JPH0585562A - 表面光沢差を有する包装材料 - Google Patents

表面光沢差を有する包装材料

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JPH0585562A
JPH0585562A JP24540291A JP24540291A JPH0585562A JP H0585562 A JPH0585562 A JP H0585562A JP 24540291 A JP24540291 A JP 24540291A JP 24540291 A JP24540291 A JP 24540291A JP H0585562 A JPH0585562 A JP H0585562A
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JP
Japan
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layer
packaging material
uneven pattern
film
vapor deposition
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Application number
JP24540291A
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English (en)
Inventor
Takashi Takagi
高志 高木
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】万線状小角片、ヘアライン、マット調微粒子状
の微細な凹凸模様を形成した加工シートに金属蒸着層を
設け、上面に透明プラスチックフィルム、下面にシーラ
ントフィルムを積層し、表面光沢差を有する包装材料を
提供することを目的とする。 【構成】万線状小角片の凹凸模様(4)を形成し、その
加工面に金属蒸着層(5)を設けた熱可塑性樹脂フィル
ム(3)上に、透明プラスチックフィルム(6)に着色
透明又は着色半透明インキによる印刷層(7)を設け印
刷層面と金属蒸着層面を合わせ積層して、裏面からはシ
ーラントフィルム(1)を接着剤層(2,2)を介在さ
せて積層した表面光沢差を有する包装材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィルム
表面に微細な凹凸模様と、その加工面に金属蒸着層を設
け、透明プラスチックフィルムに印刷層を設けた印刷シ
ートを、裏面からはシーラントフィルムを積層してな
る、高級化粧品、高級食品、高級トイレタリー等の包装
用に用いる表面光沢差を有する包装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から美観上好ましく、かつ、金属光
沢を有し、防湿性、ガスバリヤ性等の優れた機能を持
つ、高級食品等の包装袋や容器用に用いる包装材料や積
層材料が知られている。例えば収納物が外側から見える
ようにするため、プラスチックフィルムの片側の全面に
金属蒸着層とパターン状の透明インキ層を設け、透明イ
ン層以外の金属蒸着層をエッチングにより取り除き、反
対側には文字や図柄を印刷して上下から接着剤を介在さ
せ積層した包装材料(特開昭57−25333号公報参
照)が知られている。また紙等の基材層上に金属蒸着層
あるいはアルミ箔を設けその上に熱可塑性樹脂からなる
積層材料の最上層に万線状波形、または/およびヘアラ
イン凹凸模様を設け、さらに部分的に印刷層も設けた表
面光沢差を有する積層材料及び容器として本出願人は出
願している(特願平2−99935号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ように、金属光沢の表現は同じであっても、部分的に金
属蒸着層を設けたものでは金属光沢の効果は小さく、ま
た金属蒸着層を洗い落とすことでバアリヤ性が低下し金
属蒸着を使用するメリットが少ない。また、最上層に熱
可塑性樹脂層を設け全面又は部分的に万線状波形、ヘア
ラインの凹凸模様を設けた積層材料の場合は、最上層の
熱可塑性樹脂層に限られており、凹凸模様と金属蒸着層
の相乗効果による表面光沢差を得ることは難しくなる。
そこで本発明においては、万線状小角片、ヘアライン、
微粒子状の微細な凹凸模様上に金属蒸着層を設け、表面
側に印刷シート、裏面側にシーラントフィルムを積層し
た輝くような金属光沢もあり、立体感のある表面光沢差
を有する包装材料を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明は、表面に万線状小角片の凹凸模様を形成し、その
加工面に金属蒸着層を設けた熱可塑性樹脂フィルムへ、
