JP6979433B2 - 給湯機および給湯機制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は給湯機および給湯機制御方法に関する。
近年の給湯機の多くは、使用者が設定した湯量に対応する水位まで自動で湯張りや足し湯を行うために、浴槽内の水位を検出する水位センサを備えている。水位センサの検出水位は、雰囲気温度等の影響によって変化し得るため、補正されることが望ましい。しかし、例えば、検出時に浴槽内に子供が入り込む等の外乱があった場合の水位に基づいて補正を行えば、補正精度が低下してしまう。
検出水位の補正精度を向上させる技術として、例えば特許文献1には、検出基準水位に安定性があると判定され、かつ、設定基準水位と検出基準水位との差が所定の基準を超える場合に、最新の検出基準水位の値を補正する給湯システムが開示されている。
特開2012−127556号公報
浴槽内において、一定量の注湯に対する水位の上昇が略一定であるのなら、特許文献1のように実測水位を補正することで、湯張りや足し湯に必要な湯量の算出精度を向上させることができる。
しかしながら、浴槽内の水位を一定の高さ上昇させるのに必要な湯量(以降、単位湯量とも言う)は一定とは限らない。単位湯量が浴槽内で変化する原因としては、例えば浴槽の形状が挙げられる。近年、多くの家庭ではユニバーサルデザインの浴槽が選択されている。このような浴槽の側壁は、人間工学に基づく傾斜等を備えており、単位湯量は浴槽内において変化する。また、水位測定は水温によって影響を受けるため、設定水温によっても単位湯量は変化する。
このように、単位湯量は一定とは限らず、実測水位を補正するだけでは、湯張りや足し湯に必要な湯量を正確に算出することは困難である。必要な湯量が正確に算出されず、設定湯量に対する湯張りや足し湯の水位が安定しないことは、使用者の製品に対する不信感を惹起する恐れがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、浴槽形状、設定水温等の条件が変化した場合でも、使用者の設定に即した湯量で湯張りや足し湯を行うことができる給湯機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、第1の発明の給湯機は、浴槽に注湯された湯量を測定するフローメータと、前記浴槽の実測水位を測定する水位センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記注湯によって上昇した水位と前記湯量とに基づいて前記浴槽の高さあたりの単位湯量を算出し、設定湯量と前記単位湯量とに基づいて予測水位を算出し、前記実測水位と前記予測水位との差分が所定値以内の場合は、前記実測水位の値を足し湯における目標水位として設定し、前記差分が所定値を超えた場合は、前記予測水位の値を前記目標水位として設定し、所定回数連続で前記差分が所定値を超えた場合は、前記差分が小さくなるように前記単位湯量の更新を行う。
本発明によれば、浴槽形状、設定水温等の条件が変化した場合でも、使用者の設定に即した湯量で湯張りや足し湯を行うことができる。
本実施形態に係る給湯機の構成図である。 比較例に係る給湯機の初期設定の処理を示すフローチャートである。 比較例に係る給湯機の湯張りの処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る給湯機の初期設定の処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る給湯機の湯張りにおける3パターンの処理の分岐と、当該処理の一つである浴槽に残水がある場合の処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る給湯機の湯張りにおける、湯張り回数が5回を超えている場合の処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る給湯機の湯張りにおける、湯張り回数が5回以内の場合の処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態の給湯機制御方法を実施する給湯機について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎない。よって本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
<給湯機S>
まず、本実施形態に係る給湯機Sの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る給湯機Sの構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る給湯機Sは、タンクユニットTUと、ヒートポンプユニットHPUと、リモコンRCと、を備えており、循環アダプタ49を介して配管41,48で浴槽Bと接続されている。
