JP2020052258A - ラベル原反及び筒状ラベル連続体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表裏面側からデザインが見えるラベルであって、異なるデザインのラベルを複数枚得ることができるラベル原反を提供する。【解決手段】 MD方向にデザインリピート単位5が繰り返して印刷された第1基材1と、MD方向にデザインリピート単位6が繰り返して印刷された第2基材2と、を有し、第1基材1と第2基材2が積層接着されており、デザインリピート単位5のMD方向長さL5とデザインリピート単位6のMD方向長さL6が異なっており、表面側からデザインリピート単位5のデザインを視認でき且つ裏面側からデザインリピート単位6のデザインを視認できる領域を有し、前記領域において第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に隠蔽層が介在されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、MD方向に複数のラベル基材が連続したラベル原反などに関する。
従来、容器などの被着体に装着するラベルとして、様々なものが知られている。
ラベルとしては、例えば、熱収縮などによって被着体に装着される筒状ラベル、被着体に巻き付けるように装着される巻付けラベル、粘着剤を介して被着体に貼り付けられるタックラベル、樹脂成形品に組み込まれるインモールドラベル、一部分が突出するようにして被着体に貼り付けられるPOPラベル、水系接着剤などによって被着体に貼り付けられるグルーラベルなどが知られている。
これらのラベルは、1つの纏まりのあるデザインを表示するデザイン印刷層がフィルムに印刷されたラベル基材から形成されている。例えば、筒状ラベルは、ラベル基材を筒状に形成することによって得られ、タックラベルは、裏面に粘着剤層を設けたラベル基材を所望形状に切り取る(又は打ち抜く)ことによって得られる。
工業的生産過程では、前記ラベル基材はその複数枚が繋がったラベル原反の形態で製造され且つ供給される。
具体的には、長尺帯状のフィルムのMD方向に、デザインリピート単位(1つのラベルに表されるデザイン)を繰り返し印刷したデザイン印刷層を形成することにより、ラベル原反が作製される。通常、デザインの印刷(フィルムへのデザイン印刷層の形成)は、グラビア印刷などの凹版印刷法又はフレキソ印刷などの凸版印刷法によって行われる。これらの印刷法は、凹版と凸版という版の種類に違いがあるが、いずれも版を円筒状の版胴に巻き付けたロール版を用いる点で共通する。
かかるロール版が回転してフィルムにインキ刷りすることにより、長尺帯状のフィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷され、ラベル原反が得られる。概念的には、ラベル原反は、MD方向に個々のラベル基材が繋がった連続体と言える。
このラベル原反を用いることにより、デザインが表された同一のラベルを複数得ることができる。
また、フィルムの表面側にデザイン印刷層を設け、且つ、フィルムの裏面側にもデザイン印刷層を設けてラベル原反を作製することも可能であり、この場合には、表裏面側にそれぞれデザインが表された同一のラベルが複数得られる。
上述のように、従来のラベル原反では、上述のように同じデザインのラベルを複数得られるが、デザインの異なるラベルを工業的に迅速且つ大量に得ることはできない。
本発明の目的は、表裏面側からデザインが見えるラベルであって、異なるデザインのラベルを複数枚得ることができるラベル原反及び筒状ラベル連続体を提供することである。
本発明者等は、表裏面側からデザインが見え、異なるデザインが表されたラベルを複数枚得ることができるラベル原反として、先ず、次のような手段を検討した。
すなわち、1枚の透明なフィルムにデザインリピート単位を繰り返して印刷した第1デザイン印刷層と、そのフィルムに前記デザインリピート単位とはMD方向長さが異なるデザインリピート単位を繰り返して印刷した第2デザイン印刷層と、を形成し、その第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に、白色印刷層のような隠蔽印刷層を形成する。
このようなラベル原反であれば、隠蔽印刷層が第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に介在されているので、両デザインが表面側及び裏面側において互いに重なって見えることがなく、表面側から第1デザイン印刷層のデザインのみを視認でき、裏面側から第2デザイン印刷層のデザインのみを視認できる。また、第1デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さと第2デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さが異なるので、MD方向において隣接した1つのラベルともう1つのラベルは、(第1デザイン印刷層のデザインが同じであるが)第2デザイン印刷層のデザインが異なるものとなる。
しかしながら、上記のように1枚の透明なフィルムに第1デザイン印刷層、隠蔽印刷層及び第2デザイン印刷層を形成すると、多くの印刷層が重なるので、インキ載りが悪くなる。特に、遮蔽印刷層は、デザインが透けて見えないようにするため、厚く形成しなければならず(例えば、白色インキを何度も重ね印刷する)、1枚のフィルムにより多くの印刷層が形成されることになる。また、隠蔽印刷層にデザイン印刷層を印刷すると、デザインがぼやけてしまうという問題もある。
このような検討の結果、本発明者等は、2枚のフィルムを用いることに想到し、上記課題を解決したものである。
本発明のラベル原反は、長尺帯状の第1フィルムと前記第1フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第1デザイン印刷層とを有する第1基材と、長尺帯状の第2フィルムと前記第2フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第2デザイン印刷層とを有する第2基材と、を有し、前記第1基材と第2基材が積層接着されており、前記第1デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さと前記第2デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さが異なっており、表面側から前記第1デザイン印刷層のデザインを視認でき、且つ、裏面側から前記第2デザイン印刷層のデザインを視認できる領域を有し、前記領域において、前記第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に隠蔽層が介在されている。
本発明の好ましいラベル原反は、前記第1フィルムが、透明なフィルムであり、前記第1デザイン印刷層が、前記第1フィルムの裏面側に設けられ、前記隠蔽層が、前記第1デザイン印刷層の裏面側に設けられている。
本発明の好ましいラベル原反は、前記隠蔽層が、前記第2フィルムを含み、前記第2フィルムの裏面側に、前記第2デザイン印刷層が設けられている。
本発明の好ましいラベル原反は、前記第2デザイン印刷層が、前記第2フィルムの裏面に直接設けられている。
本発明の好ましいラベル原反は、前記隠蔽層が、隠蔽印刷層を含み、前記第2フィルムが、透明なフィルムであり、前記第2デザイン印刷層が、前記隠蔽印刷層の裏面側に設けられている。