透明プラスチックフィルムに着色透明又は着色半透明イ
ンキによる印刷層を設け、該印刷層面と金属蒸着層面を
合わせ、裏面からはシーラントフィルムをドライラミネ
ート法にて積層した表面光沢差を有する包装材料であ
る。
【0005】また、万線状小角片の凹凸模様にかえて、
ヘアライン凹凸模様、又は微粒子状の凹凸模様を形成し
た表面光沢差を有する包装材料である。
【0006】
【作用】本発明による包装材料は、熱可塑性樹脂フィル
ム表面上に、万線状小角片の凹凸凸模様を形成し、この
凹凸模様上に金蒸着層を設けることにより、金属蒸着層
に直接微細な凹凸模様を加工したことと同じになり、万
線状小角片の異なる角度により光の反射が変化し、表面
の金属光沢に大きな差が生ずる。さらに、着色透明又は
着色半透明インキによる印刷層を透してこの凹凸模様を
見ることにより相乗効果で、金属光沢部分、着色光沢部
分と凹凸模様の表面光沢差とともに、視覚的に立体感が
現出し、優れた意匠性を持った表面光沢差を有する包装
材料が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図に基づき詳細に説明する
と、図1は本発明の表面光沢差を有する包装材料の積層
構成を示す断面図である。本発明で用いる熱可塑性樹脂
フィルム(3)としてポリエチレンテレフタレート(以
下PETと記す)フィルムや延伸ポリプロピレンフィル
ムなどが使用できる。なかでも、蒸着適性、ガスバリヤ
性、寸法精度が優れているPETフィルムが最適で、厚
さは7μm〜50μmが好ましい範囲である。次にこの
PETフィルム(1)の表面に万線状小角片の凹凸模様
(4)(図2参照)をエンボスロールで加熱、押圧して
形成するものである。この万線状小角片の凹凸模様は万
線を小角片にして角度をかえて細かく組合わせたもの
で、角度、万線ピッチ、深さを変化させると光線の反射
が変化して表面の光沢差を生みだすものである。
【0008】次に前記、万線状小角片の凹凸模様を形成
したPETフィルムに金属蒸着層(5)を設ける。蒸着
の金属としてはアルミニウムが好ましく、真空蒸着法に
より行なうが、厚さは100Å〜1000Åの範囲がよ
い。
【0009】次に、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、セロハン等の透明プラスチック
フィルム(6)にウレタン系、ビニル系、ポリアミド
系、ニトロセルローズ系等の着色透明、又は着色半透明
インキにより文字や図柄等の印刷層(7)を設けた透明
プラスチックフィルムの印刷層(7)面と、前記アルミ
ニウム蒸着層(5)面を合わせ、接着剤(2)を塗布
し、温風乾燥した後に圧着するいわゆるドライラミネー
ト方法で積層したものである。また、裏面(非蒸着層
側)にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニル
アルコール、ヒートシール性ポリエステル等のシーラン
トフィルム(1)を接着剤(2)を介在させてドライラ
ミネート方法にて積層することで表面光沢差を有する包
装材料を得ることができる。なお、シーラント層はエク
スルーダラミネーション方法で行なってもよい。
【0010】また、前記凹凸模様(4)は、万線状小角
片の凹凸模様だけでなく熱可塑性樹脂フィルム(3)表
面をブラシ加工や、エンボス版による押圧でヘアライン
凹凸模様を、又は薬品処理やエンボス版による微粒子状
の微細凹凸模様を形成して、その上にアルミニウム蒸着
層を設けることで万線状小角片の凹凸模様と異なる表面
光沢を持った包装材料を得ることができる。
【0011】<実施例1>図1に示したように、熱可塑
性樹脂フィルムとしてPETフィルム(3)(厚さ20
μm)表面に万線状小角片の凹凸模様(4)をエンボス
ロールにて形成して、その上にアルミニウム蒸着層
(5)(厚さ400Å)を設ける。次に、透明のPET
フィルム(6)(厚さ12μm)にウレタン系の着色透
明インキと着色半透明インキにて、文字、図柄の印刷層
(7)を設けて、この印刷層と前記アルミ蒸着層(5)
の面を合わせ接着剤(2)を温風乾燥後、いわゆるドラ
イラミネート方法により積層した。同様に裏面側(非蒸
着層側)には未延伸ポリプロピレン(1)(厚さ12μ
m)をドライラミネート方法により積層して本発明の表
面光沢差を有する包装材料を形成したものである。
【0012】<比較例1>実施例1に示したPETフィ
ルム(3)(厚さ20μm)表面に万線状小角片の凹凸
模様(4)を形成し、その上にアルミニウム蒸着層
(5)を設けたPETフィルム(3)を裏返しにして積
層した。即ち、アルミ蒸着層面とシーラントフィルム
(1)をドライラミネート方法で積層し、上側(非蒸着
層側)には印刷層(7)を設けた透明プラスチックフィ
ルム(6)(PETフィルム12μm)の印刷層を下側
にしてドライラミネート方法にて積層して包装材料を形
