JP6361588B2 - 装飾シート - Google Patents
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Description
[1] 一方の表面の少なくとも一部の領域に細線模様が形成された基材シートと、前記一方の表面に重ねられた不透明度に分布のあるフィルムと、を備え、前記不透明度の分布に応じて前記細線模様が前記フィルムを介して透視可能とされている装飾シート。
[2] 前記フィルムは前記基材シートの一方の表面に対して非接着状態で重ねられている、上記[1]に記載の装飾シート。
[3] 前記細線模様が前記基材シートの一方の表面側に設けられた微細な凹凸からなる、上記[1]又は[2]に記載の装飾シート。
[4]前記フィルムにおける前記細線模様が透視可能とされた領域によって、装飾模様が描かれている、上記[1]〜[3]の何れか一項に記載の装飾シート。
[5]前記細線模様が、対称状、放射状、渦巻き状及び略同心円状からなる群から選択される1つ以上のパターンを含む、上記[1]〜[4]の何れか一項に記載の装飾シート。
[6]前記基材シートにおける前記細線模様が形成された前記少なくとも一部の領域が金属光沢を有する、上記[1]〜[5]の何れか一項に記載の装飾シート。
[7]前記細線模様が万線状模様である、上記[1]〜[6]の何れか一項に記載の装飾シート。
第一実施形態の装飾シート10の基材シート1の構成は、一方の表面側の少なくとも一部の領域(細線模様領域M)に細線模様が形成された構成であれば特に限定されず、例えば、基材紙と、該基材紙の一方の面に積層された金属層と、該金属層の表面に形成された細線模様と、を備えた基材シートが挙げられる。
金属層の表面に細線模様が形成された構成であると、細線模様の陰影の濃淡、色合いの明暗、光の反射率、金属の光沢感等が見る角度によって異なって見えるため、意匠性がより高まる。
金属層の厚さは、装飾シートの用途に応じて適宜調整可能である。
基材紙の坪量は、装飾シートの用途に応じて適宜調整すればよく、例えば、包装箱用途の場合、160g/m2〜500g/m2が好適である。
第一実施形態の装飾シート10のフィルム2の構成は、不透明度に分布があり、その分布に応じて基材シート1の細線模様が透視可能とされた構成であればよく、例えば、透明フィルムの表面及び/又は裏面に印刷が施された構成が挙げられる。フィルム2において、印刷された領域の不透明度は、印刷されていない領域よりも高い。
フィルム2の全領域のうち、細線模様が透視可能とされている第一領域R1以外の第二領域R2の不透明度は特に限定されず、各領域R1,R2の境界を明確にする観点から、例えば30%超100%以下程度が好ましい。
フィルム2に塗料を印刷する方法は特に限定されず、常法により所望の分布で印刷することができる。
フィルム2の厚さは特に限定されず、装飾シート10の用途に応じて適宜設定可能である。
第一実施形態の装飾シート10において、基材シート1とフィルム2とは、基材シート1の細線模様領域Mとフィルム2の第一領域R1とが少なくとも部分的に重なる様に、相対的な位置関係が調整されている。基材シート1の一方の表面1aにフィルム2を重ねる方法は特に限定されず、結果として上記位置関係が実現されるようにすればよい。例えば、基材シート1の一方の表面1aにフィルム2を載置し、細線模様領域Mと第一領域R1とが装飾シート10の厚さ方向で少なくとも部分的に重なるような位置にフィルム2をスライドした後、フィルム2を固定する方法が挙げられる。
万線状模様の一例として、図2に例示する同心円状の万線状模様m1が挙げられる。万線状模様m1は複数の太さの線からなり、各線はそれぞれ異なる直径の円を描いている。万線状模様m1を上方から見て、その視点を動かすと、モアレ様の視覚効果が実感されるはずである。この万線状模様m1が形成された基材シートの一方の表面の上に、図3に例示する放射状の装飾模様が白抜きで印刷されたフィルムを重ねて設置すると、図4に示す視覚効果を有する装飾シート20が得られる。
すなわち、同心円の万線状模様m1を構成する各線が描く個々の円は、単独では対称形状であり且つ相対的には相似形状であり、その複合された形状を有する万線状模様m1の一部のみが、フィルムに描かれた装飾模様を透かして観察され、残部がフィルムによって遮られて見え難くなっていることが、一因であると推測される。
この変形例として、例えば、透視可能な第一領域r1において、中心から放射方向へ向けて、徐々に不透明度が増加するグラデーションが形成された例;透視不能な第二領域r2において、中心から放射方向へ向けて、徐々に不透明度が低下するグラデーションが形成された例;等も挙げられる。このようなグラデーションを適用すると、さらなる視覚効果が加わり、意匠性が更に向上し得る。
万線状模様の他の一例として、図5に例示する放射状の万線状模様m2が挙げられる。万線状模様m2を上方から見て、その視点を動かすと、モアレ様の視覚効果が実感されるはずである。
この万線状模様m2が形成された基材シートの一方の表面の上に、図6に例示する文字からなる装飾模様が白抜きで印刷されたフィルムを重ねて設置すると、図7に示す視覚効果を有する装飾シート30が得られる。
