JP6967910B2 - 電子部品用パッケージ及び電子部品装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品用パッケージ及び電子部品装置に関する。
従来、発光素子などの電子部品を気密封止して実装するための電子部品用パッケージがある。そのような電子部品用パッケージでは、金属板の上に金属枠が配置され、金属枠の内側の収容部に電子部品が搭載された後に、金属枠の上に蓋部材が溶接される。
金属枠の側板には、外部から収容部に延在するリードが挿通して設けられており、電子部品とリードとが金属ワイヤで接続される。
特開平8−97320号公報 特開2003−258139号公報 特開2005−101376号公報 特開2007−266171号公報
後述する予備的事項で説明するように、電子部品用パッケージでは、金属枠の内側領域に電子部品を搭載した後に、金属枠に蓋部材がシーム溶接によって接合される。金属枠の貫通穴にガラス封止部によってリードが封着されている。
シーム溶接では、ローラ電極で蓋部材を下側に加圧しながら溶接を行うため、金属枠に設けられたガラス封止部が破壊して気密性を損なうおそれがある。
また、金属枠は、引き抜き材からなる金属管を切断して枠部材を得た後に、枠部材にガラス封止用の貫通穴を切削で追加工して形成するため、コスト高を招く課題がある。
信頼性よく蓋部材を溶接できると共に、低コスト化を図ることができる電子部品用パッケージ及び電子部品装置を提供することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、金属板と、前記金属板の両端部に配置された一対の金属壁と、前記一対の金属壁の内側領域の金属板の上に配置された金属枠と、前記一対の金属壁にそれぞれ形成された貫通穴と、前記貫通穴に対応する位置の前記金属枠に形成された開口穴と、前記貫通穴にガラス封止部によって封着され、前記開口穴を挿通して配置されたリードとを有し、前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備える電子部品用パッケージが提供される。
また、その開示の他の観点によれば、金属板と、前記金属板の両端部に配置された一対のセラミック部材と、前記一対のセラミック部材の上にそれぞれ形成された電極と、前記電極の上に形成されたセラミックスペーサと、前記金属板及び前記セラミックスペーサの上に配置され、前記セラミックスペーサに接続された下端を有する金属枠とを有し、前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備え、前記溶接部の厚みは、前記金属枠の側板の厚みよりも薄く、断面視において、前記金属枠の前記下端の幅と、前記セラミックスペーサの上面から途中の高さにおける前記金属枠の幅とが同一であることを特徴とする電子部品用パッケージが提供される。
以下の開示によれば、電子部品用パッケージの一態様では、金属板の両端部に一対の金属壁が配置され、一対の金属壁の内側領域に金属枠が配置されている。このようにして、リードがガラス封止部によって封着される金属壁と、蓋部材がシーム溶接される金属枠を別部品として配置している。そして、金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備える。
これにより、金属枠の溶接部に蓋部材をシーム溶接する時の加圧力がガラス封止部に直接伝わらない構造となっている。よって、シーム溶接を行う際に、金属壁に設けられたガラス封止部が破壊して気密性を損なうことが防止される。
また、金属枠は、金属薄板をプレス加工することによって容易に製造できるため、低コスト化を図ることができる。
また、電子部品用パッケージの他の態様では、金属板の両端部に一対のセラミック部材が配置され、セラミック部材の上に電極が形成されている。さらに、セラミック部材及び電極の上にセラミックスペーサが形成されている。
そして、金属板及びセラミックスペーサの上に同様な金属枠を配置してもよい。これにより、金属枠の溶接部に蓋部材をシーム溶接する際に、金属枠及びセラミック部材にかかる応力が低減され、信頼性を向上させることができる。
図1(a)〜(c)は予備的事項に係る第1の電子部品用パッケージを示す平面図、断面図及び側面図である。 図2(a)〜(c)は予備的事項の第1の電子部品用パッケージに電子部品を搭載し、蓋部材を溶接する様子を示す断面図である。 図3(a)及び(b)は予備的事項に係る第2の電子部品用パッケージを示す平面図及び断面図である。 図4(a)及び(b)は予備的事項に係る第2の電子部品用パッケージに電子部品を搭載し、蓋部材を溶接する様子を示す断面図である。 図5は第1実施形態の電子部品用パッケージを示す平面図である。 図6(a)は図5のX1−X1に沿った断面図、図6(B)は図5のX2−X2に沿った断面図である。 図7(a)〜(c)は第1実施形態の電子部品用パッケージの金属枠の製造方法を示す断面図(その1)である。 図8(a)〜(d)は第1実施形態の電子部品用パッケージの金属枠の製造方法を示す断面図(その2)である。 図9(a)〜(c)は第1実施形態の電子部品用パッケージの金属壁の製造方法を示す断面図及び斜視図である。 図10(a)及び(b)は第1実施形態の電子部品用パッケージの製造方法を示す断面図である。 