JP2011087220A - 無線防災システム、センサノード、電波中継ノード及び無線防災ノード - Google Patents

無線防災システム、センサノード、電波中継ノード及び無線防災ノード Download PDF

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Abstract

【課題】電文の受信順が入れ替わっても不具合を起さず且つ同じ電文の受信処理による負担を軽減する。
【解決手段】無線式感知器16−11及び電波中継器14−1の連番設定部60,70は、0〜255の範囲で連続的に変化する連続番号を繰り返し生成し、送信時に生成している連続番号を電文に設定して送信する。電波中継器14−1の連番管理部66は、受信した電文から送信元IDと連番を取得し、送信元ID毎に、取得した連番から128個前の連番までの更新禁止範囲を設定して所定時間維持し、更新禁止範囲に入る連番の受信電文の処理を禁止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線式感知器などのセンサノードから無線送信された電文を受信機に伝送して警報させる無線防災システム、センサノード、電波中継ノード及び無線防災ノードに関する。
従来、火災を監視する無線式の防災監視システムにあっては、ビルの各フロアといった警戒区域にセンサノードとしての複数の無線式火災感知器を設置し、無線式感知器で火災を検出した時、火災を示す電文をフロア単位に設置した無線防災ノードとしての無線受信用中継器に無線送信する。また途中に無線中継ノードとなる無線中継器を設置し、無線式感知器からの電文を中継する。
無線受信用中継器は受信機からの感知器回線に接続されており、火災を示す電文を受信すると、リレー接点やスイッチング素子のオンにより感知器回線に発報電流を流して火災発報信号を受信機に送信する。受信機は、この火災発報信号を受信すると、音響等の手段により火災警報を出す。
このような無線防災システムによれば、一般的に天井裏等に敷設される感知器回線の一部を不要にでき、配線工事が簡単になり、感知器の設置場所も配線等の制約を受けずに決めることができる。また、感知器増設等のシステム変更にも容易に対応できる。
特開平5−274580号公報 特開2001−292089号公報
しかしながら、このような従来の無線式の防災監視システムにおいては、無線受信用中継器で無線式感知器からの電文または電波中継器を経由した電文を受信した場合、伝播経路の状況などにより、電文の順番が入れ替わってしまい、電文の受信処理に矛盾を生じ、無線防災システムにおける通信の信頼性が低下する可能性が残されている。
また無線式感知器および電波中継器から電文送信は、通信の信頼性を確保するために同じ電文を複数回送信する多連送の送信としており、このために受信側では同じ電文についての受信解析処理を複数回行うこととなり、処理負担が増加する問題もある。
本発明は、電文の受信順が入れ替わっても不具合を起こさず、且つ同じ電文の受信処理による負担を軽減する無線防災システム、センサノード、電波中継ノード及び無線防災ノードを提供することを目的とする。
(システム)
本発明は、複数のセンサノード、電波中継ノード、無線防災ノード及び受信機で構成され、センサノードから無線送信された電文又は電波中継ノードを経由してセンサノードから無線送信された電文を無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された前記受信機に送信する無線防災システムに於いて、
送信ノードとして機能するセンサノード及び電波中継ノードは、所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備え、
受信ノードとして機能する電波中継ノード及び無線防災ノードは、受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、複数のセンサノード、無線防災ノード及び受信機で構成され、センサノードから無線送信された電文を無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された前記受信機に送信する無線防災システムに於いて、
送信ノードとして機能するセンサノードは、所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備え、
受信ノードとして機能する無線防災ノードは、受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする。
ここで、送信ノードの連番設定部は、0から所定の最大値(N−1)の間で連続的に変化するN個の連続番号を繰り返し生成し、送信時に生成している連続番号を電文に設定して送信し、
受信ノードの連番管理部は、受信した電文から連続番号を取得し、取得した連続番号からN/2だけ前の連続番号までの更新禁止範囲を設定する。
受信ノードの連番管理部は、更新禁止範囲に入らない連続番号の電文を受信した時、更新禁止範囲を、受信した連続番号から所定数前の連続番号までの新たな更新禁止範囲に更新して所定時間維持する。
(センサノード)
本発明は、異常を検出して電文を電波中継ノード又は受信機に信号線接続された無線防災ノードに無線送信するセンサノードに於いて、
所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備えたことを特徴とする。
(電波中継ノード)
本発明は、センサノードから送信された無線信号を無線防災ノードに中継して処理させ、処理結果を信号線により接続された受信機に送信させる電波中継ノードに於いて、
所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部と、
