JP6981745B2 - 溶接方法及び溶接構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接方法及び溶接構造体に関する。
特許文献1には、レーザ溶接によって形成された溶接部により接合された複数の溶接対象物を有する溶接構造体が開示されている。溶接部は、溶接対象物上の仮想閉曲線に沿って形成された複数のナゲットを有する。
特開2015−205323号公報
仮想閉曲線に沿って並ぶ複数のナゲットをレーザ溶接によって形成する溶接方法では、仮想直線又は仮想開曲線に沿って並ぶ複数のナゲットをレーザ溶接によって形成する方法に比べて、溶接の座面が大きくなる。このため、溶接の打点代が小さい複数の溶接対象物を溶接する場合にはこの溶接方法を適用できない。
本発明は上記事実を考慮し、打点代の小さい部分に適用でき、1つのナゲットで複数の溶接対象物を溶接する構成に比べて溶接対象物の剥離強度を向上させることができる溶接方法及び溶接構造体を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る溶接方法は、各々アルミニウム合金板とされると共に、各々の打点代がナゲットの直径d以上でかつ10〔mm〕以下の長さに設定された自動車用板材である複数の溶接対象物を、所定のピッチで前記ナゲットが形成されるようにレーザ溶接により溶接して接合する溶接方法であって、隣り合う前記ナゲットは、中心軸を通る線が仮想直線もしくは仮想開曲線に沿うように、中心軸間の距離pで並び、前記複数の溶接対象物の前記ナゲットの直径dとして、1.0<p/d≦1.4とする。
請求項1に記載の発明に係る溶接方法では、比率p/dが1.0よりも大きくなるようにナゲットが形成される。つまり、ナゲットの直径dよりも、隣り合うナゲットの中心軸間の距離pが長くなる。このため、溶接の打点の中心が近づかないので、凝固収縮が大きい金属では凝固割れが繋がることが抑制される。これにより、比率p/dが1.0以下となる方法に比べて、疲労時の亀裂になるリスクが高くなったり見栄えが悪いといった溶接不良を抑制することができる。さらに、比率p/dが1.6以下となるようにナゲットが形成されることで、打点代が小さいままで溶接対象物の剥離強度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明に係る溶接構造体は、レーザ溶接によって接合され隣り合う複数のナゲットが形成された複数の溶接対象物を有する溶接構造体であって、隣り合う前記ナゲットは、中心軸を通る線が仮想直線もしくは仮想開曲線に沿うように、中心軸間の距離pで並び、前記複数の溶接対象物の前記ナゲットの直径dとして、1.0<p/d≦1.4であり、さらに、前記複数の溶接対象物は、各々アルミニウム合金板とされると共に、各々の打点代が前記ナゲットの前記直径d以上でかつ10〔mm〕以下の長さに設定された自動車用板材である。
請求項2に記載の発明に係る溶接構造体では、比率p/dが1.0よりも大きくなるようにナゲットが形成されている。つまり、ナゲットの直径dよりも、隣り合うナゲットの中心軸間の距離pが長い。このため、溶接の打点の中心が近づかないので、凝固収縮が大きい金属では凝固割れが繋がることが抑制される。これにより、比率p/dが1.0以下となる構成に比べて、疲労時の亀裂になるリスクが高くなったり見栄えが悪いといった溶接不良を抑制することができる。さらに、比率p/dが1.6以下となるようにナゲットが形成されることで、打点代が小さいままで溶接対象物の剥離強度を向上させることができる。
請求項1又は請求項2に係る発明によれば、打点代の小さい部分に適用でき、1つのナゲットで複数の溶接対象物を溶接する構成に比べて溶接対象物の剥離強度を向上させることができる。
(A)本実施形態に係る溶接構造体の平面図であり、(B)本実施形態に係る溶接構造体の縦断面図(図1(A)の1B−1B線断面図)である。 本実施形態に係る溶接構造体の溶接状態を示す説明図である。 本実施形態に係る溶接構造体の試験体を示す斜視図である。 本実施形態に係るナゲットの直径に対するピッチの比率p/dと試験片の剥離強度比率との関係を示すグラフである。 (A)本実施形態の第1変形例における溶接構造体の平面図であり、(B)本実施形態の第2変形例における溶接構造体の平面図である。
図1(A)には、本実施形態の一例としての溶接構造体10が示されている。溶接構造体10は、溶接対象物12と、溶接対象物14とを有する。溶接対象物12は、一例として、平面視で四角形状の金属板で構成されている。溶接対象物14は、一例として、平面視で四角形状の金属板で構成されている。金属板は、自動車用板材であり、一例として、アルミニウム合金板とされている。なお、以後の説明では、溶接対象物12及び溶接対象物14の面内方向の1方向を「X方向」と称し、溶接対象物12及び溶接対象物14の面内方向でかつX方向に直交する方向を「Y方向」と称する。さらに、X方向及びY方向に直交する方向を「Z方向」と称する。
