JP6972138B2 - 分割コア連結体および電機子の製造方法 - Google Patents

分割コア連結体および電機子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6972138B2
JP6972138B2 JP2019537661A JP2019537661A JP6972138B2 JP 6972138 B2 JP6972138 B2 JP 6972138B2 JP 2019537661 A JP2019537661 A JP 2019537661A JP 2019537661 A JP2019537661 A JP 2019537661A JP 6972138 B2 JP6972138 B2 JP 6972138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
thin
adjacent
split
connecting body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019537661A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019039518A1 (ja
Inventor
辰郎 日野
昭 橋本
穣 廣田
成志 中村
尚俊 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019039518A1 publication Critical patent/JPWO2019039518A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6972138B2 publication Critical patent/JP6972138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • H02K1/148Sectional cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/16Stator cores with slots for windings
    • H02K1/165Shape, form or location of the slots
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/024Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies with slots
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/06Embedding prefabricated windings in machines
    • H02K15/062Windings in slots; salient pole windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/06Embedding prefabricated windings in machines
    • H02K15/062Windings in slots; salient pole windings
    • H02K15/064Windings consisting of separate segments, e.g. hairpin windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/08Forming windings by laying conductors into or around core parts
    • H02K15/095Forming windings by laying conductors into or around core parts by laying conductors around salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/10Applying solid insulation to windings, stators or rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

この発明は、例えば電動機、発電機などの回転電機の電機子の製造方法および分割コア連結体に関する。
近年、電動機、発電機などの回転電機は、小型高出力化および静粛性が求められている。回転電機においては、電機子鉄心を、磁性薄板を積層してなる積層鉄心で構成することにより、電機子鉄心に生じる渦電流が抑制され、高効率化が図れることが広く知られている。また、電機子鉄心を周方向に複数に分割した構造とすることにより、コイルの占積率が向上し、出力を向上できることが広く知られている。さらに、電機子鉄心を周方向に複数に分割した構造とすることにより、コイルが電機子鉄心に巻き付けやすくなり、生産性が向上されることも広く知られている。しかしながら、電機子鉄心を周方向に複数に分割した構造とすることは、積層される磁性薄板の部品数が増加し、プレス工程における生産性が低下するという課題があった。
特許文献1に記載の従来の電機子鉄心の製造方法では、ティース部とコアバック部とからなる複数のセグメントを、コアバック部同士が薄肉の連結部により連結されて繋がった状態で、磁性薄板から打ち抜いていた。これにより、プレス工程における部品数が削減され、プレス工程における生産性を向上させていた。
特開2006−288096号公報
特許文献1に記載の従来の電機子鉄心の製造方法では、連結部で連結されているコアバック部の相対する周方向側面間に形成されるスリット部を打ち抜いて、連結部を形成している。しかし、スリット部を打ち抜くためには、逃がし部を設けて、パンチの剛性を確保する必要があった。この逃がし部を設けることは、回転電機の出力低下をもたらすという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、プレス工程における逃がし部が従来よりも小さくなり、回転電機の出力低下を抑えることができ、かつ生産性を向上できる分割コア連結体および電機子の製造方法を得ることを目的とする。
この発明の分割コア連結体は、それぞれ、円弧状のコアバックと前記コアバックから径方向内方に突出するティースを有する複数の分割コアと、それぞれ、前記コアバック同士を連結して、前記複数の分割コアを一続きに、かつ直線状に配列させる複数の連結部と、を備える。前記複数の分割コアは、前記複数の連結部のみにより連結されており、前記複数の分割コアおよび前記複数の連結部のそれぞれは、磁性薄板の積層体であり、前記複数の連結部のそれぞれは、隣り合うコアバック間の隙間に隣接する姿勢保持部と、隣り合うコアバックの相対する外周側の角部の一方の角部と前記姿勢保持部とを連結する第1の薄肉部と、前記隣り合うコアバックの相対する外周側の角部の他方の角部と前記姿勢保持部とを連結する第2の薄肉部と、を有し、前記積層体の積層方向から見て、前記姿勢保持部は、前記隣り合うコアバックより外径側に突出している。
この発明によれば、隣り合う分割コアのコアバック間の距離を広くできるので、プレス工程において、連結部を打ち抜く際の逃がし部が従来よりも小さくなり、回転電機の出力低下を抑えることができ、かつ生産性を向上できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子を示す一部破断端面図である。 図3のA部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを軸方向外方から見た端面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを径方向内方から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルの装着状態を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを軸方向外方から見た端面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを径方向内方から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図である。 図14のB部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コア連結体を示す平面図である。 図16のC部拡大図である。 