本発明の好ましいラベル原反は、前記隠蔽印刷層が、透明なフィルムからなる前記第2フィルムの表面及び裏面に直接設けられ、前記第2デザイン印刷層が、前記第2フィルムの裏面に設けられた隠蔽印刷層の裏面側に設けられている。
本発明の別の局面によれば、筒状ラベル連続体を提供する。
本発明の筒状ラベル連続体は、上記いずれかのラベル原反の両側端部が接着された筒状体から構成されている。
本発明のラベル原反は、表面側から第1デザイン印刷層のデザインを視認でき且つ裏面側から第2デザイン印刷層のデザインを視認できる領域を有し、これらのデザインを綺麗に印刷できる。
本発明のラベル原反を用いれば、第2デザイン印刷層のデザインが異なる複数のラベルを得ることができる。
第1実施形態に係るラベル原反であって、単列のラベル原反を裏面側から見た平面図。 図1のII−II線で切断した断面図。 図2のIII部拡大断面図。 第1実施形態に係るラベル原反であって、複列のラベル原反を裏面側から見た平面図。 ラベル原反を切断して得られるMD方向に並んだ2つのラベル基材を裏面側から見た平面図。 ラベル原反を筒状に形成する過程を示す参考平面図。 ラベル原反を筒状に形成した筒状体を上側から見た参考上面図。 筒状ラベルの斜視図。 巻付けラベルを被着体に装着する過程を示す正面図。 第2実施形態に係るラベル原反であって、単列のラベル原反を裏面側から見た平面図。 図10のXI−XI線で切断した断面図。 図11のXII部拡大断面図。 第2実施形態に係るラベル原反であって、複列のラベル原反を裏面側から見た平面図。 第2実施形態のラベル原反を筒状に形成した筒状体を上側から見た参考上面図。 第2実施形態の筒状ラベルの斜視図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「MD方向」は、ラベル原反の製造時にフィルムの流れ方向を指し、「TD方向」は、MD方向に直交する方向である。製造後のMD方向は、ラベル原反の長手方向となる。「表面」は、ラベルを被着体に装着する際に、被着体とは反対側の面を指し、「裏面」は、その反対面(ラベルを被着体に装着する際に、被着体に対面する側の面)を指す。また、用語の頭に、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
また、各図(特に断面図)における層や部分の寸法、厚み、縮尺比などは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
本発明のラベル原反は、長尺帯状の第1フィルムと第1フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第1デザイン印刷層とを有する第1基材と、長尺帯状の第2フィルムと前記第2フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第2デザイン印刷層とを有する第2基材と、を有し、前記第1基材と第2基材が積層接着されて構成され、前記第1デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さと前記第2デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さとは異なっている。
本発明のラベル原反は、表面側から前記第1デザイン印刷層のデザインを視認でき、且つ、裏面側から前記第2デザイン印刷層のデザインを視認できる領域を有し、その領域において前記第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に隠蔽層が介在されている。
[第1実施形態]
第1実施形態は、第2フィルムとして乳白フィルムを用いたラベル原反に関する。
図1は、本実施形態のラベル原反を裏面側から見た図である。図2は、図1のラベル原反のTD方向に沿って切断した断面図、図3は、図2の一部分を拡大した断面図である。
図2では、第1基材及び第2基材を1層で表し、図3において、第1基材及び第2基材の具体的な層構成を表している。
<ラベル原反の概要>
ラベル原反Aは、平面視で長尺帯状である。本明細書において、長尺帯状は、MD方向長さがTD方向長さよりも十分に大きい平面視略長方形状をいう。MD方向長さとしては、例えば、5m以上、好ましくは10m以上である。
ラベル原反Aは、概念的には、MD方向にラベル基材(ラベル)が連続的に繋がったものである。TD方向を「列」とし、MD方向を「行」とすると、ラベル原反Aは、1列以上で且つ複数行でラベル基材(ラベル)が繋がったものである。ラベル原反Aは、通常、2列以上且つ複数行でラベル基材(ラベル)が繋がったものである。列数は、特に限定されず、前述のように最小値は1列であるが、通常、当初に作製されるラベル原反は、2列以上、好ましくは3列〜20列である。行数は、MD方向長さに依存し、MD方向長さが大きいほど行数は増えていき、特に制限はない。
図4は、複列且つ複行のラベル原反Aの一つの例として、3列×複行のラベル原反Aを示している。工業的製造工程では、複列且つ複行のラベル原反Aを製造することが多い。複列且つ複行のラベル原反Aを、図4の白抜き矢印で示す位置でMD方向に沿って切断することにより、図1に示すような1列(単列)且つ複行のラベル原反Aが得られる。
図1、図2及び図4を参照して、ラベル原反Aは、MD方向に1つのデザインリピート単位5が繰り返して印刷された第1基材1と、MD方向に1つのデザインリピート単位6が繰り返して印刷された第2基材2と、前記第1基材1と第2基材2を接着するための接着層3と、を有する。
第1基材1は、ベースとなる長尺帯状の第1フィルム11を有し、その第1フィルム11のMD方向にデザインリピート単位5が繰り返して印刷された第1デザイン印刷層12を有する。図1及び図4において、一点鎖線は、第1デザイン印刷層12のデザインリピート単位5を表している。なお、他の図においても、一点鎖線は第1デザイン印刷層12のデザインリピート単位を示す。
第2基材2は、ベースとなる長尺帯状の第2フィルム21を有し、その第2フィルム21のMD方向に1つのデザインリピート単位6が繰り返して印刷された第2デザイン印刷層22を有する。図1及び図4において、便宜上3つの模様が付された範囲は、第2デザイン印刷層22のデザインリピート単位6を表している。
第1デザイン印刷層12によって表されたデザインは、ラベル原反Aの表面側から見え、第2デザイン印刷層22によって表されたデザインは、ラベル原反Aの裏面側から見える。
以下、第1デザイン印刷層12のデザインリピート単位5を「第1リピート単位5」、第1デザイン印刷層12に表されたデザインを「第1デザイン」、第2デザイン印刷層22のデザインリピート単位6を「第2リピート単位6」、第2デザイン印刷層22に表されたデザインを「第2デザイン」という場合がある。
第1リピート単位5は、1つのラベル基材(ラベル)に対応している、又は、N枚のラベル基材(ラベル)に対応している。前記Nは、2以上の整数をいい、好ましくは、2〜8の整数をいう。
例えば、1つのラベル基材(ラベル)に対応している第1デザインリピート単位のMD方向長さは、1つのラベル基材の縦方向長さと略同じとなる。N枚のラベル基材(ラベル)に対応している第1デザインリピート単位のMD方向長さは、1つのラベル基材の縦方向長さのN倍となる。