すなわち、放射状の万線状模様m2を構成する各線が描く個々の直線は、単独では中心から外側に向けて徐々に太くなる線であり且つ相対的には中心対称に配置されている。その複合された形状を描く万線状模様m2の一部のみが、フィルムに描かれた装飾模様を透かして観察され、残部がフィルムによって遮られて見え難くなっていることが、新鮮な視覚効果が得られる一因であると推測される。
万線状模様の他の一例として、図8に例示する放射状且つ渦巻き状の万線状模様m3が挙げられる。万線状模様m3を上方から見て、その視点を動かすと、モアレ様の視覚効果が実感されるはずである。
この万線状模様m3が形成された基材シートの一方の表面の上に、図9に例示する文字からなる装飾模様が白抜きで印刷されたフィルムを重ねて設置すると、図10に示す視覚効果を有する装飾シート40が得られる。
すなわち、放射状の万線状模様m3を構成する各線が描く個々の直線は、単独では中心から外側に向けて徐々に太くなるS字曲線であり且つ相対的には中心対称に配置されている。その複合された形状を描く万線状模様m3の一部のみが、フィルムに描かれた装飾模様を透かして観察され、残部がフィルムによって遮られて見え難くなっていることが、新鮮な視覚効果が得られる一因であると推測される。
万線状模様の他の一例として、図11に例示する放射状の万線状模様m4が挙げられる。万線状模様m4を上方から見て、その視点を動かすと、モアレ様の視覚効果が実感されるはずである。
この万線状模様m4が形成された基材シートの一方の表面の上に、図12に例示する文字からなる装飾模様が白抜きで印刷され、当該文字の上半分を含む領域において中心から上側に向けて不透明度が徐々に低下するグラデーションが形成されたフィルムを重ねて設置すると、図13に示す視覚効果を有する装飾シート50が得られる。
すなわち、放射状の万線状模様m4を構成する各線が描く個々の直線は、単独では中心から外側に向けて徐々に太くなり且つ相対的には中心対称に配置されている。その複合された形状を描く万線状模様m4の一部のみが、フィルムに描かれた装飾模様を透かして観察され、残部がフィルムによって遮られて見え難くなっていることが、新鮮な視覚効果が得られる一因であると推測される。
本発明の装飾シートの形態は特に限定されず、所望の形態をとることができる。例えば、 図1に示した装飾シート10の様な矩形の他、円形、楕円形、その他の多角形等の平面形状の形態が挙げられる。平面形状の装飾シートは、単独で使用されてもよいし、他の物に取り付けて使用されてもよい。装飾シートが単独で使用される例としては、例えば、ポスター、広告、名刺、デスクマット(テーブルシート)等の用途が挙げられる。装飾シートが他の物に取り付けられて使用される例としては、例えば、包装シート(包装紙)、ノートや本の表紙、ステッカー等の用途が挙げられる。
また、本発明の装飾シートの一例として、装飾シートのフィルム側が表面となる(露出する)ように、基材シートが段ボールライナに貼合されてなる段ボールシートが挙げられる。
前記立体の全部を構成する形態としては、例えば、図14に示す様に、装飾シート10が、包装箱15の正面部分を含む全部を構成する形態が挙げられる。包装箱15の箱本体は、基材シート1が折り曲げ及び糊付け加工によって直方体に組み立てられてなる。この箱本体をフィルム2がラッピングすることによって、包装箱15が構成されている。このラッピングの際に、包装箱15の正面において、基材シート1の細線模様領域Mと細線模様領域Mを透視可能なフィルム2の第一領域R1とが重なるように調整されている。箱本体には切れ込みや折れ込みが適宜細工されており、物品を収納及び取出し可能とされている。
前記立体の一部を構成する形態としては、例えば、図14の包装箱15の下半分の容器部が装飾シート10によって構成され、包装箱15の上半分の蓋部が別の部材によって構成された形態が挙げられる。
Claims (6)
- 一方の表面の少なくとも一部の領域に細線模様が形成された基材シートと、
前記一方の表面に重ねられた不透明度に分布のあるフィルムと、を備え、
前記不透明度の分布に応じて前記細線模様が前記フィルムを介して透視可能とされており、
前記細線模様が前記基材シートの一方の表面側に設けられた微細な凹凸からなる装飾シート。 - 前記フィルムは前記基材シートの一方の表面に対して非接着状態で重ねられている、請求項1に記載の装飾シート。
- 前記フィルムにおける前記細線模様が透視可能とされた領域によって、装飾模様が描かれている、請求項1又は2に記載の装飾シート。
- 前記細線模様が、対称状、放射状、渦巻き状及び略同心円状からなる群から選択される1つ以上のパターンを含む、請求項1〜3の何れか一項に記載の装飾シート。
- 前記基材シートにおける前記細線模様が形成された前記少なくとも一部の領域が金属光沢を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の装飾シート。
- 前記細線模様が万線状模様である、請求項1〜5の何れか一項に記載の装飾シート。
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