JP6978129B1 - デバイスチップの移載機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイスチップの移載機構を提供する。【解決手段】デバイスチップ11の移載元でありデバイスチップ11を粘着させる第一粘着層を有する第一基板と、デバイスチップ11の移載先でありデバイスチップ11を粘着させる第二粘着層10aを有する第二基板10と、デバイスチップ11を粘着させる移載粘着層21aを有しデバイスチップ11を第一基板から受け取り第二基板10へ受け渡す移載ドラム21と、デバイスチップ11が粘着された状態の移載粘着層21aに対して紫外線を照射する照射機構23と、を有し、移載粘着層21aは紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、紫外線変性材の移載粘着力は、紫外線の照射前においては第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては第二粘着層10aの第二粘着力よりも低い粘着力である。【選択図】図3

Description

本開示は、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデ
バイスチップを移載する移載機構に関する。
発光素子であるLEDを用いた表示装置においては、各画素を構成する3色(RGB)のLEDが表示画面用基板上に複数配置され、各画素が画像信号に従い発光し、表示画面全体として画像を表示する。
このような表示装置の製造装置は、例えば化合物半導体基板上で別途製造されたLEDを、中継基板を介して表示画面用基板に移載する機構を有している。
特許文献1には、LEDを移載元の第1の基板9から移載先の第2の基板10へ移載するために、第1の基板9と第2の基板10との間に、移載機構である第1のドラム11及び第2のドラム12がこの順に備えられている。第1の基板9、第1のドラム11、第2のドラム12及び第2の基板10はLEDを粘着させるために、それぞれ粘着層が設けられている。なお、当該背景技術の説明における各構成や各符号は特許文献1によるものである。
特許第6312270号公報
LEDを第1の基板9から、第1のドラム11及び第2のドラム12を介して、第2の基板10へと移載させるためには、(第1の基板9の第1の粘着層の粘着力)<(第1のドラム11の第3の移載粘着層14aの選択的粘着領域の粘着力)<(第2のドラム12の第4の粘着層14bの粘着力)<(第2の基板10の第2の粘着層の粘着力)の順に粘着力が大きくなるように構成されている。
その際、第1の粘着層と第3の移載粘着層14aの選択的粘着領域との粘着力の差、第3の移載粘着層14aの選択的粘着領域と第4の粘着層14bとの粘着力の差、及び、第4の移載粘着層14bの選択的粘着領域と第2の粘着層との粘着力の差を、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤などから選択される粘着剤の配合を適切に管理することにより、調整する必要がある。
また、第1の基板9から、第1のドラム11及び第2のドラム12を介して、第2の基板10へと確実に移載させるためには各粘着力の差を十分に確保する必要があるため、第2の基板10の第2の粘着層の粘着力は大きくならざるを得ない。一般的に粘着力が高い材料は硬度が低くなる傾向がある。そのため、第2の基板10へのLEDの転写時に位置ずれが生じないように適切に精度調整する必要がある。なお、これらは、第2のドラム12が設けられていない移載機構においても生じる。
本開示は、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る移載機構は、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構であって、前記デバイスチップの移載元であり前記デバイスチップを粘着させる第一粘着層を有する第一基板と、前記デバイスチップの移載先であり前記デバイスチップを粘着させる第二粘着層を有する第二基板と、前記デバイスチップを粘着させる移載粘着層を有し前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡す移載ドラムと、前記デバイスチップが粘着された状態の前記移載粘着層に対して紫外線を照射する照射機構と、を有し、前記移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の移載粘着力は、紫外線の照射前においては前記第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては前記第二粘着層の第二粘着力よりも低い粘着力である。
上記構成によれば、移載ドラムの移載粘着層は、紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する。その際、移載粘着力は、照射機構による紫外線の照射前においては第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては第二粘着層の第二粘着力よりも低い。