図11(a)〜(c)は第1実施形態の電子部品用パッケージを使用する電子部品装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図12(a)及び(b)は第1実施形態の電子部品用パッケージを使用する電子部品装置の製造方法を示す断面図及び平面図(その2)である。 図13は第1実施形態の電子部品装置を示す断面図である。 図14は第2実施形態の電子部品用パッケージを示す平面図である。 図15は図14のX3−X3に沿った拡大断面図である。 図16は図14のX4−X4に沿った拡大断面図である。 図17(a)〜(d)は第2実施形態の電子部品用パッケージの金属枠の製造方法を示す断面図である。 図18(a)〜(c)は第2実施形態の電子部品用パッケージを使用する電子部品装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図19は第2実施形態の電子部品装置を示す断面図である。
以下、実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
実施形態を説明する前に、基礎となる予備的事項について説明する。
図1〜図4は予備的事項に係る電子部品用パッケージを説明するための図である。予備的事項の記載は、発明者の個人的な検討内容であり、公知技術ではない技術内容を含む。
図1(a)は予備的事項に係る第1の電子部品用パッケージを示す平面図、図1(b)は図1(a)のI−Iに沿った断面図、図1(c)は図1のA方向からみた側面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、予備的事項に係る第1の電子部品用パッケージ100では、長方形状の金属板200の中央部に金属枠300がろう付けされている。金属板200は銅(Cu)から形成され、金属枠300は鉄(Fe)から形成される。金属枠300の内側領域が電子部品を搭載するための収容部Sとなっている。
金属板200の長手方向の両端部には、ねじ止め用のねじ穴200aが設けられている。金属枠300は、ストレート形状の側板が四辺に立設した筒状の枠部材である。
また、図1(b)及び(c)に示すように、金属枠300の短手方向の対向する側板に貫通穴300aが横方向に並んで配置されている。さらに、金属枠300の貫通穴300aにガラス封止部320によってリード400が封着されている。
そして、図2(a)に示すように、金属枠300の内側の収容部Sに電子部品として発光素子500を搭載し、金属ワイヤ520によって発光素子500と金属枠300の内側のリード400とを接続する。
次いで、図2(b)に示すように、鉄・ニッケル合金からなる蓋部材600を用意する。蓋部材600には、中央部に設けられた開口部に窓ガラス620が封着されている。
そして、図2(c)に示すように、図1(b)の金属枠300の上に図2(b)の蓋部材600を配置する。さらに、シーム溶接により、蓋部材600を金属枠300の上面に接合する。
シーム溶接では、一対のローラ電極R1、R2で蓋部材600を押え込み、ローラ電極R1,R2間に電流を流し、ローラ電極R1、R2を回転させながら蓋部材600の周縁上を移動させることにより連続的に抵抗溶接を行う。
シーム溶接は、一対のローラ電極R1、R2で蓋部材600の周縁を下側に加圧しながら行われる。よって、シーム溶接時に、金属枠300の貫通穴300aのガラス封止部320に応力がかかるため、ガラス封止部320が破壊して気密性を損なうおそれがある。気密性が損なわれると発光素子500の性能が劣化する。
このため、シーム溶接を行う際に、ガラス封止部320にかかる応力が低減される構造が求められる。
また、金属枠300は、引き抜き材からなる金属管を切断して枠部材を得た後に、枠部材にガラス封止用の貫通穴300aを切削で追加工して形成する。このため、金属枠300の製造がコスト高を招く課題がある。
この対策として、金属枠300をプレス加工によって製造することにより、低コスト化を図ることができる。しかし、金属枠300をプレス加工で製造するには、厚みが3mm〜5mm程度のブロック状の金属体の中央部をプレス加工で打ち抜く必要がある。
このとき、ブロック状の金属体の打ち抜く面積が大きく、残される金属枠300の幅が1mm程度と細いため、金属枠300が精度よく得られるように打ち抜き加工することは困難である。
次に、予備的事項に係る第2の電子部品用パッケージについて説明する。図3(a)は、予備的事項に係る第2の電子部品用パッケージを示す平面図、図3(b)は図3(a)のII−IIに沿った断面図である。
図3(a)及び(b)に示すように、予備的事項に係る第2の電子部品用パッケージ100aでは、長手形状の金属板200の短手方向の両端部にセラミック部材220がそれぞれろう付けされて配置されている。
金属板200は銅から形成される。金属板200の長手方向の両端部には2つの突出部Tがそれぞれ延在しており、各突出部Tにはねじ止め用のねじ穴200aが設けられている。
セラミック部材220の上面には金属からなる複数の電極240が並んで配置されている。また、金属板200及びセラミック部材220上に金属枠310が配置されている。セラミック部材220上の電極240と金属枠310との間にはセラミックスペーサ(不図示)が配置されている。金属枠310は、ストレート形状の側板が四辺に立設した筒状の枠部材である。
このようにして、金属枠310が金属板200及びセラミック部材220の上にろう材によって気密されて接合されている。