成した(図3参照)。上部より見た結果は鮮明な表面光
沢差が得られなかった。
【0013】<比較例2>PETフィルム(3)(厚さ
20μm)の表面にエンボスロールにより万線状小角片
の凹凸模様(4)を形成し、裏面にはアルミニウム蒸着
層(5)(厚さ400Å)を設けて、凹凸模様(4)の
加工面に接着剤(2)を介在させてドライラミネート方
法により印刷層(7)を設けた透明プラスチックフィル
ム(6)(PETフィルム12μm)を積層し、アルミ
ニウム蒸着層側からはシーラントフィルム(1)を接着
剤(2)を介在させドライラミネート方法により積層し
て、包装材料を形成した(図4参照)。上部より見た結
果は万線状小角片の凹凸模様(4)に接着剤(2)が入
りこみスリガラスの様な現象となり凹凸模様の効果が減
少するとともに表面光沢差が弱くなってしまった。
【0014】
【発明の効果】本発明の包装材料はPETフィルム等の
熱可塑性樹脂フィルム表面に万線状小角片の凹凸模様
や、ヘアライン、微粒子状の微細な凹凸模様を形成した
加工フィルムにアルミニウム蒸着層を設けることによ
り、アルミニウム蒸着層に直接微細凹凸模様を形成した
ようになり変化に富んだ金属光沢を表現することができ
る。また、アルミニウム蒸着層上に着色透明又は着色半
透明インキによる文字、図柄の印刷層を設けた印刷シー
トを積層することにより輝く金属光沢の部分、印刷層を
透視しての金属光沢の部分が微細な凹凸模様との組み合
わせにより、優れた表面光沢差を有すると同時に防湿
性、ガスバリヤ性の優れた機能を持った包装材料を提供
することができる。
【0015】また、微細な凹凸模様とアルミニュウム蒸
着層と印刷層との組み合わせにより、視覚的に立体感が
現出し、包装用の袋等に加工することにより高付加価値
化による他商品との差別化、商品陳列の宣伝効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面光沢差を有する包装材料の一
実施例における積層構成を示す断面図である。
【図2】万線状小角片の凹凸模様の一実施例における拡
大平面図である。
【図3】本発明による包装材料の一実施例における積層
構成を示す断面図である。
【図4】本発明による包装材料の一実施例における積層
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 …シーラントフィルム 2,2…接着剤層 3 …熱可塑性樹脂フィルム 4 …凹凸模様 5 …金属蒸着層 6 …透明プラスチックフィルム 7 …印刷層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面に万線状小角片の凹凸模様
    を形成し、その加工面に金属蒸着層を設けた熱可塑性樹
    脂フィルム上へ、透明プラスチックフィルムに着色透明
    又は着色半透明インキにより印刷層を設け、該印刷層面
    と金属蒸着層面を合わせて積層し、裏面はシーラント層
    を積層してなる表面光沢差を有する包装材料。
  2. 【請求項2】前記、万線状小角片の凹凸模様にかえてヘ
    アライン凹凸模様、又は微粒子状の凹凸模様を形成した
    請求項1記載の表面光沢差を有する包装材料。
JP24540291A 1991-09-25 1991-09-25 表面光沢差を有する包装材料 Pending JPH0585562A (ja)

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JP24540291A JPH0585562A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 表面光沢差を有する包装材料

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JP (1) JPH0585562A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015182791A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社カナオカ 食品用包装袋
JP2017001227A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 王子ホールディングス株式会社 装飾シート

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JP2015182791A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社カナオカ 食品用包装袋
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