[タンクユニット]
タンクユニットTUは、タンク1と、ストレーナ2と、減圧弁3と、給湯用混合弁4と、湯張り用混合弁5と、湯張り用開閉弁6と、浴槽汚水のタンクへの逆流を防止するための逆流防止装置7と、循環調整弁8と、風呂循環ポンプ9と、追焚き用熱交換器10と、ヒートポンプの沸き上げ制御に用いる三方弁11と、排水弁12と、逃し弁13と、逆止弁CV1〜7と、制御部20と、温度センサ21〜29と、フローメータ31,32と、水位センサ33と、を備えている。
タンク1は、ヒートポンプユニットHPUで沸き上げられた高温水を貯留する。なお、タンク1には、タンク1に貯留されている高温水量を検出するための温度センサ21〜25が設けられている。
給水源(水道管)からの水道水は、ストレーナ2、逆止弁CV1を通り、減圧弁3で減圧される。減圧された水道水は、タンク1の下部、逆止弁CV2を介して給湯用混合弁4の第1入口、逆止弁CV3を介して湯張り用混合弁5の第1入口へ供給される。なお、タンクユニットTUに流入する水道水の温度を検出するための温度センサ26が設けられている。
また、タンク1の下部から水道水が供給されることにより、タンク1内に貯留された高温水が押し上げられ、タンク1の上部の配管から流出し、逆止弁CV4を介して給湯用混合弁4の第2入口、逆止弁CV5を介して湯張り用混合弁5の第2入口へ供給される。
給湯用混合弁4は、逆止弁CV2を介して流入した低温水(水道水)と、逆止弁CV4を介して流入した高温水とを、所定の給湯温度となるように混合し、蛇口(図示せず)などの給湯端末(図示せず)に供給する。制御部20は、フローメータ31で給湯端末(図示せず)への給湯を検知する。また、制御部20は、温度センサ28で検出した給湯温度が所定の温度となるように、給湯用混合弁4の開度を制御する。
湯張り用混合弁5は、逆止弁CV3を介して流入した低温水(水道水)と、逆止弁CV5を介して流入した高温水とを、所定の湯張り温度となるように混合し、逆止弁CV6,7を介して、浴槽Bに供給する。湯張り用開閉弁6は、制御部20により弁の開閉が制御され、注湯の指令を受けると湯張り用開閉弁6が開弁し、注湯が終了すると湯張り用開閉弁6が閉弁する。また、制御部20は、温度センサ28で検出した湯張り温度が所定の温度となるように、湯張り用混合弁5の開度を制御する。また、制御部20は、水位センサ33で浴槽Bの水位を検知する。
逆流防止装置7は、浴槽B内の湯水が、湯張り用開閉弁6の上流側に逆流することを防止する装置であり、逆流防止装置7の排水口から逆流した湯水を排水する。
図1に示すように、浴槽Bから、配管41、配管42、水流検出スイッチ34、風呂循環ポンプ9、配管43、循環調整弁8、配管44、追焚き用熱交換器10、配管45、配管47、配管48を通り、再び浴槽Bに戻る追焚き循環回路(循環回路)が設けられている。また、追焚き循環回路(循環回路)は、循環調整弁8で分岐して配管46を通り、配管47と接続するようになっている。
風呂循環ポンプ9は、追焚き循環回路に設けられ、浴槽Bに貯留された湯水を、配管41,42を介して吸い上げ、配管44を介して、循環調整弁8へと送る。
循環調整弁8は、入口に配管44が接続され、第1出口に配管44が接続され、第2出
口に配管46が接続されている。
追焚き用熱交換器10は、タンク1の内側上部に配置されており、タンク1の上部に貯留された高温水で配管44から流入した湯水を加熱して、配管45へと送る。
配管45から加熱された湯水と、配管46から加熱されていない湯水とを混合し、適温な湯水として、配管47,配管48を介して、浴槽Bに戻すようになっている。制御部20は、温度センサ28で検出した浴槽Bの湯水温度と、温度センサ30で検出した追焚き用熱交換器10で加熱された湯水温度とに基づいて、浴槽Bに戻す湯水が適温となるように循環調整弁8の開度を調整する。
三方弁11は、タンクユニットTUとヒートポンプユニットHPUを接続する配管が凍結することを防止する運転時に使用されるものであり、ヒートポンプユニットHPUで加熱された高温水を再びヒートポンプユニットHPUに戻すことにより、高温水を循環させて配管の凍結を防止する。排水弁12は、手動で開閉する弁であり、メンテナンス時にタンク1内の水を排水する際に使用する排水口と、タンク1内の水を非常用水として使用する際の排水口と、を備えている。逃し弁13は、タンク1の耐圧を超えない所定圧になったときに開弁して大気(外気)に開放するようになっている。
[ヒートポンプユニット]
ヒートポンプユニットHPUは、圧縮機51と、液冷媒熱交換器52と、膨張弁53と、空気熱交換器54と、送風ファン55と、循環ポンプ56と、制御部57と、温度センサ58〜60と、を備えている。