これにより、第一基板からデバイスチップを受け取り第二基板へと受け渡すために移載粘着層の粘着力を調整することが容易となる。また、移載粘着層の移載粘着力を紫外線の照射の前後において低下させることができるため、第二基板の第二粘着力を低く設定することができる。したがって、第二基板の硬度を高めることができ、デバイスチップを移載した際の位置ずれが生じにくい態様で、デバイスチップを第一基板から第二基板へと移載することができる。
移載粘着層は、前記デバイスチップの厚みの約0.1倍から約5倍までの範囲の厚みであることが好ましい。デバイスチップの厚みに対して移載粘着層の厚みを約0.1倍以上又は約1μm以上とすることにより、デバイスチップを粘着させやすくすることができる。また、デバイスチップの厚みに対して移載粘着層の厚みを約5倍以下とすることにより、粘着させたデバイスチップの姿勢の安定性を高めることができる。例えば、デバイスチップが6μm程度の厚みであるとき、移載粘着層は約1μmから約30μmまでの範囲の厚みとなる。
紫外線変性材は、好ましくは、紫外線の照射の前後において形状安定性に優れたものが選択される。
なお、移載粘着力とは、移載粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。第一粘着力とは、第一粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。第二粘着力とは、第二粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。
前記移載粘着層は、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡すごとに取り換え可能に構成されてもよい。
上記構成によれば、移載ドラムについて、移載粘着層のみの取り換えによって、デバイスチップの次の移載をすることができるため経済的に好ましい。
前記第一粘着層は、前記移載粘着層を構成する紫外線変性材と同じ材料であり、かつ、当該紫外線変性材に紫外線が照射された材料により構成されてもよい。
上記構成によれば、移載粘着層と第一粘着層とを同じ材料により構成することによって、それぞれ別の材料により構成するときよりも、管理やコストの点において優れる。
本開示の他の実施形態に係る移載機構は、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構であって、前記デバイスチップの移載元であり前記デバイスチップを粘着させる第一粘着層を有する第一基板と、前記デバイスチップの移載先であり前記デバイスチップを粘着させる第二粘着層を有する第二基板と、前記デバイスチップを粘着させる第一移載粘着層を有する第一移載ドラムであって、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り第二移載ドラムへ受け渡す当該第一移載ドラム、及び、前記デバイスチップを粘着させる第二移載粘着層を有する第二移載ドラムであって、前記デバイスチップを前記第一移載ドラムから受け取り前記第二基板へ受け渡す当該第二移載ドラムと、前記デバイスチップが粘着された状態の前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層のそれぞれに対して紫外線を照射する照射機構と、を有し、前記第一移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の第一移載粘着力は、紫外線の照射前においては前記第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては紫外線の照射前の前記第二移載粘着層の第二移載粘着力よりも低い粘着力であり、前記第二移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の第二移載粘着力は、紫外線の照射前においては紫外線の照射後の前記第一移載粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては前記第二粘着層の第二粘着力よりも低い粘着力である。
上記構成によれば、第一移載ドラムの第一移載粘着層は、紫外線の照射によって第一移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する。その際、第一移載粘着力は、照射機構による紫外線の照射前においては第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては紫外線の照射前の第二移載粘着層の第二移載粘着力よりも低い。同様に、第二移載ドラムの第二移載粘着層は紫外線の照射によって第二移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する。その際、第二移載粘着力は、照射機構による紫外線の照射前においては紫外線の照射後の第一移載粘着層の第一移載粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては前記第二粘着層の第二粘着力よりも低い。