図17のB−B矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法における姿勢保持部分離工程を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法における巻線アッセンブリを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイルが内周コアに装着された状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイルが装着された内周コアが外周コアに装着された状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子におけるコア片連結体の連結部周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における内側コアのコアバックの突き合わせ部周りを示す要部拡大図である。 従来のコア片連結体を示す平面図である。 図26のD部拡大図である。 従来の電機子鉄心における内側コアのコアバックの突き合わせ部周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コア連結体の薄肉部周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コアの薄肉部の切断部周りを示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子を示す一部破断端面図である。 図31のE部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法における金型から取り出された分割コア連結体を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法における絶縁部材貼り付け工程を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程の実施態様を説明する図である。 この発明の実施の形態3に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態5に係る電機子における分割コア連結体を軸方向外方から見た端面図である。 この発明の実施の形態5に係る電機子におけるティースがモールド樹脂成型体により固定された分割コア連結体を軸方向外方から見た端面図である。 この発明の実施の形態5に係る電機子におけるティースがモールド成形された分割コア連結体を示す斜視図である。 図43のA−A矢視断面図である。 この発明の実施の形態6に係る電機子における分割コア連結体を示す平面図である。 この発明の実施の形態6に係る電機子の隣接する二つの分割コアを抽出した平面図である。 図47のF部拡大図である。 図47のF部拡大図である。 この発明の実施の形態7に係る電機子の隣接する二つの分割コアを抽出した平面図である。 図50のG部拡大図である。 図50のG部拡大図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図である。
図1において、回転電機100は、有底円筒状のフレーム2およびフレーム2の開口部を塞ぐブラケット3を有するハウジング1と、ブラケット3にボルト9により締着されてフレーム2の円筒部内に収納された電機子10と、フレーム2の底部およびブラケット3の軸心位置にベアリング4を介して回転可能に支持された回転軸6と、回転軸6に固着されて電機子10の内周側に回転可能に配設された回転子5と、を備えている。
回転子5は、軸心位置に挿入された回転軸6に固着された回転子鉄心7と、それぞれ、回転子鉄心7の外周面側に埋設されて周方向に、例えば等角ピッチで配列され、磁極を構成する複数の永久磁石8と、を備えた永久磁石型回転子である。なお、回転子5は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子、又は絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
つぎに、電機子10の構成について具体的に図2から図12を参照しつつ説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す斜視図、図3は、この発明の実施の形態1に係る電機子を示す一部破断端面図、図4は、図3のA部拡大図、図5は、この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを軸方向外方から見た端面図、図6は、この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを示す側面図、図7は、この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを径方向内方から見た正面図、図8は、この発明の実施の形態1に係る電機子における絶縁部材が装着された分割コアを示す斜視図、図9は、この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルの装着状態を説明する模式図、図10は、この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを軸方向外方から見た端面図、図11は、この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを径方向内方から見た正面図、図12は、この発明の実施の形態1に係る電機子における電機子巻線を構成するコイルを示す斜視図である。なお、図2では、便宜上ハウジングを省略している。また、図2から図4では、便宜上、分割コアのかしめ部および位置決め溝を省略している。また、便宜上、回転軸の軸心と平行な方向を軸方向、回転軸の軸心と直交する方向を径方向、回転軸を中心として回転する方向を周方向とする。図1中、上下方向が軸方向、左右方向が径方向となる。
電機子10は、図2に示されるように、電機子鉄心11と、電機子鉄心11に装着された電機子巻線20と、電機子巻線20と電機子鉄心11とを電気的に隔離する絶縁部材14と、を備えている。電機子巻線20は、複数のコイル21により構成されている。ここで、説明の便宜上、極数を8極、電機子鉄心11のスロット数を48個、電機子巻線20を三相巻線とする。すなわち、スロットは、毎極毎相当たり2個の割合で電機子鉄心11に形成されている。
電機子鉄心11は、図3および図4に示されるように、円環状の外側コア29と、外側コア29の内周側に収納された内側コア30と、を備える。内側コア30は、48個の分割コア31を備える。分割コア31は、電磁鋼板などの磁性薄板から打ち抜かれたT字状のコア片を設定された枚数積層して作製される。分割コア31は、円弧状のコアバック31aと、コアバック31aの内周壁面の周方向の中央部から径方向内方に突出するティース31bと、コアバック31aをかしめ固定するかしめ部33と、溝方向を軸方向として、コアバック31aの外周面に、軸方向の一端から他端に至るように形成された位置決め溝34と、を有する。48個の分割コア31が、コアバック31aの側面同士を突き合わせて円環状に配列されて、圧入、焼き嵌めなどにより外側コア29内に収納、保持されている。48個の分割コア31が円環状に配列されて、内側コア30を構成している。コアバック31aと周方向に隣り合うティース31bとに囲まれた領域が、スロット13となる。絶縁部材14が、スロット13内に収納され、コイル21と内側コア30とを、すなわちコイル21と電機子鉄心11とを電気的に絶縁している。
外側コア29は、リング状に打ち抜かれた磁性薄板を設定された枚数だけ積層して作製しているが、外側コア29は、磁性材料の塊状体でリング状に作製してもよい。外側コア29は、少なくとも内側コア30を固定保持できればよく、磁性材料に限定されず、アルミニウムなどの非磁性材料を用いて作製してもよい。
絶縁部材14は、長さがティース31bの軸方向長さより長く、幅がティース31bの周方向を向く側面の径方向幅より広い矩形のシート材が用いられる。絶縁部材14は、矩形のシート材の幅方向の両縁を同じ方向に折り曲げてU字状に作製されている。絶縁部材14の材質としては、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの電気絶縁性に優れ、かつ熱伝導性に優れる材料が用いられる。
絶縁部材14は、図5から図8に示されるように、ティース31bの周方向の外方を向く面、およびコアバック31aの径方向の内方を向く面に接着剤により固着される。これにより、絶縁部材14は、ティース31bから軸方向両側に突出した状態で、ティース31bの周方向の両側部に設置される。
電機子巻線20は、48個のコイル21により構成される。コイル21は、図11に示されるように、エナメル樹脂で絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した銅線、アルミニウム線などからなる導体線を、径方向からみて「8」の字状に巻き回した形状に構成された分布巻コイルである。コイル21は、図10〜図12に示されるように、スロット13に収納されるスロット部S1〜S6と、異なるスロット13に収納されるスロット部S1〜S6同士をスロット13の外側で連結するターン部T1−1〜6−1、T1−2〜T6−2と、から構成される。