ヒートポンプユニットHPUは、タンクユニットTUのタンク1から取り出した水を沸き上げる際や沸き増しの際に用いられるものであり、圧縮機51、液冷媒熱交換器52、膨張弁53、空気熱交換器54からなり冷媒が循環するヒートポンプサイクルを備えている。送風ファン55は、空気熱交換器54に外気を送風し、熱交換を促進させるものである。循環ポンプ56は、タンク1の下部から液冷媒熱交換器52へと接続する管路上に配置されており、タンク1の下部から水を取り出し、液冷媒熱交換器52を通り、タンク1の上部へと戻すことができるようになっている。
制御部57は、タンクユニットTUの制御部20と通信可能に接続されている。例えば、制御部20から沸き上げ運転の指令を受けると、タンク1から液冷媒熱交換器52へ流入する水の温度を計測する温度センサ58と、液冷媒熱交換器52からタンク1へ流入する湯の温度を計測する温度センサ59と、外気温度を計測する温度センサ60とに基づいて、圧縮機51、送風ファン55、および、循環ポンプ56を制御して、タンク1の水を沸き上げる運転を行う。
[リモコン]
リモコンRCは、浴槽Bの近くに設置されるふろリモコンRC1と、給湯端末(図示せず)の近くに設置される台所リモコンRC2と、を備えている。使用者はリモコンRC(RC1,RC2)の操作部(図示せず)を操作することにより、各種の運転を指令したり、給湯温度、湯張り温度、追焚き温度等を設定したりすることができる。
<給湯機の制御方法>
以降、給湯機Sが足し湯の際の注湯量等を制御する方法について、比較例と本発明の実施形態とを対比して説明する。
[比較例]
まず、比較例の制御方法について説明する。比較例の制御方法では、予め、浴槽Bにおけるレベル1からレベルN(Nは正の整数)までの複数段階の水位を定義しておく。そして初期設定において、制御部20は単位湯量ΔQを算出し、単位湯量ΔQに基づいて各水位レベルの水位に対応する湯量を算出してテーブルに記憶する。このテーブルを、以降、水位テーブルとも称する。初期設定の後の湯張りや足し湯の処理においては、水位テーブルに記憶された水位から湯張りの設定水位Hsを選択し、設定水位Hsに対応する湯量を注湯する。この設定水位Hsが、足し湯の目標水位Hdとなる。これらの処理について、図2,図3を用いて説明する。
図2は比較例に係る給湯機Sの初期設定の処理を示すフローチャートである。比較例の初期設定は、給湯機Sの設置完了後、リフォーム等で浴槽Bを変更した後等における最初の使用の前に、水を用いて行われる。比較例の初期設定では、浴槽Bの条件に即した水位テーブルが作成される。なお、初期設定の開始時点で、風呂循環ポンプ9には稼働に十分な呼び水が供給されているものとする。
ステップS101において、制御部20は、浴槽B内に残水がないことの確認を行う。残水がないことの確認とは、すなわち、浴槽B内の水位が循環アダプタ49より下であり、浴槽B内の水が循環回路を循環しないことの確認である。浴槽B内に残水が検出された場合は正しく初期設定が行えないため(ステップS101:No)、初期設定を中断する。
浴槽B内に残水が検出されず初期設定が可能な場合は(ステップS101:Yes)、ステップS102において、浴槽B内の水が検知可能な水位、つまり循環アダプタ49が水に浸る程度の水量で第1初期注水を行う(ステップS102)。第1初期注水の注水量は、一般家庭の浴槽であれば例えば60L程度である。注水量は、フローメータ32によって管理される。以降、所定量の注水や注湯を行う場合は、全てフローメータ32によって流量を管理されているものとする。
ステップS103において、ステップS102の第1注水によって浴槽Bに水が張られていること、すなわち浴槽B内の水が循環回路を循環することの確認を行う。水の循環が確認できなかった場合は(ステップS103:No)、注水量が足らず、水位が循環アダプタ49に達していないと考えられるため、ステップS104において第2初期注水を行った後、再びステップS103に戻って水の循環の確認(残水確認)を行う。なお、残水確認は、風呂循環ポンプ9の回転数を判定することにより行うか、または、水流検出スイッチ34を用いて行う。このとき、第2初期注水量は、第1初期注水量より少ない。
浴槽B内の水の循環が確認できるようになった場合は(ステップS103:Yes)、ステップS105において、さらに第3初期注水を10L程度行い、循環アダプタ49が確実に水に浸るようにする。ステップS106において、水位が循環アダプタ49の上に達するまでの注水量の合計を、循環可能湯量Q0として記憶する。ステップS107において、循環アダプタ49が水に浸った状態における水位を水位センサ33で実測し、循環可能水位H0として記憶する。
