JP6972554B2 - パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ - Google Patents

パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ Download PDF

Info

Publication number
JP6972554B2
JP6972554B2 JP2017000988A JP2017000988A JP6972554B2 JP 6972554 B2 JP6972554 B2 JP 6972554B2 JP 2017000988 A JP2017000988 A JP 2017000988A JP 2017000988 A JP2017000988 A JP 2017000988A JP 6972554 B2 JP6972554 B2 JP 6972554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
pouch
laminated sheet
ink layer
silver ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017000988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018108860A (ja
Inventor
美香 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2017000988A priority Critical patent/JP6972554B2/ja
Publication of JP2018108860A publication Critical patent/JP2018108860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6972554B2 publication Critical patent/JP6972554B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、食品やトイレタリー製品等を収容する包装袋(パウチ)に関し、特に外側から内容物を容易に確認することが可能なパウチに関するものである。
プラスチック材料を用いた包装袋は、さまざまな食品や菓子類、洗剤などの生活用品やその他の物品、液体などの用途に幅広く用いられている。
また、近年では、ライフスタイルの多様化に伴い、ひとつの商品ブランドで数多くのアイテムが展開されており、その結果、消費者がパッケージに記載されている印刷表示を見ただけでは、内容物がなんであるのか、特に高齢者などにとっては判りづらく、間違った商品を購入してしまうという問題も発生している。
このため、パッケージの外側から内容物を部分的に見えるようにしたいという要望が生じてきた経緯がある。
一方で、各商品を他社商品と差別化するために、パッケージにより高級感を持たせたものとしたいという要望も多くあり、そのための手段として、パッケージの全面にアルミ蒸着を施す方法などが取られる場合がある。
パッケージの素材が透明である場合には、印刷の絵柄にインキの存在しない部分を設けることにより、容易に窓部を形成することが可能であるが、パッケージの全面にアルミ蒸着を施した場合には、単に印刷の絵柄を抜くだけでは、内容物を視認可能とする窓部を形成することはできない。
そこで、アルミ蒸着膜を部分的に設けるための手法として、予め基材上にアルミ蒸着膜が形成されたフィルムを用意し、その上からパターン状に耐アルカリ塗膜を形成し、その後アルカリによる化学処理を施すことにより、耐アルカリ塗膜で保護された部分以外のアルミ蒸着膜を除去する化学的エッチング方法や、基材上に予め水溶性塗膜をパターン状に設け、その上からアルミ蒸着膜を全面に形成し、その後水洗処理を施すことにより、水溶性塗膜とその上のアルミ蒸着膜を取除く水性エッチング方法(例えば、特許文献1)などが用いられてきた。
また特許文献2では、レーザビームを照射することにより、照射箇所の蒸着層のみを除去する方法なども提案されている。
しかし、これらの手法は、いずれもアルミなどの金属蒸着層を用いることから、加工工程などにおいて、絶縁層であるプラスチック素材の間に導電層である金属薄膜層が形成された構造となるため、極めて帯電しやすい構造となり、ラミネート加工時などに、放電による発火などを引き起こす危険性があった。
このため、静電気を除去するために加工工程での工夫や、フィルム層構成での工夫が必須となっていた。
特開昭63−28699号公報 特開平8−26330号公報
本発明は、このような状況に鑑み、帯電などによる加工上の難易度を低減することが可能なパウチ用積層シートと、それを用いることによる高い意匠性を有するパウチを提供しようとするものである。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、少なくとも外層、中間層、内層からなるパウチ用積層シートであって、
前記中間層と前記外層との間の位置にあって、この「前記中間層と前記外層との間」を基準として中間層側の実質的に平滑な面上に高輝度銀インキ層1を少なくとも設けており、
前記高輝度銀インキ層1と前記外層との間に、白インキ層並びに高輝度銀インキ層2とが少なくとも設けられており、
前記白インキ層および前記高輝度銀インキ層2が、前記中間層側からこの順序で設けられ、少なくとも前記高輝度銀インキ層2が前記外層の前記中間層側に設けられ、前記白インキ層と前記高輝度銀インキ層1との間、または前記高輝度銀インキ層2と前記白インキ
層との間のいずれかに、接着層が設けられていることを特徴とするパウチ用積層シートである。
請求項に記載の発明は、光透過性窓部を有することを特徴とする請求項1に記載のパウチ用積層シートである。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のパウチ用積層シートを用いて形成されたことを特徴とする高輝度パウチである。
