JP2004340005A - プロペラファンの接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができるプロペラファンの接合構造を得る。
【解決手段】スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された1列リベット重ね継手構造を採っている。そして、リベット4のピッチpとリベット4の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された1列リベット重ね継手構造を採っている。そして、リベット4のピッチpとリベット4の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブレードがスパイダーに接合されてなるプロペラファンの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のリベット接合構造においては、一般に、リベットのピッチpは、リベット打ちの逃げやリベット間の板の密着を考慮して、3.5d≦p≦8d(d:リベット径)としている。また、リベット穴の中心と板端との距離eは、e≧3dとしている。(例えば、非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
「機械設計便覧」丸善株式会社、昭和54年2月20日第4印発行、p.980
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリベット接合構造においては、リベットのピッチpとリベット径dとの関係やリベット穴の中心と板端との距離eとリベット径dとの関係は、主にリベットに発生する剪断負荷を考慮して設計されたもので、ブレードやスパイダーの曲げ負荷に対しては何ら考慮されていなかった。この曲げ負荷の場合には、板端を支点とする「てこの原理」により、リベット近傍に多大な負荷が作用することになる。
ブレードがスパイダーにリベット接合されているプロペラファンにおいては、遠心力や偏流に起因して、剪断負荷に加えて大きな曲げ負荷がリベット近傍に作用するため、リベット近傍のブレードやスパイダーの部位に多大な応力が発生することになる。
従って、従来のリベット接合構造の設計値をプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合に適用した場合、リベット近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力が大きくなってしまい、この多大な応力に耐えられる接合強度を確保できなくなる危険性があった。
【0005】
この発明は、上記の課題を解消するためになされたもので、接合部のピッチpと接合部の直径dとの関係や接合部の中心と板端との距離eと接合部の直径dとの関係を曲げ負荷を考慮して設計するようにし、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができるプロペラファンの接合構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列のそれぞれの端部に位置する上記接合部とそれに隣接する上記接合部との間隔pと上記接合部の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されているものである。
【0007】
また、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列の上記接合部の中心と板端との距離eと上記接合部の直径dとの関係が、0.9<e/d<1.6を満足するように構成されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す平面図、図2は図1のA部拡大図、図3はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部に作用する曲げ負荷を説明する図である。
【0009】
図1乃至図3において、プロペラファン1は、スパイダー2と、スパイダー2の先端にリベット4により接合されたブレード3とを備えている。
そして、スパイダー2の先端部およびブレード3の基部には接合前に、貫通穴がピッチpでそれぞれ穿設されている。ついで、ブレード3が貫通穴同士を一致させてスパイダー2の先端に重ね合わされ、接合部としてのリベット4が貫通穴に通される。その後、突出したリベット軸部を加圧し、スパイダー2とブレード3とを締結している。このように、スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された、いわゆる1列リベット重ね継手構造を採っている。
【0010】
このように構成されたプロペラファン1においては、図4に示されるように、遠心力に加えて偏流による風圧がブレード3に作用する。そして、リベット4近傍のスパイダー2およびブレード3の部位には、剪断負荷に加えて曲げ負荷が加わり、多大な応力が発生することになる。そこで、プロペラファン1の起動停止や偏流などの繰り返し負荷により、スパイダー2やブレード3に疲労亀裂が発生する可能性がある。
【0011】
ここで、リベット4のピッチpとリベット径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を図5に示す。図5では、スパイダー2とブレード3との間に生じる隙間δの製造バラツキを考慮し、δを0.01mm、0.05mm、1mmとした場合について解析している。
図5から、δに拘わらず、p/d<2.2の領域では、p/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは小さくなり、p/d>2.2の領域では、p/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは大きくなることがわかる。これは、p/d<2.2の領域では、p/dが小さくなるほど、スパイダー2あるいはブレード3の荷重を受け持つ断面積が小さくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。また、p/d>2.2の領域では、p/dが大きくなるほど、リベット4周辺の応力集中係数が大きくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。
このように、p/dが2.2の時に、無次元化発生応力σは最小値をとる。
【0012】
スパイダー2およびブレード3が金属材料である場合、一般的に、無次元化発生応力σを0.85倍にすることで、疲労寿命は10倍となる。そして、図5から、σが0.01mm、0.05mmの場合、p/dが8のときの無次元化発生応力σはほぼ1となっている(従来の接合構造のp/d=8に相当する)。また、図5から、2.0<p/d<2.5の領域では、無次元化発生応力σは0.85以下となっている。
そこで、リベット4のピッチpとリベット径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
【0013】