ステップS108aにおいて、制御部20は第4初期注水を行い、注水を完了する。第4初期注水の注水量は、一般家庭の浴槽であれば例えば80L程度である。制御部20は注水を完了した後、ステップS112〜S114において、第4初期注水による水位の上昇高さから、浴槽B内の水位を一定の高さ上昇させるのに必要な湯量、すなわち単位湯量ΔQを算出し、単位湯量ΔQに基づいて各水位レベルの必要湯量を算出して記憶する。比較例、および、この後で説明する本発明の実施形態における単位湯量ΔQの「一定の高さ」は、1mmとする。以下に各水位レベルの必要湯量を算出する処理の詳細を述べる。
ステップS112において、制御部20は注水完了時の水位を水位センサ33で実測し、初期設定完了水位H2として記憶する。ステップS113aにおいて、制御部20は式1のように、第4初期注水の注水量を、第4初期注水による水位上昇高さ、つまり初期設定完了水位H2と循環可能水位H0との差分で除算することにより、単位湯量ΔQを算出する。
Figure 0006979433
ステップS114において、制御部20はN段階の水位レベルについて、各水位レベルに達するために必要な湯量を算出し、水位テーブルに記憶し、初期設定を完了する。具体的には、例えば、水位レベル0の水位をH0とし、H0から30mm刻みで水位レベルを定義してもよい。この場合、水位レベル0の水位はH0、必要湯量はQ0である。水位レベル1の水位は(H0+30)mm、必要湯量は(Q0+ΔQ×30)Lである。水位レベル2の水位は(H0+60)mm、必要湯量は(Q0+ΔQ×60)Lである。
図3は比較例に係る給湯機Sの湯張りの処理を示すフローチャートである。比較例の湯張りにおいて、使用者は湯張り完了時の水位レベルHnを設定する。水位レベルHnに対応する水位が、比較例における設定水位Hsである。給湯機Sは、初期設定で記憶した水位テーブルに基づいて、水位レベルHnに対応する必要な湯量Qnを注湯する。以下に、湯張りにおける湯の流れについて説明する。
<湯張り>
湯張り用開閉弁6が開くと、水道圧により、ストレーナ2から浴槽Bへと向かう湯の流れが発生する。ストレーナ2を経由して逆止弁CV3から流入した水と、ストレーナ2,タンク1を順に経由して逆止弁CV5から流入した湯は、湯張り用混合弁5で設定温度に混合される。混合された湯は、湯張り用開閉弁6,配管42,配管41を順に経由し、循環アダプタ49を通って浴槽Bに注湯される。
湯張り処理の流れについて詳細を述べる。なお、湯張りの開始時点で、風呂循環ポンプ9には稼働に十分な呼び水が供給されているものとする。ステップS201において、浴槽B内に残水がないことの確認を行う。残水がないことの確認とは、すなわち、浴槽B内の水位が循環アダプタ49より下であり、浴槽B内の水が循環回路を循環しないことの確認である。浴槽B内に残水が検出された場合は(ステップS201:No)、ステップS205において、残水の実測水位Hrを測定し、記憶する。ステップS206において、制御部20は設定水位Hsと残水の実測水位Hrとの差分と単位湯量ΔQを乗算することにより、不足湯量を注湯量として算出し、ステップS207へと進む。
浴槽B内に残水が検出されなかった場合は(ステップS201:Yes)、ステップS202において、初期設定で記憶した循環可能湯量Q0を注湯する。ステップS203において、浴槽Bに栓がされており、ステップS202の注湯によって湯が張られていること、すなわち循環回路を湯が循環することを確認する。
湯の循環が検出されなかった場合は(ステップS203:No)、浴槽Bに栓がされていない疑いがあるため、湯張りを中断する。湯の循環が検出された場合は(ステップS203:Yes)、ステップS204において、水位レベルHnに対応する湯量Qnから循環可能湯量Q0を減算することにより、注湯量を算出する。ステップS207において、制御部20は算出しておいた注湯量分を注湯して湯張りを行う。ステップS208aにおいて、制御部20は足し湯の際に注湯の目標とする目標水位Hdとして、設定水位Hsの値を設定し、湯張りを完了する。
水位の自動維持機能が有効である場合、湯張り処理の後、給湯機Sは、一定量以上の水位低下を検知すると足し湯を自動で行う。以下に、足し湯における湯の流れについて説明する。
<足し湯>
給湯機Sは、目標水位Hdと現在の実測水位Hmとの差分に単位湯量ΔQを乗算して算出した湯量を消費された湯量と判断する。この消費された湯量分の湯を注湯することにより、目標水位Hdまで足し湯を行う。足し湯の際の湯の流れは以下である。逆止弁CV5から流入した湯とストレーナ2から流入した水とが足され、湯張り用混合弁5,湯張り用開閉弁6,フローメータ32,配管42,配管41を順に経由し、循環アダプタ49を通って浴槽Bに注湯される。
[本発明の実施形態]