本発明によれば、高い意匠性を有する高輝度パウチとそれを作製するためのパウチ用積層シートを帯電等の製造上の課題を低減しつつ作製することが可能となる。
本発明のパウチ用積層シートの構成例を示す断面図である。 本発明のパウチ用積層シートの別の構成例を示す断面図である。 本発明のパウチの一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、図中共通する項目については、同一の番号を附している。
図1並びに図2は、本発明のパウチ用積層シートの構成例を示す断面図であり、主に中間層12部分に違いを有している。
図1は、中間層基材121に対し、全面に高輝度銀インキ層1(122)と白インキ層123が設けられている例を示しており、図2にでは、光透過性窓部14を有する例として、中間層12側から、外層11に向かって、高輝度銀インキ層122、白インキ層123、接着層114、高輝度銀インキ層1(122)、白インキ層123、接着層114、高輝度銀インキ層2(113)、印刷層112の構成からなるパウチ用積層シート1の例を示している。
まず、外層基材111は、各種基材を任意に選定することが可能であるが、本発明においては、実質的に透明なプラスチックフィルムであることが望ましく、そのようなプラスチックフィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、6−ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルムなどが挙げられるが、機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されるものではないものの、二軸延伸されたフィルムなどが好ましいと言える。これら外層基材111の表面には、予めコロナ処理やオゾン処理といった易接着処理が施されてあってもよい。
また、外層基材111には、必要に応じて適宜絵柄印刷層112が設けられる。絵柄印刷層112としては、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系など従来公知のバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などが任意に添加されてなるインキなどを用いて構成することができる。
印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷など従来公知の手法を任意に用いることができる。
また、絵柄印刷層112には、各色インキによって文字情報なども含む絵柄模様を形成した後、最終層として前記絵柄模様を覆うように白インキによる印刷が施されていても良く、特にグラビア印刷法などを用いる場合には、2回以上重ねて白インキを印刷することが望ましい。
また、外層基材111の絵柄印刷層112の反対側の面には、必要に応じて適宜各種印刷や加飾加工が施されてあっても良い。加飾加工の例としては、例えば、マット化処理、箔押し、エンボス形成などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
中間層12である中間層基材121は、上述の外層基材111と同様に、本発明においては、実質的に透明なプラスチックフィルムが好適に用いられる。
そのようなプラスチックフィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、6−ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルムなどを挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。これら中間層基材121の表面には、予めコロナ処理やオゾン処理といった易接着処理などが施されてあってもよい。
高輝度銀インキ層1、2(122、113)は、アルミニウムなどの金属類を鱗片状の特殊顔料として添加したインキなどが好適に用いられる。
このような高輝度銀インキを用いることにより、アルミ蒸着膜のような金属の連続膜による導電性を示すことがなく、積層シートへの帯電を低減することができる。
印刷方法としては、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法など公知印刷法を用いて形成することができる。
また、高輝度銀インキ層1、2(122、113)は、中間層基材121や印刷層112を有する外層基材111の全面に設けられていても良いが、図2に見られるように光透過性窓部14を形成するように、一部に高輝度銀インキ層1、2(122、113)を設けない方法が取られても良い。
特に、パウチの中身を外側から観察できるようにするためには、少なくとも一部に光透過性窓部14を設けることが望ましい。
また、光透過性窓部14の形状は、矩形などに限定されず、任意の形状に設けられてあってよい。
上述のように、高輝度銀インキ層1(122)や高輝度銀インキ層2(113)を印刷方法によって設けることにより、従来のアルミ蒸着膜に対して窓部を設ける際に必要であった複数の加工工程が、印刷工程のみで形成されることから、工程の簡略化、ならびに不良発生の低減を図ることが可能となる。
また、特に高輝度銀インキ層122を形成する場合には、印刷を施す面に凹凸があると十分な輝度感を得ることができないため、平滑な面上に印刷形成することが望ましい。
また、図1および図2に示すとおり、高輝度銀インキ層1(122)と外層基材11との間には、白インキ層123が設けられてあっても良い。
白インキ層123は、高輝度銀インキ層122の隠蔽性や高輝度性を、より向上させるために設けるもので、インキ層中に含まれる白色顔料としては、酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、リトポン、鉛白などに例示される公知白色顔料をいずれも用いることができる。
