WO2019123528A1

WO2019123528A1 - シート部材

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Publication number: WO2019123528A1
Application number: PCT/JP2017/045483
Authority: WO
Inventors: 京彦 ▲鶴▼巻
Original assignee: 真丸特殊紙業株式会社
Priority date: 2017-12-19
Filing date: 2017-12-19
Publication date: 2019-06-27
Also published as: CN111511541A; JP7049365B2; US20210213704A1; JPWO2019123528A1

Abstract

シート部材であって、透過性部材と、白色部材と、蓄光部と、を備える。透過性部材は、透過性を有するシート状の部材である。白色部材は、前記透過性部材と重ねて配置される、白色のシート状の部材である。蓄光部は、前記透過性部材及び前記白色部材の間に設けられ、蓄光材料を有する。

Description

シート部材

　本開示は、蓄光材料を含むシートに関する。

　従来、特許文献１に示すように、蓄光材料を含むインクを用いて印刷する技術が提案されている。

特開２００４－１６７８８９号公報

　蓄光材料を含むインクを用いて文字等を印刷しておき、薄暗い環境では印刷形状が視認できるが、明るい環境では文字等が視認されにくくしたいという要望がある。しかしながら、蓄光材料はそれ自体が色を有している。具体的には、アルミン酸ストロンチウムは白色である。そのため、蓄光材料を含むインクにより印刷をすると、その部分の色が周囲と異なり、その結果、明るい環境でも文字等が視認されてしまうという問題があった。

　本開示は、明るい環境で蓄光材料の存在が把握されにくい技術を提供することが好ましい。

　本開示の第１局面の発明は、シート部材であって、透過性部材と、白色部材と、蓄光部と、を備える。透過性部材は、透過性を有するシート状の部材である。白色部材は、前記透過性部材と重ねて配置される、白色のシート状の部材である。蓄光部は、前記透過性部材と前記白色部材の間に設けられ、蓄光材料を有する。

　このような構成であれば、シート部材が透過性部材側から見られたときに、白色部材によって蓄光材料が目立たなくなる。そのため、明るい環境において、シート部材を見た者から蓄光材料の存在を把握されにくくすることができる。

　上述したシート部材において、前記透過性部材の表面のうち、前記白色部材が配置される側と反対側の表面に、凹凸形状が形成されていてもよい。
　透過性部材に凹凸形状が形成されることにより、蓄光部が設けられた領域と蓄光部が設けられていない領域との境界部分の明確性が低下する。これにより、より高度に、シート部材における蓄光材料の存在を使用者に認識されにくくすることができる。

　また、上述したシート部材において、前記透過性部材の表面のうち、前記白色部材が配置される側と反対側の表面に、つや消し塗装、白色塗装、及び光沢加工のうちのいずれか１つが施されていてもよい。

　透過性部材につや消し塗装又は白色塗装が施されることにより、蓄光部が設けられた領域と蓄光部が設けられていない領域との境界部分の明確性が低下する。また透過性部材に光沢加工が施されることにより、透過性部材全体としてシート部材を見る者の目に付きやすくなり、また強く光を反射することで、蓄光材料による色の変化が目立たなくなる。これらにより、より高度に、シート部材における蓄光材料の存在を使用者に認識されにくくすることができる。

　また、上述したシート部材において、前記白色部材は、乳白フィルム、パールフィルム、及び洋紙のいずれか１つを含んでいてもよい。このような白色部材であれば、白色部材自体の色と蓄光材料の色味が近いため、より高度に蓄光材料を目立たなくすることができる。

　本開示の第２局面の発明は、シート部材であって、第１部材と、第２部材と、蓄光部と、白色部と、を備える。第１部材は、透過性を有するシート状の部材である。第２部財は、前記第１部材と重ねて配置されるシート状の部材である。蓄光部は、前記第１部材と前記第２部材の間に設けられ、蓄光材料を有する。白色部は、前記第２部材の表面のうちの一部の範囲に設けられる。

　また、前記蓄光部は、当該シート部材のうち一部の範囲に設けられており、前記白色部は、少なくとも一部が前記蓄光部の少なくとも一部と重なるように設けられている。
　このような構成であれば、透過性を有する第１部材を通して蓄光部が見られたときに、白色部によって蓄光材料が目立たなくなる。そのため、明るい環境において、シート部材を見た者から蓄光材料の存在を把握されにくくすることができる。

　上述した本開示の第１局面のシート部材及び第２局面のシート部材において、前記蓄光部は、文字、数字、記号、図形、マーク、及び模様のいずれか又はその組み合わせを構成していてもよい。