次に、本発明の実施形態の制御方法について説明する。本実施形態の制御方法では、比較例の制御方法とは異なり、水位テーブルを用いない。本実施形態の制御方法は、初期設定で算出した単位湯量ΔQを湯張りにおいて最適化することにより、使用者の設定と実際に湯張りや足し湯において注湯される水位との関係を一定化させるものである。以降、本実施形態の制御方法について、図4〜7を用いて説明する。
<初期設定>
図4は本実施形態に係る給湯機Sの初期設定の処理を示すフローチャートである。初期設定の開始時点で、風呂循環ポンプ9には稼働に十分な呼び水が供給されているものとする。本実施形態の初期設定は、給湯機Sの設置工程の一部として行われることが好ましい。すなわち、本実施形態の初期設定は、リモコンRCを最初に起動したときに、リモコンRCの初期画面から実行されることが好ましい。このように初期設定が実行されることにより、使用者が初期設定の実行前に湯張りを行ってしまい、湯張りや足し湯において設定と異なる注湯がなされてしまう問題を防止できる。
ステップS101〜S107までにおいて、水位を循環アダプタ49より上に到達させ、循環可能湯量Q0および循環可能水位H0を記憶する処理については、本実施形態の初期設定と比較例の初期設定は同一である。ステップS108において、本実施形態では比較例よりも少ない量の第4初期注水を行う。比較例とは異なり、本実施形態の初期設定の注水は、第4初期注水で完了しない。
ステップS109において、制御部20は第4初期注水の完了したときの合計注水量を基準湯量Q1として記憶する。ステップS110において、制御部20は第4初期注水の完了したときの水位を基準水位H1として記憶する。このように、第4初期注水が完了した状態を基準と定める理由は以下である。すなわち、一般に、ユニバーサルデザインの浴槽Bは循環アダプタ49よりやや上方に肘置き状の構造を備えている。この肘置き状の構造の面積分だけ浴槽Bの壁面が外側に押しやられることにより、肘置き状の構造より上方の浴槽断面積が下方よりも大きくなる傾向にある。つまり、単位湯量ΔQは、肘置き状の構造の上下で大きく異なる傾向にある。よって、肘置き状の構造の上下にまたがる範囲において、注水量と水位の上昇高さとの関係を取得し、単位湯量ΔQを算出することは、単位湯量ΔQの精度を低下させるおそれがある。
そこで、本実施形態では、ステップS108で第4初期注水を行い、水位を上記の肘置き状の構造よりも上だと考えられる高さまで上昇させる。このときの水位が基準水位H1であり、基準水位H1に対応する注水量が基準湯量Q1である。浴槽Bの基準水位H1より上方の位置で単位湯量ΔQを取得することにより、精度の高い単位湯量ΔQを取得することができる。ステップS108の第4初期注水は、水位を循環可能水位H0から基準水位H1まで上昇させるための注水であり、その注水量は、一般家庭の浴槽であれば例えば20L程度である。これに対し、前記の比較例における第4初期注水は、水位を循環可能水位H0から初期設定完了水位H2まで上昇させるための注水であり、その注水量は、一般家庭の浴槽であれば例えば80L程度である。
ステップS111において、制御部20は第5初期注水を行い、注水を完了する。第5初期注水の注水量は、一般家庭の浴槽であれば例えば60L程度である。注水を完了した後は、比較例と同じくステップS112において初期設定完了水位H2を記憶する。ステップS113において、制御部20は式2のように、第5初期注水の注水量を、第5初期注水による水位上昇高さ、つまり初期設定完了水位H2と基準水位H1との差分で除算することにより、単位湯量ΔQを算出する。
Figure 0006979433
<通常湯張り>
図5〜8を用いて、本実施形態の湯張りの処理を説明する。本実施形態においては、使用者は水位レベルではなく設定湯量Qsを設定する。後述するように、水位センサ33で取得される水位は様々な影響を受け得るため、湯量で設定を行うことにより、使用者の設定に対して実際に注湯される湯の水位を、水位レベルで設定した場合よりも均一化させることができる。
図5は本実施形態に係る給湯機Sの湯張りにおける3パターンの処理の分岐と、当該処理の一つである浴槽Bに残水がある場合の処理を示すフローチャートである。
ステップS200において、制御部20は、式3に基づいて予測水位Hpを算出する。予測水位Hpとは、単位湯量ΔQと、使用者が設定した設定湯量Qsとから予測される、湯張り完了時の水位である。
Figure 0006979433