なお、上記実施の形態1において、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eを変えて比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同様の結果が得られた。
【0014】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおける接合部周りを示す拡大図、図7はこの発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態2では、図6および図7に示されるように、スパイダー2の先端部とブレード3の基部とを重ね合わせ、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にスポット溶接して接合している。
ここで、接合部としてのスポット溶接部5のピッチpとスポット溶接部5の直径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同等の結果が得られた。
【0015】
従って、この実施の形態2においても、スポット溶接部5のピッチpとスポット溶接部5の直径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
また、この実施の形態2では、リベット4が不要となり、部品点数の削減が図られる。
【0016】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態3では、貫通穴2aがスパイダー2の先端部にピッチpで1列に穿設され、かしめ部6がブレード3の基部にピッチpで1列に突設されている。そして、図8に示されるように、かしめ部6が貫通穴2aに嵌合するようにスパイダー2の先端部とブレード3の基部とを重ね合わせ、貫通穴2aからのかしめ部6の延出部をかしめて、ブレード3がスパイダー2に接合されている。なお、接合部としてのかしめ部6は、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列に配列されている。
ここで、かしめ部6のピッチpとかしめ部6の直径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同等の結果が得られた。
【0017】
従って、この実施の形態3においても、かしめ部6のピッチpとかしめ部6の直径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
また、この実施の形態3では、リベット4が不要となり、部品点数の削減が図られる。
【0018】
なお、上記実施の形態1〜3では、リベット4、スポット溶接部5およびかしめ部6の接合部を等ピッチで1列に配列するものとしているが、曲げ負荷に起因する応力が集中する接合部列の各端部に位置する接合部とそれに隣接する接合部との間隔(p)が2.0<p/d<2.5を満足していれば、必ずしも接合部を等ピッチに配列する必要はない。
また、上記実施の形態1〜3では、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部(重ね合わせ部)の中心位置に1列に配列されているものとして説明しているが、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部を3分割や4分割(3等分や4等分を含む)するように2列や3列に配列されている接合構造にも適用できることはいうまでもないことである。即ち、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されている接合構造にも適用できる。この場合、少なくとも第1列および最終列の各端部に位置する接合部とそれに隣接する接合部との間隔(p)を、2.0<p/d<2.5を満足するように構成すればよい。
【0019】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態4では、上記実施の形態1と同様に、スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された1列リベット重ね継手構造を採っている。そして、リベット4のピッチpと径dとの比がp/d=2.2となるように構成されている。
【0020】
ここで、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eとリベット径dとの比e/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を図10に示す。図10では、スパイダー2とブレード3との間に生じる隙間δの製造バラツキを考慮し、δを0.01mm、0.05mm、1mmとした場合について解析している。
図10から、δに拘わらず、e/d<1.2の領域では、e/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは小さくなり、e/d>1.2の領域では、e/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは大きくなることがわかる。これは、e/d<1.2の領域では、e/dが小さくなるほど、スパイダー2あるいはブレード3における荷重を受け持つ断面積が小さくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。また、e/d>1.2の領域では、例えば、ブレード3にモーメントMが作用すると、スパイダー2あるいはブレード4の板端を支点とする「てこの原理」によりリベット4には力F(=M・e)が作用することになる。そこで、e/dが大きくなるほど、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。そして、e/d≧1.6では、無次元化派生応力σは0.8335より大きくなっている。
このように、e/dが1.2の時に、無次元化発生応力σは最小値をとる。
【0021】
図10から、0.9<e/d<1.6の領域では、e/d≧1.6の領域に比較して無次元化発生応力σが小さい。
そこで、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eとリベット径dとの比e/dが、0.9<e/d<1.6を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、高い信頼性でリベット4付近の無次元化発生応力σを低減させることができる。
さらに、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造では、e/d≧3となるように設計されており、リベット4から板端までの距離eが長くなってしまう。しかしながら、この実施の形態4では、0.9<e/d<1.6であるので、距離eが短くなり、プロペラファンの重量を軽くすることができる。
【0022】
なお、上記実施の形態4においても、リベット4は必ずしも等ピッチに配列する必要はない。
