで高い信頼性が得られる。
また、メインCPUと複数のサブCPUはバス接続されており、複数のサブCPUは火災検出時に火災検出情報をバスに出力し、メインCPUが正常な場合、メインCPUは火災検出情報を受信時に第1警報表示部の作動により警報表示させ、メインCPUの正常な場合及び機能停止した場合のいずれにおいても、バックアップ用サブCPUは自己の火災検出時及びバックアップ用サブCPUを除く複数のサブCPUから火災検出情報の受信時に第2警報表示部の作動により警報表示させるようにしたため、メインCPUが正常な場合と機能停止した場合のいずれについても、火災監視に最小限必要な第2警報表示部による警報表示がバックアップ用サブCPUにより行われ、メインCPUが正常な場合は第1警報表示部と第2警報表示部の両方の作動による警報表示を十分に行うことができ、メインCPUが機能停止した場合には、第2警報表示部による最小限必要な警報表示ができる。
また、バックアップ用サブCPUに接続された第2警報表示部には、火災代表灯とアドレス表示器が設けられたため、メインCPUが機能停止しても、受信機で火災代表灯が点滅又は点灯し、また、感知器アドレスが表示されることで、適切な避難誘導や消火活動が可能となる。
また、メインCPUに接続された第1警報表示部には、火災検出情報を画面表示するディスプレイ装置と、火災代表灯を除く1又は複数のサブCPU表示灯が設けられ、メインCPUが正常な場合には、バックアップ用サブCPUによる第2警報表示部の警報表示と合わせて十分な火災警報表示ができる。
また、メインCPUは、周期的にサブCPUに対し定期通報信号を送信しており、サブCPUは定期通報信号の受信が断たれた場合にメインCPUの機能停止を検出するようにする、所謂ハートビート監視によりメインCPUが機能停止した場合にハートビート監視タイマがタイムアウトしてメインCPUの機能停止を確実に検出する。
また、バックアップ用サブCPUはウォッチドッグタイマによって自己の異常を検出するものであって、メインCPUの機能停止又は自己の異常のいずれを検出した場合に異常検出灯によって異常を警報することができるので、メインCPU・バックアップ用サブCPUのいずれに異常が生じても異常を警報することができる。
また、サブCPUから引き出された伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有する中継器が接続され、中継器に発信機が接続されるか、又は中継器から引き出された感知器緯線にオンオフ火災感知器が接続されたため、発信機やオンオフ火災感知器による火災監視についても、メインCPUが機能停止した場合、バックアップ用サブCPUにより火災監視に最小限必要な警報表示が受信機で行なわれ、例えば、火災代表灯が点灯し、また、感知器アドレスが表示されることで、適切な避難誘導や消火活動が可能となる。
また、サブCPUから引き出された伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有するガス漏れ検出器が接続され、バックアップ用サブCPUに接続された第2警報表示部には、火災代表灯、ガス漏れ代表灯及びアドレス表示器が設けられたため、ガス漏れ監視についても、メインCPUの機能停止した場合、ガス漏れ監視に最小限必要な第2警報表示部による警報表示がバックアップ用サブCPUにより行われ、ガス漏れ監視についても高い信頼性が得られる。
(火災報知設備の概要)
図1は受信機にメインCPUとサブCPUが設けられた火災報知設備の実施形態を示した説明図である。
受信機10には、メインCPU16と複数のサブCPU基板18−1〜18−3が設けられ、サブCPU基板18−1〜18−3にはサブCPU20−1〜20−3と伝送部24−1〜24−3が設けられ、サブCPU基板18−3に設けられたサブCPU20−3をバックアップ用サブCPU20−3としている。なお、以下の説明では、バックアップ用サブCPU20−3を単にサブCPU20−3という場合がある。また、サブCPU20−1〜20−3及び伝送部24−1〜24−3をサブCPU20及び伝送部24という場合がある。
サブCPU20は、伝送部24に指示して火災感知器14との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、火災監視制御を行っている。伝送部24から火災感知器14に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、伝送路12の線路電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
サブCPU20−1〜20−3でメインCPU16の機能停止を検出するため、メインCPU16は定期通報フレームを周期的に送信し、サブCPU20−1〜20−3には定期通報フレームの受信によりリセットスタートされるハートビート監視タイマが設けられている。
メインCPU16の機能が停止すると、ディスプレイ装置26や音響警報部32を用いたメインCPU16による警報表示は行われず、バックアップ用サブCPU20−3のみによる警報表示が行われることになる。
(メインCPUの制御)
図2は図1のメインCPUの制御を示したフローチャートである。図2に示すように、メインCPU16はステップS1でサブCPU20(サブCPU20−1,20−2又はバックアップ用サブCPU20−3)から送信された火災検出情報の受信を判別するとステップS2に進み、ディスプレイ装置26に火災が検出された感知器アドレスに基づき火災発生場所を含む火災警報情報を表示させると共に、音響警報部32のスピーカから火災発生を示す所定の主音響警報を出力させ、更に、移報部33により火災移報信号を外部に出力して所定の連動制御等を行わせる。
図3は図1のサブCPUの制御を示したフローチャートである。図3に示すように、例えばサブCPU20−1は、ステップ11で火災監視を行っており、ステップS12で火災を判定するとステップS13に進み、メインCPU16の正常を判別した場合はステップS14に進み、メインCPU16とバックアップ用サブCPU20−3の両方に火災検出情報を送信する。