ここで、図9を用いて、コイル21の構成を具体的に説明する。図9中、1,2,6,7,8,12,13は、周方向の並び順にスロット13に付した番号であり、スロット13に収納された6本のスロット部S1〜S6の径方向位置を内径側から第1層、第2層・・・第6層とする。
コイル21のスロット部S1〜S6は、スロット部S1が7番のスロット13の第1層に収納され、スロット部S2が1番のスロット13の第2層に収納され、スロット部S3が7番のスロット13の第3層に収納され、スロット部S3が13番のスロット13の第4層に収納され、スロット部S5が7番のスロット13の第5層に収納され、スロット部S6が1番のスロット13の第6層に収納される。スロット部S1,S2が、電機子鉄心11の軸方向の他端側で、ターン部T1−1,T2−1により連結されている。スロット部S2,S3が、電機子鉄心11の軸方向の一端側で、ターン部T2−2,T3−2により連結されている。スロット部S3,S4が、電機子鉄心11の軸方向の他端側で、ターン部T3−1,T4−1により連結されている。スロット部S4,S5が、電機子鉄心11の軸方向の一端側で、ターン部T4−2,T5−2により連結されている。スロット部S5,S6が、電機子鉄心11の軸方向の他端側で、ターン部T5−1,T6−1により連結されている。そして、ターン部T1−2がスロット部S1から電機子鉄心11の軸方向の一端側に突出している。さらに、ターン部T6−2がスロット部S6から電機子鉄心11の軸方向の一端側に突出している。
このように、コイル21のスロット部S1〜S6の対のそれぞれは、周方向に6スロット離れたスロット13の対に収納される。実施の形態1では、6スロットは1磁極ピッチに相当する。コイル21は、1スロットピッチで周方向に配列される。これにより、各スロット13には、3つの異なるコイル21のスロット部S1〜S6が径方向に整然と1列に並んで6本収納されている。コイル21のターン部T1−2,T6−2が、溶接などの接合手段により、他のコイル21のターン部T1−2,T6−2、中性点、又は給電部に接続される。
つぎに、電機子10の製造方法を図13から図23を用いて説明する。図13は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法を説明するフロー図、図14は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図、図15は、図14のB部拡大図、図16は、この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コア連結体を示す平面図、図17は、図16のC部拡大図、図18は、図17のB−B矢視断面図、図19は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法における姿勢保持部分離工程を説明する図、図20は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法における巻線アッセンブリを示す斜視図、図21は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する斜視図、図22は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイルが内周コアに装着された状態を示す斜視図、図23は、この発明の実施の形態1に係る電機子の製造方法におけるコイルが装着された内周コアが外周コアに装着された状態を示す斜視図である。
まず、プレス工程100において、コア片連結体42が、磁性薄板からなる長尺帯状体40から打ち抜かれる。コア片41は、図14に示されるように、円弧状のコアバック部41aと、コアバック部41aの内周壁面の周方向の中央位置から径方向内方に突出するティース部41bと、コアバック部41aに形成された、第1の固定部材としてのかしめ部33と、コアバック部41aの外周面の周方向中央部を窪ませた位置決め溝34と、を有する。姿勢保持片43は、図15に示されるように、1つのコア片41のコアバック部41aの外周面と周方向の一側の側面との交差部、すなわちコアバック部41aの外周側の周方向の一側の角部に薄肉片44により連結されている。また、姿勢保持片43は、もう1つのコア片41のコアバック部41aの外周面と周方向の他側の側面との交差部、すなわちコアバック部41aの外周側の周方向の他側の角部にもう1つの薄肉片44により連結されている。このように、姿勢保持片43は、隣り合うコアバック部41a間の隙間に隣接して配置されている。これにより、図14に示されるように、6個のコア片41が一続きに連結されて、直線状のコア片連結体42となる。かしめ部33は、姿勢保持片43にも形成されている。なお、姿勢保持片43および薄肉片44が、コアバック部41a同士を連結する連結片となる。
プレス工程100においては、コア片連結体42は、図14に示されるように、ティース部41bの長さ方向を長尺帯状体40の送り方向Xに一致させて、コア片41の配列方向を長尺帯状体40の幅方向Yとして、一定のピッチで打ち抜かれる。このとき、コア片連結体42は、姿勢保持片43が先に打ち抜かれたコア片連結体42のティース部41b間に位置するように、打ち抜かれる。
積層工程101において、長尺帯状体40から打ち抜かれたコア片連結体42は、金型内で、先に打ち抜かれたコア片連結体42に順次積層される。コア片連結体42が積層される過程で、かしめ部33同士が嵌合し、コアバック部41a同士が固定され、姿勢保持片43同士が固定される。
設定された枚数のコア片連結体42が積層され、分割コア連結体37となる。ここで、コアバック部41aが積層されて、コアバック31aとなる。ティース部41bが積層されて、ティース31bとなる。姿勢保持片43が積層されて、柱状の姿勢保持部35となる。薄肉片44が積層されて、薄肉部36となる。このように、コア片41が積層されて、分割コア31となる。これにより、図16および図17に示されるように、6個の分割コア31が一続きに、かつ直線状に連結されて、分割コア連結体37が製造される。なお、姿勢保持部35および薄肉部36がコアバック31a同士を連結する連結部となる。
かしめ部33は、プレス工程100において、長尺帯状体40に押し出し加工を施して作製される。かしめ部33は、図18に示されるように、長尺帯状体40の板厚を超えて押し出されている。このとき、かしめ部33は、矩形の長辺側が切断され、矩形の短辺側が姿勢保持片43に繋がった状態となっている。ここでは、かしめ部33は、板厚を超えて押し出されているが、一般に、板厚の6割程度押し出されていればよい。また、コアバック部41aに形成されたかしめ部33も、同様に構成されている。
ついで、設定された枚数のコア片連結体42が積層された状態で一体化された分割コア連結体37を金型から取り出す。ついで、姿勢保持部分離工程102において、分割コア連結体37から姿勢保持部35を分離し、分割コア31を作製する。このとき、姿勢保持部35が、図19中に矢印Dで示されるように、コア片の面内で左右方向に往復運動を行うように、姿勢保持部35に外力を加えることで、薄肉部36が切断され、姿勢保持部35が分離される。なお、姿勢保持部35に対して分割コア31を往復移動させて、薄肉部36を切断してもよい。
ついで、絶縁部材貼り付け工程103において、接着剤を用いて絶縁部材14を分割コア31に貼り付ける。これにより、図5から図8に示されるように、絶縁部材14がティース31bの周方向の両側部に組み付けられた分割コア31が得られる。
ついで、48本のコイル21を1スロットピッチで環状に配列して、図20に示される籠状の巻線アッセンブリ22を組み立てる。このように組み立てられた巻線アッセンブリ22は、6本のスロット部S1〜S6が径方向に1列に並んで構成されたスロット部列が、1スロットピッチで周方向に48列配列されている。
ついで、図21に示されるように、絶縁部材14が組み付けられた48個の分割コア31を巻線アッセンブリ22の外周側に環状に配列する。分割コア31のそれぞれは、ティース31bを径方向内方に向けて、ティース31bが隣り合うスロット部列間の径方向外方に位置している。このとき、巻線アッセンブリ22の径が拡大され、隣り合うスロット部列の間が広げられる。
ついで、48個の分割コア31を同時に径方向内方に移動させ、ティース31bを隣り合うスロット部列の間に挿入する。分割コア31の径方向内方への移動と共に、巻線アッセンブリ22の径が縮小される。そして、分割コア31のコアバック31aの周方向の側面同士が突き合わされ、分割コア31が、図22に示されるように、巻線アッセンブリ22に装着される。48個の分割コア31がコアバック31aの周方向の側面同士を突き合わせて、円環状の内側コア30が構成される。このコイル装着工程104により、巻線アッセンブリ22が内側コア30に装着される。ついで、内側コア組み付け工程105において、巻線アッセンブリ22が装着された内側コア30を外側コア29内に圧入、焼き嵌めなどにより挿入する。これにより、図23に示されるように、内側コア30が外側コア29内に固定状態に保持される。