ステップS201において、浴槽B内に残水がないことの確認を行う。前記のとおり、残水がないことの確認とは、すなわち、浴槽B内の水位が循環アダプタ49より下であり、浴槽B内の水が循環回路を循環しないことの確認である。浴槽B内に残水が検出された場合は(ステップS201:No)、比較例と同様に、ステップS205〜S207において湯張りを行う。ステップS208において、本実施形態では、足し湯の際に注湯の目標とする目標水位HdとしてステップS200で算出した予測水位Hpの値を設定し、湯張りを終了する。湯張り終了後、足し湯の際には、足し湯を行うときの残水の実測水位Hmと目標水位Hdとの差分に単位湯量ΔQを乗算することにより、注湯量を算出する。
このように浴槽B内に残水が検出された場合に湯張りを完了したときは、制御部20は湯張りの回数をカウントアップしない。一方、浴槽B内に残水が検出されない場合に(ステップS201:Yes)湯張りを完了したときは、制御部20は湯張りの回数をカウントアップする。これは、浴槽B内に残水が検出された場合は基準水位H1を測定できないためである。湯張りの回数が所定値以下の場合における基準水位H1の測定と、当該測定に基づく基準水位H1の補正については、図7を用いて後述する。
浴槽B内に残水が検出されなかった場合は(ステップS201:Yes)、ステップS210において、初期設定を行った後に湯張りが何回行われたかを判定する。今回の湯張りの回数が所定の回数を超えていた場合は(ステップS210:No)、結合子(A)に従って図6のステップS202へと進む。初期設定を行った後の湯張りの回数が所定の回数以内だった場合は(ステップS210:Yes)、結合子(B)に従って図7のステップS220へと進む。所定の回数としては任意の値を設定可能であり、本実施形態では5回と設定する。なお、1日に1回湯張りをすると仮定すれば、回数と日数は同義であるといえる。
図6は、本実施形態に係る給湯機Sの湯張りにおける、湯張り回数が5回を超えている場合の処理を示すフローチャートである。ステップS202で循環可能湯量Q0を給湯し、ステップS203で湯の循環を判定するまでの処理については、本実施形態の湯張りは比較例の湯張りと同一である。
ステップS211において、制御部20は設定湯量Qsから循環可能湯量Q0を減算することにより、注湯量を算出する。ステップS212において、制御部20は算出しておいた注湯量分を注湯して湯張りを行い、ステップS213において、水位センサ33で実測水位Hmを測定して記憶する。ステップS2140において、実測水位Hmと予測水位Hpの差分である水位差分ΔHを算出し、ステップS214において、水位差分ΔHが閾値以内であるか否かを判定する。
水位差分の閾値は任意に設定可能だが、例えば±3cm程度に設定することが可能である。これは、同一の湯量設定に対して実際に湯張りされる水位に3cmを超えるズレが発生すると、使用者が不快感を覚える懸念が大きくなるためである。本実施形態では、水位差分の閾値を±2cmに設定する。
水位差分ΔHが±2cm以内だった場合は(ステップS214:Yes)、外乱のない環境で正常な実測水位Hmが取得できたと考えられる。よって、ステップS215において、制御部20は足し湯の際に注湯の目標とする目標水位Hdとして、実測水位Hmの値を設定し、湯張りを終了する。このように、実際に測定された実測水位Hmの値を目標水位Hdとして設定することにより、足し湯の水位を安定化させることができる。
水位差分ΔHが±2cmを超えていた場合は(ステップS214:No)、実測水位Hmとして異常値が取得された可能性がある。よって、ステップS216において、目標水位Hdとして実測水位Hmではなく予測水位Hpの値を暫定値として設定する。ここで予測水位Hpの方が正しいと仮定するのは、予測水位Hpには湯張りにおいて6回以上、実測水位Hdの値として使用されてきた実績があるためである。
ステップS217において、水位差分ΔHの増大が一過性か恒常的かを判断するため、直前の所定の回数の湯張り、または期間の湯張りで取得された水位差分ΔHが全て±2cmを超えているか否かを判定する。本実施形態では湯張り3回の間に取得された水位差分ΔHをステップS217の判定に用いる。
過去3回の湯張りで取得された全ての水位差分ΔHが±2cm以内であれば(ステップS217:No)、今回の水位差分ΔHの増大は湯張り中の外乱によって実測水位Hmを正しく取得できなかったことによる一過性の異常と考えられるため、単位湯量ΔQの更新を行うことなく湯張りを終了する。湯張り中の外乱とは、例えば、湯張りの途中で湯を使用してしまった、湯張りの完了前に入浴が開始されてしまった等の現象である。
過去3回の湯張りで取得された全ての水位差分ΔHが±2cmを超えているのであれば(ステップS217:Yes)、水位差分ΔHの増大の原因は一過性ではなく、記憶された単位湯量ΔQと実際の単位湯量ΔQとが乖離しており、予測水位Hpが正確に算出されていないおそれがある。よってステップS218において、制御部20は水位差分ΔHを減少させるように、更新単位湯量ΔQ’で単位湯量ΔQを更新し、湯張りを終了する。湯張り終了後、足し湯の際には、足し湯を行うときの残水の実測水位Hmと目標水位Hdとの差分に単位湯量ΔQを乗算することにより、注湯量を算出する。