また、金属枠310の外側のセラミック部材220上に配置された電極240にリード400が接合されている。そして、金属枠310の内側の収容部Sに電極240の先端部が配置される。
さらに、図3(b)に示すように、金属枠310の対向する一対の側板には、開口部310aがそれぞれ設けられている。そして、金属枠310の開口部310aには窓部品340が封着されている。窓部品340は枠部340aと、枠部340aに封着された窓ガラス340bとから形成され、枠部340aが金属枠310の開口部310aにろう材によって接合されている。
次いで、図4(a)に示すように、金属枠310の内側の収容部Sに発光素子500を搭載した後に、発光素子500と電極240(図3(a))とを金属ワイヤ(不図示)で接続する。さらに、鉄・ニッケル合金からなる蓋部材610を用意する。
そして、図4(b)に示すように、前述した図2(c)で説明したシーム溶接によって、一対のローラ電極R1、R2に電流を流すことにより、金属枠310の上面に蓋部材610を接合する。
シーム溶接を行う際に、ローラ電極R1,R2の加圧力によって、金属枠310及びセラミック部材220に応力がかかるため、セラミック部材220及び窓部品340の各接合部分にダメージを与えるおそれがある。
このため、シーム溶接を行う際に、金属枠310及びセラミック部材220にかかる応力が低減される構造が求められる。
また、第2の電子部品用パッケージ100aの金属枠310は、前述した第1の電子部品用パッケージ100と同様に、引き抜き材からなる金属管を切断して枠部材を得た後に、枠部材に窓部品を配置するための開口部を切削で追加工して形成する。このため、金属枠310の製造がコスト高を招く課題がある。
以下に説明する実施形態の電子部品用パッケージでは、前述した課題を解消することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態の電子部品用パッケージは、前述した予備的事項の第1の電子部品用パッケージ100の課題を解消することができる。
図5は第1実施形態の電子部品用パッケージを示す平面図である。図6(a)は図5の電子部品用パッケージのX1−X1に沿った断面図、図6(b)は図5の電子部品用パッケージのX2−X2に沿った断面図である。
図5に示すように、第1実施形態の電子部品用パッケージ1は、銅(Cu)から形成された長方形状の金属板10を備えている。金属板10の長手方向の両端部にねじ止め用のねじ穴10aが設けられている。
また、図5に図6(a)を加えて参照すると、金属板10の短手方向の一端部に第1金属壁20が配置され、他端部に第2金属壁22が配置されている。一対の第1金属壁20と第2金属壁22とは、金属板10の両端部に対向して配置され、相互に分離されている。
金属板10の長手方向のねじ穴10aの前方領域には、第1金属壁20及び第2金属壁22は配置されておらず、開口されている。
第1金属壁20及び第2金属壁22は鉄(Fe)から形成され、銀(Ag)ろう材24によって金属板10に接合されている。
また、図6(a)及び図6(b)に示すように、第1金属壁20には横方向に並んで配置された貫通穴H1が形成されている。
図6(a)の部分拡大図を参照すると、第1金属壁20の貫通穴H1にリード30が挿通されており、リード30がガラス封止部32によって貫通穴H1に気密に封着されている。
また同様に、第2金属壁22には横方向に並んで配置された貫通穴H2が形成されている。第2金属壁22の貫通穴H2にリード30が挿通されており、リード30がガラス封止部32によって貫通穴H2に気密に封着されている。
リード30は、第1金属壁20及び第2金属壁22の内側から外側に延在して配置されている。
さらに、図5、図6(a)及び(b)に示すように、第1金属壁20及び第2金属壁22の内側領域の金属板10の上に金属枠40が配置されている。金属枠40は鉄から形成される。
図5において、第1金属壁20及び第2金属壁22は太線で示されており、金属枠40は斜線で示されており、金属枠40は透視的に描かれている。金属枠40は、第1金属壁20及び第2金属壁22の内側の四角領域を取り囲むように一体的に繋がって形成される。金属枠40は、天板及び底板が開口された筒状部品である。
また、図6(a)の部分拡大図を参照すると、第1金属壁20の内側の金属枠40の側板40aには、第1金属壁20の貫通穴H1に対応する位置に開口穴Hxが形成されている。図6(b)に示すように、第1金属壁20の貫通穴H1は横方向に複数で並んで配置されている。
このようにして、右側に配置された各リード30は、第1金属壁20の貫通穴H1と金属枠40の開口穴Hxとを挿通して配置されている。
また同様に、第2金属壁22の内側の金属枠40の側板40aには、第2金属壁22の貫通穴H2に対応する位置に開口穴Hyが形成されている。このようにして、左側に配置されたリード30は、第2金属壁22の貫通穴H2と金属枠の40の開口穴Hyとを挿通して配置されている。
リード30は、金属枠40の開口穴Hx,Hyにはガラス封着されておらず、開口穴Hx,Hyを挿通しているだけである。リード30は、第1、第2金属壁20、22の各貫通穴H1,H2にガラス封止部32によって封着されているため、金属枠の40の開口穴Hx,Hyにガラス封着する必要はない。