ついで、コイル21のターン部T1−2,T6−2が、溶接などの接合手段により、他のコイル21のターン部T1−2,T6−2、中性点、又は給電部に接続され、電機子巻線20が構成される。これにより、電機子10が組み立てられる。
実施の形態1によれば、姿勢保持部35が、分割コア31のコアバック31aに連結されている。姿勢保持部35は、姿勢保持片43が積層された状態で一体化されて構成されている。これにより、分割コア連結体37の剛性が高められ、分割コア連結体37のハンドリングが容易となる。
また、コア片連結体42は、コア片41の配列方向を長尺帯状体40の幅方向Yとして、一定のピッチで打ち抜かれる。このとき、コア片連結体42は、姿勢保持片43が先に打ち抜かれたコア片連結体42のティース部41b間に位置するように、打ち抜かれる。これにより、コア片連結体42の打ち抜きピッチが小さくなり、材料の歩留まりが向上される。また、姿勢保持片43を設けることに起因する材料歩留まりの悪化が抑えられる。
ここで、実施の形態1によるコア片41のコアバック部41a間の連結構造の効果について従来例と比較して説明する。図24は、この発明の実施の形態1に係る電機子におけるコア片連結体の連結部周りを示す要部拡大図、図25は、この発明の実施の形態1に係る電機子における内側コアのコアバックの突き合わせ部周りを示す要部拡大図である。図26は、従来のコア片連結体を示す平面図、図27は、図26のD部拡大図、図28は、従来の電機子鉄心における内側コアのコアバックの突き合わせ部周りを示す要部拡大図である。
まず、従来例について説明する。従来のコア片連結体93は、図26に示されるように、6個のコア片94が一続きに連結されて構成されている。周方向に隣り合う一方のコア片94のコアバック部94aの外周側の周方向の一側の角部と、他方のコア片94のコアバック部94aの外周側の周方向の他側の角部と、が、1つの薄肉片95により連結されている。各コア片94は、コアバック部94aと、ティース部94bと、かしめ部96と、位置決め溝97と、を有する。
コア片連結体93を板厚方向から見た時に、隣り合うコアバック部94aの相対する側辺の延長線の交点Pが、図27に示されるように、薄肉片95内に位置している。このように、コア片連結体93を曲げる際に、交点Pを変形中心に一致させることで、コアバック部94aの相対する側面同士を、隙間の発生を抑えて、突き合わせることができる。しかしながら、交点Pを薄肉片95内に位置させることにより、スリット角度θが小さくなるので、パンチが薄くなり、剛性が低下する。そこで、図27に示されるように、コアバック部94aの側面の薄肉片95側に逃がし部98を形成する必要があった。
逃がし部98が形成されたコア片連結体93が積層された状態で一体化されて、分割コア連結体90が作製される。分割コア連結体90は、コア片94の積層体である6個の分割コア91を薄肉部92により一続きに連結して構成される。分割コア91のコアバック91aは、コア片94のコアバック部94aを積層して構成される。薄肉部92は、薄肉片95を積層して構成される。図28に示されるように、分割コア連結体90を曲げて内側コアを作製した際に、大きな空隙部99が、コアバック91aの突き合わせ部の薄肉部92側に形成される。これにより、出力が低下してしまう。
また、トルク脈動を低減するために、多スロット化した場合には、スリット角度θがさらに小さくなる。そのため、さらに大きな逃がし部98を、コアバック部94aの側面の薄肉片95側に形成する必要があった。これにより、トルク脈動を低減できるが、出力が大幅に低下してしまう。このように、従来例は、出力の低下が許容されず、かつ多スロット化によりトルク脈動を低下させる用途には、適用できなかった。
実施の形態1においては、姿勢保持片43が、隣り合うコア片41のコアバック部41aの相対する外周側の角部のそれぞれに、異なる薄肉片44で連結されている。コア片連結体42を板厚方向から見た時に、姿勢保持片43は、隣り合うコアバック部41aより外径側に突出している。これにより、隣り合うコアバック部41aの相対する側面間に形成されるスリット部の幅が広くなる。そこで、パンチの剛性を確保するための逃がし部を小さくすることができる。さらに、隣り合うコアバック部41aの相対する側辺の延長線の交点Pが、図24に示されるように、隣り合うコアバック部41aの円弧形状の外周辺をつなぐ円弧形状の仮想線Lより外径側に位置している。これにより、隣り合うコアバック部41aの相対する側面間に形成されるスリット部の幅がさらに広くなる。そこで、パンチの剛性を確保するための逃がし部をさらに小さくすることができる。そして、図25に示されるように、内側コア30を組み立てる際に、周方向に隣り合う分割コア31のコアバック31aの突き合わせ部60における隙間の発生が抑制され、出力を向上させることができる。
また、スリット角度θが小さい場合でも、コアバック部41aの相対する側面間に形成されるスリット部の幅を広くすることができる。これにより、多スロット化した場合にでも、逃がし部をほとんど設けることなく、プレス加工することができる。このように、本発明は、出力の低下が許容されず、かつ多スロット化によりトルク脈動を低下させる用途に適用できる。
つぎに、実施の形態1における薄肉部36の形状について説明する。図29は、この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コア連結体の薄肉部周りを示す要部拡大図、図30は、この発明の実施の形態1に係る電機子における分割コアの薄肉部の切断部周りを示す要部拡大図である。
コアバック31aには、図29に示されるように、径方向の逃がし部45と周方向の逃がし部46が設けられ、最小幅部36aが薄肉部36に形成されている。最小幅部36aは、コアバック31aの外周面の延長面R1とコアバック31aの周方向の側面の延長面R2との両延長面の内側に位置している。
このように、最小幅部36aが薄肉部36に設けられている。そこで、先に説明したように、姿勢保持部35を曲げて分離する場合、曲げ応力が最小幅部36aに集中する。これにより、小さな力で姿勢保持部35を分離でき、生産性が向上される。また、レーザーなどで薄肉部36を焼き切る場合においても、最小幅部36aの熱容量が小さく、温度が上昇しやすくなる。これにより、小さいエネルギーで姿勢保持部35を分離でき、生産性が向上される。
また、最小幅部36aが延長面R1,R2の内側に位置しているので、薄肉部36の切断面47は、図30に示されるように、延長面R1,R2の内側に形成される。そこで、内側コア30を組み立てる際に、薄肉部36の残部同士の干渉が回避される。さらに、内側コア30を外側コア29に組み付ける際に、薄肉部36の残部と外側コアとの干渉が回避される。これにより、電機子10の組立精度が高められる。
なお、上記実施の形態1では、薄肉部36に最小幅部36aを設けているが、薄肉部は、一定の幅で構成されてもよい。
また、上記実施の形態1では、姿勢保持部35を構成する全ての姿勢保持片43のそれぞれが2つのコアバック部41aのそれぞれに異なる薄肉片44で連結されている。しかし、姿勢保持部35は、一方のコアバック部41aの積層体の中の一部のコアバック部41aとのみ薄肉片44で連結され、かつ他方のコアバック部41aの積層体の中の一部のコアバック部41aとのみ薄肉片44で連結されていればよい。これにより、薄肉部36を構成する薄肉片44の枚数が削減されるので、薄肉部36で分離する力が小さくなり、生産性が高められる。
また、上記実施の形態1では、積層された姿勢保持片43同士がかしめ部33により固定されているが、積層された姿勢保持片43同士を固定する第1の固定部材はかしめ部に限定されず、接着された部位である接着部又は溶接された部位である溶接部でもよい。第1の固定部材として溶接部を用いれば、姿勢保持部の強度および剛性が高められる。なお、溶接部は、レーザ溶接により、姿勢保持部43の端面を接合するように形成されることが好ましい。
また、上記実施の形態1では、積層されたコアバック部41a同士がかしめ部33により固定されているが、積層された姿勢保持片43同士を固定する第2の固定部材はかしめ部に限定されず、接着された部位である接着部又は溶接された部位である溶接部でもよい。第2の固定部材として接着部を用いれば、コア片41間の電気的な短絡、残留応力などが発生しないので、好ましい。
また、上記実施の形態1では、径方向からみて8の字状に巻き回した形状のコイル21を用いているが、亀甲コイル、波巻コイルなどの分布巻コイルを用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、姿勢保持片43が一体物として構成されているが、姿勢保持片を周方向に第1分割姿勢保持片と第2分割姿勢保持片とに2分割してもよい。この場合、第1分割姿勢保持片を薄肉片で一方のコアバックに連結し、第2分割姿勢保持片を薄肉片で他方のコアバックに連結し、第1分割姿勢保持片と第2分割姿勢保持片とを薄肉片で連結すればよい。
実施の形態2.