これにより、第一基板からデバイスチップを受け取り第二基板へと受け渡すために、第一移載粘着層の第一移載粘着力や第二移載粘着層の第二移載粘着力を調整することが容易となる。また、第一移載粘着層の第一移載粘着力、及び、第二移載粘着層の第二移載粘着力をそれぞれ紫外線の照射の前後において低下させることができるため、第二基板の第二粘着力を低く設定することができる。したがって、第二基板の硬度を高めることができ、デバイスチップを移載した際の位置ずれが生じにくい態様で、デバイスチップを第一基板から第二基板へと表裏関係を逆転しつつ移載することができる。
第一移載粘着層及び第二移載粘着層は、前記デバイスチップの厚みの約0.1倍から約5倍までの範囲の厚みであることが好ましい。デバイスチップの厚みに対して第一移載粘着層や第二移載粘着層の厚みを約0.1倍以上又は約1μm以上とすることにより、デバイスチップを粘着させやすくすることができる。また、デバイスチップの厚みに対して第一移載粘着層や第二移載粘着層の厚みを約5倍以下とすることにより、粘着させたデバイスチップの姿勢の安定性を高めることができる。例えば、デバイスチップが6μm程度の厚みであるとき、移載粘着層は約1μmから約30μmまでの範囲の厚みとなる。
紫外線変性材は、好ましくは、紫外線の照射の前後において形状安定性に優れたものが選択される。
なお、第一移載粘着力とは、第一移載粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。第二移載粘着力とは、第二移載粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。第一粘着力とは、第一粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。第二粘着力とは、第二粘着層がデバイスチップを粘着させる力をいう。
前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層は、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡すごとに取り換え可能に構成されてもよい。
上記構成によれば、第一移載ドラム及び第二移載ドラムについて、第一移載粘着層及び第二移載粘着層を取り換えることによって、デバイスチップの次の移載をすることができる。
前記第一粘着層は、前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層を構成する紫外線変性材と同じ材料であり、かつ、当該紫外線変性材に紫外線が照射された材料により構成されてもよい。
上記構成によれば、第一移載粘着層と、第二移載粘着層と、第一粘着層とを同じ材料により構成することによって、それぞれ別の材料により構成するときよりも、管理やコストの点において優れる。
前記第二粘着層は、熱硬化性樹脂により構成されてもよい。
上記構成によれば、デバイスチップが受け渡される第二基板の第二粘着層が熱硬化性樹脂により構成されていることから、デバイスチップを粘着させた後に熱処理することによって、デバイスチップを第二基板に固定させることができる。
なお、本開示は、デバイスチップとしてLEDのような発光素子を移載する例に限定されず、例えば受光素子、圧電素子、加速度センサー、NEMSやMEMS等を用いたマイクロデバイスチップ、電荷蓄積方式又はMRAM、FeRaM、PCM等の他の方式による記憶素子、スイッチング素子、マイコン等の演算処理デバイスチップなどの各種電子デバイスチップを、基板上に整列して配置するために移載する場合にも使用できる。
また、本開示は、プロセス中に昇温工程を含まなくてよいため、移載する側の基板として、フレキシブルな基板や、耐熱性が比較的低温(80℃以下)の基板に対しても、効果的に利用することができる。
また、本開示における電子デバイスとは、製品(最終製品)の一部もしくは全部である場合もあり得、最終製品を製造するため製品の製造工程で使用される中間製品(物)もしくは副生成物の一部もしくは全部である場合もあり得る。
移載ドラムによってデバイスチップを受け取る前の様子が示された移載装置の説明図である。 移載ドラムによってデバイスチップを受け取る様子が示された移載装置の説明図である。 移載ドラムに対して紫外線を照射する様子が示された移載装置の説明図である。 移載ドラムによってデバイスチップを受け渡す前の様子が示された移載装置の説明図である。 移載ドラムによってデバイスチップを受け渡した後の様子が示された移載装置の説明図である。 別実施形態に係る移載装置の説明図である。
