JP5023223B2 - 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法 - Google Patents

転写材、ラベルおよびラベルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5023223B2
JP5023223B2 JP2011031100A JP2011031100A JP5023223B2 JP 5023223 B2 JP5023223 B2 JP 5023223B2 JP 2011031100 A JP2011031100 A JP 2011031100A JP 2011031100 A JP2011031100 A JP 2011031100A JP 5023223 B2 JP5023223 B2 JP 5023223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transfer
label
adherend
impermeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011031100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012166513A (ja
Inventor
渡 甲州
孝 中島
有紀 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sealex Corp
Original Assignee
Sealex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sealex Corp filed Critical Sealex Corp
Priority to JP2011031100A priority Critical patent/JP5023223B2/ja
Publication of JP2012166513A publication Critical patent/JP2012166513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023223B2 publication Critical patent/JP5023223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、光に対して不透過性を有する転写層を備えた転写材に関する。また、該転写材から転写層が転写されてなるラベル、および該ラベルの製造方法に関する。
従来から、物品の販売促進を図ること等を目的として物品に貼り付けられるシート状のラベル(キャンペーンラベル)などでは、片面が物品に貼り付けられた際に、物品の色彩が反対面側に透けてしまったり、ラベル自体の片面側の色彩や表示内容(商品名や内容物に関する説明、デザイン画等)が反対面側に透けてしまったりするのを防止する必要がある。このため、ラベルを形成するにあたって、ポリプロピレン等の樹脂に添加剤を分散させてシート状に形成した不透明なフィルム材が用いられている。
斯かる不透明なフィルム材は、例えば、物品情報等が両面に表示されている両面表示ラベルでは、一方の面側の表示内容を形成する第1印刷層と、他方の面側の表示内容を形成する第2印刷層との間に配置される。これにより、両面表示ラベルを一方の面側から見た際には、第2印刷層の表示内容が不透明なフィルム材によって隠蔽されると共に、両面表示ラベルを他方の面側から見た際には、第1印刷層の表示内容が不透明なフィルム材によって隠蔽されることとなる(特許文献1参照)。つまり、不透明なフィルム材が印刷層を隠蔽する隠蔽層として作用することとなる。
特開2005−173304号公報
しかしながら、印刷層の形状(印字される領域や図柄の形状)に対応した形状となるように隠蔽層を形成したい場合や、隠蔽層自体の形状を任意の形状に形成したい場合には、上記のような不透明なフィルム材では、任意の形状に破断することが困難であるため、所望する形状に形成することが困難となる。
そこで、本発明は、被着体に所望する形状で転写することができ、所望する形状の隠蔽層を形成することができる転写層を備えた転写材を提供することを課題とする。また、該転写材から転写層が転写されてなるラベルを提供すると共に、斯かるラベルの製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る転写材は、被着体上に形成された接着層を介して被着体に転写される転写層を備え、該転写層が光に対して不透過性を有するように構成されている転写材において、前記転写層は、光に対して不透過性を有する不透過層と、該不透過層を覆うように形成されて不透過層の色彩を隠蔽する被覆層とを備え、前記接着層を覆うように被着体に積層された際の接着層との接触領域が接触領域以外の非接触領域から分離して被着体に転写可能に構成されていることを特徴とする。
斯かる構成によれば、前記転写層が光に対して不透過性を有する不透過層を備えていることで、転写層の片面側から反対面側への光の透過を遮断することができる。このため、転写層が被着体に転写されることで、転写層の一方の面側に位置する被着体の色彩や被着体に表示された表示内容が転写層の他方の面側に透けてしまうのを防止することができる。つまり、被着体の色彩等を隠蔽する隠蔽層として、転写層を作用させることができる。