受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、更新禁止範囲に入る受信電文の処理を禁止する連番管理部と、
を備えことを特徴とする。
(無線防災ノード)
本発明は、センサノードから送信された無線信号又は電波中継ノードを経由して送信された無線信号を受信して処理し、処理結果を信号線により接続された受信機に送信する無線防災ノードに於いて、
受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、所定範囲で連続的に変化する連続番号を生成し、電文の多連送による送信時に、生成している連続番号を電文に設定して送信し、受信側では、受信した連続番号及びそれ以前に受信している連続番号までの更新禁止範囲を設定し、次の電文受信で更新禁止範囲に入る連続番号を受信した場合には、電文の受信順が入れ替わっていると判断して受信処理を行わないようししているため、電文の受信順が入れ替わってしまうことによる不具合を確実に防止し、無線防災システムにおける通信の信頼性を高めることができる。
また多連送により送信された複数の同じ電文を受信する場合、最初の電文受信による更新禁止範囲の設定により、その後に受信される同じ連続番号の電文は更新禁止範囲に入ることで受信電文を解析する処理が都度繰り返し行われることを防止し、処理の負担を低減することができる。
本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図 図1の無線式感知器及び電波中継器の詳細を示したブロック図 図1の無線受信用中継器及びP型受信機の詳細を示したブロック図 図2の無線式感知器による多連送送信を示したタイムチャート 図2の電波中継器による多連送送信を示したタイムチャート 図1の無線防災システムで送受信する無線信号の電文フォーマットを示した説明図 図2の電波中継器と無線受信用中継器に設けた中継制御テーブルの登録内容を示した説明図 本実施形態の連番管理処理で設定される更新禁止範囲を示した説明図 図8の更新禁止範囲を設定するための条件式を示した説明図 電文受信で生成して管理される本実施形態の連番管理情報を示した説明図 図2の無線式感知器によるセンサ処理を示したフローチャート 図2の電波中継器による電波中継処理を示したフローチャート 図2の電波中継器および無線受信用中継器に設けた連番管理部による処理動作を示したフローチャート 図2の無線受信用中継器による無線受信用中継処理を示したフローチャート
図1は本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図である。図1において、監視対象となる建物11の1Fには無線防災ノードとして機能する無線受信用中継器12−1〜12−3が設置され、火災受信機であるP型受信機10から階別に引き出された感知器回線18−1〜18−3に接続されている。
1F〜3Fの各階には、センサノードとして機能する無線式感知器16−11〜16−14、16−21〜16−24、及び16−31〜16−34が設置されている。また本実施形態にあっては、無線受信用中継器12−1〜12−3に対し、距離が離れている無線式感知器からの電波の減衰による信号の喪失を防ぐために電波中継ノードとしての機能する電波中継器14−1〜14−3を設置している。
無線式感知器16−11〜16−34及び電波中継器14−1〜14−3のそれぞれには、機器IDを使用した固有のノードIDが予め登録されている。本実施形態で使用するノードIDは32バイトのデータである。
また無線受信用中継器12−1〜12−3,電波中継器14−1~14−3及び無線式感知器16−11〜16−34には、階別に無線ネットワークを構築していることから、階毎に、ネットワークアドレス(以下、単に「アドレス」という)を設定している。
ここで1Fを例にとって説明すると、無線式感知器16−11〜16−14は火災による煙濃度または温度が所定の閾値を超えたときに火災と判断し、火災を示す電文信号(以下、単に「電文」という)を無線送信する。この電文送信は、同じ電文を複数回送信する多連送送信である。
電波中継器14−1と無線受信用中継器12−1のそれぞれには、親子関係に基づいて電文を受信する子ノードとしての送信元を特定するノードIDが予め登録されている。即ち、無線受信用中継器12−1には子ノードとなる無線式感知器16−13,16−14及び電波中継器14−1のノードIDが予め登録されている。また電波中継器14−1には、子ノードとなる無線式感知器16−11,16−12のノードIDが予め登録されている。
なお、2F及び3Fの無線受信用中継器12−2,12−3及び電波中継器14−2,14−3についても同様であり、無線受信用中継器12−2は無線式感知器16−23,16−24及び電波中継器14−2のノードIDを予め登録し、電波中継器14−2は無線式感知器16−21,16−22のノードIDを登録し、無線受信用中継器12−3は無線式感知器16−33,16−34及び電波中継器14−3のノードIDを登録し、電波中継器14−3は無線式感知器16−31,16−32のノードIDを登録している。
このような無線受信用中継器12−1及び電波中継器14−1に対するノードIDの登録により、電文を受信した際には、電文に含まれる送信元IDと予め登録したノードIDとを比較し、例えば両者が一致したときに有効な電文として処理することになる。
更に本実施形態にあっては、無線受信用中継器12−1において、直接の親子関係にない無線式感知器16−11,16−12から電波中継器14−1を経由せずに直接受信される電文について、有効な電文としての処理を可能とするため、電波中継器14−1から無線受信用中継器12−1に、登録したノードIDを転送して追加登録し、これによって、受信用中継器12−1で子ノードとして割り当てられていない無線式感知器16−11,16−12からの電文を直接受信した場合にも、追加登録したノードIDとの一致を判別して、有効な電文として処理できるようにしている。