図示例のように、第1リピート単位5は、1つのラベル基材(ラベル)に対応していることが好ましい。この場合、ラベル原反Aを切断して得られる複数のラベル基材(ラベル)には、その第1リピート単位5のデザイン(第1デザイン)が必ず含まれ、且つ、それら全てのラベル基材(ラベル)の第1デザインは同じである。
このような第1リピート単位5を有する第1デザイン印刷層12は、一般には、凹版印刷法又は凸版印刷法によって形成できる。
第1デザイン印刷層12によって表される表示は、特に限定されず、文字、商標、絵柄、説明書きなどが挙げられる。このような表示は、カラーインキを単色刷り又は多色刷りすることによって表現できる。デザイン印刷層によって表される表示は、視覚によって感知可能な情報と言え、以下、視覚情報という。
例えば、第1デザイン印刷層12には、商標、図形、成分表示及び商品の説明書きなどの視覚情報が所望の配置で表されている。この視覚情報及びその配置によって構成される纏まりのデザインの1つのパターンが、第1リピート単位5である。なお、図1及び図4において、MD方向(及びTD方向)に隣接する第1リピート単位5は一定間隔をあけて繰り返されているが、各第1リピート単位5の境界が繋がって繰り返されていてもよい。
第2リピート単位6のMD方向長さは、第1リピート単位5のMD方向長さと異なり、好ましくは、第2リピート単位6のMD方向長さL6は、第1リピート単位5のMD方向長さL5よりも大きい(図1参照)。従って、第2リピート単位6は、1つのラベル基材に非対応である。
第2リピート単位6のMD方向長さは、第1リピート単位5のMD方向長さを1とした場合、例えば、0.8倍以上(ただし、1倍を除く)であり、好ましくは1倍を超え、より好ましくは1.5倍〜30倍であり、さらに好ましくは2倍〜20倍である。第2リピート単位6のMD方向長さは、第1リピート単位5のMD方向長さを1とした場合、整数倍以外の倍数であることが好ましく、整数倍及び小数点第1位の倍数以外の倍数であることが好ましい。前記整数倍は、2倍や3倍などという意味である。前記小数点第1位の倍数は、1.2倍や2.5倍などという意味である。前記整数倍及び小数点第1位の倍数以外の倍数は、小数点第2位を含む倍数を意味し、例えば、2.13倍、3.12倍、4.457倍などが挙げられる。好ましくは、前記整数倍及び小数点第1位の倍数以外の倍数は、小数点第3位を含む倍数であり、より好ましくは、小数点第4位を含む倍数である。第2リピート単位6のMD方向長さが第1リピート単位5に対して小数点の桁数が多い倍数である場合、第2デザインが異なるラベル基材(ラベル)を多数形成できる場合が多い。
このような第2リピート単位6を有する第2デザイン印刷層22は、一般には、凹版印刷法又は凸版印刷法によって形成できる。この場合、第2リピート単位6のMD方向長さの最大値は、前記印刷法で用いられるロール版の周長にほぼ等しい。勿論、ロール版の周方向に幾つかの第2リピート単位6の版を彫り、第2デザイン印刷層22を形成してもよい。
第2デザイン印刷層22によって表される表示は、特に限定されず、文字、絵柄などの視覚情報が挙げられる。このような表示は、カラーインキを単色刷り又は多色刷りすることによって表現できる。
例えば、第2デザイン印刷層22には、商標、図柄、成分表示及び商品の説明書きなどの視覚情報が所望の配置で表されている。この視覚情報及びその配置によって構成される纏まりのデザインの1つのパターンが、第2リピート単位6である。このような規則的なデザインからなる第2リピート単位をMD方向に繰り返した場合には、もはや、MD方向に1つのデザインが繰り返されているに過ぎず、1つのラベル原反から第2デザインが異なる複数のラベル基材(ラベル)を得ることができないからである。従って、第2リピート単位6は、その全体に亘って規則的なデザインでなく、視覚情報及びその配置のうち少なくとも一方がMD方向において不規則になったデザインである。図1及び図4に、模式的に第2リピート単位6を表している。この場合、3つの絵柄が表され、その3つの絵柄が表された領域は、いずれも同じ絵柄で且つ一定間隔であるが、その3つの絵柄が表された領域の配置(形状及び位置)が異なっている。
なお、図1及び図4において、MD方向に隣接する第2リピート単位6は一定間隔をあけて繰り返されているが、各第2リピート単位6の境界が繋がって繰り返されていてもよい。
1列のラベル原反Aを基準にして、前記第2デザイン印刷層22を含む第2基材2のTD方向長さは、第1デザイン印刷層12を含む第1基材1のTD方向と同じでもよい。
第2フィルム21として乳白フィルムを用いる本実施形態にあっては、図1及び図2に示すように、第2基材2のTD方向長さM2が、第1基材1のTD方向長さM1よりも小さいことが好ましい。TD方向長さが小さい第2基材2である場合、第2基材2のTD方向長さは、特に限定されないが、後述するように、筒状ラベルを形成した際に第2基材2が積層された領域に折り目が生じないようにするために、第2基材2のTD方向長さは、第1基材1のTD方向長さの1/2倍未満が好ましく、さらに、1/10倍〜2/5倍がより好ましい。なお、1列のラベル原反Aを基準にした第1基材1のTD方向長さは、筒状ラベルの周長にほぼ等しい。
また、TD方向長さが小さい第2基材2である場合、その第2基材2は、第1基材1のTD方向中間部に積層されていてもよいが、図示例では、第2基材2の一方の側縁と第1基材1の一方の側縁が一致するように、第2基材2が積層されている。
<第1基材の層構成>
図3を参照して、第1基材1は、第1フィルム11と、第1デザイン印刷層12と、を有し、必要に応じて、各種の印刷層をさらに有する。
第1フィルム11は、柔軟性並びに適宜な強度及び剛性を有するものであれば特に限定されず、例えば、合成樹脂製フィルム、金属蒸着フィルム、発泡樹脂フィルム、紙、合成紙、不織布、及びこれらが2層以上積層された積層フィルムなどが挙げられる。なお、フィルムという用語には、一般にシートと呼ばれるものも含まれる。好ましくは、第1フィルム11として、合成樹脂製フィルム又はこれを含む積層フィルムが用いられる。
合成樹脂製フィルムなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
また、第1フィルム11は、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するものでもよく、或いは、実質的に熱収縮性及び自己伸縮性を有さないものでもよい。前記熱収縮性は、所定温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されることによって収縮する性質をいう。自己伸縮性は、引っ張り力を加えることによって伸張し、その後、引っ張り力を解除することによってほぼ元の状態に復元する性質をいう。熱収縮性を有する第1フィルム11としては、例えば、TD方向の熱収縮率が20%以上のフィルム、好ましくは同熱収縮率が30%以上のフィルムが挙げられる。TD方向を主たる熱収縮方向とするフィルムは、MD方向に熱収縮性を有していてもよく、その場合のMD方向の熱収縮率は、例えば、10%以下である。なお、実質的に熱収縮性を有さない第1フィルム11としては、例えば、TD方向及びMD方向のそれぞれの熱収縮率が5%以下のフィルム、好ましくは同熱収縮率が3%以下のフィルムが挙げられる。