また、例えば、転写層が印刷層上に転写されると共に、転写層上に印刷層が形成されるような場合には、転写層の一方の面側の印刷層の色彩等が転写層の他方の面側に透けてしまうのを防止することができると共に、転写層の他方の面側の印刷層の色彩等が転写層の一方の面側に透けてしまうのを防止することができる。つまり、転写層に形成された他の層の色彩等を隠蔽する隠蔽層として、転写層を作用させることができる。
また、前記接着層を覆うように転写層を被着体に積層された際の転写層における接着層との接触領域が該接触領域以外の非接触領域から分離して被着体に転写可能に構成されていることで、被着体の任意の領域にのみ、転写層を転写させることができる。具体的には、被着体における転写層を転写させたい領域のみに接着層を形成することで、転写層を転写させたい領域の形状に対応した接触領域が形成される。そして、該接触領域から非接触領域を分離することで、所望する領域の形状に対応した形状で転写層を転写することができる。
前記不透過層は、前記被覆層上に金属成分を蒸着させることで形成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、不透過層を金属成分の単一層から構成することができるため、不透過層の構成を単純なものにすることができる。また、不透過層が金属成分の蒸着によって形成されることで、不透過層の厚みが薄いものとなると共に、転写層を破断し易いものとすることができる。つまり、単純な構成で且つ容易に破断可能な転写層を形成することができる。
本発明に係るラベルは、上記何れかの転写材から転写された転写層と、該転写層の少な
くとも一方の面側に物品情報又は図柄の少なくとも何れか一方が印刷されてなる印刷層とを備え、該印刷層と前記不透過層との間に前記被覆層が位置することを特徴とする。
本発明に係るラベルの製造方法は、シート状に形成されたラベル本体上に接着層を介して転写層が転写されてなるラベルの製造方法において、前記ラベル本体上に形成された接着層を覆うように上記何れかの転写材をラベル本体に積層し、転写層における接着層との接触領域から該接触領域以外の非接触領域を分離させることで、ラベル本体に転写層を転写することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、被着体に所望する形状で転写層を転写することができ、所望する形状の隠蔽層を形成することができる。
本実施形態に係る転写材の構成を示した断面図。 本実施形態に係るラベルの構成を示した断面図。 同実施形態のラベルを形成する際に、転写層を転写するコールドスタンプ方式の流れを示した概略図。
以下、本発明の実施形態について図1〜3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る転写材1は、図1に示すように、被着体上に転写される転写層2と、該転写層2を保持する保持層3とから構成されている。本実施形態では、転写材1は、一方向が長手となるように帯状に形成された保持層3の一方の面の略全域に転写層2が積層されてなるものである。つまり、転写材1は、一方向が長手となるように長尺状に形成されている。
転写層2は、光に対して不透過性を有する(言い換えれば、光を透過させない)ように構成されている。具体的には、転写層2は、光に対して不透過性を有する不透過層2aと、該不透過層2aを覆うように形成された被覆層2b,2bから構成されている。転写層2の厚みとしては、4〜30μmであることが好ましく、10〜30μmであることが好ましい。
不透過層2aは、一方の面側から他方の面側の色彩等を視認することができないように構成されている。本実施形態では、不透過層2aは、金属成分が薄膜状に形成されてなるものであり、容易に破断可能に構成されている。不透過層2aを形成する方法としては、特に限定されるものではなく、一般的な薄膜形成方法を用いることができる。例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等を用いることができる。特に、コストが低く作業性がよい点から、真空蒸着法を用いることが好ましい。不透過層2aを構成する金属成分としては、特に限定されるものではなく、アルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケルなどを用いることができる。不透過層2aの厚みとしては、0.03〜0.08μmであることが好ましく、0.04〜0.06μmであることがより好ましい。
被覆層2b,2bは、不透過層2aの両面を覆うように形成されている。本実施形態では、被覆層2b,2bは、不透過層2aの色彩を隠蔽するためのインク層21b,21bと、不透過層2aとインク層21b,21bとの間に形成されたアンカーコート層22b,22bとから構成されている。