図4は図1のバックアップ用サブCPUの制御を示したフローチャートである。図4に示すように、バックアップ用サブCPU20−3は、ステップ21で火災監視を行っており、ステップS22で火災を判定するとステップS23に進み、メインCPU16の正常を判別した場合はステップS24に進み、メインCPU16に火災検出情報を送信し、メインCPU16によりディスプレイ装置26に火災が検出された感知器アドレスに基づき火災発生場所を含む火災警報情報を表示させ、音響警報部32のスピーカから火災発生を示す所定の主音響警報を出力させる。
(シリアル転送バス)
上記の実施形態は、メインCPUとサブCPUの間で情報を伝送するシリアル転送バスとしてコントロールエリアネットワーク(CAN)を使用したが、本発明はこれに限定されず、適宜のシリアル転送バスを用いることかできる。
上記の実施形態は、メインCPUが機能停止した場合にバックアップ用サブCPUで行う火災監視に最小限必要な警報表示として、火災代表灯又はガス漏れ代表灯の作動と7セグメント表示器によるアドレス表示を例にとっているが、これに限定されず、火災警報又はガス漏れ警報と火災又はガス漏れ検出場所が分かる警報表示であれば、適宜の表示機器による最小限必要な警報表示とすることができる。
上記の実施形態は、R型の受信機からの伝送路を介してR型の火災感知器を接続した火災報知設備を例にとっているが、P型の受信機から引き出した感知器回線にアドレスを設定すると共に伝送機能を備えたアドレッサブル火災感知器を接続した火災報知設備についても、同様に、受信機にメインCPUと複数のサブCPUを設けた場合に、サブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとして、火災監視に最小限必要な警報表示部を接続し、メインCPUの機能が停止した場合に、バックアップ用CPUにより最小限必要な警報表示を行うようにしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:伝送路
14:火災感知器
15:シリアル転送バス
16:メインCPU
18−1〜18−3:サブCPU基板
20−1,20−2:サブCPU
20−3:バックアップ用サブCPU
24−1〜24−3:伝送部
26:ディスプレイ装置
28:LED表示部
30:操作部
32:音響警報部
33:移報部
34:リレー回路部
36:火災代表灯
38:ガス漏れ代表灯
40:7セグメント表示器
Claims (8)
- 受信機から引き出された伝送路に固有のアドレスが設定された伝送機能を有する火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
前記受信機に、
前記1又は複数の伝送路と接続し、前記火災感知器との間で信号を送受信して火災を検出するサブCPUが複数設けられ、
さらに、前記複数のサブCPUから火災検出情報を受信して自己に接続された第1警報表示部により警報表示するメインCPUが設けられ、
前記複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、前記バックアップ用サブCPUに前記メインCPUの機能が停止した場合に最小限必要な所定の警報表示を行う第2警報表示部が接続され、
前記バックアップ用サブCPUは、自己又は他の前記サブCPUの火災検出情報により前記第2警報表示部を作動して警報表示させることを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記メインCPUと前記複数のサブCPUはバス接続されており、前記複数のサブCPUは火災検出時に火災検出情報を前記バスに出力し、
前記メインCPUが正常な場合、前記メインCPUは前記火災検出情報を受信時に前記第1警報表示部の作動により警報表示させ、
前記メインCPUの正常な場合及び機能停止した場合のいずれにおいても、前記バックアップ用サブCPUは自己の火災検出時及び前記バックアップ用サブCPUを除く前記複数のサブCPUから前記火災検出情報の受信時に前記第2警報表示部の作動により警報表示させることを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記バックアップ用サブCPUに接続された前記第2警報表示部には、火災代表灯とアドレス表示器が設けられたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項3記載の火災報知設備に於いて、
前記メインCPUに接続された前記第1警報表示部には、火災検出情報を画面表示するディスプレイ装置と、前記火災代表灯を除く1又は複数の表示灯が設けられたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記メインCPUは、周期的に前記サブCPUに対し定期通報信号を送信しており、前記サブCPUは前記定期通報信号の受信が断たれた場合に前記メインCPUの機能停止を検出することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項5記載の火災報知設備に於いて、
前記バックアップ用サブCPUはウォッチドッグタイマによって自己の異常を検出するものであって、前記メインCPUの機能停止又は自己の異常のいずれを検出した場合に異常検出灯によって異常を警報することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記サブCPUから引き出された前記伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有する中継器が接続され、前記中継器に発信機が接続されるか、又は前記中継器から引き出された感知器回線にオンオフ火災感知器が接続されたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
前記サブCPUから引き出された前記伝送路には、更に、固有アドレスが設定された伝送機能を有するガス漏れ検出器が接続され、
前記バックアップ用サブCPUは自己に接続された前記第2警報表示部には、火災代表灯、ガス漏れ代表灯及びアドレス表示器が設けられたことを特徴とする火災報知設備。
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