　このような構成であれば、蓄光部が何らかの意味を有する形状を有しているため、単に発光するだけでなく、シート部材を見る者に情報を提供することができる。

第１実施形態のシート部材を示す側面断面図である。第１実施形態のシート部材を示す平面図である。第１実施形態のシート部材の製造工程を説明する図である。第２実施形態のシート部材を示す側面断面図である。第２実施形態のシート部材を示す平面図である。第３実施形態のシート部材を示す側面断面図である。第３実施形態のシート部材を示す平面図である。第４実施形態のシート部材を示す側面断面図である。第４実施形態のシート部材を示す平面図である。第４実施形態のシート部材の変形例を示す側面断面図である。シート部材の変形例を示す側面断面図である。

　１０１…シート部材、１１１…透過性部材、１１２…白色部材、１１３…蓄光部、２０１…シート部材、２１１…透過性部材、２１２…白色部材、２１３…蓄光部、２２１…凹凸形状部、３０１…シート部材、３０１Ａ…シート部材、３１１…透過性部材、３１２…白色部材、３１３…蓄光部、３２１…塗装層、３２１Ａ…反射層、４０１…シート部材、４１１…第１部材、４１２…第２部材、４１３…蓄光部、４１４…白色部。

　以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。なお以下の実施形態は本開示の一形態に過ぎず、本開示は以下の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。

　［１．第１実施形態］
　第１実施形態のシート部材１０１を図１に示す。なお図１は、シート部材１０１の構造を模式的に表したものであるため、実際のシート部材と比較して厳密な配置、形状、大きさの比率等が相違する場合がある。図２以降についても同様である。

　シート部材とは、厚みが小さく所定の面積を有する形状である。言い換えると、シート部材は、紙、布、プラスチックフィルムの形状と同様の形状の部材である。
　［１－１．シート部材の構成］
　図１に示されるシート部材１０１は、透過性部材１１１と、白色部材１１２と、蓄光部１１３と、を備える。透過性部材１１１と白色部材１１２とは重ねて配置される。蓄光部１１３は、透過性部材１１１と白色部材１１２の間に設けられる。

　［１－２．透過性部材］
　透過性部材１１１は、シート状の部材であって、光の透過性を有する。例えば、透過性部材１１１を通して後述する蓄光材料が放つ光を視認することができる程度の透過率を、透過性部材１１１が有していてもよい。

　透過性部材１１１の材料としては、例えば、透明又は半透明の薄板状の樹脂やガラスなどを採用することができる。具体的には、透過性部材１１１の材料として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、アクリル、セロファン、ポリスチレン、及び和紙などが挙げられる。

　［１－３．白色部材］
　白色部材１１２は、白色のシート状の部材である。なお、光の透過性は有していてもよいし、有していなくともよい。

　白色部材１１２の材料としては、例えば、乳白フィルム、パールフィルム、洋紙が挙げられる。もちろん、白色のシート状の部材であれば、上記の材料に限定されない。
　乳白フィルムとは、乳白色のフィルムである。

　パールフィルムとは、パール顔料を含むフィルム、又はフィルムを発泡させることでパールの風合いを表現したフィルムである。パール顔料とは、フィルムに真珠のような光沢を現すための顔料である。例えば、雲母の粒子に二酸化チタンをコーティングしたものが、パール顔料として挙げられる。しかし、パール顔料はこれに限定されない。光の多重反射や干渉現象を利用できるさまざまな顔料をパール顔料に用いることができる。

　洋紙とは、柔軟性を有する一般的な紙を指す。例えば、洋紙には、新聞巻取紙、印刷・情報用紙、包装用紙、衛生用紙、雑種紙などが該当する。また、例えば西洋式の手法で製造した紙とも説明できる。

　［１－４．蓄光部］
　蓄光部１１３は、厚みが小さく広さを有する形状であって、透過性部材１１１及び白色部材１１２と層を形成する。蓄光部１１３は、蓄光材料と、蓄光材料を保持する保持材料と、を有する。

　蓄光材料は、可視光やＵＶ光などの光や電磁波を蓄え、発光する性質を有する材料である。例えばアルミン酸ストロンチウム（ＳｒＡｌ_２Ｏ_４など）を主体として、これにセリウム、ユーロピウム、ネオジム、ディスプロシウムなどの発光状態等を変化させるための材料を添加した蓄光材料を用いることができる。しかし、蓄光材料はこれらに限定されない。上述した蓄光材料は、白色である。