インク層21b,21bは、不透過層2aの両面の少なくとも一部の領域(本実施形態では、全面)を覆うように形成されている。インク層21b,21bの色彩としては、特に限定されるものではなく、種々の色彩から選択することができる。例えば、転写層2上に製品情報等の印刷を施す場合には、印刷の内容を際立たせるために白色のインク層21b,21bを形成してもよい。インク層21b,21bを形成する方法としては、特に限定されるものではなく、一般的に用いられる印刷方法(例えば、シルク印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等)や、一般的に用いられる塗工方法(例えば、ロールコート、ダイコート等)を用いることができ、これらの方法によってアンカーコート層22b上、および保持層3上に塗料を印刷し、または塗布することでインク層21b,21bを形成することができる。
アンカーコート層22b,22bは、不透過層2aとインク層21b,21bとの間の接着性を向上させるものである。アンカーコート層22b,22bを形成するアンカーコート剤としては、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコーン樹脂、およびアルキルチタネート等から1つまたは複数を選択して構成されたものを使用することができる。
アンカーコート層22b,22bを形成する方法としては、特に限定されるものではなく、一般的な塗工方法を用いてアンカーコート剤を塗工する方法を用いることができる。例えば、ロールコート、グラビアコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコート等を用いることができる。アンカーコート層22b,22bの厚さとしては、0.05〜10μmであることが好ましく、0.1〜5μmであることがより好ましい。
保持層3は、一方の面側に転写層2が積層されており、転写層2が被着体に転写されるまでは転写層2が積層された状態を保持し、転写層2が転写される際には転写層2から剥離するように構成されている。具体的には、保持層3は、シート状(具体的には、一方向が長手となる帯状)に形成された保持層基材3aと該保持層基材3aの一方の面に形成された剥離層3bとから構成されており、剥離層3b上に転写層2が形成されている。
保持層基材3aは、転写層2よりも破断し難く(強度が高く)なるように構成されている。保持層基材3aを構成する素材としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等をシート状に形成した樹脂フィルムを用いることができる。これらのフィルムを一軸延伸や二軸延伸したものを用いることができる。保持層基材3aの厚さとしては、4〜50μmであることが好ましく、10〜25μmであることがより好ましい。
剥離層3bは、保持層3から転写層2が剥離し易くなるように設けられている。剥離層3bは、一般的に用いられる塗工方法(例えば、ロールコート、ダイコート等)を用いて、シリコーン樹脂やフッ素樹脂等からなる剥離剤を保持層基材3aの一方の面に塗工することで形成することができる。剥離層3bの厚みとしては、0.01μm〜5μmであることが好ましく、0.05μm〜3μmであることがより好ましい。
次に、転写材1を形成する際の流れについて説明する。転写材1を形成する際には、長尺状に形成された保持層3を長手方向に沿って送りながら、保持層3上に転写層2を形成する。具体的には、保持層3における剥離層3b上に、上述した方法によってインク層21bを形成する。そして、形成されたインク層21b上に、上述した方法によってアンカーコート層22bを形成する。これにより、保持層3上に被覆層2bが形成される。
次に、形成された被覆層2b上に不透過層2aを形成する。具体的には、被覆層2bが積層された状態の保持層3を、例えば真空蒸着装置内に導入し、被覆層2b上に金属成分を蒸着させて不透過層2aを形成する。
不透過層2aを形成した後、不透過層2aを覆うように被覆層2bを形成する。具体的には、不透過層2a上に上述した方法によってアンカーコート層22bを形成し、該アンカーコート層22b上に上述した方法によってインク層21bを形成する。これにより、不透過層2a上に被覆層2bが形成され、不透過層2aの両面が被覆層2b,2bによって覆われた転写層2が形成される。
以上により、保持層3上に転写層2が積層された長尺状の転写材1が形成される。該転写材1は、転写層2と保持層3との境界、詳しくは、保持層3側のインク層21bと剥離層3bとの境界で、転写層2と保持層3とが分離可能となっている。また、転写層2は、任意の位置で容易に破断可能となっている。具体的には、転写層2が真空蒸着等によって形成された不透過層2aと、インク層21bおよびアンカーコート層22bからなる被覆層2bとから構成されており、樹脂フィルムなどの基材を備えていないため、任意の位置で容易に破断させることが可能となっている。このため、転写層2は、被着体上に形成された接着層と接触した接触領域から該接触領域以外の非接触領域を容易に分離可能となっている。このような転写材1は、ロール上に巻き回された状態から巻き解かれつつ長手方向に沿って送り出されるようにして使用される。
次に、上記のように構成された転写材1を用いて、被着体に転写層2を転写する流れについて説明する。以下の説明では、転写材1を用いて転写層2が転写されてなるラベルを例に説明する。