以下に、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構、及び、電子デバイスの製造工程において、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載方法について説明する。
(第一実施形態)
図1から図5には、本開示の第一実施形態にかかる移載機構20を有する製造装置が示されている。
図1から図5に示すように、装置ベース1上には、例えば複数の平行なレールにより構成される走行ガイド2が設けられている。さらに、走行ガイド2上には、第一搬送テーブル3(図1、図2参照)及び第二搬送テーブル4(図3、図4、図5参照)が搭載されており、それぞれ第一走行装置5、第二走行装置6によって、走行ガイド2に沿って移動することができる。
図1及び図2に示すように、第一搬送テーブル3は、第一走行装置5上に第一アライメント装置7を有している。第一アライメント装置7は、横行装置(図示しない)を有しており、第一搬送テーブル3の移動とともに移動する。
当該横行装置は、デバイスチップ11の移載元である第一基板9を走行ガイド2の長手方向(図1から図5における左右方向)と垂直方向(図1から図5における手前奥行方向)に移動することができる。前記横行装置は、第一基板9を、載置し把持することができる第一基板支持台(図示しない)を有している。
前記第一基板支持台は、第一搬送テーブル3の走行ガイド2に沿った移動や、前記横行装置による移動により、当該第一基板支持台の第一基板9の位置がずれることを防止する。前記第一基板支持台は、機械的に第一基板9の側面又は上面を押圧し把持しても、裏面から吸引し第一基板9を把持してもよく、またこれらに限定されることはない。第一基板9の位置を固定することができる装置であればよい。第一基板9の形状、性状により把持方法を選択すればよい。
第一基板9は、第一粘着層9aを有し、第一粘着層9a上に複数の電子デバイスチップ(以下、デバイスチップという)11を粘着させている。
第一基板9は、例えばシリコンウェハ、化合物半導体ウェハ、ガラス基板、サファイア等の金属酸化物などの基板を利用して製造された平坦な基板により構成されている。当該基板の形状は、例えば、2インチから8インチの円形であるが、これに限定されるものではない。
第一粘着層9aは、紫外線変性材により構成されている。当該紫外線変性材は、下記の移載ドラム21の移載粘着層21aを構成する紫外線変性材と異なるものであってもよいし、同じものであってもよい。ただし、当該紫外線変性材は、紫外線の照射後のものが用いられる。第一基板9は、例えば、成長基板からデバイスチップ11を受け取って移載ドラム21に受け渡すための中継基板である。この第一基板9は、第一粘着層9aが紫外線変性材である場合、第一粘着層9aが紫外線で照射される前に成長基板からデバイスチップ11を受け取る。その後、第一粘着層9aに紫外線が照射される。第一粘着層9aは、紫外線変性材に限らず、他の樹脂であってもよい。第一基板9自体が、粘着性を有し、第一粘着層9aを兼ねてもよい。
デバイスチップ11は、例えばマイクロLEDを含むLED等の発光素子、受光素子、圧電素子、加速度センサー、NEMSやMEMS等を用いたマイクロデバイスチップ、電荷蓄積方式又はMRAM、FeRaM、PCM等の他の方式による記憶素子、スイッチング素子、マイコン等の演算処理デバイスチップなどのデバイスチップが例示されるが、これらに限定されるものではない。
図3から図5に示すように、第二搬送テーブル4は、第二走行装置6上に第二アライメント装置8を有している。第二アライメント装置8は、デバイスチップ11の移載先である第二基板10(ワーク)を、載置し把持することができる第二基板支持台(図示しない)を有している。
第一アライメント装置7は、移載ドラム21の基準位置を検知し、第一基板9と移載ドラム21とのアライメントを実行することができる。第二アライメント装置8は、移載ドラム21の基準位置を検知し、第二基板10と移載ドラム21の基準位置を検知し、第二基板10と移載ドラム21とのアライメントを実行することができる。なお、第一アライメント装置7及び第二アライメント装置8はそれぞれ同等のアライメント精度を有している。
前記第二基板支持台は、第二搬送テーブル4の走行ガイド2の長手方向の移動により、当該第二基板支持台上の第二基板10の位置がずれることを防止する。
前記第二基板支持台は、機械的に第二基板10の側面又は上面を押圧し把持しても、裏面から吸引し第二基板10を把持してもよく、またこれらに限定されることはない。第二基板10の位置を固定することができる装置であればよい。第二基板10の形状、性状により把持方法を選択すればよい。
第二基板10は、第二粘着層10aを有し、第二粘着層10a上にデバイスチップ11を粘着させることができる。
第二基板10は、ガラス等の硬質な基板だけでなく、可撓性のあるフレキシブルな基板や、デバイスチップ11の製造工程における熱処理、薬品処理、プラズマ処理などの工程に対する耐性に乏しい基板であってもよい。