　保持材料は、蓄光材料を保持すると共に、蓄光材料の蓄光や発光を可能とするために光の透過性を有する材料である。保持材料の例としては、光沢ワニス、艶消しワニス、耐摩ワニス、静電防止ワニス、ブロッキング防止ワニス、乾性油、塗料、及び接着剤などが挙げられる。

　［１－５．蓄光部の形状及び配置］
　図２に示されるように、蓄光部１１３は、シート部材１０１のうちの一部の範囲に設けられている。より具体的には、蓄光部１１３は「ＡＡＡ」という文字を構成している。

　このようなシート部材１０１の製造方法は特に限定されない。例えば、図３に示されるように、シート部材１０１は、白色部材１１２に蓄光部１１３を印刷により形成する印刷工程Ｓ１と、白色部材１１２に透過性部材１１１を張り合わせる張り合わせ工程Ｓ２と、を含む複数の工程により製造することができる。また、蓄光部１１３は、印刷工程において、まず透過性部材１１１に形成されてもよい。その場合、その後に透過性部材１１１と白色部材１１２とを張り合わせてもよい。また、蓄光部１１３を印刷により形成する工程を含まず、それぞれ準備した透過性部材１１１、白色部材１１２、及び蓄光部１１３を順次張り合わせてシート部材１０１を製造してもよい。

　［１－６．効果］
　以上詳述した第１実施形態によれば、以下の効果が得られる。
　シート部材１０１の透過性部材１１１は透過性を有する。そのため蓄光部１１３は、シート部材１０１を見る者により、透過性部材１１１の側から視認されることができる。

　また蓄光部１１３は蓄光材料の存在によって僅かに白色であり、その色は後方の白色部材１１２の色と近い。そのため、蓄光部１１３は明るい環境ではシート部材１０１を見る者から視認されにくい。これにより、シート部材１０１は、暗い環境において蓄光部１１３が発光することによって、明りょうに視認されやすい状態となり、発光を見た者に驚きを与えることができる。

　なお蓄光部１１３は、一定の面積を有していれば、本第１実施形態のようにシート部材１０１の一部の範囲に設けられていてもよいし、透過性部材１１１又は白色部材１１２が設けられる範囲と同様の範囲に設けられていてもよい。

　［２．第２実施形態］
　第２実施形態のシート部材を図４に示す。
　［２－１．シート部材の構成］
　図４に示されるシート部材２０１は、透過性部材２１１と、白色部材２１２と、蓄光部２１３と、を備える。透過性部材２１１と白色部材２１２とは重ねて配置される。蓄光部２１３は、透過性部材２１１と白色部材２１２の間に設けられる。

　なお、白色部材２１２及び蓄光部２１３は、第１実施形態の白色部材１１２及び蓄光部１１３と同様であるため説明を割愛し、透過性部材２１１について詳細に説明する。
　［２－２．透過性部材］
　透過性部材２１１は、基本的に第１実施形態の透過性部材１１１と同様の組成のものを用いることができる。しかしながら透過性部材２１１は、表面の少なくとも一方に、微小な凹凸形状を有する凹凸形状部２２１が形成されている点で透過性部材１１１と相違する。

　この凹凸形状部２２１は、いわゆるエンボス加工、マット加工、梨地加工、シボ加工などにより形成される。すなわち、透過性部材２１１は、いわゆるエンボスフィルム、マットフィルム、梨地フィルムに相当する。この凹凸形状部２２１によって、透過性部材１１１の表面の質感が変化する。

　なおシート部材２０１において、凹凸形状部２２１は、透過性部材２１１における、白色部材２１２が配置される側と反対側の表面に形成される。
　［２－３．蓄光部の形状及び配置］
　図５に示されるように、蓄光部２１３は「ＡＡＡ」という文字を構成している。透過性部材２１１は透過性を有する。そのため蓄光部２１３は、シート部材２０１を見る者により、透過性部材２１１の側から視認されることができる。

　また、蓄光部２１３は、蓄光材料の存在によって僅かに白色である。しかしながら、凹凸形状部２２１によって透過性部材２１１の表面の質感が変化し透過性部材２１１の透過性が若干低下しているため、蓄光部２１３は明るい環境ではシート部材２０１を見る者から視認されにくい。

　このようなシート部材２０１の製造方法は特に限定されないが、例えば、第１実施形態のシート部材１０１と同様の方法で製造することができる。透過性部材２１１は、凹凸形状部２２１が予め形成されているシートを用いて製造してもよい。また、透過性部材２１１は、透過性部材２１１と白色部材２１２とを張り合わせた後に凹凸形状部２２１を形成してもよい。