第1、第2金属壁20,22の厚みは1mm〜1.5mmであり、金属枠40の厚みは0.5mm〜1mmである。リード30は、十分な厚みを有する第1、第2金属壁20,22の貫通穴H1,H2にガラス封止部32で封着されるため、十分な気密性が得られる。
このようにして、金属枠40の内側領域が電子部品を収容する収容部Sとなり、収容部Sの金属板10の上に電子部品が搭載される。
図6(a)の部分拡大図に示すように、金属枠40は、上端部が屈曲部Bによって外側に曲って配置された溶接部Wを備えている。溶接部Wは、金属枠40の側板40aの上端市部が外側に向けて水平方向に曲げ加工されて形成され、上面が平坦面となっている。溶接部Wの水平方向の長さは、1mm〜2mm程度である。溶接部Wに繋がる屈曲部Bは丸みを帯びた曲面状のR形状を有する。
屈曲部BのR形状の丸みは、金属枠40の板厚が0.5mm〜1mmの場合、R0.5mm〜R1mmに設定される。R0.5mmとは、半径が0.5mmの円の円弧の形状に相当し、R1mmとは、半径が1mmの円の円弧の形状に相当する。
また、金属枠40の下端部がR形状で内側に曲がっており、下端部の下面が銀ろう材24によって金属板10に気密に接合されている。さらに、金属枠40の側板40aの外面が第1金属壁20及び第2金属壁22の各内面に銀ろう材24によって接合されている。
このように、金属枠40と第1、第2金属壁20,22とが銀ろう材24で接合されていると共に、金属枠40及び第1、第2金属壁20,22の各下面が金属板10に銀ろう材24によって接合されている。
また、第1金属壁20の上面と金属枠40の溶接部Wの下面との間に空間Cが設けられている。空間Cの高さは、例えば、1mm程度である。第2金属壁22の上面と金属枠40の溶接部Wの下面との間にも同様に空間Cが設けられている。
図6(b)に示すように、第1金属壁20と金属枠40の溶接部Wとの間の空間Cは、第1金属壁20の上面側の全体にわたって同じ高さで設けられている。
後述するように、図6(a)の電子部品用パッケージ1では、収容部Sに電子部品を搭載した後に、金属枠40の溶接部Wに蓋部材がシーム溶接によって接合される。このとき、第1金属壁20と金属枠40の溶接部Wとの間に空間Cが設けられているため、シーム溶接時の加圧力がガラス封止部32に直接伝わらない構造となっている。
よって、金属枠40に蓋部材をシーム溶接する際に、第1、第2金属壁20,22に設けられたガラス封止部32が破壊して気密性を損なうことが防止される。
また、図6(a)の部分拡大図に示すように、金属枠40の溶接部Wの厚みT1は、金属枠40の側板40aの厚みT2よりも薄く設定される。例えば、溶接部Wの厚みT1は0.3mm〜0.4mmであり、側板40aの厚みT2は0.5mm程度である。
これにより、金属枠40の厚みの薄い溶接部Wでシーム溶接時の加圧力を吸収することが可能になり、ガラス封止部32に伝わる応力を低減することができる。
さらには、金属枠40の溶接部WはR形状を有する屈曲部Bで曲っているため、溶接部Wにかかる加圧力を分散することができ、ガラス封止部32に伝わる応力を低減することができる。
次に、電子部品用パッケージ1で使用される金属枠40及び第1、第2金属壁20,22の製造方法について説明する。
最初に、金属枠40の製造方法について説明する。金属枠40の製造方法では、まず、図7(a)に示すように、厚みが0.5mm程度の鉄板40xを用意する。
次いで、図7(b)に示すように、金型として、下型44及び上型46を用意する。下型44は上面側に凹部44aを備えている。また、上型46は、下面側に、下型44の凹部44aに対応する凸部46aを備えている。
そして、図7(c)に示すように、下型44の上に鉄板40xを配置し、上型46の凸部46aで鉄板40xを下型44の凹部44aに押圧することにより、へこみ部Cxを形成する。
その後に、図8(a)に示すように、別の金型により、鉄板40xのへこみ部Cxの底板を打ち抜いて開口部40yを形成する。
次いで、図8(b)に示すように、鉄板40xのへこみ部Cxの側板40aの外面を押え部材48で支持する。押え部材48は内部に開口部48aを備えている。さらに、水平方向に移動するポンチ49を用意し、へこみ部Cxの側板40aをポンチ49で打ち抜く。
これにより、図8(c)に示すように、へこみ部Cxの側板40aに開口穴Hyが形成される。
ポンチ49の直径は押え部材48の開口部48aの直径に対応しており、ポンチ49で側板40aを打ち抜いた後に、ポンチ49が押え部材48の開口部48aに配置される。
また同様に、開口穴Hyが形成された側板40aと対向する側板40aに開口穴Hxが形成される。
その後に、図8(d)に示すように、へこみ部Cxの周囲の鉄板40xを打ち抜くことにより、個々の金属枠40が得られる。へこみ部Cxの上端に鉄板40xの平坦部の一部がフランジ状に残されて環状の溶接部Wとなる。
溶接部Wの厚みを側板40aの厚みよりも薄くするため、上記した工程の所定の段階で溶接部Wになる鉄板40xの部分をプレス加工で潰して薄型化する。
このように、本実施形態の電子部品用パッケージ1で使用される金属枠40は、薄板の鉄板40xをプレス加工することによって容易に製造することができる。予備的事項の金属枠300と違って、コスト高を招く引き抜き材からなる金属管を切削する手法を使用しないため、低コスト化を図ることができる。