例えば、デバイスチップ11がLEDであり、電子デバイスが大画面の表示装置である場合、第二基板10は、第一基板9より大面積の表示画面用基板であり得る。また、第二基板10は、表示画面用の基板に限定されるものではなく、デバイスチップ11を載置する対象物であり、製造する電子デバイスの種類やデバイスチップ11の種類に応じて適切に構成される。
図1に示すように、第一搬送テーブル3及び第二搬送テーブル4より上方に移載機構20が設けられている。
移載機構20は、円柱形状の移載ドラム21を有している。移載ドラム21は、水平かつ走行ガイド2の長手方向と垂直な回転軸22を有し、回転軸22の周りに回転するよう回転装置(図示せず)を有している。回転軸22の両端には、移載ドラム21を移動させるため、それぞれ昇降装置(図示せず)が設けられており、それぞれ鉛直方向に独立に駆動することで傾きを制御し、第一基板9及び第二基板10の表面と回転軸22とが平行になるように調整可能となっている。
前記昇降装置は、移載ドラム21の移載粘着層21aが第一基板9上のデバイスチップ11に接する位置まで移載ドラム21を降下させることができる。また、移載ドラム21の移載粘着層21aに粘着されたデバイスチップ11が第二基板10の第二粘着層10aに接触できる位置まで降下させることができる。なお、前記昇降装置は、移載ドラム21を昇降させる構成に限らず、第一基板9及び第二基板10をそれぞれ昇降できる構成であってもよい。
移載ドラム21の回転軸22の一端を基準とし、鉛直方向に延びる支持軸を備え、支持軸を回転中心として水平方向に回転軸22の他端を旋回可能とする機構を、移載ドラム21に備えることにより、走行ガイド2の長手方向と回転軸22との交差角(傾き)を調整することができる。この調整は手動であっても直動軌道であってもよい。
移載ドラム21は、第一搬送テーブル3及び第二搬送テーブル4の表面に対し平行となる基準位置からの昇降動作を行い、移載ドラム21の回転中心軸と、第一搬送テーブル3及び第二搬送テーブル4の走行軸は基準調整により直交精度を確保されている。
移載ドラム21の回転軸22周りの回転は、回転軸22に直結したダイレクトドライブモータ及び一定以上の高い分解精度を有する回転位置を検出するエンコーダの組み合わせにより駆動し、また回転角の検出を行う。
第一搬送テーブル3は、第一基板9を載せたまま第一走行装置5によって、走行ガイド2上を、第一基板支持台の表面の水平レベルを維持しながら移動する。その際、移載ドラム21は、回転軸心の位置が固定されたまま、回転装置により、第一走行装置5の移動と同期して回転する。その際、回転装置による回転速度を調節することによって、第一基板9上のデバイスチップ11のピッチと同じピッチ又は異なるピッチで、デバイスチップ11を受け取ることができる。
第二搬送テーブル4は、第二基板10を載せたまま第二走行装置6によって、走行ガイド2上を、第二基板支持台の表面の水平レベルを維持しながら移動する。その際、移載ドラム21は、回転軸心の位置が固定されたまま、回転装置により、第二走行装置6の移動と同期して回転する。その際、回転装置による回転速度を調節することによって、移載ドラム21上のデバイスチップ11のピッチと同じピッチ又は異なるピッチで、デバイスチップ11を受け渡すことができる。
移載ドラム21の直径としては、例えば100〜500mmが、加工精度の観点で好適に使用し得るが、この範囲に限るものではない。第一基板9や第二基板10の構成、及び、製造する電子デバイスの種類やデバイスチップ11の種類に応じて適切に構成される。
移載ドラム21の表面には、移載粘着層21aが着脱自在な態様で設けられている。移載粘着層21aは、紫外線変性材により構成されている。
当該紫外線変性材は、ポリオレフィンからなる基板に粘着剤が均一の厚みで塗布され一体化させたものである。当該紫外線変性材は、紫外線を照射することにより、紫外線変性材を構成するアクリル系接着剤が重合して硬度が高まり、移載粘着層21aの移載粘着力が第二粘着層10aの第二粘着力より低下する。なお、上記基板はポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド等の樹脂により構成されていてもよい。紫外線変性材は、使用環境的に酸素阻害を受けるが、上記材料により構成されることによって耐酸素阻害性能が向上する。
デバイスチップが6μm程度の厚みであるとき、移載粘着層21aの厚みは、例えば1〜30μmであるが、これに限定されるものでは無い。当該厚みは、製造する電子デバイスの種類やデバイスチップ11の種類に応じて適切に構成される。
移載粘着層21aの粘着力は、当該移載粘着層21aを構成する紫外線変性材の粘着剤の材料の配合を変えることで、制御することが可能である。粘着剤の材料としては、特に限定されないが、例えば、公知の粘着剤として、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、フッ素系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤などから選択される少なくとも1 種以上の組み合わせを選択することが可能である。