　なお凹凸形状部２２１は、一定の面積を有していれば、本第２実施形態のように透過性部材２１１全範囲に設けられていてもよいし、透過性部材２１１の一部の範囲に設けられていてもよい。

　［２－４．効果］
　以上詳述した第２実施形態によれば、以下の効果が得られる。
　シート部材２０１では、透過性部材２１１に凹凸形状部２２１が形成されることにより、蓄光部２１３が設けられた領域と蓄光部２１３が設けられていない領域との境界部分の明確性が低下する。よって、シート部材２０１における蓄光材料の存在を、使用者に認識されにくくすることができる。凹凸形状部２２１が透過性部材２１１の一部の範囲に設けられている場合には、上述した境界部分の少なくとも一部を覆うように凹凸形状部２２１が設けることが考えられる。このような構成であれば、上記境界部分の明確性が低下する。

　［３．第３実施形態］
　第３実施形態のシート部材を図６に示す。
　［３－１．シート部材の構成］
　図６に示されるシート部材３０１は、透過性部材３１１と、白色部材３１２と、蓄光部３１３と、を備える。透過性部材３１１と白色部材３１２とは重ねて配置される。蓄光部３１３は、透過性部材３１１と白色部材３１２の間に設けられる。

　なお、白色部材３１２及び蓄光部３１３は、第１実施形態の白色部材１１２及び蓄光部１１３と同様であるため説明を割愛し、透過性部材３１１について詳細に説明する。
　［３－２．透過性部材］
　透過性部材３１１は、基本的に第１実施形態の透過性部材１１１と同様の組成のものを用いることができる。しかしながら、表面に、塗装層３２１が形成されている点で透過性部材１１１と相違する。

　この塗装層３２１は、つや消し塗装又は白色塗装により構成された層である。つや消し塗装とは、例えば、塗膜表面が凹凸形状となる塗装、又は、高度に光が乱反射したりする塗料であって、その機能を発揮させるための微粒子等を適宜添加した塗料による塗装、が該当する。ここでは、一般的なつや消し塗料を用いてもよい。白色塗装とは、白色顔料を含む塗料による塗装である。

　［３－３．蓄光部の形状及び配置］
　図７に示されるように、蓄光部３１３は「ＡＡＡ」という文字を構成している。透過性部材２１１は透過性を有する。そのため蓄光部３１３は、シート部材３０１を見る者により、透過性部材３１１の側から視認することができる。

　また、蓄光部３１３は蓄光材料のために僅かに白色である。しかしながら、塗装層３２１によって透過性部材３１１の表面の色味が変化し透過性部材３１１の透過性が若干低下しているため、明るい環境では視認されにくい。

　なおシート部材３０１において、塗装層３２１は、透過性部材３１１における、白色部材３１２が配置される側と反対側の表面に形成される。
　このようなシート部材３０１の製造方法は特に限定されないが、例えば、第１実施形態のシート部材１０１と同様の方法で製造することができる。透過性部材３１１において、塗装層３２１は、透過性部材３１１と白色部材３１２とを張り合わせる前に塗装により形成してもよいし、それらを張り合わせた後に形成してもよい。

　なお塗装層３２１は、一定の面積を有していれば、本第３実施形態のように透過性部材３１１全範囲に設けられていてもよいし、透過性部材３１１の一部の範囲に設けられていてもよい。

　［３－４．効果］
　以上詳述した第３実施形態によれば、以下の効果が得られる。
　シート部材３０１では、透過性部材３１１に塗装層３２１が形成されることにより、蓄光部３１３が設けられた領域と蓄光部３１３が設けられていない領域との境界部分の明確性が低下する。よって、シート部材３０１における蓄光材料の存在を、使用者に認識されにくくすることができる。塗装層３２１が透過性部材３１１の一部の範囲に設けられている場合、上述した境界部分の少なくとも一部を覆うように塗装層３２１が設けることが考えられる。このような構成であれば、上記境界部分の明確性が低下する。

　［４．第４実施形態］
　第４実施形態のシート部材４０１を図８に示す。
　［４－１．シート部材の構成］
　図８に示されるシート部材４０１は、第１部材４１１と、第２部材４１２と、蓄光部４１３と、白色部４１４と、を備える。第１部材４１１と第２部材４１２とは重ねて配置される。蓄光部４１３は、第１部材４１１と第２部材４１２の間に設けられる。

　ここで、第１部材４１１は第１実施形態の透過性部材１１１と同様の構成とすることができる。また、蓄光部４１３は第１実施形態の蓄光部１１３と同様の構成とすることができる。