また、上記実施の形態4では、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部の中心位置に1列に配列されているものとして説明しているが、この発明は、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部を3分割や4分割(3等分や4等分を含む)するように2列や3列に配列されている接合構造にも適用できることはいうまでもないことである。即ち、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されている接合構造にも適用できる。この場合、第1列および最終列の接合部の中心と板端との距離eと接合部の直径dとの関係を、0.9<e/d<1.6を満足するように構成すればよい。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列のそれぞれの端部に位置する上記接合部とそれに隣接する上記接合部との間隔pと上記接合部の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されているので、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができる。
【0024】
また、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列の上記接合部の中心と板端との距離eと上記接合部の直径dとの関係が、0.9<e/d<1.6を満足するように構成されているので、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができるとともに、プロペラファンの軽量化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す平面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部に作用する曲げ負荷を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンの接合構造におけるリベットピッチpとリベット径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおける接合部周りを示す拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態4に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態4に係るプロペラファンの接合構造におけるリベットの穴中心と板端との距離eとリベット径dとの比e/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を示す図である。
【符号の説明】
1 プロペラファン、2 スパイダー、3 ブレード、4 リベット(接合部)、5 スポット溶接(接合部)、6 かしめ部(接合部)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブレードがスパイダーに接合されてなるプロペラファンの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のリベット接合構造においては、一般に、リベットのピッチpは、リベット打ちの逃げやリベット間の板の密着を考慮して、3.5d≦p≦8d(d:リベット径)としている。また、リベット穴の中心と板端との距離eは、e≧3dとしている。(例えば、非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
「機械設計便覧」丸善株式会社、昭和54年2月20日第4印発行、p.980
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリベット接合構造においては、リベットのピッチpとリベット径dとの関係やリベット穴の中心と板端との距離eとリベット径dとの関係は、主にリベットに発生する剪断負荷を考慮して設計されたもので、ブレードやスパイダーの曲げ負荷に対しては何ら考慮されていなかった。この曲げ負荷の場合には、板端を支点とする「てこの原理」により、リベット近傍に多大な負荷が作用することになる。
ブレードがスパイダーにリベット接合されているプロペラファンにおいては、遠心力や偏流に起因して、剪断負荷に加えて大きな曲げ負荷がリベット近傍に作用するため、リベット近傍のブレードやスパイダーの部位に多大な応力が発生することになる。
従って、従来のリベット接合構造の設計値をプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合に適用した場合、リベット近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力が大きくなってしまい、この多大な応力に耐えられる接合強度を確保できなくなる危険性があった。
【0005】
この発明は、上記の課題を解消するためになされたもので、接合部のピッチpと接合部の直径dとの関係や接合部の中心と板端との距離eと接合部の直径dとの関係を曲げ負荷を考慮して設計するようにし、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができるプロペラファンの接合構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列のそれぞれの端部に位置する上記接合部とそれに隣接する上記接合部との間隔pと上記接合部の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されているものである。
【0007】
また、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列の上記接合部の中心と板端との距離eと上記接合部の直径dとの関係が、0.9<e/d<1.6を満足するように構成されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す平面図、図2は図1のA部拡大図、図3はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部に作用する曲げ負荷を説明する図である。
【0009】
図1乃至図3において、プロペラファン1は、スパイダー2と、スパイダー2の先端にリベット4により接合されたブレード3とを備えている。
そして、スパイダー2の先端部およびブレード3の基部には接合前に、貫通穴がピッチpでそれぞれ穿設されている。ついで、ブレード3が貫通穴同士を一致させてスパイダー2の先端に重ね合わされ、接合部としてのリベット4が貫通穴に通される。その後、突出したリベット軸部を加圧し、スパイダー2とブレード3とを締結している。このように、スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された、いわゆる1列リベット重ね継手構造を採っている。
【0010】