電波中継器14−1は、無線式感知器16−11,16−12からの電文を受信した際に、電文の送信元IDと登録しているノードIDとを比較し、両者が一致したときに有効な電文として無線受信用中継器12−1に対し中継送信する。無線受信用中継器12−1からの送信も同じ中継電文を複数回送信する多連送送信となる。
無線受信用中継器12−1は、子ノードとして割り当てられた無線式感知器16−13,16−14からの電文を受信した際に、電文の送信元IDと登録しているノードIDとを比較し、両者が一致したときに有効な電文として受信処理し、処理結果をP型受信機10に送信する。
無線受信用中継器12−1は、受信した電文が無線式感知器からの火災を示す電文であった場合、P型受信機10に対し感知器回線18−1に対する接点出力として発報電流を流すことで火災発報信号を送信する。
また無線受信用中継器12−1は電波中継器14−1を経由して無線式感知器16−11,16−12から電文を受信した場合にも、電文に含まれる送信元IDと予め登録したノードIDとの一致により有効な電文として受信し、受信結果をP型受信機10に送信する。
更に無線受信用中継器12−1は、割り当て対象となっていない無線式感知器16−11,16−12より直接、電文を受信した場合についても、受信した電文の送信元IDと追加登録されたノードIDと比較し、両者が一致したときに有効な電文として処理し、処理結果をP型受信機10に送信することになる。
また本実施形態にあっては、電波中継器14−1及び無線式感知器16−11〜16−14が正常に動作していること、即ち持ち去りや電池切れが発生していないことを監視するため、当該各ノードは定期通報電文を定期的に送信する。
無線式感知器16−11〜16−14及び電波中継器14−1からの定期通報電文の送信に対し、無線受信用中継器12−1は、電文の送信元IDと登録したノードIDの一致により有効な電文として受信したとき、登録したノードIDごとに設けている定期通報タイマをリセットスタートしている。しかしながら、定期的に定期通報電文が受信されずに定期通報タイマが所定時間を超えてタイムアップした場合には、そのノードが正常に動作していない定期通報異常であることを判断し、P型受信機10に対し障害発生を通知する。
この障害発生通知は、例えばP型受信機10からの感知器回線18−1に接続している終端抵抗を切り離して擬似的に断線状態を作り出すことで、定期通報異常による障害発生を通知する。
図2は図1の実施形態に設けた1Fの無線式感知器16−116及び電波中継器14−1を取り出して、その詳細を示したブロック図である。
まず無線式感知器16−11を説明する。センサノードとしての無線式感知器16−11は、プロセッサ20、送信回路を備えた無線通信部22、アンテナ24、センサ部26、ディップスイッチなどを用いた操作部27及びバッテリー30で構成される。センサ部26は例えば光電式の煙感知部やサーミスタなどを用いた温度検出部である。
プロセッサ20にはプログラムの実行により実現する機能としてセンサ処理部58と連番設定部60が設けられている。センサ処理部58はセンサ部26から出力される例えば煙濃度検出信号を予め定めた閾値と比較し、閾値を超えたときに火災と判断し、無線通信部22から火災を示す電文をアンテナ24から無線送信する。
無線通信部22による電文送信は、図4に示すように、例えば18個の電文データのT1=2秒送信とT1=2秒休止を3回繰り返した後、感知器毎にランダムに割当てられた3〜8秒の範囲の空き時間T2を経過した後、再度同じ送信を繰り返すリトライ送信を行っており、これを1セットの電文送信としている。
再び図2を参照するに、センサ処理部58は操作部27のディップスイッチなどにより登録モードをセットすると、機器IDとして知られたノードIDを送信元IDにセットした起動電文または試験電文を送信し、電波中継器14−1にノードIDを登録させる。
連番設定部60は、例えば000〜255の間で連続的に変化する連続番号(以下単に「連番」という)を繰り返し生成しており、電文の送信タイミングで生成している連番を電文に設定して多連送により送信させる。000〜255の範囲で変化する連番は例えば8ビットカウンタのクロック計数などにより生成している。
無線通信部22には送信回路が設けられており、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行う。なお無線式感知器16にあっては、受信機側に電文を送信するだけであることから受信回路は設けていない。
また、無線通信部22のチャンネル周波数は400MHz帯の特定小電力無線局標準規格で使用可能な4つのチャンネル周波数f1〜f4のいずれか1つを使用する。チャンネル周波数は図1の各階で同じにしても良いし、混信を避けるために隣接する階では異なるチャンネル周波数を使用しても良い。
次に電波中継器14−1を説明する。電波中継器14−1は、プロセッサ32、受信回路と送信回路を備えた無線通信部34、アンテナ35、操作部36、表示部37、メモリ38及び電源部40で構成される。プロセッサ32にはプログラムの実行により実現される機能として、中継処理部64、連番管理部66及び連番設定部70が設けられている。
無線通信部34に設けた受信回路から得られた受信電文については、2つの電文データが一致したときに有効な電文として処理する。また無線通信部34に設けた送信回路は、キャリアセンス方式により電文を中継送信し、中継送信は例えば図5に示す多連送とする。