　第２部材４１２は、シート状の部材である。その具体的な材料、組成、色、模様、表面形状等は特に限定されない。
　白色部４１４は、白色塗装により構成された層である。白色塗装とは、白色顔料を含む塗料による塗装である。

　［４－２．蓄光部の形状及び配置］
　図９に示されるように、蓄光部４１３は「ＡＡＡ」という文字を構成している。
　白色部４１４は、第２部材４１２のうちの一部の範囲に設けられる。また、白色部４１４は、蓄光部４１３と重なるように設けられる。

　このようなシート部材４０１の製造方法は特に限定されないが、第１実施形態のシート部材１０１と同様の方法で製造することができる。なお、白色部４１４は、第２部材４１２に予め印刷等により形成しておいてもよい。

　［４－３．効果］
　以上詳述した第３実施形態によれば、以下の効果が得られる。
　シート部材４０１の第１部材４１１は透過性を有する。そのため蓄光部４１３は、シート部材４０１を見る者により、第１部材４１１の側から視認されることができる。

　また、シート部材４０１が第１部材４１１側から見られたときに、白色部４１４によって蓄光材料が目立たなくなる。そのため、明るい環境において、シート部材４０１を見た者から蓄光材料の存在を把握されにくくすることができる。

　［４－４．変形例］
　なお、図９では白色部４１４の形成された範囲に蓄光部４１３が形成される構成を例示したが、少なくとも蓄光部４１３と白色部４１４の一部が重なっていればよい。例えば、図１０に示されるように、蓄光部４１３と白色部４１４がシート部材４０１の広さ方向に関して同じ範囲に形成されていてもよい。また、シート部材４０１は、広さ方向に関して、白色部４１４は存在せず蓄光部４１３のみが存在する範囲が存在してもよい。

　［５．その他の実施形態］
　以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。

　（５ａ）上述した透過性部材、白色部材、蓄光部、第１部材、第２部材、及び白色部を構成する各材料は上記実施形態に記載された材料に限定されず、他の材料の追加等、適宜調整を行うことができる。

　（５ｂ）図６に示す第３実施形態のシート部材３０１では、塗装層３２１としてつや消し塗装又は白色塗装により構成された層を例示した。しかしながら、塗装層３２１に代えて、光沢加工を施してもよい。具体的には、図１１に示されるシート部材３０１Ａのように、透過性を有しつつ光を反射する被膜である反射層３２１Ａを備えていてもよい。

　このような反射層３２１Ａは、例えば、ガラスコーティングにより形成することができる。また、高光沢のニスや透明な塗料を塗布することにより反射層３２１Ａを形成してもよい。

　透過性部材３１１に光沢加工を施すことにより、その部分が強く光を反射することで、蓄光材料による色の変化を目立たなくすることができる。
　（５ｃ）上記実施形態１～４では、文字を構成する蓄光部を例示した。しかしながら蓄光部の形状は文字に限定されず、数字、記号、図形、マーク、及び模様のいずれかであってもよいし、文字を含めたそれらの組み合わせを構成してもよい。

Claims

　シート部材であって、
　透過性を有するシート状の部材である透過性部材と、
　前記透過性部材と重ねて配置され、白色のシート状の部材である白色部材と、
　前記透過性部材と前記白色部材の間に設けられ、蓄光材料を有する蓄光部と、を備える、シート部材。
　請求項１に記載のシート部材であって、
　前記透過性部材の表面のうち、前記白色部材が配置される側と反対側の表面に、凹凸形状が形成されている、シート部材。
　請求項１に記載のシート部材であって、
　前記透過性部材の表面のうち、前記白色部材が配置される側と反対側の表面に、つや消し塗装、白色塗装、及び光沢加工のうちのいずれか１つが施されている、シート部材。
　請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のシート部材であって、
　前記白色部材は、乳白フィルム、パールフィルム、及び洋紙のいずれか１つを含む、シート部材。
　シート部材であって、
　透過性を有するシート状の部材である第１部材と、
　前記第１部材と重ねて配置されるシート状の部材である第２部材と、
　前記第１部材と前記第２部材の間に設けられ、蓄光材料を有する蓄光部と、
　前記第２部材の表面のうちの一部の範囲に設けられる白色部と、を備え、
　前記蓄光部は、当該シート部材のうち一部の範囲に設けられており、
　前記白色部は、少なくとも一部が前記蓄光部の少なくとも一部と重なるように設けられている、シート部材。
　請求項１から請求項５のいずれか１項に記載のシート部材であって、
　前記蓄光部は、文字、数字、記号、図形、マーク、及び模様のいずれか又はその組み合わせを構成する、シート部材。