このように構成されたプロペラファン1においては、図4に示されるように、遠心力に加えて偏流による風圧がブレード3に作用する。そして、リベット4近傍のスパイダー2およびブレード3の部位には、剪断負荷に加えて曲げ負荷が加わり、多大な応力が発生することになる。そこで、プロペラファン1の起動停止や偏流などの繰り返し負荷により、スパイダー2やブレード3に疲労亀裂が発生する可能性がある。
【0011】
ここで、リベット4のピッチpとリベット径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を図5に示す。図5では、スパイダー2とブレード3との間に生じる隙間δの製造バラツキを考慮し、δを0.01mm、0.05mm、1mmとした場合について解析している。
図5から、δに拘わらず、p/d<2.2の領域では、p/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは小さくなり、p/d>2.2の領域では、p/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは大きくなることがわかる。これは、p/d<2.2の領域では、p/dが小さくなるほど、スパイダー2あるいはブレード3の荷重を受け持つ断面積が小さくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。また、p/d>2.2の領域では、p/dが大きくなるほど、リベット4周辺の応力集中係数が大きくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。
このように、p/dが2.2の時に、無次元化発生応力σは最小値をとる。
【0012】
スパイダー2およびブレード3が金属材料である場合、一般的に、無次元化発生応力σを0.85倍にすることで、疲労寿命は10倍となる。そして、図5から、σが0.01mm、0.05mmの場合、p/dが8のときの無次元化発生応力σはほぼ1となっている(従来の接合構造のp/d=8に相当する)。また、図5から、2.0<p/d<2.5の領域では、無次元化発生応力σは0.85以下となっている。
そこで、リベット4のピッチpとリベット径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
【0013】
なお、上記実施の形態1において、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eを変えて比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同様の結果が得られた。
【0014】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおける接合部周りを示す拡大図、図7はこの発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態2では、図6および図7に示されるように、スパイダー2の先端部とブレード3の基部とを重ね合わせ、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にスポット溶接して接合している。
ここで、接合部としてのスポット溶接部5のピッチpとスポット溶接部5の直径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同等の結果が得られた。
【0015】
従って、この実施の形態2においても、スポット溶接部5のピッチpとスポット溶接部5の直径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
また、この実施の形態2では、リベット4が不要となり、部品点数の削減が図られる。
【0016】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態3では、貫通穴2aがスパイダー2の先端部にピッチpで1列に穿設され、かしめ部6がブレード3の基部にピッチpで1列に突設されている。そして、図8に示されるように、かしめ部6が貫通穴2aに嵌合するようにスパイダー2の先端部とブレード3の基部とを重ね合わせ、貫通穴2aからのかしめ部6の延出部をかしめて、ブレード3がスパイダー2に接合されている。なお、接合部としてのかしめ部6は、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列に配列されている。
ここで、かしめ部6のピッチpとかしめ部6の直径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析したところ、図5と同等の結果が得られた。
【0017】
従って、この実施の形態3においても、かしめ部6のピッチpとかしめ部6の直径dとの比p/dが、2.0<p/d<2.5を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造に比べて、無次元化発生応力σを0.85倍以下に低減でき、疲労寿命を最大で10倍以上とすることができる。
また、この実施の形態3では、リベット4が不要となり、部品点数の削減が図られる。
【0018】
なお、上記実施の形態1〜3では、リベット4、スポット溶接部5およびかしめ部6の接合部を等ピッチで1列に配列するものとしているが、曲げ負荷に起因する応力が集中する接合部列の各端部に位置する接合部とそれに隣接する接合部との間隔(p)が2.0<p/d<2.5を満足していれば、必ずしも接合部を等ピッチに配列する必要はない。
また、上記実施の形態1〜3では、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部(重ね合わせ部)の中心位置に1列に配列されているものとして説明しているが、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部を3分割や4分割(3等分や4等分を含む)するように2列や3列に配列されている接合構造にも適用できることはいうまでもないことである。即ち、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されている接合構造にも適用できる。この場合、少なくとも第1列および最終列の各端部に位置する接合部とそれに隣接する接合部との間隔(p)を、2.0<p/d<2.5を満足するように構成すればよい。
【0019】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
この実施の形態4では、上記実施の形態1と同様に、スパイダー2とブレード3とは、両者の重ね合わせ部の中心位置をピッチpで1列にリベット4により接合された1列リベット重ね継手構造を採っている。そして、リベット4のピッチpと径dとの比がp/d=2.2となるように構成されている。
【0020】
ここで、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eとリベット径dとの比e/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を図10に示す。図10では、スパイダー2とブレード3との間に生じる隙間δの製造バラツキを考慮し、δを0.01mm、0.05mm、1mmとした場合について解析している。