図31は、この発明の実施の形態2に係る電機子を示す一部破断端面図、図32は、図31のE部拡大図、図33は、この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法における金型から取り出された分割コア連結体を示す平面図、図34は、この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法における絶縁部材貼り付け工程を説明する図、図35は、この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図、図36から図38は、それぞれ、この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程を説明する図、図39は、この発明の実施の形態2に係る電機子の製造方法におけるコイル装着工程の実施態様を説明する図である。なお、図31および図32では、外側コアを省略して電機子を示している。
図31および図32において、電機子巻線20Aは、分割コア31のそれぞれに巻かれた集中巻コイル49により構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
つぎに、このように構成された電機子10Aの製造方法を図33から図38を参照しつつ説明する。
まず、上記実施の形態1と同様の工程で分割コア連結体37が作製される。そして、図33に示されるように、分割コア連結体37を金型から取り出す。ついで、薄肉部36を屈曲させて、一番目の分割コア31のティース31bの長さ方向が、三番目の分割コア31のティース31bに対して90°開脚させる。ついで、絶縁部材貼り付け工程において、図34に示されるように、絶縁部材14を、一番目の分割コア31のティース31bの両側面に貼り付ける。ついで、コイル装着工程において、図35に示されるように、ノズルホルダ50を一番目の分割コア31のティース31bの周りを回転させる。これにより、ワイヤ52がノズル51から繰り出され、絶縁部材14が貼り付けられたティース31bに巻き付けられる。
ついで、図36および図37に示されるように、薄肉部36を屈曲させながら、この絶縁部材貼り付け工程とコイル装着工程とを交互に繰り返して、二番目、三番目・・・の分割コア31のティース31bに集中巻コイル49を装着する。図38に示されるように、全ての分割コア31のティース31bに集中巻コイル49が装着された後、姿勢保持部35を除去し、分割コア31を分離する。ついで、コアバック31aの周方向の側面同士を突き合わせて分割コア31を円環状に配列し、外側コア29に圧入、焼き嵌めなどにより収納、保持させて、電機子10Aを組み上げる。
実施の形態2では、分割コア連結体37の分割コア31のコアバック31a間が薄肉部36で連結されているので、薄肉部36を屈曲させることで、分割コア連結体37の隣り合う分割コア31のティース31bを簡易に開脚させることができる。これにより、絶縁部材14のティース31bへの装着が容易となり、生産性が向上する。
絶縁部材14のティース31bへの装着に引き続いて、隣の分割コア31と干渉することなく、集中巻コイル49を対象のティース31bに装着できるので、生産性が向上される。ワイヤ52を切らずに、分割コア連結体37の6個の分割コア31に連続して巻き付けることができるので、結線板などの接続部品を省略することができ、生産性が向上される。
コイルが集中巻コイル49であるので、ワイヤ52をティース31bに整列された状態に巻き付けることができる。これにより、占積率が高められ、高出力化および高効率化が図られる。
ここで、隣り合うコアバック31a間の連結部が2本の薄肉部36で構成されているので、隣り合うコアバック31aの間の曲げ角度は2本の薄肉部36で分担する。一方、当該連結部が1本の薄肉部で構成されている従来例では、隣り合うコアバック31aの間の曲げ角度は1本の薄肉部で分担する。このように、本願では、薄肉部1本当たりの曲げ角度が従来例の薄肉部の曲げ角度の半分となる。これにより、曲げ性が悪く、破断までの伸び量が小さい、シリコン含有量の大きい電磁鋼板を採用でき、高効率化が図られる。なお、電磁鋼板のシリコン含有量は、2wt%〜8wt%である。
また、姿勢保持部35が2つのコアバック31aのそれぞれに異なる薄肉部36で連結されている。分割コア連結体37を積層方向から見た時に、隣り合うコアバック31aの相対する側辺の延長線の交点Pが、隣り合うコアバック31aの外周辺をつなぐ仮想線Lより外径側に位置している。これにより、姿勢保持部35に接続されている2本の薄肉部36を屈曲することで、隣り合う分割コア31のティース31b間の距離を任意に調整できる。
そこで、薄肉部36を屈曲して、金型から取り出された直線状に展開した分割コア連結体37の隣り合う分割コア31のティース31b間の距離を広げる。そして、絶縁部材14をティース31bの側部に貼り付ける。ついで、薄肉部36を屈曲し、ティース31b間の距離を広げ、ノズル51のワイヤ巻き付けスペースを確保する。ついで、図39に示されるように、分割コア連結体37のティース31bにワイヤ52を巻き付け、集中巻コイル49をティース31bに装着する。これにより、分割コア連結体37を直線状に展開した状態で、分割コア連結体37に絶縁部材14および集中巻コイル49を装着でき、生産性が向上される。
実施の形態3.
図40は、この発明の実施の形態3に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図である。
実施の形態3では、図40に示されるように、コア片連結体42のコア片41の配列方向を長尺帯状体40の幅方向とし、一のコア片連結体42のコア片41のティース部41bが他のコア片連結体42の隣り合うコア片41のティース部41b間に位置するように、コア片連結体42を長尺帯状体40から千鳥状に打ち抜いている。
実施の形態3によれば、コア片連結体42を千鳥状に打ち抜いているので、材料歩留まりが向上され、省材料化が図られる。
従来例では、図27に示されるように、2つのコアバック部94aが1つの薄肉片95で連結され、コアバック部94aの相対する側面の延長線の交点Pが薄肉片95内に位置している。そこで、ティース部94bの周方向幅とスロット部の周方向幅との比率により、コア片連結体93を千鳥状に打ち抜けるか否かが決まる。そして、ティース部94bの周方向幅が、スロット部の周方向幅に対して相対的に大きい場合には、コア片連結体93を千鳥状に打ち抜くことはできず、材料歩留まりが低下する。
本発明では、姿勢保持片43が2つのコアバック部41aのそれぞれに異なる薄肉片44で連結されている。コア片連結体42を積層方向から見た時に、隣り合うコアバック部41aの相対する側辺の延長線の交点Pが、隣り合うコアバック部41aの外周辺をつなぐ仮想線Lより外径側に位置している。これにより、隣り合うコア片41のティース部41b間の距離を任意に調整できるので、コア片連結体42を千鳥状に打ち抜区ことが可能となる。さらに、コア片連結体42の打ち抜きピッチを最適に調整できるので、材料歩留まりをさらに向上させることができる。
実施の形態4.
図41は、この発明の実施の形態4に係る電機子の製造方法におけるプレス工程での材料取りの配置を示す平面図である。
実施の形態4では、図41に示されるように、コア片連結体42Aのコア片41の配列方向を長尺帯状体40の幅方向とし、一のコア片連結体42Aのコア片41のティース部41bが他のコア片連結体42Aの隣り合うコア片41のコアバック部41a間に位置するように、コア片連結体42Aを長尺帯状体40から千鳥状に打ち抜いている。
実施の形態4によれば、一のコア片連結体42Aのコア片41のティース部41bが他のコア片連結体42の隣り合うコア片41のコアバック部41a間に位置するように、コア片連結体42Aを千鳥状に打ち抜いているので、材料歩留まりがさらに向上され、省材料化がさらに図られる。
また、コア片連結体42Aの隣り合うコアバック部41a間のスリット部の幅が広くなるので、パンチの強度および剛性が向上し,生産性が向上される。
実施の形態5.