本実施形態のラベルは、図2に示すように、物品に貼り付けられて物品に関連する情報や図柄等を表示するものである。具体的には、該ラベルは、一方の面側と他方の面側との両方に物品情報等を表示するように構成された両面表示ラベルAであり、該両面表示ラベルAは、物品から剥がすことによって物品側の表示内容も視認できるようにしたり、物品から突出するように物品に貼り付けられることで両面の表示内容を視認できるようにしたりすることが可能となっている。
本実施形態における両面表示ラベルAの構成としては、物品情報等を表示する表示層A1と、該表示層A1が積層されたラベル本体A2とから構成されている。また、両面表示ラベルAは、一方向が長手となるように長尺状に形成された剥離紙B上に配置されており、剥離紙Bから剥がすことで物品に貼り付けられるものである。
表示層A1は、ラベルの一方の面側に物品情報等を表示する一方側表示層A11と、ラベルの他方の面側に物品情報等を表示する他方側表示層A12と、一方側および他方側表示層A11,A12の間に配置された転写層2とから構成されている。これにより、一方側表示層A11の表示内容が転写層2を介してラベルの他方の面側に透けてしまうのが防止されると共に、他方側表示層A12の表示内容が転写層2を介してラベルの一方の面側に透けてしまうのが防止される。つまり、転写層2は、両面表示ラベルAを一方の面側から見た際には、他方側表示層A12の表示内容を隠蔽する隠蔽層として作用し、両面表示ラベルAを他方の面側から見た際には、一方側表示層A11の表示内容を隠蔽する隠蔽層として作用する。また、他方側表示層A12と転写層2との間には、接着層Gが形成されており、接着層Gによって転写層2がラベル本体A2側に固着されている。
一方側表示層A11は、転写層2上に物品情報等を印刷することで形成された印刷層である。また、他方側表示層A12は、ラベル本体A2上に物品情報等を印刷することで形成された印刷層である。つまり、転写層2は、他方側表示層A12上に転写されている。
ラベル本体A2は、表示層A1が積層されるラベル基材層A21と、該ラベル基材層A21に積層されたラベル粘着層A22とから構成されている。なお、ラベル本体A2は、一方向が長手となるように長尺状に形成されたラベル本体A2の原反が切断されることでシート状に形成されたものである。
ラベル基材層A21は、一方の面側に表示層A1が形成されており、他方の面側にラベル粘着層A22が形成されている。ラベル基材層A21を構成する素材としては、特に限定されるものではなく、表示層A1よりも強度が高い素材を用いることが好ましい。例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等をシート状に形成した透明フィルムが用いられる。ラベル粘着層A22を形成する粘着剤としては、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステルや、それらとエチレンとの共重合体、それらの混合物等を用いることができる。
次に、上記のような両面表示ラベルAを形成する方法について説明する。まず始めに、剥離紙B上に積層されてロール状に巻き回された状態のラベル本体A2の原反を巻き解きつつ長手方向に沿って送り出しながら、一方の面に物品情報等を印刷することで他方側表示層A12を形成する。本実施形態では、他方側表示層A12は、ラベル基材層A21の一方の面における略中央領域に形成されている。
次に、他方側表示層A12が印刷されたラベル本体A2の原反に、転写材1から転写層2を転写する。つまり、他方側表示層A12が印刷されたラベル本体A2の原反は、転写層2が転写される被着体Cとなる。具体的には、被着体C上に形成された接着層Gを覆うように転写層2を被着体Cに積層させ、転写層2における接着層Gとの接触領域から該接触領域以外の非接触領域を分離させることで、転写層2を被着体Cに転写する。本実施形態では、転写層2を転写する方法として、コールドスタンプ方式が用いられる。
コールドスタンプ方式を用いて転写層2を転写する方法について、図3を参照しつつ説明する。まず始めに、他方側表示層A12上の所定領域に接着層Gを形成する(接着層形成工程S1)。本実施形態では、接着層Gは、他方側表示層A12上の任意の領域に形成されている。接着層Gとしては、紫外線硬化型の接着剤が用いられる。接着層Gを形成する方法としては、紫外線硬化型の接着剤を種々の印刷方式(インクジェット方式等)によって、他方側表示層A12上に印刷する方法を用いることができる。斯かる方法を用いることで、接着層Gの平面視における形状を様々な形状に容易に形成することができる。これにより、転写層2を転写したい領域のみに接着層Gを容易に形成することができる。
紫外線硬化型の接着剤は、紫外線を照射することで接着力を発現するものである。このため、転写材1を被着体C(具体的には、他方側表示層A12)に積層させる前に、接着層Gに紫外線を照射して接着力を発現させておく(紫外線照射工程S2)。そして、この状態の接着層Gに転写層2が接触するように転写材1を被着体Cに積層させる(転写材積層工程S3)。この際、転写層2と接着層Gとの接触領域2’は、平面視において転写層2の内側の領域に形成されている。