更新単位湯量ΔQ’の算出は、更新単位湯量ΔQ’から算出される新たな予測水位Hp’と実測水位Hmとの新たな水位差分ΔH’が0にならないように行う。新たな水位差分ΔH’を0にする更新は、実測水位Hmが正確であると仮定して新たな予測水位Hp’を実測水位Hmと同値にすることを意味するが、実際には3回連続して外乱が生じており実測水位Hmが正常でない可能性もある。不正確な実測水位Hmと新たな予測水位Hp’が同値になるように更新単位湯量ΔQ’を算出すれば、目標水位Hdの設定が不正確になってしまう。よって本実施形態では、新たな水位差分ΔH’を一度の更新で0にせず、一定の減算値ずつ縮めて行くように、更新単位湯量ΔQ’算出し、単位湯量ΔQを更新する。
このように更新単位湯量ΔQ’を算出することで、実測水位Hmとして連続して異常値が取得された場合にも、設定湯量Qsと大きく乖離しない目標水位Hdを設定して足し湯を行うことができる。新たな水位差分ΔH’の減算値の設定は、水位差分ΔHの閾値より小さい値であれば特に限定されず、本実施形態では1cmとする。
更新単位湯量ΔQ’は、具体的には、予測水位Hpが実測水位Hmより2cmを超えて大きかった場合は式4のように、予測水位Hpが実測水位Hmより2cmを超えて小さかった場合は式5のように算出される。
Figure 0006979433
Figure 0006979433
以上のように、水位差分ΔHが大きくなった原因としては、実測水位Hmの異常が原因の可能性、および、単位湯量ΔQの変化が原因の可能性がある。本実施形態の制御方法では、水位差分ΔHが閾値を3回超えた場合には、単位湯量ΔQの変化が原因の可能性が高いとして単位湯量ΔQの更新を行うことにより、目標水位Hdを正確に設定し、足し湯を安定的に行うことを可能にする。なお、水位差分ΔHが閾値を超えた場合であっても、閾値を超えた回数が3回未満の場合には、単位湯量ΔQの更新は行わない。
水位センサ33は水圧から水位を検出するため、湯温設定の上昇による湯の比重の低下を、水位の低下として検出し得る。このような場合、単位湯量ΔQは湯温設定によって変化する可能性があり、水で行った初期設定で算出した単位湯量ΔQと、実際の注湯時の単位湯量ΔQは異なってしまうおそれがある。また、壁面に傾斜を設けられた浴槽Bにおいては、上方に向かうほど開口部が広がっていくため、湯張り時に初期設定と異なる湯量を設定するだけでも、単位湯量ΔQは初期設定から変化し得る。本実施形態の制御方法によれば、初期設定で単位湯量ΔQを設定するだけでなく、湯張りの際に単位湯量ΔQを更新することによって、実際に即した単位湯量ΔQに基づいて目標水位Hdを設定して足し湯を安定的に行うことができる。
また、単位湯量ΔQは、リフォーム等による浴槽Bの形状変更によって大きく変化する。本実施形態の制御方法によれば、湯張り時に自動で単位湯量ΔQを更新することにより、使用者をリフォームや設定湯温の変更の度に手動で初期設定を実行する手間から解放することができる。また、初期設定の実行忘れが原因の水位異常によるトラブルを防止することもできる。
図7は、本実施形態に係る給湯機Sの湯張りにおける、湯張り回数が5回以内の場合の処理を示すフローチャートである。図6でも説明したように、初期設定で算出した単位湯量ΔQと、湯張りの単位湯量ΔQとは乖離しているおそれがある。また、水位センサ33は湯温の影響を受ける可能性があるため、基準水位H1についても初期設定と湯張りとで乖離するおそれがある。よって、図7の処理により、初期設定の後の5回分の湯張りのデータの中央値に基づいて、単位湯量ΔQと基準水位H1を更新することが好ましい。
ステップS220において、制御部20は基準湯量Q1の注湯を行う。ステップS221において、浴槽Bに栓がされておりステップS220の注湯によって湯が張られていること、すなわち循環回路を湯が循環することを確認する。
湯の循環が検出されなかった場合は(ステップS221:No)、浴槽Bに栓がされていない疑いがあるため、湯張りを中断する。湯の循環が検出された場合は(ステップS221:Yes)、ステップS222において、今回の基準水位H1(N)を記憶する。Nは湯張り回数を表す正の整数である。
ステップS223において、制御部20は設定湯量Qsから基準湯量Q1を減算することにより、注湯量を算出する。ステップS224において、制御部20は算出しておいた注湯量分を注湯して湯張りを行う。ステップS225において、制御部20は水位センサ33で実測水位Hmを測定して記憶する。ステップS226において、制御部20は足し湯の際に注湯の目標とする目標水位Hdとして、予測水位Hpの値を設定する。