図1(B)に示すように、溶接対象物12と溶接対象物14は、重ね合せられている。また、溶接対象物12と溶接対象物14は、一例として、溶接部20によって接合されている。溶接部20は、後述するように、レーザ溶接によって形成される。レーザ溶接の際、レーザ光は、溶接対象物12に照射される。溶接対象物14は、レーザ光を照射しない側の溶接対象物である。
溶接部20は、一例として、ナゲット22、24によって構成されている。ナゲット22、24は、一例として、Z方向に見た場合にそれぞれ略円形に形成されている。また、ナゲット22、24は、Y方向に見た場合にそれぞれX−Z断面が鼓状に形成されている。なお、図1(B)では、ナゲット22の中心軸A、ナゲット24の中心軸Bをそれぞれ一点鎖線で示している。中心軸A及び中心軸Bは、一例として、Z方向に沿っている。
図1(A)に示すように、ナゲット22の中心軸Aとナゲット24の中心軸Bとを通る直線を「仮想直線K1」と称する。仮想直線K1は、一例として、X方向に沿っている。なお、本実施形態では、一例として、ナゲット22とナゲット24が同じ形状でかつ同じ大きさのものとして説明する。なお、Y方向において、溶接対象物12と溶接対象物14とが接触する範囲の長さを「打点代L」と称する。本実施形態において、打点代Lの小さい部分とは、例えば、打点代Lが5〔mm〕〜10〔mm〕の部分、あるいは、5〔mm〕よりも小さい部分を意味している。
図1(B)に示すように、溶接対象物12、14の接合方向(Z方向)と直交する面(X−Y面)内におけるナゲット22の直径をd〔mm〕とする。具体的には、溶接対象物12と溶接対象物14との間(板間)におけるナゲット22の直径をd〔mm〕とする。また、隣り合うナゲット22、24の溶接の打点の中心軸間の距離(中心軸Aと中心軸BとのX方向の距離)をp〔mm〕とする。なお、以後の説明では、ナゲット22、24の中心軸間の距離pを「ピッチp」と称する。
ここで、ナゲット22、24は、直径d〔mm〕とピッチp〔mm〕が1.0<p/d≦1.6を満たすように、溶接対象物12及び溶接対象物14に形成されている。言い換えると、ナゲット22、24は、直径d〔mm〕に対するピッチp〔mm〕の比率が、1.0よりも大きくかつ1.6以下となるように、溶接対象物12及び溶接対象物14に形成されている。
ナゲット22、24の外形が楕円形状である場合には、直径d〔mm〕は、楕円のX方向の長さであってもよいし、長軸長さと短軸長さとを平均した長さであってもよい。なお、本実施形態では、ナゲット22とナゲット24とが同じ形状でかつ同じ大きさのものとしたが、例えば、ナゲット22とナゲット24とで直径dの大きさが異なる場合は、それぞれの直径dから平均値を計算して、平均の直径dを用いてもよい。
図2には、溶接対象物12と溶接対象物14とを溶接する溶接方法が示されている。本実施形態における溶接方法は、溶接装置100によって実施される。溶接装置100は、溶接対象物12に向けてレーザ光LAを照射する照射部102と、照射部102の動作を制御する制御部104とを含んで構成されている。
照射部102は、一例として、ガルバノスキャナ等のレーザスキャナで構成されており、内蔵された図示しないガルバノミラーの向きを制御することによって、溶接対象物12の予め定められた位置にレーザ光LAを照射する。これにより、レーザ光LAが照射された位置にナゲット22が形成される。制御部104は、隣り合うナゲット22、24が1.0<p/d≦1.6の条件で形成されるように、照射部102のガルバノミラーの向きを制御する。
本実施形態では、一例として、ナゲット22の形成に走査式形成法を用いている。走査式形成法では、一例として、溶接対象物12において、矢印Cで示すように、円周の軌跡に沿ってレーザ光LAを走査することで、ナゲット22が形成される。言い換えると、制御部104は、溶接対象物12におけるナゲット22が形成されるべき位置において、円周の軌跡に沿ってレーザ光LAが走査されるように照射部102の動作を制御する。なお、制御部104は、ナゲット22が形成された後において、ナゲット24(図1(A)参照)が形成されるべき位置にレーザ光LAが照射されるように照射部102の動作を制御する。
<剥離強度試験>
溶接後の溶接対象物12及び溶接対象物14について行った剥離強度試験について説明する。剥離強度試験は、試験機 AG-20kN/50kNXDplus (島津製作所)を用いて行った。