また、前記粘着剤の材料には、必要に応じて、粘度、および、剥離度の調整剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤や、ガラス繊維、ガラスビーズ、金属粉、その他無機粉末等からなる充填剤、顔料、染料などの着色剤、p H 調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤などから選択される1 以上の添加物を含有させることも適宜可能である。
いずれにせよ、移載粘着層21aは、紫外線の照射前においては、移載粘着層21aの移載粘着力は第一粘着層9aの第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては、移載粘着層21aの移載粘着力は第二粘着層10aの第二粘着力よりも低い関係を満たすように変性するように構成されている。
本実施形態においては、紫外線変性材の移載粘着力は、ガラスに対する粘着力の変化値が、紫外線の照射前においては0.9〜12.0N/25mm程度であり、紫外線の照射後においては0.1N/25mm程度のものが用いられる。紫外線の照射により移載粘着力は大幅に低下するため、デバイスチップ11を第二基板10へ受け渡す際の抵抗となりにくくなっている。
当該紫外線変性材は、デバイスチップ11を移載する前においては、紫外線の照射前のものが用いられ、デバイスチップ11を移載した後においては、移載ドラム21に対して新たなものと取り換えられる。
さらに、移載機構20は、デバイスチップ11を粘着させた状態の移載粘着層21aに対して、紫外線を照射する照射機構23を有している。
照射機構23は、紫外線の照射量、すなわち照射される紫外線の強度及び時間が、移載粘着層21aの構成に応じて、適切に制御される。
(デバイスチップの移載方法)
以上のように構成された移載機構20によって、本開示に係るデバイスチップの移載方法が好適に実現される。
第一基板9を第一搬送テーブル3の第一基板支持台に載置し、第一アライメント装置7により第一基板9と移載ドラム21とのアライメントを行った後に、移載ドラム21を第一基板9上に位置させる。
その後、移載ドラム21を降下し、第一基板9の第一粘着層9aに粘着されたデバイスチップ11と移載粘着層21aとを接触させる。
なお、降下した時点で移載粘着層21aとデバイスチップ11とが必ずしも接触する必要はなく、降下時点では両者は接触せず、その後、移載ドラム21を回転させながら第一基板9を移動させることによって移載粘着層21aとデバイスチップ11とが接触してもよい。移載ドラム21の回転方向は、第一基板9の移動方向との関係により定まる。
第一基板9の第一粘着層9a上のデバイスチップ11と、移載粘着層21aとが接触した状態で、第一搬送テーブル3を移動させながら移載ドラム21を回転させることにより、デバイスチップ11は移載ドラム21の移載粘着層21aの移載粘着力によって、第一基板9の第一粘着層9aから剥離され、移載ドラム21の移載粘着層21aに粘着されることが連続的に行われる。このようにして、移載ドラム21は第一基板9からデバイスチップ11を受け取る(受取工程)。
当該受取工程は、紫外線の照射前の移載粘着層21aの移載粘着力が、第一粘着層9aの第一粘着力よりも強いことにより可能となる。なお、第一粘着層9aの第一粘着力は、紫外線の照射後の紫外線変性材の粘着力である。
移載ドラム21がデバイスチップ11を受け取った後に、照射機構23によって、デバイスチップ11を粘着させた状態の移載粘着層21aに対して紫外線を照射する(照射工程)。
これにより、移載粘着層21aを構成する紫外線変性材が重合して硬度が高まり、移載粘着力が低下する。
その後、移載ドラム21を第二基板10上に位置させる。そして、移載ドラム21を降下し、移載粘着層21aに粘着されたデバイスチップ11と、第二基板10の第二粘着層10aとを接触させる。
なお、降下した時点でデバイスチップ11と第二粘着層10aが必ずしも接触する必要はなく、降下時点では両者は接触せず、その後、移載ドラム21を回転させながら第二基板10を移動させることによってデバイスチップ11と第二粘着層10aとが接触してもよい。移載ドラム21の回転方向は、第二基板10の移動方向との関係により定まる。
移載ドラム21の移載粘着層21a上のデバイスチップ11と、第二粘着層10aとが接触した状態で、第二搬送テーブル4を移動させながら移載ドラム21を回転させることにより、デバイスチップ11は第二基板10の第二粘着層10aの移載粘着力によって、移載ドラム21の移載粘着層21aから剥離され、第二基板10の第二粘着層10aに粘着されることが連続的に行われる。このようにして、移載ドラム21は第二基板10へデバイスチップ11を受け渡す(受渡工程)。