上記のように転写材1が被着体C(具体的には、他方側表示層A12)に積層されることで、転写層2における接着層Gとの接触領域2’がラベル本体A2の原反側(具体的には、他方側表示層A12)に固着される。そして、転写材1における接触領域2’から非接触領域2’’を離間させることで、転写層2は、接触領域2’と非接触領域2’’との境界線上で破断され、接触領域2’と非接触領域2’’とが分離することとなる。これにより、転写層2における接着層Gとの接触領域2’が被着体C(具体的には、他方側表示層A12)上に転写される(転写工程S4)。つまり、転写層2は、接着層Gの平面視における形状、本実施形態では他方側表示層A12の平面視における形状に対応した形状で被着体C上に転写される。
コールドスタンプ方式を用いることで、接着層形成工程S1、紫外線照射工程S2、転写材積層工程S3、転写工程S4を連続的に行うことができるため、一方側および他方側表示層A11,A12を形成する工程を行いつつ、転写層2の転写を行うことができる。このため、ホットスタンプ方式を採用した場合よりも生産性が良好となる。
そして、被着体C上に転写された転写層2上に一方側表示層A11を形成する。具体的には、転写層2上に物品情報等を印刷することで一方側表示層A11を形成する。本実施形態では、一方側表示層A11は、転写層2の一方の面の略全域に形成されている。
上記のように形成された積層体を、両面表示ラベルAとなる領域とその他の領域との間の境界線上で、剥離紙Bを残して切断する。そして、両面表示ラベルAとならないその他の領域を剥離紙Bから剥離して取り除く。これにより、剥離紙B上に両面表示ラベルAが形成される。
以上のように形成された両面表示ラベルAは、一方側表示層A11と他方側表示層A12との間に転写層2が位置しているため、ラベルの一方の面側の表示内容(一方側表示層A11によって表示される物品情報等)を他方の面側から視認することができなくなっている。また、ラベルの他方の面側の表示内容(他方側表示層A12によって表示される物品情報等)を一方の面側から視認することができなくなっている。つまり、ラベルの一方の面側の表示内容が転写層2によって他方の面側から隠蔽されていると共に、ラベルの他方の面側の表示内容が転写層2によって一方の面側から隠蔽されている。
以上のように、本発明にかかる転写材によれば、被着体に所望する形状で転写層を転写することができ、所望する形状の隠蔽層を形成することができる。
即ち、前記転写層2が光に対して不透過性を有する不透過層2aを備えていることで、転写層2の片面側から反対面側への光の透過を遮断することができる。このため、転写層2が被着体Cに転写されることで、転写層2の一方の面側に位置する被着体Cの色彩や被着体Cに表示された表示内容が転写層2の他方の面側に透けてしまうのを防止することができる。つまり、被着体Cの色彩等を隠蔽する隠蔽層として、転写層2を作用させることができる。
また、転写層2の一方の面側の印刷層の色彩等が転写層2の他方の面側に透けてしまうのを防止することができると共に、転写層2の他方の面側の印刷層の色彩等が転写層2の一方の面側に透けてしまうのを防止することができる。つまり、転写層2に積層された他の層の色彩等を隠蔽する隠蔽層として、転写層2を作用させることができる。
また、転写層2における接着層Gとの接触領域2’が非接触領域2’’から分離して被着体Cに転写可能に構成されていることで、被着体Cの任意の領域にのみ、転写層2を転写させることができる。具体的には、被着体Cにおける転写層2を転写させたい領域のみに接着層Gを形成することで、転写層2を転写させたい領域の形状に対応した接触領域2’が形成される。そして、該接触領域2’から非接触領域2’’を分離することで、所望する領域の形状に対応した形状で転写層2を転写することができる。
また、不透過層2aが金属成分の薄膜から構成されることで、不透過層2aを金属成分の単一層から構成することができるため、不透過層2aの構成を単純なものにすることができる。また、不透過層2aが金属成分の蒸着によって形成されることで、不透過層2aの厚みが薄いものとなると共に、転写層2を破断し易いものとすることができる。つまり、単純な構成で且つ容易に破断可能な転写層2を形成することができる。
また、転写層2の厚みが従来技術の不透明なフィルム材よりも薄くなるため、転写材1を巻き回してロール状に形成した際の巻き数を増やすことができる。さらに、不透明なフィルム材を用いていないことによって、巻き解いた際に転写材1に生じる反りを低減することができる。また、転写層2が転写されることで形成されたラベルの厚みも薄くなるため、長尺状の剥離紙B上に複数のラベルが形成されたラベル原反を容易に巻き回してロール状に形成することができる。さらに、転写層1に不透明なフィルム材が用いられていないため、ラベルの反りを低減することができると共に、ラベル自体の剛性(反発力)を低減することができる。
なお、本発明に係る保持具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、不透過層2aの両面を被覆層2b,2bが覆っているが、これに限定されるものではなく、不透過層2aの片面のみが被覆層2bで覆われてもよい