また、前記高輝度銀インキ層122と中間層基材121との間には、着色層などが設けられてあっても良い。
着色層を設けることにより、光透過性窓部を有するパウチとした際に、前記窓部から中を見た際に、内容物に合わせて任意の高輝度を有する背景色を設けることが可能となり、意匠性を更に高めることができる。
従来の加工方法においては、金属光沢を有する高輝度パウチを作製しようとする場合、中間層12として、主に、予めアルミ蒸着膜を設けたポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)が用いられていた。
しかし、この方法では、アルミ蒸着膜と基材となるポリエチレンテレフタレートフィルムとの間に任意に着色層を設けることが困難であることから、アルミ蒸着膜が形成された面とは反対側の面に着色層を設けることとなるために、着色層上に更に保護用フィルムを設ける必要があった。
従って、従来の方法では、層構成が増え、コスト面などから、着色層を設けることが難しいものであった。
また、本発明における中間層12には、バリア層が設けられてあっても良く、バリア層は従来公知のバリア性を有するものであればいずれも用いることができるが、例えば、無機酸化物からなる薄膜などを有する構成となっていても良い。
このような無機酸化物の例としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属酸化物などを挙げることができる。
本発明における内面層13、すなわちシーラント層131は、ポリオレフィン系樹脂を用いることができ、具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)などを例として、挙げることができる。
シーラント層131は、必ずしも1層である必要はなく、2層以上の積層から構成されてあっても良い。
シーラント層の形成方法としては、押出し機などによって製膜形成する方法などを用いることができる。
また、外層11、中間層12、内層13の各層間のいずれかの層には、必要に応じて、適宜接着層が設けられてあっても良い。図2では、白インキ層123と高輝度銀インキ層2(113)の層間に接着層114を設けた例が示されている。
接着層に用いられる材料としては、パウチを含む包装材料などに従来用いられている公知接着剤をいずれも用いることができるが、例えば、2液硬化型のウレタン樹脂系接着剤などを好適に用いることができる。
以上のようにして得られた外層11、中間層12、内層13をそれぞれ重ね合わせラミネートすることにより、パウチ用積層シート1が形成される。
ラミネート加工は、3種類の層を同時に実施することもできるが、例えば外層11と中間層12をラミネートした後に、中間層12側と内層13とをラミネートするなどの方法が取られても良い。
図3は、このようにして得られたパウチ用積層シートを用いて作製されるパウチの一例を示す平面図である。
パウチの表側には光透過性窓部14が設けられ、外側から内容物を観察することができ、内容物の後側に高輝度銀インキ層が観察されることから、パウチ裏面側の印刷画像に邪魔されず、内容物の高級感を引き立てることができる。
パウチは、外層11、中間層12、内層13のいずれか、または2層以上に切り取り線などの傷加工が施されてあっても良い。これにより、内容物の取り出しを容易にすることが可能となる。
傷加工は、レーザによる加工や金属刃による機械的な加工など、従来公知の手法をいずれも用いることができる。
傷加工によって形成される切り取り線がシール部22に係る場合には、切り取り線の概ね延長にあたるシール部22の端部に切込みなどが形成されてあってもよい。
切込みの形状としては、特に限定されるものではなく、直線、半円形、三角形(V字)、U字形、四角形、五角形など、任意の形状に設けることが可能である。
また、図3では、底テープ21を有するスタンディングパウチ形状を例として示しているが、必ずしもこの形状に限定するものではなく、三方シール袋や四方シール袋など任意の形状として用いることが可能である。
以上のように、本発明のパウチ用積層シートを用いることにより、積層シート加工時の加工工程の簡素化や、積層シートへの帯電などといった加工時不具合の低減などを図ることができると同時に、極めて意匠性の高い高輝度パウチを提供することが可能となる。
(実施例1)
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載)フィルムからなる外層基材の片面に、LG−NT高輝度銀I(東京インキ株式会社製)インキを印刷、乾燥し、高輝度銀インキ層2を得た。
次に、高輝度銀インキ層の上に、ベルカラーHS165(サカタインクス株式会社製)インキを2回印刷、乾燥し、白インキ層を得た。また、外層基材の反対側の面に文字印刷を施した。
続いて、厚さ12μmのPETフィルムからなる中間層基材の片面に、LG−NT高輝度銀Iインキ(東京インキ株式会社製)を印刷、乾燥し、高輝度銀インキ層1を得た。
上述の外層基材と中間層基材の高輝度銀インキ層を設けた面同士を対向配置し、2液硬化型ウレタン樹脂を用いてラミネートすると共に、中間層基材の反対側の面に、厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンからなるシーラント層を積層して、実施例1のパウチ用積層シートを得た。
(比較例1)
LG−NT高輝度銀I(東京インキ株式会社製)インキをTP01(東洋インキ株式会社製)インキに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1のパウチ用積層シートを得た。
(比較例2)
高輝度銀インキ層1を、外層基材の白インキ層の上に設け、何も印刷されていない中間層基材と、外層基材の高輝度銀インキ層を設けた側とを対向配置し、2液硬化型ウレタン樹脂を用いてラミネートした以外は、実施例1と同様にして、比較例2のパウチ用積層シートを得た。