以上のように、移載ドラム21により第一基板9から第二基板10へとデバイスチップ11を移載させることができる。
なお、第一基板9と第二基板10との寸法や形状は同じであってもよいし、異なっていてもよい。移載機構20は、例えば、移載ドラム21の幅に亘り、デバイスチップ11を受け取っていない領域において第一基板9からデバイスチップ11を受け取ることを繰り返した後に、照射機構23により紫外線を照射し、その後、デバイスチップ11を第二基板10へ受け渡すことによって、第一基板9に対して第二基板10の幅が大きいような場合であっても、デバイスチップ11を移載することができる。
上記の実施形態においては、移載機構20が、移載ドラム21のみにより第一基板9から第二基板10へデバイスチップ11を移載する構成であるため、デバイスチップ11は第一基板9において第一粘着層9aに粘着した側が、第二基板10において第二粘着層10aに粘着する態様で移載される。
(第二実施形態)
図6には、本開示の第二実施形態にかかる移載機構20を有する製造装置が示されている。図6に示すように、移載機構20が、移載ドラム21としての第一移載ドラム21に加えて、第一移載ドラム21から第二基板10へデバイスチップ11の受け渡しを中継する第二移載ドラム24を備えてもよい。なお、当該第二実施形態の説明において、上記の第一実施形態と同じ構成については上述の説明が援用でき、説明を省略する。
第二移載ドラム24は、第一移載ドラム21、すなわち上記の移載ドラム21と同様に構成することができる。すなわち、第二移載ドラム24にも、紫外線の照射前の紫外線変性材により構成された第二移載粘着層24aが設けられている。第二移載粘着層24aを構成する紫外線変性材は、移載粘着層21a及び/又は第一粘着層9aを構成する紫外線変性材と異なるものであってもよいし、同じものであってもよい。但し、第二移載ドラム24の回転方向は、第一移載ドラム21の回転方向とは逆となっている。なお、第一移載ドラム21と第二移載ドラム24の半径を異ならせるなど、異なる構成であってもよい。
第一移載ドラム21から第二移載ドラム24へのデバイスチップ11の移動にあたっては、例えば、第一移載ドラム21の第一移載粘着層21aにデバイスチップ11を粘着させた後に、照射機構23によって当該第一移載粘着層21aに紫外線を照射して(第一照射工程)、当該第一移載粘着層21aの第一移載粘着力を紫外線の照射前に比べて低下させる。これにより、第一移載粘着力より第二移載粘着力が強い状態となる。少なくとも第一移載ドラム21又は第二移載ドラム24の一方を互いが近接するように移動させ、第一移載ドラム21と第二移載ドラム24とを互いに逆方向に回転されることによってデバイスチップ11の移動が行われる。
第二移載ドラム24から第二基板10へのデバイスチップ11の受け渡しは、上記の移載ドラム21から第二基板10へのデバイスチップ11の受け渡しと同様に、紫外線機構により紫外線を照射し(第二照射工程)、第二移載粘着層24aの第二移載粘着力を紫外線の照射前に比べて低下させた後に行われる。
このように、第一移載ドラム21が受け取ったデバイスチップ11を、第二移載ドラム24の第二移載粘着層24aに粘着させた後に(中継工程)、第二基板10へ受け渡すことにより(受渡工程)、デバイスチップ11は第一基板9において第一粘着層9aに粘着された側の裏面を、第二基板10において第二粘着層10aに粘着させる態様で移載させることができる。
また、第二移載ドラム24から第二基板10へのデバイスチップ11の受け渡しに際して、第二基板10の移動方向を上述とは逆にしてもよいし、第二基板10の移動方向はそのままに、第二移載ドラム24の回転を逆転させてもよい。
なお、第一移載ドラム21と第二移載ドラム24を使い分け、第一移載ドラム21のみの移載と、第一移載ドラム21及び第二移載ドラム24とを用いた移載を組み合わせることでデバイスチップ11の表裏面を混在させた配置を選択的に一括形成することも可能である。
第一移載ドラム21に対する紫外線の照射と、第二移載ドラム24に対する紫外線の照射は一つの照射機構23によって行われてもよいし、それぞれに対応する二つの照射機構23によって行われてもよい。
上述した実施形態においては、第一搬送テーブル3を移動させながら第一移載ドラム21を回転させ、第二搬送テーブル4を移動させながら第一移載ドラム21又は第二移載ドラム24を回転させることにより、第一基板9から第二基板10にデバイスチップ11を移動させた。これに代えて、回転軸22に垂直かつ第一搬送テーブル3に水平な方向に第一移載ドラム21及び/又は第二移載ドラム24を移動させる駆動装置を設け、第一移載ドラム21及び/又は第二移載ドラム24を当該駆動装置によって移動させながら回転させることにより、デバイスチップ11を移動させてもよい。
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本開示の実施形態はこれに限定されず、本開示の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本開示は、電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構に利用することができる。