図5の電波中継器からの多連送は、例えばT3=400msとなる4個の同じ電文データを、T4=4秒間隔で6回繰り返し送信する6連送とする。
再び図2を参照するに、中継処理部64は操作部36に設けている登録スイッチの操作により、電波中継器14−1の使用を開始する際に、メモリ38の中継制御テーブル72に対する割り当てられた図1に示した無線式感知器16−11,16−12のノードIDの登録を行う。
無線式感知器16−11,16−12のノードIDを登録する際には、表示部37の例えば7セグメント表示器を使用して感知器登録アドレスを指定し、続いて操作部36のディップスイッチなどで登録待ち状態を設定し、この状態で無線式感知器16−11,16−12から送信されてくる起動電文又は試験電文を受信し、電文に含まれる送信元IDを取得して中継制御テーブル72にノードIDとして登録する。
なお、操作部36で表示器37を使用して登録アドレスを表示した場合、未登録であれは7セグメント表示器が点滅し、登録済みであれば7セグメント表示器が点灯となる。
更に中継処理部64は、予め割り当てられた図1の無線式感知器16−11,16−12のノードIDを中継制御テーブル74に登録する毎に、登録したノードIDを読み出して、無線受信用中継器12−1に登録電文により転送し、無線受信用中継器12−1側での追加登録を行わせる。
中継処理部64は中継制御テーブル72に対するノードIDの登録が終了した後の監視状態で動作し、無線通信部34で無線式感知器から送信された火災発報電文、定期通報電文などを受信した際に、各電文に含まれる送信元IDを取得し、中継制御テーブル72に登録しているノードIDと比較し、両者が一致したときに、受信した電文を中継送信し、不一致の場合には中継送信を行わない。
連番管理部72は、無線式感知器16−11から電文を受信した際に、電文に含まれる送信元IDに対応したノードIDと連番に基づいて連番管理情報74を生成して連番管理を実行する。連番管理情報74には、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲が設定される。
連番管理部66で連番禁止範囲を含む連番管理情報74を生成した時に、連番管理情報74の有効期間を管理する連番管理タイマを起動している。連番管理タイマは例えば30秒に設定される。この連番管理タイマの設定時間は、図4の無線式感知器のリトライ送信までの空き時間以内で且連番を生成するカウンタが128カウントするまでの時間以内の時間とする。
連番管理情報74の生成で更新禁止範囲が設定されている場合、その後、更新禁止範囲に入る連番の電文を受信しても受信処理を行わない電文受信処理の禁止状態となる。このため送信側からの多連送により同じ電文が受信されても、受信電文から得られた連番がそのときの更新禁止範囲に入っていることで受信処理は行われず、同じ電文に対する2回以上の受信処理を回避できる。
また電文の受信順が入れ替わった場合についても、それ以前の電文の連番は、そのとき設定している更新禁止範囲に入ることで受信処理は行われず、電文の順番が入れ替わって受信されることによる不具合を防止できる。
一方、連番管理タイマがタイムアップする前に、そのとき設定している更新禁止範囲に入らない連番の電文を受信した場合には、連番管理情報74の更新禁止範囲を新たに受信した連番に基づいて再度設定すると共に、連番管理タイマをリセットスタートする更新処理を実行する。
また次の電文を受信することなく連番管理タイマがタイムアップした場合には、生成している連番管理情報74は消去する。このような連番管理部66の機能は後の説明で更に詳細に説明する。
連番設定部70は無線式感知器16−11と同じであり、8ビットカウンタにより000〜255の範囲で繰り返し変化する連番を生成しており、無線式感知器16−11から受信した火災発報などの電文を中継する際に、そのとき発生している連番を中継する電文に設定して多連送送信させる。
電源部40は商用AC100ボルトを直流電源に変換しており、必要に応じて予備電源としてのバッテリーを備えている。電源部40はこのような構成に限らず、例えば無線式感知器16−11同様の電池電源を採用してもよい。
図3は図1の無線受信用中継器12−1及びP型受信機10を取り出して、その詳細を示したブロック図である。
図3において、無線受信用中継器12−1は、プロセッサ42、受信回路を備えた無線通信部44、アンテナ46、有線通信部48、操作部50、表示部52、メモリ54及び電源部56で構成される。
プロセッサ42にはプログラムの実行により実現される機能として、受信処理部76及び連番管理部78が設けられている。またメモリ54には中継制御テーブル82が設けられ、図1に示すように、無線受信用中継器12−1に子ノードとして予め割り当てられた無線式感知器16−13,16−14及び電波中継器14−1のノードIDが登録されている。またメモリ54には連番管理部78で電文を受信した際に生成して管理する連番管理情報84が配置される。
受信処理部76は中継制御テーブル82に対するノードIDの登録を行う。無線式感知器16−13,16−14及び電波中継器14−1のノードIDを登録する際には、表示部52の例えば7セグメント表示器を使用して感知器又は無線中継器の登録アドレスを指定し、続いて操作部50のディップスイッチなどで登録待ち状態を設定し、この状態で無線式感知器16−13,16−14または電波中継器14−1から送信されてくる起動電文又は試験電文を受信し、電文に含まれる送信元IDを取得して中継制御テーブル82に登録する。