本明細書において、熱収縮率は、加熱前(標準状態(23℃、1気圧、50%RH)雰囲気下で24時間保存)のフィルムの長さ(元の長さ)と、90℃温水中に10秒間浸漬して取り出した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)と、をそれぞれ標準状態下で計測し、下記式に代入して求められる。なお、各フィルムの長さは、標準状態下で計測する。
熱収縮率(%)=[{(TD方向(又はMD方向)の元の長さ)−(TD方向(又はMD方向)の浸漬後の長さ)}/(TD方向(又はMD方向)の元の長さ)]×100。
第1フィルム11の厚みは、特に限定されず、例えば、8μm〜200μmであり、好ましくは、10μm〜120μmである。
また、第1フィルム11は、透明又は不透明のいずれでもよい。本明細書において、透明は、有色透明又は無色透明という意味である。好ましくは、第1フィルム11は、透明なフィルムが用いられ、より好ましくは、無色透明なフィルムが用いられる。
上記例示した中で、透明なフィルムとしては、合成樹脂製フィルム、合成樹脂製フィルムと透明な別のフィルムの積層フィルムなどが挙げられる。
図示例では、第1フィルム11は、透明なフィルムからなる。
ここで、透明(有色透明又は無色透明)は、対象物の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、室内で前記対象物を透かしてその数字を表面側から識別できる状態をいう。不透明は、前記と同じ条件で裏面側に配置した数字を対象物の表面側から視認できない状態(数字を認識できない状態)をいう。透明(無色透明又は有色透明)の指標としては、例えば、全光線透過率などを用いて表すことができる。有色透明の指標としては、例えば、全光線透過率が70%以上であり、無色透明の指標としては、例えば、全光線透過率が80%以上であり、好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、透明である測定対象(透明なフィルムである場合にはそのフィルムが測定対象、透明な印刷層である場合には、全光線透過利率が90%以上のフィルムに透明な印刷層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
第1デザイン印刷層12は、表面側から第1デザインを視認できるように形成されている。
第1デザイン印刷層12は、第1フィルム11の表面及び/又は裏面に形成される。第1フィルム11が不透明である場合には、第1デザイン印刷層12は、第1フィルム11の表面に形成され、第1フィルム11が透明である場合には、第1フィルム11の表面及び裏面の少なくとも一方に形成される。傷付き防止の観点から、第1デザイン印刷層12は、図示例のように、第1フィルム11の裏面に形成されていることが好ましく、綺麗に印刷できることから第1フィルム11の裏面に直接形成されていることがより好ましい。
ここで、本明細書において、「印刷層」は、従来公知のインキを従来公知の印刷法(グラビア印刷、フレキソ印刷など)によって形成された、インキ固化物からなる層をいう。本明細書において、印刷層は、インキ固化物がベタ状に存在して1つの層を成しているもの、又は、インキ固化物が平面視海島構造を成しているものである。印刷層がベタ状とは、インキ固化物が面方向に連続して延在して1つの層を成していることをいう。
第1デザイン印刷層12は、第1フィルム11の略全体又は一部の領域にベタ状に設けられていてもよく、或いは、幾つかに点在されていてもよい。通常、印刷による表示は、インキ固化物とインキ固化物の無い部分との見た目の違いで表されるので、第1デザイン印刷層12は、第1フィルム11を海とし、インキ固化物を島とする平面視海島状に形成される。なお、図1及び図4に示す一点鎖線は、その範囲内に第1デザイン印刷層12が形成されているという意味であり、その範囲全体に亘って第1デザイン印刷層12が設けられていてもよく、その範囲の一部の領域に第1デザイン印刷層12が設けられていてもよい。
第1デザイン印刷層12の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
また、必要に応じて、前記第1デザイン印刷層12の裏面に、隠蔽印刷層13が設けられていてもよい。第1基材1の隠蔽印刷層13を、「第1隠蔽印刷層13」という。
第1隠蔽印刷層13は、無模様有色の印刷層である。第1隠蔽印刷層13としては、白色の印刷層、銀色の印刷層、灰色の印刷層などが挙げられる。
第1隠蔽印刷層13は、第1フィルム11の裏面側において、ベタ状に設けられている。第1隠蔽印刷層13は、第1フィルム11の裏面側の略全体にベタ状に設けられていてもよく、又は、一部の領域にベタ状に設けられていてもよい。図示例では、第1隠蔽印刷層13は、第1フィルム11の裏面側の略全体にベタ状に設けられている。
なお、第1隠蔽印刷層13が第1フィルム11の一部の領域にベタ状に設けられている場合であって、後述する第2基材2が積層されていない領域の一部又は全部に、第1隠蔽印刷層13が設けられていない場合には、第1隠蔽印刷層13が存在しない領域は、透明領域を構成する。
第1デザイン印刷層12の裏面に第1隠蔽印刷層13を形成することにより、その第1隠蔽印刷層13の色彩が、第1デザインの背景色となる。
第1隠蔽印刷層13は、従来公知の白色インキ、銀色インキ、灰色インキなどを従来公知の印刷法によってベタ印刷することによって形成される。なお、第1隠蔽印刷層13は、前記インキの1度刷り(1回の印刷)で形成されていてもよく、2度刷り以上で形成されていてもよい。
第1隠蔽印刷層13の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
さらに、必要に応じて、第1フィルム11の表面側に、無色透明な表面保護印刷層(図示せず)を形成してもよい。かかる表面保護印刷層は、第1基材1の最表面を成す。このような表面保護印刷層は、実質的に着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)をベタ状に印刷することによって形成できる。なお、表面保護印刷層は、前記インキの1度刷り(1回の印刷)で形成されていてもよく、2度刷り以上で形成されていてもよい。
また、必要に応じて、第1フィルム11の裏面側に、無色透明な裏面保護印刷層(図示せず)を形成してもよい。かかる裏面保護印刷層は、第1基材1の最裏面を成す。このような裏面保護印刷層は、実質的に着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)をベタ状に印刷することによって形成でき、好ましくは、滑り成分を含むメジウムインキを用いて形成できる。滑り成分を含むメジウムインキについては後述する。
<第2基材の層構成>
第2基材2は、第2フィルム21と、第2デザイン印刷層22と、を有し、必要に応じて、各種の印刷層をさらに有する。
第2フィルム21は、柔軟性並びに適宜な強度及び剛性を有するものであれば特に限定されないが、本実施形態では、第2フィルム21として乳白フィルムが用いられる。なお、本実施形態では、第2フィルム21は乳白フィルムを含んでいることを条件として、他のフィルムが積層されていてもよい。例えば、乳白フィルムと無色透明な他のフィルムとの積層フィルム、乳白フィルムと有色透明な他のフィルムとの積層フィルムなどを用いてもよい。