図42は、この発明の実施の形態5に係る電機子における分割コア連結体を軸方向外方から見た端面図、図43は、この発明の実施の形態5に係る電機子におけるティースがモールド樹脂成型体により固定された分割コア連結体を軸方向外方から見た端面図、図44は、この発明の実施の形態5に係る電機子におけるティースがモールド成形された分割コア連結体を示す斜視図、図45は、図43のA−A矢視断面図である。
実施の形態5では、図42に示される分割コア連結体37Aが金型から取り出される。分割コア連結体37Aは、コアバック31aがかしめ固定されていない分割コア31Aを連結して構成されている点で、上記実施の形態1における分割コア連結体37と相違している。
分割コア連結体37Aは、各分割コア31Aがかしめ固定された姿勢保持部35により保持されているので、コア片連結体が分離することなく、金型から簡易に取り出すことができる。
金型から取り出された分割コア連結体37Aは、モールド成形により、第2の固定部材であるモールド樹脂55によりティース31bの両側面および両端面を覆われる。これにより、図43〜図45に示されるように、モールド樹脂55が各ティース31bを囲繞するように形成され、各分割コア31が固定される。以降、上記実施の形態1又は2の工程にしたがって、電機子が組み立てられる。
実施の形態5では、分割コア31がかしめ固定されていない。そこで、コア片間が電気的に短絡してないので、回転電機の効率を向上することができる。さらに、分割コア31には、残留応力が存在するかしめ部がないので、ヒステリシス損が低減し、回転電機の効率を向上することができる。
実施の形態6.
図46は、この発明の実施の形態6に係る電機子における分割コア連結体を示す平面図、図47は、この発明の実施の形態6に係る電機子の隣接する二つの分割コアを抽出した平面図、図48および図49は、図47のF部拡大図である。図48は、溶接前の状態を示し、図49は、溶接後の状態を示している。なお、図47では、ティース31bに装着されている集中巻コイルを省略して電機子を示している。
図46において、分割コア連結体37Bは、長尺帯状体から打ち抜かれたコア片連結体を設定された枚数積層して構成されている。分割コア連結体37Bは、姿勢保持部35および薄肉部36により連結された12個の分割コア31Bを備える。分割コア31Bは、コアバック31aの一側側面に形成された嵌合凸部62と、コアバック31aの他側側面に形成された嵌合凹部63と、を有する。嵌合凸部62および嵌合凹部63は、プレス工程において、コア片のコアバック部に同時に形成される。
薄肉部36を切断することで、12個の分割コア31Bが分離される。そして、48個の分割コア31Bがコアバック31aの側面同士を突き合わせて円環状に配列されて、内側コアが作製される。このとき、隣り合う分割コア31Bは、図47に示されるように、嵌合凸部62と嵌合凹部63とを嵌合させることにより、位置決めされている。隣り合う分割コア31Bのコアバック31a同士が、コアバック31aの突き合わせ部60を径方向外方からレーザー溶接して接合されている。このように、内側コアを構成する48個の分割コア31Bが溶接部であるビード61により固定されているので、外側コアを省略してもよい。
実施の形態6では、隣り合う分割コア31B同士がビード61により接合されているので、電機子鉄心の剛性が向上され、振動および騒音を低減する効果が得られる。
ここで、溶接部であるビード61の形態について説明する。図48において、H1は、隣り合う分割コア31Bの薄肉部の切断面47の周方向の最大距離であり、二点差線間の範囲がレーザー光の照射範囲である。図49において、H2は、レーザー溶接により形成されたビード61の周方向幅である。
薄肉部の切断面47には、微量ではあるが、バリが発生している。そこで、激しい振動が加わるモータにおいては、切断面47のバリが脱落する可能性がある。
実施の形態6では、ビード61の周方向幅H2を隣り合う切断面47の周方向の最大距離H1より大きくしている。つまり、ビード61が、突き合わせ部60を挟んで相対している切断面47を含む周方向領域に形成されている。これにより、切断面47に発生するバリを確実に溶融させることができるので、バリの脱落を抑制できる。このように、実施の形態6による電機子は、大きい振動が加わるモータに適用する場合に、有効である。
実施の形態7.
図50は、この発明の実施の形態7に係る電機子の隣接する二つの分割コアを抽出した平面図、図51および図52は、図50のG部拡大図であり、図51は、溶接前の状態を示し、図52は、溶接後の状態を示している。なお、図50では、ティース31bに装着されている集中巻コイルを省略して電機子を示している。
実施の形態7は、隣り合う分割コア31Bのコアバック31a同士を接合するビード61の形態を除いて、実施の形態6と同様である。
図51および図52において、H3は、隣り合う分割コア31Bの薄肉部の切断面47間の周方向の最小距離である。図52において、H4は、レーザー溶接により形成されたビード61の周方向幅である。
実施の形態7では、ビード61の周方向幅H4を隣り合う切断面47間の周方向の最小距離H3より小さくして、切断面47がビード61に含まれないようにしている。つまり、ビード61が、突き合わせ部60を挟んで相対している切断面47間の周方向領域のなかの、一方の切断面47より他方の切断面47側、かつ他方の切断面47より一方の切断面47側の領域に形成されている。このような構成とすることで、ビード61に含まれる鉄の量が安定化するため、強固な接合強度を得ることができる。強固な接合強度を得ることにより、モータが振動しにくくなるため、騒音を抑制する効果がある。この実施の形態7による電機子は、特に静粛性が求められるモータに適用する場合に有効である。
14 絶縁部材、31、31A,31B 分割コア、31a コアバック、31b ティース、33 かしめ部(第1の固定部材)、35 姿勢保持部(連結部)、36 薄肉部(連結部)、36a 最小幅部、37 分割コア連結体、40 長尺帯状体、41 コア片(磁性薄板)、41a コアバック部、41b ティース部、42,42A コア片連結体、43 姿勢保持片(連結片)、44 薄肉片(連結片)、47 切断面、52 ワイヤ、55 モールド樹脂、60 突き合わせ部、61 ビード(溶接部)、L 仮想線、P 交点。

Claims (25)

  1. それぞれ、円弧状のコアバックと前記コアバックから径方向内方に突出するティースを有する複数の分割コアと、
    それぞれ、前記コアバック同士を連結して、前記複数の分割コアを一続きに、かつ直線状に配列させる複数の連結部と、を備え、
    前記複数の分割コアは、前記複数の連結部のみにより連結されており、
    前記複数の分割コアおよび前記複数の連結部のそれぞれは、磁性薄板の積層体であり、
    前記複数の連結部のそれぞれは、隣り合うコアバック間の隙間に隣接する姿勢保持部と、前記隣り合うコアバックの相対する外周側の角部の一方の角部と前記姿勢保持部とを連結する第1の薄肉部と、前記隣り合うコアバックの相対する外周側の角部の他方の角部と前記姿勢保持部とを連結する第2の薄肉部と、を有し、
    前記積層体の積層方向から見て、前記姿勢保持部は、前記隣り合うコアバックより外径側に突出しており、
    前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部のそれぞれは、最小幅部を有し、
    前記最小幅部は、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部が連結されているコアバックの外周面より内側、かつ当該コアバックの側面より内側に位置している分割コア連結体。
  2. 前記複数の分割コアは、上記姿勢保持部が前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部で分離された状態で、隣り合うコアバックの周方向の側面同士が接して弧状に配列できるように構成されている請求項1記載の分割コア連結体。
  3. 前記積層体の積層方向から見て、前記隣り合うコアバックの相対する側辺の延長線の交点が、前記隣り合うコアバックの外周辺をつなぐ仮想線より外径側に位置している請求項1または請求項2記載の分割コア連結体。
  4. 前記複数の姿勢保持部のそれぞれを構成する、積層された前記磁性薄板同士が、第1の固定部材により固定されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分割コア連結体。
  5. 前記第1の固定部材は、かしめ部または溶接部である請求項4記載の分割コア連結体。
  6. 前記複数の分割コアのそれぞれを構成する、積層された前記磁性薄板同士が、第2の固定部材により固定されている請求項4または請求項5記載の分割コア連結体。
  7. 前記第2の固定部材は、接着部である請求項6記載の分割コア連結体。
  8. 前記複数の姿勢保持部材のそれぞれは、前記第1の薄肉部により、前記隣り合うコアバックの一方のコアバックを構成する磁性薄板の一部と接続され、前記第2の薄肉部により、前記隣り合うコアバックの他方のコアバックを構成する磁性薄板の一部と接続されている請求項6または請求項7記載の分割コア連結体。
  9. 磁性の長尺帯状体からコア片連結体を打ち抜くプレス工程と、
    打ち抜かれた前記コア片連結体を積層して分割コア連結体を作製する積層工程と、
    前記分割コア連結体から分割コアを分離する分離工程と、を備え、
    前記長尺帯状体から打ち抜かれた前記コア片連結体は、円弧状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内方に突出するティース部を有する複数のコア片が、前記コアバック部同士を連結片のみにより連結されて、一続きに、かつ直線状に配列されて構成され、