また受信処理部76は、子ノードとして割り当てられた無線式感知器16−13,16−14及び電波中継器14−1のノードIDの登録を完了した後、電波中継器14−1より送信されてくる中継制御テーブル72に登録しているノードIDを含む登録要求電文を受信した際に、登録要求電文から取得した無線式感知器16−11,16−12のノードIDを中継制御テーブル82に追加登録する。この場合、同時に親ノードとなる電波中継器14−1のアドレスも送ってくることから、これも登録する。
連番管理部78は、電波中継器14−1の連番管理部66と同じであり、電文を受信した際に、電文に含まれる送信元IDに対応したノードIDと連番に基づいて、更新禁止範囲及び連番管理タイマを含む連番管理情報84を生成して連番管理タイマをスタートし、次に受信した同じノードIDの連番が、連番管理情報84に設定している更新禁止範囲に入っている場合には、受信した電文の処理は行わないようにしている。
一方、連番管理タイマがタイムアップする前に、そのとき設定している更新禁止範囲に入らない連番の電文を受信した場合には、連番管理情報84の更新禁止範囲を新たに受信した連番に基づいて再度設定すると共に、連番管理タイマをリセットスタートする更新処理を実行する。また次の電文を受信することなく連番管理タイマがタイムアップした場合には、生成している連番管理情報84は消去する。
また受信処理部76で定期通報電文が受信されずに定期通報異常となる無線式感知器又は電波中継器を判別した場合、感知器回線18の終端に接続している断線検出抵抗を切り離し、擬似的に断線状態を作り出すことで、P型受信機10に定期通報異常による障害発生を通知するようにしている。
更に電源部56としては、図1に示したように、受信機10からの電源線15による直流電力の供給を受けているが、商用AC100ボルトから直流電力を変換して電源を作り出してもよいし、電池電源を採用してもよい。
次にP型受信機10を説明する。P型受信機10は、制御部として機能するプロセッサ86、回線受信部88−1〜88−3、電源供給部90、表示部92、音響警報部93、操作部94、移報部95及び不揮発メモリ96を備えている。なお自身の動作電源は、適切にバックアップされた商用電源を使用している(図示せず)。
回線受信部88−1〜88−3からは感知器回線18−1〜18−3が図1に示したようにそれぞれ引き出され、感知器回線18−1には無線受信用中継器12−1が接続されている。
回線受信部88−1は、無線受信用中継器12−1に設けた有線通信部48による接点動作で流れる発報電流を検知し、プロセッサ76に対し火災検出信号を出力する。また無線受信用中継器12−1の有線通信部48における終端抵抗の切り離しは、実際の感知器回線の断線の際の監視電流の遮断として検出し、障害検出信号をプロセッサ86に出力する。
プロセッサ86はCPU、ROM、RAM、AD変換ポート及び各種の入出力ポートを備え、CPUによるプログラムの実行で火災監視部98の機能を実現している。
火災監視部98は回線受信部88−1〜88−3のいずれかによる発報電流の検出で火災発報信号の受信出力が得られると、対応する感知器回線の火災発報と判断し、表示部92に代表火災表示を行うと共に、回線単位の地区表示を行う。また音響警報部93より音響火災警報を出力する。
また火災監視部98は、回線受信部88−1〜88−3により感知器回線18−1〜18−3の断線を検出した場合、表示部82に代表障害表示を行うと共に、障害を発生した地区を回線単位に表示し、更に音響警報部84から音響障害警報を出力する。
図6は図1の無線受信用中継器12−1〜12−3で受信する電文の電文フォーマットを示した説明図である。
図6において、電文フォーマット00は、位相修正信号102、連番104、送信元ID106、データコード108及びエラーチェックコード110で構成される。位相修正信号102は所定ビット長の「101010・・・・10」で繰り返すプリアンブル信号であり、これにより無線通信部に設けた受信用PLLの位相同期による受信準備を行うことが出来る。
連番104は電文の送信時に0〜255の範囲で変化しているいずれかの値を格納し、受信側での連番管理処理に使用される。送信元ID106には送信元となる機器のノードIDが設定され、本実施形態では例えば32バイトのデータとなる。
データコード108は電文内容を示す情報であり、データコード108の部分に下側に取り出して示す機器状態電文112、障害電文114、登録要求電文116のフォーマットに示す内容が設定される。
機器状態電文112はデータコード108の部分に、機器状態コード118がセットされ、機器状態コード118は火災発報、復旧後初回送信、発信機発報などの状態を表す。障害電文114はデータコード108の部分に、機器状態コード118と障害内容コード120がセットされる。
登録要求電文116はデータコード108の部分に、親アドレス122、子のアドレス124及び子のノードID126がセットされ、図2の中継器制御テーブル74に対するノードIDの追加登録に使用する。
図7は図2の電波中継器14−1と無線受信用中継器12−1に設けた中継制御テーブル72,82の登録内容を示した説明図である。
図7(A)は図2の電波中継器14−1に設けた中継制御テーブル72の登録内容である。図1に示したように、電波中継器14−1には予め無線式感知器16−11,16−14が割り当てられており、それぞれのノードIDを
無線式感知器16−11:00000001
無線式感知器16−12:00000002
とすると、登録待ち状態でアドレス「0−1」又は「0−2」を指定することで、そのとき受信された起動又は試験電文から送信元IDを取得して中継制御テーブル66の指定したアドレスにノードIDとして登録する。このとき同時に、親アドレスとして電波中継器11−1のアドレス「F−1」が登録され、また無線式感知器16−13,16−14は電波中継器14−1の直接の子ノードであることを示すフラグ「1」がセットされる。