また、上記実施形態では、転写材1は、被着体Cに転写されることで、両面表示ラベルAの形成に用いられているが、これに限定されるものではなく、様々な被着体に対して使用することができる。例えば、物品自体に印刷が施されている場合には、直接物品に転写層2を転写して印刷内容を隠蔽し、転写層2を剥がすことで、印刷内容を視認できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、不透過層2aとインク層21bとの間にアンカーコート層22bが形成されているが、これに限定されるものではなく、不透過層2aとインク層21bとの接着性が良好であるならば、アンカーコート層22bを設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、転写材1は、両面表示ラベルAの形成に用いられているが、これに限定されるものではなく、片面側のみに物品情報等を表示するように構成された片面表示ラベルの形成に用いることもできる。例えば、両面表示ラベルAにおける一方側または他方側表示層A11,A12のどちらか一方を形成しないことによって片面表示ラベルを形成することができる。また、他方側表示層A12を形成せずに片面表示ラベルを形成する場合には、ラベル基材層A21として様々な色彩のフィルムを使用することができる。または、一方側または他方側表示層A11,A12の両方を設けずに、転写層2をラベル本体A2上に直接転写して、隠蔽ラベルを形成してもよい。
また、上記実施形態では、転写層2を転写する方法として、コールドスタンプ方式を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、ホットスタンプ方式を採用することもできる。この場合、転写層2における被着体C側となる面(被着体側面)の全域に接着層を形成する。該接着層は、転写ヘッド(転写版や転写ロール)からの熱によって接着性を発現する接着剤から構成されており、転写ヘッドによって転写材1が被着体Cに圧着された状態で加熱されることで、転写層2が被着体Cに転写されるようにしてもよい。
また、上記実施形態の接着層Gに代えて、圧着式の接着剤を用いて接着層を形成してもよい。この場合、被着体Cに転写材1を積層した状態で、転写材1における接着層との接触領域を被着体Cに押し付けることで、転写層2がラベル本体A2側に固定されるため、転写層2を容易に転写させることができる。
また、上記実施形態では、接着層Gに紫外線を照射した後、転写材1を積層しているが、これに限定されるものではなく、被着体Cに転写材1を積層した後、被着体C側から紫外線を照射して接着層Gの接着性を発現させてもよい。
上記実施形態では、転写材1が長尺状に形成されているが、これに限定されるものではなく、枚葉体状の転写材1を形成してもよい。例えば、枚葉体状に形成された保持層上に転写層2を形成することで、枚葉体状の転写材1を形成してもよい。
また、上記実施形態では、転写層2が一方側および他方側表示層A11,A12と略等しい面積で形成されているが、これに限定されるものではなく、転写層2の平面視における内側領域に一方側および他方側表示層A11,A12が形成されてもよい。この場合、接着層Gを他方側表示層A12上だけでなく、その周囲のラベル基材層A21上にも形成して転写層2の転写が行われる。
また、上記実施形態のラベル粘着層A22における剥離紙B側の面の一部に、ラベル粘着層A22の粘着力を消失させる糊殺し層を設けても良い。これにより、糊殺し層が設けられていない領域のみに粘着力を残した両面表示ラベルを形成することができる。
1…転写材、2…転写層、2a…不透過層、2b…被覆層、3…保持層、3a…保持層基材、3b…剥離層、21b…インク層、22b…アンカーコート層、A…両面表示ラベル、A1…表示層、A11…一方側表示層、A12…他方側表示層、A2…ラベル本体、A21…ラベル基材層、A22…ラベル粘着層、B…剥離紙、C…被着体、G…接着層、S1…接着層形成工程、S2…紫外線照射工程、S3…転写材積層工程、S4…転写工程

Claims (5)

  1. 被着体上に形成された接着層を介して被着体に転写される転写層を備え、該転写層が光に対して不透過性を有するように構成されている転写材において、
    前記転写層は、光に対して不透過性を有する不透過層と、該不透過層を覆うように形成されて不透過層の色彩を隠蔽する被覆層とを備え、前記接着層を覆うように被着体に積層された際の接着層との接触領域が接触領域以外の非接触領域から分離して被着体に転写可能に構成されていることを特徴とする転写材。
  2. 前記不透過層は、前記被覆層上に金属成分を蒸着させることで形成されることを特徴とする請求項1に記載の転写材。
  3. 前記被覆層は、不透過層の色彩を隠蔽するインク層と、該インク層と前記不透過層との間に形成されたアンカーコート層とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の転写材。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の転写材から転写された転写層と、該転写層の少なくとも一方の面側に物品情報又は図柄の少なくとも何れか一方が印刷されてなる印刷層とを備え、該印刷層と前記不透過層との間に前記被覆層が位置することを特徴とするラベル。