(比較例3)
中間層基材として、厚さ12μmのアルミ蒸着PETを用い、中間層基材側には、高輝度銀インキ層を設けず、それ以外は、実施例1と同様にして、比較例3のパウチ用積層シートを得た。
(比較例4)
外層基材側の白インキ層を除くと共に、中間層基材側の高輝度インキ層1を除いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4のパウチ用積層シートを得た。
(評価方法)
光沢度計を用いて、JIS Z8741(60°/60°)の条件にて、シーラント層側からの光沢度を測定し、光沢度を得た。
また、シーラント層側から見て、外層基材側に設けられた文字印刷層を目視観察し、文字が透けて見えるかどうかを判定し、隠蔽性評価を実施した。
隠蔽性評価では、目視観察により文字が透けて見える場合を×とし、文字が透けて見えない場合を○とした。
(評価結果)
各評価結果を表1に示した。
Figure 0006972554
表1の結果より、比較例1から、高輝度銀インキを輝度の低い銀インキであるTP01に変更した場合には、充分な光沢度が得られないことが判った。
また、比較例2から、高輝度インキ1を白インキ層のような比較的平滑度の低い印刷面上に設けると、充分な光沢度が得られないことが判った。
比較例3から、アルミ蒸着PETを中間層として用いた場合には、充分な光沢度と隠蔽性を得られることが判る。
しかしながらアルミ蒸着PETを用いた場合には、光透過性窓部を設ける際に、マスク層の印刷やエッチング加工などの加工工程を要すると共に、先に述べたように、アルミ蒸着層とPET層との間に着色層を設ける事ができないため、着色光沢層を得るためには、アルミ蒸着PETの裏面に、着色層と保護用フィルムを設ける必要があり、結果的に、製造コストの増大を招くこととなる。また、加工工程中での帯電により、積層シートの取扱いが困難なものとなる。
比較例4から、外層基材側にのみ高輝度銀インキ層を設けた場合には、充分な光沢度は得られるものの、隠蔽性が不十分なものとなることが判った。
また、外層基材には、意匠性の観点から何らかの印刷が施される場合が多く、また印刷絵柄の耐久性を考慮すると、外層基材の最外面よりは、内面側に設けることが望ましいと言える。内面側に印刷が施された場合には、比較例2に見られるように、印刷層上への高輝度銀インキ層だけでは、充分な光沢度を得ることができない。
従って、中間層側に、高輝度銀インキ層が設けられていることが望ましいと言える。
以上のように、本発明のパウチ用積層シートを用いることにより、積層シート加工時の加工工程の簡素化や、積層シートへの帯電などといった加工時不具合の低減などを図ることができると同時に、極めて意匠性の高い高輝度パウチを提供することが可能となる。
1 … パウチ用積層シート
11 … 外層
12 … 中間層
13 … 内層
14 … 光透過性窓部
111… 外層基材
112… 絵柄印刷層
113… 高輝度銀インキ層2
114… 接着層
121… 中間層基材
122… 高輝度銀インキ層1
123… 白インキ層
131… シーラント層
2 … パウチ
21 … 底テープ
22 … シール部

Claims (3)

  1. 少なくとも外層、中間層、内層からなるパウチ用積層シートであって、
    前記中間層と前記外層との間の位置にあって、この「前記中間層と前記外層との間」を基準として中間層側の実質的に平滑な面上に高輝度銀インキ層1を少なくとも設けており、
    前記高輝度銀インキ層1と前記外層との間に、白インキ層並びに高輝度銀インキ層2とが少なくとも設けられており、
    前記白インキ層および前記高輝度銀インキ層2が、前記中間層側からこの順序で設けられ、少なくとも前記高輝度銀インキ層2が前記外層の前記中間層側に設けられ、前記白インキ層と前記高輝度銀インキ層1との間、または前記高輝度銀インキ層2と前記白インキ層との間のいずれかに、接着層が設けられていることを特徴とするパウチ用積層シート。
  2. 光透過性窓部を有することを特徴とする請求項1に記載のパウチ用積層シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパウチ用積層シートを用いて形成されたことを特徴とする高輝度パウチ。
JP2017000988A 2017-01-06 2017-01-06 パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ Active JP6972554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000988A JP6972554B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000988A JP6972554B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018108860A JP2018108860A (ja) 2018-07-12
JP6972554B2 true JP6972554B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=62844882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017000988A Active JP6972554B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6972554B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7268322B2 (ja) * 2018-10-18 2023-05-08 大日本印刷株式会社 包装材、包装容器及び蓋体