乳白フィルムは、白色を呈するフィルムである。乳白フィルムとしては、例えば、二酸化チタンなどの白色顔料を含む樹脂材料からなるフィルム、内部にボイドなどの無数の気泡が形成された樹脂フィルムなどが挙げられる。乳白フィルムを形成する樹脂の材質としては、上記第1フィルム11で例示したようなものが挙げられる。
乳白フィルムは、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するものでもよく、或いは、実質的に熱収縮性及び自己伸縮性を有さないものでもよい。
熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する第1フィルム11が用いられる場合には、第2フィルム21も熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有することが好ましいので、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する乳白フィルムが用いられる。熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有する乳白フィルムの、熱収縮性及び/又は自己伸縮性は、第1フィルム11のそれと同程度又はそれよりも少し低く又は高くてもよい。
第2フィルム21の厚みは、特に限定されず、例えば、8μm〜100μmであり、好ましくは、10μm〜80μmである。
乳白フィルムを有する第2フィルム21は、本発明の隠蔽層を構成している。
必要に応じて、前記第2フィルム21の表面に、隠蔽印刷層23が設けられていてもよい。第2基材2の隠蔽印刷層23を、「第2隠蔽印刷層23」という。
第2隠蔽印刷層23は、無模様有色の印刷層である。第2隠蔽印刷層23としては、白色の印刷層、銀色の印刷層、灰色の印刷層などが挙げられる。
第2隠蔽印刷層23は、第2フィルム21の表面側において、ベタ状に設けられている。第2隠蔽印刷層23は、第2フィルム21の表面側の略全体にベタ状に設けられていてもよく、又は、一部の領域にベタ状に設けられていてもよい。図示例では、第2隠蔽印刷層23は、第2フィルム21の表面側の略全体にベタ状に設けられている。
第2隠蔽印刷層23は、従来公知の白色インキ、銀色インキ、灰色インキなどを従来公知の印刷法によってベタ印刷することによって形成される。
第2隠蔽印刷層23の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21の裏面側に設けられている。第2フィルム21の裏面に前記第2隠蔽印刷層23を設け、その裏面に第2デザイン印刷層22を設けてもよい。インキ載りが良く、第2デザイン印刷層22を綺麗に印刷できることから、第2デザイン印刷層22は、図示例のように、第2フィルム21の裏面に直接設けられていることが好ましい。
また、第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21の略全体又は一部の領域にベタ状に設けられていてもよく、或いは、幾つかに点在されていてもよい。通常、印刷による表示は、インキ固化物とインキ固化物の無い部分との見た目の違いで表されるので、第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21を海とし、インキ固化物を島とする平面視海島状に形成される。なお、図1及び図4に示す3つの模様を例に取ると、模様部分にインキ固化物が存在し、その部分以外には第2フィルム21の白色が見えるようになっている。
第2デザイン印刷層22の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
必要に応じて、第2デザイン印刷層22の裏面に、無色透明な裏面保護印刷層24が設けられていてもよい。かかる裏面保護印刷層24は、第2基材2の最裏面を成す。このような裏面保護印刷層24は、実質的に着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)をベタ状に印刷することによって形成でき、好ましくは、滑り成分を含むメジウムインキを用いて形成できる。滑り成分を含むメジウムインキとしては、例えば、水又は水とアルコールに、アクリル樹脂、アクリル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、水性ポリアミド樹脂等を分散させたエマルジョン等の水性のもの、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等の溶剤に、ロジン、ケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体、ポリエステル樹脂等を溶解させた溶剤型のものなどが挙げられる。前記滑り成分としては、例えば、ワックス類、シリコーン、シリカなどの無機微粒子、有機微粒子などの滑剤が例示される。なお、裏面保護印刷層24は、前記インキの1度刷り(1回の印刷)で形成されていてもよく、2度刷り以上で形成されていてもよい。
裏面保護印刷層24の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
<接着層>
第1基材1と第2基材2は、接着層3を介して積層接着されている。
接着層3は、第1基材1の裏面と第2基材2の表面の間に介在し、これらを強固に接着している。
接着層3は、透明であることが好ましく、無色透明であることがより好ましい。
接着層3は、通常、フィルムをラミネートするための接着剤にて形成される。接着層3の接着剤は、第1基材1と第2基材2を接着できるものであれば特に限定されない。例えば、接着剤がドライラミネートタイプの場合には、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アミド系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系などの溶剤型接着剤などが挙げられる。例えば、接着剤がウェットラミネートタイプの場合には、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、アイオノマー樹脂などのエマルジョン型接着剤、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などのラテックス型接着剤などが挙げられる。
接着層3の厚みは、特に限定されず、例えば、5μm〜30μmである。
その他、特に図示しないが、前記第1基材1及び/又は第2基材2に、任意の透明な樹脂層、透明なバリア層などが積層されていてもよい。
上述のように、乳白フィルムからなる第2フィルム21が、隠蔽層を構成している。
また、第1デザイン印刷層12と第2デザイン印刷層22の層間に、隠蔽印刷層(第1隠蔽印刷層13及び/又は第2隠蔽印刷層23)が設けられている場合には、それらも隠蔽層を構成する。
隠蔽層が設けられている領域において、その隠蔽層の表面側に第1デザイン印刷層12が設けられ且つ隠蔽層の裏面側に第2デザイン印刷層22が設けられている領域においては、ラベル原反Aの表面側から第1デザインを視認でき、裏面側から第2デザインを視認できる。隠蔽層の隠蔽性が高ければ、前記領域において、ラベル原反Aの表面側から第1デザインのみを視認でき、裏面側から第2デザインのみを視認できる。
隠蔽層は、表面側から実質的に第1デザインのみを視認でき、裏面側から実質的に第2デザインのみを視認できるようにするものであり、両デザインが混じって見えないようにするデザイン遮蔽層と言える。