次に、第1、第2金属壁20,22の製造方法について説明する。図9(a)に示すように、第1、第2金属壁20,22の製造方法では、まず、金型として、開口部45aが設けられた押え部材45と、ポンチ47とを用意する。
押え部材45の開口部45aのサイズはポンチ47のサイズに対応している。そして、押え部材45の上に厚みが1mm〜1.5mmの鉄板20xを配置する。
次いで、図9(b)に示すように、ポンチ47で鉄板20xを打ち抜くことより、打ち抜かれた部材から金属壁20aを得る。
さらに、図9(c)に示すように、金属壁20aにプレス加工のポンチ(不図示)により貫通穴H1を形成することにより、第1金属壁20が製造される。あるいは、図9(b)のポンチ47で鉄板20xを打ち抜く工程の前に、ポンチによって鉄板20xに貫通穴H1を形成してもよい。第2金属壁22においても、同様な製造方法によって製造される。
このように、本実施形態の電子部品用パッケージ1で使用される第1、第2金属壁20,22は、薄板の鉄板20xをプレス加工することによって容易に製造することができる。予備的事項の金属枠300と違って、コスト高を招く引き抜き材からなる金属管を切削する手法を使用しないため、低コスト化を図ることができる。
次に、電子部品用パッケージ1の製造方法について説明する。図10(a)に示すように、第1、第2金属壁20、22の各貫通穴H1,H2にリード30をガラス封止部32によってそれぞれ封着する。
このとき、1000℃程度の温度でガラスを溶融させながらリード30を封着する。第1、第2金属壁20、22(鉄)の熱膨張係数がガラスの熱膨張係数よりも大きいため、ガラス封止部32が圧縮されて高い気密性が確保される。
そして、第1金属壁20に取り付けられたリード30を、金属枠40の一方の開口穴Hxに挿通させる。また同様に、第2金属壁22に取り付けられたリード30を、金属枠40の他方の開口穴Hyに挿通させる。
次いで、図10(b)に示すように、第1、第2金属壁20,22の内面と金属枠40の外面とを銀ろう材で接合すると同時に、第1、第2金属壁20,22及び金属枠40の各下面と金属板10とを銀ろう材で接合する。銀ろう材で接合する際に、800℃程度の温度で加熱処理が行われる。
このように、第1、第2金属壁20,22と金属枠40との間の接合と、第1、第2金属壁20,22及び金属枠40と金属板10との間の接合とが一括して行われる。
以上により、前述した図5及び図6の電子部品用パッケージ1が製造される。
次に、第1実施形態の電子部品用パッケージ1を使用して電子部品装置を構築する方法について説明する。
図11(a)に示すように、まず、前述した図6(a)の電子部品用パッケージ1を用意する。そして、図11(b)に示すように、上面側に接続端子52を備えた発光素子50を電子部品用パッケージ1の収容部Sに搭載する。発光素子50は電子部品の一例である。
さらに、発光素子50の接続端子52を金属ワイヤ54によって電子部品用パッケージ1のリード30に接続する。
続いて、図11(c)に示すように、蓋部材60を用意する。蓋部材60では、中央部に設けられた開口部60aに低融点ガラス62によって窓ガラス64が封着されている。蓋部材60の本体は、鉄・ニッケル合金から形成される。
次いで、図12(a)に示すように、電子部品用パッケージ1の金属枠40の溶接部Wに蓋部材60を配置する。そして、シーム溶接により、蓋部材60を金属枠40の溶接部Wに接合する。
図12(b)は図12(a)を上側からみた平面図である。図12(b)に示すように、シーム溶接では、シーム溶接機(不図示)の一対のローラ電極R1,R2で蓋部材60を押え込み、ローラ電極R1,R2を回転させながら蓋部材60の周縁上を移動させることにより連続的に抵抗溶接を行う。
ローラ電極R1,R2が蓋部材60の周縁上を移動する際に、ローラ電極R1,R2間に電流を流してジュール熱を発生させている。このジュール熱により蓋部材60と金属枠40の溶接部Wとが溶接される。
また、ローラ電極R1,R2が蓋部材60の周縁上を移動する際には、ローラ電極R1,R2によって常に蓋部材60に加圧力が加えられている。
前述したように、本実施形態の電子部品用パッケージ1では、リード30がガラス封止部32によって封着される第1、第2金属壁20,22の内側領域に、蓋部材60がシーム溶接される金属枠40を別部品として配置している。
また、第1、第2金属壁20,22と金属枠40の溶接部Wとの間に空間Cが設けられている。これにより、シーム溶接時の加圧力がガラス封止部32に直接伝わらない構造となっている。
また、金属枠40の溶接部Wの厚みT1は、金属枠40の側板40aの厚みT2よりも薄く設定される。さらには、金属枠40の溶接部WはR形状を有する屈曲部Bで曲っている。
これにより、蓋部材60を金属枠40にシーム溶接する際に、第1、第2金属壁20,22に設けられたガラス封止部32にかかる応力が低減されるため、ガラス封止部32が破壊して気密性を損なうことが防止される。
以上により、図13に示すように、第1実施形態の電子部品装置2が得られる。第1実施形態の電子部品装置2は、前述した図6(a)の電子部品用パッケージ1に電子部品として発光素子50が搭載され、金属枠40の溶接部Wに蓋部材60がシーム溶接されて構築される。
図13の例では、電子部品装置2は発光装置であり、発光素子50は端面発光レーザである。発光素子50の近傍には光路変換ミラー(不図示)が配置されている。そして、発光素子50の端面から出射される光は、光路変換ミラーで光路が90°変換されて、電子部品用パッケージ1の蓋部材60の窓ガラス64を通過して外部に出射する。