  5. シート状に形成されたラベル本体上に接着層を介して転写層が転写されてなるラベルの製造方法において、
    前記ラベル本体上に形成された接着層を覆うように請求項1乃至3の何れか一項に記載の転写材をラベル本体に積層し、転写層における接着層との接触領域から該接触領域以外の非接触領域を分離させることで、ラベル本体に転写層を転写することを特徴とするラベルの製造方法。
JP2011031100A 2011-02-16 2011-02-16 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法 Active JP5023223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011031100A JP5023223B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011031100A JP5023223B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012166513A JP2012166513A (ja) 2012-09-06
JP5023223B2 true JP5023223B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=46971139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011031100A Active JP5023223B2 (ja) 2011-02-16 2011-02-16 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023223B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6092641B2 (ja) * 2013-01-30 2017-03-08 大日精化工業株式会社 装飾用シールおよび装飾用シールの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183399A (ja) * 1986-02-07 1987-08-11 日本特許管理株式会社 アルミニウム蒸着プラスチツクフイルムの抜き加工法
JPS6472900A (en) * 1987-09-14 1989-03-17 Yukio Kodama Metallic-foil powder transfer film
JP2003335099A (ja) * 2002-05-23 2003-11-25 Kyowa Lamicoat:Kk 部分転写金属蒸着シート材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012166513A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100626128B1 (ko) 투명 도전성 필름의 제조 방법
JP5023223B2 (ja) 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法
JP5834312B2 (ja) タックラベル及びラベル付き容器
ES2694827T3 (es) Material autoadhesivo sin revestimiento
JP2017219752A (ja) ラベル
JP6011905B2 (ja) ラベルの製造方法
JP6972554B2 (ja) パウチ用積層シートならびにそれを用いた高輝度パウチ
JP2004160868A (ja) シートおよび記録物
JPH09217042A (ja) 複層粘着テープロールおよび複層表示用粘着シート
JP2006284681A (ja) 感熱接着ラベル
RU116676U1 (ru) Самоклеящаяся этикетка
JP3059175U (ja) 印刷で粘着部本体を形成した両面粘着体
JP7100541B2 (ja) 積層体の製造方法及び積層体
JP4697956B2 (ja) 積層物及びその製造方法
CN211972206U (zh) 粘合片及具有该粘合片的标签
JP2001287329A (ja) 粘着剤付き化粧シート
JP6728587B2 (ja) 支持体付ラベルおよび支持体付ラベルの製造方法
CN214215044U (zh) 一种装饰贴画不干胶
JP6446207B2 (ja) ラミネート加工用の積層シート
JP3137232U (ja) 箔押用酸化チタン箔
JP5636025B2 (ja) 身体装飾用シール
JP3144827U (ja) 両面印刷用基材及び両面ステッカー
JP7169136B2 (ja) ラベル基材及び筒状ラベル
US10121393B1 (en) Metalized/holographic window graphics
JP2010173669A (ja) ラベル付き容器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5023223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250