隠蔽層の隠蔽性は、乳白フィルムの厚みを大きくするとそれに応じて高まる。乳白フィルムの厚みが比較的小さい場合には、前記隠蔽印刷層(第1隠蔽印刷層13及び/又は第2隠蔽印刷層23)を設けることにより、乳白フィルムと隠蔽印刷層から構成される隠蔽層の遮蔽性も高まるようになる。なお、隠蔽印刷層は、乳白フィルムの厚みが比較的小さい場合に設けられるという意味ではないことに留意されたい。
本発明のラベル原反Aは、表面側から実質的に第1デザインのみを視認でき、裏面側から実質的に第2デザインのみを視認できる領域を有する。
また、第2リピート単位6のMD方向長さが第1リピート単位5のMD方向長さと異なるので、ラベル原反AのMD方向において隣接した1つのラベル基材(ラベル)ともう1つのラベル基材(ラベル)は、第2デザインが異なるものとなる。
具体的には、図1の太矢印で示す位置でそれぞれTD方向に沿って切断することにより、個々のラベル基材が得られる。図5は、例えば、図1の太矢印F1,F2,F3でTD方向に切断することによって得られる、2つのラベル基材B1,B2を示す。
図5から明らかな通り、2つのラベル基材B1,B2は、第1リピート単位5の第1デザインは同じであるが、第2リピート単位6の第2デザインは異なっている。
本発明のラベル原反Aは、第1フィルム11に第1デザイン印刷層12を印刷し且つ第2フィルム21に第2デザイン印刷層22を印刷するので、1枚のフィルム当たりの印刷層の数が相対的に少なくなる。このため、溶剤含有インキを用いた印刷にあっては印刷層が多くなることによって生じる、ブロッキング、フィルムの溶剤収縮及び溶剤劣化によるフィルム切れなどの製造不良を防止できる。また、デザイン印刷層のインキを隠蔽印刷層に直接印刷すると、隠蔽印刷層の表面凹凸に起因するデザイン抜け(インキ抜け)が生じるおそれがあるが、上記のように、第1フィルム11に第1デザイン印刷層12を直接印刷し且つ第2フィルム21に第2デザイン印刷層22を直接印刷することにより、第1デザイン及び第2デザインがぼやけることを防止できる。
<ラベル原反の製造方法>
上記ラベル原反Aは、例えば、次のような方法で得ることができる。
ここでは、第2基材2のTD方向長さが、第1基材1のTD方向よりも小さいラベル原反Aの製造方法を例示する。
従来公知の印刷法でカラーインキを用いて、第1フィルム11に第1リピート単位5を印刷し(第1フィルム11に第1デザイン印刷層12を形成)、さらに、必要に応じて第1隠蔽印刷層13などを形成することによって、長尺帯状の第1基材1を準備する。
他方、従来公知の印刷法でカラーインキを用いて、第2フィルム21に第2リピート単位6を印刷し(第2フィルム21に第2デザイン印刷層22を形成)、さらに、必要に応じて、第2隠蔽印刷層23などを形成することによって、長尺帯状の第2基材2を準備する。
ラミネート用の接着剤を用いて、第1基材1の裏面に、各列に対応させて第2基材2を接着することにより、図4に示すような、複列且つ複行のラベル原反Aが得られる。このラベル原反Aを各列の境界(白抜き矢印)でMD方向に切断することにより、図1に示すような、1列のラベル原反Aが得られる。
<ラベル原反の使用例>
本発明のラベル原反Aは、ラベルに加工して使用される。
ラベルとしては、例えば、熱収縮などによって被着体に装着される筒状ラベル、被着体に巻き付けるように装着される巻付けラベル、粘着剤を介して被着体に貼り付けられるタックラベル、樹脂成形品に組み込まれるインモールドラベル、一部分が突出するようにして被着体に貼り付けられるPOPラベル、水系接着剤などによって被着体に貼り付けられるグルーラベルなどが挙げられる。
例えば、本発明のラベル原反Aを筒状ラベルに使用する場合を簡単に説明する。
図1に示すような1列のラベル原反Aを、図6に示すように、裏面側が内側となるように筒状に丸め、その一方の側端部71と他方の側端部72を重ね合わせて溶剤又は接着剤で接着する。なお、一方の側端部71と他方の側端部72は、TD方向において向かい合った側端部であり、両側端部71,72は、概念的にはMD方向に延びる帯状部分である。このようにして得られた長尺状の筒状体7は、概念的には、筒状ラベルがMD方向に連続的に繋がった筒状ラベル連続体である。
かかる長尺状の筒状体7(筒状ラベル連続体)は、図7に示すように、2つの折り目73,73にて扁平状に折り畳まれた後、ロールに巻き取って保管・運搬される。なお、図7では、第1基材1及び第2基材2を太い実線で表している。上述のように、第2基材2のTD方向長さが第1基材1のTD方向の1/2倍未満とすることにより、図7に示すように、第2基材2が積層されていない領域で2つの折り目73,73を形成できる。第2基材2が積層されている領域は、それが積層されていない領域に比して厚みが大きく、この領域では折り畳み難いが、第1基材1のTD方向の1/2倍未満の第2基材2を積層することにより、第1基材1のみの領域で折り目73,73を形成できる。
この扁平状にした筒状体7(筒状ラベル連続体)を、TD方向に沿って切断することにより(切断位置は、図1に示すラベル原反Aの太矢印位置に相当する位置)、図8に示すような1つの筒状ラベルC1が得られる。なお、図8では、筒状ラベルC1を円筒状に開いた状態で表している。
筒状ラベルは、容器などの被着体に装着して使用される。
被着体は 特に限定されない。
本発明の筒状ラベル(ラベル)は、表面側から第1デザインが見え、裏面側から第2デザインが見えるので、透明な被着体に装着することが好ましい。
例えば、透明な内容物が収容されている透明な容器に、筒状ラベル(ラベル)を装着する。このようなラベル付き容器は、表面側から第1デザインが見え、透明な容器を通じて裏面側の第2デザインを透視できる。
特に、上述のように、第1隠蔽印刷層13が第1基材1の一部の領域にベタ状に設けられている場合、第1基材1のうち第1隠蔽印刷層13が存在しない領域は、透明領域を構成するので、この透明領域の外側から見ると、透明領域から透明な容器を通じて裏面側の第2デザインを透視できる。
次に、本発明のラベル原反Aを巻付けラベルに使用する場合を簡単に説明する。
図1に示すような1列のラベル原反Aを、太矢印に沿ってTD方向に沿って切断することにより、1枚のラベル基材を得る(ラベル基材については、図5参照)。
このラベル基材は、そのまま巻付けラベルとして使用できる。例えば、巻付けラベルC2の裏面を容器D(被着体)側に向け、その少なくとも両側端部75,76の裏面に接着剤を塗布し、図9(a)に示すように、その一方の側端部75を容器Dに貼り付け、巻き付けラベルC2を容器Dの周囲に巻き付けた後、同図(b)に示すように、その他方の側端部76の裏面を一方の側端部75の表面に貼り付けることにより、ラベル付き容器が得られる。
また、特に図示しないが、巻付けラベルC2の一方の側端部75の裏面を容器などの被着体に貼り付け、巻付けラベルC2を被着体の周囲に巻き付けた後、その他方の側端部76の裏面をその被着体に貼り付けてもよい。
この場合も、透明な被着体に巻付けラベルを装着することが好ましい。
その他、本発明のラベル原反Aを、所望の形状に打ち抜き加工又は切り取り加工することにより、ラベル原反Aから、タックラベル、インモールドラベル、POPラベル、グルーラベルなどを作製することもできる。
本発明のラベル原反Aを用いれば、第2デザインがそれぞれ異なる多数のラベルを得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、第2フィルムとして透明なフィルムを用いたラベル原反に関する。