第1実施形態の電子部品装置2は、蓋部材60をシーム溶接する際にガラス封止部32にかかる応力が低減され、気密性を損なうおそれがないため、信頼性を向上させることができる。また、金属枠40及び第1、第2金属壁20,22をプレス加工で製造できるため、低コスト化を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の電子部品用パッケージは、前述した予備的事項の第2の電子部品用パッケージ100aの課題を解消することができる。
図14〜図16は第2実施形態の電子部品用パッケージを説明するための図である。
図14は第2実施形態の電子部品用パッケージを示す平面図、図15は図14のX3−X3に沿った拡大断面図である。また、図16は図14のX4−X4に沿った拡大断面図である。
図14に示すように、第2実施形態の第2の電子部品用パッケージ1aでは、長方形状の銅からなる金属板10の短手方向の両端部に一対のセラミック部材12が配置されている。一対のセラミック部材12は、金属板10の両端部に対向して配置され、相互に分離されている。また、金属板10の長手方向の両端部には、ねじ止め用のねじ穴10aが設けられている。
一対のセラミックス部材12の上面には金属からなる複数の電極14がそれぞれ並んで配置されている。また、図15の部分拡大図を加えて参照すると、セラミック部材12の上には、電極14の一部を覆う帯状のセラミックスペーサ12aが形成されている。
セラミック部材12、電極14及びセラミックスペーサ12aにより、電極付きセラミック部品5が構築されている。そして、金属板10の上に電極付きセラミック部品5の下面が金・錫ろう材26によって接合されている。
また、図14及び図15の部分拡大図に示すように、金属板10及びセラミック部材12上のセラミックスペーサ12aの上に金属枠40が配置されている。金属枠40は、天板及び底板が開口された筒状部品である。
図15の部分拡大図に示すように、セラミックスペーサ12aの上に配置される部分の金属枠40の下面側に、セラミック部材12及びセラミックスペーサ12aの厚み分に対応する切欠開口部40zが形成されている。金属枠40の切欠開口部40zにセラミック部材12及びセラミックスペーサ12aが嵌っている。
セラミック部材12と金属枠40の切欠開口部40zの内面との間にセラミックスペーサ12aが配置されることで、セラミック部材12上の電極14と金属枠40とが電気的に絶縁されている。
一方、図16の左側領域に示すように、セラミック部材12が配置されていない領域の金属枠40には、切欠開口部40zが形成されておらず、金属枠40の下端が金属板10の上に金・錫ろう材26によって接合されている。金属枠40の上面は全体にわたって同じ高さ位置に配置されている。
このようにして、金属枠40が金属板10及びセラミック部材12上のセラミックスペーサ12aの上に金・錫ろう材26によって気密に接合されている。
さらに、図16の右側領域に示すように、セラミック部材12が配置されていない領域の金属枠40の一辺の側板40aに、開口部41が設けられている。そして、金属枠40の開口部41には窓部品16が接合されている。
窓部品16は、枠部16aと枠部16aに封着された窓ガラス16bとから形成される。枠部16aは、コバール又は鉄・ニッケル合金から形成される。また、窓ガラス16bは低融点ガラスによって枠部16aに封着される。そして、窓部品16の枠部16aが金属枠40の開口部41に金・錫ろう材によって接合されている。
また、図15に示すように、金属枠40の外側のセラミックス部材12の上に配置された電極14にリード30が接合されて外側に延在している。そして、金属枠40の内側の収容部Sに電極14の先端部が配置されている。
図15の部分拡大図に示すように、第2実施形態の電子部品用パッケージ1aの金属枠40は、第1実施形態と同様に、上端部が屈曲部Bによって外側に曲った溶接部Wを備えている。溶接部Wは、金属枠40の側板40aの上端部が外側に向けて水平方向に曲げ加工されて形成され、上面が平坦面となっている。
また、屈曲部Bは丸みを帯びた曲面状のR形状を有する。屈曲部BのR形状の丸みは、金属枠40の板厚が0.5mm〜1mmの場合、R0.5mm〜R1mmに設定される。
また、セラミック部材12上のセラミックスペーサ12aに接合される部分の金属枠40はストレート形状で立設しており、金属枠40のストレート形状の下端部の下面がセラミックスペーサ12aに金・錫ろう材26で接合されている。
一方、図16に示すように、金属板10に接合される部分の金属枠40はR形状で内側に曲がっており、R形状で曲がった下端部の下面が金属板10に金・錫ろう材26で接合されている。
また、図15の部分拡大図に示すように、第1実施形態と同様に、セラミック部材12上のセラミックスペーサ12aの上面と金属枠40の溶接部Wの下面との間に空間Cが設けられている。例えば、空間Cの高さは1mm程度である。
後述するように、図15の電子部用パッケージ1aでは、収容部Sに電子部品を搭載した後に、金属枠40の溶接部Wの上に蓋部材がシーム溶接によって接合される。このとき、セラミックスペーサ12aと金属枠40の溶接部Wとの間に空間Cが設けられている。また、金属枠40の溶接部WがR形状を有する屈曲部Bで曲っている。