    前記連結片は、隣り合うコアバック部間の隙間に隣接する姿勢保持片と、隣り合うコアバック部の相対する外周側の角部の一方の角部と前記姿勢保持片とを連結する第1の薄肉部と、前記隣り合うコアバック部の相対する外周側の角部の他方の角部と前記姿勢保持片とを連結する第2の薄肉部と、を有し、
    前記コア片の板厚方向から見て、前記姿勢保持片は、前記隣り合うコアバック部より外径側に突出しており、
    前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部のそれぞれは、最小幅部を有し、
    前記最小幅部は、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部が連結されているコアバックの外周面より内側、かつ当該コアバックの側面より内側に位置しており、
    前記分割コア連結体は、前記コアバック部の積層体であるコアバックおよび前記ティース部の積層体であるティースからなる前記分割コアが、前記第1の薄肉部の積層体である第1の薄肉部、前記姿勢保持片の積層体である姿勢保持部および前記第2の薄肉部の積層体である第2の薄肉部により連結されて一つ続きに、かつ直線状に配列されて構成されている電機子の製造方法。
  10. 磁性の長尺帯状体からコア片連結体を打ち抜くプレス工程と、
    打ち抜かれた前記コア片連結体を積層して分割コア連結体を作製する積層工程と、
    前記分割コア連結体から分割コアを分離する分離工程と、を備え、
    前記長尺帯状体から打ち抜かれた前記コア片連結体は、円弧状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内方に突出するティース部を有する複数のコア片が、前記コアバック部同士を連結片のみにより連結されて、一続きに、かつ直線状に配列されて構成され、
    前記連結片は、隣り合うコアバック部間の隙間に隣接する姿勢保持片と、隣り合うコアバック部の相対する外周側の角部の一方の角部と前記姿勢保持片とを連結する第1の薄肉部と、前記隣り合うコアバック部の相対する外周側の角部の他方の角部と前記姿勢保持片とを連結する第2の薄肉部と、を有し、
    前記コア片の板厚方向から見て、前記姿勢保持片は、前記隣り合うコアバック部より外径側に突出しており、
    前記分割コア連結体は、前記コアバック部の積層体であるコアバックおよび前記ティース部の積層体であるティースからなる前記分割コアが、前記第1の薄肉部の積層体である第1の薄肉部、前記姿勢保持片の積層体である姿勢保持部および前記第2の薄肉部の積層体である第2の薄肉部により連結されて一つ続きに、かつ直線状に配列されて構成されており、
    前記分離工程は、前記コア片の面内で、前記姿勢保持部または前記コアバックを往復運動させることにより、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を切断する電機子の製造方法。
  11. 前記コア片の板厚方向から見て、前記隣り合うコアバック部の相対する側片の延長線の交点が、前記隣り合うコアバック部の外周片をつなぐ仮想線より外径側に位置している請求項9又は請求項10に記載の電機子の製造方法。
  12. 前記プレス工程において、前記コア片連結体は、
    前記コア片の配列方向が前記長尺帯状体の幅方向に一致し、
    前記コア片の前記ティース部が前記長尺帯状体の送り方向の一側を向き、かつ
    前記姿勢保持部が、前記長尺帯状体の送り方向の他側の前記コア片連結体の前記ティース部間に位置する状態で前記長尺帯状体から打ち抜かれる請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  13. 前記プレス工程において、前記コア片連結体は、
    前記コア片の配列方向が前記長尺帯状体の幅方向に一致し、かつ
    前記長尺帯状体の送り方向に隣り合うコア片連結体の一方のコア片連結体のティース部が、他方のコア片連結体のティース部間に位置する状態で前記長尺帯状体から打ち抜かれる請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  14. 前記プレス工程において、前記コア片連結体は、
    前記コア片の配列方向が前記長尺帯状体の幅方向に一致し、かつ
    前記長尺帯状体の送り方向に隣り合うコア片連結体の一方のコア片連結体のティース部が、他方のコア片連結体のコアバック部間に位置する状態で前記長尺帯状体から打ち抜かれる請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  15. 前記分離工程に先立って、
    前記分割コア連結体の前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を屈曲させて、前記姿勢保持部を中心に隣り合う分割コアの一方の分割コアを他方の分割コアに対して開脚させ、前記一方の分割コアの前記ティースに絶縁部材を装着する絶縁部材装着工程と、
    前記絶縁部材が装着された前記ティースにワイヤを巻き付けるコイル装着工程と、をさらに備える請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  16. 前記分離工程に先立って、
    前記分割コア連結体の前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を屈曲させて、隣り合う分割コア間の距離を広げて、直線状に展開された前記分割コア連結体を作製する工程と、
    前記分割コアの前記ティースに絶縁部材を装着する絶縁部材装着工程と、
    前記絶縁部材が装着された前記ティースにワイヤを巻き付けるコイル装着工程と、をさらに備える請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  17. 前記積層工程において積層された前記分割コア連結体の前記姿勢保持部が第1の固定部材により固定されており、
    前記分離工程において、前記分割コアが、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を切断して分離される請求項9から請求項15のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  18. 前記第1の固定部材は、かしめ部または溶接である請求項17記載の電機子の製造方法。
  19. 前記積層工程において積層された前記分割コア連結体の前記分割コアが第2の固定部材により固定されている請求項17または請求項18記載の電機子の製造方法。
  20. 前記第2の固定部材は、接着部である請求項19記載の電機子の製造方法。
  21. 前記分離工程に先立って、
    前記分割コア連結体の前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を屈曲させて、隣り合う分割コア間の距離を広げて、直線状に展開された前記分割コア連結体を作製する工程と
    前記分割コアの前記ティースの両側面および両端面をモールド樹脂により覆う絶縁部材装着工程と、
    前記モールド樹脂に覆われた前記ティースにワイヤを巻き付けるコイル装着工程と、をさらに備える請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  22. 前記コアバックの周方向の側面同士を突き合わせて前記分割コアを円環状に配列する工程と、
    前記コアバックの突き合わせ部を径方向外方から溶接して、円環状に配列された前記分割コアを一体化する工程と、をさらに備える請求項9から請求項21のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  23. 前記分離工程において、前記分割コアは、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を切断して、前記分割コア連結体から分離され、
    隣り合う前記コアバックの前記突き合わせ部の溶接部が、隣り合う前記コアバックの前記突き合わせ部を挟んで相対する前記第1の薄肉部の切断面と前記第2の薄肉部の切断面とを含む周方向領域に形成されている請求項22記載の電機子の製造方法。
  24. 前記分離工程において、前記分割コアは、前記第1の薄肉部および前記第2の薄肉部を切断して、前記分割コア連結体から分離され、
    隣り合う前記コアバックの前記突き合わせ部の溶接部が、隣り合う前記コアバックの前記突き合わせ部を挟んで相対する前記第1の薄肉部の切断面と前記第2の薄肉部の切断面との間の周方向領域のなかの、前記第1の薄肉部の切断面より前記第2の薄肉部側、かつ前記第2の薄肉部より前記第1の薄肉部側の領域に形成されている請求項22記載の電機子の製造方法。
  25. 請求項9から請求項24のいずれか1項に記載されている電機子の製造方法を用いて製造された電機子の内側に、回転子を回転可能に配置する回転電機の製造方法。
JP2019537661A 2017-08-25 2018-08-22 分割コア連結体および電機子の製造方法 Active JP6972138B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017162289 2017-08-25
JP2017162289 2017-08-25
PCT/JP2018/031028 WO2019039518A1 (ja) 2017-08-25 2018-08-22 分割コア連結体および電機子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019039518A1 JPWO2019039518A1 (ja) 2020-01-16