剥離強度とは、接合された溶接対象物12、14を剥離させる剥離方向(溶接対象物12、14の厚み方向)に向かって加えられる引張荷重であって、溶接対象物12、14が剥離せずに耐え得る引張荷重の最大値によって示される。また、剥離強度比率とは、ナゲット22(図1(A)参照)と同程度の大きさの1つのナゲットで溶接対象物12、14が接合された溶接部の剥離強度に対して、本実施形態の溶接方法により形成された溶接部20の剥離強度を比率で示したものである。
(試験片)
図3に示すように、厚さ1.2〔mm〕の6000系アルミニウム合金の板材30Aと、厚さ0.9〔mm〕の6000系アルミニウム合金の板材30Bとを準備し、それぞれL字状に曲げて溶接して、試験片30(溶接部20)を形成した。レーザ光LA(図2参照)の集光径φは0.4〔mm〕程度となっており、レーザ光LAを円状に走査させた。なお、ナゲット22の形成位置を固定して、ナゲット24の形成位置をX方向にずらすことにより、直径dに対するピッチpの比率p/dを0.2から2.0まで変えた複数の試験片30を準備した。
剥離強度試験では、図3に示す試験片30を1組(2つ)準備し、一方の試験片30を他方の試験片に対して上下逆に配置して、背面合せにした状態(十字状態)で試験を行った。そして、得られた試験データを1/2とした値を剥離強度とした。また、比較対象となるナゲット1つの試験片を準備し、同様に剥離強度試験を行った。
(試験結果)
図4には、ナゲット22(図1(B)参照)の直径dに対するピッチpの比率p/dと試験片30(図3参照)の剥離強度比率との関係が示されている。
比率p/dが0.6以下又は1.6よりも大きくなる範囲では、剥離強度比率がほぼ1.0となった。言い換えると、比率p/dが0.6以下又は1.6よりも大きくなる範囲内となるように溶接(接合)が行われた溶接構造体では、溶接部の剥離強度は、1つのナゲットで接合された場合の剥離強度と同程度となった。つまり、比率p/dが0.6以下又は1.6よりも大きくなる場合は、溶接部を2つのナゲットで構成しても、1つのナゲットで接合された場合に比べて剥離強度が高くなり難いことが確認された。
一方、比率p/dが0.6よりも大でかつ1.6以下の範囲内では、剥離強度比率が1.0よりも大きくなった。言い換えると、比率p/dが0.6よりも大でかつ1.6以下の範囲内となるように溶接(接合)が行われた溶接構造体では、溶接部の剥離強度は、1つのナゲットで接合された場合の剥離強度よりも高くなった。つまり、比率p/dが0.6よりも大でかつ1.6以下となる範囲内では、溶接部20(図1(A)参照)をナゲット22、24(図1(A)参照)で構成した場合に、1つのナゲットで接合された場合に比べて剥離強度が高くなることが確認された。
なお、比率p/dが0.2よりも大きく1.0以下の範囲内の場合には、溶接後の試験片30(図3参照)をX線観察して、ナゲット22とナゲット24(図3参照)との間に凝固割れが確認された。つまり、比率p/dが0.6よりも大きく1.0以下の範囲内の場合は、凝固割れが繋がるため、使用条件としては適切ではない。具体的には、凝固割れが繋がった場合に、この割れが溶接構造体10(図1(A)参照)の疲労時の亀裂になるリスクが高くなったり、見栄えが悪いといった溶接不良となるため、使用条件としては適切ではない。
以上の結果から、本実施形態の溶接方法及び溶接構造体10(図1(A)参照)における比率p/dの設定範囲は、1.0<p/d≦1.6となっている。
〔作用〕
次に、本実施形態の溶接方法及び溶接構造体10の作用について説明する。
図1(A)、(B)に示す溶接構造体10及び溶接構造体10を得るための溶接方法では、比率p/dが1.0よりも大きくなるようにナゲット22、24が形成される。つまり、隣り合うナゲット22、24の直径dよりも、ナゲット22、24のピッチpが長くなる。このため、溶接対象物12、14における溶接の打点の中心が近づくことが抑制され、凝固割れが繋がることが抑制される。これにより、比率p/dが1.0以下となる方法に比べて、疲労時の亀裂になるリスクが高くなったり見栄えが悪いといった溶接不良を抑制することができる。また、破断時においては、ナゲット22、24間に介在する溶接対象物12、14の母材により亀裂の進展を抑制できるため、剥離強度を向上させることができる。
さらに、比率p/dが1.6以下となるようにナゲット22、24が形成されることで、溶接対象物12、14の剥離強度が、1点のナゲットを形成した場合の剥離強度に比べ向上する。これは、ナゲット22、24間の相互作用により、1点のナゲット22又はナゲット24にかかる応力が分散されるためだと考えられる。言い換えると、ナゲット22、24が離れすぎた場合は、ナゲット22、24間の相互作用がなくなり1点づつ破断する為、溶接対象物12、14の剥離強度の向上が見られない。このように、比率p/dが1.6以下となるようにナゲットが形成されることで、打点代L(図1(A)参照)が小さいままで溶接対象物12、14の剥離強度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、溶接構造体10の仮想直線K1がX方向に沿って配置される構成となっていたが、溶接構造体は、この構成に限定されない。