ステップS227において、制御部20は式6のように、ステップS223で算出した注湯量を、実測水位Hmと今回測定した基準水位H1(N)との差分で除算することにより、今回の単位湯量ΔQ(N)を算出し、記憶する。
Figure 0006979433
ステップS228において、今回の湯張りが5回目であるか否かを判定する。湯張り回数が4回以下だった場合は(ステップS228:No)、湯張りを終了する。このとき、制御部20は湯張りの回数をカウントアップする。浴槽B内に残水が検出されない場合に湯張りを行ったとき、制御部20は湯張りの回数をカウントアップする。一方、浴槽B内に残水が検出された場合に湯張りを行ったとき、制御部20は湯張りの回数をカウントアップしない。
湯張りが5回目だった場合は(ステップS228:Yes)、ステップS229において、これまでに記憶した単位湯量ΔQ(1)〜ΔQ(5)の中央値である更新単位湯量ΔQ’で単位湯量ΔQを更新し、基準湯量H1(1)〜H1(5)の中央値である更新基準湯量H1’で基準湯量H1を更新する。さらに、更新基準湯量H1’から、初期設定で記憶した基準水位H1と循環可能水位H0の差分を減算することで更新循環可能水位H0’を算出し、更新循環可能水位H0’で循環可能水位H0を更新した後に、湯張りを終了する。このように浴槽B内に残水が検出されない場合に湯張りを行ったとき、制御部20は湯張りの回数をカウントアップする。一方、浴槽B内に残水が検出された場合に湯張りを行ったとき、制御部20は湯張りの回数をカウントアップしない。湯張り終了後、足し湯の際には、足し湯を行うときの残水の実測水位Hmと目標水位Hdとの差分に単位湯量ΔQを乗算することにより、注湯量を算出する。
図7の処理によれば、初期設置と実際の湯張りにおける単位湯量ΔQのずれを、より確実に修正することができる。また、単位湯量ΔQだけでなく、注湯の基準となる基準水位H1が初期設定で正しく取得できていなかった場合であっても、湯張りにおいて基準水位H1を修正することができる。単位湯量ΔQと基準水位H1とを修正することによって、より安定した水位で足し湯を行うことができる。
以上の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
B 浴槽
S 給湯機
9 風呂循環ポンプ(循環ポンプ)
20 制御部(制御手段、判定手段)
32 フローメータ
33 水位センサ
41〜48 配管(循環回路)
49 循環アダプタ
S113 単位湯量算出処理
S200 予測水位算出処理
S213 実測水位測定処理
S2140 水位差分算出処理
S208a,S208,S215,S216,S226 目標水位設定処理
S218 単位湯量更新処理

Claims (3)

  1. 浴槽に注湯された湯量を測定するフローメータと、
    前記浴槽の実測水位を測定する水位センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記注湯によって上昇した水位と前記湯量とに基づいて前記浴槽の高さあたりの単位湯量を算出し、
    設定湯量と前記単位湯量とに基づいて予測水位を算出し、
    前記実測水位と前記予測水位との差分が所定値以内の場合は、前記実測水位の値を足し湯における目標水位として設定し、
    前記差分が所定値を超えた場合は、前記予測水位の値を前記目標水位として設定し、
    所定回数連続で前記差分が所定値を超えた場合は、前記差分が小さくなるように前記単位湯量の更新を行う給湯機。
  2. 前記制御部が、前記差分が0にならないように前記単位湯量を更新することを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 初期設定ステップと、湯張りステップと、を含む給湯機制御方法であって、
    前記初期設定ステップは、注水の水量と当該注水によって上昇した水位に基づいて浴槽の高さあたりの単位湯量を算出する単位湯量算出処理を行い、
    前記湯張りステップは、
    設定湯量と前記単位湯量とに基づいて予測水位を算出する予測水位算出処理を行い、
    前記設定湯量の注湯が完了した後、実測水位を測定する実測水位測定処理を行い、
    前記実測水位と前記予測水位との差分を算出する水位差分算出処理を行い、
    前記差分が所定値以内の場合は、前記実測水位の値を足し湯における目標水位として設定する目標水位設定処理を行い、
    前記差分が所定値を超えた場合は、前記予測水位の値を前記目標水位として設定する目標水位設定処理を行い、
    所定回数連続で前記差分が所定値を超えた場合は、前記差分が小さくなるように前記単位湯量を更新する単位湯量更新処理を行う、給湯機制御方法。
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