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、主として上記で示した第1実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び符号を援用することがある。
<ラベル原反の概要>
図10は、本実施形態のラベル原反を裏面側から見た図である。図11は、図10のラベル原反のTD方向に沿って切断した断面図、図12は、図11の一部分を拡大した断面図である。図13は、本実施形態の複列且つ複行のラベル原反の一つの例として、3列×複行のラベル原反を裏面側から見た図である。
図10、図11及び図13を参照して、本実施形態のラベル原反Aも、MD方向に1つのデザインリピート単位5が繰り返して印刷された第1基材1と、MD方向に1つのデザインリピート単位6が繰り返して印刷された第2基材2と、前記第1基材1と第2基材2を接着するための接着層3と、を有する。
上記第1実施形態と同様に、第2リピート単位6のMD方向長さは、第1リピート単位5のMD方向長さと異なり、好ましくは、第2リピート単位6のMD方向長さL6は、第1リピート単位5のMD方向長さL5よりも大きい(図10参照)。
第1デザイン印刷層12によって表されたデザイン(第1デザイン)は、ラベル原反Aの表面側から見え、第2デザイン印刷層22によって表されたデザイン(第2デザイン)は、ラベル原反Aの裏面側から見える。
第2フィルム21として透明なフィルムを用いる本実施形態にあっては、図10及び図11に示すように、第2基材2のTD方向長さが第1基材1のTD方向長さと同じであることが好ましい。
<第1基材の層構成>
図12を参照して、第1基材1は、第1フィルム11と、第1デザイン印刷層12と、を有し、必要に応じて、各種の印刷層をさらに有する。
第1フィルム11及び第1デザイン印刷層12は、上記第1実施形態と同様である。
また、第1デザイン印刷層12の裏面に必要に応じて設けられる第1隠蔽印刷層13は、第1フィルム11の裏面側の略全体にベタ状に設けられていてもよいが、本実施形態では、部分的に設けられていることが好ましい。第1隠蔽印刷層13が設けられていない領域は、後述する透視領域を構成する。
第1隠蔽印刷層13は、少なくとも第2デザイン印刷層22に重なる範囲に設けられていることが好ましい。第2デザイン印刷層22に重なる範囲に設けられた第1隠蔽印刷層13は、本発明の隠蔽層を構成する。
部分的に設けられる第1隠蔽印刷層13は、筒状ラベルを形成した際に第1隠蔽印刷層13が積層された領域に折り目が生じないようにするために、第1隠蔽印刷層13のTD方向長さは、第1基材1のTD方向長さ(筒状ラベルの周長にほぼ等しい)の1/2倍未満が好ましく、さらに、1/10倍〜2/5倍がより好ましい。
必要に応じて、第1フィルム11の表面側に、無色透明な表面保護印刷層(図示せず)が設けられていてもよい。また、必要に応じて、第1フィルム11の裏面側に、無色透明な裏面保護印刷層(図示せず)が設けられていてもよい。
<第2基材の層構成>
第2基材2は、第2フィルム21と、第2デザイン印刷層22と、を有し、必要に応じて、各種の印刷層をさらに有する。
本実施形態の第2フィルム21は、透明なフィルムが用いられ、より好ましくは、無色透明なフィルムが用いられる。
透明な第2フィルム21は、柔軟性並びに適宜な強度及び剛性を有するものであれば特に限定されず、例えば、上記第1実施形態の<第1基材の層構成>の欄で説明した第1フィルム11に例示したようなフィルムを用いることができる。
なお、第2フィルム21は、材質、熱収縮性及び自己伸縮性などの収縮特性、透明性、及び厚みから選ばれる少なくとも1つの事項が第1フィルム11と同じであってもよく、或いは、前記全ての事項が第1フィルム11と相違していてもよい。
必要に応じて、前記第2フィルム21の表面に、第2隠蔽印刷層23が設けられていてもよい。第2隠蔽印刷層23は、第2フィルム21の表面側の略全体にベタ状に設けられていてもよいが、本実施形態では、部分的に設けられていることが好ましい。第2隠蔽印刷層23が設けられていない領域は、後述する透視領域を構成する。
第2隠蔽印刷層23は、少なくとも第2デザイン印刷層22に重なる範囲に設けられていることが好ましい。また、上記第1隠蔽印刷層13が設けられている場合には、第2隠蔽印刷層23は、第1隠蔽印刷層13に重なる範囲に設けられていることが好ましい。第2デザイン印刷層22に重なる範囲に設けられた第2隠蔽印刷層23は、本発明の隠蔽層を構成する。
上述のように、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23は、いずれも隠蔽層を構成するので、少なくともいずれか一方の隠蔽印刷層が設けられていればよい。
例えば、第1隠蔽印刷層13が設けられていない場合には、第2フィルム21に第2隠蔽印刷層23が設けられ、第1隠蔽印刷層13が設けられている場合には、第2フィルム21に第2隠蔽印刷層23を設けなくてもよい。もちろん、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23が第1フィルム11及び第2フィルム21に設けられていてもよい。
部分的に設けられる第2隠蔽印刷層23は、筒状ラベルを形成した際に第2隠蔽印刷層23が積層された領域に折り目が生じないようにするために、第2隠蔽印刷層23のTD方向長さは、第1基材1のTD方向長さ(筒状ラベルの周長にほぼ等しい)の1/2倍未満が好ましく、さらに、1/10倍〜2/5倍がより好ましい。
第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21の裏面側に設けられている。第2フィルム21の裏面に隠蔽印刷層を設け、その裏面に第2デザイン印刷層22を設けてもよい。インキ載りが良く、第2デザイン印刷層22を綺麗に印刷できることから、第2デザイン印刷層22は、図示例のように、第2フィルム21の裏面に直接設けられていることが好ましい。
また、第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21の略全体又は一部の領域にベタ状に設けられていてもよく、或いは、幾つかに点在されていてもよい。本実施形態では、第2デザイン印刷層22は、第2フィルム21の一部の領域内にベタ状又は幾つかに点在して設けられていることが好ましい。第2デザイン印刷層22が設けられていない領域は、後述する透視領域を構成する。
また、部分的に設けられる第2デザイン印刷層22は、上記隠蔽層を構成する第1隠蔽印刷層13及び/又は第2隠蔽印刷層23に少なくとも重なる範囲に設けられる。なお、図12では、第2デザイン印刷層22は、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23と一致する範囲に設けられているが、これよりも大きな範囲又は小さな範囲に設けられていてもよい。
必要に応じて、第2フィルム21の裏面側に、無色透明な裏面保護印刷層24が設けられていてもよい。裏面保護印刷層24は、実質的に着色剤を含まないインキ(いわゆるメジウムインキ)をベタ状に印刷することによって形成でき、好ましくは、滑り成分を含むメジウムインキを用いて形成できる。