このように中継制御テーブル72に対するノードIDの登録時、担当者は個々のノードIDを意識する必要はなく、登録する無線式感知器と電波中継器のネットワーク上のアドレスを認識していれば良い。
図7(B)は図2の無線受信用中継器12−1に設けた中継制御テーブル82の登録内容であり、アドレス、ノードID、親アドレス及び直接の子ノードから構成されている。本実施形態にあっては、中継制御テーブル82には例えば無線式感知器8台,電波中継器2台までを登録可能としている。
無線受信用中継器12−1には、図1に示したように、無線式感知器16−13,16−14と電波中継器14−1が割り当てられており、それぞれのノードIDを
無線式感知器16−13:00000003
無線式感知器16−14:00000004
電波中継器14−1 :00001001
とすると、登録待ち状態でアドレス「0−3」,「0−4」又は「F−1」を指定することで、そのとき受信された起動又は試験電文から送信元IDを取得して無線受信用中継器12−1に設けた中継制御テーブル82の指定したアドレスにノードIDとして登録する。このとき同時に、親アドレスとして無線受信用中継器12−1のアドレス「0−0」が登録され、また無線式感知器16−11,16−12と電波中継器14−1は直接の子ノードであることを示すフラグ「1」が登録される。
ここで中継制御テーブルの登録は、まず図7(B)に示す無線受信用中継器12−1の中継制御テーブル82に対する登録を行い、その後に、図7(A)に示す電波中継器14−1の中継制御テーブル72に対する登録を行う。
このため図7(A)に示す電波中継器14−1の中継制御テーブル72に対する無線式感知器16−11,16−12の登録が行われると、登録終了毎に、登録されたノードID及び親アドレスを読み出し、無線受信用中継器12−1に対し、図4に示した登録要求電文116により転送し、図7(B)の中継制御テーブル82に対し、転送したノードID及び親アドレスを追加登録し、更に直接の子ノードについては、そうでないことを示すフラグ「0」を登録する。
この追加登録により、図2に示した無線受信用中継器12−1は、自己に割り当てられたノードIDの電文のみならず、電波中継器14−1に割り当てられたノードIDの電文についても、有効な電文として処理することが可能となる。
図8は図2の電波中継器14−1に設けた連番管理部66により設定される更新禁止範囲を示した説明である。
まず送信側となる無線式感知器16−11の連番設定部60では、8ビットカウンタの計数動作により0〜255の範囲で変化させており、この連番の変化は図6(A)に示すように、0から255まで連続して変化する連番サークルとして表現することができる。
連番サークルに対し本実施形態にあっては、受信した連番X及びそれより前のサークルの半分となる128個の連番の範囲を、更新禁止範囲132に設定し、それより先の範囲を更新可能領域130に設定している。
図8(A)は連番サークルの中央値より小さい連番Xを受信した場合であり、この場合の連番禁止範囲132は次のようになる。ここでYを連番禁止範囲132の符号とする。
0≦Y≦X及び(129+X)≦Y≦255
例えば連番X=030であれば、連番禁止範囲Y=030〜000,255〜129となる。
図8(B)は連番サークルの中央値より大きい連番Xを受信した場合であり、この場合の連番禁止範囲132は次のようになる。
(X−127)≦Y≦X
例えば連番X=225であれば、連番禁止範囲Y=225〜098となる。
図9は図8に示した連番サークルに連番半紙範囲132を設定するための条件式を一覧として示している。この条件式は図8(A)(B)の2つの条件式で良い。
図10(A)は図2の電波中継器14−1に設けた連番管理部66により生成管理される連番管理情報(連番管理レコード)74の内容を示した説明図である。図10(A)において連番管理情報74は、ノードID134、連番136、更新禁止範囲138及び;連番管理タイマ140で構成される。
ノードID134と連番136は受信した電文から取得される。更新禁止範囲138の値は、図9の条件式に基づき取得した連番136の値Xから算出される。連番管理タイマ140は、連番管理情報74を生成した際にスタートさせる例えば30秒タイマであり、タイムアップする30秒までの間、連番管理情報74を有効な情報して保持し、タイムアップすると連番管理情報74を消去させる一種の寿命タイマである。
図11は図2の無線式感知器によるセンサ処理を示したフローチャートであり、プロセッサ20によるプログラムの実行により実現される。図11において、センサ処理は、ステップS1で初期化及び自己診断を行った後、正常であればステップS2の登録処理に進み、ID登録用の起動電文または試験電文を送信し、中継制御テーブル72に登録させる。
続いてステップS3に進み、火災発報の有無を判別している。このときセンサ部26からの例えば煙検知信号が所定の閾値を超えると火災発報が判別され、ステップS4で現在生成している連番を取得して電文に設定し、ステップS5で火災発報電文を送信する。
続いてステップS6で定期通報タイマがタイムアップしたか否か判別しており、定期通報タイマのタイムアップを判別すると、ステップS7で前回の送信に使用した連番を1つ増加した連番を電文に設定し、ステップS8で定期通報電文を送信し、更にステップS9で定期通報タイマをリセットスタートする。
なお、センサ処理にあっては、火災発報や定期通報以外に、障害や復旧などの電文を送信するが、これは省略している。
図12は図2の電波中継器14−1による電波中継処理を示したフローチャートであり、プロセッサ32によるプログラムの実行により実現される処理となる。
図12において、電波中継処理は、ステップS11で電源投入に伴う初期化及び自己診断を行った後、異常がなければ、ステップS12で図5に示したように、中継制御テーブル72の登録処理を実行する。