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04326353A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料用遮光袋
JP3333677B2 (ja) * 1995-12-28 2002-10-15 日本写真印刷株式会社 インサートフィルムとこれを用いたインサート成形品の製造方法
JPH10195359A (ja) * 1997-01-09 1998-07-28 Tdk Corp 包装用フィルム印刷物、そのためのグラビア印刷インキ組成物、及びその製造方法
JP4108785B2 (ja) * 1997-05-08 2008-06-25 大日本印刷株式会社 遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器
JP2001080019A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Dainippon Printing Co Ltd 積層体
JP2003118777A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Toyo Seikan Kaisha Ltd 食品包装袋
JP2003159775A (ja) * 2001-11-28 2003-06-03 Takeo Kawai 包装用フィルム
JP2003246000A (ja) * 2002-02-27 2003-09-02 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 酸素吸収性多層フィルム及び包装容器
JP4403683B2 (ja) * 2002-04-25 2010-01-27 凸版印刷株式会社 積層フィルムの製造方法
JP2004284316A (ja) * 2003-03-25 2004-10-14 Toppan Printing Co Ltd 半透明遮光包装材およびそれを用いた包装袋
JP2006130807A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Toppan Printing Co Ltd 遮光性包装材料と該遮光性包装材料を用いた包装袋
JP4730189B2 (ja) * 2006-04-26 2011-07-20 大日本印刷株式会社 包装材料、およびそれを使用した栄養剤用包装容器
JP2009214919A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toppan Printing Co Ltd 包装材料およびその袋体
JP2015044618A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 凸版印刷株式会社 ブリスターパック
JP6241162B2 (ja) * 2013-09-17 2017-12-06 大日本印刷株式会社 遮光性バリア積層体
JP6613879B2 (ja) * 2015-12-25 2019-12-04 大日本印刷株式会社 反射性遮光性積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018108860A (ja) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5636682B2 (ja) シームレス缶用インキジェット印刷フィルム
JP2017114041A (ja) 反射性遮光性積層体
JP6677341B2 (ja) 包装材、包装容器及び蓋体
JP3233001U (ja) 包装用紙
US9183766B2 (en) Metallized shrinkable label
JP6969146B2 (ja) 鏡面ラベル及びその製造方法
JP6972554B2 (ja) パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ
JP5453879B2 (ja) 積層体およびそれを用いたチューブ容器
JP5774270B2 (ja) 積層体およびそれを用いたチューブ容器
JP2013116609A (ja) 積層体
JP2003200965A (ja) 遮光性シュリンク積層体
JP2008225293A (ja) インモールドラベル
JP6444102B2 (ja) 筒状ラベル
JP2004067226A (ja) 隠蔽層付き包装材料およびそれを使用した包装容器
JP5023223B2 (ja) 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法
JPWO2019021378A1 (ja) シート部材の製造方法及びシート部材
JP7379917B2 (ja) 包装材、包装容器及び蓋体
JP6677337B2 (ja) 包装材、包装容器及び蓋体
NL1010888C2 (nl) Werkwijze voor het vervaardigen van een transparante film met printlaag, voorzien voor een afbeelding, en middelen voor het gebruik om het zelfklevend te maken, bij deze werkwijze.
JP6444155B2 (ja) 筒状ラベル
JP2001083878A (ja) ラベル
JP2001080019A (ja) 積層体
WO2019123528A1 (ja) シート部材
JP4658260B2 (ja) 熱収縮性ラベル
JP2014056269A (ja) ラベル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6972554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150