<第1変形例>
図5(A)には、第1変形例としての溶接構造体40が示されている。溶接構造体40では、6つのナゲット22の図示しない中心軸を通る線が仮想直線K1となっている溶接部42が形成されている。仮想直線K1上で隣り合う2つのナゲット22の比率p/dは、1.0<p/d≦1.6となっている。このように、ナゲット22の数を3つ以上の複数としてもよい。なお、生産性の観点から、ナゲットは2つ又は3つであることが望ましい。
<第2変形例>
図5(B)には、第2変形例としての溶接構造体50が示されている。溶接構造体50では、5つのナゲット22の図示しない中心軸を通る線が仮想開曲線K2となっている溶接部52が形成されている。仮想開曲線K2上で隣り合う2つのナゲット22の比率p/dは、1.0<p/d≦1.6となっている。このように、複数のナゲット22の中心軸を通る線が仮想開曲線K2となるように、複数のナゲット22を配置してもよい。また、仮想開曲線K2上に配置されるナゲット22の数は、5つに限らず、2、3、4あるいは6つ以上の複数としてもよい。なお、生産性の観点から、ナゲットは2つ又は3つであることが望ましい。
<他の変形例>
本実施形態では、一例として、溶接対象物の数を2としたが、これに限らない。溶接対象物の数は3以上であってもよい。また、溶接対象物12、14は、Z方向に重ね合せられているものに限らず、Z方向に間隔をあけて配置されているものであってもよい。本実施形態にかかる溶接方法は、溶接対象物への表面処理の施工の有無に関わらず、任意の溶接対象物に対して適用可能である。
ナゲット22、24を形成する溶接方法は、走査式形成法に限らず、定点式形成法、塗り潰し形成法、スクリュー式形成などの他の形成法を用いることができる。定点式形成法においては、溶接対象物における予め定められたポイントにレーザ光が一定時間照射されることで、ナゲット22、24が形成される。塗潰し式形成法においては、まず、円周の軌跡に沿ってレーザ光が走査されることで環状のナゲットが形成される。次に、形成された環状のナゲットの内部を塗り潰すようにレーザ光が走査されることで、ナゲット22、24が形成される。スクリュー式形成法においては、溶接対象物において、渦巻状の軌跡に沿ってレーザ光を走査することで、ナゲット22、24が形成される。
打点群(図1(A)に示す溶接部20)間のピッチは、溶接による打点群間の相互作用の影響を受け難くするために、20〔mm〕以上で設定することが望ましい。
溶接対象物は、凝固収縮が大きく、凝固割れが起こり易いアルミニウム合金や高炭素鋼に限らず、他の材料で構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態及び各変形例に係る溶接方法及び溶接構造体について説明したが、これらの実施形態及び各変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 溶接構造体
12 溶接対象物
14 溶接対象物
22 ナゲット
24 ナゲット
A 中心軸
B 中心軸
d 直径
K1 仮想直線
K2 仮想開曲線
p 中心軸間の距離

Claims (2)

  1. 各々アルミニウム合金板とされると共に、各々の打点代がナゲットの直径d以上でかつ10〔mm〕以下の長さに設定された自動車用板材である複数の溶接対象物を、所定のピッチで前記ナゲットが形成されるようにレーザ溶接により溶接して接合する溶接方法であって、
    隣り合う前記ナゲットは、中心軸を通る線が仮想直線もしくは仮想開曲線に沿うように、中心軸間の距離pで並び、
    前記複数の溶接対象物の前記ナゲットの直径dとして、1.0<p/d≦1.4とする溶接方法。
  2. レーザ溶接によって接合され隣り合う複数のナゲットが形成された複数の溶接対象物を有する溶接構造体であって、
    隣り合う前記ナゲットは、中心軸を通る線が仮想直線もしくは仮想開曲線に沿うように、中心軸間の距離pで並び、
    前記複数の溶接対象物の前記ナゲットの直径dとして、1.0<p/d≦1.4であり、
    さらに、前記複数の溶接対象物は、各々アルミニウム合金板とされると共に、各々の打点代が前記ナゲットの前記直径d以上でかつ10〔mm〕以下の長さに設定された自動車用板材である溶接構造体。
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