これにより、電極付きセラミック部品5及び窓部品16にシーム接時の加圧力が伝わりにくい構造となっており、シーム溶接時の加圧力が低減される。
さらに、第1実施形態と同様に、金属枠40の溶接部Wの厚みは、金属枠40の側板40aの厚みよりも薄く設定される。これにより、金属枠40の厚みの薄い溶接部Wでシーム溶接時の加圧力を吸収することが可能になる。
次に、第2実施形態の電子部品用パッケージ1aに使用される金属枠40の製造方法について説明する。
まず、図17(a)に示すように、前述した図7(a)〜図8(a)の工程と同様に、薄板の鉄板40xをプレス加工することにより、へこみ部Cxを形成し、へこみ部Cxの底板を打ち抜いて開口部40yを形成する。
次いで、図17(b)に示すように、鉄板40xのへこみ部Cxの側板40aの外面を押え部材48で支持する。押え部材48は内部に開口部48aを備えている。さらに、水平方向に移動するポンチ49を用意する。そして、へこみ部Cxの側板40aの下部をポンチ49で打ち抜くことにより、金属枠40の側板40aの下側に切欠開口部40zを形成する。
前述したように、金属枠40の切欠開口部40zは電極付きセラミック部品5を嵌めこむための切欠部分である。
その後に、図17(d)に示すように、切欠開口部40zが形成されないへこみ部Cxの一辺の側板40aをポンチ(不図示)で打ち抜くことにより、窓部品16を接合するための開口部41を形成する。
さらに、へこみ部Cxの周囲の鉄板40xを打ち抜くことにより、個々の金属枠40が得られる。へこみ部Cxの上端に鉄板40xの平坦部の一部がフランジ状に残されて環状の溶接部Wとなる。
溶接部Wの厚みを側板40aの厚みよりも薄くするため、上記した工程の所定の段階で溶接部Wになる鉄板40xの部分をプレス加工で潰して薄型化する。
このように、第2実施形態の電子部品用パッケージ1aで使用される金属枠40は、第1実施形態と同様に、薄板の鉄板40xをプレス加工することにより容易に製造することができる。予備的事項の金属枠300と違って、コスト高を招く引き抜き材からなる金属管を切削する手法を使用しないため、低コスト化を図ることができる。
また、前述した図15の電極付きセラミック部品5を製造するには、下側のグリーンシートの上にメタライズペーストを印刷し、その上に上側のグリーンシートを積層して圧着した後に、焼成する。
これにより、下側のグリーンシートからセラミック部材12が形成され、メタライズペーストから電極14が形成され、上側のグリーンシートからセラミックスペーサ12aが形成される。セラミック部材12及びセラミックスペーサは、例えば、酸化アルミニウムから形成される。また、電極14は、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)などから形成される。
あるいは、焼結されたセラミック部材12の上にマスク蒸着などにより銅層/金層などからなる電極14を形成した後に、セラミック部材12及び電極14の上に焼結されたセラミックスペーサ12aを接合してもよい。
第2実施形態の電子部品用パッケージ1aを製造するには、金属板10の上に、一対の電極付きセラミック部品5と金属枠40とを位置合わせして、それらを金・錫ろう材を介して配置する。
そして、300℃程度の温度で加熱処理することにより、金属板10と電極付きセラミック部品5、金属板10と金属枠40、及び電極付きセラミック部品5と金属枠40とが金・錫ろう材によって一括して接合される。このとき、金属枠40の開口部41に窓部品16が同時に接合される。800℃程度の温度に耐える構造の場合は、金・錫ろう材の代わりに、銀ろう材で接合してもよい。
次に、第2実施形態の電子部品用パッケージ1aを使用して電子部品装置を構築する方法について説明する。
図18(a)に示すように、まず、前述した図15の電子部品用パッケージ1aを用意する。そして、図18(b)に示すように、上面側に接続端子52を備えた発光素子50を電子部品用パッケージ1aの収容部Sに搭載する。発光素子50は電子部品の一例である。
さらに、発光素子50の接続端子52を金属ワイヤ54によって電子部品用パッケージ1aのセラミック部材12上の電極14(図15の部分拡大図)に接続する。
続いて、図18(c)に示すように、電子部品用パッケージ1aの金属枠40の溶接部Wに蓋部材60を配置する。第2実施形態の電子部品用パッケージ1aでは、金属枠40の側板40aに窓ガラス16b(図16)が設けられているため、蓋部材60は窓ガラスを備えていない。
さらに、前述した図12(a)及び(b)で説明したシーム溶接によって、一対のローラ電極R1,R2に電流を流すことにより、蓋部材60を金属枠40の溶接部Wに接合する。
前述したように、第2実施形態の電子部品用パッケージ1aでは、セラミックスペーサ12aと金属枠40の溶接部Wとの間に空間Cが設けられている。また、金属枠40の溶接部WがR形状を有する屈曲部Bで外側に曲っている。
このため、シーム溶接時の加圧力が伝わりにくい構造となり、電極付きセラミック部品5及び金属枠40に設けられた窓部品16にかかる応力が低減される。
さらには、金属枠40の溶接部Wの厚みは、金属枠40の側板40aの厚みよりも薄く設定される。これにより、金属枠40の厚みの薄い溶接部Wでシーム溶接時の加圧力を吸収することが可能になる。