JP6972138B2 true JP6972138B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=65439494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019537661A Active JP6972138B2 (ja) 2017-08-25 2018-08-22 分割コア連結体および電機子の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11616407B2 (ja)
JP (1) JP6972138B2 (ja)
CN (1) CN111033980B (ja)
WO (1) WO2019039518A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3075504B1 (fr) * 2017-12-20 2020-07-17 Valeo Equipements Electriques Moteur Stator pour machine electrique tournante
EP3902110A4 (en) * 2018-12-17 2022-10-05 Nippon Steel Corporation LAMINATED CORE AND ELECTRIC LATHE
KR102577535B1 (ko) * 2018-12-17 2023-09-13 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 적층 코어 및 회전 전기 기계
CN113228468A (zh) 2018-12-17 2021-08-06 日本制铁株式会社 定子用粘接层叠铁芯、其制造方法及旋转电机
BR112021008895A2 (pt) 2018-12-17 2021-08-10 Nippon Steel Corporation núcleo laminado e motor elétrico
JP7311791B2 (ja) 2018-12-17 2023-07-20 日本製鉄株式会社 積層コアおよび回転電機
WO2020129948A1 (ja) 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 積層コア、その製造方法及び回転電機
JP7288201B2 (ja) 2018-12-17 2023-06-07 日本製鉄株式会社 積層コアおよび回転電機
TWI724690B (zh) 2018-12-17 2021-04-11 日商日本製鐵股份有限公司 積層鐵芯及旋轉電機
JP6873219B1 (ja) * 2019-12-13 2021-05-19 三菱電機株式会社 回転電機

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2888142B2 (ja) * 1993-11-08 1999-05-10 三菱電機株式会社 回転電動機並びにその製造方法
JP3288978B2 (ja) 1993-11-08 2002-06-04 三菱電機株式会社 回転電動機の製造方法
JP3279279B2 (ja) 1998-06-30 2002-04-30 三菱電機株式会社 鉄心装置
JP3432452B2 (ja) * 1999-05-10 2003-08-04 三菱電機株式会社 巻線機
JP3903784B2 (ja) 2001-12-21 2007-04-11 松下電器産業株式会社 回転電機の固定子製造方法
JP2006288096A (ja) 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu General Ltd 固定子鉄心とその製造方法
JP5237988B2 (ja) * 2006-02-28 2013-07-17 株式会社三井ハイテック 積層鉄心及びその製造方法
EP2146417B1 (en) * 2007-05-09 2016-08-17 Mitsui High-Tec, Inc. Laminated iron core, and its manufacturing method
JP4242435B2 (ja) * 2007-05-31 2009-03-25 株式会社三井ハイテック 積層鉄心及びその製造方法
JP5390869B2 (ja) * 2009-01-23 2014-01-15 株式会社三井ハイテック 積層鉄心及びその製造方法
WO2012101812A1 (ja) * 2011-01-28 2012-08-02 新日本製鐵株式会社 回転電機用螺旋コアの製造方法及び回転電機用螺旋コアの製造装置
JP5988915B2 (ja) 2013-05-21 2016-09-07 三菱電機株式会社 回転電機の積層鉄心および回転電機の積層鉄心の製造方法およびステータおよび回転電機
KR101679470B1 (ko) * 2014-05-16 2016-11-25 뉴모텍(주) 모터의 적층 코어 및 제조 방법
JP6334738B2 (ja) * 2015-01-15 2018-05-30 三菱電機株式会社 回転電機
JP6450222B2 (ja) 2015-03-06 2019-01-09 株式会社三井ハイテック 打ち抜き片の形成方法及びその方法で形成した打ち抜き片を用いた積層体並びに積層鉄心の製造方法
JP6432397B2 (ja) * 2015-03-12 2018-12-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 モータの製造方法およびモータコア

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019039518A1 (ja) 2020-01-16
WO2019039518A1 (ja) 2019-02-28
US11616407B2 (en) 2023-03-28
CN111033980B (zh) 2022-05-10
US20200251968A1 (en) 2020-08-06
CN111033980A (zh) 2020-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6972138B2 (ja) 分割コア連結体および電機子の製造方法
US8220146B2 (en) Method of manufacturing short-circuiting member
US10594182B2 (en) Stator manufacturing method and stator
US8294325B2 (en) Stator core for dynamo-electric machine and manufacturing method therefor
JP2010220288A (ja) コアブロック及び該コアブロックを用いたモータ用の磁極コア
US7239059B2 (en) Stator of rotating electric machine and manufacturing method of the stator
JP6298161B2 (ja) 固定子コイル、固定子、電磁装置、ならびに、固定子コイルの製造方法
WO2020017133A1 (ja) 分布巻ラジアルギャップ型回転電機及びその固定子
JP5151738B2 (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP5859112B2 (ja) 回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法
CN107251370B (zh) 旋转电机及其制造方法
JP2013208038A (ja) 回転電機及び巻線装着方法
US20110025164A1 (en) Rotating electric machine and method for manufacturing stator
JP6341288B2 (ja) ステータ組立方法及びステータ
JP4502041B2 (ja) 回転電機の固定子およびその製造方法
JP6113049B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2008104288A (ja) コンデンサ電動機とその製造方法
JP5911018B2 (ja) 電機子およびその電機子を備えた回転電機
US20070046134A1 (en) Commutator and method for manufacturing commutator
JP5528164B2 (ja) 回転電機のステータ及びその製造方法
JP2010259266A (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP5988955B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP2014050236A (ja) 回転電機
JP6685807B2 (ja) 導電コイル、ステータおよび導電コイルの製造方法
JP2023068277A (ja) 回転電機の固定子および回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190902

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6972138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150