JP2021185512A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、受信機から引き出された伝送路に端末機器を接続して火災に関する異常を監視する火災報知設備であって、
受信機は、
1又は複数の伝送路と接続し、端末機器との間で信号を送受信する複数のサブCPUと、
複数のサブCPUと通信して警報を行わせるメインCPUと、
を備え、
複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、
バックアップ用サブCPUは、メインCPUの機能が停止した場合に、自己又は他のサブCPUで検出された火災に関する異常の情報によりメインCPUによる警報とは異なる警報表示を行わせることを特徴とする。
本発明は、受信機から引き出された伝送路に端末機器を接続して火災に関する異常を監視する火災報知設備であって、受信機は、1又は複数の伝送路と接続し、端末機器との間で信号を送受信する複数のサブCPUと、複数のサブCPUと通信して警報を行わせるメインCPUと、を備え、複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、バックアップ用サブCPUは、メインCPUの機能が停止した場合に、自己又は他のサブCPUで検出された火災に関する異常の情報によりメインCPUによる警報とは異なる警報表示を行わせるようにしたため、メインCPUの機能が停止しても、バックアップ用サブCPUにより火災に関する異常の警報表示が行われ、メインCPUを二重化する場合に比べ、回路規模は実質的に増加することがなく、簡単且つ容易に、メインCPUの機能停止に対し火災に関する異常監視機能は喪失せず、最小限必要な機能を維持することで高い信頼性が得られる。
(火災報知設備の概要)
図1は受信機にメインCPUとサブCPUが設けられた火災報知設備の実施形態を示した説明図である。
受信機10には、メインCPU16と複数のサブCPU基板18−1〜18−3が設けられ、サブCPU基板18−1〜18−3にはサブCPU20−1〜20−3と伝送部24−1〜24−3が設けられ、サブCPU基板18−3に設けられたサブCPU20−3をバックアップ用サブCPU20−3としている。なお、以下の説明では、バックアップ用サブCPU20−3を単にサブCPU20−3という場合がある。また、サブCPU20−1〜20−3及び伝送部24−1〜24−3をサブCPU20及び伝送部24という場合がある。
サブCPU20は、伝送部24に指示して火災感知器14との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、火災監視制御を行っている。伝送部24から火災感知器14に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、伝送路12の線路電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
サブCPU20−1〜20−3でメインCPU16の機能停止を検出するため、メインCPU16は定期通報フレームを周期的に送信し、サブCPU20−1〜20−3には定期通報フレームの受信によりリセットスタートされるハートビート監視タイマが設けられている。
メインCPU16の機能が停止すると、ディスプレイ装置26や音響警報部32を用いたメインCPU16による警報表示は行われず、バックアップ用サブCPU20−3のみによる警報表示が行われることになる。
(メインCPUの制御)
図2は図1のメインCPUの制御を示したフローチャートである。図2に示すように、メインCPU16はステップS1でサブCPU20(サブCPU20−1,20−2又はバックアップ用サブCPU20−3)から送信された火災検出情報の受信を判別するとステップS2に進み、ディスプレイ装置26に火災が検出された感知器アドレスに基づき火災発生場所を含む火災警報情報を表示させると共に、音響警報部32のスピーカから火災発生を示す所定の主音響警報を出力させ、更に、移報部33により火災移報信号を外部に出力して所定の連動制御等を行わせる。
図3は図1のサブCPUの制御を示したフローチャートである。図3に示すように、例えばサブCPU20−1は、ステップ11で火災監視を行っており、ステップS12で火災を判定するとステップS13に進み、メインCPU16の正常を判別した場合はステップS14に進み、メインCPU16とバックアップ用サブCPU20−3の両方に火災検出情報を送信する。
図4は図1のバックアップ用サブCPUの制御を示したフローチャートである。図4に示すように、バックアップ用サブCPU20−3は、ステップ21で火災監視を行っており、ステップS22で火災を判定するとステップS23に進み、メインCPU16の正常を判別した場合はステップS24に進み、メインCPU16に火災検出情報を送信し、メインCPU16によりディスプレイ装置26に火災が検出された感知器アドレスに基づき火災発生場所を含む火災警報情報を表示させ、音響警報部32のスピーカから火災発生を示す所定の主音響警報を出力させる。
(シリアル転送バス)
上記の実施形態は、メインCPUとサブCPUの間で情報を伝送するシリアル転送バスとしてコントロールエリアネットワーク(CAN)を使用したが、本発明はこれに限定されず、適宜のシリアル転送バスを用いることかできる。
上記の実施形態は、メインCPUが機能停止した場合にバックアップ用サブCPUで行う火災監視に最小限必要な警報表示として、火災代表灯又はガス漏れ代表灯の作動と7セグメント表示器によるアドレス表示を例にとっているが、これに限定されず、火災警報又はガス漏れ警報と火災又はガス漏れ検出場所が分かる警報表示であれば、適宜の表示機器による最小限必要な警報表示とすることができる。
上記の実施形態は、R型の受信機からの伝送路を介してR型の火災感知器を接続した火災報知設備を例にとっているが、P型の受信機から引き出した感知器回線にアドレスを設定すると共に伝送機能を備えたアドレッサブル火災感知器を接続した火災報知設備についても、同様に、受信機にメインCPUと複数のサブCPUを設けた場合に、サブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとして、火災監視に最小限必要な警報表示部を接続し、メインCPUの機能が停止した場合に、バックアップ用CPUにより最小限必要な警報表示を行うようにしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:伝送路
14:火災感知器
15:シリアル転送バス
16:メインCPU
18−1〜18−3:サブCPU基板
20−1,20−2:サブCPU
20−3:バックアップ用サブCPU
24−1〜24−3:伝送部
26:ディスプレイ装置
28:LED表示部
30:操作部
32:音響警報部
33:移報部
34:リレー回路部
36:火災代表灯
38:ガス漏れ代表灯
40:7セグメント表示器
Claims (1)
- 受信機から引き出された伝送路に端末機器を接続して火災に関する異常を監視する火災報知設備であって、
前記受信機は、
前記1又は複数の伝送路と接続し、前記端末機器との間で信号を送受信する複数のサブCPUと、
前記複数のサブCPUと通信して警報を行わせるメインCPUと、
を備え、
前記複数のサブCPUの内の1台をバックアップ用サブCPUとし、
前記バックアップ用サブCPUは、前記メインCPUの機能が停止した場合に、自己又は他の前記サブCPUで検出された火災に関する異常の情報により前記メインCPUによる警報とは異なる警報表示を行わせることを特徴とする火災報知設備。
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