1 :装置ベース
2 :走行ガイド
3 :第一搬送テーブル
4 :第二搬送テーブル
5 :第一走行装置
6 :第二走行装置
7 :第一アライメント装置
8 :第二アライメント装置
9 :第一基板
9a :第一粘着層
10 :第二基板
10a :第二粘着層
11 :デバイスチップ
20 :移載機構
21 :移載ドラム(第一移載ドラム)
21a :移載粘着層(第一移載粘着層)
22 :回転軸
23 :照射機構
24 :第二移載ドラム
24a :第二移載粘着層

Claims (7)

  1. 電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構であって、
    前記デバイスチップの移載元であり前記デバイスチップを粘着させる第一粘着層を有する第一基板と、
    前記デバイスチップの移載先であり前記デバイスチップを粘着させる第二粘着層を有する第二基板と、
    前記デバイスチップを粘着させる移載粘着層を有し前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡す移載ドラムと、
    前記デバイスチップが粘着された状態の前記移載粘着層に対して紫外線を照射する照射機構と、を有し、
    前記移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の移載粘着力は、紫外線の照射前においては前記第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては前記第二粘着層の第二粘着力よりも低い粘着力である移載機構。
  2. 前記移載粘着層は、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡すごとに取り換え可能に構成されている請求項1に記載の移載機構。
  3. 前記第一粘着層は、前記移載粘着層を構成する紫外線変性材と同じ材料であり、かつ、当該紫外線変性材に紫外線が照射された材料により構成されている請求項1又は2に記載の移載機構。
  4. 電子デバイスの製造装置に設けられ、当該電子デバイスを構成するためのデバイスチップを移載する移載機構であって、
    前記デバイスチップの移載元であり前記デバイスチップを粘着させる第一粘着層を有する第一基板と、
    前記デバイスチップの移載先であり前記デバイスチップを粘着させる第二粘着層を有する第二基板と、
    前記デバイスチップを粘着させる第一移載粘着層を有する第一移載ドラムであって、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り第二移載ドラムへ受け渡す当該第一移載ドラム、及び、前記デバイスチップを粘着させる第二移載粘着層を有する第二移載ドラムであって、前記デバイスチップを前記第一移載ドラムから受け取り前記第二基板へ受け渡す当該第二移載ドラムと、
    前記デバイスチップが粘着された状態の前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層のそれぞれに対して紫外線を照射する照射機構と、を有し、
    前記第一移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の第一移載粘着力は、紫外線の照射前においては前記第一粘着層の第一粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては紫外線の照射前の前記第二移載粘着層の第二移載粘着力よりも低い粘着力であり、
    前記第二移載粘着層は紫外線の照射によって移載粘着力が紫外線の照射前と比べて低下する紫外線変性材により構成され、当該紫外線変性材の第二移載粘着力は、紫外線の照射前においては紫外線の照射後の前記第一移載粘着力よりも高く、紫外線の照射後においては前記第二粘着層の第二粘着力よりも低い粘着力である移載機構。
  5. 前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層は、前記デバイスチップを前記第一基板から受け取り前記第二基板へ受け渡すごとに取り換え可能に構成されている請求項4に記載の移載機構。
  6. 前記第一粘着層は、前記第一移載粘着層及び前記第二移載粘着層を構成する紫外線変性材と同じ材料であり、かつ、当該紫外線変性材に紫外線が照射された材料により構成されている請求項4又は5に記載の移載機構。
  7. 前記第二粘着層は、熱硬化性樹脂により構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の移載機構。
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