ステップS12の登録処理が済むと監視状態に入り、ステップS13で電文受信の有無を判別している。ステップS13で電文受信を判別すると、ステップS14に進み、受信した電文を解析し、ステップS15で電文から得られた送信元IDと中継制御テーブル66に登録しているテーブル登録のノードIDとを比較し、一致を判別した場合にはステップS16に進み、受信電文から得られたノードIDと連番を連番管理部66に通知する。
続いて、ステップS17で連番管理情報が既に生成されて連番禁止範囲の設定があるか否か判別する。受信したノードIDの連番管理情報が生成されていない場合には、連番禁止範囲の設定がないことからステップS19に進み、現時点で生成している連番を電文に設定し、ステップS20で受信した電文を中継送信(多連送)する。
一方、受信したノードIDにつき連番管理情報が生成されて更新禁止範囲の設定がある場合には、ステップS18に進み、受信した連番が更新禁止範囲にあるか否か判別する。更新禁止範囲になければステップS19に進み、現時点で生成している連番を電文に設定し、ステップS20で受信した電文を中継送信する。連番が更新禁止範囲にある場合にはステップS18からステップS21に進み、ステップS19,S20の連番設定による受信電文の中継は行わない。
続いてステップS21で定期通報タイマがタイムアップしたか否か判別しており、タイムアップを判別するとステップS22に進み、現時点で生成している連番を電文に設定し、ステップS23で定期通報電文を送信した後、ステップS24で定期通報タイマをリセットスタートし、再びステップS13からの処理を繰り返している。
図13は電波中継器14−1に設けた連番管理部66による処理動作を示したフローチャートであり、プロセッサ32によるプログラムの実行により実現される処理となる。
図13において、連番管理処理は、ステップS31で電文受信のノードIDと連番の取得の有無を判別しており、図12のステップS16に示した通知により、ノードID及び連番の取得が判別されると、ステップS32で取得したノードIDに対応して既に連番管理情報を生成しているか否か判別する。
ステップS32で連番管理情報を生成していないことを判別すると、ステップS33に進み、受信電文の連番から図9の条件式に従って更新禁止範囲を設定すると共に、30秒タイマとなる連番管理タイマを設定してスタートした図10に示した連番管理情報74を生成する。
一方、ステップS32で連番管理情報の生成を判別するとステップS34に進み、連番管理情報を更新する。連番管理情報の更新は、受信電文の連番から図9の条件式に従って算出した更新禁止範囲の値への書替えを行うと共に、連番管理タイマをリセットスタートする。
続いてステップS35で現在生成管理している連番管理情報に設定している連番管理タイマがタイムアップしたか否か判別し、タイムアップした連番管理タイマを判別するとステップS36に進み、連番管理タイマがタイムアップした連番管理情報を消去する。
このような連番管理処理は、図2の無線受信用中継器12−1に設けた連番管理部84についても同じである。
図14は図2の無線受信用中継器による無線受信用中継処理を示したフローチャートである。図14において、無線受信用中継器12−1の電源が投入されると、ステップS41で初期化及び自己診断が実行され、異常がなければ、ステップS42で中継制御テーブル84の登録処理を実行する。
登録処理が終了すると監視状態となり、ステップS43で電文受信の有無を判別しており、電文を受信判別すると、ステップS44で電文を解析し、ステップS45で電文から得られた送信元IDと中継制御テーブル84に登録しているテーブル登録のノードIDを比較し、両者が一致することを判別すると、ステップS46に進んで受信電文から得られたノードIDと連番を連番管理部78に通知する。
続いてステップS47で連番管理情報が既に生成されて更新禁止範囲の設定があるか否か判別する。受信したノードIDの連番管理情報が生成されていない場合には、更新禁止範囲の設定がないことからステップS49に進み、火災発報を判別すると、ステップS50で感知器回線に対する接点出力で発報電流を流すことで、P型受信機10に対し火災発報信号を送信する。
また定期通報電文であることをステップS51で判別すると、ステップS52に進み、送信元IDで特定される該当ノードの定期通報タイマをリセットスタートする。
一方、ステップS47で受信したノードIDにつき連番管理情報が生成されて更新禁止範囲の設定がある場合には、ステップS48に進み、受信した連番が更新禁止範囲にあるか否か判別する。更新禁止範囲になければステップS53に進み、電文の受信順番が入れ替わって前回受信して処理した電文より前に送信された電文か、或いは同じ電文であると判断し、ステップS49〜S52の処理は行わない。
続いてステップS53でタイムアップした定期通報タイマの有無をチェックし、もしタイムアップした定期通報タイマがあれば、ステップS54で定期通報異常と判断し、感知器回線を擬似的な断線状態とすることで、P型受信機に対し障害信号を送って障害警報を出力させる。
なお上記の実施形態は、電波中継器を設置したシステムを例にとっているが、電波中継器を設置していないシステムについても同様に適用できる。
また上記の実施形態は火災受信機としてP型受信機からの感知器回線に無線受信用中継器を接続しているが、データ伝送機能を持つR型受信機に無線受信用中継器を接続するようにしてもよい。
また上記の実施形態にあっては、連番をカウンタにより0〜255の範囲で変化させているが、この範囲も必要に応じて適宜の数値範囲の繰り返しとすることができる。