以上により、図19に示すように、第2実施形態の電子部品装置2aが得られる。図19の例では、電子部品装置2aは発光装置であり、発光素子50は端面発光レーザである。そして、発光素子50の端面から出射される光は、金属枠40の側板40aに設けられた窓ガラス16b(図16)を通過して外部に出射する。
第2実施形態の電子部品装置2aでは、シーム溶接時にかかる応力が低減されるため、電極付きセラミック部分5及び窓部品16の各接合部分にダメージを与えるおそれがなく、信頼性を向上させることができる。また、金属枠40をプレス加工で製造できるため、低コスト化を図ることができる。
1,1a…電子部品用パッケージ、2,2a…電子部品装置、5…電極付きセラミック部品、10…金属板、10a…ねじ穴、12…セラミック部材、12a…セラミックスペーサ、14…電極、16…窓部品、16a…枠部、16b,64…窓ガラス、20…第1金属壁、20x,40x…鉄板、22…第2金属壁、24…銀ろう材、26…金・錫ろう材、30…リード、32…ガラス封止部、40…金属枠、40a…側板、40y,41,45a,48a,60a…開口部、40z…切欠開口部、44…下型、45,48…押え部材、44a…凹部、46…上型、46a…凸部、47,49…ポンチ、50…発光素子、52…接続端子、60…蓋部材、62…低融点ガラス、C…空間、Cx…へこみ部、H1,H2…貫通穴、Hx,Hy…開口穴、R1,R2…ローラ電極、W…溶接部。

Claims (8)

  1. 金属板と、
    前記金属板の両端部に配置された一対の金属壁と、
    前記一対の金属壁の内側領域の金属板の上に配置された金属枠と、
    前記一対の金属壁にそれぞれ形成された貫通穴と、
    前記貫通穴に対応する位置の前記金属枠に形成された開口穴と、
    前記貫通穴にガラス封止部によって封着され、前記開口穴を挿通して配置されたリードとを有し、
    前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備えることを特徴とする電子部品用パッケージ。
  2. 金属板と、
    前記金属板の両端部に配置された一対のセラミック部材と、
    前記一対のセラミック部材の上にそれぞれ形成された電極と、
    前記電極の上に形成されたセラミックスペーサと、
    前記金属板及び前記セラミックスペーサの上に配置され、前記セラミックスペーサに接続された下端を有する金属枠とを有し、
    前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備え、
    前記溶接部の厚みは、前記金属枠の側板の厚みよりも薄く、
    断面視において、前記金属枠の前記下端の幅と、前記セラミックスペーサの上面から途中の高さにおける前記金属枠の幅とが同一であることを特徴とする電子部品用パッケージ。
  3. 前記溶接部と前記金属壁との間に空間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  4. 前記溶接部と前記セラミックスペーサとの間に空間が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子部品用パッケージ。
  5. 前記金属枠は、金属薄板がプレス加工されて形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子部品用パッケージ。
  6. 金属板と、
    前記金属板の両端部に配置された一対の金属壁と、
    前記一対の金属壁の内側領域の金属板の上に配置された金属枠と、
    前記一対の金属壁にそれぞれ形成された貫通穴と、
    前記貫通穴に対応する位置の前記金属枠に形成された開口穴と、
    前記貫通穴にガラス封止部によって封着され、前記開口穴を挿通して配置されたリードとを含み、
    前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備える電子部品用パッケージと、
    前記電子部品用パッケージに搭載された電子部品と、
    前記金属枠の溶接部に接合された蓋部材と
    を有することを特徴とする電子部品装置。
  7. 金属板と、
    前記金属板の両端部に配置された一対のセラミック部材と、
    前記一対のセラミック部材の上にそれぞれ形成された電極と、
    前記電極の上に形成されたセラミックスペーサと、
    前記金属板及び前記セラミックスペーサの上に配置され、前記セラミックスペーサに接続された下端を有する金属枠とを含み、
    前記金属枠は、上端部がR形状を有する屈曲部で外側に曲って配置された溶接部を備え、前記溶接部の厚みは、前記金属枠の側板の厚みよりも薄く、断面視において、前記金属枠の前記下端の幅と、前記セラミックスペーサの上面から途中の高さにおける前記金属枠の幅とが同一である電子部品用パッケージと、
    前記電子部品用パッケージに搭載された電子部品と、
    前記金属枠の溶接部に接合された蓋部材と
    を有することを特徴とする電子部品装置。
  8. 前記金属枠は、金属薄板がプレス加工されて形成され、
    前記蓋部材は、シーム溶接によって前記金属枠の溶接部に接合されることを特徴とする請求項6又は7に記載の電子部品装置。
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