裏面保護印刷層24は、第2フィルム21の裏面及び第2デザイン印刷層22の裏面に跨がって設けられていていてもよく、図示例のように、第2フィルム21の裏面に設けられていてもよい。図示例の場合、裏面保護印刷層24及び第2デザイン印刷層22が、第2基材2の最裏面を成している。
<接着層>
第1基材1と第2基材2は、接着層3を介して積層接着されている。
接着層3は、透明であることが好ましく、無色透明であることがより好ましい。
接着層3は、上記第1実施形態と同様である。
その他、特に図示しないが、前記第1基材1及び/又は第2基材2に、任意の透明な樹脂層、透明なバリア層などが積層されていてもよい。
上述のように、第1隠蔽印刷層13及び/又は第2隠蔽印刷層23が、隠蔽層を構成している。
隠蔽層が設けられている領域において、その隠蔽層の表面側に第1デザイン印刷層12が設けられ且つ隠蔽層の裏面側に第2デザイン印刷層22が設けられている領域においては、ラベル原反Aの表面側から第1デザインを視認でき、裏面側から第2デザインを視認できる。隠蔽層の隠蔽性が高ければ、前記領域において、ラベル原反Aの表面側から第1デザインのみを視認でき、裏面側から第2デザインのみを視認できる。
隠蔽層の隠蔽性は、隠蔽印刷層の厚みを大きくするとそれに応じて高まる。
また、隠蔽層を有さない領域は、内外を透視できる透視領域となる。
本実施形態のラベル原反Aも、第2リピート単位6のMD方向長さが第1リピート単位5のMD方向長さと異なるので、ラベル原反AのMD方向において隣接した1つのラベル基材(ラベル)ともう1つのラベル基材(ラベル)は、少なくとも第2デザインが異なるものとなる。
図10の太矢印で示す位置でそれぞれTD方向に沿って切断することにより、個々のラベル基材が得られる。図示例では、得られたラベル基材は、第1リピート単位5の第1デザインは同じであるが、第2リピート単位6の第2デザインは異なっている。
本実施形態のラベル原反Aも、製造不良を防止でき、また、第1デザイン及び第2デザインがぼやけることを防止できる。
<ラベル原反の製造方法>
上記ラベル原反Aは、例えば、次のような方法で得ることができる。従来公知の印刷法でカラーインキを用いて、第1フィルム11に第1リピート単位5を印刷し、さらに、必要に応じて第1隠蔽印刷層13などを形成することによって、長尺帯状の第1基材1を準備する。他方、従来公知の印刷法でカラーインキを用いて、所定位置に第2フィルム21に第2リピート単位6を印刷し、さらに、必要に応じて、所定位置に第2隠蔽印刷層23などを形成することによって、長尺帯状の第2基材2を準備する。
ラミネート用の接着剤を用いて、第1基材1の裏面に、第2基材2を接着することにより、図13に示すような、複列且つ複行のラベル原反Aが得られる。このラベル原反Aを各列の境界(白抜き矢印)でMD方向に切断することにより、図10に示すような、1列のラベル原反Aが得られる。
<ラベル原反の使用例>
本実施形態のラベル原反Aも、ラベルに加工して使用される。
本実施形態のラベル原反Aを用いて筒状ラベル(筒状ラベル連続体)を作製する手順は、上記第1実施形態と同様である。
図14は、第2実施形態のラベル原反Aを筒状に形成した筒状体7(筒状ラベル連続体)を扁平状に折り畳んだものである。なお、図14では、第1基材1及び第2基材2を太い実線で表している。また、図14のXで示す範囲は、第1隠蔽印刷層13及び/又は第2隠蔽印刷層23が設けられている範囲である。
上述のように、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23のTD方向長さが第1基材1のTD方向の1/2倍未満とすることにより、図14に示すように、隠蔽印刷層が積層されていない領域で2つの折り目73,73を形成できる。白色印刷層などの隠蔽印刷層は、折り目で折ると僅かに筋状の線(インキ割れ)が生じるおそれがあるが、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23のTD方向長さを第1基材1のTD方向の1/2倍未満とすることにより、隠蔽印刷層の面内を避けて2つの折り目を形成できる。
図15は、この筒状ラベル連続体を切断して得られる筒状ラベルC1を示している。
本実施形態の筒状ラベルC1において、第1隠蔽印刷層13及び第2隠蔽印刷層23が設けられていない領域は、外側から内側を透視できる透視領域となっている。図15に、透視領域に便宜上網掛けを付している。
かかる筒状ラベルC1を透明な被着体に装着すると、表面側から第1デザインが見える。また、矢印で示すように、透明領域の外側から見ると、透明領域及び透明な被着体を通じて、裏面側(内側)の第2デザイン印刷層22のデザインを透視できる。
本実施形態のラベル原反Aは、筒状ラベルだけでなく、タックラベル、インモールドラベル、POPラベル、グルーラベルなどのその他のラベルを作製することもできる。
A ラベル原反
1 第1基材
11 第1フィルム
12 第1デザイン印刷層
13 第1基材の隠蔽印刷層
2 第2基材
21 第2フィルム
22 第2デザイン印刷層
23 第2基材の隠蔽印刷層

Claims (7)

  1. 長尺帯状の第1フィルムと前記第1フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第1デザイン印刷層とを有する第1基材と、
    長尺帯状の第2フィルムと前記第2フィルムのMD方向にデザインリピート単位が繰り返して印刷された第2デザイン印刷層とを有する第2基材と、を有し、前記第1基材と第2基材が積層接着されており、
    前記第1デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さと前記第2デザイン印刷層のデザインリピート単位のMD方向長さが異なっており、
    表面側から前記第1デザイン印刷層のデザインを視認でき、且つ、裏面側から前記第2デザイン印刷層のデザインを視認できる領域を有し、
    前記領域において、前記第1デザイン印刷層と第2デザイン印刷層の間に隠蔽層が介在されている、ラベル原反。
  2. 前記第1フィルムが、透明なフィルムであり、
    前記第1デザイン印刷層が、前記第1フィルムの裏面側に設けられ、前記隠蔽層が、前記第1デザイン印刷層の裏面側に設けられている、請求項1に記載のラベル原反。
  3. 前記隠蔽層が、前記第2フィルムを含み、
    前記第2フィルムの裏面側に、前記第2デザイン印刷層が設けられている、請求項1または2に記載のラベル原反。
  4. 前記第2デザイン印刷層が、前記第2フィルムの裏面に直接設けられている、請求項3に記載のラベル原反。
  5. 前記隠蔽層が、隠蔽印刷層を含み、前記第2フィルムが、透明なフィルムであり、
    前記第2デザイン印刷層が、前記隠蔽印刷層の裏面側に設けられている、請求項1または2に記載のラベル原反。
  6. 前記隠蔽印刷層が、透明なフィルムからなる前記第2フィルムの表面及び裏面に直接設けられ、
    前記第2デザイン印刷層が、前記第2フィルムの裏面に設けられた隠蔽印刷層の裏面側に設けられている、請求項5に記載のラベル原反。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のラベル原反の両側端部が接着された筒状体から構成されている、筒状ラベル連続体。
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