図10から、δに拘わらず、e/d<1.2の領域では、e/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは小さくなり、e/d>1.2の領域では、e/dが増加するにつれ、無次元化発生応力σは大きくなることがわかる。これは、e/d<1.2の領域では、e/dが小さくなるほど、スパイダー2あるいはブレード3における荷重を受け持つ断面積が小さくなり、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。また、e/d>1.2の領域では、例えば、ブレード3にモーメントMが作用すると、スパイダー2あるいはブレード4の板端を支点とする「てこの原理」によりリベット4には力F(=M・e)が作用することになる。そこで、e/dが大きくなるほど、無次元化発生応力σが大きくなったものと推考される。そして、e/d≧1.6では、無次元化派生応力σは0.8335より大きくなっている。
このように、e/dが1.2の時に、無次元化発生応力σは最小値をとる。
【0021】
図10から、0.9<e/d<1.6の領域では、e/d≧1.6の領域に比較して無次元化発生応力σが小さい。
そこで、リベット4の穴中心とブレード3の端部との距離eとリベット径dとの比e/dが、0.9<e/d<1.6を満足する接合構造をとることにより、隙間δが製造時にばらついたとしても、高い信頼性でリベット4付近の無次元化発生応力σを低減させることができる。
さらに、剪断負荷のみを考慮して設計された従来の接合構造では、e/d≧3となるように設計されており、リベット4から板端までの距離eが長くなってしまう。しかしながら、この実施の形態4では、0.9<e/d<1.6であるので、距離eが短くなり、プロペラファンの重量を軽くすることができる。
【0022】
なお、上記実施の形態4においても、リベット4は必ずしも等ピッチに配列する必要はない。
また、上記実施の形態4では、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部の中心位置に1列に配列されているものとして説明しているが、この発明は、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部を3分割や4分割(3等分や4等分を含む)するように2列や3列に配列されている接合構造にも適用できることはいうまでもないことである。即ち、接合部がスパイダー2とブレード3との重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されている接合構造にも適用できる。この場合、第1列および最終列の接合部の中心と板端との距離eと接合部の直径dとの関係を、0.9<e/d<1.6を満足するように構成すればよい。
【0023】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列のそれぞれの端部に位置する上記接合部とそれに隣接する上記接合部との間隔pと上記接合部の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されているので、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができる。
【0024】
また、ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列の上記接合部の中心と板端との距離eと上記接合部の直径dとの関係が、0.9<e/d<1.6を満足するように構成されているので、接合部近傍のブレードやスパイダーの部位に発生する応力を低減させ、接合強度を大幅に向上させることができるとともに、プロペラファンの軽量化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す平面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部に作用する曲げ負荷を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るプロペラファンの接合構造におけるリベットピッチpとリベット径dとの比p/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおける接合部周りを示す拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態4に係るプロペラファンにおけるブレードとスパイダーとの接合部周りを示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態4に係るプロペラファンの接合構造におけるリベットの穴中心と板端との距離eとリベット径dとの比e/dと曲げ負荷による最大応力との関係を有限要素法により解析した結果を示す図である。
【符号の説明】
1 プロペラファン、2 スパイダー、3 ブレード、4 リベット(接合部)、5 スポット溶接(接合部)、6 かしめ部(接合部)。
Claims (2)
- ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列のそれぞれの端部に位置する上記接合部とそれに隣接する上記接合部との間隔pと上記接合部の直径dとの関係が、2.0<p/d<2.5を満足するように構成されていることを特徴とするプロペラファンの接合構造。
- ブレードがスパイダーの先端部に重ねられて接合されてなるプロペラファンの接合構造において、上記ブレードと上記スパイダーとの接合部が、上記ブレードと上記スパイダーとの重ね部をn分割(nは2以上の整数)するように(n−1)列に配列されており、第1列および最終列の上記接合部の中心と板端との距離eと上記接合部の直径dとの関係が、0.9<e/d<1.6を満足するように構成されていることを特徴とするプロペラファンの接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003136401A JP2004340005A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | プロペラファンの接合構造 |
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JP2018061965A (ja) * | 2016-10-11 | 2018-04-19 | トヨタ自動車株式会社 | 溶接方法及び溶接構造体 |
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2003
- 2003-05-14 JP JP2003136401A patent/JP2004340005A/ja active Pending
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