また、上記の実施形態は、カウンタにより000〜255の範囲で連番を繰り返し生成し、送信時に生成している連番を取得して電文に設定しているが、送信毎に、連番を000〜255の範囲で順次増加させなから電文に設定するようにしても良い。
また更新禁止範囲を、連番サークル半分だけ前に遡った範囲としているが、この範囲についても、必要に応じて適宜の範囲に設定することができる。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:P型受信機
12−1〜12−3:無線受信用中継器
14−1〜14−3:電波中継器
15:電源線
16−11〜16−34:無線式感知器
18−1〜18−3:感知器回線
20,32,42,86:プロセッサ
22,34,44:無線通信部
24,35,46:アンテナ
26:センサ部
27,36,50,96:操作部
30:バッテリー
38,54:メモリ
40,56,90:電源部
48:有線通信部
37,52,92:表示部
58:センサ処理部
60,70:連番設定部
62:連番
64:中継処理部
66,78:連番管理部
72,82:中継制御テーブル
74,84:連番管理情報
76:受信処理部
88−1〜88−3:回線受信部
93:音響警報部
96:移報部
96:不揮発メモリ
98:火災監視部
100:電文フォーマット
130:更新可能範囲
132,138:更新禁止範囲
140:連番管理タイマ

Claims (7)

  1. センサノード、電波中継ノード、無線防災ノード及び受信機で構成され、前記センサノードから無線送信された電文又は電波中継ノードを経由して前記センサノードから無線送信された電文を前記無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された前記受信機に送信する無線防災システムに於いて、
    送信ノードとして機能する前記センサノード及び電波中継ノードは、所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備え、
    受信ノードとして機能する前記電波中継ノード及び無線防災ノードは、受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、前記更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする無線防災システム。
  2. センサノード、無線防災ノード及び受信機で構成され、前記センサノードから無線送信された電文を前記無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された前記受信機に送信する無線防災システムに於いて、
    送信ノードとして機能する前記センサノードは、所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備え、
    受信ノードとして機能する前記無線防災ノードは、受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、前記更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする無線防災システム。
  3. 請求項1又は2記載の無線防災システムに於いて、
    前記送信ノードの連番設定部は、0から所定の最大値(N−1)の間で連続的に変化するN個の連続番号を繰り返し生成し、送信時に生成している連続番号を電文に設定して送信し、
    前記受信ノードの連番管理部は、受信した電文から連続番号を取得し、取得した連続番号からN/2だけ前の連続番号までの更新禁止範囲を設定することを特徴とする無線防災システム。
  4. 請求項1又は2記載の無線防災システムに於いて、前記受信ノードの連番管理部は、前記更新禁止範囲に入らない連続番号の電文を受信した時、前記更新禁止範囲を、受信した連続番号から所定数前の連続番号までの新たな更新禁止範囲に更新して所定時間維持することを特徴とする無線防災システム。
  5. 異常を検出して電文を電波中継ノード又は受信機に信号線接続された無線防災ノードに無線送信するセンサノードに於いて、
    所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、電文を多連送で送信する時に、生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部を備えたことを特徴とするセンサノード。
  6. センサノードから送信された無線信号を無線防災ノードに中継して処理させ、処理結果を信号線により接続された受信機に送信させる電波中継ノードに於いて、
    所定の最小値から所定の最大値の間で連続的に繰り返し変化する連続番号を繰り返し生成し、送信時に生成している連続番号を電文に設定して送信させる連番設定部と、
    受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、前記更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部と、
    を備えことを特徴とする電波中継ノード。
  7. センサノードから送信された無線信号又は電波中継ノードを経由して送信された無線信号を受信して処理し、処理結果を信号線により接続された前記受信機に送信する無線防災ノードに於いて、
    受信した電文から送信元IDと連続番号を取得し、送信元ID毎に、取得した連続番号から所定数前の連続番号までの更新禁止範囲を設定して所定時間に亘り維持し、前記更新禁止範囲に入る受信電文の処理を一定時間禁止する連番管理部を備えたことを特徴とする無線防災ノード。
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